
小説、あるいは史実のアレクサンドリア図書館を描いたものかと期待していたのですが、そういった類いのものではなく、その図書館に納められた本の著者達の業績を羅列したような本で本来の図書館自体についての説明は、限りなく少ない。
私の知りたいような内容は、ほとんど無かった。また、古代の著名な学者達の業績が書物と共に挙げられているものの、あまりにも細切れで簡潔な説明で、予備知識のほとんどない私には、結局何にも分からないままで得られるものが無かった。
個人的には読まなくていい本だった。最初から100頁まではきちんと読んでみたが、段々使えない本であることが明白になってきたので、後はさっと斜め読みで目は通したが、最後まで使えるところは無かった。
お薦めしない本です。
【目次】知識の灯台―古代アレクサンドリア図書館の物語(amazonリンク)
序説 アレクサンドリア再訪
アレクサンドロス大王
プトレマイオス王家
デメトリオス
甦るアレクサンドリア図書館
幾何学者エウクレイデス(ユークリッド)
医学者カルケートンのヘロフィロス
歴史家マネトン
詩人テオクリトスとゼノドトス
詩人カリマコス
ムーセイオンと大図書館
天文学者アリスタルコスとアポロニオス
万能の天才学者エラトステネスと不世出の大天才アルキメデス
ファロス大灯台―世界最初の超高層ビル
「セプトゥアギンタ」(七十人訳聖書)
凋落の訪れ
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ラベル:書評 アレクサンドリア図書館