2017年05月09日

「デモンズ3/ザ・チャーチ」ミケーレ・ソアヴィ監督

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昔見た映画でホラーとしてよりも大聖堂やカトリック教会に対する深い知識に感銘を受けて、ゾクゾクし、大変驚いたことをふと思い出してしまい、是非とも見たくなってしまった作品でした。

でも・・・どこ探しても作品が見れない・・・。

とりあえず、もう一度見たかっただけなのでレンタルでも十分なのですが・・・Amazonprimeにも無いし、近くのツタヤでも無かったので仕方なく、ブルーレイを購入して深夜に観てみました!映画のソフトを購入するのって、ずいぶん久しぶり!

わざわざ深夜まで待って、一人で真夜中に観てみました。
歳取ったからかなあ~、正直、全然怖くなかったりする。ずいぶんと画像がクリアで逆に昔のDVDかビデオで観た時の粗い映像の方が作品の古さと相俟ってゾクゾクしたのかも?

作品に出てくる車や電話が今の感覚すると有り得ないぐらいレトロ。
映像の効果も、音響効果もだけれど、70年代以前のものだよねぇ~。今からすると過剰過ぎて、むしろ褪めてしまうのだけれど、作品の骨格は実にしっかりしていて通常のホラーとは別格ですね。

所謂、スプラッターや不条理感覚の意味のない怖さではなく、ある意味、古典的・正統的な原因と結果の繋がりが分かり、納得のいく理路整然とした怖さですね。ただ、そのロジックを理解するには前提としてキリスト教やゴシック建築の知識、チュートン騎士団の歴史等は最低限、ある程度分かっていないと駄目かもしれません。

巷の本作品への評価は、惨憺たるものが多いのですが、所謂「デモンズ」シリーズとして何の予備知識も無しにホラーとして観たら、つまんないんでしょうね、きっと。

私の場合、他の作品も観たことありますが、逆に本作品ほど面白いとは思えませんでした。怖いとは思いましたが、なんか完全に本作品とは別物ですね。実際、本来は別物でデモンズシリーズではなかった作品を日本でだけ、勝手に営業戦略としてシリーズ物に入れているらしいですが・・・。

原題は『教会』ですもんね。そもそも。

以前観た時は私気付いてなかったんじゃないかと思うのですが・・・、思いっきり作品中にフルカネリを出してますね。著名な錬金術師で「大聖堂の秘密」という本を書いた人。

昔、フランスのシャルトル大聖堂に行った時に地下のカタコンベを見学し、そこにはカエサルの「ガリア戦記」にも記載のある「聖なる泉」の跡があり、ケルトの聖地に後から進出したカトリック教会が大聖堂を建ててたものでした。

まさに本作品の大聖堂と同じような歴史的経緯が実際にあったりするのを見てきているので、なんというか本作品が踏まえている現実感を強く感じます。ヨーロッパのカトリック教会の建物は実際、本当にそういうの多いですからね。土着の信仰を踏みにじり、その上からカトリックの衣を着せた訳ですから。

また、本作品の舞台となる大聖堂は当然、ゴシック建築であり、このゴシック建築はまさに建築技術もさることながら、その技術を支える理念(哲学)こそが非凡であり、現物を感じないと体感出来ないませんが、人の精神にまで影響を与える存在感は半端無いです。

新宿の高層ビルのようなただ大きくて高いだけのモノではなく、一個の確固たる意志を持った巨大な存在たる大聖堂は、常に人に語り掛ける存在です。

但し、その語り掛けは理解できる人の能力に応じた語り掛けであり、無知な大衆から選ばれし人まで受け取る側に応じてその語り掛けの内容は変化するものなのです。

だからこそ、分かる人は分かる「大聖堂の秘密」であり、本作品ではその秘密を中心にして物語が進んでいきます。監督が一番、伝えたかったのもその辺だったのではないかと思います。だって、悪魔が歴史的な描かれ方を思いっきり踏襲しているし、ボスの絵の奴とかまんまでしょ。ホラーという枠を超えた古典的な歴史物ぐらいの観点で観た方が本作品を適切に評価出来るのでは?とか思っちゃいますね。

私の場合、今回は二回目(or三回目?)というのもあって、あまり怖くない反面、改めて上記のようなゴシック建築やキリスト教的歴史の点が何よりも面白かったです。

そういえば、私の好きな装飾写本とかも謎を記した羊皮紙の古文書として出てましたね。ベルギーのブリュージュ行った時にも教会の地下のカタコンベで装飾写本を見ましたが、あんな感じですね。「神秘の子羊」とか描かれていましたが・・・・懐かしい・・・。

そういやあ~、全然記憶になかったのですが司書さん、かなりのイケメンですね。
で、色男で女に手が早いっと。

そして、堂守の娘がいかにも・・・な感じの美少女ってのがまたイイ♪
ちょい不良っぽいあの年頃の危うさがいかにも?ってね。

高かったけれど、マイナーでそのうち無くなりそうだし、買って正解でした。
ああ~今年もヨーロッパ行きたい。テロが多くて去年はベルギー断念したけれど、行きたいなあ~。

そうそう、ネットでこの映画のソフトを探している途中で偶然に見つけた映画のロケ地情報。
映画の大聖堂の外観はブダペストにあるマーチャーシュ聖堂だそうです。

こちらのCafe latteさんのブログで知りました。

ブダペストも良さそうですし、今度行ってみたいと思います。

そうそう初回で本作品を観た時の感想はこちら。
デモンズ3(1988) ダリオ・アルジェント製作
全然、今回と違う(笑)。何も気づいていなかったか、私!

デモンズ3/ザ・チャーチ <デジタル・リマスター版> [Blu-ray](amazonリンク)

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「大聖堂の秘密」フルカネリ 国書刊行会
「大伽藍」ユイスマン 桃源社
「ゴシックの図像学」(上)エミール マール 国書刊行会
「ゴシックの図像学」(下)エミール マール 国書刊行会
シャルトル大聖堂」馬杉 宗夫 八坂書房
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2016年07月25日

「ベロニカは死ぬことにした 」堀江慶 (監督)

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パウロ・コエーリョ原作で確か読んだことあったはず。
原作に惹かれてみた作品ですが、原作とは別物として観るべきかと。

ちょっとだけレビューを見ると酷評されてますね(笑)。
ストーリーを期待してみると、そうなのかなあ~。

これ、PARCO関係してますよね。
ロケ地も西武関連だったし・・・。

感性企業とかイメージだけのCMで人気があり、緻密なマーケティングがないので有名だったあのPARCOとかそういえば、LIBROもいい品揃えでしたが消えたなあ~。リブロポート懐かしい・・・。

まあ、割り切ってみれば、私は嫌いじゃないです。
精神病院というと映画「ドグラマグラ」を思い出しました。

1970年代とか1980年代ぐらいまでは、こういった感じの作品たくさんあったんですけどれどね。
私なんて、愛犬と本を抱えて、こういうサナトリウムに居られるなら幸せですけれどねぇ~。

別に病院じゃなくってもベンチャー企業の中なんて、あんな感じでヘンな人ばかりでまともな人なんていなかったですからね。個人的にはそういう環境の方が気が楽です。

きっちり人管理しましょうとか、KPIとか言ってるを聞くと心の中では鼻で笑ってしまいます。
誰でもできる仕事なら、日本人なんて人件費が高くてコスパ合わないでしょう。どうやったって・・・。
個々人の能力を最大限に生かし切るのならば・・・時間で管理なんて発想が有り得ないのですが・・・。

まあ、話がそれますが、病んだ人なんていくらでもいますが、労働しなくていいってのが最高に幸せそう。
趣味で行動するのはいいのですが、生活の糧を稼ぐ為に仕事頑張る。
この歳になっても、正直違和感が残って仕方ありません。

そうそう、この映画で裸って必要なんですかね?
不要な演出に思えてならないんですが・・・。

「性」って、扱い方ひとつで俗っぽさが増してしまうので、今回の場合はむしろ、触れない方が良かったのになあ~と思いました。サド(日本でいうサド・マゾ的な薄っぺらな本来の意味と異なる低俗な話ではない)のような超越したレベルの次元の話まで持っていければいいのだけれど、無理なら触れないの吉かと。

映像は悪くないです。
出てくる人物も違和感あるようですが、所詮、物語にリアリティーは求めませんのでむしろ、その違和感を延長且つ誇張するくらいで良かったかと。

最後はちょっと物足りないし、意味分かりませんが、どうせなら最後まで意味不明なままで突っ走って欲しかったかも?もっとも、十分に意味不明なままではありましたが・・・。

ベロニカは死ぬことにした [DVD](amazonリンク)
タグ:映画
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「ヘルタースケルター」蜷川実花 (監督)

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蜷川幸雄さんも亡くなったしなあ~と思いつつ、娘さんの作品はあまり興味が無くて見たことなかったのですが初めて観ました。

映像はやっぱり綺麗ですね。
元々が写真家という点はさておいても色彩感覚のバランスは、それだけで一見の価値があるかと。

原作が岡崎京子というのは、実は見終わったエンディングロールで初めて知った!
岡崎京子のファンといって、漫画本はそれなりに持っているつもりでしたが・・・どんな薄っぺらなの私?

美とか現代に関する独特の鋭敏な認識・把握力としてはたぶん原作の方が上なんだろうと思います。
映画はまとまっているんだけれど、もうちょい深みがあっても良かったかなあ~。
岡崎さんの作品は表面的・感覚的であったも、そこに表現される認識感覚は類を見ないですしねぇ~。

この映画はまず映像を、特に色彩を楽しむ作品かと。

劇中歌ではないけど映画の中で戸川純の懐かしいメロディーが聞こえてきて、びっくりしました。
岡崎京子もそうだけれど、何もかもがあの時代のものですね。
個人的には感慨深かったです。

ヘルタースケルター スペシャル・エディション(2枚組) [DVD](amazonリンク)
タグ:映画
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2011年12月04日

『オペラ座の怪人』25周年記念公演 in ロンドン (11月26日(土)に品川プリンスの映画館で観たやつ)

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公式サイト

【※映画未見の方、ネタばれ含みますのでご注意下さい】






『オペラ座の怪人』25周年記念を祝して、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われた3日間の特別公演での舞台をニュースでは聞いていましたが、なかなか行けないし、そもそもチケット取れないしね。

その公演を映画にして公開するというのでさっそく行ってみてきました。

大好きなファントムの記念公演の映像というので、期待し過ぎたのでしょうか? 正直、個人的には物足りなかったです。

本作品の後半5分の1ぐらいかな? 
アンドリュー・ロイド・ウィーバーや歴代のファントム達が総出演で、和気藹々で盛り上がるのは、1ファンとして非常に楽しいです。まあ、かつてのあの歌声で聞く者達を魅了して止まないサラ・ブライトンマンの歌もありましたしね。

そういう意味では、何度もファントムを観劇しているファン向けの映画ですね。そういう点では満足ですが、ファントム作品としては、かなり不満が残ります。

そのイベント的な演出に割く時間を生み出す為に、本編のファントムは相当な演出の改変が行われています。ロンドンやNYで観ても(勿論東京でも)、基本的な演出他際立った違いは無かったですが、今回の映画のものは、結構な違和感を覚えました。

シニュール・ピアンジに至っては、全く見せ所がないし、可哀想なぐらい。
クリスティーヌ人形は無いしなあ~。幕間を挟んで、青と赤の対照的なライトの演出も映画では、良く分からない・・・。

何よりもクリスティーヌのアリアが、声量は十分にあり、出ていそうなのに、映画故に音量レベルを調整しているのかアリアの充実感・声量感が感じられませんでした。つ~か、アリアでぐっと胸が詰まっていつもは、涙が止まらないのに今回だけ初めて涙が出なかったもの。

カメラがところどころアップするのですが・・・、マイ・リトル・ロッテの口の中まで映っていて、なんだかなあ~。

シャンデリアが落ちてこないのも、それだけで詐欺じゃん!(笑)。

地下へ降りていく道も傾斜がないし、舞台の背景を作らず、映像で済ますのって・・・。
楽しちゃ駄目だって!

まあ、見てると不満たらたらなのですが、生の舞台で観たら、そんなことも気にしないぐらいはまるんでしょうけど、映画だとそういうのが目に付いてたまらないです。

あとさ、小さなことかもしれないけど、舞台を映画にしているので観客が拍手している状況も大きく映し出されてるでしょ。たぶん、日本以外の国だったら、そのタイミングでみんな映画館でも拍手するんです。

日本の映画館、拍手のタイミングでもシーン!
私&ツレのみ拍手(疎外感&盛り上がりに欠けること、半端ないっす!)

さすがに her majesty theatre でやったように「ブラボー」とかは言わなかったけど、拍手ぐらいしようよ、みんな。ミュージカルをそのまま映してるんだから、映画だと言ってもさ。
(ちなみに、外国では通常の映画でも、笑い声や拍手ガンガンやるんだけどね)

とにかく、観ていて半端無いストレスに襲われましたよ。
生の舞台観たくて、速攻でロンドン行きのチケットをマジで探したからね。
まあ、結局、諦めてしまったヘタレな私ですが・・・(自爆)。

それでも来年は元旦にファントムのチケット取ってあるので、それを楽しみに待つことにします。2月はエビータね。

しかし、忘れたはずのファントムですが、映画観た後の1週間はずっと頭の中で、ファントムの音楽とか台詞がグルグルと駆け巡ってました。
(20回以上観てますし、ロンドン初代キャストのCDとかも何度も聞いてますから、頭の中に刷り込まれてますね)

今回、改めてそれを実感しました。

しかし、来月まで舞台待ち遠しいなあ~。


【追記】
映画の音の違和感について、ずっと気になっていたら以下のサイトを発見しました!

http://anond.hatelabo.jp/20111106021323
■『オペラ座の怪人』25周年記念公演の上映は、音がズレているらしい

劇場で上映されている、『オペラ座の怪人』25周年記念公演 in ロンドンは音がずれています。
これから見に行こうと考えている方(特に絶対音感のある方)は、ご注意ください。
私は、途中で気持ち悪くなり、退場いたしました。
なぜ音がズレているのか問い合わせメールを出したところ、東宝東和株式会社様より、回答をいただきました。

以下、共有のため転載いたします。
---------------------------------------------------------
本日、映画「オペラ座の怪人25周年記念公演」の上映を
観させていただきました。
音が半音下がっている箇所がありました。
私は絶対音感があるので、音のゆらぎが気持ち悪くなり
途中退場致しました。
ソフト化の際には、修正されますか?
ご回答のほどよろしくお願い致します。
---------------------------------------------------------
ご指摘の件、ロンドンのUniversal Pictures International(UPI)に問い合わせたところ、以下のことが判明いたしました。
この公演の撮影は、フレームレイトが25フレームの規格の機材で行われました。
この規格では1秒間に25コマの映像が収録されます。
収録された映像を劇場でデジタル上映をするためには、DCP(Digital Cinema Package)という世界規格に変換する必要がありました。
この規格のフレームレイトは24フレーム、すなわち1秒間に24コマの映像が収録されます。
音程の差は、この変換によって生じたものと考えられます。
収録音声を早回しにすると音が高くなり、遅回しにすると音が低くなる現象は、容易に想像できるかと思います。
今回は、1秒間25コマの速度で収録された音声を1秒間24コマのスピードで再生することとなり、25分の1秒分遅回しにすることによって、その分、音程が低くなったというのが、理論上考えられることです。
非常に微少なスピード差であるので、これによって半音以上の音程差が生じるとは考えにくく、絶対的に音感の鋭敏な方には判る可能性がある一方、ほとんどの方が聴感していないのが実情です。
UPIでは、DCP上映にあたり同様の指摘を受けたのは、今回が初めてという説明です。
更に日本国内のスタジオに取材してみたところ、楽器や声の音質や、旋律、音の高低により、特に差が目立って聴こえる箇所があるのかも知れない、ということです。
音程の問題を解消する手段としては、音声のスピードを変えずに再生するため、映像を毎秒1コマずつ間引いて24フレームに合わせる方法がありますが、これを用いると、今度は映像の方に飛んでいるような現象が生じる可能性があり、理想的な手段とはいえません。
DCPが世界規格であるのなら、なぜフレームレイトの違う機材で撮影を行ったのか、という疑問が生まれますが、これはアナログ時代から世界各地で異なるビデオ信号が採用されていた歴史があり、それに伴い英国では25フレームというフレームレイトが一般的で、機材もその規格のものが多いのが実情のようです。
UPIとしては、日本での上映を心待ちにされているお客様のために最速の実現を目指した結果、限られた時間と環境の中で出来うる限り最良の映像と音声を送ったつもりだったということです。
お叱りを受けながら不謹慎なことを申し上げるようですが、これまでの説明で我々の理解するかぎり、ご指摘くださったお客様は、ごく少数の並ならぬ鋭敏な音感の持ち主でいらっしゃるということが言えそうです。
ただ、劇場上映にあたっては、乗り越えがたい事情により、我慢を強いることとなりましたことをお詫び申し上げるとともに、ご理解を賜れればと存じます。
今回のご指摘を真摯に受け止め、今後の課題とさせていただきます。
なお、DVDおよびブルーレイにつきましては、音程の問題を修正し、Really Useful Group(RUG)の監修と承認を受けたものを発売する旨、UPIの確認を取りました。
日本で発売されるDVDおよびブルーレイは、UPIの制作するマスターに基づくものです。

東宝東和株式会社
サラ・ブライトマンの息継ぎの部分も気になりましたが、歌声が予想外だったのも不満でした。このせいかもしれませんね。私の不満足の原因も。

貴重な情報に感謝&感謝です。

The Phantom of the Opera (Original 1986 London Cast)(amazonリンク)

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オペラ座の怪人
オペラ座の怪人~10月28日 劇団四季
「劇団四季と浅利慶太」松崎哲久 文藝春秋
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2011年02月21日

ウォール・ストリート 

【ネタバレ有り】




あの懐かしい「ウォール街」の続編。

個人的には、ゲッコーの復活だけを期待していたのですが・・・。アレレ?!
確かに最後に復活するのですが、第一作のような華々しい欲望剥き出しのシーンが全然無い。

刑務所から出所した後、講演会で話す部分などはかろうじて、かつての面影を偲ばせ、期待したりしたんですが・・・。

ここ数年、自信を失って、家族愛とか内向きな小さな幸せばかりに重点を置くアメリカ映画の姿勢には正直飽きました。

アメリカがかつて有していた不遜なまでの自信と徹底した上昇志向のカケラも無い。若くて野心家だったバドは、肥太った豚になり、ゲッコーが欲望を否定するようなことを言ってちゃ、おしまいでしょ。

二代目バドがグリーン・エネルギーとか言っちゃうのは、中国に国債を買ってもらっている今のアメリカの姿と重なります。エコからもっとも遠い国、アメリカと中国だと思っていたのにぃ・・・。

そういやあ~前作ではスシ・マシーンとか出てたけど、今回は日本なんてどっこにも出てこないね。まさにJapan passing. 投資資金の出し手はあくまでも中国だしねぇ~。

"Greed is good”

浪人時代にあれ見て、学生の就活時にソロモン・ブラザーズやJPモルガンを周った当時が懐かしい。日銀二回目で落とされて、外資は転職してからと残し、証券と銀行回っていたっけ?
結局、都銀と証券の内定蹴って、電機メーカーに行ったけど合わずに大学院でファイナンス。

シンクタンク落ちて、ITベンチャーさすらって、今はようやく銀行だけど・・・・先週、スチール棚組み立てたな? う~む、どんな金融のお仕事だ(苦笑)。

映画でもリベンジを期待していたのですが、残念ながら、前作の震えるほどスピーディーな展開の速さや、人間の欲望を的確に捉え、その肥大化をえぐるようにして描く心理描写はありません。

淡々とした、サザエさんのようなアットホームな世界です。
父と娘の親子喧嘩に、マスオさんが加わるくらいのもんです。まあ、スイス銀行のお金とか、ちょっとしたスパイスはあるものの、娘さんも情緒不安定で非合理的な行動が多く、理解に苦しみます。最後の最後で、許すなよ。受け入れるんじゃないって。

まあ、ちょっと目頭が熱くなったりするけど、金融の話である必然性ないじゃん!
NHKスペシャルの「マネー」とかの方がよっぽど面白いです。

破産するぐらい、金突っ込みましょうよ。
将来の子供達に借金負わせて、目先の子供手当てやら農業補償で小金ばらまく国なんだし。
負けは自分の人生と引き換えに、負債を払えばいいだけなんだからさ。たいしたことじゃないって。

立ち上げた会社潰した私ですし、去年も株でだいぶ損したしなあ~。確定申告で有価証券売却損の繰り延べしないと。ふう~。今年は通算で黒に戻るかな?

さて、映画で活力を得たいところでしたが、その夢も泡沫と消えました。あ~あ。
映画は駄目だったので地道に自分の人生で頑張りますか。さて、まずは今更ながらにお勉強と、目の前の仕事を片付けねばっと。

そうそう、エンドロール中。
私は英語たいしてできませんので気付きませんでしたが、”In god,we trust”とあったのが途中で”In greed,we trust”になっていたって!

そう、前作で有名になった台詞 "Greed is good”を踏まえたもの。
こういう点に気付けない自分が悲しいです(涙)。一緒に見てたツレに指摘されるまで分かりませんでした(トホホ)。
タグ:映画
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2010年02月22日

「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man」神山健治監督

laughingman.gif

最近、先週の通勤途中の電車の中では、ずっとこれ観てた。

うむ、困ったもんだ。睡眠を取る暇が無い・・・。

TVで放映されていた STAND ALONE COMPLEX を凝縮・再編集して160分にまとめたもの。最初、よく知らなくて映画でこういうのもやってたのかと驚いてしまった!

もっともこれ観て、内容にもっと驚いたけど。

でもって感想。
いやあ~、映画での「ghost in the shell」、「イノンセンス」もすっごく良かったけど、これも素晴らしい出来だと思います!!

このまま映画館で上映してたら、私は絶対に映画館まで足を運ぶ意思がありますよ~。

厚生族や薬事審議会(今だったら、機構かな?)、幹事長にまつわる一連の騒動など、あれれっ? 日経の一面の見出しかと思いました。

この作品で描かれている世界は、実に&実にリアル。現実の日本社会のほんのちょっと先をトレースしている感覚で、むしろこちらの方がよりリアルだったりする。

TVの政治家交えた馬鹿な討論会(もどき)よか、なんぼかリアリティありませんか? あまりの完成度の高さにゾクゾクしましたよ。

知り合いからもよく話を聞きますが、新薬の許認可している機構が現在、人減らしや予算削減で満足に機能していなかったりで、人の命に関わる部分でだいぶ影響が出ているらしいしなあ~。

トップが何も知らないうえに、八方美人的なマニフェストに縛られ、少数派の支持団体の圧力に屈し、本当におかしくなっていることを感じる昨今とオーバーラップしちゃいますね。

このご時勢に時代に逆行して電子カルテ化の期限だっけ? 遅らしたよね。所得水準の下がっている昨今、医者の診療報酬の点数高くしたのも医師会の要求に迎合したみたいだし・・・。

その一方で、本作品にも多数出てきますが、おのれの正義や職業意識から、淡々と己が為すべき事を行う人々。

(現実の日本でもいますね。中国政府に弱みを握られて国家機密を漏らすように唆されても、頑としてそれを拒み、自殺した大使館員。東海原発の事故で決死の覚悟で突入した人達等。)

どちらも同じ人であり、どちらも現実社会と作品世界の両方にいたりする。

その辺が非常に身近なシンパシーを生むと共に、人の記憶・情報認識といったものに対する、このシリーズの根底に流れる価値観・捉え方もよく出ていると思います。

iPhoneを通して観ていると、本当にそれほど先の未来に思えません。外出すると、ついwi-fiを探してしまう自分やいきつけの図書館で本を借りる前に、既読の本かどうかこのブログを検索している自分の姿からするに、時代がそうなったら、真っ先に電脳化しちゃいそうな自分が浮かびます(苦笑)。

いやあ~iPhoneを使うようになってから、電車の中でも、ホームで立っている時でもiPhoneを見てますもん。飲んでる途中でツレが席を外すとiPhoneでgmailチェックや海外のニュース記事読んでる。

数年来、読まなくなってた2ちゃんねるを頻繁に見るようになり、BBC、TIME、MSNBC、NYTIMESを毎日チェックすることなんて考えられませんでした。

資料用としてgmailアカウントにクリッピングして貯めていたpdfファイルやパワポの資料まで読めてしまうのは感動そのものです。

一人クラウディングしている感じで、海外のWEB上にいろんな写真や動画、各種資料等もおいておけるし、必要のものは、WEBに繋がればみんな得られてしまう。

公共機関や公共の場所では、wi-fi設置を法案化しろとマジ思うほど、影響を受けています。情報の取得が忙しくてブログを書く暇もなかったくらいですもの。

生まれて初めてインターネットを知った時の感動と、同じぐらいの感動をiPhoneで味わっていますが、その感動の種類とは、まさにこの攻殻機動隊の作品の世界観と共通すると感じています。

しかし、本当にこういった作品を作れる、生み出せる日本は素晴らしいですね。麻生元首相の本で、「とてつもない日本」という本がありましたが、まさに日本はとてつもない、IT'S COOL! な国だと思います。

わざわざ外国の有名大学を出た優秀な人材が日本支社で勤務している理由に、「攻殻機動隊」を初めとする日本アニメのファンで是非、日本に来たかったと言ってたのを聞いて私の知り合いはびっくりしたそうですが、納得できるなあ~。

私自身が外国人だったら、このアニメ観ただけで、日本に行きたいと切実に思うことでしょう。日本語をアニメで勉強したというのも気持ち分かるわ~。

元々のTVシリーズと比較すると、どうしてもはしょられた部分があり、それは残念なところかもしれませんが、このDVDだけでも感動・満足感は非常に高いです。

TVシリーズの方も機会を見て、全話是非観てみたいです!!

これは絶対にお薦めの作品ですね。タチコマ人気も、そりゃ納得しますって!

そうそう、少しだけストーリー紹介を。

かつて謎のまま迷宮入りするかに見えた連続企業脅迫事件。その発端は、ベンチャー製薬企業の創業者が誘拐され、解放される姿が公開中継中のTVに流されたことだった。

犯人は高度なハッキングスキルを有するものらしく、生中継にも関わらず犯人の顔はポップな「笑い男」マークで上書きされた。

また、現場に多数いた目撃者達は、観たはずの犯人像を「笑い男」マークで強制的に置き換えられ、その姿は不明なまま、半ば伝説化して大衆のヒーローとなった。

しかし、事件の真相は・・・・全く異なる様相を呈しし始める。

いやあ~絶対に面白いって!!(満面の笑み)
これほど面白い近未来SFは、世界中で日本にしか無いですよ、たぶん。

もっとも、それでいて日本の財政支出に対する国債依存度は太平洋戦争末期と同水準と新聞に出ているくらい、お粗末な国でもあるのが、不思議&不思議♪

EMOTION the Best 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man [DVD](amazonリンク)

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2009年05月17日

映画「天使と悪魔」

いやあ~、最近はpixivにはまっていて、すっかり忘れ気味だったダ・ヴィンチ・コード絡みのネタです。

あやうく当初のブログ立ち上げ時の初心を忘れるところでした。実際はもう忘れてるんですけどね・・・(苦笑)。

何はともあれ、早速昨日観てきました。


【原作読破済み、ネタバレ有り前提で以下書きますので、ご注意下さい!】








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率直なところ、映画化一作目よりは、面白いと思います。映画だけでしっかり完結しているし、映画に関する限り、原作の予習は不要です。

最後の落とし所もきちんとあったし、結構、ぐっと来るところがあったり、さすがは歴史を尊重しない文化破壊者のアメリカさんと思われるアーカイブの破壊行動(&本人じゃないにしろ、歴史的資料の無断持ち出し)など笑えるところも満載ですね♪

公用語がラテン語のあのバチカンで何故英語メインで会話してるのか、とかベタな点はおいといて、国家としての歴史など無きに等しいアメリカ人が歴史の無知さ加減を歴史の長い国の人に対して嘆くなど、いかにもアメリカ人喜びそう。

英語を純粋言語として説明しつつ、裏側で自分達(英語を話す人々)を啓蒙された人々の後継者的に重ね合わせているのが、背景的に自尊心をくすぐる形なのは・・・まあ、アメリカ映画ですから!

前作でローレックスの時計のように、今回ミッキーマウスの時計を一瞬写しているのも原作読者に対するちょっとしたサービスですね。原作読めば、気付かない人はいないでしょう。

そういえば、ラングドンと絡むCERNのビットリア、陰薄いなあ~。あの映画だけ見るといらない存在だったかも? 

長い原作を映画化するに当たり、はしょられた部分の一つですね。殺された父との関係やCERNのトップがバチカンに来るところは、全部脚本から外されてました。

あとラングドンの華麗な(?)ありえないはずの空中ダイブはさすがに無理だと判断したらしい。

カルメンゴが教皇に選出された後、犯罪がばれる原作(たしか・・・?)に対し、映画は選出されない段階でアレでしたね。

カルメンゴが何故あの事件を犯したのか動機の部分がある意味、原作では感動を呼び起こし、余韻がもっとも残る部分でもあったのですが、そこはばっさり切って、つまんなくなってます。

個人的には、あそこは削ってはいけない感動シーンだと思うのですが・・・。まあ映画の尺の問題や、いろいろあるんでしょう。

今は亡きヨハネ・パウロ2世の写真が使われていたように思えたのですが・・・あれっといいの? ラッツィンガーさんはさすがに悪役そのものの見た目のせいか、出ていないです(笑)。

ラッツィンガーさん、イルナミティーとか言われたら、信じちゃいそうですが・・・・。今、イスラエルとかで聖地巡礼されてますね。日本ではあまり報道されませんが、世界中のニュースではpopeの話題が出ない日はありません。

この映画についても、公開前にいろいろありましたが、ヴァチカン系の新聞が割合好意的なコメントを載せて、批判してむしろ宣伝に使われるよりも実質、放置して無視する方が得策だと判断したんでしょうね。

諸々の記事はBBCやロイターなどまとまなメディアからも多数出てましたが、私はもう面倒なんで流し読みしかしてませんでした。

土曜日の映画館も結構ガラガラだったし、そんなに盛り上がっていない感じですね。昨日、ダ・ヴィンチ・コードの映画をTVでやってたから今日は少しは人気出てるかな? うちのブログのアクセス数もだいぶ増えていたから。

さて、昨日、一緒に見てた人と飲みながら話したことですが、イルナミティーってilluminateや光の単位のルクスの元のラテン語由来のですよねぇ~。

キリスト教に限らず、宗教における『光』ってのは無知蒙昧な民衆に叡智の光を差し込む存在であり、まさに『啓蒙』って単語に結び付きます。

日本の学校で教える啓蒙主義とか上っ面な意味ではないことに注意!

キリスト教に限って言えば、初めの「光あれ」とか、それを理論的に体系化した「光の形而上学」とかありますが、それをそのまま借用したのが、科学により啓蒙を訴えたとしているイルナミティになります。
(当然、イルナミティなんて無いけどね。最近、日本でも馬鹿なオカルト雑誌で特集組んでるけど、あんなの嘘ばかりで全然調べてないのは明白過ぎ~。どんな人が買うのか知りませんけどね)

これはゴシック建築の思想的指導者シュ・ジェールが拠って立つ哲学であり、私の熱望してやまないシャルトル大聖堂のステンドグラスで結実したものでありますが・・・、「黄金伝説」を読めば分かるように聖人の名前からして、啓蒙であり、光であったりします。

マグダラのマリアの「マリア」が蒙(もう)を啓(ひら)く者、蒙をひらかれた者を指すという説明が黄金伝説にあります。

そうそう、あと大司教かな? バチカンの広場に集まった民衆を爆発の危険から避ける為に非難させるか否か聞かれた時の返事が素晴らしかったです!!

確か、信仰の為に集まっている信者だから、何があっても安心しろ!ってなことを言ってましたが、これって痛烈なカトリック批判じゃないの?

当然、念頭にあるのは、異端のアルビジョワ派十字軍により、カルッソンヌを攻略した際に指揮官が兵士がカトリック信者とそれ以外の異端をどうやって識別するか尋ねられた際のあの有名な話ですね。

前線の兵士が異端を攻撃し、滅ぼすにあたり、いかにしてカソリックの信者を見分ければ良いかを指揮官に尋ねた。指揮官はためらわず言った。「皆殺しにしろ。神は神の民をご存知だ。神が異端か否かを見分けて下さるだろう。」というアレです。

信仰の為の殉教は、天国に入るパスポートみたいなもんでしょう。あの映画の台詞は絶対にこれを念頭に置いてますね。ツレも当然ピンと来てたし、あざといアメリカ映画です(笑)。

まあ、いろいろとつっこみどころありますが(カソリックの信仰の為に犯罪を犯したというカルメンゴが何故、自殺をするのか? 自殺こそ一番の大罪とされるカトリックなのに・・・知っていてわざとそうしている脚本の意図は?)、映画そのものとして楽しめますし、私のようにいささかうがった見方をしても楽しめます。

前作のように時間に追われてドキドキするスピード感は今回なくなりましたが、客を楽しませられる映画となっています。それにつけても、原作者のダン・ブラウン氏の小説は、より一層面白かったのを痛感しました!

まだ今年の秋だったかな、次回作が発売予定ですが、既に映画化で話が進んでいるのは、当然の話ですね。お金持ちで羨ましい限りです♪(笑顔)

映画館で見て悪くない作品でした。

それにしても、ローマに行きたくて仕方なくなった。インフルエンザの件が、心配だけど、う~行きたい&行きたい!!
きっと、世界中の人がそう思っているんでしょうね。会社ばっくれて、来週中にでも行きたい気持ちでいっぱいになってしまいました。単純な私。


【個人的追記】

rome2.jpg
rome1.jpg

ふと懐かしくなって以前サンタンジェロ城に行った時の写真を載せてみる。

最初が、バチカンとサンタンジェロ城をつなぐ橋。

次がまさにイルナミティの本拠地、サンタンジェロ城の頂上から、サン・ピエトロ大聖堂を夕闇のバックに写したもの。イケメンの顔を出せなくて恐縮ですが・・・(どこが!とかつっこみ不要(笑)。会社の人にばれたらやだもん!)。

私が行った時、サンタンジェロ城の観光客はほんの数人しかいなくて貸切みたいな状況でした。ゆっくり、ドリンク飲みながら読書していた時ですね。写真はお店の人に撮ってもらったような? 

今行ったら、すごい混んでそうですね。

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2009年05月07日

「いっしょにとれーにんぐ」出演:ひなこ、監督:鈴木行 株式会社プリマステア

training2.jpg

これもニコ動で初めて知りました!
本当に冗談でも有り得ないような作品ですね。これを作ってしまった会社は、どんな製作会議をしていたのでしょうか?

主人公の女の子は何故か画面の中に取り込まれてしまい、あちらの世界の住人になっているのですが、役を演じ続ける為にダイエットする必要が・・・。

training1.jpg

でもって、アニメの少女がちょっとだけHっぽい(完全にHじゃないのがポイント!)恰好で、腹筋とか腕立て、スクワットといった何の変哲もひねりもない運動を行う。

モニター画面のこちら側の人間にも一緒にやるんだよ~と話しかけるのだが、なんだなあ~。あざとさを通り越して、思わずトレーニングしちゃいそうになるのが素晴らしい!

ビリー隊長のDVDを2巻まで見て、やってみて筋肉痛になった私がいうのですが、ビクトリーの次はコレしかないっしょ!!(おい、力説していいのか?)

ひなこのしょうもない言葉にひきずられてしまう男のさがが悲しい。「もてない男」なんて本を読む暇あったら、このDVDを眺めてトレーニングしてた方がなんぼか生産的でしょう。やらないけど・・・ね。

ただ、これを作ったのはある意味偉業だと思う。あるいは勇者か?
チープさと値段とが相俟って、売れてしまうのも納得です。しかし、あざと過ぎるなあ~。それに乗ってしまう自分が悲しい(or 嬉しい♪)。

いっしょにとれーにんぐ [DVD](amazonリンク)
タグ:DVD アニメ
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2008年11月09日

「レッドクリフ PartⅠ」ジョン・ウー監督

う~ん、三国志自体を読んだ事のない私ですが、私には盛り上がりに欠けるランボーとしか思えなかった。

決して観ていて飽きたり、中だるみはしないものの、映像のみの映画であり、『悪 VS 正義』という明確な枠の中で物語が進むにもかかわらず、その役割付けに感情移入させる部分がほとんど無いため、どうして曹操が悪なのか、納得がいかない。

特に映画を見た限りでは、多数によって少数の敵を破る曹操の方が正しい用兵だろうし、戦略的に見てもあちらの方が上でしょう。だからこその現況の勢力差だと思うしね。

メインの戦闘シーンなのですが、ランボーやコマンドーの有り得なさと異なり、別な意味での有り得なさで私的にはいささか興醒め。カンフー映画や忍者映画じゃないんだし、歴史物ならもう少しリアルっぽく作って欲しかった。

それにあの八卦の陣も、メチャクチャだと思うんですけど・・・。あんな楯だけでは、そもそも陣形維持できないでしょうし、それに対する方もポリスの集団密集戦法ですかい? まあ、エンターテイメントと言っても、私はあのノリに乗れませんでした。

そもそも個人的に期待していたのは、もっと大きな視点での戦略論や戦略に資する戦術論で、民を守る為に正規兵を損なうなんて、安易過ぎる英雄観に失笑してましたが・・・。

これを観たら、改めて「コードギアス」がどんなに面白かったかを思い出しました。この映画を観るなら、絶対に「コードギアス」をお薦めします。あちらの方がはるかに感動します!! 悪の権化としての皇帝の位置付けとかも非常に明確で、私はああいうの大好き!

と言っておいて、映画に出てくるあの子馬。『萌萌』って名前は・・・!? 思わず、私はモエモエと頭の中で読んでおりました(苦笑)。

私的には退屈しなかったものの、お薦めしない映画ですが、一緒に観てた人は、結構面白かったと言ってました。原作を読んでないらしいが、人によって見方はずいぶん異なることを述べておきます。

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タグ:三国志 映画
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2008年09月14日

わが教え子、ヒトラー(2007年)ダニー・レヴィ監督 

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ヒットラーの大演説の為の演説指導者がユダヤ人? そ~んな架空の設定のもとでの映画なのですが、これはなかなか味わい深い風刺の効いた映画でした。

豪快な笑いとは無縁なものの、クスクスっとさせられる映画です。渋谷のbunkamuraで昨日観てきたのですが、上映中ブラックな笑いが時々漏れていました(笑顔)。

ただ、いろいろと細かいところ(ブロンディーという犬の名前や、四つんばいになる西欧的な屈辱的ニュアンスなど)にもそういった精神があふれていて、日本人には理解しずらい点もあるかもしれません。私は、ツレに教えてもらって後でようやく分かりました。

でも、それらが分からなくても十分に楽しめます。一部の方には。観客を選んでしまう映画かもしれませんね。万人向きではありません。アメリカの人だったら、観ても分からないのでは・・・と思ってしまう映画です。

シニカル過ぎるイギリス映画とは異なりますが、ヨーロッパの映画だなと思わずにはいられません。いやあ~、いくらユダヤ人の監督とはいえ、ドイツでこれを作ったのは凄いなあ~というのが私と一緒に観ていた人との共通の意見です。

観終わった後、この映画に関する記事をみると、ドイツ国内でも賛否両論でそれなりに物議をかもしたようですね。さもありなん!

演技指導役のウルリッヒ・ミューエが確かにいい演技をしていますが、個人的には宣伝相ゲッペルスが結構、好き!! 目的遂行の為なら、どんなものでも利用する、徹底した『自覚的』悪党らしさがちょっと気に入ってしまいました(ニコニコ)。

上映期間はそれほど長くないので、ご興味のある方お早めにどうぞ! でも、決して万人向きではありませんのでご注意を。

そうそう、原題は"MEIN FUHRER" です。

わが教え子、ヒトラー 公式サイト
bunkamura ル・シネマ
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2008年08月10日

憑神(2007年)降旗康男監督

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和風テイストで、江戸時代が舞台。神様が人間にとりついて運命を翻弄するのですが、神が人にもたらす禍福は、神様視点では良い悪いの区別がなかったりする。

ただ、ただ、神様として為すべき仕事をするというのですが・・・ふとしたことから、とりつかれてしまった人物がなかなか好人物に描かれていて、その身の上が気になります。

そういう人物の周りには、彼を助けたいと願う善人が何気なくいたりするのもまたむべなるかな? 災いをもたらすとして避けられるべき神も、一癖も二癖もある人物として描かれ、憎んでも憎みきれない味のある存在となっています。

舞台は古いですが、基本的な感覚部分は完全に現代感覚ですね。過去の習俗を現代人の視点から眺めた上で、共感できる部分と否定したくなる部分を明確に出しつつ演出されてますので、見ていて分かり易いし、うまく感情移入ができるようになっています。

それなりに面白いかと。ただ、感動した、とか、是非見なさいとか、いうような作品ではないです。暇つぶしには、悪くないかな。
私的には、いろんな意味で刺激が足りなかったかも。

憑神(amazonリンク)
タグ:映画
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2008年06月29日

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008)

たまには、映画で息抜きということでアドベンチャー物を観てきました。前作までは割合面白かったので、今回も外れはないかなあ~ってネ。

でもって感想は・・・・。
まあ、退屈しない範囲で面白かったけど、シリーズ中では一番つまんなかったかも?(今回はやや辛口評です) ナショナルトレージャー2の方がよく出来ていたと思う。正直少し残念! 映画館へ足を運ぶほどのものではなかったです。

ストーリーの展開スピードはそこそこあるし、アクションもあるのですが、もう一つこのシリーズの一番のウリでもあるアドベンチャー要素がかなり残念レベル。つ~か、最後の謎解きが安易に過ぎませんかねぇ~。ある意味、禁じ手のような気もするのですが・・・??? 一緒に観てたツレもまずその点が不満だったようです。

伏線らしきものがほとんどなく、瞬間瞬間だけをひたすら消費する映画。それはそれで面白ければいいのですが、ハリウッドが大好きな家族愛的な要素が鼻につくような・・・・アメリカがいろんなことに自信を失った昨今、過去を懐かしむような映画になってしまい、前向きに挑戦する映画でないのが世相を反映しているようでいささか悲しい。

そういやあ~本物のクリスタル・スカルって当時の物ではなくて時代が下がって近代以降に作られたものであることが判明したようですね。こないだ読んだニュースだと。なんかいささか空回り気味。

ただ、ロズウェル事件やエリア51とかがすぐに分かる程度の人ならば、パロディ的に楽しむのも良いかと。それ知らない人は、う~ん、少しだけ予習した方がいいと思います。ある意味、アメリカ人なら常識の範囲内の安易なネタではあるのですけど・・・。
タグ:映画
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2008年05月28日

ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記(2007年)ジョン・タートルトーブ監督

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やっぱり娯楽物の映画は、アメリカ本当にうまいですねぇ~。感心しちゃいます。だって、日本人の私でさえ、だいたいすぐにピンとくる有名どころを次々に舞台として、謎解きが進んでいきます。これ、アメリカ人だったら、もっと身近なイメージで「あっ、教科書で習ったあの場所が・・・」ってカンジじゃないでしょうか?

予備知識があって、親しみがあるだけ、日本人の何倍も楽しく感じられるんではないでしょうか? 国内だけでもしっかり顧客を押さえてますねぇ~。勿論、日本人だって常識的なレベルのアメリカの知識で十分に楽しめると思います。

何よりも世界中に普遍的な感情である、血筋(祖先)への誇り、愛国心、正義、家族愛等を正面から肯定しつつ、その為に無償の献身的努力を捧げるというのは、見ている人の心を確実にうつと思います。

結構、ちゃらい映画ではあるんですが、見ているとグっと心に迫るものがあって、なかなか侮れません! 

そこかしこに笑える要素は織り込みつつも、非常にシンプルなストーリーで子供も含めて世界中の誰でもが理解し、共感できるような形にしているのが逆に素晴らしい脚本だと思います。

私は十分に楽しめました。これは映画館で楽しみたい作品ですね♪ 一人より友達や連れなど、他人数の方が盛り上がるかも。息抜きしたい時にはお薦めの映画です。刹那的な娯楽としては、GOODです。

特に不満はないですが、あえて言うなら、う~ん歴史がない国なんだなあ~ってことぐらいでしょうか。あまりにもちょい前の話のことばかりで、日本とかの時系列とは、違う時間の流れを感じました。

おっと、少しだけ粗筋。
前回の宝探しで有名になった主人公ですが、実はご先祖様がリンカーン暗殺に関与していたという名誉を毀損するような見解が出てきます。

英雄が一転して極悪人に転じる、そんな世間の冷たい視線の中でご先祖様の名誉回復の為に、またまた主人公が立ち上がります。今回は、仲間だけではなく、一族ぐるみで困難な状況に立ち向かっていくのですが・・・。

自己の正義を過信する余り、社会の秩序を無視する姿は、まさにアメリカ映画のお得意のパターンです。確かにある種の爽快感があるんですけど、自分の主張を周囲に押し付けるのは、正直微妙ですが・・・映画だけにそんな堅苦しい事は言わずに、感情の赴くままで楽しんでいいのでしょう。実際に、主人公の行動原理は、まさに感情の赴くままですもん!(これ以上はネタバレになるので自粛しときます)。

まあ、時間があって暇なら、楽しんで良いかと。
 
ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記 2(amazonリンク)

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ナショナル・トレジャー(2005年)
タグ:映画
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2008年01月06日

映画「ドグラマグラ」のパンフ

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絶対に映画館で観ようと思いつつ、結局上映に間に合わず、レンタルビデオになるまで観れなかった原作・夢野久作による「ドグラマグラ」の映画パンフレットです。

昨年の年末にたまたまこれを入手し、ようやく今日読むことができました(何かの下敷きになってたよ~涙)。作品自体はDVDで購入済みですが、できたら映画のパンフが欲しいと思っていたので実に嬉しい♪

更に、読んでビックリ! なんと、荒俣宏氏と戸川純氏がコメント書いてるよ~。他にも何人か書かれてますが、まさかこの濃ゆいこのお二人が書いてるとはねぇ・・・。

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当時でも十分にマニアックな映画でしたし、観る人が限られた映画だったと思いますが、そうかそうか、そういう人を選んだとは・・・大いに納得! この人選、正解だと思います(笑顔)。

しかし、今頃になってそんなことを発見して一人喜んでる私も暗いなあ~(苦笑)。でもでも、このパンフはわざわざ購入した価値がありました。

監督の映画作りの話も面白かったですが、美術さんはあの鈴木清順監督のとこでもやられてた方だったんですね。どうりでどうりで納得のあの映像です。(ちなみに私は鈴木清順監督の大正三部作その他もDVDで持ってます)

doguramagura106c.jpg

それに・・・呉モヨ子大好きだし!! 今、この女優さん見た覚えないけど、まだ現役なのでしょうか? それはおいといて、人形劇も面白いし、いろんな意味で本作品は今でもスキ。

当然、言わずもがなですが原作が秀逸というか、最高でしょう♪ 数々の小説を読んできたものの、未だに私の中では「ドグラマグラ」が永遠の一番です。もう4・5回読み返してますが、それでも毎回面白いもんなあ~。

なんだかまた読みたくなってきました。

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「楊貴妃後伝」渡辺龍策 秀英書房(1980年)
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2007年12月08日

犬神家の一族(2006年)市川崑監督 

いわずと知れた名作「犬神家の一族」を同じ監督、同じ役者(可能な限り)で再度作り直した作品です。

どうしたって、あれだけ評判が高くインパクトのあった作品を、再び作り直すのだから、厳しい評価になってしまうのはしかたないところなのですが、以前の作品と比較することなく、本作品だけ観たら、それなりに面白いと思う。決して、つまらない作品ではないし、前作とは明らかに異なっている点もかなり有り、楽しめると思う。

しかし、普通の作品でしかないのも事実だろう。

前作のあの愛憎ドロドロの複雑さと人間としての想いの深さを本作品では、それほど感じない。「戦争」というある種の特異な影響下で、それを観ている人々も経済成長下における漠然とした不安を抱えつつ、時代が変化している時の巨大資本とその背後では変わらない個人の想い等、雑多な感情の中で、見ていた。そういった観客側の事情もあるのかもしれない。

観終わった後に、後味の悪さも含めた人間の業の深さのようなものが一切感じられなかった。一方で、殺人シーンなども以前のような安っぽくて巷の『お化け屋敷』のような陳腐さがなくなってしまい、逆にどぎつさがなくて、普通のTVドラマのようにさらっと流れてしまっていた。

B級的な陳腐さは、用い方によれば、かえって人の心理に及ぼす影響が大きい好例かもしれない。今回のは、お上品過ぎてちょっとね・・・。

まあ、私が下世話なものが結構好きという嗜好の問題かもしれませんが、さらさらと流れ過ぎですね。刺激が足りないかも・・・。

犬神家の一族 通常版(amazonリンク)
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2007年11月08日

「ブラッドレイン」ウーヴェ・ポル監督 

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これって原作がゲームなんですね。単にバンパイア映画として観てたのでレビューを書くまで知りませんでした。

う~ん、だからですかね? 戦闘シーンというかアクションシーンは必要以上にグロくてまるでスプラッター映画みたい。観ていて気持ち悪い。また、全然必然性のない性行為描写に、場面だけをつなぎ合わせたストーリー性の無さ。

最初の出だしは、まともなゴシック世界のノリかと思ったんですが、完全にB級グロ映画に堕ちてます。映画として観るのはお薦めしません。

だって、主人公のバンバイアと人間のハーフ「ダムフィア」である女性の行動理由が笑止千万。母を乱暴して殺したから、有罪の吸血鬼を殺すって「何それ?」のレベル。自分が散々人殺ししておいて、それは無いでしょう、いくらなんでも???

まあ、いうまでも無いですがアクションシーンもいかにもありがちなベタな演技。もうこの手のアクション食傷気味なんでやめてね。そういう映画でした。

ブラッドレイン(amazonリンク)
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2007年09月01日

助太刀屋助六(2002年)岡本喜八 監督

sukedati.jpg

う~ん、特に意味もなくたまたま観た映画です。でも、ふと見たら、独特の味のあるナレーションに、思いっきりベタだけど十分に計算されていて楽しめる映像があり、結局最後まで観てしまいました。

ストーリーも目新しいところはありません。いかにも浮き草稼業って感じの若者は『助太刀』を仕事にしており、今回は結果的に自分の親の敵討ちになるのですが・・・。

まあ、ストーリーはそれほど重要ではありません。いい感じで役者さんが仕事をしています。映像が生き生きしていて、歯切れのいい映画です。軽くエンターテイメントとして観る分には、悪くないと思います。

助太刀屋助六(amazonリンク)
タグ:映画 時代劇
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2007年06月23日

300 スリーハンドレッド(2006)ザック・スナイダー監督

いかにもハリウッドが作った映画といった感じでしょうか。善対悪、白対黒、自由対圧政、誰が見ても分かり易い二元論的世界観が繰り広げられます。一切脳細胞を使うことのないままにぼお~っと時間を過ごせるので、時間が余った時に見る分には悪くないと思います。

自由の為に闘う。国家の為、家族の為に巨大な『悪』に対して少数の圧倒的不利な条件のまま、それでも立ち向かっていく。私のようなひぬくれものには、いささか陳腐な英雄主義としか表現できないのですが、それなりに見せ場もあり、家族愛や友情などのスパイスも加えてあるので、歴史的な事実など考慮せずに映画のシナリオ通りに受け入れれば、大義の為に自らを犠牲にする崇高な精神を讃美した作品になるのかもしれません。

でもなあ~、スパルタ自体がたくさんの奴隷を従え、周辺国家を支配する軍事国家だしなあ~。自由の為に、巨大帝国ペルシアに立ち上がるってどう考えても設定自体がナンセンスなんだけど・・・。

うっ、理性がどうしても拒絶してしまう。アメリカ的正義を映画を通じて宣伝している以外に思えないのは、やっぱり私が病んでるからかなあ? 

基本、批判的な私だったりしますけど、実はこの映画、隠れた楽しみがあったりします。それは、悪の帝国ペルシアの描写が素敵!
一昔前の特撮戦隊モノに出てくる悪の宇宙人帝国のノリ。典型的な俗悪且つ極悪の独裁者が支配する悪の帝国が秀逸。ペルシア国王の登場する際に出てくる玉座が実に胡散臭い。今時、こんなデザインアリ?と目を疑うようなあざとい演出です。

更に、更にペルシアの退廃的な陣中内部の様子は、実にイイ! 高級娼婦もどきの女性達が阿片とか吸いながら(?)か、眼もうつろにしどけない恰好で扇情的な視線を送り、誘っているようなしぐさはまさに戯画的な描写で楽しい♪ しかし、どっからどうみても、東映の戦隊モノに出てくる「悪の帝国」なんですけど・・・。ぱくられたか?(笑)

本作品では、そこだけが私を楽しませてくれました。後は、もうどうでもいいかも・・・。
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2007年04月02日

ドグラ・マグラ(1988年)松本俊夫監督

いわずと知れた夢野久作氏による奇書の映画化作品です。確か単館ロードショーの時に観に行けなくて、ビデオレンタルでようやく探して見た覚えがあります。それから強烈なインパクトを受けて原作を2、3日で読了し、今も変わらず私が小説として絶対に一番と思っている作品でもあります。

それだけ思い入れあったのでDVD化された時は狂喜乱舞して速攻購入したものでした。で、何度も見ているのですが、久しぶりに見直したので感想でも。

やっぱりこの映像の独特の感覚は秀逸です。ややもすると、アングラ系の舞台でも見ているような妖しさが漂っていますが、呉モヨ子の可憐さなどは妹属性で十分過ぎるくらいの萌え対象でしょうし、母の慈しみに満ちたしぐさなどそれぞれもパーツだけでもヤバイでしょう。

しかし、なんと言っても九州帝国大学にあって世界に誇る日本の頭脳とも言うべき二人の傑出して人物がなんとも魅力的♪ 一方の正木博士を演じる桂枝雀は、豪放にして人知れず苦悩する繊細な魂を有し、同時に学問の為に全ての物を犠牲にして悪魔と取引する怪人物を好演している。特に本作品で、千年以上にも及ぶ昔から続く事件の再現で重要な役目を果たす人形劇における活弁士の如き語りは、これぞ至芸とでもいうべき絶妙の語り口調だったりする。

勿論、これに対する室田日出男演ずる若林博士もひとくせもふたくせもある紳士で、学問に対する情熱においても、またその為になら、全てを犠牲にしてもかまわないという思いについてもまさに正木博士と拮抗しうる怪人物を演じています。どちらの立場も物語の進行中、場面場面で入れ替わり、同時に時間軸さえもこれが現在の話なのか、過去の回想時のものなのか、過去のその時点そのものなのかも微妙に揺らぐ構成となっていて、一回見ただけで内容を理解するのは難しいでしょう。

それでも、あの原作を元にしてよくぞここまでの映画化が出来たと思います。原作ファンからの評価はいろいろとあったようですが、私は映画を見てから原作を見たクチなので、本作品を大いに評価しています。当然、どこをどうしても原作の方が圧倒的に素晴らしいと感じているのも事実ですが、原作自体のあれだけの完成度を前にして、誰が映像化しても逆に本作品以上に出来ないような気さえします。

少なくとも私は映画を見てから、原作を読めて幸せだったと思います。もし、まだ原作を読んでいない方なら、まずは映画を見るというのも一つの手でしょう。本作は紛れもなくカルト映画にジャンル分けされて、決して一般ウケする作品ではないでしょうが、絶対にはまるタイプの人がいる作品でしょうネ。

原作のストーリーがなんとも説明ができない素晴らしさなのを受けて、それを映画という二時間の枠に納めつつ、まがりなりにも意味が分かるストーリーとして再構築されているのも凄いです。音楽と映像の異様に調和した美しさや世界観も、魅力の一つでしょう♪

とにかく一度見れば、薄っぺらな日常的世界観が崩壊していくかのように感じられることでしょう。原作を読んだ人が、頭の中を何ものかがぐるぐる回転してしまって抜け出せなくなるというのは、この映画にも当てはまるような気がします。

変なヒト、変わり者のヒト、是非見ましょうネ♪(笑顔) 変な薬なんぞ使わなくてもすぐにトリップできるでしょう。

そうそう主役の松田洋治による呉一郎ですが、あの蜷川氏がこの役に推薦したそうです。演技力にも定評があり、さもありなんって感じですね。桂枝雀氏に至ってはその後自殺未遂があって亡くなってしまい、大変残念な限りです。

いろんな意味で興味深いのですが、この作品は基本中の基本でしょう。どんな類の人にとっての基本かは、あえて書きませんが(苦笑)、少しでも関心があれば、絶対に見ておきましょう。怪奇趣味の妖しい要素が満ち満ちている素敵な作品です。美少女が出てきて、死体が切り刻まれて・・・わあ~、いっぱいだあ~(ってオイ!)。

ドグラマグラ:映画(amazonリンク)
ドグラマグラ:小説(amazonリンク)

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2007年03月26日

エミリー・ローズ(2005)スコット・デリクソン監督

こんなエクソシスト映画もあるんだあ~っていうのが最初の感想です。公開前から噂は知っていて映画館で見ようと思っていて見逃してました。で、ようやく見たんですが・・・。

ジャンル的には一応ホラーだと思いますが、巷で言われているようにそれほど怖くはありません。単純なホラーとしては、イマイチかもしれませんが、悪魔という存在を法廷という舞台で採り上げているのが実に斬新であり、しかもこの裁判での法廷論争が実にうまい!!

まさに訴訟大国(訴訟立国?)アメリカ故の卓越した訴訟感覚を疑似体験させてくれます。日本がまともにやってたら、訴訟(debate含む)で勝てないのは当然ですね。うむふむ。

それは置いといて。この卓越した訴訟技術と訴訟社会を背景に、実話を題材にして、悪魔の存在を含めてそれへの対処を裁判での論点として扱っているのが凄い。

私自身は悪魔の存在をどこかで期待しながら、信じられない人ですが、今の日本でも人が死んでも生き返ると信じている人が実際いるし(定説の人とか)、ルーマニアだったかポーランドでこれを全く同じように悪魔祓い中に憑依された人が死んで事件になったりしているわけで、このストーリーは実にリアルに感じました。

怖くはないけど、どこか心に引っかかるものが残る映画だと思います。ニュースでは、バチカンがエクソシスト講座を開設したり、悪魔祓いの需要というか必要が確実に増えてきているんだそうです。

少しでも関心のある方は、見ることをお薦めします。ただ、何にも考えずにただ、動物的な恐怖感を求める向きのスプラッターとかその手のホラー好きにはつまらないと思いますのでご注意を。

あと、個人的にはエクソシストの儀式ですが、しっかり手順を踏み関係当局から許可を得て、手順に従っていたのが興味深かったです。悪魔祓いの手順を記したガイドブックとかね。本当に俗物で申し訳ないんですが、是非その内容を見てみたいもんです。市販されてないのかなあ~???

エミリー・ローズ デラックス・コレクターズ・エディション(amazonリンク)

関連サイト
エミリー・ローズ公式サイト

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2007年01月20日

パプリカ 2006 今敏監督 

paprika.jpg

筒井康隆氏原作で友人が原作を読み、結構面白いと聞いていたのと公式サイトでBGMに流れていた曲が耳に残り、DVDではなく映画館でこの音を聞いてみたいと思い、見てきました。

結論、映画館で見て正解。5.1chのオーディオ環境では、確実に映画館に負けます。この映画の音楽を映像と一緒に聞くだけでも映画代の値打ちあるかも?

粗筋は、近未来かな? 人の夢に入ることができる最先端医療器具「DCミニ」。未だ公にはなっていないテスト段階のものだが、これを使ってサイコセラピーを行う仮想の存在『パプリカ』がタイトルネームになっている。夢の世界で繰り広げられる奇々怪々な出来事。夢で感じた事が現実世界にフィードバックされていたのだが、とある事件が起き、いつしか夢と現実世界の境界が崩れていく・・・。

こう書くと、安易に過ぎるかもしれませんが、原作はもっと&もっと複雑で面白いそうです。映画では映像化が主眼にある為、夢の世界の描写に力点があるようです。

さて、映画の感想はというと・・・ごめん。イノセンス見る前なら、評価はもう少し良かったかもしれない。決して悪くはないんだけど、映像面やストーリーから言うと、完全に想定内のレベル。サイバーパンクの仮想空間と夢の世界ではどちらもバーチャルであってそれらのジャンルでは既にパターンになっている映像に思えてしまった。純粋に映像美だけでもイノセンスに完全に負けている、と思う。

そして夢の世界、というならば「ビューティフル・ドリーマー」のあのニアリーイコール的な現実からの逃避や空間感覚の秀逸さに及ばないだろう。主人公のパプリカ自体については、ほとんど作品中では語られるところがなかった為、最初から最後まで謎であり、エンディングがハッピーエンドなのは、正直どうでもいいのだけれど、もうちょっと何かエピソードが知りたかった。手元に原作本があるので、その辺も含めてこれから読んでみるつもりだが、どうなのだろう? 

一緒に見た友人の話では、あの原作をよく映像化したと誉めていたが、原作の良さを分からない私としては、まず本を読むしかないでしょう。少々期待しているのだが、さてさて???

いささか批判的な感じに取られるかもしれないが、映画としては十分に面白かったし、個人的には満足している。映画館でこの音楽と共に見て欲しい作品です。DVDでは、音楽が生きないかもしれない。

余談ではあるが、『夢』というキーワードで私が思い浮かぶのは、映画『ドグラマグラ』である。~胎児の夢~、という副題がついていたと思うが、大きな意味での『夢』を扱った映画としては、この作品に匹敵する作品を見たことがない! サブカル好きなら、絶対にお薦めする。自称アート系と称するいささか怪しい自意識過剰気味な諸氏(どんな人でしょう?笑)にもお薦めしたい作品。これを単館ロードショーしなかったのは返す返すも口惜しい(涙)。パプリカも悪くはないが、これと比べるとまさに常識範囲内の作品ではないかとふと思った。

SFの「ヴィーナス・シティ」にも何か通ずるものを感じた。

まあ、気楽に楽しめる作品です。カップルで見に行って、どうにかなる作品ではないけどね。六本木の場所柄か、1人で見に来てる男性がほとんどだったし。でも、音楽はとっても好き♪

そ・れ・と・・・。
サイコセラピストの千葉女史がちょっと好みのタイプなもんで・・・(笑)。眼鏡をかけている場面が少なかったのが残念。あれでもう少し眼鏡をかけている場面が多ければ、個人的にはOK(どんな理由だ?)。

あと、今月からおぼつかないながらもまさに仮想空間たるオンラインゲーム「second life」を始めたので夢の世界で擬似的な感じのまま溺れていく感覚がより実感しやすくなってるかも? あと数ヶ月で日本語版も出るらしいが、そしたら、思いっきりはまるんだろうなあ~と期待しつつ怯えている毎日。

パプリカ(amazonリンク) 筒井氏の原作本

関連サイト
パプリカ公式サイト

関連ブログ
イノセンス(2004年)押井守監督
「パプリカ」筒井 康隆 中央公論社
パプリカのエンディング曲 無料配信
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2007年01月17日

悪魔の棲む家2005 アンドリュー・ダグラス監督 

79年に作られたもののリメイクなのですが、古いほうは見たことありません。たまたまこの映画を見たのですが、かなり怖い・・・。変に小細工せず、これ以上ないくらいオーソドックスな設定と作りなのですが、私の嫌いなスプラッター的な要素はほとんどなくそういう意味でも古典的なホラーだと思いました。

でも、いわくある家を購入してそこに住んだら、何かしら変なことが起きる。そしてその家の歴史を調べてみると実はその場所は・・・?
この設定だけでも古典中の古典パターンであることが分かります。

但し、その古典的な手法のうえで訳も分からないまま、異常現象に巻き込まれ、次第に次第に険悪な雰囲気になる家族。相当ゾクゾクします。夜に見るよりは明るいうちに見たほうがいいです。こんなの夜見たら、精神参っちゃいますよ~。怖さ自体は、なかなかのものがあります。

ラストも微妙でネタバレを避ける為、ここでは書きませんが、こういう結末もありなんだと思いました。神父さんの行動もねぇ・・・・(内緒)。

普通に怖いものを見たい人なら、見ていいと思います。私には十分過ぎるくらい怖かったです。派手なものを期待するといけませんが、アメリカにしてはずいぶんまともなホラーでした。ただ、ヨーロッパ物とは違うけどね。

悪魔の棲む家2005〈特別編〉(amazonリンク)
タグ:ホラー 映画
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2006年06月11日

トリック劇場版2

深夜の番宣で毎晩のように「萌え~」の怪しい映画紹介にそそのかされていそいそと昨日の公開初日に行ってきました。

前回の劇場版も映画館でみたけど、今回のは正直言ってイマイチ。DVDで借りてみれば十分じゃないでしょうか。高い金払うほどではない。

トリックらしい仕掛けの種明かしなどもほとんどなく、刑事達も出てこないし、怪しい書道家のお母さんもどの段階で絡むのかと期待していたのに・・・駄目ジャン。せっかくキャラ立っているのを使わないんだもんねぇ~。

今回のはTVの特別編にも負けてしまうレベル。宣伝ででてくる「ブラジル」or「出口」も全然意味ないし、伏線にもなってないジャン!!(軽く怒り)

そういうわけで娯楽番組としてもつまんなかったんでヨロシクネッ!ってオチでお粗末様でした。確かにネタ的な内輪受けは面白いんだけど、それに頼り過ぎて本来の面白さが・・・。

やっぱりオーメンでも観に行くしかないか。暇ないんだけど・・・。
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2006年05月08日

VLAD ブラド(2004年)マイケル・セラーズ監督

途中までは、史実に残るブラド公(=吸血鬼のモデルといわれたワラキア公国の串刺し公)の通りに描いていて、非常に期待をそそるのだが・・・。おっ、正統派のホラーかな?な~んて甘い期待は一気に崩れ去る。

いかにも現代風の学生達がブラド公の史跡を巡る過程で、いつのまにか15世紀のブラド公を甦らせてしまう。まあ、それはいいんだけど、思わせぶりな騎士団の生き残りのような連中は、なんの意味があるのか不明? もっとその辺りは複雑怪奇な陰謀論でも展開して欲しかった。

当初は史実にのとっていたので歴史的な新しい解釈なども期待するのだが、段々と話が進むに連れて安っぽくなってしまうのが悲しい。最後には、女性を誘拐して手篭めにするなどという頭の悪いおにいちゃんみたいなことをさせちゃいかんって! 風情がなさ過ぎる。これではアメリカ映画だ。まあ、そうなんだけどね。

中途半端な形で現代に甦らせるくらいなら、徹底した恐怖を撒き散らすモンスターとしての吸血鬼にすればいいし、そうでなければ、当時のブラド公の置かれたシビアな状況(身内や部下が裏切り、自分も捕虜として苦渋をなめた)を最大限に紹介して、非常にならざるを得なかった人間的な苦しさを表現しても興味深いものができたのではと思うのだが・・・。

まあ、特に後半のドタバタぶりがキツイ。前半は非常に雰囲気があって、良かっただけに非常に残念だった。

ブラド(amazonリンク)
posted by alice-room at 23:39| 埼玉 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | 【映画・DVD】 | 更新情報をチェックする

2006年05月06日

ウィッチ・コード(2004年)ニコラス・ラフランド監督

ダ・ヴィンチ・コードのパクリかなあ~と思いつつ、手に取ってしまう当りがなさけない私ですが、そういう類い(たぐい)とは全然違うものでした。

最初から、後半に至るところまでは私の大好きなストーリー系のホラーでゾクゾクとそそってくれます。このままラストまで引っ張ったら、絶対にお薦めのホラーだなとか思っていたんですが、最後がなあ~。古典的なセンスのいいホラーが安っぽい現代風のサイコホラーにまで落ちてしまった感じが否めません。あ~あ。

元はイギリスのTVドラマということですから、それにしては上出来。という評価もできるのですが、最近のサイコホラーって『逃げ』のようであまり好きになれません。不条理故の怖さを強引に理屈付けて、理性の範囲内にいれようとする姿勢が嫌。私個人の感覚ではね。

最初は、建設中のホテルから死体が発見されます。新しい死体の上に載せられた500年前の遺体。不可思議な事件が続き、誰にもその理由が分かりません。やがて、それらの不可思議な現象の背後にある特異な行動心理が明らかに・・・。

ここまではいいのにねぇ~本当に惜しい! 途中までの謎解きも徐々に解明される500年前と今を結ぶ一つの線、みたいな感じが素敵だったのに・・・。最後の最後で、全てが泡と消えてしまいました。

オカルトファンには、とんだ肩透かしでしょうか。逆にミステリファンには、オカルト色が強過ぎかも? まあ、見て悪くはないですが、久々にスプラッターではない本格派ホラーかと期待しながら見てたのショックが大きいかも?

どうしても見るものが見つからないオカルトファンは、擬似オカルトのこいつで我慢して下さい(笑)。最後に別な結論にすれば、傑作だったのに・・・という私の気持ちがきっと分かって頂けます。でも、もっと歴史的な要素や宗教色が濃い、中世のどろどろしたオカルトが見た~い!!

amazonでは扱ってないようですね。レンタルだけかな?


【以下、ネタバレ】
完全に謎を書いてしまうのでこれから映画を見る方は、読まないようにご注意下さい。




実はね、500年前の殺人というのは、魔女裁判で殺された魔女なんですよ~。教会が認める彼らの領域外の境界の外に、北向きに葬られた魔女。彼女は異端故に魔女として殺されたのでした。しかもその理由である異端というのも、キリスト教内の分派による内部紛争でそもそも分派したのも聖女ジャンヌ・ダルクを神の使いとして認めるか否かというのが原因だった。な~んて謎解きされれば、期待しちゃうんじゃんね。誰だって。

500年前に異端とされた人々は、しかも当時から秘密組織で現在も密かに残っていても不思議はない、とか言うしさ。おおっと、出ました宗教上の秘密組織。イルナミティかオプス・デイかってね。

だけど、散々引っ張ったあげくがカルトで終わりにされては痛過ぎです(アイタタ)。しゃあない、次のオカルトっぽいものでも見るか。さてさて期待を裏切らないと嬉しいのだが

posted by alice-room at 16:06| 埼玉 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 【映画・DVD】 | 更新情報をチェックする

2005年10月16日

スターゲイト(1994年)ローランド・エメリッヒ監督

stargate.jpgえっと、原作の方をずっと昔に読んでいて、そこそこ面白かったので映画を借りてみた作品。映画になってるとは思わなかったなあ~。記憶が怪しいんですが、原作では、ヒーチー(?)とかいう異星人の残した先史文明を巡るお話だったと思うんだけど、この映画とは完全に異なっていますね。想像ですが、SF小説の宇宙の異なる星につながるゲートというアイデアだけとって全く別に脚本を書いた作品だと思います。

SF小説の方の面白さを期待すると苦しいですが、映画として見るならば、おそらくこちらの方がずっと楽しめる作品になっています。スターウォーズとはまた異なるんだけど、やっぱりアメリカ的SF宇宙映画って感じです。すっごい面白いとはいえませんが、ほどほどに面白いです。

エジプトで発掘された不可思議なモノ。地球上にはない素材で作られたそのモノは、宇宙空間の異なる星へとつながるゲイトだった。学会では評価されないダメダメ君っぽい言語学者が、軍の管理化に置かれているそのモノに書かれた言葉を解読し、使用方法を見つける。軍と共にその言語学者は、未知への異星への冒険に向かう。スペースアドベンチャーってところでしょうか。

まあ、NASA版どこでもドアってところです。のびた君のようなダメダメ君が主人公なのもそっくり。というと、ハリウッド版ドラえもんか? あんまりいい加減な事言うと、怒られてしまいますが、軽~く楽しめる作品です。ハッピーエンドだから安心してみていられます。

あと、これってTVドラマでもシリーズ化して人気だったそうです。アメリカに住んでた人からさっき教わりました。へえ~。でも、私的にはやっぱり、スタートレックの方がずっと好きだな。最近、見てないけど。

スターゲイト デラックス版(amazonリンク)
タグ:映画 SF
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2005年09月25日

π【パイ】(1997年)ダーレン・アロノフスキー

pai.jpgこの作品を2回目に先日見ました。1回目に観た時に書いた感想が残っていたのでそれをコピペしておきます。

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いやあ~映画公開時に見たかったのに見れなくて忘れていたのですが・・・。個人的にはヒット!の作品です。私自身が大学院で同じように株式市場を全て数式で表現できないかと思ってファイナンス理論を学んでいたんですごい親近感を覚えてました。もっとも今の主流はマクロ経済とミクロ経済をつなぐ整合性を持ったミクロ経済的解釈や合理的期待仮説、シャープの理論などがメインだし、実際に株で儲けるなら、裁定取引しかないようにも思えるけどね(デイ・トレーダーはまさにこの為にしか存在意義がないけど)。

あっ、ちなみに修士論文をそれ関係にしようとしたら、現在の証券アナリスト協会設立関係者で超有名な某先生から「君がいうテーマで論文かけたらノーベル賞がとれるよ。」と一笑に付されてしまったのは言うまでもありません(笑)。余談ですが。

さて、本筋の映画ですが、一見論理的ですが感性的に捉えられるか否かがこの映画を楽しめるかどうかの境目です。クローネンバーグの「裸のランチ」や「カフカ迷宮の悪夢」的な世界といえば、ピンとくる方がいらっしゃるのでは?あれが駄目な人はみるべきではないでしょう。

あと、この監督はハーバード大学に飛び級で入ってるそうで頭の回転はかなり良さそうです。ストーリーを理解するには、最低限の西洋的精神素養(宗教や哲学)を知らないと本当の意味で楽しめないかもしれません。また、最低でも旧約聖書やユダヤ教等を知らないと意味が無いように感じるかもしれません。

逆にそういった要素を知ったうえで柔軟な感覚で見ると、監督が見る者に仕掛けている巧妙な知的好奇心をそそらせる仕組みや感性に訴えかける映像等が楽しめると思います。また、この監督は日本の塚本慎也の「東京フィスト」に刺激を受けてこの映画を作製したとも言ってます。私は「東京フィスト」自体は見ていないのですが、同監督の作った「鉄男」「鉄男Ⅱ」を見ているのですが、この映像も大ファンですので、見終わってからこの事実を知って、思わず納得してしまいました。塚本監督ファンなら、やっぱり見て欲しい気がしました。

ただ、これは一般向けの映画ではないです。あくまでも単館ロードショー向きとでも言えば、分かってもらえるでしょうか?渋谷パルコの横の映画館でやってるタイプです(笑)。

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以上が、1回目観た時の感想です。で、2回目観て改めてちょっと付け加えますと。論理的に説明できるストーリーではないのですが、やっぱり細かな所に仕掛けられているくすぐりのようなものが楽しい♪ 今回は友人と一緒に見たのですが、そういう素養のある人だったので結構喜んで面白かったと言ってました。ダ・ヴィンチ・コードとかにも出てくるような文字を数字に置き換える暗号とかは、カバラとかの神秘主義者にはお馴染みですし、私が読んだ本にも何度か出てきてたので違和感なかったです。

別な意味で難しいアイデアをモノクロの独特の世界観の中で、なかなか巧妙に演出していたのは私は好きだなあ~。初めて観ると、衝撃を受ける映画かも?私としては、大好きな部類ですが、誤解ないように書いておくとあくまでもカルトです。特定の人がはまり、一般受けしないカルト映画ですので、その辺をお間違えないように。普通の人が見ると、つまらない、訳わかんない、不快となるようですので。

逆にカルト系が趣味の方には強力にお薦めします(ニヤリ)。

π(パイ)(amazonリンク)
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2005年09月16日

ソラリス 特別編(2002年)スティーヴン・ソダーバーグ監督

soraris.jpgSFというのは、あくまでも仮想の状況設定を作る為のものであって、この作品の本質には一切関係しない。いわゆる宇宙でどうこうするスペースオペラではないのでスターウォーズのようなものは期待されませんように。期待してると泣きます。個人的には「未来惑星ザルドス」のような哲学的なものを勝手に期待していたのですが…。

あえていうなら、限定された空間における特定個人の心理劇のようなもんでしょうか? 映画でわざわざする必要を一切感じません。むしろ、劇場等のライブでやるのにうってつけの題材だと思いました。昔は、よくこの手の心理劇しばしば見てたんで。

映画としてはあまり観ないタイプの作品で、宇宙空間でとある惑星ソラリスの付近で起こる異常現象という条件下、一人の男が自分の中に封印して来た心の闇と向かい会うというのが基本的なストーリーです。但し、向かいあう形が特徴的で、自分の潜在心理のイメージが具体的に存在し得ない物体として顕現してしまいます。これ以上、語るとネタバレになってしまうので自粛しますが、その架空の存在との対話を通した、自己再認識みたいなことやってます。

小説ではしばしば出てくるパターンです。元々、SF好きだった私には、とっても同じみのテーマです。むしろスタートレックのミスターQの方が、ずっと魅力的だけどなあ~。

個人的にいうと、あんまり面白くなかった。どうしてもありきたりのイメージを拭い去れなかったし、悩むのはいいが、その一歩踏み込んだ苦悩か、新たなる旅立ちにまでいかないとこの作品のオリジナリティーはどこなのか?私には分からなかった。

舞台はSFでなくても、どっかの古(いにしえ)の力の宿る土地とかでも、内容にほとんど問題なく、この手のストーリーは本よりもどろどろ系の少女漫画(少しオカルトがかったタイプ)には本当によくある話だった。

冗長で目新しい中身がなく、印象は少しだけ残ったが、私の感性には合わない作品でした。

ソラリス(amazonリンク)
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2005年09月12日

アレキサンダー (2004年)オリバー・ストーン監督

areki.jpgアレキサンダーと共に闘い、生き残った者が英雄アレキサンダーについて語るという体裁をとっています。誕生から王位を継ぐまで、また王位を継いだ後もひたすら東方へ、世界帝国へと目指す姿が全生涯について描き出そうとしています。

実際、時間も長いのですがそれがかえって作品のメリハリを無くしてしまっています。結論として、この作品のポイントが分かりません。ダラダラ~っと続き、パラパラと撒き散らされる母との確執や故郷へと戻りたがる兵士達と王との思いの齟齬。どうもねぇ~、面白みに欠ける。

旧来の伝統を破り、アジアの女を妃にし、征服地の各地にアレキサンドリアを作って啓蒙していくその姿は、何を描こうとしていたのでしょうか?製作者の意図が不明だ。部下の造反や支配者としての視点の差異を描こうにもどれも中途半端で失敗してしまっている。結果として、作品的にはその他大勢の一つ、それ以上の評価はできないだろう。

戦闘シーンについても、ちょっとなあ。それ以前に登場人物に感情移入ができない以上、ふ~んで終わってしまうかも? せっかくアリストテレスが家庭教師という点を使いながらも、それ以上の付加価値が付与されず、単なる歴史の教科書のようにイベントの羅列で終わってしまっているのが勿体無い限り。

半分眠りながら、DVDつけている状態で流してみた作品でした。それぐらいのレベルかと思います。ひどくはないけど、面白くもない作品です。

アレキサンダー 通常版(amazonリンク)
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2005年08月21日

勇午 1st Negotiation パキスタン編 続き

yugo3.jpg第1巻を見た時の感想はこちら。粗筋も、そちらに書いてあります。

最初の感想で書いたイイ作品ではないか?という予想は見事に的中した!! ずばり当たりである。アニメでしか無理だろうという部分はあるんだけど、本質的に人間を描いた作品としては、かなり熱い作品である。キリストの受難を描いた「パッション」という映画があるが、私はあれよりもはるかに感動したし、あんなのよりも宗教的な情熱を疑似体験できる作品だある。

日本人が戦後政策の中で、大切なものを喪失し、誇りを捨てて単なる生きる人になってから、どれくらい経つのだろうか? この作品の中で描かれる姿は、異国で異教の信仰に生きる人びとではなく、つい先日の日本人の姿に他ならない。何物にも勝る強烈な信仰、それは強烈な信念と呼びかえても良い。命よりも大切であった他者との信頼。走れメロスではなく、菊花の契りを思い出した。

こないだのニュースを読んで唖然としたが、低学年のリストカットが急増しているらしい。中でも私があっけにとられたのが、1年で1クラスの女子20人全員がリストカットした中学校。本当に魂がなく、ただ生きているだけの人間に未来はあるのだろうか???

この作品は、解決はしているが、一概にハッピーエンドとは言えない。しかし、より高い次元でのハッピーエンドなのかもしれない。少なくとも命の大切さを強く認識したうえで、さらに誇り高くある姿は共感と感動を産む。

個人的には役にも経たない道徳の教科書読ませるよりも、こういった作品でも映像で見せた方がいいと思うだけど…。アメリカではシューティング・ゲームを軍が子供に無料配布しているが、彼らにも見て欲しい作品だと思う。普通の人のいい良心のあるアメリカ人なら理解してくれるだろう。そんなことを漠然と思った作品でした。

しっかりした作品を好きな人にはお薦め!! 結構、胸が熱くなる作品です。これこそ、本物のパッション(情熱)だと思う。

勇午 1st Negotiation パキスタン編 第2巻(amazonリンク)
勇午 1st Negotiation パキスタン編 第3巻(amazonリンク)

関連ブログ
勇午 1st Negotiation パキスタン編 岸誠二監督

関連サイト
 <リストカット>小中高生で急増、1クラスの女子全員の例も
【以下、転載】
リストカットなど小中高生の自傷行為が99年ごろから急増していることが12日、精神科医の北村陽英・奈良教育大教授の調査で分かった。近畿の小中高校の養護教諭にアンケート調査したところ、教諭が遭遇していた事例の合計は、86~97年度に年間0~3人だったのに、98年度は同6人、99~03年度は同10~16人と2けたに増えていた。これまで自傷行為に関する組織的な全国調査例はないといい、北村教授は「専門家に相談するよう、児童・生徒だけでなく、保護者も含めた指導が必要」としている。
 調査は03年8月~04年1月、養護教諭119人に、各教諭が経験した児童生徒のリストカットについて質問。このうち、若手を除いた在職10年以上の68人の事例をまとめた。86年以降で146例の報告があり、女子が136例を占めた。13歳(中学1年)が31例と最多。最も若いケースは10歳だった。リストカットの部位は左手首が85例(58.2%)で最多で、このほか腕や手のひら、太ももなどもあった。
 直接の動機はストレス発散や異性問題などだったが、背景には家庭内不和や性的虐待などがあり、友人やインターネットの影響も大きいことも分かった。一方、医療機関でカウンセリングなどを受けたのは40例で、全体の27.4%。また、集計した146件とは別に、1年間で1クラスの女子約20人全員がリストカットした中学のケースも報告された。
 北村教授は「大半は自殺目的ではなく、リストカットを繰り返す。学校内のカウンセリングを入り口に、治療の専門家につなぐ必要がある」と指摘している。【辻加奈子】
(毎日新聞) - 8月15日
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2005年08月12日

マッハ !(2003年)プラッチャヤー・ピンゲーオ監督

maha.jpg観る前は相当、期待していました。で、結果はというと…私の場合はいまいち。アクションについては全く問題なく素晴らしい!! これを生身でやっているというと、凄いとしか言えないし、なかなかGOOD。アクション映画としての評価が高いのも分かります、うんうん。

ただねぇ~、この主人公笑わないの。微笑が無い。別に爆笑したり、コビを売る笑いはいらないが、こう時折「ニヤリ」とか、「フフン~」とか冷笑さえしない。真面目に純朴で頑張ってます。だけで、なんかキャラクターがいまひとつたってないように思った。私的には印象が薄~いんだな、これが。脇のキャラも基本を押さえてはいるんだけど、もう少しキャラの特徴が無いと…。下手したら悪役の方がキャラたってるかも? どちらにしてもインパクト不足。アクションがあれだけなら、キャラもそれに応じた水準じゃないと、なんかチグハグ。

最近の日本のニュースの方がキャラたってるもん。先日捕まった道路公団の副総裁なんて、どっからどうみても悪玉ジャン! 国会の郵政反対議員も、自らの意思で反対したんだから、当然腹をくくって自力で選挙を勝ちますよ~とか言うのかと思ったら、かなり腰がひけてる。なんかヘタレの悪の手下みたい。まるで漫画だしなあ~。水戸黄門や暴れん坊将軍なんかより、現実世界が面白いもん。素敵な時代だ。

まあ、そんな感じでこの映画は映画館行かなくて良かった。あやうく後悔するところでした。あと中途半端に死ななくてもイイ人が死ぬのも嫌い。たかがアクション映画なら、悪人だけ無残に死ねばいいのに、善人を殺すのは不快。しかもこの手の王道のように、前半で殺されて敵討ちならまだ、許せるが、中盤から後半にかけて死んでも意味無いし…。娯楽作品としては、個人的な希望としては、悪役が全部虐殺されるのがいいな。ランボーとか。どうもストレスが溜る映画でした。

う~ん、不完全燃焼。悪い奴がやられる所、みた~い!!(オイオイ)

ちょっとだけ粗筋。タイの農村で人びとに崇められている仏像の頭部が盗まれた。それを取り戻す為、僧侶からムエタイの指導を受けたいた若者がバンコクへ向かう。そこにいたのは、骨董的仏像を盗難・売買する組織が待ち受けていた…。

マッハ ! プレミアム・エディション(amazonリンク)
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2005年08月05日

恋の門 松尾スズキ監督

koi.jpgはい、酒井若菜が出るというだけで見ました。あとはコスプレがどうとか全く興味がなく、若菜萌え~ってな感じですね(ハイハイ)。

で、感想。想像以上に面白かった。原作が漫画だそうですが、たぶんいい味出していると思います。世界中でこういうのを映画にしようというのも、それで採算が合うのも日本だけでしょうし、彼女が可愛かったのであとはどうでも良かったのですが…(ヒドイ言い方)。

登場人物は普段地味めOLでプライベートはコスプレして同人誌を書いているありがちな女性と、芸術家を自称しながら、現実は単なる使えない妄想君(?)或いは脳内麻薬でまくりの石で漫画を書く青年。この二人の極めて特殊っぽい恋愛模様が中心なのですが…。いかにも漫画だよなあ~って感じで面白おかしくテンポ良く描かれています。

現実にはありそうでないよ、ってなシチュエーションですが、私の経験・見聞からはこの手の人物は実在してます。特に女性の場合は、リアルに現代的二重生活を送っている方がいましたね。うちの会社に。本当にこのまんまだもん。さすがに最後のパターンだけはかろうじて当てはまりませんが、私の友人の知り合いには最後の部分さえ当てはまってしまっているそうで世も末だなあ~。まあ、人がどう生きようと干渉する気も批判する気もありませんし、私にそんな資格があるとも思いませんが、いろんな人がいるのも事実ですねぇ~。『事実は漫画よりも奇なり』。いろんな意味で感慨深いです。

あと彼氏の自称芸術家君は、論理矛盾(システム的には定義エラーか?)を犯しているようにみえてならなかったのですが…。人に認められなくても自分がそれを価値あるものだと信じるのは当然だし、いいと思うのですが何故、周囲からの評価を求めるのでしょう。芸術を芸術と言ってはばからない傲慢さと裏腹な他者を通してしか自己を認識できない脆弱さが嫌い。まあ、これはあくまでも娯楽映画でそんなことを真顔で言うと白い目で見られますけどね。

考えて見ると私も相当日和見かなあ~。話しても無駄だと思うと、話し合いしないもん。プライベートならスルーするし、仕事だと強圧的に出るか、除いて仕事を進めるか…独裁者タイプ? 表面的には、協調主義的なだけに腹黒いか…。昔の会社の事をいろいろと思い出してしまいました。

話はそれましたが、映画は面白いです。一部の人向きで。笑えない点が笑える屈折感がツボかも? 

恋の門 スペシャル・エディション (通常版)(amazonリンク)
タグ:映画
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2005年07月30日

三銃士 スティーヴン・ヘレク監督

sanjyu.jpg原作読んで無いので、明確なことはいえないんですが、しっかりとそつなく作り上げられている作品だと思う。悪い意味で無く、正義のヒーローと悪役がきっちりと明示されており、裏読みしたりとか、登場人物の心情を考えたりすることなく、ただただ、ストーリーを追っていけば、大円団に至る安心出来る作品。家族で見ると、子供が健やかに育ってくれるのではないでしょうか、さすがはディズニー製作と言えるでしょう。

今回は、先日読んだ本「呪いのデュマ倶楽部」で重要な予備知識として三銃士が出てきていたので、とりあえずストーリーを知ろうと思ったので、その意味では目的達成かな。テンポのいいストーリー展開に、国王を悪の奸臣から守るというヒーロー物の王道をいきつつ、別けあって悪に手を染める美女。う~ん、物語ですねぇ。

現実に疲れたら見てもいいのかも? 個人的にはアルセーヌ=ルパン(ルパン3世ではない)とかの方が、面白そうに感じるけどなあ。同じ名作なら。まあ、今の日本には、いっぱいいるもんね、この映画に出てくるような悪役。トップの言うことを聞かず、権力を握って悪さしてる人々。先日、逮捕された道路公団の副総裁とか。なんか、この映画の悪役である、枢機卿リシリュー(あの歴史で有名な人がモデル)にそっくり。

今の日本のニュースを見てれば、もっとリアルかな。但し、映画のように勧善懲悪とはいきませんが…。なかなか。

三銃士(amazonリンク)
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2005年07月27日

怪談新耳袋 劇場版  吉田秋生, 鈴木浩介 監督その他

TVの深夜枠で放送されていたものの劇場版。非常に短い短編怪談をたくさん集めたもの。TVでちょうど一回だけ見て、ああこんな軽いのねって思った時に、ビデオ屋でたまたま目に入って借りてしまった。

で、いきなり感想。うん、久しぶりに見た。こんなくだらない映画。少なくとも怪談ではない
と思う。意味分かんない的な理不尽さはいいとしても、発展性が無い。場面を切り取ったとしても、そこに何の価値も見出せない。怖いことは怖いけど、なんか不快な怖さ。後にまで残って…じわじわ~とくるタイプではない。端的に言うと、かなりパカっぽいカンジ。

おバカやナンセンスはかなり好きなのだが、お子様レベルのセンスに感じられてしょうがない。現代版の怪談ってなんで、こう発想力がないのだろう? 別に舞台が現代であっても怪談がなくなってしまうはずはないと思うだけど…。せいぜい都市伝説の水準止まり。すっごい欲求不満になった。もっと、怖いのないのかなあ~。少なくともこんなの観ないでもっといい映画を観ましょう。たぶん、真正怪談好きには受け入れられないものです。センスもないし、情緒もない。

怖くて&怖くて…布団にもぐって、でも眠られず、朝までじっと時の過ぎるのを待つ。そういう経験を最近したことがない。荒んでしまった私の神経にも問題があるのかもしれないなあ~。昔は徹夜しただけで怖かったもんだが…。ふと、思いだした! 昔、テレビで見た「猫目小僧」という妖怪(?)番組がすっごく怖かったのだが…DVDとかになってないのかな? 
(内容紹介、amazonより抜粋)
「夜警の報告書」
深夜のビルで夜警たちが見たものは?亡者の群れ・・・無数の手が抱きついている・・・。
(吉田秋生監督作品 出演:竹中直人、林泰文)

「残煙」
山の奥から聞こえてくる怪しい音。夜の山道で迷ったOLたちが消えていく!残ったのはタバコの煙だけ・・・。(鈴木浩介監督作品 出演:坂井真紀、坂上香織、佐藤康恵)

「手袋」
眠っている私の首を、女の手が絞めている。それは、彼に想いを寄せ続けていた女の手だったのだ・・・。(佐々木浩久監督作品 出演:高岡早紀 大沢樹生 )

「重いッ!」
深夜になると見知らぬ男が私の上にのしかかる。(鈴木浩介監督作品 出演:井上晴美 北村一輝)

「姿見」
高校卒業を目前にひかえた僕たちには、ひとつだけやり残したことがあった。体育館倉庫の姿見・・・その中に見たものは・・・。(三宅隆太監督作品 出演:上條誠 内野謙太)

「視線」
文化祭のビデオに写った看護婦らしい女の影。霊を見せ物にしてはいけない。由加里を睨み続ける狂った眼・・・。(豊島圭介監督作品 出演:堀北真希)

「約束」
「名前を呼ばれるから、返事するんだぞ。」叔父の留守番をする浩之を呼ぶ女の声。振り返ると、とてつもなく大きな女が・・・。(雨宮慶太監督作品 出演:曽根英樹 小野寺昭)

「ヒサオ」
「お母さん、ずっとヒサオと一緒にいるから。」イジメで殺された息子。ベランダに首吊り死体が揺れる。(平野俊一監督作品 出演:烏丸せつこ)

怪談新耳袋 劇場版(amazonリンク)
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2005年07月25日

エクソシスト ビギニング  レニー・ハーリン監督

biginning.jpg夏はやっぱりホラーでしょうと、エクソシストビギニングを観ました。エクソシスト2の出来に対していろいろ問題があり、満を持して10数年後も経った後の製作だけになかなかしっかり作り込んでいることが分かる作品です。ストーリーもガッチリと骨太の作りで、安っぽいB級ホラーなんかとは格が違うよ!っていうことが明確に出てきます。こういうの好き! でもこれ観たら、教会に行くのが怖くなってしまいますねぇ~。ヨーロッパ旅行した時に、教会の古い聖堂とか好きですが、その下に何があるのかを考えると怖くなってしまいます…(涙)。

ストーリーは神父を辞めた考古学者が、軍が見つけた遺跡の発掘に参加します。一緒にゲストとして参加するのは神父。バチカン派遣の神父はいささか学究肌で弱々しい感じなのも主役の考古学者を引き立てていい感じです。いつもながらというと、アレですが、またまたバチカンは秘密の情報握ってるし…。地元の人達は、本能で悪魔の本質を見抜いてるし…。奇抜なものなど何もないのですが、いかにもありそうで。またあっても不思議じゃないから怖い。悪魔祓いは今、この瞬間にも行われているしなあ~。先日もルーマニアかどっかの東欧の修道院で悪魔祓いをして若い女性が死んだというニュースが世界中に流れたもんなあ。悪魔祓いをした神父は、当たり前の事をしただけだと述べて大騒ぎになってるそうだけど…。

この神父を辞めるに当たっての考古学者の苦悩がヨーロッパ的にリアルだと思います。自らの無力さと神を強く信じるが故の失望。最終的に、再び神のみを信じる境地に至る心理描写もなかなか良いです。大昔の映画「エクソシスト」につながる25年前の設定ですが、正統派ホラー好きはチェックしてきましょう。

とにかく、夏の深夜に観るにはうってつけかも。正統派ホラーです。こういうのを作る人って本当に勉強熱心な人が多いんでしょうね。たくさんの事実に基づいて書かれているから、どこからが創作か分からなくて怖いんだもん。全て過去に起こったことだと言われても可能性があるだけに困ったもんです。臆病なくせにこういうのは結構好きだったりします。やっぱ西洋ホラーはこういうのじゃないとネ!

エクソシスト ビギニング(amazonリンク)

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ルーマニア正教会が見習い修道女虐待で司祭追放
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2005年07月12日

バグジー(1991年)バリー・レヴィンソン監督

baguji.jpg一人の男がラス・ベガスを作ろうと思い立ち、組織から巨額の金をつぎ込んだあげく、殺されてしまう実話が元。昔、ホテル・フラミンゴに実際に泊まった時から一度は見てみようと思っていたので割合、期待して見始めました。

私は役者さんに無頓着(つ~か無知)なので知らなかったのですが、バグジーを演じるウォーレン・べイティ、いやあ~実にいい男です。こいつはカッコイイ。「ウォール街」で投資家ゲッコーを演じたマイケル・ダグラスばりに、仕事の出来る奴っぽくて好き。傲慢で自信家である意味鼻持ちなら無い奴だけど、仕事に情熱を持ち、あらゆる困難をその情熱とタフさで乗り越えていくのは人としての魅力満載だと思いました。

男性遍歴の華やかな若い女優に入れあげて信じ切るのも、馬鹿とさえ言えるでしょうが、人としては嫌いじゃないです。自分に対する盲目的な率直さは、私には強く魅力的に映りました。

ストーリーはこれ以上無いっていうぐらいの正統派で単調に見えるかもしれませんが、たまにはこういうのいいなあ~。私的には結構面白かったです。やっぱり、人生には夢が無いとね!夢があってその為に努力し、生きるのが人生だと思うし・・・。

まあ、最後には自業自得で殺されてしまうのは、当然ですね。でも、夢にかける姿勢はプロジェクトXばりですよ~。夢を見たい方にはいいかも。

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2005年07月09日

コンスタンティン

何故?いきなり旅行記の途中で書くかというと、帰りの飛行機でたまたま見たので忘れないうちに感想をかいておこうという姑息な心持から。紀行文はメモがあるけど、こちらはすぐ忘れちゃいそうだから・・・。

本当は劇場で見る予定だったんですが・・・いろいろあって見ないままだったんです。機内でこの番組をやっているのに気付いた時は何気に喜んでしまいました(ニヤリ)。

で、早速、映画の粗筋です。いきなりエクソシストから始まります。努力をしたえらい神父様というのではなく、生まれつきの超能力者みたいなカンジで特殊な才能があってその有効利用として、とり憑かれた人々を悪魔達から救うらしいのです。しかもこの主人公のエクソシスト(キアヌ=リーブス)が煙草の吸い過ぎで、余命いくばくもない。本来なら、人を救う正義の人で死んでも天国に入れるはずなのですが・・・。

訳あって、天国に行けない身の上であることがやがて明らかにされます。それ故に、死を恐れる主人公。人を救うはずの人なのに、荒みきった生活を送っています。やがて、彼と同じ能力を持つ女性と知り合う。行動を共にするうちに、彼らは神と悪魔が人間界を舞台に特別なある事をしているのではないかと…???

まあ、最初は結構イイ感じで観客を惹き付けてきます。なかなかイイ感じ。ストーリーへの興味をかきたてられます。でもね、ドンドンストーリーが進んでいくと、見掛け倒しでまったく中身がないんだもん。え~って思っちゃった! だって、本当に駆け引きはあってもその目的がちっとも明らかにならない。もしかして、あの程度の説明もどきでみんな納得してるのかなあ~? 神と悪魔の深遠なる思慮分別のかけらも感じないんですが…。神も悪魔も人間と同じレベルの浅慮しかしないと思ってません?ちょっと、期待外れ。

わざわざ金払って映画館で見なくて良かったかも? 一緒に観に行こうと誘われていた人もきっと許してくれるね、この出来なら。ねっ?(笑顔)

う~ん、しかし、もっと面白そうに感じたんだけどなあ~。最後の最後に、あの結末。なんか予定調和で平和過ぎる、というのはいささか毒された感性の私ゆえかな。しかし、アクション映画としても、ストーリー性からも個人的には好きではないなあ。というのが、私の感想でした。今度は、もっと楽しいの見たいです。

関連サイト
コンスタンティン公式HP

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2005年06月09日

ランボー 地獄の季節(1971年)ネーロ・リージ監督

ranbo.jpg放浪の詩人、反逆徒、異端の詩人とかいろいろと異称のある天才詩人ランボーを描いた映画です。実際のところは、どうなんですかね。史実のことを知らないので本当にランボーがエチオピアに行ったかどうか知らないんですが・・・。

若かりし頃の苦悩に満ちたパリその他のランボーとエチオピアにまで流れ流れた零落のランボーがオーバーラップしながら、対比しつつ描かれています。詩人が労働なんかするもんか、と言い切る若き天才児。ありとあらゆるものから、自由でそして自らが神に祝福され、才能に溢れていると思い込む若き天才。また、そうしなければ、維持できないもろさの漂う自負心。

周りから見ると、口先だけの役立たず。働きもしない厄介者、今で言うならニートみたいなもんかな。仮に天才であって、後に評価されてもその時点では、穀潰し以外の何者でもない存在。それでも彼は、自らの生活の為に手を汚すこと(=労働すること)を恥じ、身内や友人に金を無心し、寄生するしかない。かなり辛い状況ですね。やがて、アブサン中毒になり、ロンドンでは阿片窟に入り浸る。デカダンスの王道をいってますね! 私には貫き通す度胸も気概もありませんでしたから、憧れつつも途中で挫折して労働者になってるし・・・(一抹の苦い味ってやつ)。

まともな神経の人から見れば、働きゃいいだろ!ってことになるんですが、怠けてて働かないのか、それがその人の生き方なのかは判断の難しい所。もっとも現代でそんな甘いことを許容してたら、誰も若いもんは働きませんね。夢があるとか言ってね(そりゃ、私自身か)。ある意味で若い時分に誰でもが夢見、それを見続けていられるか否かが芸術家、それ以外かの境なのかもしれません。その場合、世間的に評価されているかはどうでもよいことであり、本質は内面の問題なのですが・・・。とは言っても、神ならぬ身である人間は、周りの目が気になるのも事実。まさにそこが煩悩であり、俗人の悲しさなのですが。

ちょっとうがった感想かもしれませんが、そういうことを痛切に感じさせてくれる(呼び起こしてくれる)映画でした。嫌いじゃないです、この作品。私はね。

でも、おそらく一般受けしないし、何コレ?!つまんない。 で、終わっちゃうんだろうな。そういう気持ちを経験した人には、痛いほど分かるし、胸が苦しくなるかも。考えたこともない人は、パスされる作品ですね。挫折した人には分かるんじゃないでしょうか?

自由でいたいと思っても、生きていく為には妥協が必要であり、また、緊張感が無い中でただ、夢の為に生きていくというのも、砂糖でお城でも作るようなものだし、本物の材料で作られた城とは比較にもならないしね。その微妙な狭間で、人は生きているのかなあ~とも思うが。

難しいねぇ~、いろいろと思い出させてくれる映画です。でも、このテンポもついていけない人多そう。そういう映画でした。

ランボー 地獄の季節(amazonリンク)
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2005年06月02日

私の骨(2001年) 荻野憲之監督

高橋克彦氏の原作を読んだことがあり、原作はもう少し、どよ~んとした雰囲気が漂っていてまだマシだったので一応、前評判が悪かったのにも関わらず観てみた。やっぱり、駄目。つまんない。最初は1960年代のような映像が、悪い意味で続き、間が持たない。更に、せっかくそれっぽい家系にまつわる呪いが解明され、怖くなっていくのですが・・・ちっとも怖くない。

つ~か、無意味な霊的表現多くて、不快&時間の無駄。小松和彦氏の六部や若王子関係の本でも読んで勉強しなおしてから、映画作ればいいのに。もっと&もっと、話を膨らませてジワジワくる日本的なホラーにする素養はあるのになあ~。思いっきり駄作になってしまってます。残念!

あ~あ、もっと素敵な身の毛もよだつ怖い作品を見たいなあ~。つまんな~い。

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2005年05月22日

ゴッド・クローン(2002年)スチュアート・アーバン監督

godclone.jpgキリストにまつわる秘密を封じ込めた聖なる箱。それを利用としようと、おのおのの思惑から、狙おうとする者達。国家権力を初め、様々な組織の至る所に根を張り、歴史の長い年月の裏に潜んできた秘密結社達から、逃れて聖なるモノは守りきれるのか?

そんな感じの粗筋にひかれて見たのですが・・・。えっ、これ・・・て!
ほとんどダ・ヴィンチ・コードの世界ですよ。間違いなく!!

いきなり冒頭まもなくレンヌ=ル=シャトーが出てきちゃうし、マグダラのマリア教会のあの有名な入口の像も出てくるし…。ありとあらゆるところに、マニア心をくすぐる仕掛けがありますよ~。エジプトキリスト教会のコプト十字も出てくるしさ、P2とかまで出てくるとは…いやあ、やられましたってカンジ。

肝心なストーリーや映画としての面白さは、最後でこれからがようやく開始!みたいな流れで終わっていて、続編作らないと~と思わせるので微妙なところですが、個人的には結構好き!!

でも、ある程度の基礎知識ないとこの映画の本当の面白さは分からないと思います。ダ・ヴィンチ・コードの本を読んだだけでは、全然足りません。「レンヌ=ル=シャトーの謎」やバチカン関係で現実に取沙汰されている政治的・社会的問題を背景的な知識として知らないとツライ。知っている人が知っている人に向けて、ニヤニヤしながら、ほらっコレ分かる?ってな感じで内輪向けのウケ狙いで作ったような映画かも?表現に問題があるかもしれませんが、オタクはオタク向けに作ったカンジですねぇ~。

だから、一般の人にはなんか意味深だけど分からないまま、ドラマが進み、一見すると非常に表面的なストーリーだけで分かったような気になりますが、それはこの映画の本質ではなさそうです。その表面的なシンプルなストーリーの裏側に、この手の事を知っている人が見ると、ああ、あの事を暗喩してるんだね、っと分かる仕掛けになっています。そこが逆に好きな人にはたまらなく嬉しいかも? 私はもうニコニコしながら、おお~あれだ、あれだと一緒に見てる人と頷きあいながら、喜んでましたもん。ストーリーはさておき(笑)。

オタクの作るアニパロ同人誌的なノリですね。はっきり言ってしまうと。でも、そういった場合にありがちな、失敗や破綻にまではなっていません。ダ・ヴィンチ・コードを少~しだけ深く知っている人なら、きっとニヤリとできますよ。そういった人限定でお薦め!!
ダ・ヴィンチ・コードより、本質的にダ・ヴィンチ・コードらしいかも?

いやあ~、こんな映画あったんですね。イギリスかやはり。アメリカでは、こういったものは作れないからね、納得。あっ、ご覧になる方は、P2やタウ十字、コプト十字、レンヌ=ル=シャトーとかは、少し予習してあるときっと楽しめますよ~。

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「レンヌ=ル=シャトーの謎」 柏書房 感想1
法王の銀行家 2002年の映画
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2005年05月20日

レッドナイト(2003年)エレーヌ・アンジェル監督

舞台は中世。伝説の騎士とそれを崇拝する少年。不死身で最強の誉れ高き騎士の真実とは…?紹介文に十字軍とか騎士とかの文字があって借りたのですが、十字軍なんて全く関係ありません。ここで取り扱われるのはほとんとが私闘レベル。戦闘シーンもおまけぐらいで、特に意味はないです。

しかし、これって何?最初は面白くなりそう(期待を込めて)だと思っていたんだけど、結局意味不明なまま終わってしまう。ある種のfairy tale(おとぎ話)? 不可解でなんともいえないリズムで物語が進んでいく幽霊は何?呪いって何? そもそも竜に選ばれた騎士って???

最近の作品でよくこんなわけのわからないもの作るなあ~。興行的に絶対失敗すると思うけど…。flying dutchman よりもおとぎの世界っぽい。私には評価する資格がないのかも? 悪いとも否定できないが、見る必要を一切感じさせなかった。

レッドナイト(amazonリンク)
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2005年05月18日

エクソシズム(2003年)ウィリアム・A・ベイカー監督

ekusosizumu.jpg一見すると正統派オカルト物なんですが、実はかなりぶっ飛んだニューエイジ系のオカルト物とでも言えそうな作品。正直言って怖くないです。でも、こいつはなあ~、一般では評価されないかも私は結構好きなノリなんですが…。

とにかく、悪魔がいきなり襲ってきちゃうんですよ。集団(レギオン)で。突如、人にとり憑いて事故に合わせたりね。そうかと思うと、怪しげな看護婦に化けて、脅しに来たり。神の家である教会にまで入ってくるんだから、救いようがない。以前に悪魔祓いで除霊された復讐から、悪魔達がそれを行った神父とその弟の家族を襲います。襲われる方にも弱みがあったりするし…

本来、悪魔祓い(エクソシスト)はカトリックがするものでしょうが、プロテスタント系の司教がやってしまうしなあ~。この映画ではカトリックが堕落していることもあって悪魔に押され気味。いろいろとカトリック批判めいた台詞もあって、いかにも現代的な映画です。ある意味、事実ではあるが、かなり露骨な感じ。

他にも宗教心が篤いように見える一家ですが、逆にそれが鼻につくような異様な宗教色有り過ぎの一家。母親がカトリックなのに、ありがちにな娘はプロテスタントに鞍替えし、あまつさえ、(プロテストントの)悪魔払いのセミナー受けてるし・・。更に、始末に悪いことにセミナーを受けさえすれば、悪魔祓いができるかのような勘違いぶり。エクソシストというとすぐに映画のと比較するし…イタイ、イタ過ぎる! 正直、途中でバカ娘黙れ!とか思っちゃいます。いやあ~、別な意味で感情移入するなあ(笑)。

オーソドックスではないながらも、エクソシストにオマージュされた作品とでも言えばいいのかな?現代風だけど、古風で非常にアンビバレンツな要素が並存した作品です。イライラ、ムカムカしながらもそれなりに面白かったです。ラストはアレ?!って思ったけどね。ま、お手軽でいいかも? バチカンの立つ瀬が無い作品でした。しかし、これ見て思ったんですが、バチカンでエクソシスト養成講座があるのも納得しました。現代では、必要な講座なのかもしれません。

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エクソシスト2(1977年) ジョン・ブアマン監督
エクソシスト養成講座 記事各種
教皇庁立大学で「エクソシズム」コース開講
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ディアブロ 悪魔生誕(2000年)リチャード・シーザー監督

diabro.jpgなんていうんでしょうか、変に(無意味な)血しぶきが飛んだりせず、淡々と物語が進んでいきます。映像でどうこうではなく、ストーリーでじわじわと悪魔の陰謀が明らかにされる。正統派的なオカルト映画です。

ノリ的には嫌いじゃないんだけど、いかんせん盛り上がりが無い。ずっと一本調子でメリハリが無いので心が動かされない。神にも悪魔にも感情移入ができず、最初から最後までずう~っと傍観者のままで終わってしまった。さらに辛いことに、意味が解ったようで解らない。私だけでしょうか…? 謎解きはされるのですが、最後はどちらの勝利なのか?ヒロインの行動の結果、何が変わったのか? 全然理解できませんでした。

途中で出てくる細かな仕掛けは好きなんだけど、それが全然意味なしてないジャン!散々伏線張っていてソレですか? う~ん、かなりイタイかも?

ストーリーとしては、アメリカ女性がメディア関係の成功している系の英国人と結婚してありがちな幸せからスタートします。二人にはやがて子供が生まれるのですが、その子供が…。まるでダミアンみたいな子です。しかもこの子の誕生には、神と悪魔による密約が関わっていて、全てがはるか以前から決められていたゲームだった。そして、そこで行われる駆け引きとその結果やいかに? というオーソドックスなものです。

全体的な感想としては、見なくても良かったと思う作品。何も感じられなかったし、ただ、時間が過ぎ去っただけかもしれません。

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2005年05月16日

シャイニング(1980年) スタンリー・キューブリック監督

syaining.jpgこ・こわい…。これは怖い! しかも隔絶した環境において、逃げられない怖さをうま~く表現していると思う。後半にかけての追い回される部分は、どうしてもパターンになってしまっているが、それでも鮮血や気持ち悪さ、暴力を売りにしたものよりははるかにイイ。それなりに怖くなる雰囲気を盛り上げていく映像は、なかなか見応えがあるように感じた。

でもねぇ~、原因の説明があやふやなままではっきりと明示されないのは…嫌いだなあ。後味が悪いし。まあ、謎は謎のままで余韻を残そうという考えかもしれませんが。途中までのあの抑えた映像故の怖さが、納得のいく形にしてくれればなあ~。ラストも結局、不可解なままで中途半端に終わってる気がしてならないのですが…。こないだのアイズ・ワイド・シャットでもこれは感じましたが、徹底的に過程の一場面に固執する映画ですね。

ストーリーは、とあるホテルの冬季管理人を任された一家。冬季は雪深くお客が誰も来ない為、メンテナンス要員として大きなホテルに一家3人だけで暮らすことになります。いわくありげなインディアンの墓地をつぶして建設したホテルだけに、どことなく漂う不気味な気配。またこのホテルには過去に事件も…。どれほど立派なホテルでも、人がいないということはかえって怖いわけで、しかもそれが雪により周りと一切隔絶された空間であるとその怖さは倍増していきます。

この映像を見ながら、思わず私が思い出してイメージしてたのが自分が会社の研修で山中湖のリゾートマンションにいた時。何百室もあり、2棟建てのマンションですが、冬季は寒いので誰も来ない。研修で3LDKだったかな?たった一人で自炊しつつ、ただいるのですが・・・これが結構辛い。2棟のマンションは空中通路で結ばれているのですが、あちこち歩いても誰もいなし、管理人がいるだけ。しかも一度も会わなかったし…(いたのか?)。これは怖いよ~。外に出れば雪だし、車を使ってはいけないルールだったので足はマウンテンバイクのみ。一番近い食料品の調達できる店まで1.5キロ。道は雪で塞がれて歩くしかないジャン。暖房なんていくら入れても部屋は広いし、山中の雪は思いっきり冷える。いくつも暖房入れて最後にコタツに入って酒飲んで寝るしかなかったもの。これが7日間。地獄だったなあ~。勿論、TVやラジオ無しですよ。

あんなとこに1週間いただけで、神経参ったけど、冬季ずっと閉じ込められたらそりゃ狂気にもなるって。怖さを楽しむんだったら、そういう意味でこの映画はいいかも。但し、よくも悪くも怖いだけなんだよね。個人的にはそれほどお薦めではないなあ~。悪くはないけど、どうしても中途半端で気分が悪い。そこが問題ですね。

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2005年05月12日

ブレイド2(2001年) ギレルモ・デル・トロ監督

blade.jpgん~、一応ヴァンパイア物らしいのですが…最近のホラーっていうか、モンスター物ってみんなこうなのかな? どれもこれもスピード感のあるアクション物ではあっても、それ以外のなにものでもない。風情のあるゾクゾクするようなモンスターって現れない時代なんですかね。思いっきり、興醒めな映画。

この映画って冷静に考えてみると、カンフーアクション+チャンバラでしょ。ヴァンパイアである必然性って??? どう考えてもないなあ~。おまけに閃光弾のような大量殺戮兵器使うし・・・。ヴァン・ヘルシングはまあ~だ許せても、ここまで来るとなあ~戦争映画じゃないんだから。ランボーかと思った。

なんか本当につまらなかったかも。TVで良かった~。金払って映画館で見たら、絶望感と金を無駄使いした自己嫌悪に陥りそう…。でも、これって続編の2でしょ。しかももうすぐ3を公開するって…信じられない話だあ。私にはどこがいいのか全く理解できない作品でした。

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2005年05月04日

エクソシスト2(1977年) ジョン・ブアマン監督

exocist.jpgなんで今頃こんな古いの見てるのって言われそうですが、見たことなかったんですよねぇ~。ホラーもんそこそこ好きなのに。で、こないだヴァン・ヘルシング見てホラー系のものを観たかった時にちょうど目に入ったりしたわけです。

さて、いまや古典としての観さえあった最初の「エクソシスト」とは、ずいぶんと感じが違っています。正直怖いって感じじゃないんですが、逆に知的好奇心を大いに刺激されたりするんですが・・・。これって少数派っぽいですね。見終わってから、他の方のレビューを見ると、酷評されているのが多かったし・・・。

でもね、ここで描かれるテーマってすごく興味深いです。たぶん…あまり背景的な事を知らない人が多いんじゃないかなあ~って思いました。アフリカにおける「善」なる人、なんて先日私が読んで感銘を受けた「エチオピア王国誌」にそのまんま出ている史実とぴったり重なります。既に5世紀辺りからキリスト教を受容し、16世紀頃の大航海時代にそこを訪れた神父の旅行記には、あちこちに築かれた修道院や教会の様子が克明に描かれています。

また、この映画のキーにもなるイナゴ(バッタ)の襲来も、記録を残した神父も経験し、当時甚大なる被害をもたらし、それを防ぐためのキリスト教の祈祷も行われていたことが史実として知られています。そういったキリスト教を巡る歴史的な事実が背景にあるので、唐突にアフリカが描かれているのではないのですが、日本人(私も含めて)には奇異に感じてしまうのではないでしょうか?

また、悪魔をあくまでも妄想、と位置づけた科学の一員を自認する医師と悪魔が実在の存在としたうえで対処を目指す神父との対立。少女を救おうとしながらも理解できない人達という描き方もいかにも教条主義的で面白いです(見ていると腹立たしいけどね)。また、教会内部でも悪魔の存在を認めつつもそれに対する対処は、行き過ぎると異端になるというのもまさに、現実的ですね。先日も、進歩的な神学論を展開したカトリック神父が教理聖省から、教義から逸脱しているとして警告その他諸々の処分を受けたのも生々しいです。

あっ、あと暗示をかけていく催眠療法が描かれていますが、時代を感じさせますねぇ~。当時の雰囲気を色濃く出しています。もっとも映画公開当時は、むしろ先端心理療法だったのかな? 60~70年代にかけての映画にはよく出てきますが、個人的には嫌いじゃないです。

登場人物の服装とか、どうしても時代を感じさせますが、映画の内容自体は全然新しくて新鮮さを覚えました。ホラーではないけど、これは見ておいていいと思うんですけどね。エンターテイメントとしてのホラーを求める方には向いてません!

だけど、しっかりした根拠に基づいてしっかり作られた作品だと思いますよ。前作ヒットして儲かったから、それなりに金も賭けてると思うんだけど・・・。余談ですが、アフリカの場面で思わず、ライオン・キングを彷彿としてしまったんですが・・・変かな? あとイナゴで食い荒らされる場面では、エチオピア王国誌の他に、”出エジプト”の前にイナゴの大群で王に警告していたでしょ(旧約)、あれもなんかオーバーラップしたんだけど、それは行き過ぎかな? なんか象徴的で意味ありげ、なんですけどね。

ごく一部の人にだけ、お薦めの映画でした。変な人はどうぞ!!(私のような)

最後に粗筋を少々。
前作で悪魔払いをしてもらった結果、普通に戻ったような少女。その際の記憶も失ったように見えたが、実は・・・。聖なる存在であり、特殊な力を持つ者を悪魔はしつように狙い、少女もまだその影響下にあった。悪魔との戦いで亡くなった神父の意思を継ぎ、悪魔と対決する神父。彼は、悪魔に屈しない為の方法を求めて、亡くなった神父がアフリカで悪魔から救った少年を訪れる。そして・・・。

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アイズ・ワイド・シャット(1999) スタンリー・キューブリック監督

eyes.jpg元々は性的秘儀が描かれている、というのでかねてから関心を持っていた作品でした。更にコメントで雨宮さんからも情報を頂き、早速、見てみました。

で、じ~っと見ていたんですが…、いつのまにか当初の予定と異なり、(だいぶお年を召した)眼鏡っ娘にはまってました。よくフランス人の学生とかにも多いんですが、ああいう感じの女性って好みなもんで…。まあ、私の好みはさておき、魅力的な女性というか人妻を前半にあれだけ持ってきておきながら、映画のポイントは一見、貞淑そうな妻からの衝撃の告白で動揺する旦那さんの方かな。

医師の夫は、かなり真面目ないい男っぽいカンジ。だのに…ラリっていたとはいえ、妻が他の男性に気を惹かれて、夫や可愛い子供も全て捨てても抱かれたかった男がいた、とか言われてはもう動揺しまくりでしょう。まあ、想像の世界だけにしろね。

そのショックのあまり、フラフラと普段なら決してとらない行動をとった結果、彼はとんでもない事件に巻き込まれる。関わってはいけないものに関わってしまった一般人の悲劇。ストーリーはまあ、普通レベルで謎解きも不可解のまま終わるといういつもの監督のパターンではありますが、映像として見た場合、やっぱりうまいねぇ~!! だてに、キューブリックではないなあと感じます。作品として、緊張感を途切れる事無く引っぱり続けます。長い映画ですが、途中で抜けられない世界です。

肝心な秘儀ですが…。
とっても&とってもビジュアルに注意を払っていますね。大変に美しくて目を奪います。新体操の団体選とか、シンクロの団体線のような奇妙なほどの調和と様式美のようなものを感じるかも。但し、秘儀めいた内容自体はあまり、深みがなさそう…(個人的な見解ですが)。むしろ、イスラム教徒が寺院でひたすら円を作って歌い・踊り、人々がぶっ倒れるまで延々と踊り続けるような儀式の方が、トランス状態を迎えやすそうかと。仏教の称名(だっけ?)を唱えたりも結構、イケルっぽいけどね。

でも、内容をあれこれ考えるよりも映像美を素直に楽しんでいい映画ではないかな?それはそうと、この手の秘密結社や会員制のパーティーって欧米って結構、やってるよね。彼らってこういうの好きそう。映画の「ナインズ・ゲート」でもこの場面あったけど。

もっとも、乱交目的でパーティーでラリって2階や小部屋にしけ込むというのは、あちらでは普通でよくあるそうだしね。留学してた知り合いからは、そういう話を良く聞く。もっとも、日本でもたま~に、その手のに参加したことのある知り合いから話を聞くから、世界共通かな? 東京アンダーグラウンドっていう感じの安っぽい小説が書けそう(笑)。

個人的には、精神的にお子様達のつどうパーティーは嫌だなあ~。会社のオヤジ達が集まる名刺交換会も嫌いだけどね。どうせなら、ほんとのサバトとか見学したいんだけど…ラテン語ぐらい話せないと、悪魔も呼べやしないしね。契約書を隅から隅までチェックしないとだから、弁護士でも連れていくか(笑)。

さて、話は飛びましたが(トリップしてません?)、映像美と眼鏡っ娘フェチ(どんなだ?)にはお薦めの映画です。駄目な人には駄目かもしれないですね。私のリスペクトする鈴木清順監督の作品が分からない人には無理でしょう。もっとも清順監督の作品は、とんでもなく分かりませんけどね。DVDで代表作は持ってるから、今度そちらのレビューも書こうかな?あの映像美に追随できる人はいないと思うんだけど・・・(余談でした)。

アイズ ワイド シャット(amazonリンク)
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2005年04月29日

ヴァン・ヘルシング(2004年)スティーヴン・ソマーズ監督

van.jpg劇場公開時にも見たんですが、昨日、最低最悪レベルのホラー映画見てしまい、気持ちが悪くなったので口直しにこちらをDVDを見ました。

最初見たときも結構面白かったけど、改めて見ても誰が見ても十分に楽しめるエンターテイメントになっているなあ~って思いました。少しホラー系に興味のある方なら、懐かしいイゴールも出てますし、狼男・フランケンシュタイン・ヴァンパイアにヴァン・ヘルシングときたら、もうモンスター映画のスター総出演ってとこですもんね。設定的には微妙に、というかオリジナルを残しつつ、結構変えてあるところもありますが、悪くないと思いますよ~。

吸血鬼の弱点が××というのは、力には力でという現代的な解釈でしょうかね? 聖なるバチカンの威光が衰えた現代人の発想ゆえか・・・? まあ、そういったこと抜きにしてもCGとか特殊効果みたいなのがバンバン使われて、というか使われまくってますが、いい意味でそれが生きていてとってもスピード感があります。昔風のぞわぞわ~ってカンジの恐怖は無いですね! 

なんせヒーローが強いのはいいけど、ヒロインまで強いのは現代風。聖水や銀の杭を打たれても死なないヴァンパイアも現代風ですね。きっと吸血鬼の弱点がばれたら、ネットで流されちゃうんじゃない?(笑)  一応、映画の時代設定は中世から近世ってカンジですけどね。

そうそう脇役の半僧半俗の修道士かな?これも今風。命を助けた女性と関係しちゃ駄目でしょう・・・って。まあ、ハイテクの武器を考案するくらいだから、神様を信じてなかったりして。ヴァン・ヘルシングが考案されたこの新手の武器を用いて吸血鬼と対決する前半も面白いね。私としては、バチカン内部にこうした対モンスター用の武器を作ってる研究所みたいなのがあるほうが、うけましたけど。今もハイテク情報戦で進んでいるというバチカンなら、中世にこういうの持っていそうですね! 

そうそうラストですが、ハッピーエンドにならないのもやっぱり時代だね。でも、みんな助かってめでたし&めでたしよりは好きかもしんない。余韻が残るしね。真夜中に見るといい映画ですね!真昼間に見たのは、失敗だったかも。でも、見て間違いなく楽しめる作品でしょう。

関連ブログ
「吸血鬼伝説」ジャン・アリニー 創元社
「アンダーワールド」スコット・スピードマン監督
「ドラキュリア2 鮮血の狩人」パトリック・ルシエ監督

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パリ・ルーヴル美術館の秘密

louvle.jpgあのね、有名な美術館の舞台裏を映せば、それで珍しいから一般人は喜ぶだろう。とか、その程度の考えでいませんか、製作者さん。これは手抜きだと思うなあ~。映画のメイキングよりもこれ手抜きですよ。舞台裏を映すなら、最低限の説明を入れるべきだと思うし、同じ作業を映すにしたって、もう少し映像的に考えたらどうなんでしょう?確かに淡々とした様子は、ある意味インパクトあるんだけどね。

ただ、バカ正直にリアルに映してもねぇ~。学芸員の入社案内じゃないんだから、見る人が何を求めているのか考えてもいいと思いますね。同じ趣旨で作っても、ガイアの夜明けやプロジェクトXみたいに作ればいいのにさあ~(あれは作り込み過ぎてあざとい?)

なんか前半はラトゥールの作品が何点か出てたね。クラーナハかな?ラファエロやモナリザもちゃんと出てはいましたが・・・だから何? ちっても裏方さんの仕事内容が分かりません。あの程度の映像なら、全て想像の範囲内でしかなく、少しもサプライズ無かったし…感動も無し。見る価値ってあるの???

時間の無駄以外の何物でないでしょう。それよりは本を読んだり、名画を見たりするほうをお薦めしますけどね。私なら。先週の日曜日も西洋美術館や国立博物館で1日過ごしてましたけど、そのほうがはるかに有意義だと思うなあ~。ミイラも見れるし、マグダラのマリアも何人もいるしね。まあ、人それぞれでしょうけど。

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2005年04月21日

ユメノ銀河(1997年)石井聰亙 監督

yumeno.jpg最初は、思いっきり昔の映画(60年代とか)と勘違いしていました。勿論、意図的に演出しているのですが、それがものの見事に成功しています。やられた!っていうカンジ。台詞が極端に少なく、描かれる映像はシンプル過ぎるくらいですが、緻密に計算されて構築された空間に独特の緊張が張り巡らされて知らず知らずのうちに妖しい世界観に魅惑されています。

原作は、あの「ドグラマグラ」で有名な奇才・夢野久作「少女地獄・殺人リレー」。

なかなか難しい世界観を見事に映像化しているのが素晴らしいです。でも、今でもこういったものを作れる監督さんいるんですねぇ~。モノクロの映像が、よりリアルな世界観を生み出していて、グイっと惹き込まれてしまいました。浅野忠信さんも実に渋い演技をやられますね、ちょっと見方が変わりました。あとね、女優さんが実に美しく見える。なんであれほど魅力的に見えるのか?ちょっと、その点もポイントかも。

粗筋としては、バス会社で女車掌を務める女性と運転手の間の微妙な心情の機微。それを描いているのですが、その女性の親友が実は事故で亡くなっていたりする。自分同様に車掌をしていて、運転手と婚約さえしていたのに不自然な事故死。友人の婚約相手である運転手と、自分の会社にいる運転手が同一人物であったなら・・・。

通常の娯楽映画とは違います。これも一部の人向けかな? ハリウッド映画と対極にあるタイプの作品ですので、お好きな方のみどうぞ!!

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2005年04月19日

サイン・オブ・ゴッド(2003)セバスチャン・ニーマン監督

sign.jpg原作は「イエスのビデオ」です。既に原作を読んでいたのでついでに見た映画。結論から言うと原作の方はきちんとしたストーリーになっていて、まあ、読んでそれなりに楽しむ事ができましたが、この映画は駄目!

原作とは、ストーリーが根本的に変わっていて、しかもそれが悪い方に変更されている。これって、映画だけ見てストーリーがあるように思えないんだけど・・・??? 何にも説明なしに、いきなりタイムトラベラーが遺跡から発見! で、よく分からないけど、その秘密を解こうとする発掘者達VSなんかの組織。この組織が何故、敵対するのか? そもそも組織はなんなのかが一切説明されず、最後まで見ても全然意味わかんない??? 最近では、滅多にないほどの駄作かと・・・思うのですが・・・。

面倒くさいからと、タイム・パラドックスもメチャクチャ無視してひたすらドンパチ。つまらない戦闘シーンで何故かバタバタ人が死ぬ。納得いかないなあ~。最初から最後まで、一切の意味がなく、無駄を積み重ねた場面の連続だと感じた。

【以下、ネタばれ】



だいたい、原作ではもう少しマシな話なのに・・・。
嘆きの壁の中に隠されたお宝(イエスの顔を映したビデオ)が取り出した組織についても、この映画では単なる修道僧にしちゃってるが、原作ではテンプル騎士団になっていて、実際にそういった行動をしていた史実(=かつてのソロモン神殿跡を掘り起こしていた)らしいものがあるので、リアリティーが増して面白いのに。監督以下、一番面白い部分を改悪しているので完全に駄目駄目映画に成り下がっている。

ラストもあんなくだらないものではなく、シンプルだがもう少しいい意味でワンパターンの形で終わっているのになあ~。勝手に、発掘者をタイムトラベラーにするなって!原作では、全く違う人だったのに・・・。

この映画は原作から、イエスの顔を映したSONY製ビデオ、というアイデアだけ利用した別の作品と捉えるべきですね。じゃないと、原作者が可哀相だもん。それほど、ヒドイ出来だと思った。とても残念でした。原作並の面白さは期待していたのに・・・。

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関連ブログ
「イエスのビデオ」〈上)〈下〉ハヤカワ文庫NV
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2005年04月14日

イノセンス(2004年)押井守監督

inosense.jpg映画館で見た時には、あまりの映像美にあっけにとられました。DVDで再度観ると(16インチ)、さすがにそこまでの感動は得られないがやはりスゴイ映画です。文句無く最高点つけれる作品でしょう。よくぞ日本のアニメーションもここまでいった!というぐらいの出来です。レビューを見る限りでは、皆さんの評価は低いようですが…。

確かに日本人には、受け入れられ難い作品かも? 舞台設定としては近未来でSFのジャンルに入るのでしょうが、本質的には哲学的・宗教的な主題をもった作品ですね。パトレイバーの第一作で出ていた押井氏の問題意識をそのまま延長・発展させてものですね。

安易に謎解きめいて無意味な伏線を多様するGIANAXとは一線を画して、きちんと論理一貫した作りですね。挿入される聖書のフレーズとかも、ちゃんと意味があり、物語の世界観を重厚にしているので私的には大いに評価しているのですが、この点は見る人によってはもしかしてウザイかも?何を言ってるのか、ピンとこないと一層。その時点で残念ながらついて来れない人が多数出ている模様です。結果的に、見る人を選んでしまっているのかもしれません。残念な話。

でも、アメリカが先端をいっているサイバーパンクを突き抜けて、「これなら日本勝てる!」っていう気にさせてくれる世界観を構築してるのは掛け値無しに凄いと思います。受け線狙いもいいし、嫌いじゃないけど、「アニオタ」向けのエロ萌えばかりじゃ悲しいからなあ~。
電車男で騒いでもなあ・・・。(と、元2ちゃんねる徘徊者の独り言)

難点としては、前作の ghost in the shell観てないとこの世界観を理解するのが大変で辛いという事。この作品自体の表面的なストーリーはシンプルですが、その底辺に流れる主題はなかなか巨大で複雑な内容で、ほんの断片を示したっていうとこでしょうか。another storyが無限に作れそうな奥深さですね。そういう点も深読みしながら観ると更に楽しいかも?

そういう面だけでなく、単純にCGもこれはARTと十分に呼べる水準でしょう。デザインもなかなか個性的で壮麗且つ美麗だし、音楽も相変わらず独自路線を走ってますねぇ~。人間の心理描写も表現を抑えながらも、グっとくるほど深く描き切ってるし、余韻もあるし、大人が鑑賞するにふさわしい作品です。

もっとも銃撃シーンやいかにもSFといったシーンはきっちりどぎつく描いてるねぇ~。一つ間違うとやり過ぎとも言えそうなほどですが。とにかく完成度は高いです。お金かかってるだろうなあ~。こだわりが日本の職人の域ですね。うん。

でも…、どれほど一般に受け入れられるのか? 世間で話題になったけど、大衆は自分も含めて反応は一概に読めないですからね。興行的には成功したのだろうか???知り合いの反応では、イギリス人あたりが大喜びで繰り返し&繰り返し見て、熱くこの映画について語っていたそうですが、それは海外のオタクのような気もするんですが・・・。

でも、日本国内よりも海外で受ける作品なのは確か。リラダンの「未来のイブ」をさりげなく冒頭に置かれるだけで、おお~っと分かる人ならそれだけで惹き付けられるでしょう!間違いなく。私も勿論、読んだクチですのでやられたって思いました、実際。情報屋の屋敷に入り、ホールで示す文字。ゴーレムの伝説をさりげなく織り込ませる心憎さ。まさに本歌取りじゃないですが、日本人のお家芸のような巧みさ、うまさだもん。もっとも元ネタを知らない人には、何重にも構築された論理の面白さに気付かないかも?どうしても観て楽しめる人が限定されてしまうかな?もったいなあ~。でも、好きで分かる人には観て絶対に後悔しない作品。逆に言えば、絶対にハリウッドでは作れないし、マネできない作品。興行的には、難しいかな???

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2005年04月13日

さまよえる人々(1995年)ヨス・ステリング監督

flying.jpgずっとタイトルだけは知っていました、FLYING DUTCHMAN。だけど見たことなくて興味津々で見たのですが・・・。

私には全然意味が分かりませんでした・・・。最初の映像に出てくる大きな像とかも何を意味しているのやら??? 道化師の存在も印象的で、なにか心にひっかかってくるんですが、それが私の中で意味をもった理解につながらないんです。2幕の船も結局、海に乗り出すわけでもないし・・・。

3幕のところも、人間の心の動きとかを描いているといえば、そうなんですが私には理解できなかったなあ~。印象には残るけど、内容は理解できない作品です。かと言って・・・難解な思想性があるとか、現代的な映像芸術の作品とかとも違うし、特殊だなあ~。

私としてはもう一度見たいかと言われれば、結構ですといいたいところですが、くだらない内容かというとそんなこともなくてしっかりした内容があるんですが・・・理解できな~い。見終わった後、不思議な感じがする作品です。粗筋を説明してもあまり意味なさそうなんで感想はこの辺で。熱を出して寝込んでいるのに映画見るなって・・・(自爆)。

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タグ:映画
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2005年04月11日

ブラザー・サン シスター・ムーン(1972年)フランコ・ゼフィレッリ監督

brother.jpgアッシジの聖フランチェスコについて以前書いたブログがあって、たまたまこの聖人を描いた映画があることを知り、見た作品です。

ミュージカルに分類されていますが、特にそういう系統の作品ではないです。音楽の使われ方が少々変わっていますが、作品としての出来は悪くないです。キリスト教徒でなくても納得できる普遍の真理(物欲に囚われず、人として自由に生きる)がテーマであり、貧者に交じって誠実に生き、人に奉仕する。本当に出来たら、これほど素晴らしい事はないだろうなあ~っと思う理想を描いた作品でもあります。教皇に対しても、富を捨てるように諭してしまうんですから・・・なかなか痛烈な批判もされています。

でもね、全体を通して感じたのは、じわ~っとくるような暖かさ。人として生きていくうえで誰もが感じる矛盾を溶かしていくようなものを感じました。現代的ではないかもしれませんが、いい作品だと思います。見る人を選ぶかもしれませんが・・・。娯楽映画ではありませんし、アクション映画でもありません。淡々とした人生についての映画です。

内容的には、裕福な貴族の息子フランチェスコが若い頃はありがちな青年で人生を謳歌していたのですが、戦争に行って帰ってきて人が変わってしまいます。自分の生き方に迷い、周囲からは気が触れた変人扱い。なんせ、父親の大切な財産を投げ捨てたりするのですから・・・。それでも、息子を心配する子離れできない過保護気味の母や商人で立派な金儲けのできる大人にしたい父がそれぞれの立場で、一生懸命、息子を元に戻そうとします。俗っぽいことこのうえないのですが、人の親としての心情を切なく描いています。

一方で、フランチェスコは神の啓示を受けて自分が何をなすべきかを悟ります。廃墟と化した教会を再建することを目指すのです。持てる物を全て捨て去り、貧者に交わり、病人や弱い者を慈しみ、やがてその姿は周りから理解されていくのです。最後には、物欲にまみれた教皇にさえ、富を捨て神の栄光に生きるよう諭すことさえします。強烈な批判もそこでは主張されますが、全体としてはあらゆる物質世界のしがらみを捨て去り、謙虚に且つ人として自由に生きていくかを描いている作品です。

ここで描かれているのって、何も特殊なことでもありません。仏教で聖職者が物欲にまみれた時代に、鎌倉新仏教が隆盛を誇ったのと同じようなものでしょうか。どうしても体制的になった宗教は世俗に囚われてしまい、富や権力を有するに従って腐敗します。避けようもない真理であり、それに対して内側からの改革が起こるのは自浄作用の現われで歴史的な事実でもあります。

また、優れた宗教家が現われる際、身内の者にとっては放蕩息子以上に手に負えない困った状況であるのも世界に共通の事なのかな?普通の親にとっては結婚して子供を作り、お金おやでも儲けて親孝行でもしてくれた方がはるかに喜ぶんでしょうが・・・。出家に際して、王子の地位を捨て、妻や子を捨て両親を省みなかった仏陀もやはり似たような状況だったように感じて、映画の場面でもオーバーラップしちゃいました。う~ん、難しいね。

そうそう、聖フランチェスコにつきものの伝説である、鳥と語る場面は伝説そのままとは違いますが、別な解釈で表現されています。その他、教皇にフランチェスコの行動を正式に認可してもらう際のあの夢でのお告げ等は一切出てきません。代わりに物欲まみれの教会への真摯な批判がありますが・・・。

とにかく作品としては心が温かくなるような映画です。個人的には結構好き。でも、見始めた最初は正直、何がなんだかよく分からず、バックの曲さえうざく感じてしまいました。最後にはそれがいい感じでしっくりとくるんですが、現代人の感性でこの映画を見るのって正直辛いかも? ある意味、人を選ぶ映画です。興味ない人には、相当苦痛かもしれないなあ。

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「アッシジの聖堂壁画よ、よみがえれ」石鍋真澄著 小学館 感想1
「異端審問」 講談社現代新書
聖人、天使のカード(綺麗かも?)


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2005年04月04日

フロム・ヘル(2001年)アレン・ヒューズ , アルバート・ヒューズ 監督

HELL.jpgジョニー・ディップの名前に惹かれて借りた映画。しかし、相変わらず怪しいのに出てるなこの人は…(笑)。ナインズ・ゲートも十分怪しかったけど…。

ストーリーは、もう知らない人がいないっていうぐらいのJACK THE RIPPER(切り裂きジャック)。これ知らなきゃモグリっしょ、ロンドン行っちゃ駄目!そうです、娼婦を次々と猟奇殺人の餌食としながら、結局捕まらないまま消えてしまった殺人犯ですね。未だにロンドンにあるもんね、この切り裂きジャックをテーマにしたお化け屋敷。えっと、○○ダンジョン。ちゃんとした名前忘れたけど、いささか子供騙しのノリでしたが、しっかり行ってしまった私も私だね。まあ、誘われたから、行ったんだけど…。Phantomの間に。

まあ、とにかくそれっくらい有名な事件。イギリス人怪談とかホラー大好きだかんね、あちこちで虐殺してるから、幽霊の出るところなんてあちこちにあったし…。まあ、そんなロンドンが舞台。アヘンでラリっちゃう警部がディップの役どころ。なんか、ラリっちゃうと幻覚が見えてそこに、事件の手がかりが映し出されるという便利な体質の持ち主。それを武器に、切れ者の頭脳を生かしてジャック逮捕に向けて頑張っちゃいます。で、その犯人というのが…いかにもロンドンって感じかな?ありそうでありそうな話。名誉と肩書きが大切なお国柄だしね。どこの世界でも、上司には逆らえないもんだし。

それなりに魔都ロンドンっていう雰囲気を出していて、面白いかも。映画ってそういうのが大切だよね。ストーリーはまあまあだけど、観客の関心はやはり物語を楽しみたいわけで作品の持つ世界観がしっかり出来ていれば、それだけでたいてい満足できるしね。そういった点では、きちんと描かれていましたね世界観。最後の方で入ってくる中途半端なものは、処理に困るけど、ご愛嬌ってとこかな?ラストがちょっと哀愁漂い過ぎてるのがねぇ~、イマイチな後味。すっきりさせてくれてもいいのに、って思ってしまうな、コレ。

部分的にはスプラッターになりそうだけど、見事に抑えて普通の殺人事件の範囲内になってる。思ったより血も出ないし、犯人の正体が分からないという正統派の恐怖感がいいかも?名探偵コナン君でも解けそうだけどね(笑)。

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ギャザリング(2002年) ブライアン・ギルバート監督

gathering.jpgこれ見ようと思っていて、忘れていた作品。喜八さんにコメントでご紹介してもらって見たんですが、結構好きなタイプの映画でした。どうも有り難うございます。

やっぱり、こういうゾクゾクする感じがいいんだよねぇ~。人が死ぬのが恐怖じゃなくて、過去から延々と継続された歴史的な重みのある怖さ。ずっしりとしたとした重さというより、その土地とか建築物、血筋等々に絡んで抜き差しなら無いような場、というか空間の重圧。そんなのが大好きだったりする。人一倍怖がりのくせに、そういうのを見たがるんだから困ったもんだ(苦笑)。海外ではイタリアン・ホラーが大好物ですが、イギリスにもいいのがありますね「狼の血族」とか。これもイギリスみたい。

さて、内容はというといろいろな伝承の残る土地、イギリスのグラストンベリーでの出来事。事故で記憶を失った女性が、次々とヴィジョンとして目にする痛ましい光景。気がつくと無言で取り巻く人々。は~い、なんか怪しい展開になってきますね。

一方、その女性と関わってしまい、宿を提供することになる家族。そこの主人が学者らしく、この土地で見つかった古い教会遺跡を発掘します。そこで見つかるものは・・・・不可解なキリスト像。それを取り巻く数々の彫刻。そもそもここを見つけるきっかけにしても血を要求する事件でした。

発掘された状況を調べる神父。何故か歴史的価値ある遺跡なのに、公表を控えて隠密裏に事を進行させる教会関係者。怪しい、怪し過ぎる・・・!(ニヤニヤ)
やがて、女性が見た無言の人々の正体が解明される。彼らこそ、教会に古くから伝えられる存在だった・・・・。やがて、彼らがそこにいる理由も明らかになるべく事件が起きる。

とまあ、こんなとこでしょうか。粗筋分かり過ぎかな?まあ、核心部分は見てのお楽しみってことで。でも、こういうのっ○○○の映画みたい。うっ、これ映画名書くとつまらなくなるので自粛。でも、なんか歴史の表に出ない隠された事実、みたいなのって好きだなあ~。

だから、歴史を陰謀史観で見てしまうのか?やっぱ、参謀タイプかあ~。仕事でもそちら向きのことばかりだったし…(涙)。小賢しい戦略論とか弄する、別名小物タイプ。そんなしょうもない自己反省はおいといて。これはストーリーで怖くなる映画です。そういうのが好きな方にはお薦めですね!そうそう、スリーピーホロウに出てたクリスティーナ・リッチが主演だそうです。どっかで見たお姉ちゃんだと思いましたが、言われるまで気付かなかった。あ~あ、注意力ゼロ。

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2005年04月02日

ナショナル・トレジャー(2005年)

ナショナル・トレジャー 公式サイト

アメリカ独立宣言に隠された謎。怪しげなフリーメンソンが絡み、テンプル騎士団の財宝が・・・って、これで全部の謎が解けちゃったジャン!?あと、なんにもなかったりする、ストーリーとしては。さすが、ウォルト・ディズニーの提供。映画を見ている間に、一瞬たりとも脳を働かせることは無かった。ある意味、特筆すべき素晴らしさかも?

日々の仕事や勉強で疲れている現代人にいっときの空白をもたらしてくれる本作は、適度な音響的&視覚的刺激の中でのんびりさせてくれる娯楽物なのかもしれない・・・(最上級で好意的に言うと)。

最初に謎が全て分かっている以上、見ている観客は宝を見つけるまでの過程を予定調和の中で、ちょこっとだけドキドキ(あまりしてないけど)して過ごす2時間ちょっと。それなりに楽しく過ごせるのは上手といえるでしょう。ただ、どこに謎があるのか、私にはそれが一番の疑問だったのですが・・・??? 

ダ・ヴィンチ・コード(むしろ「天使と悪魔」の方がいいか?)の暗号解読になぞらえるのも故無しとは思ったが、「天使と悪魔」と比べると一万分の一以下の模倣に過ぎない。何故なら、舞台設定が違う。紀元前の昔から2000年以上の伝統を誇るローマを舞台にした場合と、たかだか建国から200年(だっけ?)のアメリカの場合では、企画の段階で失敗でしょう。どこを掘っても歴史と死者と陰謀のかけらが出てくるローマに比して、穴を掘ってもカウボーイの帽子ぐらいしか出ない国とでは、暗号と言ってもおのずから限界があるのは止むを得ない所。

日本なら、京都や奈良みたいなとこでなら、いくらでも話は作れそうですが・・・暗号もね。実際、うちの近くにも800年以上前の神社があったり、坂上田村麻呂が通った道とかがあるので、歴史の浅いところでは、あまりにも最近の話で既に関心がわかない。私の手元にも明治や大正の本があるけど、それでももう百年近く前の書籍。独立宣言の書を見ててもそんなに古いと思えない。最近のお話かと思ったよ~(笑)。

そして、そしてラストの財宝。本当に、財宝なのはちょっとねぇ~。今時ありえない結末。普通は、物質的な財宝に代わるもっと価値のある精神的なモノや象徴的なモノが出るはずなんだけど・・・。ディズニーのおとぎ話じゃないんだから・・・あっ、ディズニーか!(やられました)

とまあ、酷評になってしまうがつまらなかったかというとそうでもないです。飽きずに、それなりに見て楽しめました。暇つぶしにはいいかも?それ以上の価値は感じませんでしたが。しっかり、ハッピーエンドだし。

そうそう、地図を追う悪役達がqueen's englishやアイリッシュなまりの英語を話しているのですが、それが主人公達のいう「イギリス人が財宝を取りに来るのを防ぐんだ」と繰り返し言っていた台詞にかけてあり、ちょっと面白かったかも?皆さんも気付かれました?

そんなとこかな?まあ、映画にもいろいろありますしね。ご家族連れには宜しいかと?でも、たまにはすっごい考えさせられる本格的な映画みたいな・・・。どっかの単館ロードショーでも探すか・・・。
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2005年03月31日

「新チャイニーズ・ゴースト・ストーリー其の一」

chinese.jpgご存知、あの名作チャニーズ・ゴーストストーリーの新・続編といううたい文句で見たわけだが、これは全然駄目。元々が素晴らしい出来だったので、当然期待するわけですが、なんか製作陣勘違いしちゃってますね。

ストーリー性と独特の雰囲気を生かすように考えるべきなのに、何をどう勘違いしたのか、くだらない特撮部分や特殊効果ばかりに金と時間をかけてしまったようで、とっても安っぽくて低俗なC級レベル映画に落ちてしまっています(しかも悪い意味でチープ)。

画面がチカチカして、目にも悪いって・・・こんなんじゃ。それ以上にがっかりしたのが、ストーリー。これってTVドラマか何かでやったやつの編集版かな?ストーリーがあちこちブツ切れで意味分からん? どの場面もが終わらないまま、次の場面に飛んでストーリーも説明なしで分からないまま、勝手につぎはぎされていないか、コレ。個人的には、最低レベルの映画。女優さんは綺麗なのもいるのに、もったいないことこのうえない。

これ全部で4巻あるけど、絶対に見ません。2巻以降は。あ~あ、時間の無駄。35分ぐらいは我慢したけど、あとは早送りした後、途中で止めた作品。これは最近では一番許せなかったものでした。時間と金の浪費だあ~。他の人の感想で良くないとは知っていましたが、ここまでひどいとは思わなかった(反省)。

新チャイニーズ・ゴースト・ストーリー其の一 倩女幽魂(amazonリンク)
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「アンダーワールド」スコット・スピードマン監督

under.jpgヴァンバイアの一族VSワーウルフ(狼男)一族の宿命の対決を描く、異色のモンスター映画。いにしえより続く争いの中で、芽生えた恋とは・・・?なんか、これまでの怪奇怪物映画とは趣向がだいぶ違って映画です。どちらかというと、ラブ・ロマンスもどきか?

おまけにヴァンパイア一族は、非常に現代的でスタイリッシュな服装(黒革のボンテージ)に身を包んだり、武器もかなり現代的。一方のワーウルフ側は、粗野の中に知的な側面(研究者まで身内にいるし、闘い方も戦略的)が垣間見えてこれまたなかなか個性的。戦闘自体もスピード感があり、まさに今風。

シンプルなストーリーを、膨らませて愉快なものに仕上げている作品。これはホラーとはいえないなあ~せいぜいホラー風? 一瞬、マトリックスのパクリと思うところもチラホラ。娯楽作品として楽しめるタイプ。でも、舞台の街も味わいがあって悪くない。軽く楽しんでみれる作品ってとこですね。

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「ドラキュリア2 鮮血の狩人」パトリック・ルシエ監督

アンダーワールド UNDERWORLD(amazonリンク)
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2005年03月30日

「ドラキュリア2 鮮血の狩人」パトリック・ルシエ監督

kyuketuki.jpgこれは、正統派中の正統派ホラーですね。大嫌いなスプラッターとは違います。それなりに良く出来てるんですよ、コレ。吸血鬼狩りをする神父もすっごく妖しい魅力に溢れているし、キャラがしっかり立っててこういうのスキ~(ニコニコ)。おまけに吸血鬼と戦う道具や戦闘シーンもまるで香港映画並みのキレの良さ。心憎いです。

しかも吸血鬼はむしろそんなに悪者にされていなくて、むしろ吸血鬼の不死性を自らの欲望の為に利用しようとする浅ましい人間の姿を描く事で、単なるホラー以上の深みを出しているように感じた。やっぱり、人間が一番恐ろしいネ。「あな、おそろしや。あな、おそろしや。」

斬新な吸血鬼解釈をしている訳でもないが、それなりに新しい吸血鬼ハンター像を作り出していると思いました。端的に言うと、面白かったです!!でも、血は出るし、人は死ぬし、ホラーとしての怖さもしっかりありましたし。でも、これ続くんでしょうね、そういうひきでした。

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「第七の予言」カール・シュルツ監督

7yogen.jpgなんか想像していたのと全く違った映画でした。デミ・ムーア主演。粗筋は世界各地で起きる天変地異。実はそれがヨハネの黙示録が忠実に実現されたことであり、堕落し、腐敗したこの世を神が滅ぼそうとするまさにそのシルシであった…。

不思議な雰囲気のある映画です。一瞬、ホラーかと思ったんですが、全然そんなことはありません。だけど、何故か怖い(天罰が下りそうな意味での怖さ)。結構、ゾクゾクきます。そして、その世界の滅亡を防ぐカギとなるのが・・・? ストーリーは非常にシンプルなんですが、きっちりした世界観があり、あまり語らずに淡々とストーリーが進んでいます。

最後のラストは、ある意味ハッピーエンドなんだけど、なんか悲しくてちょっとだけ目頭が熱くなりました。これは泣かなかったけど。う~ん、評価は微妙ですね。お薦めするほどではないけど、批判するようなところはないし、心にきたことは確かだし…。

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2005年03月12日

オペラ座の怪人

phantom.jpgいやあ~、懐かしい!というのが最初の感想。なんせ、phantomにはまってもう20回前後はミュージカル観てるかな?phantomがとっても&とっても大好きで、ロンドンでも2回、NYでも2回観てるけど、911の後2ヶ月たったNYで見たのが最後なんで本当に、ずいぶんと久しぶり。

でもでも、この映画はミュージカルにかなり忠実に(97~98%)作られているのであの懐かしい舞台が甦ってきました。だって、映画の始まる前にロビーで流れている曲を聴いてるだけで、ウルウルしだしちゃうぐらいですから・・・。最初のオルゴールが鳴り出すと・・・もう・・・・。

my sweet lotte~とか、music of angelとか、もうたまりませんね。ハンカチで涙をふきふき、必死になって見てしまいました。CDも家には日本で出てる日本語版、ロンドン版の他、ロンドンで買ったもの、NYで買ったものといっぱいあり、mp3にして以前は毎晩子守唄代わりに聞き、会社でも定時以降は、ヘッドホンでPCから直接聞きながら仕事していたくらいでしたもん。英語で何度も聞いてるから、英語聞き取れていないのに何故か意味分かるし(TOEICで出ないかな?)。

とにかく、やっぱりphantomはいいですね!間違いない!

ただ、映画だったので舞台とは違って音がね・・・。やっぱり、生オケにあの圧倒的な声量と歌唱力で生アリアが聞きた~い!! う~、劇団四季の会員だから、予約するつもりだったのにいい席取れなくて・・・(号泣)。いま映画のせいで加熱気味だしなあ~。早くほとぼりさめないかなあ~。前みたいに最前列センターど真ん中でマチネとソワレの連チャンでみたい。あの美しい歌声を聞きたいなあ~。先月ライオンキング見たばっかしで金銭的に辛いんだけど・・・。

そうそう、映画でも舞台同様にあまり語られていない怪人の素性ですが、ガストン・ルルーの小説ではもっと詳しく設定してあります。さるペルシャの王様に仕えて鏡の迷宮を作ったり(これが映画の中ではラウルの迷い込む鏡の空間で端的に示されている)、様々の分野で素晴らしい才能を発揮していたこととかね。その後、紆余曲折あって見世物にされたこととか・・・。

でも、原作は舞台や映画と違ってすっごくつまらないので読むのはよほどのモノ好き以外にはお薦めできないです。たぶん、挫折しますよ。私は相当苦労して何度目かでやっと読破できましたが、苦痛でしたもん(笑)。

そうそう、舞台のオペラ座ですが今も有名なバレエの中心地であり、実際に使われております。見学も可能。私はバレエ見たかったけど、当日券がsold outで見れなかった(涙)。それでも中の赤い絨毯や立派な装飾、踊り場のある階段等々は見学できます。オペラ・ガルニエにて。
しかもここの地下には地下水が出ていた、あの映画のゴンドラはまんざら創作でもなく、限りなく事実に近いそうです。ちなみに第二次世界大戦中は、ナチスがここの地下で拷問等を行ったということもあり、おどろおどろしいところでもあります。

最後に、作者は異なりますが「マンハッタンの怪人」という続編があります。あの事件後、phatomはNYに渡って勃興しつつあるアメリカで大成功をするところが始まる小説です。これも読んでもいいかもしれませんね!

The Phantom of the Opera(amazonリンク)
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2005年03月01日

スリーピー・ホロウ(1999年) ティム・バートン監督

スリーピー・ホロウのオフィシャル・サイト
今回で3回目だったりする、見たの。その割りには、楽しめた作品。未だ疑わしきは罰する、という時代に科学的捜査を主張し、周囲から浮いて邪魔者扱いされ、左遷よろしく問題事件担当を命ぜられる主人公。ジョニー・ディップがまたまたいい味出してます。しかし、いつも思うんですが、この人凄いなあ~。「ナインズ・ゲート」「パイレーツ・オブ・カリビア」も私的には全く別人に見える。与えられた役になりきる一方で、その役として見事に存在感ある一つの人格を演じ切るなんて・・・天才ですよ(拍手!)。

さて、その捜査官がよりによってもっとも非合理な「首なし騎士」の幽霊事件を担当するのですから、どうしたって無理が生じてくる訳です。最初はそんなことある訳無いと、当然幽霊説を否定するわけですが・・・事実は事実。自分が体験することにより、目前の現象を受け入れたうえでいよいよ真相に迫っていきます。

で、その合間に何故かくも合理主義の権化になっていったかのエピソードも入ってきます。
(以下、ネタバレ含む)
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2005年02月27日

キング・アーサー(2004年) アントワン・フークア監督

キング・アーサー公式サイト
通常のアーサー王物語とはだいぶ違っているうえに、あえて歴史的事実に基づいていると自称している映画。ダ・ヴィンチ・コードのダン・ブラウン並みの嘘つき? いくら諸説あるとはいえ、正直、いわゆる正統派のアーサー王とは認められないことは留意して見るべき。ローマ帝国の支配下にいて、ローマ軍として闘う契約を結んでいる異民族出身の騎士とローマ人のアーサーという設定。まあ、ちょっと変わったカンジのが作りたかったんでしょう。エンターテイメントに徹する気だったにしろ、結果的に失敗してます。娯楽作品としてもつまらなかった。

アーサー王伝説と登場人物の名前は同じだが、かなり違った話になっている。魔法使いマーリンは出てくるが、ちっとも魔法を使わないし、マーリンの魔法で化けて関係したせいで子供が生まれたりもしません。また、アーサーの妃ギネビアが不倫の関係を結ぶこともない。なんじゃ、こりゃっ? ていうアーサー王物語ですな、これは。

ストーリー全体も盛り上がらないけど、fictionはfictionとして楽しめないのが辛い。最初、リアルっぽい設定をしながら、後半は中途半端にご都合主義に陥り、目も当てられない状況。少数で多数の敵を破る、というのは小説の話にはなっても、本来は戦略的な評価に値しない奇策に過ぎず、勝つべくして勝つ! という用兵学の観点から見ると、アーサーは無能な指導者とさえ映るのだが・・・。まあ、映画だからどうでもいいことではあるが、リアルに描くなら、そういう点も加味すべきだし、エンターテイメントなら楽しませて欲しい。

ダラダラと続く戦闘シーンは見ていて退屈であり、拷問に等しかった。舞台がブリテン島であり、あの名著「ガリア戦記」のことが頭に浮かぶが、私のリスペクトするカエサル様は、いかにして強敵を征服するか、知恵を絞り、きわめて合理的な戦略のもとでリーダーシップを発揮していたのに、その精神のカケラもこの作品には引き継がれていないのが悲しい。

7人の侍(8人ですが)よろしく、多勢に無勢というのは論外!って思っていたら、どうやら7人の侍へのオマージュらしい(はあ?)。安っぽいC級映画と言っていいでしょう。とにかく、作者の意図が不明??? パイレーツ・オブ・カリビアンもジョニー・ディップの演技力でのみ、かろうじて見ていられてけど、これは監督のヒドサが救いようがない。何故、これでお金が稼げるのやら・・・・不思議です。
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2005年02月04日

デモンズ3(1988) ダリオ・アルジェント製作

これは、もうホラーではあるんですが、そういったジャンルを超えて怖いんですよ。何が怖いかって・・・、アメリカ映画では絶対に作れない怖さ。あれだけの歴史があるイタリアだからこそ生み出せる文化的洗練さが歴史的重みを有して初めて作れる怖さとでもいうのでしょうか。日本のお寺で怪談やってもあの怖さは生み出せませんよ!

しゃれこうべを堂々と壁一面に飾り、人の大腿骨と頭蓋骨で天使のデザインを作る国民性(ローマの骸骨寺)でなければ無理でしょう。不思議な美しさで一瞬、開いた口がしまらなかったくらい。

最初、冒頭のシーンの意味が分からなかったのですが、あれってものすごい伏線です。しかも創作ではなくて、ヨーロッパの有名な大聖堂では、本当にああやって異教徒を殲滅した後、異教徒の聖地をわざわざ選んでそこに教会を作っていくんですよね。同時に、異教徒が崇める聖なる祝日をそのままキリスト教の祝日にまですり替えていくのですから、念が入っています。

もっともこれは、どこ国の宗教でも見られることで、日本では地方の神社にいくと同様のことがしばしば見られます。日本では、大和朝廷と地方の豪族が争い、中央が地方侵略を進めていく過程で、地方豪族が敬っていた土着の神を国津神とし、中央の天照系の神を天津神として神社に祀らせます。そこで巧妙なことに、土着の神は奥の院に祭らせる一方、天津神は手前の大きな本社で祀ります。すると、どうなるか?

時代を経るに従い、奥の院は忘れ去られ、本来の神がないがしろにされて中央の神ばかりが大切にされるのです。同時に、神様の祭り方も主神が天津神で、副神に土着の国津神が置かれることで神様の序列がしっかりと刻み込まれてくるわけですね。しかし、本当に巧妙な支配ですね。古事記や日本書紀を読んでいてもすぐ気付きますが、こうして天皇制による中央支配が確立し、地方の隅々まで天皇中心体制が浸透していった訳です。

またまた話がそれてますが、キリスト教のもまさにそれと同じなんですね。人々は、自分達を征服した本来、敵である人たちの神を自らの神と誤解させられて拝んでいるわけです。そりゃ、悪魔だって出てくるでしょう。そんなひどいことをされたらね。もっとも悪魔といっても、単なる異教徒の神である可能性もあるわけですが・・・。

デモンズ 3(字幕スーパー版)DEMONS 3(amazonリンク)
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2005年01月29日

Mark of The DEVIL(1970年) マイケル・アームストロング監督

当時としてはある程度頑張ってるなあ~とは思います。でも、映画として面白いかというと×だろうね。これ。それなりに当時の魔女裁判の不条理さを現そうという姿勢は分かるのですが、安っぽい暴力映画としか見えなかったりする。

正義ではなく、力の強いものが勝つ。というのは分かるのですが、ラストもいただけない展開。勧善懲悪は求めないけど、もう少し意味あるものにして欲しかった。

最近のこの手の作品に慣れた目から見ると、好意的に見てもこの程度の評価かな? もっともほとんどの人は見たいと思わないでしょう。時代の故か?それ以上の評価する必要の無い作品。
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2005年01月27日

華氏911(2004年)

あくまでも敵対する政党の支持者が作った映像であり、特定の指向をもった(=偏見とも言う)作品であることは間違いない。そのことは大前提として理解したうえで見なければならないと思う。

実際に見るまでは、かなり恣意的に作られた逆・大本営発表のような印象を持っていたのですが、見たうえでの感想は大幅に変わりました。

ブッシュが名門一族の落ちこぼれであり、ライス氏が家庭教師と言われてるのは周知の通りです。いくつもの会社をつぶしてたのも有名ですし、他にもパラパラと断片的な情報は日本にいてさえ入ってきます。カーライルグループの話も日本語で翻訳出てるし、それも軽く目を通していたのでそれほど衝撃的ではありませんでした。

ただ、タリバン一族との関係はほとんど知りませんでした。勿論、うがった見方であるのは否めませんが、一定の関連があったのも事実でしょう。そもそもフセイン大統領しかり、麻薬のノリエガ将軍しかり。みんな当時の反米政権等を転覆させる為にCIAがバックアップしたり、資金援助したり、テロ工作のノウハウを教えたりした広い意味での関係者ばかり。それが時間の経過に伴い、勢力を伸ばし、アメリカの思い通りにいかなくなると、また裏工作して別な傀儡を立てる。これが絶え間なく続けられているんですから…まさに「パックス・アメリカーナ」の覇権思想ですな。

それが脚色され、創作が多分に加えられてうえで映画になっています。それ自体は、ふ~んとうなずくレベルの話でした。

でも、それらを含めて生活の為、上の学校に行く奨学金を得る、軍隊に志願する(せざるを得ない)人々は可哀相でした。どこの国も一緒だし、階層社会のない社会はないんだなあ~とつくづく思います。

更にそういった人々が、少なくても彼らにとっては何の意味も持たない(=上の人々にとっては石油と戦後復興事業の利権がありますが)戦争に狩り出せれていく姿は悲しい。観る前はこんな映画と馬鹿にしていたのですが、不覚にも2・3度涙を流してしまいました(狙いが分かっていても真実は重い)。

兵士が証言していましたが、戦闘はリアルで生々しいものです。扇情的な目的でしょうが、日本のマスコミがカットする残酷な映像もパラパラ混じっています。(個人的にはネットで知っていましたが)兵士をイラク市民が襲い、火をかけて殺した後、高く吊るしあげる場面。多数の市民が憎しみを込めて、既に黒焦げになっているその死体をさらにみんなで叩く姿。一方で何の罪も無い市民の子供達が銃撃され、死んでいく姿。

この映画ではなく、BBCのニュースでも流れていましたが、市街戦においては、近距離で銃も使えず、ナイフで50センチ先の敵と殺しあったと証言している兵士などがいました。ゲリラは米軍に向けて発砲した後、銃をその場に投げ捨て市民に紛れ込むそうです。必然的に、発砲を受けた兵士は誰が犯人か特定できず、銃を撃ってきた方向を撃つしかない・・・。罪も無い市民が打たれ、年端もいかない子供の血が流れる。
撃った方の兵士もまじかで人を殺す恐怖、殺されかねない恐怖からドラッグに走る。ベトナム戦争の教訓を繰り返すのだろ???

その状況は、どうしょうもないけど、手をこまねいている訳にもいかないのでしょう。現実に治安の悪化が進み、イラクへの動員人数は日増しに増えるばかり。日本も戦後以来の悲願である常任理事国入りがかかっているので引くに引けない。現在の属国状況から抜け出すためにも、国際通貨基金や国連の費用を出すだけで国際社会でスポイルされている日本が変わる為に、どうすべきか?苦しい選択を迫られている。

そんなことを痛感させられました。しかし、いつの時代でも不変の真実は、「歴史は勝者によって作られる」ということです。

ただ、最後に一言。これだけ悪意に満ちた且つ恣意的な映画を圧力が加えられているにせよ、一般に公開しているアメリカは凄いですね。コレだけは尊敬に値する。日本ではできないだろうなあ~。大手新聞社が警視庁内に部屋を用意してもらい、おんぶにだっこで癒着し、報道を控えてというと一斉に自粛。しかも民間企業の世襲を否定しながら、新聞社やテレビ局の社主は未だに世襲。素晴らしい日本に乾杯!!(少々、自虐的か)

とまあ、あれこれ思うきっかけになりました。この作品を大いに評価します。決して、真実のドキュメンタリーではないですが・・・。

華氏 911(amazonリンク)

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そうそう、ハゲタカ・ファンドとしても有名なカーライルグループについて
カーライル・グループ 日本語サイト
米カーライル、アジアで不動産投資・日中韓に2000億円 記事
戦争で儲ける人たち―ブッシュを支えるカーライル・グループ  幻冬舎
タグ:映画
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2005年01月25日

パッション(2004年)メル・ギブソン監督

パッション公式サイト ヘラルド映画
見る前は、かなり期待して見始めたのですが・・・。なんなんだ、コレ!?っていうのが第一印象。いきなり失礼かもしれないが、B級はおろかC級以下のスプラッター映画かと思った。安っぽい暴力シーンが延々と続き、不必要にイエスを貶める事で、何が生まれるのだろうか?

ゲッセマネの祈りの場面から、死後の復活までの間を、最大限に引き伸ばして描いているがその描き方に、一切の敬虔さが感じられない。確かに、我々人類の罪を一身に背負って贖うのを強調するがゆえに、主の苦しみを必要以上にリアル(=製作者側の独りよがりな感じ方)に描いたとでも言うのだろうか? 

基本的には、一般に受け入れられている聖書のストーリーに準じてはいるが、バラバとの2者択一の場面以降で再度、イエスの処分を問う辺りは創作であろう。また、十字架に架かっている最中にマリアがイエスに近づく場面もあるが、通常では考えられない創作と思われる。
その辺りは映画であり、全くどうこうするというものではないが、イエスを必要以上に拷問にかけ、血しぶきが飛び散る場面だけを繰り返し、繰り返し描く事にどんな意味があるのでしょう?映画の全編を通して感じるのは、サディスト的な破壊欲の表れだけで、最低な感情しか感じ得ない。普通人の私でさえ不愉快だった。

仮にキリスト教徒が見た時に、どれほどの不快感を催すか想像できないくらいです。特にヒドイなあ~と感じたのは、十字架に架けられたイエスをそのまま、表・裏とひっくり返して痛めつける場面。ローマ人に対して憤りを感じるのではなく、製作者の良識を疑う方面に意識がいきます。これ作った人は、一体何が言いたいのだろうか?と。

ここしばらく見た中で、一番最低なキリスト教関係の映画でした。「最後の誘惑」とかは批判も多いですが、意欲的に新しい解釈に挑むだけ、映画としての意義も価値もあるでしょうが、この作品は、暴力主義の表明に過ぎず、それをイエスを通して表現する故に、最低な映画だと感じました。個人的には、嫌いなタイプの映画です。もっと別な表現があったのでは思います。

パッションTHE PASSION OF THE CHRIST(amazonリンク)
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悪霊喰(2003年)

悪霊喰 公式サイト
「スティグマータ」系の作品を探していて見た作品です。作りは非常に正統派的、それ故最近の映画を普通だと思ってる人にはタルイ展開に感じるかもしれません? ただ、非常に王道をいく作りだと思います。

宗教的な素養が当然これも必要です。カソリックは自殺がいけないとか、告解、免罪符等の時代的・宗教的意義なんかも分かる人なら、楽しめると思います。直接はその知識は出て
きませんが・・・・。ただ、教会から破門されるという意味ぐらいは知らないとね!

テーマ的にも興味深く、それなりによく出来ていると思いますが、特殊効果が正直言って安っぽい。それがいきなり正統派からB級レベルまで落ちかけていると思った点があります。なんであんな効果使うんだろう。罪を食べる時の映像効果がヒドイ!!もっと、考えればいいのに、そこだけ全体の流れからも浮きまくり。正直そこが悲しかった。つ~か、痛かった。
タイトルも、「悪霊」つ~のは、あくまでもオカルトで売ろうとするする日本側の配給会社のベタな狙いなんでしょうが、ガッカリ。

ただ、宗教的なきちんとした論理性のある作品に興味がある方にはお薦めです。ホラーじゃないよ、おそらく。まあ、カテゴリー分けはこういうのありがちですけどね。そういうっぽい所もない訳ではないですが、ホラーを期待すると別な意味でガッカリするのではないでしょうか?

そういえば、ソニエール(ダ・ヴィンチ・コードに出てくるルーブルの館長じゃなくて、レンヌ=ル=シャトーで謎の一生を送った牧師さんの方)は、臨終間際で告解した時、そのあまりの内容ゆえに、秘蹟を拒否されたそうですが、彼にはまさにこの sin eater が必要でしょう。お金持ちだから、問題無かったのにね。誰かそれで続編作ってくれないかなあ~(笑)。

悪霊喰The Order(amazonリンク)
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スティグマータ 聖痕 <特別編>(1999年)

スティグマータ公式サイト
スティグマータ/聖痕、解説他、情報サイト
いやあ~「薔薇の名前」以降、この手の作品でいいものがなかったのでつまらなく思っていたのですが、久しぶりに自分では大ヒット!の作品です。

ただし、ホラーというジャンルではくくれないし、安易なB級ホラーやサスペンス系の作品でもありません(個人的にはB級はB級で好きだけど、別物です)。

スティグマータ自体、日本では一般的ではないですよね。アッシジのフランチェスコだっけ?(こないだ地震で大変な被害をうけて心配)篤き信仰心を有する者のみに見られる、神の恩寵、まさに「奇跡」。イエス・キリストが受けたといわれる聖なる「傷」。それが時代を超え、空間を超え、信者に現われる超常現象。もうそれだけでゾクゾクしますねぇ~。

但し、この手の作品にありがちなんですが宗教的な素養というか宗教感覚(洗礼や旧約聖書ぐらい)を知ってないと本当の面白さが分からないと思った。私自身も分からない所がいっぱいあって、いろいろ調べてから、再度見て深~く感銘を受ける部分が多かったので・・・。

直接は関係ないが、ヨハネの洗礼、サロメの舞踊等でああ、アレね!って言って分かるぐらいじゃないと辛いでしょう。ちなみにこれってイスラム教や陰陽道の映画見ても知ってる人と知らない人では、作品自体の理解度が違うってことでもあるし、万事に当てはまることですが。

なお、この作品で出てくる内容はかなりの部分、事実に基づいているし、知的好奇心に非常に訴えかける作品です。同時に、真摯な気持ちで見ると既成概念に囚われて真実が見えない現代世界をも象徴的に暗示しています。

マジな話、真剣に見てると胸が締め付けられてきて涙が出てきますよ。人生を不真面目に生きてる人には分からないでしょうが・・・。急に信仰心が芽生えてしまいました。ホントに。

なお、これをきっかけにして死海文書やらダ・ヴィンチ・コードやらに関心を持っていくようになりました。ブログの順序では、思いつくままに書いているので話が前後しますが、私が改めてキリスト教を興味対象にしたきっかけは、まさにこの作品を見てから!というのが一番の理由になっています。

スティグマータ 聖痕<特別編>STIGMATA(amazonリンク)

教皇庁立大学で「エクソシズム」コース開講  う~む、現代の話です、コレ。
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ナインズ・ゲート デラックス版(1999年)ジョニー・デップ主演

神に聖書があるように、悪魔にも秘密の書があった・・・。(映画粗筋)
こういうの大好きなんですよねぇ~。古書、奇書などの書籍に埋もれていられたら、幸せだもんね! 実際に、イギリスの古書店通りとか歩いてても堪りません、ウットリ。

自分でも悪魔本とか買いまくってた時あるし、海外でも古書店巡りは楽しいんだ。あと、プラハの修道院付属図書館が最高に良かった。写字生の手彩色写本だよ~、贅をこらしたう
えに民衆に知らされない神秘の知識が散りばめられていて、まさに金銀財宝に勝る宝物。
(ここのブログもそれにあやかりたいというのが出てますが)

ヴァチカンの禁書図書館になら、このナインズ・ゲートの本とかマジありそうで怖いッス。実際に、ビブリオマニアっていうのがいるから、言葉まであるわけで本を集める為に人生の全てをかけているそうだしね。

一番の掘り出し物を得る機会は、同じ蔵書家や収集家の死亡時に、何も知らない遺族から騙して買い付けたりするしかないそうだからね(紀田順一郎氏の「古本屋探偵の事件簿」amazon参照)。オークションで購入したくてもマニアは自分が死なない限り、絶対に出品しないから。

そういったことや、悪魔学好きには堪らない作品です。全体を通して漂う妖しい雰囲気がゾクゾクするほどいいです!本を探すうえでのストーリーはきちんとありますが、それ以外の悪魔が共著の本という、背景的な謎解きとかはありません。というか、偉大なる超越的存在である悪魔を人間ごとき輩が理解できるはずもなく、説明を期待するのが間違いです。

いやあ~しかし、いい雰囲気ですよ。金も地位も名誉もあるが、一番欲しいのはこの世以外の智慧や存在、俗物を切って捨てていく選民意識もいいなあ。できればwitch’s hammer「魔女の鉄槌」とかも出してくれると良かったんだけど・・続編作って欲しいなあ~。

大・大・大満足の作品。もっとマニアックに突っ走るのもいいのかも??? エセ・インテリゲンチャやモラトリアムな教養主義者や、無知の神秘主義者は見ないと(誰が見るんだか?)。

ナインスゲート デラックス版THE NINETH GATE(amazonリンク)
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ジーザス(1999年)ケビン・コスナー主演

基本的に、聖書に書かれたエピソードを丁寧に追っている作品。東方の三博士やヘロデ王の赤子殺し、婚姻の奇跡、洗礼者ヨハネによる洗礼等、きわめて教科書的。バラバとイエスの二者択一や3日後の復活など主だったポイントは入っているが、逆に言うとただそれだけ。

時系列的に並べているだけで、神の神性や宗教的意義についての解釈や映画製作者の意図が全く見えてこない作品。マリアが必要以上に訳知り顔でイエスに神の教えを諭すのが、この作品独自の主張か?

「バットマン」シリーズ最新作で主役に抜擢された若手スターのクリスチャン・ベイル主演のスペクタクルロマン大作。聖母マリアの受胎告知からキリストの復活まで、ナザレのイエスの生涯を母親としてのマリアの視点から描いたまさにバイブル的作品。
と、粗筋に書かれているが・・・・???

歴史的に見て、女性は一段低い地位とされ、キリスト自体は平等に扱っていたようですが、ペテロとかそれを引き継ぐローマ・カトリックではやはり男尊女卑的な視点が濃厚でした。それゆえ、マグダラのマリアの扱いがひどい(最初に復活に接したのに・・・)のも普通だっ
たしね。そんな背景でマリアがイエスに神の教えを諭すなんて考えられないし、正統的な考えとも言えないでしょう。完全な創作じゃないでしょうか?

ちなみにマリア信仰は、異教徒の大地母神をキリスト教に取り込む際に、生じてきた二義的な存在で本来のローマ・カトリックの立場からは好ましくないが、あくまでも信者獲得の計略のもとに容認されてきたと見るのが現代的な解釈という説があるそうです。

見方によっては、あえてアンチ・テーゼとしてのキリスト映画か?最近作られたものにしては、刺激が全くなく、ただ、惰性で進行するレベルでした。それ以上評価することができないなあ~。

ただ、そういうキリスト的素養がなくちょっとお勉強で見るにはいいかも?独創性のない分、ちゃんとしていると評価できるかも?私自身もキリスト教徒じゃないから、門外漢の評価ですけどね。
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2005年01月20日

薔薇の名前(映画)

いやあ~ほんとずいぶんと前に見た覚えがあり、その時も傑作だと思いましたが、改めて今見ると素晴らしい出来だなあ~と感動します。(DVDはおまけの解説が秀逸!エーコ本人のインタビューも良かったが、製作の苦労話にも驚いた。)

まあ、なんと言っても原作が当時世界で大注目されていたウンベルト・エーコの本だし、最近はまっているダ・ヴィンチ・コードにも負けない骨太のストーリーにはいやはや脱帽ですな。ダ・ヴィンチ・コードを読んで思わず、この映画をまた見たくなりました。

映画単独でも歴史的な舞台背景や独特の雰囲気は楽しめるでしょうが、ある程度は中世キリスト教的な知識があると、本当に100倍以上より味わい深く楽しめる作品。

当時の教会では、聖書をはじめ各種の書籍を蔵書し、まだ印刷術が発明されていなかったので腕のいい写字生を何人も抱え、地域における学問(最先端知識)の中心地であったこと。アリストテレスの学説を進めたスコラ哲学の隆盛や、アラブより流入した医学書等々さりげなくこの作品にも散りばめられてます。また、異端審問官は魔女裁判の手引書「魔女の鉄槌(witch’s hammer)」に従い、疑わしきは全て魔女として教会権力の拡大・徹底に腐心していた時代でもありました。

王権以上にキリスト教が世俗の権力を握り、教皇が王を破門にする時代。
そういった時代をリアルに描いています。その時代背景があって、初めて不可解な殺人事件の動機がいかに切実で止むを得ない理由であったのかも納得がいきます。

ダラダラと説明が冗長になりましたが、実にいい雰囲気を持った作品です。犯人を追うというのは、むしろオマケでその当時の時代背景と人々の心の動きを追う方が楽しいです。そういう観点でしっかり腰をすえてじっくり観ないといけない作品です。娯楽的なものを期待するとガッカリするかもしれませんが・・・。

好きな人には、おおいにはまりまくりの作品でしょう。ちなみに、原作の解説本もまだ市販されてるはずですが、非常に勉強になります。学ぶ事が好きな方にお薦めします。知的好奇心を求める方なら是非!

実は、この映画を見た後で原作も再度読み直しました。すっごく勉強になりました。異端審問官のベルナール=ギーが実在の人物というのもスゴイし、教会が私有財産を有するか否かを巡る争いの背景も詳しく書かれていて感動した。特に、今では当たり前の慣習である「コンクラーベ」(=ローマ法王選出にあたり、候補者を一同に集めて鍵をかけて閉じ込め、全員一致で法王が決まるまで誰も外に出さないしきたり)が始まった経緯も書かれていて、驚かせれる事ばかりでした。原作の感想は、また別のとこに書こうか。

とにかく、映画見てからだと、原作がとっても理解しやすいです。邪道かもしれないけど、原作を先に読むと難しくてストーリー展開の把握が少々辛いです。逆だと、このうえなくGOODです!!

薔薇の名前 特別版Name of the Rose(amazonリンク)

関連ブログ
「バラの名前 百科」クラウス イッケルト,ウルズラ シック 而立書房
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