2008年01月17日

ガリレオ異端審問「容認」発言で抗議運動、ローマ法王が演説中止

ガリレオ異端審問「容認」発言で抗議運動、ローマ法王が演説中止
ローマ法王庁は15日、ローマ法王ベネディクト16世(Pope Benedict XVI)がローマ大学サピエンツァ校(La Sapienza)で17日に予定していた演説を中止すると発表した。法王がガリレオ・ガリレイ(Galileo Galilei)弾圧を容認する発言をしたことをきっかけに、学生らが法王の演説に反対して大学を占拠するなどの行動をとっているためで、法王が抗議行動を理由にイベント出席を見合わせるのは2005年4月の就任以来初めて。

 一部教官や学生は、天文学の父ガリレオ・ガリレイが自身の唱えた地動説により1633年に宗教裁判にかけられ、有罪判決が下された史実について、1990年にローマ法王(当時ヨーゼフ・ラッツィンガー(Joseph Ratzinger)枢機卿)が「妥当で正当な判決だった」と発言したとの理由を挙げ、「反法王週間」と銘打って14日から反対運動を展開していた。

 ちなみに、このとき法王は「信仰は敵意や合理性の否定からは生まれない。原理を理解したり深い理性に根付くことから生まれる」と発言している。 

 ロマーノ・プローディ(Romano Prodi)首相は、教官や学生の「不寛容」を非難し、ローマ法王の訪問を再度要請していた。
ああ~だからなんですね! 法王の訪問反対とかというタイトルのニュースがあちこちの新聞に挙がってたけど、英文なんで読まないでいたのですが、この記事読んで納得です。

(過去の発言内容や著作を見る限りでは)この方は神学的な論理性を非常に大切にされる方だと思うのですが・・・、こうしてニュースになった記事で一面的に見ると、いささかアナクロニズムかと誤解されそうですね。

 私も予備知識が無かったら、すぐに新聞の記事見て困った人だなあ~などと不遜なことを考えてしまいそうですが、とにかくもっと詳しい内容が知りたいですね。ラテン語によるミサの件や後ろ向きでのミサの件など、詳しいことを知るとそうなんだ~そういう意味があるなら、一概に時代を逆行しているわけではないんだあ、と分かるのですが・・・。

原理原則で正しくても、仮に誤解であっても・・・あまりにも周囲に波風を立たせすぎてしまっている感じがします。情報操作なんて、バチカンが得意な十八番だと思っていたのですが、どうも最近おかしな感じを覚えますね。

まあ、キリスト教徒でもない私がいうのはおこがましいことなのでしょうけど・・・。
posted by alice-room at 20:32| Comment(4) | TrackBack(0) | 【ニュース記事A】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ふん、と鼻で笑っているOZです。
ワタクシもカトリックではないので、あれこれ言う権利もないかもしれませんが。
とにかくワタクシ現法王が大嫌いなので、当然(?)偏見に満ちた意見になってしまうわけです。
しつこく言いますが、目が怖い人は聖的なことには合わないって気がするんですね。
とはいえ、このニュースは恥ずかしながら初耳。
管理人さんの感じる「おかしさ」もこの方から出ているのでは?

ところで、バチカンでは地下の納骨堂も行きました。
前法王のお墓はとてもシンプルなものでした。
前方にちょっとスペースが設けられていて、彼をしたう(?)人たちが沢山祈りをささげていましたよ。
ベネディクト16世はどうでしょうね。
あ、すみません、また色眼鏡が・・・・(笑)
Posted by OZ at 2008年01月21日 05:55
OZさん、こんばんは。
実際のところ、どうなんでしょうね? 事実として、現法王になってから、別な意味で新聞紙上を賑わしているのは確かだと思います。

あっ、でも今日のニュースを見てたら、法王の支持で10万人という記事もありました。
http://www.afpbb.com/article/life-culture/religion/2339254/2539803

まあ、世の中にはいろんな意見があるようですね。多様性を容認する社会、それは良い事なんでしょう(笑顔)。
Posted by alice-room at 2008年01月21日 21:54
こんばんは。
現法王が嫌いであることは別として、多様性を容認する社会、ほんとうにそれはこれからの世の中、さらに必要になってくると思います。
でも、現法王は認めてませんよね。
プロテスタントですら正式な宗教でないとうっかりもらすくらいですから(笑)
あ、すみません。悪意一杯(爆)
ところでワタクシの住むのは中央スイスでのカトリックの牙城とも言える(言えたのほうが最近では近いかも)町なのですが、最近のニュースでここで魔法講座が開講することになりました。
ホグワーツだけが魔法学校でないんですよ~。
詳細興味があればメール差し上げます(笑)
それはともかくこういうカトリックの影響の強いところでもオカルトのニーズがけっこうあったというのが面白いと思います。
これぞ人間の多様性の良い例かもしれませんね。
Posted by OZ at 2008年01月22日 06:39
>近では近いかも)町なのですが、最近のニュースでここで魔法講座が開講することになりました。

OZさん、それ凄~い!!
厚かましいお願いで恐縮ですが、ご都合の良い時に詳細情報お願いします(お辞儀)。

バチカンの大学ではエクソシストの養成講座を行ってるぐらいですし、魔法講座があっても不思議ではないんですね。勉強になりました。

でも、それって本当に凄いですよね。魔法講座で単位が「優」とか、大学院の専攻は魔法学です、とかいう学生が出てきたら、なんかウケちゃうんですけど・・・(爆笑)。

楽しい世の中ですね(笑顔)。
Posted by alice-room at 2008年01月22日 23:23
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