2005年11月12日

日立世界ふしぎ発見!「イスファハン イランとペルシアをつなぐ楽園」

TBSの日立世界ふしぎ発見!のホームページ

最近土曜日は外出して遊びに行っていることが多いのだが、今週は自宅で夜を過ごしていて久しぶりにTVの「ふしぎ発見」を見た。今回はイランが中心でとっても期待して見ていたのだが、実に美しい映像が多く、これは絶対に行かねばと思った。

イランに関心を持ったのは、だいぶ以前の事からで今年チュニジアに行く際に、もし駄目だったら代替案としてイランにツアーで行くことも検討していたりもする。約一週間のツアーで25万円程度であり、アルコールが機内で出ない(イラン航空利用の為)という致命的な問題があって悩んだりもしたが、この番組でイスファハンの美しさに圧倒され、是非とも数年以内に行こうと思った!(うっ、お金どうすんだろ、私?)

いやあ~でも今回出てきたモスク。本当に綺麗。鍾乳洞のような蜂の巣細工の天井は、イスラム建築に特徴的ですが、色が鮮やかで本当に綺麗。思わず、スペインのアルハンブラ宮殿を思い起こさずにはいられませんでした。アルハンブラの方が時代的には古いようですが、このイスファハンのモスクも捨て難いくらい魅力的でした。同時に、あふれんばかりに水をたたえ、色とりどりの植物に囲まれた庭園。そう、これなんですよ、これ!まさに私が大好きなイスラム式庭園。今回はパティオとかは出てこなかったけど、そういうのもきっとたくさんありそう。賑やかなマーケットもいいなあ~、本当に大好き!!

そうそう、あちらの方で有名なカナート(地下灌漑施設)の紹介もありました。地下の岩盤に沿って穴を掘り進め、強烈な地表の乾燥から水を守りつつ、人の住む所まで水を引き込む仕組みですが、凄かったです。まさか千年も前のものが、未だに使用され、それが立派に機能しているとは。人がかがんで通れるくらいのスペースを延々と何キロも掘り進めるのは、莫大な時間と作業をする人々を養う共同体の存在が必須でしょうし、昔の人々の叡智と情熱には頭が下がります。ちょっと、感動。

むか~し、地理の教科書で学んだけど、これを利用した灌漑は現代でもつい最近までは一般的だったそうです。しかし、時代の流れで最新式の灌漑施設を利用するようになったら、地表に塩が出たりしてかえって農業とかが駄目になり、昔ながらのカナートが見直されている、そんな記事を読んだことがありました。昔の方が、経験則を生かして合理的な場合もあるんですね。ローマの古代都市の水道施設も凄いですが、こういった砂漠の民の水に関する知恵も凄いですね。アルハンブラ宮殿も何キロも離れたシエラ・ネバダ山脈から土地の高低差だけを利用して水を引き込んでいたことも思い出しました。

見ていて興味をそそる美しいもの、素敵なものがたくさんあった番組でしたが、特に美しいモスクには目を奪われました。モスクの天井全体が孔雀の羽を模していて、天井から差し込む一筋の光が孔雀の尾を表すなんて、素敵過ぎ!! やってくれますね(ニヤリ)。こういうのには弱いんだよねぇ~。

あと、この美しいモスクを維持する為に400年前から先祖代々タイルの修復とかをしている職人さんが出ていたけど、こういうのもイイ! どんなものでも裏方でそれを維持する為に人知れず努力している人がいるんだよねぇ~。こういう職人さんがあってこその文化・芸術でしょう。そういえば、以前日光東照宮を採り上げた番組を見て驚いたんですが、あそこも職人さん達凄いみたい。建築や塗装の設計図が原寸大で保存されていて、そこに細かく色の指定やら、サイズの指定がびっしりと書き込まれているんです。だから、これさえあれば、いつでも創建当時の色や形が再現できるんだそうです。これなんかも東洋・西洋を問わず、職人さんの情熱と素晴らしさの好例ですね。妙にモスクの職人さんにも通ずるものを感じます。

いやあ~、本当にいい番組でした。よし、イスファハン行くぞ! 頑張って仕事に精出すか。たま~にこういうの見ると、無性に行きたくなって困ってしまう私でした(笑顔)。

関連ブログ
アルハンブラ宮殿の思い出(2002年8月)
posted by alice-room at 23:56| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 【その他】 | 更新情報をチェックする
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