2007年10月24日

「脳が若返るメモする習慣」米山公啓 中経出版

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私自身もメモは頻繁にとるし、本書で書かれていたことはやってる人なら誰でもがしている内容。メモに関する実用書なら、書き古された枠を出るものではない。

ただ、非常にオーソドックスなのでメモを書く習慣の無い人には役立つかもしれない。私は、自分のメモ書きスタイルを確認する為に眺めてみた。30分もあれば確認できる内容。後で詳細目次を挙げておくのでこれを見るだけで十分かもしれない。

そうそう本書の明確な欠点を一つ。本来、メモは整理して価値があるのだが、本書の目次は整理が不十分。単なる羅列プラスαで留まっている。電車内の雑誌の吊り広告のようなキャッチコピーばかりなのは、実用書として大いなるマイナスだと感じた。読み易いが、ぶつ切れで有機的なメモ活用方法のハウツーにはなっていない。

以下、個人的なメモ。
・書くことで記憶の定着率がUPし、使える骨肉の情報となる。

・書くことで自らの意識が変わり、情報感度が鋭くなり、結果的に必要な情報が集まるようになる。

・文字や絵にすることで、「夢」や「目標」は明確化され、達成可能になる。自分以外の人からの良き助言や支援が得られる可能性も生まれる。

・本文中にある「パソコン入力でも手書きと同じ効果あり」、これに対しては私の経験からは間違っていると思います。手書きの方がはるかに記憶に残り、脳の活性化度合いが高いと感じています。但し、あとあと見返す時に検索し易く、利用しやすいという利点がPC入力にはあるので場合によって使い分けが必要だと個人的には思います。

・本を読んでいて知識としてしっかり定着させたい場合は、手書きの抜き書きメモや要点メモを作成後、それをPC入力したりと二度手間をあえてすることもあります。私の場合。

・メモした内容はその日のうちにPCやノートへ。人はすぐ忘れるし、情報価値の高いうちに。

・失敗はできるだけ簡単に書き、ダラダラとストレスを継続しない。具体的な対応策も一緒に書いておく。

・否定されたことを肯定的に書き換える。
最近、目標の明確化や期限を付けた計画作成をやっていないので、改めてやろうとo思いました。私的には、いい刺激にはなったけど、具体的なメモ手法としては、初級レベルのように感じました。お薦めしません。
【目次】
第1章「書くこと」で脳が働き、夢に近づく!
1「書くこと」と「脳」との関係は?
2書いて覚えて、書いて思い出す!
3文字した途端に、知りたい情報がやって来た!
4書けば書くほど、脳には文章があふれ出す
5書くことが、なぜ「夢実現」につながるのか
6メモをとることで、時間をもっと効率よく使える!
7文字は書けばいいのではなく、考えながら書くこと!

第2章あなたの手帳がこの書き方で「夢実現ノート」に変わる!
1「バイブル」サイズのノート1冊で、さあ、スタート!
2長い文章の場合は、やはりパソコンがおすすめ
3浮かんだアイデアは、すぐメモするのを習慣にしよう
4「夢実現ノート」を作るための4つの約束

第3章脳がみるみる元気になる27の「ネタ帳」
1「買い物記録」をつける
2「今日食べた物」をメモする
3「健康日記」をつける
4会った人の名前を時系列に書く
5「旅行日記」をつける
6ブログを書く
7「感動したこと」を書く
8「今年のマイブーム」を書く
9俳句・短歌・川柳・詩を書く
10「デジカメ日記」をつける
11「絵手紙」や「絵日記」を描いてみよう
12いまの「人間関係」を図にしてみよう
13「夢の絵」を描く
14「ことわざ」や「格言」「名言」を書く
15思いついた冗談を書く
16たまには外国語で日記やメモをつける
17「アイデア日記」をつける
18目標をいくつか書き出してみる
19「いまやりたいこと」を書く
20「締め切り」を書く
21読んだものの「要点」を書く
22「言いたいこと」をA4の紙1枚にまとめる
23短い時間でアイデアを100個出す
24「自分史」を書く
25納得できないことを書く
26失敗リストを作る
27無駄だと思う時間には、「何が無駄なのか」を書く

第4章この習慣をやめればもう「3日坊主」で悩まない!
1あとから清書はしない!
2面白いと思った記事をそのままにしない
3書いても効果はゼロなのは「書きっぱなし」だから
4「必要かな?」と考えるよりも、まずは書くこと

第5章1ヶ月で本1冊も夢ではない! Dr.米山流すらすら「文章術」
1とにかく書く
2書く場所をいろいろ変えてみる
3あとで考える
4三度の食事で、脳にエネルビー補給
5書いたものを本にする
6定年後こそ、書く機会を積極的に見つけよう!
脳が若返るメモする習慣(amazonリンク)
ラベル:書評 メモ 実用書
posted by alice-room at 21:50| Comment(0) | TrackBack(1) | 【書評 実用・ビジネスA】 | 更新情報をチェックする
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