
いやあ~先日フランス語の入門書を探していたら、何故か見つかった本の一つ。捨てちゃう前にもう一度だけ読み直してみました。
10年以上前なのですが、今でも評価に耐え得る本、結構載ってます。先日、教えて頂いて読んだ「百鬼夜行抄」とかも出てたりする。
まあ、わざわざお金出してこれを買った当時の私の心境は分かりませんが、とりあえず、本書で採り上げられていたもので目に付いたものをざっと拾い上げてコメントしてみます。
【目次】
1 このマンガがエライ!
2 このマンガ家がエライ!
3 このマンガ雑誌がエライ!
4 96年マンガ界10大ニュース
賭博黙示録カイジ
確かにいままでのギャンブルものとは違い、心理面での考察とかが多く、新しい切り口だと思う。でも、雑誌に連載していると読むが単行本として、買ってまでは読まない。この著者の作品は、傾向が類似する。
すごいよ!!マサルさん 私にはちょっとだけ見る作品。知り合いに大絶賛した人がいたが、センス的に私には合わない。
SLAM DUNK バスケは全然興味ないが、マンガとしてこれは面白かった。連載中は欠かさず読んでたし、実に少年漫画のスポーツ物として王道だと思う。でも、全く古くさくない。
ピンポン こいつは、完全に独自の世界観が漂う作品。単なる卓球(失礼!)なのに、全然違う異世界に引き込まれます。私は、大いに評価!!
うしおとろら これはとにかく完成度が高い。実にしっかりしたプロットに基づいたうえで、正統派中の正統派の少年漫画。妖怪キャラが実に際立ってイキイキしてる。
八雲立つ 全巻持ってる。日本の伝統を踏まえながらも、それなりにノリはしっかり押さえた少女漫画。これを私に教えてくれた女性は、今いずこ?
新・ゴーマニズム宣言 小林よしのり氏は、東大一直線以来のファンだけど・・・、まあ、おぼっちゃまくん辺りから、興味は失せた。本書のような話題本は、共感する部分もあるが、正直戯言かなあ~って気がする。書く側より、読む方に問題があるような気がしてならない。私は、立ち読みしたぐらいで、死んでも買わない。
宗像教授伝奇考 これも民俗学系の知識を題材に実に興味深く料理されたエンターテイメントだと思う。好きな系統の作品。
ドカベン 未だにチャンピン買ってるので連載を読むが、可もなく、不可もなく、継続するその力は凄いと思う。でも、私はほとんど興味ない。
はじめの一歩 スポーツが苦手な私がボクシング関係の漫画やTVはそれなりに好きだったりする。一歩の成長していく姿はいいんだけど、元気の方が面白いと思う。当然、明日のジョーが最高峰なのはいうまでもない。
め組の大吾 とにかくこの著者の作品は、おしなべて全てが熱い! 今時、珍しいくらいの馬鹿正直に努力に努力をしていく。しかもそういう人並み外れた努力家が、更に特別非凡な才能を持っているので、めちゃくちゃ凄いことをやり出す。でも、読んでいて必ず心に熱いものが湧き上る。
将太の寿司 う~ん、悪くは無いんだけど、いまいち地味。個人的には華がなくて、食指が動かないかも。
お~い!竜馬 この作者も何を書かせてもうまいんだよね。歴史上の人物を使いながら、実に身近な存在にしてくれる。私は好き。
マイナス 来た、来た、来た~って感じですね。ここまでいかなくて精神がかなりヤバイ人が最近多いような気がします。自分に自信が持てなくて、必要以上に周囲の目を気にする・・・というか、周囲の評価以外の尺度を持ち合わせていない人の存在を強く感じます。有り得ないんだけど、異様にリアルでもしかしたらいちゃいそうな微妙な怖さがそそります。でも、購入して手元に置いておいたら鬱になりそう。漫喫で十分ですね。
七夕の国 連載当初はすっごく気になる存在だったんですが、いつのまにか忘れてしまい、何がどうなったか、今も不明な作品。本当、どうなったんだろう???
カスミ伝S 普通にこの著者の作品好き。何冊か持ってるはず。こういう系のギャグなら、大歓迎なんだけどなあ~。あまり一般受けはしないらしい。確かSFマガジンとかにもこの人の作品って載ってたような?
覚悟のススメ これはもう通常の感覚を突破しまくった尋常でない作品です。なんかしらんが、三島由紀夫の「憂国」とかイメージしちゃいます、私ってば。でも、これぐらいの真っ直ぐなパワーないといけないような気がします。でもさ、こういう素敵な生き方すると、寿命を全うできないんだけどね。しかし、人生を生きたいう実感だけは確実に得られそうで、ある意味憧れます。私は、それに近い生き方に憧れながら、どっぷりと俗世に浸かり、俗物としてのんびり生きてるからなあ~(遠い目)。
頭文字D 未だに連載されてますね。読んでると、車に興味が無くて確実に読ませるだけの内容を感じます。もっとも私は、プロジェクトXばりの職人物語として読んでるんですけど・・・邪道か?
月光の囁き ルーズソックス好きで女子高生好きの喜国氏の作品。独特の間というか、感覚が面白い。
超・学校法人スタア學園 かなりキテイルのは間違いないものの、何故かしっかり読んでしまう。こういうノリも嫌いではない。
天然少女 萬 このパワーというのは、魅力的なのだが、なんか作中に入り込めない。あまり好きではなかった。
有閑倶楽部 おもいっきりベタな(一昔、いや二昔前の)設定で、パンピーとは異なった異次元感覚で、種々の問題を解決していく爽快さは心地良い。でも、それほどの深みは無かったと思う。
サラリーマン金太郎 まあ、一つの理想ではありますね。サラリーマンの夢。漫画は夢を叶える道具であり、その意味では王道。現実逃避には、いいのかもしれない。
いぬ かなりの外道作品。でも、そういうのに限って、結構好きな私って・・・情けない。念の為、若者に言っておくと、「ゼロの使い魔」ではないことを予めことわっておく(爆笑)。
ヘテロセクシャル えっと、内容を忘れた。でも、私はこの岡崎氏の「PINK」を読んで会社を辞めたと一時、公言していたこともあるのでそれなりに良かったと思う。つまんないのは、絶対に覚えているはずだからね。
こどものおもちゃ いわゆる「こどちゃ」。さなちゃんはどうなった? これも途中までしかしらない。りぼんだったかな? 子供向けとかいいつつ、あまりにも大人レベルの複雑な家庭環境の設定だったと記憶している。以前はTVでも結構スキだった。
東京大学物語 そうです、人生は全てお勉強です。私ももっと&もっとお勉強したいです。はるかちゃんはどうなったのだろう?
蒼天航路 外国の人が書いた作品。歴史物。実に壮大なスケールで登場人物が生きている。日本人によるこの手の作品は、滅多に無いため、貴重な存在だろう。どこまでの需要があるか分からないが、ニッチの市場を切り開いて欲しい! 読んでいて十分に面白いよ。
ぼくんち えっっと。微妙に面白いんだけど、微妙に嫌な違和感も感じる。絵は独特の味わい。評価が分かれそう。しかし、人間は何があっても強くなくてはならない。
流星課長 こういうのは、大嫌い。この人がこういう作品を書くのは驚きだけど、とにかくつまらなかった。
編集王 ちょっとした業界モノ。ありがちな話だけど、まあ、一読しても良いかも。
GOD SAVE THE すげこまくん! 絶対に&絶対に一般受けしない作品。でも永野さんの漫画好きなんだよ~。出てる作品もほとんど全部持ってるしなあ・・・。そうだよ、毒電波系の作品。作中でも頻繁に電波系の怪しい人やら、クロロフォルムが通常の小道具として出てくるし、巨大怪獣や地底人もあり。ロシアからミミちゃん(大陸弾道ミサイル)買ったし(?)。根底に流れる、リリカルさとMADさがウリ! オーバードーズ気味の貴方向きなのさ!へへっておい&おい。
月下の棋士 将棋が分からなくても「勝負の世界」、ただそれだけで読者をひっぱる力量をみせつけられる作品。独特の雰囲気が漂う。少しだけそそられるのだけど、それほど好きではない。
ショムニ TVより原作の方がぶっ飛んでるし、パワーがある。原作の方が上だろうと思う。私はTVから入ったけど、こちらに軍配を上げる。でも、一度読めば、二度読みたいとも思わない。
ありがとう ある意味でこの人(著者)の世界観の描き方は、秀逸。エロ漫画を描いていた時から、注目し、一時はすべての本を集めていた。雑誌の切り抜きさえも持っていたことがある。確信犯的悪人を描くと筆が冴える。一般コミックに移って以降はエロに向けられた方向性が更に社会的歪や人間性の崩壊などへと集中し、実に嫌なテーマだが、目をそらせない内容の作品が多い。これなんかもその一つ。
なんか、知らないうちに結構な数、採り上げてるな私。あくまでも私の感想で、過去に読んだのを思い出したものなので、だいぶ割り引いて読んで下さいね。
うわあ~懐かしいなあ~、ホントに。
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