2017年05月13日

「レジまでの推理 本屋さんの名探偵」似鳥 鶏 光文社

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本屋さんで働いている人達が探偵役となり、本に関する謎解きをしていく物語。
とは言っても・・・ちょっとした身近なイベントレベルの謎に対して、本屋さん(書店員レベル)特有のあるある知識を使ったゆる~い謎解き話。

著者は書店でバイトしてた経験があるのかな~?
そんな感じが溢れてますが・・・、謎自体も謎解きの説明自体もユルユルです。

別に悪い感じもしないけれど、わざわざ金払って本買って、貴重な時間を費やすほどの内容ではないです。
読みかけですが、もう読むのをやめて他の本を読もうかと思っているところです。
お薦めしません。

レジまでの推理 本屋さんの名探偵 単行本(ソフトカバー)(amazonリンク)
ラベル:書評 推理小説
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「苦役列車」西村 賢太 新潮社

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最近の又吉氏の芥川賞受賞で脚光を浴びる(?)芥川賞ですが、私、受賞作家の作品をほとんど読んだことがなかったりする。ここのところ、TVで又吉氏の番組を見ることが何度かあってたまたまに頭にひっかかっていたところ、本書が目に入りました。

今時、『私小説』がどうたら・・・とかカバーの説明に書いてあり、時代錯誤の印象を受けながら、蟹工船とかがちょっと前に話題になったこともあり、改めて「格差社会」とか別な本でもあったなあ~という関連で本書を読んでみました。

で、書評の前に感想から入りますね。

まさしく時代錯誤かと。そもそも芥川賞ってこういうレベルの作品が対象になるんですね。

芥川龍之介の作品って洗練されているのに、芥川賞はいくら純文学対象といっても芥川の系譜とはおよそかけ離れた、本書はなんというか言葉も内容も汚い作品でした。

しかも表現も含めて内容もどうみても、そんなにリアル感がないんですが・・・。

なんというか、下層社会(?)を扱った作品は私も何冊か読んだことがありますが、そちらの方がより、リアルに生々しい社会の縮図というか、そこにある一個人の感情なんかが感じられますが、何故、本作品がこれで芥川賞なのか分かりません?

日雇いや期間工の話とかいくらでも文章であるんですが・・・別にルポとか体験談と私小説を分ける必要を感じませんし、文章として書かれている作品があれば、どれも同列にその内容で評価すべきだし、だとすれば、本書が他の似たような作品とは違うのってどこの点なんでしょう?

個人的にはとっても不思議でした。

例えば「だから山谷はやめられねえ」塚田 努 幻冬舎とか、うちのブログ内に多数あったりする他のものよりも本作品が良い点を見つけられませんでした。

あとまあなんというか、本書は端的に言って、作品としてのレベルは低いのでど素人の一読者としてはお薦めしません。これで本になって、賞も取れるんだあ~というのがとっても素朴な感想でした。

苦役列車 (新潮文庫) (amazonリンク)
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2017年05月08日

「しずるさんと偏屈な死者たち」上遠野 浩平 富士見書房

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よくある美少女探偵物。
短編作品のまとまった形だったので本の半分まで読んでみたが、どうにも退屈でやり切れなくて読了せずに終了。

謎の病気で奇妙な病院に入院する美少女。
頭の回転は切れるものの、この世の中に対して冷めた感情しかもたないように見える少女とその少女のお見舞いに訪れるワトソン役の普通人少女。

その二人の組み合わせによる、不可解な事件の謎解き。
安楽椅子探偵の亜流ですね。

ただ、肝心の謎解きがお粗末だし、キャラにも魅力が感じられず、読んでいて辛い。
私はすぐに挫折しました。

続編もあるようですがそちらの方が不思議?
私的にお薦め出来ない小説です。

しずるさんと偏屈な死者たち (富士見ミステリー文庫) (amazonリンク)
ラベル:推理小説 書評
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「(あるいは)SFのある風景」文野 はじめ ディスカヴァー・トゥエンティワン

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舞台設定は一応SFと言えばSFなんだけれど、SFである意味があまり無いですね。
以下、ネタバレ要素含みますので未読の方はご注意下さい。




コンピュータによる管理、情報統制という、それこそ手垢まみれの古典的近未来設定の下でそれに対する抵抗・・・といったものに少年少女の恋愛感情を絡めて、はい、あっという間に出来上がった作品。

あまりにも内容が乏しくて、何故、これが本になったのか?

編集関係者に小一時間問い詰めたいところですが、出版社が会社の〇〇記念に新しいジャンルへ進出したくて生み出した企画物に質の高い応募者も集まらず、公募作品を評価する能力もないままにとりあえず、やっつけでシリーズ出してみました、的な感じがしてしまうのは私のうがった見方感想でしょうか?

タレント本でもないのに今の時代でよくこれが出版出来たなあ~と不思議さでいっぱいです。
読むに値しない作品かと思います。

(あるいは)SFのある風景 (ノベライドル) (amazonリンク)
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2017年04月02日

「コロボックルの世界へ」村上 勉 (著), 佐藤 さとる (監修) 講談社

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良かった!というよりも懐かしかった!
忘れていた子供の頃に読んで記憶と当時の感想・思いを一気に思い出しました。

確かに子供の頃、夢中になって読み、実際に近所の里山や空き地で同じような場所を持っていたことを思い出しました。コロボックルは見つからなかったけれど・・・。

本書は子供の頃に、図書館などで借りて読んでいたことが大前提になるのでしょうが、読んでいた人にとってはもう懐かしくてしかたないくらいの思いが沸き上がってくる本です。

改めてみると・・・もしかしたら、私は全部読破していなかったのかもしれませんね。
4巻か5巻ぐらいまでだったかも? 出版されるまで間の感覚がだいぶあいてますもんね!

一気に全巻大人買いしようかと思いました。
今はいったん、踏みとどまっていますが、遅かれ早かれ、買い揃えることは確実ですね(笑)。

そうそう、著者の佐藤さとる氏、つい最近亡くなられたばかりとか。
本書を読んで、ネットでいろいろと検索をしているうちに気付きました。

あと、一番最初は自費出版の100部だったとか。
そして、その復刻版があるってのも・・・。

そちらもなんか惹かれるんですよねぇ~。買ってしまいそう・・・買うのはいいのですが読むのかどうかがね?う~ん。

とにかく、子供の頃のあの感覚を一瞬、思い出すことが出来ました。
それだけでも本書は読む価値があったかと思います。

とりもちの木だっけ?
私もあちこちに隠れ家というか秘密基地をたくさん作っていたことを思い出します。
どっかに隠れ家が欲しくなりました(笑顔)。

いやあ~本書を読むまで完全に記憶から消し去ってました。
思い出せば、今でも心の奥底に抱くイメージとして強く&強く残っているのに・・・ネ。
これだから大人ってやつは・・・苦笑。
【目次】
コロボックルの暮らし
コロボックルの社会
全登場人物相関図
ものがたり全6話紹介と名場面
物語ができるまで(作者と画家から)
現代作家からのメッセージ
(梨木香歩・有川浩・重松清・中島京子・佐藤多佳子・上橋菜穂子)
コロボックルの世界へ (amazonリンク)
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「殉教者は月に舞う」藤木 稟 光文社

う~ん、最近、藤木氏の著作を読んで面白かったことがないなあ~。

オクラ系刑事というコンセプトなんですが、全然、感性にこないのですよ・・・。
舞台設定もどちらに向かっているのか方向性がなく、いささか迷走してしまっているような・・・。

手元にもう一冊、藤木氏の未読本あるのですがもう読むのやめようかな?
バチカン奇跡調査官だけでいいかもしれないです。

殉教者は月に舞う (カッパノベルス) 新書(amazonリンク)

ラベル:書評 小説
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2017年03月25日

「虐殺器官」伊藤 計劃 早川書房

伊藤氏の作品はこれで読むのは2作目です。映画は「屍者の帝国」を観たかな?

前評判もよく大変期待していたのですが、正直それほどの作品ではないでしょう。
どこかの雑誌で伊藤計劃とサイバーパンクとかを絡めて評価している記事を読みましたが、サイバーパンクとかは当時よく読みましたが、そちらの影響をどれほど受けているのか、私にはあまり気付きませんでした。

チョムスキーや諸々、キーワード的に出てくる単語は興味を惹くものの、それほどの緻密で整合性のとれた確固たる空間世界を生み出しているとは思えませんでした。
それに言語について語るなら、はるか昔になるかもしれませんが神林長平氏の「言葉遣い師」とかの方がよほど言語による作品世界の構築に成功しており、そちらと比較しても本書はそのレベルではないと思うのですが・・・。

少なくとも従来の枠を超えたような目新しい作品ではないと感じました。

勿論、普通の作品として読むばそれなりに読める作品ですが、凄い!とか面白い! 衝撃を受けた!といったような作品ではありません。普通の範疇にあり、普通の読物の一つ以上の評価をする作品ではないと思いました。

もう私は著者の作品、読む気はしないなあ~。個人的には大変残念です。虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) amazonリンク
ラベル:書評 小説 SF
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2017年02月04日

「メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット」伊藤 計劃 角川書店

ゲームの世界をノベライズ化した小説。
ゲームも知らず、単に伊藤計劃の本が読んでみたくて手に取った本です。
そもそもゲームのノベライズであることも知らずに読みました。

本の選択からして、間違っているような気がしないでもないが・・・。
それなりに読ませる内容でした。

ただ・・・戦争の英雄がお年寄りっていう設定には驚愕しました。
えっ、設定無理し過ぎでしょう?

但し、読むとそれなりに惹き込まれます。そこそこ面白かったと思う。
でもね、あの凄い評価の作家さんの小説だったとしたら・・・率直なところ期待ハズレかなあ~。

今度は虐殺器官を読んでみようと思うんだけれど、それでどういう風に感じられるか?
それでこの作家に対する自分の評価を出来ればと思います。
面白いといいんだけどねぇ~。

そういやあ~制作会社が潰れて大変なことになっていた、映画の方は今日、公開でしたっけ?
見てみたいけど、あとでDVD化とかされたら見てみよっと。

メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット (角川文庫)(amazonリンク)
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2017年01月16日

「図説 英国ファンタジーの世界」奥田 実紀 河出書房新社

正直、もっと面白いかなあ~と期待してたのですけれど・・・。

図版が多い分、文章量が少ないからでしょうか?
読んでいて薄っぺらな感じがして、一歩踏み込んだ関心事に至らなかったように思えます。
そのせいか、ガイドブックに毛が生えた程度の説明に思えてしまうのです。

このぐらいの内容なら、他の本を読んでも分かる程度に感じられてしまい、あえて本書を読む意義を見出さませんでした。写真も目新しさ無いしね。

どうせなら・・・本を読みたくなるような内容だったらいいなあ~。
本書を読んで本を読みたいと思うものは無かったりする。妖精含めてファンタジー系は結構、好きなんですが私の趣味や感性とは根本的なズレがありそうな感じでした。私には合わない本でした。
【目次】
第1章 『ハリー・ポッターと賢者の石』他、「ハリー・ポッター」シリーズ―J.K.ローリング
第2章 『砂の妖精』『火の鳥と魔法のじゅうたん』『魔法!魔法!魔法!』―イーディス・ネズビット
第3章 『秘密の花園』『小公女』『小公子』―フランシス・ホジソン・バーネット
第4章 『ピーター・パン』―J.M.バリ
第5章 『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』―ルイス・キャロル
第6章 『ライオンと魔女』他、「ナルニア国」シリーズ―C.S.ルイス
第7章 『たのしい川べ』―ケネス・グレアム
第8章 『クマのプーさん』『プー横丁にたった家』―A.A.ミルン
第9章 『ピーターラビットのおはなし』他、「ピーターラビット」シリーズ―ビアトリクス・ポター
第10章 『時の旅人』、「グレイ・ラビット」シリーズ、「チム・ラビット」シリーズ、「サム・ピッグ」シリーズ―アリソン・アトリー
第11章 「グリーン・ノウ」シリーズ―ルーシー・M.ボストン


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「たまゆらり」高橋 克彦 実業之日本社

著者の本は時々読んでおり、怪談も面白いのがあったりもするのですが、面白くないハズレもかなり多い。

本書は個人的にはつまらない本だと思いました。
読んでいて途中で読了するのをやめて売り飛ばしました。

時間の無駄だもん。
お薦めしません。たまゆらり (実業之日本社文庫) (amazonリンク)
ラベル:書評 小説 怪談
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2016年12月13日

「テンダーワールド」藤木 稟 講談社

藤木氏のちょっと毛並みが変わった小説になります。

SFとまではいかないまでも近未来ものでしょうか?
う~ん、本書だけ読んだ限りでは、全然意味が分かりません。

正直もっと面白くなるかと思ったのですが、ただ人が死んでいくだけでストーリーが収束しないのですが・・・。

無駄にネタを詰め込んで、その行き着く先が本書では分かりません。
うやむやのうちに終わってしまい、なんだかなあ~という感じです。

これは駄作だと思うんですが・・・・。

テンダーワールド(amazonリンク)
ラベル:書評 小説
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2016年11月24日

「夜の写本師」乾石 智子 東京創元社

日本人の著者によるファンタジーって、実際あまり読み応えのないものが多くて全然期待していなかったのですが、本書は予想に反して充実した読み応えのある、ちゃんとしたファンタジーでした。

本格ファンタジーとか説明に書かれていますが、本格というかこれが当たり前のあるべき姿のファンタジーだと思います。確かに魔法が出てきたり、この世の中には有り得ないとされるような力や理が支配する、この世ならざる異世界の話なのですが、確固たる世界観の下で構築された物語にはある種のリアリティーを強く感じぜずにはいられません。

次元を超え、空間を超え、重層的に重なり合う世界はややもすると、誰が誰なのか、何が何に変わったのか、置いていかれてしまうきらいはあるのですが東洋的『輪廻転生』とは異なる、呪いによる繰り返しはなかなか興味深いです。

謎解き部分は、もう少し解説が欲しかったりもするのですが、それだと物語的にはかえって興を削ぐのかもしれません。ほどほどにして、巻数を追って徐々にってのもありかもしれませんし・・・。

本書を読んでいて強く印象が被ったのがタニス・リーの一連の作品群です。
「死の王」とか「闇の貴公子(?)」とか、そういう系の色彩を強く感じ、それらの一つとして翻訳物であったりしても違和感ないぐらいの親和性を感じました。

タニス・リーの作品が好きな人ならば、本書もきっと好きだと思います。

内容を少し。
本書の世界は魔法を操る魔導士が出てきます。その魔法とは一線を画し、それでいて効果は魔法のように初動される写本の存在。そんな特別な力を持った写本を描く人物が本書の主人公である『夜の』写本師です。

ありていに言えば、自らの近しい存在を魔導士に殺され、生き残った者による復讐劇。
少林寺拳法の映画なんかのように、身内やお師匠さんを殺されて子供や弟子が修行し、敵を討つっていう定番のストーリー。

勿論、王道のもののファンタジーである以上、その舞台である世界自体がどこかにありそうな実在感を持った存在として描かれます。独自の歴史や文化、価値観を有した世界の中でその世界に縛り付けられながら、一方でその世界を超越して物語は進んでいきます。

本当に久しぶりに読み物として読むに値する感じがしました。
著者のシリーズ作品は今後読んでいきたいと思いました。

夜の写本師
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2016年11月20日

「時間のおとしもの」入間 人間 アスキーメディアワークス

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みーまー以来、この著者の作品は結構、読んでいるのですが、なんか最近は正直大したことのない作品が多かったりする。人間心理の微妙なところをなんとも冷たい、冷ややかな側面から切り捨てるような表現や描写がぞくぞくしたりしたのですが、本書もなんですがあんまりそういうのはないです。

なんかすっかりと普通の作家さんになられたみたいで、面白みが少ないです。
ただ、相変わらず作品数は増えているみたいですねぇ~。

燃え尽きてしまったのでしょうか・・・とても残念です。

本書は短編集なのですが、まあ、読んで面白いとか惹かれるものは少ないです。
個人的には一つだけかな?あとは読まなくてもいいです、私的には。

タイムマシンを作る人、を描いたものが気になりました。
結末はまあ、あってもなくてもいいのですがこの作品だけ、ちょっと惹かれましたね。
ふっと、大学時代のけだるい、何もしても何もしなくてもいい・・・そんな感覚を思い出しました。

今日みたいに休日に出社している社畜としては、あんな時代の私でさえ、リーマン出来るのだから不思議なものだなあ~と改めて思いました。

ふと「ドレミファ娘の血が騒ぐ」が頭をよぎりました。

時間のおとしもの (メディアワークス文庫)(amazonリンク)
ラベル:書評 ラノベ 小説
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2016年11月17日

「下京区花屋梅小路上ル 京極荘と百匹のうた猫」由似文 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス

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京都を舞台に女子大生がとあることから巻き込まれる百人一首を巡る謎解き冒険譚。

そこまでの冒険ではないか?ミステリーというほどでもないし、とっても緩いほのぼの系のお話。

京都らしい雰囲気はよく出ているように思います。
今時としては珍しい(そうでもないかな?漫画や映画もあるけど・・・)百人一首に関連した和歌の読み解きがメインになっているのですが・・・まあ、謎は正直大したことないし、大きなどんでん返しがある訳でもなく、ただひたすら、のんびり緩い時間が漂う作品となっています。

1巻の最後も綺麗にまとまっているんだけど、心には何も残らなかったりする。
悪い読後感ではないのだけれど・・・なんというか物足りなさが残ってしまいますね。

読んでもいいし、読まなくてもいいかな?
嫌いではないけれど、人にお薦めするような本ではないですね。

下京区花屋梅小路上ル 京極荘と百匹のうた猫 (メディアワークス文庫) (amazonリンク)
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2016年10月28日

「犯罪者書館アレクサンドリア」八重野 統摩 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス

タイトルに思わせぶりな「図書館」「アレクサンドリア」といった単語に釣られて、手に取った次第。

確かに舞台は図書館、犯罪関係者限定且つ御用達の図書館という設定なのですが・・・・アレクサンドリアの部分は本当に思わせぶりなだけで何の意味もない。勿論、設定にも何の関係もない完全なるバズワード。

図書館といいながらも何故か本を売るし、犯罪者用の書店では思わせぶりにできないからという、タイトルが完全に意味のないものとなっていたりする。

一応、謎解きミステリーらしいのですが、謎を解くワトソン君に無理があり過ぎて、違和感が半端なかったりする。

読んでいる時は、その違和感が目立つものではなく、先を読もうとする気持ちを継続できるだけのものはあるのですが、読後感が何にもないほど空虚で悲しい。

勿論、謎解き後の犯罪の理由が説明されても、すみません、私意味が分かりません。
なんかストーリー的には分かったようになっていますが、これ、駄作でしょ。ぶっちゃけ言って。

出てくる人物が犯罪者という特殊性を帯びたカテゴリーに絞り込んでも全然それが生かされているように思えないんですが・・・。個々の粗探しをして、そこを指摘するとかまではしませんが、ミステリーファンに怒られると思う。

そもそも、本作でラノベの意味ないしねぇ~。
何でもいいんですが面白い作品が読みたかったです。

犯罪者書館アレクサンドリア ~殺人鬼はパピルスの森にいる~ (メディアワークス文庫)(amazonリンク)
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2015年08月23日

「合コンに行ったらとんでもないことが起こりました」鷲宮 だいじん アスキーメディアワークス

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もうかなり昔になってしまいそうな合コンの記憶を呼び起こしながら、本書を読んでおりました。
週に2、3回とか行ってた頃は、はやいずこ?ってな感じでしたが、正直、とっても懐かしかったです。

今はもうそういうのどうなってんでしょうね。
既に既に「合コン」なんて名称自体が無くなってしまっていそうですが・・・・???

主人公は草食系を絵に描いたような男性。
新人社会人で奥手ながらもまあ、異性に好奇心はある、普通の男性。

それが普通の合コンに出た時に、たまたまちょっと変わった出逢いをしたことで、日常から一気に非日常の世界へと急展開していく。

まあ、この辺はどっかでよく聞くような話。
最終部分のそれなりに二段オチしていく辺りはそつがなく、ストーリーテラーとしては上手なんですが(実際、読んでいる間は結構、引き込まれてましたし、最後まで一気に読む終えるだけ読者を惹き付ける力はあると思います)、結論をいうと刺激が足りない。

比べるべきではないし、アレと比べてはいけないのかもしれませんが、日常と非日常の狭間の話になると、「みーまー」を頭に浮かべてしまいます。向こうは常識を一歩外してしまったあちらの世界での話ですし、本書は、日常を踏み外そうとしつつも、最後までしっかり日常に留まっている、そういう意味で正しい(?)小説なのですが、どうしても・・・・予定調和の範囲内で収まってしまう・・・それがいいのか、悪いのかは別なんですけどね。

なんというのかな?
いわゆるライトノベル対象の層よりはむしろ、一般的な読者層。
20代後半から30代のOLのお姉さま達向きのような・・・心理描写やストーリーの描き方はこれが初作品とは思えないぐらい上手です。ベテランみたい。

テーマが一般的なだけではなく、ノリやシチュエーションもまさにそれよくあるある的な感じなのですが、うん、最後の方は予想できなかったけれど、想定内というか今時では週刊誌的に有り得てしまう堕ちたネタで済んでしまいそうなのがなんともねぇ~。






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「妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず」榎田 ユウリ 角川書店

ヒト変異型遺伝子を有するものを「妖人」として、人とは異なる存在として認識する社会。
考えようによっては近未来SF的な設定かと思いきや、あくまでも和風のホラーです。

妖怪とは違う「妖人」・・・・とか、まあ、その世界観の構築にかなりの紙面が割かれ、その甲斐もあって、独自の世界観をかもし出しつつ、日本的妖怪らしい雰囲気も取り込んでいて、それでいて違和感のないホラー小説になっています。

但し、あくまでも今時のホラー。
なにやら説明のつかないまま、不思議な恐怖感とうやむやなうちに終わってしまう怪談とは異なります。

合理的な説明がついてしまうのがねぇ~。
不条理的な不満は残らない代わりに、余韻の残り方があくまでも今風なのです。
最終的に人間心理の綾というか微妙さで引っ張る系です。

京極氏の妖怪本流行以来、個人的には嫌な風潮が流行っているなあ~と思っていますが、本書なんかも率直にいうとその流れですね。但し、あそこまで嫌らしさはない。

もう少し曖昧な部分も雰囲気として残しているので、その点では気付かない人なら、普通に雰囲気によって読めてしまうかもしれません。読後感は悪くないです。和風な風情もしっかりあります。

でも・・・この作品は続編が出ているようですが、もういいかな?
特に後続シリーズを読みたいとは思いませんでした。普通の怪談がいいな、私なら。

妖奇庵夜話 その探偵、人にあらず (角川ホラー文庫)(amazonリンク)
ラベル:書評 小説 怪談 妖怪
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2015年08月02日

「なれる!SE3 失敗しない?提案活動」夏海 公司 KADOKAWA / アスキー・メディアワークス

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素人からプロのSEに!誰でもなれる(?)シリーズ3作目となります。
今回はRFP(Request For Proposal)がテーマで、提案営業ってことらしいです。

私のようになんちゃってSEとかを数ヶ月しか経験しないで、企画屋さん畑でノラリクラリと生きている存在には、結構、面白いです!

あいみつはまあ、とりますが、今まで自社にかかわったことのないシステム屋さんと仕事するのって、すっごい面倒なんですよねぇ~。既存の取引先なら、あうんの呼吸で言わなくても必要なことはやってくれるし、追加の保守もゴニョゴニュしてくれるし、用件定義から何から何まで、言わなくてもこちらの業務上のポイントをしっかりおさえたものを作ってくれるのですが・・・。

そりゃ、あくまでもベンダーコントロールが出来ていたらの話。

業務委託とか他のものでも同様でしょうが細部は専門家に任せてもいいでしょうが、本質的な部分はきっちり自社(自分)で理解していなければ、そりゃ、なめられるし、手を抜かれるでしょう。

長期的なコスト削減策や自社の強みをより伸ばしていく、そ~んなこと、絶対に出来ません。
人任せでは何事もならないってのはあるかと思います。

当たり前過ぎる話だし、実際、既存の業者を全面的に入れ替えようとしたら、単純に死ぬる話になりますが、最初は費用が安いものの、長期的には高くなるんですけれどねぇ~。

上が短期的利益の増大に視点を置くなら、そりゃ、長期的なコスト低減になっても短期的には費用が嵩むことなんて、誰もやりたがらないですからねぇ~。数年で上が入れ替わる以上、当事者にはそれが合理的判断に基づく合理的行動であるものも事実だからなあ~。

さて、作品の話に戻る。
顧客にとって望ましく、また自らの仕事して可能な限り最善を尽くした仕事をする、誰もがそれを望むけれど、実際にはすべての仕事においてはそれは無理なのも真実。

時には時間外やプライベートを削っても・・・というそれは分かるのですが、やはりブラック企業かと。
自分の能力向上の為に、スキルUPの為に・・・自分のプライベートを削って自己啓発。

それも分かるし、悪くないし、時には必要なのも認めるけれど、でも・・・自分の為でなければ、それはブラックだよね。

基本、大体の仕事は替えがきくのものだし、またそうでなければ、組織として困るからね。
成果物の質、水準が低下するだけでとりあえずは、お茶を濁すことはできたりする。

ただ、それがあちこちで、継続して起ってくるようになったら、もうそれは終わってしまった組織だったりする。良くいっても縮小均衡ぐらいでしょう。

小さなソフトハウスでも現場で経験積んで使える奴になれば、上への脱出可能という話も良く聞きますねぇ~この業界は。

2ちゃんのプログラマースレとかでも、よくそんな話が出てたりしますが、個人的にはシステム関係からは距離おきたいですね。大変だもん。

どんな仕事でも大変さはありますが、不規則な生活はやはり歳と共に辛いでしょうしね。
技術にキャッチアップしていくよりは、不変且つ汎用的なスキルの方がいいのかなあ~。

職務経歴書を書きながら、本書を読んでいると事務仕事ながら、自分ももっと先のある仕事をしたいなあ~と切に思ったりする。もう、今の仕事はもう十分なような気がします。
自由に采配できないし、サポート役の仕事も飽きた。

愚痴言いつつも、まずは目の前の仕事をこなしながら、チャンスを作り出していかないといけないなあ~と思ったりしました。本書は読み物ですからね、ハッピーエンドってので良かったと思います。

実際はまず有り得ないし、合理的な行動とは思いませんけれどね。
エンターテイメントとして十分に面白かったです♪

なれる!SE3 失敗しない?提案活動<なれる!SE> (電撃文庫)<なれる!SE> (電撃文庫)(amazonリンク)
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2015年07月28日

「たったひとつの、ねがい。」入間 人間 アスキーメディアワークス

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いつもながらの作風の入間氏の作品です。
分かっていて読む読者が悪いのですが、いつも通りと分かっていながら、読むと今更ながらに衝撃を受け、こういう作品が野放しってどうよ?って柄にも無く、本気で検閲した方がいいのでは?って思ってしまったりする。

やられたらやり返す、何倍にもして自分1人で自分1人の正義を貫き通す。
アメリカ映画なら、ランボーやシュワルツネッガーのように観ている人にカタルシスをもたらすのですが、著者の作品の場合は・・・というか特に本書の場合は、強烈な嫌悪感というか不快感、思いっきりテンション下げ下げのダウナー系に陥ることになった。

別に「みーまー」の時から、著者の作品は決して普通だったためしが無いのですが、オチ(?)を知れば、非常にシンプルで明快であり、普通ぽいのですが・・・・どう考えても、普通の人には思いつくことが出来ない、本来有り得ないことが何でもないように考えられ、説明され、物語として成立していってしまう・・・。

いやあ~それって、どう考えてもおかしいでしょう?

別に良心が~とか、倫理観が~とかいう次元の話ではないんです。人として最低限の枠っていうか、人が人である為の生き物が細胞から成り立っているとか、それぐらい根源的な自明なものがなんの抵抗も、心理的葛藤もなく、あっという間にその土台たる立ち位置から離脱して、全く別な異世界レベルのところで話が進んでいくんでついていくというか、理解するとかそういう事さえも考える、どこから認識する間もなく、それでいて何気ない日常の延長線上の突発事故的な扱いで話が進んでいく。

最初は認識できるレベルの人の人生について起りうるようなそれでも理不尽な事件から、物語は始まっていく。その理不尽さへの対応として、いささか別次元からの代償行為としての『復讐』劇として、更にストーリーは進んでいく。

この辺は、まあ、良識ある一般庶民である私他読者なら警察にお任せするところなのですが、これはほらっ、物語なので、過剰防衛でないが、過剰過ぎる行動が一連の因果の流れで起ってくるのも想定されるし、そこは好悪は別にして許容できなくはないのだけれど・・・・。

どこがどう間違ったものか、最初のボタンの掛け違いが最後まで引きずるように、なんかしっくりこないままノリで復讐は淡々と進められていく。過程の不可思議な点やご都合主義、説明不足はこの際、当然、大目にみる寛大さを読者に要求されるわけですが、それも大人たるもの甘んじて受け止めるわけです。

そうすれば、波風立たずに物語はテンポ良く進んでくれるし、『復讐』という古くて懐かしい陳腐だが、人の根源的な感情に訴えかける欲求も満たしてくれる、そう思う訳です読者は。

勿論、ひねくれ者の私でさえ、それぐらいはみんなと合わせるだけの分別ってものを持ち合わせ、それを遺憾なく発揮してあげていたわけです。

それなのに・・・。
ああ~それなのに・・・。

曲がりなりにも復讐によるカタルシスを得て、物語は終わるはずなのですが・・・・終わらなかったりする。

プロットとして悪いわけではないし、むしろ正統派であり、王道なのですが、そういった類の一切の常識的範疇のモノを超えて、単純にナニ、コレ? ナンナノ、コノハナシって?

呆然自失で、私は小説の読書中に惚けてしまうのですよ!

なんか知らない間に、人として大切なものというよりも、人が人していられれる最低限の尊厳を踏みにじちゃっていたりする。

それが自覚的な確信犯ならまだしも(犯人はそうなのだけれど)、読者たる私はそんな自覚持てないわけですよ。その辺、持たす機会も無しにいきなり、重い責任を持たされて、ビルの屋上の端に立たされているっていうか、既にそこから一歩踏み出して、バランスを失って、落ち始めた時に、その状況に気付くわけ。

とにかくもう手遅れだと分かった瞬間に、初めてそれがヤバイって気付きかける、それぐらい順序が違うの!!

次の瞬間には人としては終わってる、ようやくそれに気付くのだけれど、もう人がどうとかいう次元にはいないってのがポイントかな?

とにかく一言でいうと終わっていて、しかも嫌悪感というか、とにかくもう人として終わってる感しか残っていない、そんな感覚にはまってしまう。

出版社、担当者もこれを出版して金稼ぐって、人として最低じゃないかと思ってしまうが、それが言いがかりであると理性が批判するものの、関係者全否定さえもそれを許容できるほどの悪意(?)を抱かせる作品です。

しっかし、本当に読後感が悪いです。
人として、自分が最低野郎になった気がします。

本書を読んでいる人はみんな、将来的思想犯予備軍、あるいは反社会的予備軍として隔離か処刑した方がいいのではと半分冗談混じりで、半ば本気で新派の刑法を出すまでもなく、殺した方がいいのでは?
と真剣に考えそうになるぐらい、精神が病んでくる本です。

10代には読ませたくない本ですね。

たったひとつの、ねがい。 (メディアワークス文庫)(amazonリンク)
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「バチカン奇跡調査官 原罪無き使徒達」藤木 稟 角川書店

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シリーズでは初めてとなる日本が今回は奇跡の舞台。
日本の奇跡でキリスト教関連というと秋田の聖母とか、青森だっけ?BBCでも紹介されて話題になったイエスの墓とかを思い浮かべましたが、天草四郎の島原の乱の方でした。

「奇跡」かどうかは知りませんが、伴天連の妖術を使うなどホントか嘘か怪しい噂満載でネタには困らなそう・・・(ニヤリ)。

今回は本調子の藤木氏らしい作品のノリで、謎解きや異界の描写が冴えています!
そういやあ~かつて読んだ外国の記事で、昨今の若者はネットからのコピペレポートばかりでどうしょうもないというものがあり、その一例に外国で島原の乱の説明問題がありました。

試験でそれを問うと、ある学生がイエズス会宣教師が唆して企てた反乱と書いたそうで、どうしてそんな突飛な内容を書いたのかと学生に尋ねるとwikipediaからコピペした、そうです。

いやあ~そうとう昔に読んだ時はアメリカの無知蒙昧の情弱大学生と大爆笑しましたが、今や日本も全く同じ状況ですもんね。ネットに書かれていることを確認もせず、鵜呑みにするレベルの低さも笑いましたが、イエズス会主導の陰謀論もそれ以上の笑いのネタでしたが、あながち今からすると無かった訳では無さそうで怖いです♪

そういやあ~上智なんて、SOFIA ですもんね!
もっとも個人的には最近、皇族が入学して話題になったあの、ICUの方が凄かったりするかな?
国連職員とかの就職先も多いですが、何よりもカソリックの本家本元直系の学校ですもんね!

暗記力ではなく、知能指数を図るような聡明な素質のある人材を教育するってのがなんとも・・・怪しい???(笑) 海軍大学校とか英才教育ってのは大切ですもんね!!

イエズス会が教育に力を入れていて、当然、その過程で各種写本や書籍をたくさん保有し、名だたる大図書館を築いているのは、あちこちで有名な図書館巡りをしている私的には思い入れもありますが、宣撫工作というか宣教手法についての説明はなかなか面白かったです。

日本国内と海外の金銀交換比価が著しく異なり、三角貿易だっけ?
あれで荒稼ぎしていたり、あと当時は精錬技術が低く、銅に大量の銀が含まれていて日本から銅が大量に輸出されていたとか大昔、予備校とかで習った覚えがありますねぇ~懐かしい話だ。

隠れキリシタンというと東博で見た隠れキリシタンの踏み絵とかマリア観音、魔境とかですかね?
いろいろと興味深かったことを思い出します。活版印刷の天草版でしたっけ?
同じタイミングで東博かあるいは、凸版の印刷博物館、その両方で見たかもしれません。
なかなか印刷技術はしっかりしていたと思います。

馴染みのあるものや知識がたくさん出てくるし、それらがうまくストーリーに繋がっているので読んでいてワクワクして楽しいです♪

平行世界の存在やら、無限罪とか出てくると、諸星大二郎氏の「ぱらいそ」が頭に浮かんで離れないのは、この年頃の漫画読みには常識でしょう♪ ぱらいそ、いくだ~ってね(笑顔)。

分からん人は知らない人か、まあ、若い人かってね?

あとネタバレになるので書きませんが、古事記、日本書紀に出てくるアレが・・・ね!
もう、おなじみのアレっす。

日本人ですから、古事記、日本書紀必読は常識ですし、大人なら、聖書ぐらいは一読してないとヨーロッパで何か絵や文化財、世界遺産見ても内容の1割も理解できないでしょうし、基本でしょう。

もっともコーランを満足に読んでいない(コーランの翻訳はあくまでも注釈書扱いで読んだことにはならなかったと思いましたが)私は、無教養極まりなくて赤面ものかもしれませんけどね・・・。
注釈書というか翻訳書さえも読んでいないので駄目駄目なんだよねぇ~。いかんです。ホント。

本書は相変わらず、膨大な量の知識を背景に楽しい謎解きを提供してくれます。
もっとも読者は自分が謎解きをするのではなくて(そこがいわゆる推理小説とは異なり、今風の楽してるエンターテイメントなんですが)、自分の代わりに説明をしてくれる探偵役に更に、説明を聞いても分かったような気がする一方で、本当の意味で納得(理路整然とした合理的な得心)までは残念ながら、(ほとんどの読者の場合は特に説明しても理解出来るだけの素養を持たないが故に)いかないんだろうなあ~とは思います。

私自身も分かったような気になるものの、書かれている内容が正しいのか、正しいとしてもそれが合理的な推論の帰結として誰もが納得出来るだけの客観性を持っているのかさえ、恥ずかしながらわかりませんもん!

でも、それらは分からなくても十分に楽しめるのが本書の良い所であり、売れているところでもあるんだと思います。読者を選り好みしたり、絞っていたは商売的に立ちいかないですもん。
本は売れてなんぼのところもありますしね。まして、ラノベっすから!

それらを差っ引いても楽しい小説となってます♪

バチカン奇跡調査官 原罪無き使徒達 (角川ホラー文庫)(amazonリンク)
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2015年07月26日

「バチカン奇跡調査官 月を呑む氷狼」藤木 稟 角川書店

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こちらは藤木氏らしい、いつもの作品だったと思います。
素直に面白いし、謎解きやそれが更に

既に「奇跡」の調査から、普通では合理的に説明のつかない不思議な現象の調査・解明へと微妙に対象範囲を広げてのお話にはなりますが、さすがに「奇跡」に限定するとネタ切れでしょうしね。

そうでなくてもここしばらくは無理な形のものが多かったので、シリーズ物の大変さを考えれば、謎解き形式を維持していく為にもその辺は拘らず、著者の資料調査の成果や発想の素晴らしさを生かしたストーリー展開を楽しませて頂ければ、もちろん、言う事無しです。

その意味で、本書は合理的な説明で謎が解明していく一方、最後で一気に「奇跡」につなげていく辺りは一瞬、あっけにとられるものの、うまくシリーズのものの流れをつなぎ、更に今後へと引っ張っていく形に仕上がっています。

また、2人をバチカンからフォローする役の怪しげな人物も、徐々に秘密が明かされていくのは実にうまく描かれています。前作からの伏線もしっかりと回収されていますしね。

本書を読んでいて私はインドの天才数学者ラマヌジャンをすぐに思い浮かべました。
それを念頭に置くと、まあ、いろいろと腑に落ちたりします。

また、ジャイナ教というと・・・インドの新興財閥リライアンス・グループとか連想しちゃいますが・・・。
まあ、本書とは直接関係ありませんでしたが・・・。ちょっと前に読んだインドの新興財閥の本に載ってたのをうろ覚えしてた私です(笑)。

今回は懐かしい顔ぶれも出てきますし、シリーズを通して読まれているファンには楽しめた作品だったと思います。私も面白かったです♪

欲を言えば、もう少し最後の部分にもしっかりと紙幅を割いて頂いて、詳細にそこまでの話を書いてもらえたら、より一層面白そうだったんですけれど・・・ちょっと駆け足過ぎて、展開についていくのが辛かったかな?ってね。

さて、次の作品を読み始めますか!

バチカン奇跡調査官月を呑む氷狼 (角川ホラー文庫)(amazonリンク)

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2015年07月20日

「バチカン奇跡調査官 終末の聖母」藤木 稟 角川書店

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世間様ではいつのまにか耽美系の扱いっぽいみたいですが、基本はオーソドックスな謎解きタイプの推理小説です。まあ、バチカンの奇跡調査官が主人公っていう設定は最近だいぶありますが、独身のイケメン2人の組み合わせがその筋には堪らないのかもしれませんね(苦笑)。

一見すると有り得ない、まさに『奇跡』となる現象を合理的な説明に導いて謎解きになるのですが、段々、ネタ切れなのか、話に無理な感じが漂ってきているのを今回は色濃く感じた。

まるで「ドラよけお涼」のアレと同じ説明つ~のは、どんなもんでしょうね?
パクリとは言わないまでもどうも説明にチープさが漂ってしまい、なんだかねぇ~。

あちらはある意味突き抜けた形でのエンターテイメントに徹しているのに対し、こちらはあくまでも正攻法なのがいいと思っていたのですが・・・だからこそ、他にありそうでいて比類ない、藤木氏らしい作品だと楽しんでいたのですが・・・。

マヤ文明の歴史・文化等の説明や比較宗教学的な観点からの視点の説明とか、他にも土着の民族の聖地をキリスト教的聖地に塗り替えていく過程の話なんかは、地母神や黒い聖母とかに興味を持っていた私には自明であっても、それでもとても興味深く読んだりはしていたのですけれど、でもね、やっぱりどんなもんでしょうかね?

最初はまともな作品を書かれてたのに、突然、安易な空想歴史SF小説を書いて彼岸に行ってしまった作家の高橋克彦氏を髣髴とさせる書きぶりで、なんか堕落した匂いを感じてしまったのですが、本書に。

売れ筋だからって、執筆速度を増すと大概、こういうのになりがちなのでシリーズが長期化すればするほど、作品の質が心配になってしまいますファンとしては。

まだ何冊も未読が残ってますが、あまり読みたいという気持ちが薄れてきそうで悲しいです。

そうそう、一応、内容について。
マヤ文明が舞台。

本書を読んでいて常に頭に浮かんだのがこの映画「スティグマータ」。
聖痕の奇蹟を描いた作品ですが、まさにあの映画の雰囲気なんじゃないでしょうかね?

メキシコの土着のなんとも異教的な宗教的情熱の発露を感じさせる作品です。
謎解きは、正直あまり納得がいかないのですが、次回作を期待します。
オーパーツとか、あの辺はやめといて欲しかった!
率直なところ、『ムー』とかやめましょう♪

バチカン奇跡調査官 終末の聖母 (角川ホラー文庫)(amazonリンク)
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2015年07月06日

「バチカン奇跡調査官 天使と悪魔のゲーム」藤木 稟 角川書店

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いつもは一冊で長編1話の構成なのですが、今回は本編に対する外伝のような位置付けで、本編に至る前の登場人物のエピソードが短編形式で描かれています。短編4話からなる一冊となります。

メインの平賀とロベルトのうち、平賀の幼き時代の過去や平賀をいつもバチカンからサポートしてくれる謎の人物ローレンの素性、2人の上司の偉大なるエクソシストのサウロとか、短編ながら、結構、読ませますし、面白いです♪

本編がいろいろと進んできたタイミングだからこそ、この辺のエピソードも読者の関心を惹くし、個々の人物について知りたいと思う気持ちに別枠で応える心憎い作品です。

最初はどうかなあ~と思いながら、読み進めていましたが、このシリーズのファンなら、間違いなく楽しめることでしょう。個人的にはローレンについて語る平賀の不思議な話が面白かったかな?

ロベルトの方も訳有りっぽい感じはしてましたが、やはりいろいろあったんですねぇ~って感じ。
読後感も悪くないです。

本書を読んだ後は、ますますシリーズの先を読みたくなりますね!
既に4、5冊読んでますが、次のを準備しようっと♪

バチカン奇跡調査官 天使と悪魔のゲーム (角川ホラー文庫)(amazonリンク)

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「バチカン奇跡調査官 黒の学院」藤木 稟 角川書店
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2015年04月19日

「東京難民」上・下 福澤 徹三 光文社

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NHKスペシャルとかで時々やっているような内容を小説にしたもの・・・というと想像しやすいかもしれない。

普通に働いても普通に生活できないワーキング・プアとはベーシック・インカムとかもうその辺を突っ切ってしまって、一気に風俗嬢にないない最貧困女子やら、闇金ウシジマ君の世界だったりする。

本書もぶっちゃかいうと、行ってもあまり価値がない大学に通う普通の大学生があれよあれよという間に、社会の底辺を堕ちていく姿を実にリアルな実感を満載させながら、描いている。

親が事業を失敗し、仕送りや学費が止められ、今まで何も考えずに生きてきた学生が除籍、住んでた住居からの追い出し、ネットカフェ住民となり、ホストやったり、日雇い労働等、落ちるに(堕ちるに)任せて落ちていく姿が現代の生きる日本人にとっては、やはり他人事とは思えないだろう。

実際、私も事業失敗して貯金30万円を切ったことあるし・・・。
国金の支払いもあって、いやあ~マジやばかったりした経験もあるが、それでも親と同居だったからね。

もっとも本書の主人公は、正直言ってかなり問題有り。
性格は悪くないし、友人思いだけれど、極めつけの甘ちゃんでしかも自分にも他人にもルーズ。
根本的に覚悟の無い人物。

これは今の日本では確かに落ち易そうな要素満載だったりする。
馬鹿正直な人は見てていらつく(?)、あるいは歯痒いことはあっても決して、私も見捨てる気にはならないが、本書の主人公は、すぐにでも距離を取るべき人物だと判断するなあ~。

少なくても自分にとってトラブルしか持ち込まないような気がする。
こういうことを言うと語弊があるのを承知で言うと、人付き合いはやはり考えるべきだと思います。
世界を狭くする必要もないが、惰性で好ましくない人物と一緒にいることは明らかに自分の人生に取ってマイナスや(精神的にも、物質的にも)浪費につながると思います。

まあ、そういったことを置いとくとしても、この小説はインパクトありました。
上巻読んでる途中で相当気が滅入りました。
鬱になりそうで、間違っても人には進められないなあ~と思います。

でも・・・
確かに契約を知らないままで物事を済ましたり、面倒だからとそれらを避けたり、大変だからと手抜きをしたりすることは、誰にでもありがちだったりする。その一方で、それは必ず誰かが見てるし、いずれ発覚するし、その報いがどこかのタイミングで自分にマイナスとなって返ってくるのも真実だと思う。

本書の主人公も小さな駄目駄目な事を繰り返し、反省が将来へ反映されず、より一層、将来を駄目な方向へ絞り込んでいくその姿が切なくて泣けてくる。

その一方で絶対に自分だったら、それは無いなあ~という行動も多い。
全てを何でも全力で馬鹿正直にする気もないが、大変だからとかで絶対に投げたり、逃げたりはしないし、落ち込んで絶望しそうになっても、それでも投げやりにはしない。

なんとかどっかの一線で踏みとどまろうと出来る気がする。
まあ、そう言っても、一時はもう将来無いかと何度か思い詰めたこともあったんだけどね。

とにかく、人は道を踏み外すと落ちる時は早い!
本当にあっという間に落ちていくし、落ちたら底から抜け出せない!
というのも事実だと思う。

家族も友人も周囲が気付かないうちに、あるいはそもそもそれらの絆など今はほとんどないのかもしれないが(「無縁社会」のように)、あっという間に人生そのものの光が消えてしまう・・・。

そういう怖さを強く感じている。
また、本書を読んで本当に背筋がゾクゾクした。

改めて、大切な家族や友人、自分の社会環境というのものを大切に感じさせられた。
もっとも、人生は思い通りにはいかない。
自分も一つ悩みが解決すると、次の悩みが生まれ、それらを全て消すことなど出来ないんだろうと思っている。

仏門に入って、煩悩を消そうとまでは思わないが、人生を生きていくというのはそういった煩悩、悩みと折り合いをつけて、それらに踊らされず、と同時に、それらを十分認識し、認めたうえでバランスをとっていくことなのかなあ~と思った。

本書は決して、人に進めはしないが、自分にとって何が大切なのか、また、自分の人生で間違ってしまったこと、間違ってなかったことを改めて強烈に再認識させられました。

いろいろと思い出してしまって、胸が苦しくて朝方まで寝られないぐらいでしたよ、ほんと。
『人生は重い荷物を背負って坂道を登るようなもの』と言ったのは徳川家康だったかどうか、忘れましたが人生はしっかり踏みしめていかないと、すぐ転がり落ちてしまうのは、いつの時代も、どこの国でも変わりません。

まあ、自分はともかく大切なものは無くさないに、そして少しでも幸せにしたいと思いました。
月並みですが、今の幸せを大事にしないとですね。
その一方で、惰性で生きるのに甘んじることもできませんし、なんとかしたいという気持ちも忘れたくないです。

いろんな意味で、怖くて悲しい気持ちになった小説でした。

東京難民(上) (光文社文庫)(amazonリンク)
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ラベル:小説 書評 貧困 若者
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2015年02月01日

「紳堂助教授の帝都怪異考」エドワード・スミス アスキーメディアワークス

まあ、ラノベらしいっちゃラノベらしい作品。
決して悪い意味ではない。軽い読み口でさらりと読める読み物となっています。

魔物とやらが、探偵小説に何の違和感もなく出てくるのが今風といえば、今時らしいのですが、基本はオーソドックスなノリです。

ちゃんと読めるし、それなりに面白そうではあるのですが、こいつは凄い!とか一発で著者のファンになるとか、そういうことは決して起り得ない作品です。

どこにでもありそうな小説ですし、実際そうなのだと思いますが、逆にそれが当たり前過ぎるほど普通なので、読んで楽しむ、という点では十分に及第点を与えられる作品だと思います。

これは知り合いに軽く紹介するのもありかな?と思います。

舞台は大正モダニズム華やかなりし頃。
帝大の若き美貌の青年助教授が探偵さん役を勤めます。
探偵にはつきものの、小林少年役は男装の麗しい少女と相成ります。
そこで起きる怪異な時間をその探偵さんが謎解きをしていく・・・・万事、そういう塩梅ということで・・・。

ただ、探偵役さんの博識という設定の一端として、もう少し衒学的な側面とか詳細な記述があると、深みが増すのですけれどね。正直、私にはどこが博識なのかちょっとイメージできなくて・・・。

もっとなんとかなると、きっと面白さもいや増すかと思うのですが・・・・。
そこが残念ですね。一話簡潔で複数の短編が入ってる構成ですが、続巻も出ているようですが、読むかは微妙ですね?悪くはないのだけれど・・・・。紳堂助教授の帝都怪異考 (メディアワークス文庫)(amazonリンク)
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2013年11月10日

「アリス・イン・ゴシックランド 霧の都の大海賊」南房 秀久 角川書店

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シャーロック・ホームズへのオマージュ(?)でしょうか?
19世紀のあの頃のロンドンを舞台にして、まさにラノベらしいノリの物語です。

貴族なのに、自ら志してスコットランドヤードで働く若い青年とあの(!)のシャーロック・
ホームズの妹にして探偵の女性とのラブコメ的ノリで進んでいくドタバタ劇。

まあ、いかにも~ってな感じのラノベのノリではありますが、テンポ良く、且つそこかしこに
いかにもその手の人が喜びそうなキーワードを散らばせてあり、それが嫌味にならないで楽しく
読めるようになっています。

物語としては、十分に楽しめるかと思います。

私はこういうノリ、嫌いではないので。
また、謎は謎として残しつつ、今後もそれを膨らませて展開できるだけの幅を残した構成になって
いるので、安心して続編も読みすすめていけそうです。

たまにはこういう、軽く読み飛ばせるのもいいよね。
可も無く、不可も無く、でお薦めまではいきませんが、否定はしない作品です。
私的には十分に楽しく読ませて頂きました(笑顔)。


予定調和の安心感ではありますが、無意味な予定不調和的なノイジーな作品よりは
はるかに好感が持てます。

アリス・イン・ゴシックランドII 怪盗紳士と大聖堂の秘法 (角川スニーカー文庫)(amazonリンク)


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「フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人」佐藤 友哉  講談社

メフィスト賞、受賞作品というので、どんなものだろうと思って読んでみたのですが・・・。
妹萌え、ぽいのをいささか期待していたのですが・・・?

あにはからんや、近年みる中で私の中では最低ランクのゲス(?)な作品でした。

可愛らしい妹が乱暴され、死んでしまう・・・・そして妹を溺愛する兄はその復讐を図るべく行動を実行する。

この辺までは、まあ、正直良くある小説であって、感情描写が凄いとか、密室殺人とかでトリックがどうこう・・・とかになっていくのを予想していたのですが・・・・・。

なんといいましょうか、ただ、壊れた家族(一族?)が舞台で、後は全く何にもストーリーらしいものはありません。


【ネタバレ有り】






そもそもの事件の動機部分でさえ、大昔に読んだことあるなあって、久しぶりに思い出した、あの「くだん」ですか? それもストーリー的になんの意味もない設定であって、失笑ものでした。

だったら、理由がキャトル・ミーティングとかSFとか、超古代文明がうんぬん・・・とかのトンデモ設定にしても一緒です。何の意味もありません。つ~か、どっかの同人誌とかファンジンのレベル。

いやあ~、未来が見えるとか、無意味な多数の伏線が回収されず(あれで回収しているつもりなら別ですが・・・)、ただ、文字を書き連ねているだけかと。

株式欄の数値を眺めている方がよっぽど意味あったりする。
はあ~、よくこんなのが本出して、賞取ってるなあ~。

別な意味で驚きましたよ。

自信を持って、断言します。
駄作だと。

これが新しい時代なら、私は時代遅れでかまいません。
便所の落書きや2ちゃんの方がはるかに面白いです!!

フリッカー式 鏡公彦にうってつけの殺人 (講談社ノベルス)(amazonリンク)
ラベル:書評 ミステリー
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2013年11月04日

「モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)」1~3巻 谷 春慶 宝島社

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このラノベが~の大賞受賞作。
というのは、正直、全く期待していなかったわけですが、想像以上に面白かったです!

ラノベ全開モードのタイトルで、読む前にいささかヒキ・モードに入っていましたし、その世界設定の「バグ」とか「ディレクトリ」とかいう表現に、相当、萎えさせられたのも事実ですが、それ以上に人物描写の表現力はなかなかだと思います。

ヤンデレっぽい、ハーレム学園物。
というと、もうそれで終わってしまう感のある、まさにラノベの王道、キング・オブ・ラノベ、っぽくなってしまって、誰も読まなくなってしまいそうですが・・・、それでも本作シリーズは面白いです。

まだ3巻までの途中ですが、シリーズとしてテンションも落ちないまま続いていて、私は好きだなあ~。

同時並行で「きみとぼくの壊れた世界」、「魔法少女りすか」1・2巻を再読してますが、今の日本ではやはりラノベしか読むの無いんじゃないかと? 読み物としては、いわゆる小説やミステリ、SFよりも面白いと思うのだけれど・・・・偏見無しに。

まあ、それは置いといて。

美少女がたくさん出てくるし、巨乳や貧乳、眼鏡っ娘に幼馴染、義理の美人母に、義理の可愛い妹まで出てくれば、それだけでも楽しいでしょう。職場には異性が多くて、正直、仕事でいっぱいでそんな感じでもないし、若い独身少ないし・・・・って、オイオイ。

はあ~、学生に戻りたい・・・・。
自由な時間、欲しい(切実!!)。

主人公は割と暗い過去を持つ顔は悪くない系だが、誰でも彼でも性別が"女"であれば、くどいてしまう病気持ち。だけれども誰にでも優しく、喧嘩も強いという、まさにラノベ補正のかかった主人公。

かつてのラブコメの主役みたいなもんです。
時代を超えても王道は強いです。

そこに今時の時代の風潮らしく、とにかく戦いを避けて、逃げ回る一方で究極の自己犠牲で自己満足しちゃう、まさに今時のヒーロー像を具現化しちゃってたりします。


モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ (このライトノベルがすごい!文庫)(amazonリンク)
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