2008年03月13日

2008年 国際稀覯本フェア初日

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ちょっと前にブログでも紹介した「2008年 国際稀覯本フェア」に行ってきました。今日が初日です。
(写真は、今日購入した本からのものです。会場内はたぶん、撮影禁止だったと思う)

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有楽町の国際フォーラムは展示会でしばしば行くのだけれど、あんな上の階にもあるんですね。初めて知りました。エスカレーターをドンドン上がっていくと、人がドンドン減っていくのでやってのかなあ~いささか不安でした。

でも、行ってみるとしっかり行列を作って人が並んでいました。

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それほど広い会場ではないのですが、こじんまりとしつつも実に面白そうな本がたくさん並んでいます。普段だと、何かの美術展でガラス越しに見るような本が、直接見れるのはなんとも嬉しいですね♪

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ただ、書かれている値段が半端じゃなくて高い。まあ、それだけの価値のあるものだろうから、少なくとも私に買えるような水準ではないなあ~。

でも、ディドロの百科全書(約1千万円)とか、普通に百万円を超える本がたくさん並び、お金さえあれば、それを買えるというのがなんともねぇ~。思わず拝金主義の信徒になろうかと思いましたよ、このときばかりは!!

それぐらい魅力的でした。和本のちりめん本なんかもありましたよ~。

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そうそう、見ていて思ったんですけど、フランス語やラテン語の本もかなり多いんですよ。英語がやっとの私には、書名さえもわからず、ただ眺めているばかり。改めて、勉強しないといけないんだなあ~と痛感させられました。

少しはラテン語やフランス語、理解できないとせっかくの機会でも堪能できないんですね。大いなる刺激になりました。

それと・・・日本でやっているフェアですが、普通に話し声は英語ばかり聞こえてきました。私もお店の方に声掛けられたのですが、高い値段の本に圧倒されて、会話らしい会話をできなかったのが実に(!)情けなかったです(涙)。

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たかが英語なのに、場の雰囲気に飲まれていた感じですね。お店の方の話は分かるのですが、自分の興味のある本をうまく伝えられなくて悲しかったです。

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かろうじて、"golden legend"とか"book of hours"とか伝えるぐらいで精一杯でした。やっぱ、英語ぐらいもっとできないと駄目ですね! 久しぶりに劣等感に襲われましたよ(トホホ)。


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ただ、さすがはこの手の本を取り扱ってるお店の方、今はないけど、時々入ってきますよとおっしゃってました。英語版とラテン語版のどちらがいいですか?と聞かれたので、かろうじて読めるだろう英語版と答えちゃいました。

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メアドは伝えたので入荷したら、教えてくれるそうです。うわあ~いくらなんだろう??? もしメールが来たら、借金でもして買ってしまいそうで怖いです。うっうっ・・・・。

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とまあ、いろいろと初めての体験で実に面白かったです(笑顔)。

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見るだけで買えそうなものは、ほとんど無かったのですが(値段的にね)、かろうじてGETしたのが、ここで写真を紹介している本です。

これは最近の本だけど、中の挿絵とかが実に綺麗で買ってしまいました。2冊も。

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この会場としては場違いに安かったのですが、異様に重いんですよ~。1冊で3キロ超えてるんじゃないの? 2冊で5キロは超えてそう。死にそうな思いで、なんとか持ち帰りました。

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ふう~疲れた&疲れた。あ~、本眺めたり、ブログ書いてたらこんな時間に。明日も早いんだけどなあ・・・。

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まあ、近くの方、行ってみるだけの価値があると思います。会社から抜け出て、見てから会社に戻って徹夜で残業でもして下さいネ!

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あ~、しかし、お金があるとああいった本が買えるんですねぇ~。溜息ばかりが出てきちゃいます。

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やっぱ、写本はいいです。数は少ないけど、写本ありましたよ~。

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2008年 国際稀覯本フェア開催のお知らせ
ラベル:稀覯本 古書
posted by alice-room at 00:22| Comment(4) | TrackBack(0) | 【備忘録B】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
行ってきたのですね。
満足度は高かったようで何よりです。
手に入らない値段と言う不満は残りますけれども。。。
何店くらい出展しているのですか? やはり日本でお客が多いってことなんでしょうか?
Posted by seedsbook at 2008年03月13日 15:31
ポスターを見ると、全部で47店舗ほど出店しているようです。海外のお店の方が多かった感じでした。お客さんの年齢層が異様に高かったなあ~。

お金と時間のゆとりが無いと駄目みたいです。平日限定で明日は午後3時で終りですし、普通のサラリーマンでは観に行くのさえ、辛そうです。

でも、見れただけでも嬉しいです。『眼福』っていうやつですね(笑顔)。
Posted by alice-room at 2008年03月13日 22:14
お久しぶりでございます。
イギリスに一週間ばかり行ってたのですが、その直前チューリヒに「聖マウリティウスとマグダラのマリア展」というのを見に行った際、これが二本立ての展示会で、もうひとつが色彩写本だったんですね。
こちらのも本当に美しいですが、ここで知って是非見てみたかった「ベリー公」の時祷書に会えました!
他にも多少ありましたが、ベリー公の解説がメインだったようです。
あ、複写本だから実際ページもめくれましたし。
きれいでした。
絵を手がけたベルギーの三兄弟のことも、本の背景として再現フィルムが見られるようになっていて面白かったです。
そうそう、その複写本の会社がうちの町にあるのを知りました。
「一家に一冊、豪華華麗な中世の時祷書はいかがですか?」とパンフレットももらってきました。
展示もしてあるようなので、そのうち見に行こうっと。
Posted by OZ at 2008年03月14日 03:51
OZさん、こんばんは。

>こで知って是非見てみたかった「ベリー公」の時祷書に会えました!
うわあ~、それは凄いですね! って、いうか羨まし過ぎますよ~、それって!!

是非是非、私も見たかったです。ファクシミリ版でもじかに触れる機会はそうそうないでしょうし、本当に羨ましい(少しだけ妬んだりして・・・笑)。

家のすぐ近くにそんな会社があるなんて、まさに「灯台下暗し」ですね。ご近所割引でディスカウントしてくれたりして・・・フフフ。

しかし、そんなパンフを私がgetしたら、思わず誘惑に負けてしまいそうですネ。

日本国内にいると、なかなか彩色写本とか目にする機会もないですし、やっぱり海外でないと難しいですよねぇ~。今年のGWは、日程の関係で近場のアジアか国内しか行けそうにないし、夏休みまでヨーロッパはお預けかな? うっ、どっか出掛けたいです。
Posted by alice-room at 2008年03月15日 23:17
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