2007年10月25日

「レファレンスツール活用マニュアル」日外アソシエーツ

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久々に実用本として、使える本だなあ~と思いました。ある事を調べるにあたって、何を考え、どういう手段をとって、どのように行動して調べるのか、具体的な手順と共にもっとも基本的な考え方から説明してくれます。

高校生や大学生を初め、自分で何かを調べようとする人に必ず役に立つ本だと思いました。個々の具体的な調査方法は、勿論役立つのですが、何よりも概論の『物を調べる』際の考え方が大変有用です。

私の場合は、その辺が学生の時に分からないまま、四苦八苦の手探りで身に付けましたが、本書は実にシステマティックに解説してあり、労せずして得る所大です! 楽し過ぎかもしれませんが、生涯に渡って貴重な知識になると思います。

本当は、こういうのを大学の一般教養で教えてくれたらいいのにねぇ~。そもそも勉強なんて自分で学んでいくものだし(愚痴愚痴)。

それはおいといて、働いていて仕事に関係した調べ物などをする際にも、本書の知識は使えます。本書は紙媒体のみではなく、ネット上の情報にまで言及していますし(しかしほとんどは紙ベース)、現在はネットでの検索が主流ですが、それを踏まえても本書の内容は有用だと思います。

こういう基本的なハウツー物は、基本であるが故に普遍なので、調べ物が苦手な人は、一度基本を抑えると全く違ってくると思います。初心者から、かなり慣れた人まで、本書を読むことで得るところのある本だと思います。

私も知らないレファレンス資料ばかりでしたし、本書を読んでいくつか整理された知識も多かったです。私的には、結構お気に入りです。

そして、ご存知かもしれませんが、出版社の日外アソシエーツって、この分野では大変有名な会社ですし、まさに専門家そのものでレファレンスの第一人者ですから一読に値するのも納得ですね!

本当に勉強になる本でした(笑顔)。

以下、個人的な抜き書きメモ。
疑問を解決するために

  疑問の整理
    ↓
  解決手段の推測
    ↓
  実際の調査
    ↓
  情報の評価
それぞれの段階で説明がされています。基本中の基本ですが、だからこそ、それぞれの明確化が大切!
インターネットで得られる情報の問題点
 1)恒常的・固定的でない(確実性、持続性に欠ける)
 2)情報源や客観性に不安がある
 3)断片的・感情的・野次馬的な傾向がある
そう、まさにこれって私も思うところ大です。しばしば言及されている内容ですが、ネットの情報ってすぐ変わるうえに、ニュース記事は古くなると消されているんだよねぇ~。

最初は、ニュースの引用時、本文は遠慮してたんだけど、時間が経ってリンクをクリックしても読めないことが多々あり、しかたなく本文まで引用するようになったりする。

それと『感情的』~のところ。これは私自身にモロ当てはまり、耳が痛かったりもするが、そもそもブログなんて無報酬の自己満足以上の何物でもない以上、感情的でなければ、続かないと思うんだよねぇ~。

個人的には、必要悪だと思う。問題なのは玉石混交の情報の中で真贋を見分ける能力やノウハウを持っているか、情報の受け手の問題のような気がする。

新聞やTVも結構いい加減な間違ったことを流しているが、100%信じられるものなど何もないでしょう。私は高校生の時、歴史の教科書の間違いを見つけて出版社から、礼状をもらったこともあるもん。うのみはいけません!
文献(いわゆる出版物)の優位性
 1)著者や出版社など責任の所在が明確に示されている(責任の明確化)
 2)図書館などに保管され、書名や著者名を指定すれば誰でも確実に同一の情報を参照することができる(情報の固定化)
 3)パソコンなどの他の機器がなくても(使えなくても)簡単に閲覧できる(情報アクセスのし易さ)
基本的に正論だと思うのですが、アクセスビリティでいうならば、今の時代、わざわざ本を見つけ出す手間もいらず、PCさえあれば調べられる方が上だと思うんですけどね。必要な本を探すのってかなり面倒だもんね。
参考文献:著作や報告などをまとめる際に参考にした文献のこと
参考図書:辞典や図鑑、目録などのレファレンス・ツールのこと
書誌:ある特定の観点によって文献を集め、タイトルや執筆者など基本的な情報をまとめたリスト(別名「文献目録」)
時々、私こんがらがってたりする。ふむふむ。
文献を探す三つの方法
1)現物を直接探す(図書館や書店の棚などを実際に目で追って調べる)
2)いもづる式に探す(ある文献の中で挙がられている参考文献をもとに探す方法)
3)ツールで探す(図書目録や検索端末などによって探す)
これは、さすがに当然だけど、個々の説明は読んでおいていいと思います。基本は何事も大切ですから。
【目次】
概論
人物・人名についてしらべる
本や雑誌記事についてしらべる
ことばやことばのよみかたをしらべる
いろいろな事項をしらべる
ネットでしらべる
CD-ROMでしらべる
レファレンスツール活用マニュアル (しらべる Q&Q)(amazonリンク)

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posted by alice-room at 21:47| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスA】 | 更新情報をチェックする
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