2008年01月04日

「ユニクロvsしまむら」月泉博 日本経済新聞社

あまりにも稚拙、あまりにもジャーナリスティック、あまりにも分析不足。ビジネス書としては、水準以下でしょう。

東洋経済や日経ビジネスとかで流通業の特集している時の記事の水準と比べると本書の分量は10倍で内容は10分の1かと・・・。

まず、あえてユニクロとしまむらを採り上げているのにその点に焦点を絞った書き方がされていない。また、本書で挙げられている項目は日経新聞で散見する記事のレベルを超えることなく、独自にインタビューしていてもありきたりのどうでもいい内容に終止し、付加価値足りえていない。

更にありきたりの素材であっても、流通の専門家として分析面で何かしらの価値があるかと期待したが、その点でも全く意味が無い。本当にこの方、流通の専門家か疑いたくなるほどです。

実は去年の深夜、TVでユニクロの柳井氏がゲストして出演している番組を見て、大変興味を覚えて本書を読んだのだけれど、全く価値が無かった。TV番組の中でご本人が語るユニクロの失敗や理念の方が本書の100倍以上の価値がありました。

ビジネスで新しいことをすれば、必ず失敗がつきものであり、とにかく成功するまで継続し、チャレンジしていく! 当たり前だけれど、不変且つ普遍の真理の方が私には役立ちます。つ~わけで今年もいろいろチャレンジしたいもんです。

そうそう余談ですが、こんなの読むより日経の私の履歴書読みましょう♪ 通貨の番人グリーン・スパン氏のがなかなか面白い。ミクロからマクロにいった元旦の記事も、ふむふむと思いました。

それと日経一面ね。世界の二流国になりつつある日本の現状がじわじわ実感されますね! 二重価格ですか・・・。いやはや・・・。
【目次】
プロローグ なぜ今、「ユニクロVSしまむら」なのか?
第1章 中間流通の不要化(ユニクロ)と内包化(しまむら)
第2章 「早わかり」ユニクロ、しまむら創業と成長の軌跡
第3章 まさに対極に位置する経営・業態構造
第4章 トップのマネジメントとその生き様
第5章 成熟消費時代を突破する2強の「市場解読力」
第6章 “日本発”世界標準流通業を目指して
第7章 「2強の天下」はいつまで続く?
エピローグ ユニクロ、しまむらは何を破壊し何を創造したのか?
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posted by alice-room at 08:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスA】 | 更新情報をチェックする
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