「コロボックルの世界へ」村上 勉 (著), 佐藤 さとる (監修) 講談社

良かった!というよりも懐かしかった! 忘れていた子供の頃に読んで記憶と当時の感想・思いを一気に思い出しました。 確かに子供の頃、夢中になって読み、実際に近所の里山や空き地で同じような場所を持っていたことを思い出しました。コロボックルは見つからなかったけれど・・・。 本書は子供の頃に、図書館などで借りて読んでいたことが大前提になるのでしょうが、読んでいた人にとってはもう懐かし…

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「殉教者は月に舞う」藤木 稟 光文社

う~ん、最近、藤木氏の著作を読んで面白かったことがないなあ~。 オクラ系刑事というコンセプトなんですが、全然、感性にこないのですよ・・・。 舞台設定もどちらに向かっているのか方向性がなく、いささか迷走してしまっているような・・・。 手元にもう一冊、藤木氏の未読本あるのですがもう読むのやめようかな? バチカン奇跡調査官だけでいいかもしれないです。 殉教者は月に舞う (カッパノ…

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「虐殺器官」伊藤 計劃 早川書房

伊藤氏の作品はこれで読むのは2作目です。映画は「屍者の帝国」を観たかな? 前評判もよく大変期待していたのですが、正直それほどの作品ではないでしょう。 どこかの雑誌で伊藤計劃とサイバーパンクとかを絡めて評価している記事を読みましたが、サイバーパンクとかは当時よく読みましたが、そちらの影響をどれほど受けているのか、私にはあまり気付きませんでした。 チョムスキーや諸々、キーワード的に出て…

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「メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット」伊藤 計劃 角川書店

ゲームの世界をノベライズ化した小説。 ゲームも知らず、単に伊藤計劃の本が読んでみたくて手に取った本です。 そもそもゲームのノベライズであることも知らずに読みました。 本の選択からして、間違っているような気がしないでもないが・・・。 それなりに読ませる内容でした。 ただ・・・戦争の英雄がお年寄りっていう設定には驚愕しました。 えっ、設定無理し過ぎでしょう? 但し、読むとそ…

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「図説 英国ファンタジーの世界」奥田 実紀 河出書房新社

正直、もっと面白いかなあ~と期待してたのですけれど・・・。 図版が多い分、文章量が少ないからでしょうか? 読んでいて薄っぺらな感じがして、一歩踏み込んだ関心事に至らなかったように思えます。 そのせいか、ガイドブックに毛が生えた程度の説明に思えてしまうのです。 このぐらいの内容なら、他の本を読んでも分かる程度に感じられてしまい、あえて本書を読む意義を見出さませんでした。写真も目新し…

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「たまゆらり」高橋 克彦 実業之日本社

著者の本は時々読んでおり、怪談も面白いのがあったりもするのですが、面白くないハズレもかなり多い。 本書は個人的にはつまらない本だと思いました。 読んでいて途中で読了するのをやめて売り飛ばしました。 時間の無駄だもん。 お薦めしません。たまゆらり (実業之日本社文庫) (amazonリンク)

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「テンダーワールド」藤木 稟 講談社

藤木氏のちょっと毛並みが変わった小説になります。 SFとまではいかないまでも近未来ものでしょうか? う~ん、本書だけ読んだ限りでは、全然意味が分かりません。 正直もっと面白くなるかと思ったのですが、ただ人が死んでいくだけでストーリーが収束しないのですが・・・。 無駄にネタを詰め込んで、その行き着く先が本書では分かりません。 うやむやのうちに終わってしまい、なんだかなあ~とい…

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「夜の写本師」乾石 智子 東京創元社

日本人の著者によるファンタジーって、実際あまり読み応えのないものが多くて全然期待していなかったのですが、本書は予想に反して充実した読み応えのある、ちゃんとしたファンタジーでした。 本格ファンタジーとか説明に書かれていますが、本格というかこれが当たり前のあるべき姿のファンタジーだと思います。確かに魔法が出てきたり、この世の中には有り得ないとされるような力や理が支配する、この世ならざる異世界の…

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「時間のおとしもの」入間 人間 アスキーメディアワークス

みーまー以来、この著者の作品は結構、読んでいるのですが、なんか最近は正直大したことのない作品が多かったりする。人間心理の微妙なところをなんとも冷たい、冷ややかな側面から切り捨てるような表現や描写がぞくぞくしたりしたのですが、本書もなんですがあんまりそういうのはないです。 なんかすっかりと普通の作家さんになられたみたいで、面白みが少ないです。 ただ、相変わらず作品数は増えているみた…

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「下京区花屋梅小路上ル 京極荘と百匹のうた猫」由似文 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス

京都を舞台に女子大生がとあることから巻き込まれる百人一首を巡る謎解き冒険譚。 そこまでの冒険ではないか?ミステリーというほどでもないし、とっても緩いほのぼの系のお話。 京都らしい雰囲気はよく出ているように思います。 今時としては珍しい(そうでもないかな?漫画や映画もあるけど・・・)百人一首に関連した和歌の読み解きがメインになっているのですが・・・まあ、謎は正直大したことない…

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「犯罪者書館アレクサンドリア」八重野 統摩 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス

タイトルに思わせぶりな「図書館」「アレクサンドリア」といった単語に釣られて、手に取った次第。 確かに舞台は図書館、犯罪関係者限定且つ御用達の図書館という設定なのですが・・・・アレクサンドリアの部分は本当に思わせぶりなだけで何の意味もない。勿論、設定にも何の関係もない完全なるバズワード。 図書館といいながらも何故か本を売るし、犯罪者用の書店では思わせぶりにできないからという、タイトルが…

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「合コンに行ったらとんでもないことが起こりました」鷲宮 だいじん アスキーメディアワークス

もうかなり昔になってしまいそうな合コンの記憶を呼び起こしながら、本書を読んでおりました。 週に2、3回とか行ってた頃は、はやいずこ?ってな感じでしたが、正直、とっても懐かしかったです。 今はもうそういうのどうなってんでしょうね。 既に既に「合コン」なんて名称自体が無くなってしまっていそうですが・・・・??? 主人公は草食系を絵に描いたような男性。 新人社会人で奥手ながら…

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「妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず」榎田 ユウリ 角川書店

ヒト変異型遺伝子を有するものを「妖人」として、人とは異なる存在として認識する社会。 考えようによっては近未来SF的な設定かと思いきや、あくまでも和風のホラーです。 妖怪とは違う「妖人」・・・・とか、まあ、その世界観の構築にかなりの紙面が割かれ、その甲斐もあって、独自の世界観をかもし出しつつ、日本的妖怪らしい雰囲気も取り込んでいて、それでいて違和感のないホラー小説になっています。 但…

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「なれる!SE3 失敗しない?提案活動」夏海 公司 KADOKAWA / アスキー・メディアワークス

素人からプロのSEに!誰でもなれる(?)シリーズ3作目となります。 今回はRFP(Request For Proposal)がテーマで、提案営業ってことらしいです。 私のようになんちゃってSEとかを数ヶ月しか経験しないで、企画屋さん畑でノラリクラリと生きている存在には、結構、面白いです! あいみつはまあ、とりますが、今まで自社にかかわったことのないシステム屋さんと仕事するの…

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「たったひとつの、ねがい。」入間 人間 アスキーメディアワークス

いつもながらの作風の入間氏の作品です。 分かっていて読む読者が悪いのですが、いつも通りと分かっていながら、読むと今更ながらに衝撃を受け、こういう作品が野放しってどうよ?って柄にも無く、本気で検閲した方がいいのでは?って思ってしまったりする。 やられたらやり返す、何倍にもして自分1人で自分1人の正義を貫き通す。 アメリカ映画なら、ランボーやシュワルツネッガーのように観ている人にカ…

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「バチカン奇跡調査官 原罪無き使徒達」藤木 稟 角川書店

シリーズでは初めてとなる日本が今回は奇跡の舞台。 日本の奇跡でキリスト教関連というと秋田の聖母とか、青森だっけ?BBCでも紹介されて話題になったイエスの墓とかを思い浮かべましたが、天草四郎の島原の乱の方でした。 「奇跡」かどうかは知りませんが、伴天連の妖術を使うなどホントか嘘か怪しい噂満載でネタには困らなそう・・・(ニヤリ)。 今回は本調子の藤木氏らしい作品のノリで、謎解き…

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「バチカン奇跡調査官 月を呑む氷狼」藤木 稟 角川書店

こちらは藤木氏らしい、いつもの作品だったと思います。 素直に面白いし、謎解きやそれが更に 既に「奇跡」の調査から、普通では合理的に説明のつかない不思議な現象の調査・解明へと微妙に対象範囲を広げてのお話にはなりますが、さすがに「奇跡」に限定するとネタ切れでしょうしね。 そうでなくてもここしばらくは無理な形のものが多かったので、シリーズ物の大変さを考えれば、謎解き形式を維持して…

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「バチカン奇跡調査官 終末の聖母」藤木 稟 角川書店

世間様ではいつのまにか耽美系の扱いっぽいみたいですが、基本はオーソドックスな謎解きタイプの推理小説です。まあ、バチカンの奇跡調査官が主人公っていう設定は最近だいぶありますが、独身のイケメン2人の組み合わせがその筋には堪らないのかもしれませんね(苦笑)。 一見すると有り得ない、まさに『奇跡』となる現象を合理的な説明に導いて謎解きになるのですが、段々、ネタ切れなのか、話に無理な感じが漂…

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「バチカン奇跡調査官 天使と悪魔のゲーム」藤木 稟 角川書店

いつもは一冊で長編1話の構成なのですが、今回は本編に対する外伝のような位置付けで、本編に至る前の登場人物のエピソードが短編形式で描かれています。短編4話からなる一冊となります。 メインの平賀とロベルトのうち、平賀の幼き時代の過去や平賀をいつもバチカンからサポートしてくれる謎の人物ローレンの素性、2人の上司の偉大なるエクソシストのサウロとか、短編ながら、結構、読ませますし、面白いです…

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「東京難民」上・下 福澤 徹三 光文社

NHKスペシャルとかで時々やっているような内容を小説にしたもの・・・というと想像しやすいかもしれない。 普通に働いても普通に生活できないワーキング・プアとはベーシック・インカムとかもうその辺を突っ切ってしまって、一気に風俗嬢にないない最貧困女子やら、闇金ウシジマ君の世界だったりする。 本書もぶっちゃかいうと、行ってもあまり価値がない大学に通う普通の大学生があれよあれよという間…

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「紳堂助教授の帝都怪異考」エドワード・スミス アスキーメディアワークス

まあ、ラノベらしいっちゃラノベらしい作品。 決して悪い意味ではない。軽い読み口でさらりと読める読み物となっています。 魔物とやらが、探偵小説に何の違和感もなく出てくるのが今風といえば、今時らしいのですが、基本はオーソドックスなノリです。 ちゃんと読めるし、それなりに面白そうではあるのですが、こいつは凄い!とか一発で著者のファンになるとか、そういうことは決して起り得ない作品です。 …

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「アリス・イン・ゴシックランド 霧の都の大海賊」南房 秀久 角川書店

シャーロック・ホームズへのオマージュ(?)でしょうか? 19世紀のあの頃のロンドンを舞台にして、まさにラノベらしいノリの物語です。 貴族なのに、自ら志してスコットランドヤードで働く若い青年とあの(!)のシャーロック・ ホームズの妹にして探偵の女性とのラブコメ的ノリで進んでいくドタバタ劇。 まあ、いかにも~ってな感じのラノベのノリではありますが、テンポ良く、且つそこかしこに…

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「フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人」佐藤 友哉  講談社

メフィスト賞、受賞作品というので、どんなものだろうと思って読んでみたのですが・・・。 妹萌え、ぽいのをいささか期待していたのですが・・・? あにはからんや、近年みる中で私の中では最低ランクのゲス(?)な作品でした。 可愛らしい妹が乱暴され、死んでしまう・・・・そして妹を溺愛する兄はその復讐を図るべく行動を実行する。 この辺までは、まあ、正直良くある小説であって、感情描写が凄い…

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「モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)」1~3巻 谷 春慶 宝島社

このラノベが~の大賞受賞作。 というのは、正直、全く期待していなかったわけですが、想像以上に面白かったです! ラノベ全開モードのタイトルで、読む前にいささかヒキ・モードに入っていましたし、その世界設定の「バグ」とか「ディレクトリ」とかいう表現に、相当、萎えさせられたのも事実ですが、それ以上に人物描写の表現力はなかなかだと思います。 ヤンデレっぽい、ハーレム学園物。 …

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