2005年11月11日

「大江戸魔方陣」加門 七海 河出書房新社

ooedo.jpgちょっと前、っていうかだいぶ前か結構もてはやされた本。京都が四神相応の祝聖された土地であり、徳川家300年が続いた江戸も同様に祝聖されているだろうとことから、霊的に守護された証拠を今に残る神社などから、探していこうというものなのだが・・・。

いやあ~、ブームの時に読まなくて良かった。イマイチ表紙の胡散臭さから、購入を控えたのは正解でした。高田馬場で100円だから買ったものの、こんなのはもう二度と手に取らないだろう。本当に中身がない本。悲しい、悲し過ぎる…(涙)。

この前に読んだ本が聖人イグナチオで感動の涙だったのに…次がこれかい!もう~。

著者はこれ以上ないってくらい軽い。誤解しないで欲しいのですが、間違っても軽妙な文章というのではない。中身がなく、ただ文字を連ねているだけで文章ではない。ゴーストライターの書いたタレント本に負けないくらい中身がない。それはある意味、驚愕に値するほど、つまらない文章だったりする。

更に輪をかけるのが、中身の無さ。地図を買ってきて、線を引いてみました。線上にある神社の祭神が同じでした。だから・・・なに?(イライラ) 解説がもう言語道断なくらい意味無し。おば様の独りごとを本にしたの?とでも言いたくなる。まあ、著者はそれで印税が入るなら、いいでしょうが、これを本にして出版した河出書房を恨むなあ~。とても澁澤龍彦全集を出した出版社だとは思えん?つ~か、悲しくて涙出るぞ~!

しかし、紙面が余って余白が多いこと&多いこと。下の2割のスペースは何の為?紙がもったいないよ。広告の裏紙でもいいくらい。しかし、よくもこんな最低本があったもんだ。これが売れてたなんて・・・? 

文庫にまでなっているのが、恐ろしいなあ。誰が読むんだろう?少年少女にしたって、もっと内容のある面白いのを読むと思うのですが・・・。本を読んでてこれほど無駄に感じたことも久しぶりでした。まあ、こういうときもありますね。

大江戸魔方陣―徳川三百年を護った風水の謎(amazonリンク)
posted by alice-room at 00:04| 埼玉 ☔| Comment(4) | TrackBack(2) | 【書評 未分類A】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
alice-roomさん、こんばんは
Amazonのブックレビューを見て、ビックリしました。なんとこの本は、歴史ノンフィクションだったのですね!僕は、てっきりつまらない伝奇小説だと思って、手にも取りませんでした。どうやら、読まなくて正解だったようです。
ところで、話は変わりますが、荒俣さんが、ブログをはじめられました。ご存じかもしれませんが、以下のサイトです。
http://blogs.yahoo.co.jp/aramata_hiroshi
荒俣さんの本棚の写真を見て、とてもうらやましくなりました。(笑)
Posted by lapis at 2005年11月11日 02:00
lapisさん、読まなくて大正解だったと思います。私も半分もいかないうちに時間の無駄を悟り、残りは斜め読みに走りました。もしかしたら、面白いことあるかなって。でも、やっぱり無駄な努力でした(涙)。

そうそう荒俣さんのブログ。私も2、3日前に発見しましたばかりです。ほとんど一緒のタイミングでしたね!(笑顔)。なかなか興味深いですよね、本当に。紹介してもらって、きっかけができました。情報どうも有り難うございます。
Posted by alice-room at 2005年11月11日 23:48
その荒俣さんが彼女の事を評価してらっしゃいましたよ。
「怪人加藤保憲の転生と思えるほどの観音力を持つ」
自分のアンテナに引っかかる事だけが事実じゃないと思います。
Posted by AGAIN at 2008年11月16日 00:36
AGAINさん、おはようございます。
そうですか・・・荒俣さんが評価されていたのですか・・・。以前、荒俣さんの本を読んでいて、しょうもないと思った本がまさに線を引く本「隠された聖地」でした。

http://library666.seesaa.net/article/4245185.html

おそらくこの手のものお好きなんだと思います。荒俣氏は、本当に博学で書かれるものも面白いものが多いのですが、数が多いだけに駄作じゃないかと思われる本が私には多々ありました。

勿論、読まれる方によって感じ方は異なると思いますが、本来的に書評は相対的にしか書き得ないものである以上、私個人のバッファーを経て感じたことを書くしかないと思っております。

コメント有り難うございました。
Posted by alice-room at 2008年11月16日 08:04
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