【ITmedia newsより、以下転載】これはまたまた期待大の試みですね。google booksearch がこの手の企画は先行してるようですが、あちらは英語だけだったはず。多国籍言語でこの手の企画が推進されていくのは、本当に嬉しいですね。
米カーネギー・メロン大学などによる書籍デジタル化プロジェクト「Million Book Project」が11月27日、150万冊の書籍のデジタル化を完了、「Universal Library」サイトでの無料公開を開始した。
Million Book Projectには、中国の浙江大学、インド理科大学院、エジプトのアレクサンドリア図書館などが参加。2002年のプロジェクト開始以来、米国立科学財団からの350万ドルの資金援助のほか、ハードウェアおよびソフトウェアメーカー各社からの現物出資を得ながら、書籍のスキャンやデジタル化などを進めてきた。
米Googleや米Microsoft、Internet Archiveなどがデジタル蔵書プロジェクトを進めているが、Million Book Projectは「テキストの保護と保存が主な目的」で、大学の蔵書を基に、誰もが自由にアクセスできる「世界最大のデジタル図書館」だという。150万冊の書籍は20言語をカバーし、多くの希少書籍を含むという。半数以上が著作権保護期間を過ぎているか、著作権所有者の許可を得てデジタル化されており、無料で全文を閲覧できるようになる。著作権で保護された書籍については各国の法律に従うとしており、そうした書籍については、表紙および全体の10%以下を表示できるようになっている。
プロジェクトでは、今後も「Universal Library」の蔵書を増やすべく作業を継続中。中国やインドのセンターを中心に、毎日7000冊の書籍をデジタル化しているという。
書籍の内容を閲覧するにはプラグインのAlternaTIFF(Windows専用)またはDjVu Browser Pluginのインストールが必要。DjVu Browser PluginプラグインはWindows、Mac OS X、Linuxに対応している。
やっぱりこの手のものって日本は後手後手になってしまうんだろうなあ~。悪い意味で『既得権益』としての著作権に束縛されてしまい、管掌する官庁の腰も重い・・・とかいうパターンが眼に浮かびそう。
日本でもこの手の試みはあるようですが、いかんせん遅い! 国会図書館とかもいろいろな試みをしようとはしているようですが・・・とにかく日本にも期待しています!!
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