2007年10月26日

「ニコラ・フラメル 錬金術師伝説」ナイジェル ウィルキンズ 白水社

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錬金術師として有名なニコラ・フラメルの本ということで、内容を確認せずにとりあえず読み始めた本です。(実は最初、フルカネッリと混同していて時代が合わず、読んでいてパニクりそうになった馬鹿な私です)

それはおいといて。
錬金術師としてのエピソードが書かれた本かなと思ったら、予想と全然異なり、歴史上の実在の人物としてあるがままの姿を当時の公文書等の文献から、検証して再現していこうという趣旨の本でした。

書いているのは学者さんだそうです。

それ以上に、驚いたのはニコラ・フラメルの資料ってちゃんとしたものがずいぶんと残っているんですね。中世の伝説上の人物で資料なんてなんにも無いのだろうと完全に誤解してました私。

写字生兼書籍販売業者として、成功した裕福な市民であり、華麗な時祷書で有名なベリー公ともお知り合いで、本を納品したりしていたまさにそこそこ大物だった実在の人物なんだそうです。

いやあ~驚きですね。20世紀のフルカネッリが全く謎の人物なのに、中世の人物であるフラメルの方がはるかに資料が揃っているとは、盲点でした。

勿論、本書は何故の一般市民であったニコラ・フラメルが錬金術師と看做されるようになったかまでを含めて考察されているのですが、正直それほど面白くはない。

俗物の私としては、むしろ錬金術師としてのエピソードの方が、ファンタジーになって嬉しかったのですが・・・ちょっと残念かも? 

面白い本ではないですが、知らない事がたくさん書かれていました。読んでいて辛くなってきたので、関心事のみ丁寧に読み、後は流し読みしましたが、いわゆる『錬金術』に関心のある人向けではない本かもしれませんね。どちらかというと、歴史の本になっています。
【目次】
第1章 パリ
第2章 ニコラとペルネル
第3章 奥義とアーケード
第4章 写本―ふたりのフラメル
第5章 黄金
第6章 錬金術
第7章 著作
第8章 偽書と偽作者―アルノー・ド・ラ・シュヴァルリー
第9章 伝説
ニコラ・フラメル 錬金術師伝説(amazonリンク)

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posted by alice-room at 22:06| 埼玉 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 未分類A】 | 更新情報をチェックする
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