2007年11月19日

活字の海で~読書術は普遍的テーマ 相次ぐ指南本が好調~

【日経新聞2007年11月18日より、以下転載】
「読書術」を指南する本の出版が盛んだ。本田直之著『レバレッジ・リーディング』(東洋経済新報社)などべストセラー」も少なくない。本という比較的安価な投資で、大きなリ夕ーンを得ることを説く同書と同様、内容は極めて実用的だ。

中島孝志著『キラー・リーディング』(実業之日本社)のニュアンスは「究極の読書法」。業務上の資料などで、年間三千冊を読むコンサルタントが、ビジネスマン向けに、読書を仕事に活用して成果を生みだす手法を著した。

 要点は、いかに有用な情報を見いだし、消化した上で知的生産に結びつけるかということ。「方法論とは(中略)、読んだからといって、それで発想力がつくわけでもアイデアがひらめくわけでもない」との指摘は、「とにかく読め」というメッセージだろうか。

 十二万部以上売れた勝間和代著『年収10倍アップ勉強法』(ディスカヴァー・トゥエンティ一ワン)は、問題意識を持った乱読を勧めた上で、「乱読というのは、質のよい情報の中から自分の問題意識にあったものをスキャンする能力」と指摘する。『キラー・リーディング』にも通底する読み方といっていい。

 『本200%活用ブック』(日本能率協会マネジメントセン夕-編、発行)は、様々な「成功者」の読書術の要点をまとめた。『レバレッジ・リーディング』では、同じジャンルの本を徹底的に読むことを推奨する。「同じことが書いてあれば、それは誰もが認める重要なポイント」だからで、それを実践した一冊といえる。

 読書術の古典、M・J・アドラー、C・V・ドーレン著『本を読む本』(外山滋比古・槇未知子訳、講談社学術文庫)にも、目次を読む、拾い読み、その上での著者の議論の検討という各書と同じことが書かれている。訳者あとがきでの「求道的、人生的」な読書から、「実際的、知的」な読書への転換という指摘が、三十年経た今も有効だ。

 即効的な読書と一見反対の「スロー・リーディング」を説く平野啓一郎著『本の読み方』(PHP新書)も、読書術について「それを誰からも教わってはこなかった」というように読書術への渇望はつきない。意匠、立場は異なっても、「どう読むか」は、普遍的なテーマであり、読者もなかなか確信が持てない。それこそが読書の面白さの由縁だ。
こないだの日曜日に日経に載ってた記事である。最近、私もこの手の即物的な『読書術』の本を嫌いながらも、ある種の有用性・効率性を求めて目を通したりしているので、ちょっとメモしておく。

確かに流行りとして、実用的な読み方に関心が集まっているかもしれないが、それはあくまでも読書の利用方法の一つでしかない。むしろ、即物的な読書しかできないのって、教養レベルが低過ぎないだろうか???

短時間で容易に得られることは、なんだかんだ言っても所詮は表面的な知識でしかないのは自明だろう。私が読んだ実用書(ビジネス書)でさすがと思った点は、ノウハウとして得たことをいかに実践して洗練し、カスタマイズしたうえで自らの血肉と化すか、そこまで行って初めて価値があるし、使える知識だと思うのが、この書評というか記事は極めて薄っぺらな事しか触れていない。

失礼ながら、記者さんはここに挙げてる本を全部読んでないと思う。どっかの書籍の取次店から得た販売データと聞きかじりのネタだけで書いてる感じがしてならない。先日の立花氏の本でいうところのまさに「半可通」の匂いがプンプンするのだが・・・これって私の偏見だろうか?

この記事で取り上げられている『本200%活用ブック』はたまたま私も読んでいるけど、こんな説明のされ方では涙が出るのではないだろうか?
実用書、ビジネス書、ノウハウ本、呼称はさまざまだが、使える本は確かにあるし、もっと奥深い本質的な点まで踏み込んでいるものも多数ある。

最後にいかにも良識がありそう(に見せかける、逃げの)文章のまとめ方に反発を覚えてならない。署名記事って文責を負うんだから、もっと自らの主張があってもいいと思うだが・・・残念だ。そういうのも求める私がおかしいのか?

本の読み方を知らない・・・その時点でその人は、勉強をしたことがない人に違いない。勉強をする以上、どんなやり方であれ、本の読み方は身に付けているはずだからだ。勿論、それをより効率化・洗練したものに改善する余地はあるにせよ。

う~ん、ずいぶんえらそうな事書いてる気がするな、私自身も。ただ、率直な感想として、やっぱりこの記事おかしい気がする。なんか本の内容の捉え方のズレが強く感じられてならない。

この違和感を元にして、改めて私もここに出てくるような本をまた読んでみよう。そのうえでこの記事の当否を自分なりに考え直してみたい。

さて、何読むかな? 

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無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法(amazonリンク)
仕事に活かす!本200%活用ブック(amazonリンク)
本を読む本(amazonリンク)
本の読み方 スロー・リーディングの実践(amazonリンク)

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「仕事に活かす!本200%活用ブック」日本能率協会マネジメントセンター
「キラー・リーディング」中島孝志 実業之日本社
「レバレッジ・リーディング」本田直之 東洋経済新報
「本を読む本」M.J.アドラー、C.V.ドーレン 講談社
「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」勝間和代 ディスカヴァー・トゥエンティワン
半歩遅れの読書術 松岡正剛


posted by alice-room at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 【ニュース記事A】 | 更新情報をチェックする
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