2008年03月09日

「アンティーク・ボタニカルアートと博物画古書展」in ロゴスギャラリー(渋谷パルコ)

botanica101.jpg

渋谷のパルコでやっていたボタニカルアート(植物画)展に行ってきました。

行く前には結構、期待していたのですが・・・。

botanical02.jpg

感想はというと・・・かなり残念なものでした。ちょっとギャラリーというのには、抵抗を覚えるような展示面積の狭い空間で、展示された点数があまりにも少ない!

botanical03.jpg

実際、販売を兼ねて置かれているものも私の目にはそれほどたいしたものには見えませんでした。というか・・・どこにもであるジャンっていうのが正直な感想。

botanical04.jpg

また、それらに対して付けられている値段は、まさに驚くような価格でビックリしました。頁毎に切り取られたものをバラで売っているのですが、本来の書籍としてではなく、こんなふうにインテリアとして使われてしまうのですね・・・さめざめ(涙)。

botanical05.jpg 

まあ、人それぞれ考え方や感じ方は違うので、どうでも良い事なのでしょうが、私的には興醒めでした。ちなみにツレと一緒に行ったのですが、ツレと顔を見合わせて思わず苦笑でしたネ。

botanical06.jpg botanical07.jpg botanical08.jpg

ギャラリーなので無料でしたが、有料でももっと素晴らしいものを展示している方にいかれることをお薦めします。かえって不満がたまってしまいました。わざわざ手間隙かけて行ったので、大失敗しました。

神田で古書を漁るか、秋葉をうろついていた方が良かったなあ~。

さて、明日は新宿の古書市でも覗いてこようかな?

botanical09.jpg botanical10.jpg
【展示内容】

1.博物館級の手彩色古書 ※展示のみ
見ごたえのある世界最高レベルの手彩色図譜古書を展示します。

『バラ図譜』 P=J・ルドゥーテ 1824年●『フローラの神殿』
ロバート・ジョン・ソーントン 1812年ロンドン刊行 完本 1冊
史上最美と謳われるこの手彩色古書は、ソーントンが私財をなげうって植物を画期的に体系づけたリンネの分析学を図解したもの。この図譜は優秀な植物画家を総動員して描かれたうえ、多数の彫版師によって当時考えうる限りの様々な印刷技術を用いて刷られているため「同じものは2冊ない」とまでいわれている。
●『バラ図譜』
ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテ 1824年パリ刊行 完本第1,2巻 2冊
「花のラファエロ」と称される、最も有名なピエール=ジョゼフ・ルドゥーテによる。彼はナポレオン妃ジョゼフィーヌの庇護の元にマルメゾン庭園の植物を点刻彫版技法/スティップル・エングレーヴィング技法で美しく描き、フランスの貴婦人たちを魅了した。彼の『バラ図譜』、『ユリ図譜』など名作の人気が、特定の植物だけを載せた図譜を流行させるきっかけとなった。

2.保存状態の良い美しいアンティーク・ブック (\10,000~\1,500,000) ※販売いたします
各頁に刊行時に手彩色を施された図譜を含む貴重なアンティーク・ブック。
1800年代刊行の手彩色銅版画や石版画図譜を記載した貴重な本格博物古書です。
(植物誌、薬草辞典、園芸辞典、婦人年鑑、植物図譜模範書、児童図鑑、自然科学図鑑)

●『ボタニカル・マガジン』
ウィリアム・カーティス 1833年ロンドン刊行
『ボタニカル・マガジン』は1787年にウィリアム・カーティスによりイギリスで刊行され、植物雑誌の中で最も古くしかも現在も続くものである。園芸家を対象に華やかな異国植物などの紹介と栽培法が記載された。当時第一級の植物画家が原画を担当し、銅版で、のちに石版で刷られ手彩色された。
●『イギリス産植物誌』
ジェームス・サワビー 1799年ロンドン刊行
●『フローラ・メディカーレ』
フランソワ・ピエール・ショームトン編 1814 年パリ刊行

3.ボタニカル・アート(植物細密画)の傑作 (\3,000~\1,500,000) ※販売いたします
1800年代を中心とする植物図譜。手彩色銅版画、多色点刻銅版画(スティップル・エングレーヴィング)、手彩色石版画、多色石版画(クロモリトグラフ)などの時代とともに技術を駆使した名作植物図譜です。

●『ボタニスト』
ベンジャミン・モーンド 銅版画手彩色 1832年
●『メディカル・ボタニー』
ウィリアム・ウッドヴィル 銅版画手彩色 1792年 ロンドン刊行
●『薬用植物誌』
ヨハン・ゾーン 1779年ドイツ ニュールンベルグ刊行 銅版画手彩色
●『薬草辞典』
チャーチル&スティーブンソン 1829年ロンドン 銅版画手彩色
●『イルーストラシオン・オーティコール』
ジョン・リンデン 1870年ブリュッセル クロモリトグラフ(多色石版画) ほか
関連サイト
PARCOの会場案内

ブログ内関連記事
町田市国際版画美術館 企画展「カラフル・ワールド! 版画と色彩展」
NHKにっぽん再発見 ハイビジョンふるさと発 「失われた蘭の楽園~京都・版画集“蘭花譜”ものがたり」
posted by alice-room at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 【芸術】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください

この記事へのトラックバック