2007年11月19日

埼玉散策シリーズ~慶徳寺 in 滑川町 其の一

keitokuji01kesiki.jpg

埼玉県比企郡の滑川町を適当に散策していると、四天王像の矢印を発見! こういう時は、いつものように何にも知らないまま、道を進んでいく。

keitokuji02kesiki.jpg

紅葉しつつある沼の樹木を眺めつつ進むと・・・。

keitokuji1.jpg

曹洞宗のお寺なんですね。慶徳寺というらしい?

keitokuji2.jpg

しっかり門に像が見えますね。最初、四天王像は別のものかと思っていたのですが、ここの門にあるのがそうらしいです。

keitokuji3sitennou.jpg

keitokuji4sitennou.jpg

こちらの二体が門の正面向きにある四天王像。

keitokuji5sitennou.jpg

keitokuji6sitennou.jpg

こちらの二体は、実は先ほどの二体とは向きが異なっています。門の正面ではなく、門を通る道の方(内向き)に向いていて、しっかり邪悪な者が入らないか警護をしている感じといったら、想像してもらえるでしょうか?

keitokuji7.jpg

結構、由来は古いみたいですね。郷土資料とか調べてないので詳しいことは不明ですが、伝行基作の薬師如来ですか・・・おまけに秘仏とか。おおっ、見たい!!

実は、誰もいないお寺を拝観中に住職のご一家の方だと思うですが、たまたまお話をする機会がありました。このお寺は、付近一帯を今も所有し、ちょっと高くなった小山の上にあるのですが、お掃除が大変だとか。

ちょうど住職の方がいらっしゃらないので、今日は中を見せてあげられませんが・・・ということで大変残念でした。

keitokuji8.jpg

お寺はこんな感じです。ちなみにこの付近には、行基に関するお寺が他にもあって、伝行基の~とか言うのがあったりします。

ご存知かと思いますが、行基とは奈良の大仏を建立する為の寄付を日本国中行脚して托鉢した僧侶で、大変な有名人です。教科書にも出てるんじゃないかな?

元々は確か私度僧だったけど、その影響力の大きさを鑑みて後に官の僧侶にもなったとか・・・中学か高校生の時の記憶なんでちょっと怪しいですが、そんな感じだったと思います。

この辺りにも托鉢に来ていたのかもしれませんね。あくまでも地元に伝わる伝承のようで、実証的な調査はされていないようです。でも、なんかそういうのって楽しいですね♪

keitokuji9.jpg

龍の彫刻。

keitokuji10.jpg

これって払子みたい形してますね。

keitokuji11.jpg

これこれ~! 立て看板に書かれてましたが、これがお寺の外側の軒に懸けられている干支ですね。そっか、実物を見てる時には、単なる干支の彫刻としか気付かなかったけど、十二神将なんだ。

今頃気付く私って・・・。
それはおいといて、これってかなり珍しいと思います。奈良や京都とか、私も日本全国の寺社仏閣見て廻っているけど、少なくともこういうのは初めて見ましたもん!

お寺は四面で囲まれているので片面辺り3つの干支の彫刻が懸けられていて、3×4=12の干支であり、十二神将ということなんですね。ふむふむ。

これは馬の彫刻で。

keitokuji12.jpg

こちらは蛇。

keitokuji13.jpg

これは虎かな? 獅子みたいにも見えるけど。

keitokuji14.jpg

米俵の上にいるから鼠ですね。

keitokuji15.jpg

これはコケコッコーの鶏でしょう。全部の写真撮ってあるけど、くどいので後は割愛しておきますね。

keitokuji16inari.jpg

ここも少し変わってません? 赤いのが表しているのって『火炎』ですよね。どんな意味あんの?

keitokuji17dakini.jpg

何気にダキニ天を祀ってますよ~。ご存知ですよね、藤原道長がこのダキニ天の修法によって願掛けをして天下を手に入れたあのダキニ天でしょう(ニヤニヤ)。

先ほど、お会いしたお寺の関係者の話ではお稲荷様と言っていたし、確かにダキニ天は稲荷信仰に繋がっていくけど、普通はダキ二天なんて書かれていないもんだと思うんですが・・・。

たま~に他の寺でも観たことあるし、あることはあるのですが、明らかに少数派のはず。こんな田舎の片隅になんだかとっても怪し過ぎる・・・(クフフ)。

更にここのお寺には面白いものがあったりする・・・。

続きはこちら。
埼玉散策シリーズ~慶徳寺 in 滑川町 其のニ
posted by alice-room at 19:07| 埼玉 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 【旅行 散策C】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック