2008年05月01日

「めがねノこころ 2」ゆうき りん メディアワークス

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私的には、完全に眼鏡っ娘モノとは別物扱いですね。やはりロリ、ツンデレ系の王道を歩んでいます。

実は出版社の内容説明では、学園ラブコメディと書かれていたのですが、前回はそれはちょっと・・・と思ってました。でも、この巻からはまさにそれっぽくなってきました。

当初は、ほとんど表情がなかった主役の眼鏡っ娘もカラオケでノリノリになってしまっては・・・ねぇ~。主人公の男子高校生を挟んで、女性(いたいけな少女)二人で取り合いとは、ラブコメ以外の何物でもないッス。ホント羨ましい限り。

ストーリーは、いろんな意味で明るいハッピーエンドを予想させる方向に向かっていきます。まあ、現代のラノベらしく適当に人も死んでますけど。

何よりも周囲の人よりも常に自分が第一というselfishの極め付けを、前面から肯定する辺りが、今の10代ぐらいに共感され、支持されるのかもしれません。自己前面肯定の割に、自己を主張する為の努力はなにもせず、あまつさえ年下の少女に大の男が護衛されてラブラブ、な~んて安易な世界観、さすがはゆとり世代向けってカンジです。

すみません、ちょっとだけ毒吐きたくなりますが、ユルい感じで適度に暗くていいのかもしれません。嫌いじゃないです、っていうか、大いに面白かったりするんですが・・・。

予定調和の安心感が、実に居心地いいです。いろんな意味でみんなから守られて大切にされて、女性の裸も見放題!ってね。こういうこと書くと誤解されるかな?

まあ、でも今回は文字通り、裸の女性も出てきますのでご期待下さい(でも、全くエロくないんだな、これが残念なことに)。

でもでも、物語として次がきっと読みたくなります。私も続きを買う予定。だって、読みたいもん。ラノベ好きなら、悪くないと思うのですが、いい年をした大人が電車内で読むのはちょっと辛いです。挿絵がロリロリし過ぎているし、何枚か入っているのでそれを他の人に見られるのは・・・ちょっとネ。

百歩譲って、車内なんてしょせん他人だし、気にしないで実は読んでいたのですが、会社の空き時間に読むのは止めた方がいいです。挿絵にさしかかるたびにさすがに隠さないではいられません。でも、読みたいし。落ち着きません(笑)。

まあ、TPOを考えて読みましょう。特に内容はないですが、読んでると最後まで読み終えたくなります。

「めがねノこころ3」ゆうき りん メディアワークス 最終巻で評価がガラっと変わりました。


めがねノこころ (2) (電撃文庫)(amazonリンク)

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posted by alice-room at 21:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 【書評 小説B】 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
宗教や歴史・美術・建築を語るアリスさんの、この落差がすごく好きです(笑)

いや別に、ライトノベルが低いって思ってないですよ。この分野から良い作家が育ってるそうですね。おかげさまで、最近書店では西尾維新さんに目がいくようになりました。まだ読んでないけど。

どうぞライトノベル道も極めてくださいませ。
Posted by  大阪のマリア at 2008年05月05日 16:31
こんばんは。
たぶん・・・私って節操がない『雑食性』読書が好きなせいかもしれません(苦笑)。あまりジャンルというか「枠」をはめてしまって、考えたり、捉えたりするのが嫌いな性格のせいかもしれません。

自分自身の基準で判断し、分類分けするのは嫌いじゃないのですが、自分以外の人の基準に従うのは、イヤというのがあるようです。

基本は体験したものの中から判断する、という経験主義の人なのかもしれません。本からの知識も経験の延長線上での他人の経験の利用とか、そ~んな側面もあったりするかも?

なんて堅苦しいこと言ってますが、とにかく何でも知りたいんですね。好奇心と行動力は、結構旺盛です(笑顔)。

その為、とりとめないんですが・・・飽きずに気が向いた時に、読んで頂けると嬉しいです。

そういえば、昨日まで山方面を旅行してましたが、人が多くて参りました。新緑が綺麗でしたが、本当に人が多かったです♪ 
Posted by alice-room at 2008年05月06日 01:49
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