

ずいぶんと久しぶりに読んだので、最初はなかなかこの世界観に戻れないでいたが、20分読んだら復帰できました。もっとも1時間しないで1冊読了しちゃうのんだけど・・・。
さて、いよいよラストの最終2巻分なんでまとめてコメント。まあ、一気に読んだしね。個人的には11話で終りにして欲しかったですね。一番幸せなままで凍結させてあげたい感じでした。
個人的には戯言シリーズ的な結末を期待していたんですけど・・・かなり最終話にはがっかりです。ちょい、悲しいカンジ。
【以下、ネタバレ的要素有り! 未読者注意!!】
西尾氏の得意とする練りに練った構成の『妙』というか、何段オチ?とか思うようなものは今回一切ありません。直球も直球、ど真ん中で終り。
やはり時間的制約が原因のような気がします。私的には、読まなきゃ良かったシリーズでした。だって、こんな結末を受け入れるの???
『時間』という要素を散々前フリしてたんで、批判覚悟でパラレルワールド的展開で強引になかったことにしちゃうのかと、ずっと思いながら読んでたんですが・・・そこまでヒドイことはしなかったんですね。
(して欲しかったけど)
思いっきって全話通しで感想を言っちゃうと(←批判覚悟で)、いつもとは違い、ただ読み易いだけで深みのない読み物(悪い意味でのライトノベル)に過ぎず、ただ&ただ、とがめと七花とのツンデレ的なやりとりを楽しむだけのお子様ラブコメディなんだから、きっちりその線で終えて欲しかったです。
私的には時間とお金の無駄かな? 最後にどう締めるかで評価は全然違ったものになったはずだけどなあ~。残念です。読まなきゃ良かった!
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僕も『刀語』は、西尾維新らしさの薄い作品だと思いました。
毎月読んでいたのですが、まるでジャンプの連載マンガを読んでいるような感覚でした。
特に12巻の各階で待ちかまえている敵を倒しながら上に向かっていくというのは、ジャンプ系の王道パターンです。
ある意味、作品全体が、『るろ剣』や『聖闘士星矢』等のジャンプ系作品のパロディになっていたのかもしれません。
それなりに面白く読めたのですが、やはり読み応えのない作品でした。
仰るように、僕も時間的制約が最大の問題点だったように思います。
そうですよねぇ~、最終巻のあのパターンに至っては、かなり飛ばし読み状態になってました、私。どうしてもあの制約条件下での多作になると、こうなってしまうんですね。
本シリーズは残念でしたが、今後は是非とも西尾氏らしい作品を期待したいですね!!