
久しぶりに刀語の続編を読みましたが、それなりに面白かったです。どうしても戯言シリーズとか、化物語とかと比べてしまうと西尾氏らしい、ある種の卓越した文章を期待してしまうのですが、毎月一冊という制約条件下では、中だるみをうまく避けつつ、それなりに楽しめる水準ではないかと思います。
ただ、どう考えても値段は高過ぎですけどね。文庫で半額なら分かるけど、出版社儲け過ぎ・・・な感じがします。
今回は、奇策師とがめの宿敵っていうかライバルである否定姫が登場します。とがめと張り合ってるだけあって、なかなかキャラが立ってそうですが、実は否定姫以上にキャラが立っているのが、その部下である地味な人物というがちょっとカオスで笑えます。
中盤が今回で終わっていよいよ終盤に入るわけですが、ちょうどこれまでのまとめというか整理の回みたいですね。戦闘らしい戦闘がないままに、さらっと刀もGETしちゃいます。
また、七花ととがめの関係も○○○○であたかも××××のように話は進んでいくので(すみません、伏字ばかりで)、実に平穏このうえなく次回辺りで何か波乱が起るかもしれませんね。じゃないと盛り上がらないでしょうし。
役者は揃ってきたので、今後の大詰めに入る前に一息入れた感じです。勿論、それなりに楽しく読めますのでこれまで読んできた私のような読者も安心して最後まで付いていけそうです。
とにかく最後まで読破したいと思います(笑顔)。
刀語 第8話(amazonリンク)
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