
ビジネス(モデル)プランの作成指南書。
冒頭に書かれているようは、何をするかよりも「誰が」「どうやるか」の方が大切とか、押さえるべき本質を踏まえたうえで、方法論(本書のポイントは、アウトフレームの多用がウリ)から取り組むことで、効率的且つ漏れのないビジネスのやり方を教えている。
起業家向けのセミナー等で、まさにしばしばレクチャーされるタイプの内容です。学生の時から、この手の関心があったし、社会人になってからも幾つか受けているのでこの種のものの効用は認めるものの、本では正直効果が薄い気がしてならない。
その場でレクチャーを受けて、実際にやってみながらその手法を体感し、習得する、その後で知識の整理として本書を読むならいいが、この本だけ読んでも私の場合、文字が上滑りしてしまった。
逆にいうと、非常にありがちな本。フレームを利用して、それに対象物を当てはめるだけで効率的なある種のルーチン化された作業に変換し、定型的に処理するってのは、まさにコンサル会社が大好きなパターン。
いかにも分析してます、戦略してますってカンジ。マーケティングとかの分野に嫌ってほど、たくさんいらっしゃるカンジ。私が専門にやってたデータベースマーケティングの本やセミナーなどで飽きるほど、読んだり&聞いたりしたノリなのですが、実際にそれで成功した企業というのは、ごく一例なんですけど・・・。
アウトフレームの利用に主眼が置かれているが、個人的にはその仕組みを生み出す人が一番学ぶ果実が大きいはず。人の作ったものを最初は利用するのも良いが、利用しながら、フィードバックし、それを修正・発展させる視点が本書には読み取れなかった。(固定化し過ぎでしょ!)
まあ、ビジネスプランはもっともらしいの作って、国金から融資受けて事業をしたものの、それを永続的に発展させられなかった私が言っても説得力ないかもしれません。
まだまだ会社は幾つか作ろうとは思うものの、とりあえず、自分以外の人の協力や提携も考えようと思ったりしながら、ビジネス書を読み、日々のお仕事に精励する私だったりします。
こんな私でもネット部門の別会社を経営してくれないかと言ってくれる人もいますが、先が見えず、胡散臭い話が多いのでどうにものれません。発想や行動は突飛でも、根底が堅実でない人と仕事で組みたくないもんなあ~。
もっと&もっと、経験と知識を貪欲に習得せねば!
ITベンチャーやらベンチャー企業を梯子したので、成功している会社はむしろ定式化(見える化)できない部分にこそ、マネできない独自性、優位性があると思っている私なのでした。
勿論、当たり前のことを当たり前に出来たうえでの話しですが。
【目次】ビジネスプランニングの達人になる法(amazonリンク)
1章顧客価値の創造
2章ビジネスの着眼法を顧客の創造
3章ブルー・オーシャン戦略の活用
4章利益モデルを組み込む
5章戦略立案とビジネスプランニング
6章成功ビジネスから学ぶ
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それ以外のビジネス書は左上の【書評 実用・ビジネス】 カテゴリより。