2008年01月24日

「パンとぶどう酒の中世」堀越 孝一 筑摩書房

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しかし、本当にこの著者が書いた本で読む価値があると感じられるものってないなあ~。あの有名なホイジンガの「中世の秋」の翻訳者でもある著者ですが、この方の書いた本は確か他にも読んでいて、どれもつまらなかったことだけは覚えています。

失礼ながら、だからかな? 今更ながらに「中世の秋」読んでも面白くなかったのは翻訳に問題があったせいかもしれません。翻訳者が下手だとどんな素晴らしい本も台無しになるのは、良くある事ですし、別な方の翻訳した「中世の秋」読んだ方がいいかも? 何故か、本書を読んでいてそんなことを思わずにはいれらませんでした。

とにかく、そんなことを思わずにいられないくらいつまらないし、時間の浪費以外の何物でもない本です。

著者個人に留めておくべき思いをだらだらと文章にし、あまつさえそれを本として出版する気持ちが分かりません? タイトルに沿った最低限必要な内容を満たさずに(=本来、本書で対象としている写本を素直に訳すこと)、ここはどう解釈すべきかとか、ああだこうだとグダグダ書いて、読者には全く無意味以外の何物でもない! 

まずは、素直に翻訳したうえで解説として、著者の専門家としての見解を述べるなら、まだ分かるが、非常に細かな事柄(例えば、当時の貨幣価値や交換レート)にばかり着目し、中世の社会というものを定性的に捉える視点が全然感じられません。

おまけに非常にくだけた調子で、読んでいて単純にイラつきます! 私が若者なら、間違いなくキレますよ、ホント。それっくらい、軽薄で内容の無い文章に思えてなりません。

心の底からつまらないと思いました。全体のほぼ半分140頁まできちんと読みましたが、思わず本を破りたくなってきたのでもうこれ以上は読みません。しっかし、ひどい本だなあ~。

驚く事に、この著者はNHKのTV講座を今やってるはず。確か「中世」をテーマにした奴でテキストも見たけど、内容が無かったなあ~。

久しぶりに、かなり最低レベルの本でした。とっても残念&無念の本です。

【追記】
怒りの余り、目次を書くのを忘れていました。改めてみると、目次もなんだかなあ・・・。でも、どなたかの判断の役に立つかもしれませんし、書いておきますね。
【目次】
一冊の本
その後、十日か十二日ほどして
雪と氷、そうして薪
かねがないなら、くるみパンを喰えばよいのよ
いちじくもなつめ椰子の実も喰わぬ
だいたいが、一個二ドニエもしないパンなんて
雨のサンマルタン門外
むかつく麦酒は新酒のぶどう酒
まっとうの飲料
日記の筆者を狩り出す
パンとぶどう酒の中世―十五世紀パリの生活(amazonリンク)

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「世界の名著 67 ホイジンガ」中央公論新~中世の秋
「中世のパン」フランソワーズ・デポルト 白水社
ラベル:歴史 書評 中世
posted by alice-room at 21:19| Comment(4) | TrackBack(0) | 【書評 歴史A】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
タイトルにつられて批評を期待しましたが、今日は目次も参考書籍一覧も無しですね。

「良くも悪くもワインとパンの話だけで終わってしまい、それ以上話が広がらないんだもん。ワインとパンは好きだけど、ワインとパンのお話だけでは飽きてしまいます。」かね?どうしても索引したような寄せ集めになりますよね。まさにフランスパンの切り口によっては穴だらけですもね。

まあ、破る前にどこかに売り払ってください。資源保護です。
Posted by pfaelzerwein at 2008年01月25日 03:39
pfaelzerweinさん、こんばんは。
怒りの余り、目次を忘れていました。すみません。もしかしたら、参考になるかもしれませんので追記で書き足しました。でも、ご覧の通り、目次を見ても意味が分かりません???

ワインとパンのお話だけなら、なんとかなるのですが、腐った(ような)ワインやその値段ばかりの話で、耐えられませんでした。
美味しいワインやパンの話だったら、至福の読書時間になってのかもしれませんが、今回は苦痛でした。

>まあ、破る前にどこかに売り払ってください。資源保護です。

そうですね、本が悪いわけではないですよね。幸い、買った本ではなくて幸運でした。図書館で借りた本だったので、速攻明日返却します。

自腹だったら、泣くに泣けません。たまにこういうことありますけど・・・。頑張って今日も読書に励みます。コメント有り難うございました。
Posted by alice-room at 2008年01月25日 21:35
いつも楽しく閲覧しています。
堀越孝一氏の著書は自己陶酔的で読みづらく私も大嫌いな学者の一人です。
ところで、現在NHKラジオで「中世ヨーロッパ生活誌」を講義しているのは、現東洋大学教授の堀越宏一氏です。

Posted by いづみ at 2008年02月06日 00:24
いづみさん、こんばんは。
堀越孝一氏の著作は、やっぱりどうにも読みにくいですよねぇ~。良かった。私だけなのかなあ~っと思ってました。

>ところで、現在NHKラジオで「中世ヨーロッパ生活誌」を講義しているのは、現東洋大学教授の堀越宏一氏です。

ご指摘、どうも有り難うございます。うわあ~、ボケボケですね、私。とんだ誤解で失礼しました。
教えて頂かなければ、ずっと誤解したまんまでした。おそらく・・・。本当にどうも有り難うございます。

と・・・いうことは・・・、
名前を誤解して色眼鏡をかけてNHKのテキストをパラパラ見ただけで、結局放送は聴かなかったのですが、もしかしたら、もったいないことしたかもしれませんね。う~ん、テーマ自体は関心があったのですが、乗り気になれなくて、もうテキストを買う気にならなかったしなあ・・・。

結構、後悔してたりします。もう一度、テキストだけ探してみてみようと思います。
Posted by alice-room at 2008年02月06日 21:41
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