内容は問答形式で書名通り、色道(=男女の交わり)について書かれたものです。でも、猥褻さというか最近のSEX関係の本みたいなことを期待すると裏切られますので悪しからず。私的には、こういうの好きなんですけどねぇ~。古代ローマの「愛の技法」って本とかも面白いけど、こっちの方がそのものズバリかも。いささか直接的過ぎるのが、欠点かな? いささかグロイような。
まあ、洒落の分かるセンスのある方や、さんざん女性道楽の限りを尽くされた方なら共感できるかも? (元の)著者がそもそも博識なうえに、相当数の実体験を元にして書かれた本らしいのでそういう意味でも興味深いです。好事家向きかな?
文章だけ読んでると疲れてきますが、適度に無修正の浮世絵があって、文章だけの堅苦しさから解放してくるのは嬉しいですね。まあ、出してる出版社がちょっと意外ですけど。
内容を具体的に紹介するといいのかもしれませがんが、モノがモノだけに難しかったりする。前回の楊貴妃に関する記述があったのでそこを少々引用してみる。
唐書、楊貴妃が伝をみるに、貴妃、媿声(かいせい)を発すとあり、これ、すなわち文弥なり。相書に、貴妃の陰毛を引き伸ばす時は膝頭を過ぎるとあれば、毛の多きこと知るべし。まあ、普通の人向きではないですね。お好きな方には資料としてどうぞ。
垣根草に曰く、楊貴妃は玄宗の寵愛無双にして、三千の官女も顔色なきが如くなりしより、後世、毛嬙(もうしょう)、西施(せいし)と一等の美人と思うは誤なり。貴妃は廣西普寧県雲陵というところの産にて、異質ありしゆえ楊康も止めて女(むすめ)とし、後に楊玄琰また康に乞いてこれを寿王の宮に奉る。その頃の美人聞こえもなし。
玄宗一度見てより喜びたまいしは聡明怜悧は論なけれでも、美は毛嬙、西施に及ばず、いかんとなれば、もし美人なれば高力士が進めを待たずして聞召したまわん。いわんや、貴妃は体肥満して、暑を苦しみ、茘枝(れいし)を好んで食い、狐臭(わきが)ありしゆえに、外国の名香を以って掩(おお)いたりしを以って知るべし。君寵を得たる故に、詩曲に美艶を称し、文人画工も阿諛(あゆ)して天下の絶色と盛誉したるなり。
【追記】
文字が表示されていない箇所は。特殊な漢字の為、表示されないみたいです。そのままにしておきますけど。
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関連ブログ
「楊貴妃後伝」渡辺龍策 秀英書房(1980年)


