2005年11月24日

「魔女と聖女」池上 俊一 講談社

正直言って、毒にも薬にもならない表面的に過ぎる入門書といったところでしょうか? 女性の魔性と聖性をキーワードに中世を読み解く、な〜んてことをおっしゃってますが、かなりありきたりの文章の寄せ集めといった観が拭えません。

初心者に分かり易く、ということと内容に魅力がないのは比例しません。優れた入門書は、人を惹き付けるものが必ずあると思うのですが・・・本書にそれはみられません。個人的な感想に過ぎませんが、著者情熱持ってこの本書いてる? 適当によくある文章をパッチワークしたやっつけ仕事の域を出ないようにも感じます。

いささか酷な言い方かもしれませんが、文章に情熱が感じられない。勿論、これを読んで新たに得た知識は一切ありませんでした。非常に残念! 聖女の話やマグダラのマリアの話など、テーマは興味を惹くものの料理の仕方がねぇ〜。材料が腐ってますよ、これでは。カタリ派に触れてますが、あまりにも無造作な説明と解釈には、不適切な印象を覚えます。他のところでも、私のような一般人でもなんか変だよ、と思う説明が多々あります。

説明の簡略化はいたしかたないにせよ、これでは何を言いたいのか不明? 本自体は読み易いのでサラっと読めるんですが、これでは意味ないなあ〜。講談社現代新書、薄くても内容の濃い本がたくさんあるけど、これはただ薄いだけの本。間違っても購入なされませんように。もっと&もっと、いい本たくさんありますよ〜。

魔女と聖女―ヨーロッパ中・近世の女たち(amazonリンク)

関連ブログ
「西洋暗黒史外伝」吉田八岑 桃源社
「異端審問」 講談社現代新書
posted by alice−room at 23:45| 埼玉 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 宗教】
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