
SFマガジンでファンになった、イラストを描かれている横山えいじ氏の絵が好きで目に留まった点とaliceがストーリーを語るという点の2点で気になり読み始めた本です。
どうやら元々はネット上の創作小説と発表されていたものを何かの賞に応募して、出版されたというモノらしいです。
さて、内容について。やや皮肉が利いた大人向きの小話といった感じでしょうか? いささか諧謔的というか、自虐的な側面もうかがわれます。
基本、日常に訪れたちょっとした非日常。ショートストーリーの短編集です。最初の幾つかは、正直ゴミかと思うぐらい、読むに値しない作品だと思いました。電車の中だったので、そのまま継続して読了しましたが、普通だったら最初の作品でサヨナラですね。
でも、全部の作品を読んでみると、最後の「桜」は大変良い! 私はこういうのが大好きです。全作品がこの水準をクリアしているなら、今後も読みたいのですが・・・。本全体の評価としては、良くて平均をかする程度です。amazon的な評価をするなら、星3つに近い星2つですね。
でも、最後の短編「桜」だけは、桜好きの方なら、読んで悪くないと思います。私も・・・・したい。
しかし、この作家さんの小説は、おそらくもう読まないと思います。
アリスは語る (ジグザグノベルズ)(amazonリンク)