
基本短編集なのですが、何篇かどっかで読んだなあ〜という感じがするのに、本書が出たのは最近ということで不思議に思っていましたが、amazonのレビュー見て納得しました。
どうやら、既に他の本で収録されているのが、重複して入っているようです。どんな意味があるのやら? ハヤカワ訳わかんないことするなあ〜? 短編集にするにあたって原稿不足なのを既存のもので穴埋めしたのだろうか?
まあ、それは抜きにしてもまさに神林氏らしい作品集です。逆に言うと、全ての作品に対して既視感を覚えます。どの作品も発表年代が1980年代の後半なので、リアルタイムでSFマガジンの掲載で読んでいたかもしれません。
言葉だけで紡がれていく『異世界』。奇妙に実感を覚えると共に、作中世界にはまればはまるほど、現実世界の認識が揺らいでいくその喪失感。うん、私の好きな神林氏の世界です。
一面では、論理だけで感情など切り捨てられそうながら、どっかで人としての温かみというか『おかしさ』という感情が底辺に息づいている。その絶妙なバランス感が大好きです。
神林氏一押しとは言えませんが、外れることのない一冊かと思います。神林氏ファンやSFファンなら、読んでいて悪くないと思いますよ〜。
鏡像の敵(amazonリンク)
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