2007年12月02日

「超図解 竹内文書」高坂和導 徳間書店

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古史古伝の一つであり、青森の戸来村にある『イエスの墓』が書かれていた情報ソースとしても有名な「竹内文書」に関する本です。

BBCの記事で青森の「イエスの墓」が採り上げられたり、最近では、インドのカシミール地方にも「イエスの墓」があっとか・・・映画までできるそうだし・・・。ずっと気になっていたのでもう少し詳しいことを知りたいと思い、本書を読んでみました。

読んでみて、本当に唖然とします。目次を見れば分かりますが、かなりというか、行き着くとこまでいってしまってますねこの内容。世界は天皇の下に一つでまとまり、天皇が世界を統治していたとか、世界中の聖人が日本で修行してたとか・・・。空飛ぶ飛行船や宇宙船、ムー大陸にしまいには宇宙人までアリ。完全に雑誌『ムー』の世界以外のなにものでもありません。

個々に突っ込みを入れたら無数に突っ込み所があり過ぎて、キリがないのでさすがに今回は、もうそういうのはナシにしておきます。

とにかく面白いところだけ、後ほど抜き書きしておきますね。しかし、本書のような本を出版するところはどこだろうと思ってたら、徳間書店でした。最初は、あまりに『ムー』的なノリに学研かと思いましたが、徳間もこういうの好きだもんねぇ~。

しかし、不敬罪にならないんだろうか? こんな裁判を持ち込まれた裁判所もさぞかし困惑したことでしょう。判例とか読んでみたいかも?

まあ、それはおいといてイエス・キリスト絡みのところに重点を置いてみました。
山根キク「光は東方より」昭和13年。

 山根の竹内文書研究によれば、イエスは神倭十台、祟神天皇の即位六十一年の一月五日、父ヨセフを母マリアの長男として、エルサレムの郊外ベツレヘムで生まれている。その後、ヘロデ王の幼児虐殺から逃れるため、一時エジプトへ行くが、しばらくの後ユダヤに戻り、ナゼレに定住する。十二歳のとき、エルサレムの神殿で司祭たちと議論して勝ったほどの天才であったことは、聖書などでよく知られている。

 その後、日本を目差して旅に出る。途中、釈迦の師であるといわれているカララ仙人の子孫に日本への道を尋ねたりしながら、ついに日本の能登、宝達港に上陸するのである。イエス十八歳、垂仁天皇即位十年のことであった。

 イエスの最初の日本滞在は、足かけ五年にわたる。その間イエスは皇祖高太神宮の神主、武雄心親王(たけおごころしんのう)の弟子となり、さまざまな修行を積むことになる。そして、天皇からユダヤの王の紋章を賜り、ユダヤの人々に道を説くために帰国するのである。帰国後、イエスは迫害に遭い、危うく十字架にかけられるところ、弟イスキリが自ら身代わりとなって、イエス自身は難を逃れる。

 その後、世界中をまわり、再び来日、百十八歳の天寿をまっとうするまで日本を基点として過ごすのである。
イエスの行った数々の奇蹟は神の力の表れではなく、皇祖高太神宮で厳しい修行を積んだ成果だそうで、山根キクの著書「キリストは日本で死んでいた」(たま出版)から引用している。

「彼は五十有余の神業の内、二十位までの奇蹟は行い得るようになっていた。病気平癒の術などはほんの初手の神業で、姿を隠す術、一丈以上もある高木への飛び上がり、飛び降り、更に海や川の上に竹竿を投げ、それを伝って水面を歩くこと、又空中を歩くこと、今一つは、室内や地を清める術事に、ローソクに火をともして、手の掌にたまるローソクのローを少しも熱さを感ぜず、火傷もせずに、室内を廻る術をした。」
著者は忍者のような特訓と書いていましたが、すごいですね。奇蹟は努力と訓練の賜物だったというわけです。
イエスがこの世を去ったのは、景行天皇即位十八年、十二月二十五日のことであった。享年百十八歳、苦難と光輝に満ちた人生であった。イエスの遺体は遺言により、戸来岳で風葬に処し、白骨化したものを死後四年経った後に埋葬している。イエスの遺言を守り、この一連の作業を行ったのは、イエスの弟子のうちの金笠太郎天空坊と大平太郎天空坊のふたりであったという。このふたりは、イエスの信頼が特に篤かったものとみえ、遺言書の中でイエス自身が指名し、自分の死後の事を頼んでいるのである。
なんかチベット仏教みたいですね。天に昇ったはずのイエス様を風葬なんですね。不思議?
イエスの遺言書は、昭和六年に竹内家の秘蔵品の中から見つかったものである。内容はイエスの生涯を綴ったものであった。原文はイエスがタメマキ文字をもとに作ったと思われるイスキリス文字で書かれていたが、発見当時には、平群真鳥の漢字カナ混じりの訳がすでについていた。
そして、そこに書かれたいた『イエスの遺言』の内容ですが、以下の通りだそうです。

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最後に、うちのブログを見ている方なら、当然誤解されるはずもないでしょうが、一応書いておきます。本書の内容は単純にネタとして面白いだけで私は一切信用してないし、そもそも議論するまでもなく、フィクションです。本書内の説明は全く説得力ありませんし、アナロジーと論理の飛躍だけでこの内容が真実であると言われても全くナンセンスでしょう。

たま~に、こういうのを採り上げると曲解や誤解される方がいらっしゃるので念の為。
【目次】
第一章 人類の正史「竹内文書」
 竹内文書とは
 竹内文書公開を巡る波紋

第二章 人類の祖先は宇宙からやってきた
 開かずの壺に秘蔵されていたもの
 天神七代の記録「創世記」
 神々が選びし国日本
 謎の金属ヒヒイロカネは地球外金属だ
 天孫降臨の神勅と世界天皇の統治
 日本を中心に世界を十六方位に区分
 五色人の誕生~すべては日本から始まった

第三章 神代に超古代文明が存在した
 天空浮船は何種類もあった
 世界各地の遺跡・遺物が天空浮船の存在を証明
 天皇の万国巡幸と天空浮船
 ワラビテの表すもの
 天空浮船のスピードが二種類書かれていた理由
 ハダマが象徴するもの
 飛行場の地理的条件

第四章 古代ピラミッドの謎
 ピラミッド文明圏は地球規模で広がっていた
 ピラミッドは日本で誕生した

第五章 古代文明興亡の歴史
 超古代文明は天変地異で何度も滅んでいた
 失われた大陸を求めて
 なぜ天変地異は起るのか
 古代人の寿命の謎
 人類の想念が天変地異から地球を守る
 竹内家に伝わる長寿の秘茶

第六章 世界の聖人は皆日本で学んだ
 竹内文書に見る聖人来日記録
 モーゼの来日
 モーゼの足跡

第七章 イエス・キリストの謎
 イエスの来日
 イエス再び日本へ
 イエスの遺言

付録・年表
超図解 竹内文書―地球3000億年の記憶(amazonリンク)

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「キリストの棺」シンハ・ヤコボビッチ/チャールズ・ペルグリーノ(著)、ジェームズ・キャメロン(編集) イースト・プレス
イエスの兄弟の石棺は偽物 CBSニュースより
これから読んでみたい本―「The Rozabal Line」
ハリウッドがアクションヒーローのイエスをインドへ連れて行く


posted by alice-room at 13:33| Comment(2) | TrackBack(0) | 【書評 未分類A】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
奇跡は忍者修行のような努力と訓練の賜物・・・・
そうですか、そうですか。(爆)
目のつけどころが新鮮?!(笑)
一つ質問。
イエスってほんとうに弟がいたんですか?
イスキリ氏でしたっけ??
全部丸呑みする人はさすがにいないでしょうから、
こういうのを「誤解」というのかな(笑)
Posted by OZ at 2007年12月02日 19:59
本書では、イスキリという弟がいたことになってます。但し、普通のキリスト教徒の方に聞いたら、いないと言うはずです。
その一方で、幾つかの怪しげな地方伝承や正典以外のものには、それっぽい(弟とか)記述がされているのを読んだ記憶があります。

実際、いろいろな説があるようですね。まあ、非信者としてはファンタジーなんですけど。マリア様の処女懐胎自体が、そもそも有り得ない話になってますし、イスラム教徒や他の宗教からその点が強く否定されてきた歴史がありようです。
Posted by alice-room at 2007年12月02日 21:00
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