
文章は通常版の上下2冊を1冊にしただけで、当然変更がなく、値段が高くなっただけでもったいないかとも思うのですが、ダテに高くありません。このあたり角川出版さんもなかなかの知恵者つ~か、商売上手。しっかり付加価値をつけています。イラストや写真がこれでもかっていうぐらい入っています。これが悔しいんだけど、なかなかイイ! 今持っている手持ちのダ・ヴィンチ・コード売って、この愛蔵版に買い換えようかと思わず考えてしまいました。
逆に言うと、ダ・ヴィンチ・コードの文章中には、たくさんの絵画や歴史的建築物、各種用語の説明があるんですが、それらを文章で説明するには『限界』ってあるんですよ。いちいち画集を片手に本を読むほど暇な人はいないでしょうし、見なくても「ああ、あの絵か。」なんて分かる人は例外。私も含めて普通の人は、どんな絵なのか分からなかったりする。ルーブルの三角ピラミッドなら、行ったことのある人は分かっても逆さピラミッドまで知っている人って、かなり特殊な人でしょう。
それ以外にもアーチ構造の要(かなめ)になるキーストーンとか言われてすぐイメージできないと思うなあ~。私は建築関係の本読んでやっと分かりましたもん。ロスリン礼拝堂のローズラインとかも同じ。
本を読んでると、そういった言葉からだけではイメージできないのが、写真や図版等でバンバンと大量に挿入されていて、視覚的にとっても分かり易い。もともとが読み易く、スピーディーな展開がウリのこの小説で、これは協力なサポートですね。
あ~、ますます角川さんが大儲けしそう。まさに二匹目のドジョウですが、しっかり捕まえられそうだなあ~。こないだの決算でもダ・ヴィンチ・コード絡みでだいぶ収益が上がっていたそうですが、またこの本を売って稼ぐなんて・・・本当に羨ましい。想像ですが、そのうちダ・ヴィンチ・コードの舞台となった場所だけをあつめた写真集みたいなのも出すんだろうなあ~。きっと!
ただ、ちょっと思ったのですが、図版や写真がとっても多くていいのですが、袖問に思ったことも。シャルトル大聖堂の写真が3枚か4枚入っていたけど、なんで? 本文には特に関係ないはずなのに・・・。どっかで触れられていたかな? 個人的にはシャルトル大聖堂大好きだから、嬉しいけど、ヴィジュアル部分を増やす為に無理して入れてる感じもした。
あとね、シラスが騙されて聖杯を探したシュルピス教会。この写真も何枚もあったけど、実際に行ってみるとそれほどのものでも無いような??? ローズ・ラインの記念碑みたいなのは、興味深いけど、教会自体は普通にあるものです。本書内の写真は撮り方がうまいから、なんか良さそうに思えちゃいますが、これはちょっとなあ・・・。
逆に、さすがいいのを使ってるなと思ったのだが、ディズニーの人魚アリエルがラ・トゥールの描くマグダラのマリアの絵と一緒にいるイラスト。これはいかにも高い愛蔵版故になせる業(わざ)か。ブラボー!!
でも、オーム貝の絵は要らないような気もする。他にもちょっと意味あるのか?っていうのもあるんだけど、トータルで見てやっぱり欲しい本だと思う。でも高いよ~。段々、泣けてくるって。デフレの時代ですし、なんとかして欲しいなあ~。
ダ・ヴィンチ・コード ヴィジュアル愛蔵版(amazonリンク)
関・ブログ
ダ・ヴィンチ・コードにはまりまくり 通常版の感想
ルーブル美術館 ~パリ(7月4日)~ マグダラのマリアの写真有り
ダ・ヴィンチ・コードに出てくるサン・シュルピス教会 ~パリ(7月5日)~
映画公開時の文庫本に、図版が豊富に入ることを期待します。
TB、コメントまでしていただきありがとうございます。
このブログ非常に充実していて勉強にもなるので、また遊びにきますね。
今後ともよろしくです!
マサキさん>こんばんは、初めまして。こちらこそコメント有り難うございます。趣味が偏っているブログですが(自爆)、どうぞ宜しくお願いします。
TBしときました。
確かに高価ですが、1冊にまとまってしかも写真付き、なら納得・・・することにしましょう(苦笑)。
私は最初に原作でダビンチ・コードを読んだのですが、やはり途中で写真や資料が欲しくて、インターネットで色々探しながらの読書でした。
(その際はこちらのサイトにだいぶとお世話になりました。感謝!)
日本語でも読んでみたいな、と思っていた矢先にこちらで紹介されてるのを見て早速ゲット!
秋の夜長にじっくり読んでみます。
あと、うちのサイトも少しは資料探しの役に立ってようで嬉しいです(笑顔)。私の場合は、逆に英語版を半分も読み残したまま、忘れていたのでそれを思い出して読書再開しました。読了できるといいんですけど・・・。