最近のニュースで思ったこと。
木曜日か金曜日の日経朝刊一面で旧住宅公団(?)が老朽化した団地を『減築』で再利用する話が出ていた。例えば、4階建ての建物なら、4階部分を取り除き、1~3階をリフォームすることで重量が軽くなって建物の耐久性が増し、綺麗になって建物の寿命が延びるという。
従来ならば、壊して新しいものを建て替える話だが、減築にすれば、費用は7割程度で済むらしい。入居可能戸数は減るものの、そもそも空き家が多いのだから、十分に採算性に見合う合理的な選択なのだろう。
それとは別にTVのニュースで定年退職した家庭で『減築』がブームと報道していた。子供達が独立し、部屋が空いているうえに維持管理の費用も大きいので例えば部屋数を減らして、維持管理を楽にするのが目的だ。固定資産税が減るのもメリットの一つかもしれない。
上記の項目は、それぞれは合理的な行動だし、単純に増築や新築をするよりも賢い選択肢が広がったという見方もできる。しかし、それらのニュースが背景にしている日本の現状を鑑みた時に、愕然とした。
日本は既に縮小均衡の時代に入っているのではないだろうか?
経済理論など知らなくても、縮小していく経済に未来が無いのは間違いないのは誰の目にも明らかだろう。国立大でも定員割れする大学入試。中学生の計算ができない大学生。会社で配布される資料の漢字が読めない社員。今後も一番需要が多いソフト技術者の慢性的不足に、益々加速する理工系離れ。
個々の問題点は昔から挙がっていたことだが、それら以上に根本的な要因として、人口が減少する国家に未来が有り得るとも思えない。友人と話すたびに思うが、本当に日本のものづくりの現場ってヤバイらしいし。私が知っている範囲内でも、ナレッジマネジメントなんて出来るところ有りはしない。むしろ、出来ていないから、そんな言葉に注目が注がれるんだろうけどね。人は失ってから、その価値を見出すものだから。
年齢別人口ピラミッドのいびつさと所得(以上に)資産分布の不均衡が、更に日本の階層分化を促進する。
そういえば、最近の若年層・・・
えっ! 途中で話が変わって申し訳ないが、ニュースを見てたら小沢さん辞めちゃったんだ。もう民主党に明日はないなあ~。それ以上に、日本の政治どうなるんでしょう???
政治は決してひとごとではないんだけど、心配で気になります。ちょっとこれ以上書く気が無くなったので止めときます。しかし、民主党もせっかくのチャンスだったのにね。やはり『反対』するしかレーゾン・デートルが無いらしい(残念だ)。
2007年11月04日
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