初心者に分かり易く、ということと内容に魅力がないのは比例しません。優れた入門書は、人を惹き付けるものが必ずあると思うのですが・・・本書にそれはみられません。個人的な感想に過ぎませんが、著者情熱持ってこの本書いてる? 適当によくある文章をパッチワークしたやっつけ仕事の域を出ないようにも感じます。
いささか酷な言い方かもしれませんが、文章に情熱が感じられない。勿論、これを読んで新たに得た知識は一切ありませんでした。非常に残念! 聖女の話やマグダラのマリアの話など、テーマは興味を惹くものの料理の仕方がねぇ~。材料が腐ってますよ、これでは。カタリ派に触れてますが、あまりにも無造作な説明と解釈には、不適切な印象を覚えます。他のところでも、私のような一般人でもなんか変だよ、と思う説明が多々あります。
説明の簡略化はいたしかたないにせよ、これでは何を言いたいのか不明? 本自体は読み易いのでサラっと読めるんですが、これでは意味ないなあ~。講談社現代新書、薄くても内容の濃い本がたくさんあるけど、これはただ薄いだけの本。間違っても購入なされませんように。もっと&もっと、いい本たくさんありますよ~。
魔女と聖女―ヨーロッパ中・近世の女たち(amazonリンク)
関連ブログ
「西洋暗黒史外伝」吉田八岑 桃源社
「異端審問」 講談社現代新書