まして、普通の人にとって英語は単なる道具でしかありません。仕事関係で英語で書かれた専門書を読む、旅行で必要な用事を果たす、英語で観たい映画を見るなど、たかが道具をマスターするのに何年もかけるという発想はいかがなもんでしょう???
勿論、きちんとした英語を身に付けるとか、通訳になる、英文学の専門家になるといった場合なら、何年もの学習が必要でしょうが、本書を読む人はとりあえず英語を使えればいい人だと思います。
それなのに、本書では一年ではほとんど身に付かないようなことを最初に言っています。これは嘘だし、そんな方法論なら働いている人には役立たないでしょう。以前に何かの本でも読んだし、私の知り合いで英語の通訳をやっている人やイタリア語の通訳をやっている人からも直接聞きましたが、基本は3ヶ月で十分だそうです。但し、本書のようにとにかく15分続ければ・・・なんてやり方は論外です! 非効率の極み!
他にもNHKのテキストを選び方ですが、自分の知らない内容が書かれている本・・・はあ? 通常のテキストでは、だいたい分かるでしょう。テクニカル・タームや時事的な用語で分からない場合はあるでしょうが、テキスト見れば、内容は普通分かります。
文字でみて理解するのと、耳で聞いて理解する水準で明らかに差があるのが、日本人の大多数だと思います。だから、テキストの内容で判断するなら、読んで十分に理解できるものの、聞いて分からないレベル、それを念頭に置きながらテキストを選ぶべきだと思います。
いろんな意味で本書の著者は、ずれてますし、私には奇異に思えてなりません。本文を読んでから、著者って本当に英語のできる人なのかなあ~と思って経歴を見たら、allaboutのガイドさんかあ~。
あれって、超&超初心者向けのガイドで少しでも知っている人が見ると、唖然とするレベルだったりするのもあったりします。他のジャンルの方のガイドもレベル低過ぎたのとかあったからなあ~。全部が全部でないにしろ・・・う~ん。
語学だけでなく、新しいことを学ぶのに年齢は関係ありませんが、きちんとした方法論も無しに(+ 狂気に近いような情熱も無しに)ただ気長に頑張ろうというのは、ナンセンスでしょう。
とにかくまともに英語を勉強しようと思う方が読むべき本ではありません。書かれている内容は物事を学びたい人には使えないと思います。もう少し使える方法論の書かれている本探そうっと、私も。
とにかく私も英語力のブラッシュ・アップが必要になってきたので努力せねば。
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1 NHK講座を使えば話せるようになる
2 NHK英語講座のラインナップ
3 NHK講座を利用した英会話上達のポイント
4 ラジオ講座実際の利用法
5 有効な利用のコツ・ポイント
6 さらに効果的な活用法
7 さらに上達させるために
8 上達する気持ちの持ち方
9 私が実際に行ってきた学習法