2巻目までは結構面白かったので、期待しつつ、どうしても結末が読みたくて手間かけて入手して読んだのですが・・・。
大いに失望した!
きっちりと最終巻で結末はついたし、予想通りのハッピーエンドと言って良いのでしょうか、一見すると問題がないようですが、作者のストーリーテラーとしての限界を感じる。
正直、この巻は全然面白くなく、つまらない。全3巻にかけた貴重な読書時間を浪費した感じがする。申し訳ないが、この程度の設定で尻すぼまり的になってしまうなら、初めから大風呂敷広げないほうがいいと思うんですが・・・。
設定等の構成力が無いなら、むしろ登場人物達の掛け合い的な言葉の応酬で刹那的な楽しさを提供して欲しかった。毒にも薬にもならない、悪い意味でのラノベでしかなかった。勿論、アクション的な部分は、あまりのお粗末さに一気にそれらの頁を飛ばしたのは言うまでも、翻訳物の方がはるかに上手いです。
ラノベって、本当に当たりを探すのが難しいですね。たま~に素晴らしい作品があるのでそれを見つけたくて、ついつい読んでしまうのですが、読み易さと手軽さだけで読後に即刻捨ててしまいたくなる衝動がおせえられない自分を感じて、嫌になります。
不思議なことに、童話や昔話の方がこういう気持ちになることがほとんどないのは何でだろう? とにかく、これはいけません。3巻まで引っ張られた私もバカですが、反面教師としてご注意下さい。
めがねノこころ〈3〉 (電撃文庫)(amazonリンク)
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