
これはどっかの古書店で見つけたけど、在庫本が大量に流れたようで105円だったもの。ブックオフにも同じ本が何冊もあった。
本書は自分で出版社を作って金を儲けようという、いかにも上っ面なアイデアとネーミングでまともな人は手に取ろうとも思わないだろうが、実は使える価値がある本です。勿論、定価としてではなく105円ならば。
出版業界の作業工程の流れや構造がシンプルに分かるうえに、原稿料は8%基本とか(私はずっと10%だと思ってた)、出版物の原価計算とかは自分が仕事で印刷会社に発注する際にも知っておきたい項目が多々あった。
ISBNコードやJEANコードなどは、仕事で係わった時に説明を聞いたことがあるけど、ほとんど忘れていたので後でメモしておくつもり。
あと巻末に出版用語解説があるば、初心者向きで簡単だからこそかえって有用かも。雑誌記事でも見たことあるけど、雑誌では足らず、少し詳しい本だと多過ぎてごちゃごちゃするが、本書のは基本的なものだけだから好都合です。
印刷物に関係する仕事をする機会があるなら、これぐらいは押さえておきたい事柄でしょう。それと・・・自費出版で売れもせず、自己顕示欲だけ満足させる為に出版したい場合に、どこぞの悪徳出版社の餌食にならない為にも最低限の仕組みと個々の作業の相場がどのくらいか知っておきたいものです。
私もコピーを書いたり、企画書を書いたりしたことはあるが、編集作業はやったことないんだよねぇ~。印刷会社や運送業者との商談はよくやっていたが、部分的なことだけは詳しく知っていても全体像を分かっていない私のような人には、使える本です。
【目次】四畳半出版社で稼ごう!―資金50万円で、1冊当てれば一億円!
Part1 出版ほど夢のもてる仕事はない
借金1億円もなんのその。1冊当てれば、完済だ!
出版は、脱サラや退職後にぴったりの職業
専門分野か無差別攻撃出版か
勢いのあるテーマの本を作る
さまざまなイベント会場へ出向く
1億円の売り上げ計算
Part2 四畳半出版社の作り方
四畳半出版社を作る下準備
出版社の社長のやること
出版業界の仕事
取次について
書店について
編集者のキャリア
50万円を提供するスポンサー探し
在庫は、安いトランクルームで
出版の原価計算
Part3 編集技術入門
常にペンとメモ用紙を持つ
出版テーマの絞り込み方
にわか原稿の書き方
四畳半出版社と自費出版
原稿作成から編集制作
Wordで本を作る設定
目次を作る
画像を組み込む
パソコンでの現行の書き進め方
パソコンを使った原稿整理
パソコンを使った原稿整理
Wordで本の原稿を仕上げる
スケジュール管理表の作成
ISBNコードについて
Part4 出版社としての営業活動
作った本は必ず売りさばく
現実の売上計算
新聞や雑誌に書評本を送る
自主出版物を書店から購入
本の発送方法
Part5 出版活動の実際
自己管理
出版企画を何本動かすか
本に印刷するデータ
企画立案から原稿アップ
原稿執筆
印刷会社との折衝
Appemdix出版用語解説