2005年11月23日

「聖ヴェロニカの陰謀」ルイス・パーデュー 集英社

ついつい、宣伝文句に踊らされて買ってしまった本です。ナチスの悪逆非道の行為に沈黙を守ったバチカン。バチカンの口を封じた秘密とは、世界中のキリスト教秩序を根底から崩してしまいかねない忌まわしき歴史上の事実であった。ナチスはその事実の証拠となるものを入手し、バチカンを脅迫したという。

こ~んな宣伝コピー読んだら、ほらっ読まない訳にいかないでしょう(ニコニコ)。しかもナチスはその極秘の証拠をあの有名な名画狩りで集めたいわくつきの超一級作品達と一緒に、とある山中の洞窟に隠したというんですから・・・思いっきり内容に期待してしまいます。

上下2巻とそれなりにボリュームはあるものの、ネタになっている部分はなかなか面白く読書を引っ張ります。国家安全保障局やKGBに、バチカンの魔の手、まさに陰謀史観ありありの世界(笑)。それはいいんだけどねぇ~。

アクションシーンは百歩譲ってまだいいとしても、拷問シーンはちょっと・・・。正直言ってかなりえげつないです。まあ、私はその手の大丈夫ですが、普通の人は結構、抵抗感というか嫌悪感あるんじゃないでしょうか? ちょっとお勧めできませんね。

根本的な素材であるネタはいいんですが、料理の仕方がドンパチアクションや拷問シーンの方がメインになってしまって、B級映画向き。もったいないなあ~。ネタの部分だけは、結構好きなタイプで紹介したいんだけど、もしこの本を読む人いたら申し訳ないしなあ~。

【以下、ネタバレ有り。注意してね!】








この本でナチスとバチカンの密約の原因となったのが「聖ヴェロニカの聖骸布」。この本では、彼女が13才の時から様々な奇跡をおこし、村民全体をはじめとし、周囲にまでヴェロニカ崇拝が広まったという。女性の救世主が実在する事実は、当時のバチカンを驚愕させ、あろうかとか救世主自身と村民全員150名をバチカンに呼んで歓待した後に、虐殺したという。虐殺された彼女を包んでいた布が発見された時、中にいるはずの死体はなく、布には彼女の姿がくっきりと写っていたという。

彼女の実在を示す歴史的資料(当時の公文書記録等)と聖骸布を巡っての、謀略や殺人などを描いたのが本作に他ならない。この謎がいかにも!ってな感じで面白いんだけど、この部分は少ししか書かれていない。後はアクションと拷問シーンだけなんで、それが残念。

アクション物が好きな人なら、いけるかな? 拷問に耐性のある人にも良いかも? 普通の人はあまり受け付けないと思いました。

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posted by alice-room at 01:13| 埼玉 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 海外小説A】 | 更新情報をチェックする
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