2012年04月30日

「SEが28歳までに身につける28の力」技術評論社編集部 技術評論社

小さいベンチャー企業にいたから、SEもどきというか自分の関わる業務について、ありとあらゆることをやってた結果、その一部分としてシステムも当然、関わったっていうレベルの私なので、SEの人って本来どういうことを学び、キャリア・パスを形成していくのか、その辺に興味を持って読んだ本です。

あくまでも初級者対象の基礎の基礎って感じなだけに、その内容やレベル感とかも興味深かったです。

俗に言う、コミュニケーション能力部分の話は、お仕事していくうえで当たり前且つ、普遍的なビジネス・マナーレベルですが、何歳になっても出来ていない人がどこの職場に行っても散見するのでそういう意味では、新人研修的には良い内容かもしれません。

特に『SE』だからという制限された内容ではなく、本当にビジネスしていくうえでの当たり前のお話でした。
これが営業向けや他部署の仕事であっても、通用する内容です。

納期の決め方や、その遵守等、まあ、「ホウ・レン・ソウ」系のお約束ごととかも丁寧にその意味から説明し、実際にどう行うか書かれています。ただ・・・入社数年で身に付けておかないと手遅れだろうなあ〜。

本書で書かれているぐらいは、さすがにいい歳の私には、ほとんど全部昔から出来ていた内容で、新たに学ぶべきことや、未だに気付いていなかったことは無かったです。

この手の読みつつ、2ちゃんのマ板でも眺めていると相互補完的で面白いかも・・・♪
正直、どんな職場でもどんな職種でも、その仕事を一生懸命やってれば、本書の内容ぐらいは身に付けていますね。

あと、技術的にどうこうの話は、特に無いです。
新しいやり方で冒険するよりも、枯れ果てて問題が出尽くし、解決方法が巷に溢れている言語でやった方が経営的には、リスク・費用の観点からもメリット多いでしょうしね。

技術屋さんの向上心は、ケース・バイ・ケースですが、独り善がりで自己満足的な最先端を求めたくなりますが、会社視点での最大利益とは必ずしも一致しないものですし・・・。

その辺には、さすがにあまり触れていませんが、どうなんでしょうね。
私が経営者だったら、絶対に人柱にはなりたくありませんが・・・・???

SEを目指す人には良い教科書かも?
まとめに経験を積んで、努力している人なら、もう不要な本です。
絶対に知っていることばかりですから!
【目次】
Chapter 1:交渉力
01:守る力
02:伝える力
03:聞く力
04:話す力
05:書く力
Chapter 2:管理力
01:終える力
02:10分の力
03:残す力
04:分ける力
05:使われる力
Chapter 3:実務力
01:根底を成す力
02:創り上げる力
03:くみ取る力
04:乗り切る力
05:納得させる力
06:立場を作る力
07:選ぶ力
Chapter 4:勉強力
01:考える力
02:調べる力
03:覚える力
04:英語の力
Chapter 5:自己実現力
01:自己分析の力
02:目標設定の力
03:ライセンスの力
04:辞める力
05:保つ力
Chapter 6:生活力
01:ストレスとつきあう力
02:家庭で生きる力
SEが28歳までに身につける28の力 (SEライフ)(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「勝ち組SE・負け組SE」岩脇一喜 洋泉社
「生き残るSE」篠田庸介 日本実業出版社
「SEのためのIT英語入門」板垣政樹、小坂貴志 翔泳社
「プログラミングでメシが食えるか!?」小俣 光之 秀和システム
「SEのフシギな職場」きたみ りゅうじ 幻冬舎
「SEのフシギな生態」きたみ りゅうじ 幻冬舎
「よくわかる最新システム開発者のための仕様書の基本と仕組み」増田智明 秀和システム
タグ:実用書 SE
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2012年04月22日

「日本の酒」坂口謹一郎 岩波書店

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読んでいてかなり古い本のような感じがしましたが、岩波文庫にしてはむしろ新しい方ですね。

日本酒について、昨今の歴史的状況を踏まえながら、専門家としての立場から淡々と語っています。

味や香りなどの評価尺度自体がどんどん変わってきていて、同じ表現を使っても時代時代で指し示す内容が全然違うことや、人々の良し悪し自体も時代の好みでころころ変遷していってることなど、目からうろこの知識が満載です。

日本酒度の+−の示している本当の意味と、それが世間一般に思われている意味との差異や誤解点など、大変分かりやすく説明を加えていて、自分がモノを知らない事を改めて痛感させられます!

単純にそういった点を指摘するだけでなく、何故そういう風に世間的に理解されるようになったのかの社会的・時代的な状況の説明などもあり、大変勉強になります。

日本酒関連の本は何冊か読んでますけど、それらはあくまでも世間に流布している言葉の説明やそれに基づく話で、本質的な意味で理解や学びにつながるものを読んだは、本書が初めてかもしれません?

是非、最後まで読了したいのですが・・・。
本書は借りて読んでいた本で期限来たので一旦、返却しちゃったりする。

手元の哲学の本を読むのに時間取られて、こちらを読む時間足りなくなっちゃって・・・。

後日、改めて借りて読了しようと思った一冊でした。第4話の途中、ちょうど全体の真ん中ちょっと過ぎぐらいまで読んだとこでした。
【目次】
第1話 甘口と辛口―日本酒の鑑賞
第2話 品評会と統制―現代のサケ
第3話 酒屋―生産から消費まで
第4話 民族の酒―日本の酒の歴史
第5話 酒になるまで―酒庫での作業
第6話 カビの力―麹と麹菌
第7話 日本の智慧―火入れと〓(もと)
日本の酒 (岩波文庫)(amazonリンク)
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2012年04月15日

「王様の速読術」斉藤英治 ダイヤモンド社

だいぶ前に書店で見つけた本、読み易かったけど、ざっと立ち読みした限りでは中身が無かったのでその時は購入せず。

先月、図書館で見つけて今日返却為、電車内の40分で初めから読了。

暗い国と明るい国。
暗い国から来たスパイに、成功の秘訣(=速読術)を教える明るい国の王様、という物語仕立てで、非常にとっつきやすくしています。

書かれている内容も、本全体を眺める、目次を見る、関心を持ったところを重点的に読む、といった基本中の基本だし、それらをアウトプットするとか、まさに王道でしょう!

本書が出た、自己啓発本華やかなりし頃には、売れたかもしれませんね。
勝間さん系の本です。

と、同様に・・・・いいっちゃいいんだけど・・・・率直なところ、本を読むのに慣れていない中学生以下の人向きぐらいのレベル。

まともに勉強して高校、大学ぐらいまで来ている人なら、本書を読まなくても、この水準ぐらいは身に付けているでしょう。じゃないと、まともなレポート出せないし、卒論書けないはず。
(まあ、AO入試とか、ゼミ無し、卒論無し、あってもwikipedeiaコピペなら、日本国内限定のなんちゃって大学生なんで、それらは除く)

勿論、そういった教育を受けていなかったり、これから諸々学んでいく学生さん向きには、効率良く、常識的な読書方法なので一読する価値はありますが、所詮は「速読術」とか言ってしまっている点で、薄っぺらさが出ています。

情報を収集し、ある程度理解できるようになって、ざっくり本書のレベルなら、ようやく物事のスタートラインに立ったぐらいでしょうか? この初心者レベルから、いかに深く、価値あるレベルにまで辿り着くのか・・・? それこそが今後の時代の課題でしょうけどね。

ベスト・プラクティスなんて、言っている人には、膨大な試行錯誤の果てにようやく価値あるモノを見つけ出すプロセスなど、理解できないんでしょうね。それこそが自分を成長させるということであり、結果として(初めからこれを期待しているのは本末転倒の感さえあるが・・)他者との明確な差別化につながる強みだと私は思いますけどね。

もっとも一時は私自身も結構、関心持っていたのも事実。
その時期があったので、その限界も自らの中で強く感じるようになりましたし、同時に知識が体験に裏打ちされて、自らの血肉と化すことも心底納得できるようになりましたもんね。

いろいろな意味で巧い本ではありますが、素晴らしい本ではありません。

もう一言でも、基本からその先への方向性まで触れていたら、私的な評価は変わったかもしれませんが、最後の方になるにつれ、本書自体の限界の方が目に付いてしまう、『自己啓発の呪縛』という枠にはまりきった印象を持ってしまいました。

そこが残念ですね。
類書の中では良い方ですが、このレベルを早く卒業していかないと、何も知らないままで終わってしまいそうな気がしないでもありません。そんな感じの本でした。

自分自身がまさにその状態だったってのもありますけどね。
【目次】
第1章 ワシには30分しかないのじゃ!
第2章 30分で1冊を読破―王様の速読術
第3章 目的別に速読術を使いこなすコツ
第4章 錬金術でアウトプットしよう
第5章 大王様への道
王様の速読術(amazonリンク)

ブログ内関連記事
活字の海で〜読書術は普遍的テーマ 相次ぐ指南本が好調〜
「仕事に活かす!本200%活用ブック」日本能率協会マネジメントセンター
「本を読む本」M.J.アドラー、C.V.ドーレン 講談社
「レバレッジ・リーディング」本田直之 東洋経済新報
「キラー・リーディング」中島孝志 実業之日本社
「無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法」勝間和代 ディスカヴァー・トゥエンティワン
「ぼくはこんな本を読んできた」立花 隆 文藝春秋
「良書選び 速読のススメ」日経新聞2007年12月15日
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2012年03月24日

「ローカル線で行く秘湯」『サライ』編集部 (編集), 片山 虎之介 小学館

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雑誌「サライ」に掲載した記事を元に、再編集してムック化して本にしたもの。
一粒で二度おいしい『流用』本ですね。

でも、いかにもサライらしい文章で感じはいいですね。悪くはないです。
ただ・・・雑誌の方が写真・文章共にあっている感じがします。

あと内容は・・・というと。
まあ、イメージ的に良さそうなものをさらっと紹介しています。
それ以上の深みはないし、ディープな内容もありません。

首都圏以外ばかりなので、鳴子温泉以外、行ったことのないところばかりですが、もっとディープでマイナーとこ鉄道で行ってますので都会のモノを知らない人達向けの紹介って感じですね。

個人的には最近、流行の廃線跡とか廃墟系の方がはるかに好き♪

大昔の産業遺産とか、都会の忘れ去られた考現学やら、タモリ倶楽部で取り上げられるようなのは、昔っから好きですね。

街中で撮った写真でもまたブログに載せようか(笑)。

最近、休みがイマイチ取りにくい環境であまり旅に出れていませんが、どっか行きたいな〜♪
18切符の時期だし、彷徨いたいわ、ホント。
【目次】
宗谷本線―豊富温泉(北海道天塩郡)
日高本線―浦河温泉(北海道浦河郡)
大湊線―薬研温泉(青森県下北郡)
五能線―不老ふ死温泉(青森県西津軽郡)
陸羽東線―鳴子温泉(宮城県宝造郡)
仙山線―作並温泉(宮城県仙台市)
羽越本線―温海温泉(山形県西田川郡)
上信電鉄―下仁田温泉(群馬県甘楽郡)
上越線―大沢山温泉(新潟県南魚沼郡)
黒部峡谷鉄道―鐘釣温泉(富山県下新川郡)
のと鉄道−葭ヶ浦温泉
湖西線−マキノ白谷温泉
飯山線−野沢温泉
飯田線−天竜峡温泉
長野電鉄−渋温泉
伊豆急行−修善寺温泉
神岡鉄道−新穂高温泉
伊予鉄道−道後温泉
高千穂鉄道−高千穂温泉
指宿枕崎線−指宿温泉
ローカル線で行く秘湯 (SHOTOR TRAVEL)(amazonリンク)
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2012年03月11日

「お金持ち大家さん」への道 高橋誠一 PHP研究所

これも不動産屋さんが、宣伝目的で売っている本っぽいなあ〜?正直言って・・・。

いささかうがった見方で言うと、本を出版するリスクを避けたい出版社が宣伝したい不動産屋とグルで、宣伝経費で負担するので、本出しましょう♪って感じでやってるっぽい感じがしてなりません。

実際、ビジネスの世界ではよくある話しだしねぇ〜。

出版を機に増えた顧客とかといって、この本では二匹目のドジョウで、そういった顧客の事例を紹介しているわけですが・・・。

ワンルームを売るだけじゃん! あと、リフォームの宣伝。
ついでに自分が属しているアパマンショップの宣伝と・・・・。

人と同じように、ただ何も考えずに購入して、管理も何もかも任せて、しかも高利回り。
本当だったら、たくさんの人がそれをやって、需給は調節され、当然、他の金融商品や不動産投資と比較した超過利潤はすぐになくなるはずですが・・・・はてさて???

ワンルームマンションって、どう考えても投資用で値崩れするトレンドしか見えないんだけどなあ〜。

賃貸物件の賃料価格は、地価に比しては手堅いものの(実需の底支え)以前は、空き屋が一年中見られることは無かったけど、今は都内でも空き屋が常にゴロゴロしているよねぇ〜。

敷金、礼金相場も変化しつつあるし・・・。

もうしばらくは、頭金貯めてますかね。
株価も順調に伸びているから、もう少し上がってから売るまで粘れるといいのだけれど・・・・。

そうそう、本書ですが、あえて読む価値はないかと。
単なる宣伝以上の価値は見出せませんでした。
【目次】
「導入」―なぜ「お金持ち大家さん」が「個人年金」になるのか
2 理解―「お金持ち大家さん」がローリスクである理由
3 「準備」―さあ、あなたも「お金持ち大家さん」を始めましょう
4 「実践」―物件選びのコツと陥りやすい落とし穴
5 「活用」―二棟目、三棟目の物件へはこうして進む
「お金持ち大家さん」への道(amazonリンク)


ブログ内関連記事
「東京の中古ワンルームを3戸持ちなさい」重吉勉 かんき出版
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2012年02月12日

「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」 橘玲 幻冬舎

この橘氏の作品は、どれも少なからず影響力(=説得力)のあるものですが、本書も非常に大きな衝撃を与えるモノになっています。

最初に、『自己啓発の女王』(誰かと思えば、あの勝間氏)を採り上げています。

人は、努力する事で能力を向上(開発)できる→仕組みを作れば、誰でもが結果を出せる→能力の向上の結果は、社会的な成功につながる→努力の成果が見えることで、より一層頑張れる(=正のスパイラル)

TOEICやら各種資格試験の合格とか、まさにこの前提で成り立っているわけです。

去年、私が会社から取らされた5、6個の資格なんてまさにその類いで取ったから評価されるのではなく、取らないと駄目駄目君扱いされる、その程度のものなんですけどね。

実際、自主的に今年はTOEICか情報処理でも受けようかと思っていますし、まさに私も否定しつつも、自己啓発の呪縛に捉われていたりする訳です。

実際、社会全体が共同幻想としてそれを持っているならば、あえてそれに乗ることでより効率的に生きられるのも事実ではありますし。有名大学の学歴や大企業で職歴、資格等。

本書では書かれていませんが、人の(会社で金を稼ぐ)能力を測る客観的な物差しがない以上、シグナルとしてそれらが有効であるのは、院生時代に論文で読んだしねぇ〜。それは未だに有効だと思う。

著者は、同時に最近の研究として発表されているものも踏まえて、能力は遺伝的に大部分が決まっていて、努力によって変えられる部分は少ないと主張しています。

この流れで、先日、私がクレチェマーを思い出し、古書市でゲットしたことになるのだが・・・。ここではそれは別な話。

生来的な遺伝要素×環境要因=個人の能力・性格・その他

という社会的な共同幻想を否定しちゃって、現実を見ようよっていうのが著者の主張で、それらをロジカルに各種根拠を挙げて説明し、従来の価値観を否定していきます。また、何故、それらが間違っているのにもかかわらず、社会・政治的に、それがあたかも正しいものとして受け入れられてきたかについても考察も、非常に説得力があり、興味深いです。

他にも本書には無数の着目点があり、またその説明が大変勉強になります。
返報性とかもそうですね。私の部屋に転がっている中世ヨーロッパの社会についての本に、「中世の遺贈」がありますが、これなんかもそうです。

人の社会においては、貰ったら、返さないといけない原則が存在しますからね。ローマ帝国のクリエントスや日本のお歳暮、学校の部活動や職場で、上司や先輩にもらったものは、返さないと落ち着かないのは、人の潜在意識の奥底にまで、根を張っている感がありますね。

そういえば、昔、デートしていた際に言われた言葉で「好意的に思っていない人から食事を奢られたり、物をもらうことは、返さなければいけないのが負担になるので嫌」というのは、それと同様の理屈なんでしょう。

「マクドナルド化」なんて言葉自体は初めて知ったが、内容はまさに私の仕事が目指しているものに他ならない。

誰がやっても、内容を深く理解することなく、しかも間違えることなく正確に処理ができる。その為に、業務支援系ツールを作り、手順書を作成する。

更に場合によっては、手順を間違えた場合には、自動でミスを防ぐべく、処理を中止し、アラートを出す。

一見すると、合理的であり、効率的ではあるが、習熟による生産性の向上が見え難い。その中でいかに志気を高め、改善に繋げ、より一層の効率化を可能にするのか、そんなことは誰も考えない、いや考えようとして気付いた人も目をつぶるのだ。

世界は、確かにその方向へ向かっている。

比較優位の話も定番ではあるが、なかなかしっかりした説明で、分かりやすく、現代の姿を上手に説明しているので理解が深まると思う。

ハッカーの話もこれまた定番ではあるが、所有権と評判という明確な視点から説明をしていて、従来の他の本よりも気付かされるものが多い。

オークションの評価の話もなかなか視点が異なるだけで面白い。
口コミサイトのやらせもあったが、評価を大切にすることは、信用につながり、老舗や大企業が有する「のれん」に相当するだろう。これは私の解釈だが。

同じものでも信用のある、評価の高いところから購入する方が、期待外れになるリスクを減少させ、中立的な期待値が高まるのであれば、それは合理的な行動であることを納得する。
(もっとも昨今は、合理的な期待以上に、損を嫌がるバイアスがかかる点も指摘されているが、それは本書で取り扱っている範囲ではない)

人は何によって幸せを感じるのか?

実際に幸せに生きていく為の方法論は、本書よりも過去の本で触れられているが、本書は本書で面白いし、私はこういう本が好きです。

本書を読んで何かが変わるわけではありません。法人は作ったことあるけど、私にはうまくそれを生かす仕組み作りに失敗したからねぇ〜。

とりあえず、次の事業企画が出来るまでは、あえて現状維持でタイミングを見計らうこともアリだと思う。
資金は、株式から急速に現金へ移行している最中。日本は諦めたし、外貨運用もね?

不動産投資でも始めますか・・・。
とりあえず、資本を貯めないとね。

そういやあ〜本書で触れられていたマックの話ですが、年配の人が働いている話をしたら、知り合いから面白いことを聞きました。

オーストラリアでは、弁護士事務所で働いてる弁護士が1週間(?)とか決められた期間、マックで働くんだって。

勤続後、5年とか10年とかした後で、突如、来週からマックで働いてということになるそうです。

研修の一環で普段とは全く異なる環境で、しかも弁護士としての仕事に慣れ切った頃にそうすることで改めて、視野を広げると共に、一般の人の視点を実感させるそうです。

凄いなあ〜。

私がメーカーに入った時も現場実習で工場に3ヶ月だったか働かされたけど、いろいろな意味でカルチャーショックあったけど、オフィスワークに慣れ切った、しかも弁護士の中年がいきなりマックの仕事とかって・・・。

日本もそういう良い所は、見習って欲しいものです。
悪いところだけ、海外のを取り入れずにね。余談ですが・・・・。

しかし、本書を読むと改めて自分の常識というか、固定概念が壊されていくのを感じます。
良い意味でも悪い意味で刺激になります。

このままじゃいけないんだと、強く気付かされますね。本当に!

といっても、人的資本が磨耗し、有効期間が短くなった私的には、リスク最小化の為にしばらくは我慢だなあ〜。でも、このままは有り得ないし、散々否定した「自己啓発の女王」の僕になりますか?(笑)

いろいろ考えさせられた本でした。大いにお薦め!!
真面目な人の場合、影響力がこちらも大きいのでご注意下さい。勝間本以上に、距離とって読むことが大切ですね。
【目次】
序章 「やってもできない」ひとのための成功哲学
第1章 能力は向上するか?
第2章 自分は変えられるか?
第3章 他人を支配できるか?
第4章 幸福になれるか?
終章 恐竜の尻尾のなかに頭を探せ!
残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「貧乏はお金持ち」橘玲 講談社
「マネーロンダリング」橘 玲 幻冬舎
「マネーロンダリング入門」橘 玲 幻冬舎
「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」橘 玲 ダイヤモンド社
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2012年02月05日

「週末作家入門」廣川州伸 講談社

面白いか面白くないかと言えば、そこそこ面白かったと思います。

実際に書いてみる、という行動にうつしてみるか否かが、本書を生かせるかのある意味分かれ目ではありますが、興味深い点もあります。

視点を本を書く際のネタにする、それだけで、しばしばビジネス書でよく言われる、仕事をする際の視点の複数化(作業者視点、上司視点)をより広い視野で出来るかと思います。なんせ、当事者から思いっきり離れた作者の視点で見るなんて、滅多にないことですし♪

著者はマーケティング関係を専門にやられていたことがあるそうで、本書も作家として出版できる可能性がより高まるように、きっちりとニーズに合わせて、最小限の労力で成果を得られるようにロジカルにアドバイスをされています。

それはそれで良心的であり、有意義ですが・・・・正直、つまらない内容の薄い本が増えるんだろうなあ〜?すぐさまブックオフで100円になるタイプの本が・・・。

私は、自分の夢があるのでその為に自分自身の考え方で、愚直で効率が悪くても、主観的に可能な限り納得いくだけのクオリティーを持ったものを生み出せるように頑張りたいですね。

まあ、その為に先々週買ったフランス語の文法書勉強しないと、今年はフランス語でゴシック建築の文献を読むのが目標ですから!!

資格試験の勉強に時間を割かないと決めたのですから、その分、こちらをやらないとね。

本を出すことが目標なら本書は悪くありませんが、自分として勉強する意義を見出したいなら、即物的な発想の本書をお薦めしません。受験勉強の参考書を読んでいるようなモノです。シンプルなハウツー物です。

本書がどうとかいう話ではなく、あくまでも読み手の問題になりかと。

まあ、確かに周りにいくらでも作家になれそうな人はいますが・・・多国籍企業のユダヤ人の会社に勤め、元KGBの人が・・・・・未来の作家さん、頑張ってネ!(笑)
【目次】
第1章 誰でも作家になれる
第2章 あなたの人生の棚卸し
第3章 ビジネス書をつくろう
第4章 経済小説をつくろう
第5章 あなたの本を出版する
週末作家入門 まず「仕事」を書いてみよう (講談社現代新書)(amazonリンク)
タグ:書評 新書 作家
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2012年01月29日

「組織を強くする技術の伝え方」畑村洋太郎 講談社

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失敗学で有名になり、マスコミへの露出も著しい著者ですが、たくさん本出し過ぎて、最近はどうかなあ〜といぶかっておりました。

でも、本書はいかにして自分が仕事のやり方やノウハウを伝えるか、どこの会社でも、どこの組織でも非常に大きな問題として脚光を浴びながら、なかなか実効性のある方法が提示できずに頭を悩ましている問題であり、それに対して一つの考え方として、大変参考になりました。

勿論、そうは言っても千差万別の事情を抱えて現場とは様々な違う点はあるものの、問題点を意識し、自らの場所で考え、実践していくうえでのたたき台には十分になると思われます。

本書を読むことで、基本的な問題意識や共通する問題点の認識を予め理解しておくと、次の段階へ出発がスムーズになりそう。決して本書を100%肯定する気は毛頭ございませんが、私の問題意識の比較・参考対照としては有意義な本でした。
本書における『技術』の定義:
「知識やシステムを使い、他の人と関係しながら全体を作り上げていくやり方」
「CAEによって形式化する技術伝達・・・前提条件に正確なデータが入力されている、欠けているものがないなどがある。」
本書で書かれている内容ですが、私の事務系の職場で言うならば、マニュアルや各種ツールやシステムが存在していても、それらを利用する前提条件を理解出来ていない人が、前提条件不備の条件下で規定通り作業してもそりゃトラブル発生するでしょうって感じですかね。

ノウハウも含めたその辺の暗黙知の取り扱いについては、どこの職場でもいやってほど経験してますしね。
ふむふむ。
技術というのは本来「伝えるもの」ではなく、「伝わるもの」なのです。
伝える側が最も力を注ぐべきことは、伝える立場で考えた「伝える方法」を充実させることではありません。本当に大切なのは、伝えられる相手の側の立場で考えた「伝わる状態」をいかにつくるかなのです。
まあ、本書内でも他のところで触れられていますが、今は、そもそも教わる側からもそれを覚えたいという意思がないところでやっている状況が存在し、教え手・教わり手共に不幸な状況下でそれらが実際には行われている、そういう事情がありますからねぇ〜。

正直キツイ話です。
本当はその環境自体の改善を図りたいところですが、まずは所与の条件下で出来る事から、一つずつ変えていくしかないんでしょうね。

つ〜か仕事の属人化は、絶対にいけないと強く思っている私自身の日々の仕事が、まさに属人化を加速させるような業務内容であり、それを会社から求められている、という大いなるジレンマ。更にそのブラックボックス化が日々、益々進み、悪化していく。

それが表面的には、会社の利益にかなっているというのは、未来への地雷を埋め込んでいるようではなはだ良心を傷つける仕事だけれど・・・それでも将来的に改善を目指し、良くなる事を希求し、目の前の事をやるしかないんだろうなあ〜。

人は人であるだけはでは、自由になれないというのは真理ですね。
マニュアルというものは、最初は誰もが使い易いように、シンプルで薄いものであることが多いのですが、まわりの条件の変化などで追加される要求にすべて応えているうちに次第に分厚くなる”宿命”にあります。

ですから、意識して定期的に見直さないと、すぐに固定化して実態に合わないものがそのまま居座ってしまうのがマニュアルの特徴です。
少人数の場合、作業者にマニュアルの作成・修正もやらせることで、当事者意識を植え付け、否が応でもその内容を見ないではいられないように私はしていましたが・・・今の場所では、諸々あってそれが出来ないんですよね。

情けない・・・・。当然、自分が関与していないものなど、人は見ないし、理解せず、マニュアルに載っている事項さえ見逃して、トラブルに結び付く。当然、業務手順の改善などにまで意識が向上していくことも難しく、業務効率は下がる事はあっても上がることなどなく、熟練による作業速度の向上しかないようでは組織としてどうかと思うのだけれども・・・・?

更に悪い事に、マニュアルを作ることを担当する人が自分で作業としてその内容を体得しないうちに、ただヒアリングしただけで作成したものなど、誰が見るのだろうか???

マニュアルの形骸化はから、無用の長物への変化などは一瞬なんだけどね。
伝える為の5つのポイント
1)まず体験させろ
2)はじめに全体を見せろ
3)やらせたことの結果を必ず確認しろ
4)一度に全部を伝える必要はない
5)個はそれぞれ違うことを認めろ
マニュアルのところで、私が考えて実践したやり方と著者のやり方、共通点が結構ありました。もっとも、私も昔は若かったから、教わり手の『個』を意識することは出来ていなかったなあ~。それは、散々教えるのに苦労して、ようやく実感できましたが、考えれば、良い経験をさせてもらったんですね。私自身も。
野中郁次郎氏提唱のセキモデル(SECI)・・・ナレッジマネジメントの一つの手法
個人の知識の共有化を図り(共同化Socialization)、暗黙知を明示知(形式知)に変換し(表出化Externalization)、それを組み合わせて新たな知識を創造し(連結化Combination)、さらにその知識を新たな暗黙知として取得する(内面化Internalization)というプロセスを繰り返すことで組織的知識創造が行われる。
まあ、どこの職場でも普通にやっていることですけどね。勿論、私も日々やっていますが、それを明示的に意識し、それを促進することが出来るなら、そこの組織は日々改善に向かう可能性が高くなるかと思います。あくまでも高くなるだけですけどね。

他にも最近良く聞く「守・破・離」とか、初めて聞いた「裏図面」(出来上がった設計図に決して載る事ののない、設計者の設計過程を記した図面)は、勉強になりました。

私も仕事している最中に、試行錯誤したものは一部メモとして残してますが、それを共有するまでいってないなあ〜。今後の大いなる課題ですね。

とまあ、いろいろと自らの経験や思いと重ね合わせることで、気付かされたり、再認識させられたりすることがたくさんある本でした。ご興味のある方には、一読をお薦めします。

ただ、あくまでも本書は契機であっても、そこから相当の苦労しないと何らかの成果物にまではつながりませんけどね。きっと。
【目次】
序章 「技術」とは何か
第1章 なぜ伝えることが必要か
第2章 伝えることの誤解
第3章 伝えるために大切なこと
第4章 伝える前に知っておくべきこと
第5章 効果的な伝え方・伝わり方
第6章 的確に伝える具体的手法
第7章 一度に伝える「共有知」
終章 技術の伝達と個人の成長
「技術を伝える」を巡るおまけの章
組織を強くする技術の伝え方 (講談社現代新書)(amazonリンク)

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「失敗学のすすめ」畑村洋太郎 講談社
「失敗を生かす仕事術」畑村 洋太郎 講談社
「暗黙知」の共有化が売る力を伸ばす 山本 藤光 プレジデント社
「いかに「時間」を戦略的に使うか」DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部  ダイヤモンド社
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「言葉にして伝える技術」田崎真也 祥伝社

読んで少し時間が経ってから、この書評を書いているので最初、読んだ時の感じとは少々トーンダウンしているのですが、それでも本書は、改めて気付かされることが多いです。

以前にもこの著者の本を読んだことありますが、やっぱり一流の方は違うなあ〜と思わされます。

当たり前のことを当たり前に愚直に、且つ着実に継続して行っていく。本当に人として見習いたいと思うことに多々気付きます。

昨今、グルメブームなどでしょうもないコメントがTVや雑誌で氾濫し、口コミなんかに踊らされたりするこの頃ですが、著者は、単純にそれを否定するのではなく、そもそも表現として、伝えるべきものを伝えているのか? 

具体例を挙げつつ、その表現が何も伝えていないことをロジカルに説明します。と同時に、では、いかにして伝えようとするものを表現するのか? そこまで突っ込んで説明していきます。

「産地直送」「肉汁がじゅわ〜っと・・・」「こんがりキツネ色・・・」
等、料理の味そのものを伝えないで、自ら考えることなく、ただ慣用句的にあり、単語を羅列しているだけの問題点とかね。

ともするとありきたりの批判に陥ってしまいそうですが、そうならないのがまたスゴイ!

目次を詳しく、手打ちしたのでそれを眺めるだけでも内容に想像がつきますので詳しくはそちらを見てね。

そうそう、ワインの味の表現にこれ見よがしにさほど味が分かっていると思われない人が、なんか「○○○の香り」とか言っていますが・・・、物を知らない私は偏見を持っていました。適当なこと言ってるのかと・・・・。お恥ずかしい。

ちゃんとしたソムリエは、他者が共有できる香りとして、
『「××の香り」と言えば、△△』
という1対1対応の対応表を頭の中に持っていて、それを踏まえて自分が過去に味わった記憶のワインと対照・照合しつつ、目の前のワイン等をそれに当てはめることで評価をしていくんですね。

と同時に、その味わい、香り等をき他者へ伝える為の道具として、それらの単語表現をきっちり、使いこなしている、そのことを初めて知りました!

逆に著者が、修行時代にワインそのものではなく、ワインの本を購入し、それらの表現する単語と内容の一覧表をせっせと手書きで作成し、それを覚えていった・・・という点に頭が下がると共に、強い共感を覚えました。

地道な努力が総合的に見て、結果的に最短経路になるというのはよくある話です。
私自身も未だに、手書きのノート取りますし、本読んでも参考になるのは、ノートに抜き書きしてますもんね。さらに、それをブログにキーボードでも打ったりしてようやく少しだけ記憶に残る程度。

ただ、この手のことを経て身に付けたものは、存外、応用がきいたり、何か別なことに関連した際にも生きてきたりするものです。ベストプラクティスに拘っているうちは、人マネに過ぎず、それ以上にはなれないのも事実のような気もします。

ちょい戻りますが、味や香りなどの感覚を言語化し、自らの脳内にデータベース化して蓄積。
新しいものに対しても、同様のルールで言語化し、過去のデータベースと照合し、共通点と差異点を明確化して、既存データベースに新しいものは追加していく。

また、逆に言語化した表現から、元の感覚的なものへ還元する、非常に興味深いです。

他にも嗅覚等、既存のものに頼り切って自らの感覚で判断する機会がなくなることで生かされなくなっている感覚などもあがっていました。

これは私的に言えば、嗅覚だけではなく、万事、人間は関心があるものにしか意識内で認識されないので、
身近な全てにおいて感覚を鋭敏にすることなのかなあ〜と思いました。

カラーバス効果とかいう単語がありますが、あれもその事の限定的表現ですね。

逆に考えれば、意識次第で人は気付く事、世界を、視野を広げることは無限に出来るわけで。それを改めてやっていきたいですね。

新しい人との出会いもそうですし、見知らぬ土地への旅行、ジャンル的に読んだことのない本の読書など、今年は、資格試験の勉強はあまりしないつもりですから、そちらを頑張りたいものです。

本書は、そういったいろいろなことに気付かせてくれる本でした。個人的には読む価値有りかと。但し、平易に書かれていますが、それは実行してなんぼのものなんで、読むだけでは大した効果はないでしょうね。たぶん。
【目次】
第1章 その言葉は、本当に「おいしい」を表現できていますか?

実際には味わいを伝えていない常套的表現
先入観でおいしいと思い込んでいる表現
日本的なマイナス思考による表現

第2章 味わいを言葉にして表現する

ソムリエは、なぜワインの味わいを記憶するのか
香りや味の記憶は、機械化・デジタル化できない
感覚を言語として記憶する
言語化―コンピュータと同じ事を頭の中でしている
ワインの分析は共有できる言葉を使うこと
はじめて香りを意識する
香りを言語化していく
嗅覚を意識したことで、子供時代の香りの記憶が蘇った
味わいを記憶するうえで嗅覚が鍵となる
育つ環境の大切さ―テレビゲームは大人になってから
嗅覚を磨いたことで、気付いたこと
ワインの香り―具体的な表現
料理人もソムリエも、プロは頭の中で味を描けないといけない

第3章 五感を鍛え、表現力を豊かにする方法

なぜ五感を鍛えるのか
嗅覚の能力を意識する授業
俳句に親しむようになって感じたこと
嗅覚は、なぜ鈍感になってしまった?
大人になってからでも鍛えられる嗅覚
嗅覚を鍛えることで、表現力に与える影響
湖での五感トレーニング法
語学を身に付けるのと同じプロセス
ブラインゴ・テスティングの方法
自分で言葉をクリエイトする方法〜コーヒーの場合
どう応用するのか〜ラーメンの場合
フレーバー(風味)の大切さ
自分が感じたフレーバーを表現に用いる
本物の表現上手になるには
加点法で考える文化
人生やビジネスで役立つ表現力
言葉にして伝える技術――ソムリエの表現力(祥伝社新書214)(amazonリンク)

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タグ:書評 実用書
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2012年01月28日

「ウィキリークスの衝撃」菅原出 日経BP社

wikileaksinpact.png

日本人が書いたこの手の国際的な問題を扱った本って、大概、中身が薄っぺらでどっかからの記事や文章の寄せ集めに過ぎず、読むに値しないものが殆どだと思っていました。実際、そうだったし・・・。

しかし、本書はその見事にその悪い偏見を打ち破ってくれました!

ウィキリークスとタイトルに銘打ちながら、ウィキリークスそのものに拘泥することなく、ウィキリークスが世界に与えたインパクトを、またそれを可能にした世界的な状況(政治的、技術的な背景)を実に理解しやすく、且つロジカルに説明してくれます。

確かに糸口はウィキリークスかもしれませんが、それをキーワードにとかく混迷した時代として、表面からではなんとも理解し難い多様化した(国際)世界を、世界の置かれた政治状況を色鮮やかに(=時として鮮血で血塗られたイメージで)説明してくれます。

今までは、日経読んでも、BBC観ても、ロイター観てもイマイチぴんとこなかったものが、思わず膝を叩きたくなるほど、合点がいくようになります! あっ、だから、そういうことが起こり得るし、起きたわけかと!

むしろ、日本でここまでの本がしっかりした出版社から日本人の著者により書かれて出版されているのが驚きです。さすがは、新聞社自身の意見として、民主党の駄目さを真正面から指摘することのできるメディアさんの系列というところでしょうか?

逆に自民党政権だったら、この本出ていなかったりして・・・。

少なくともアメリカの息のかかった国での出版は圧力物凄そうだもんね。まあ、英語圏だったら、アメリカも本気で圧力かけるかもしれませんが、マイナー言語で日沈む所の国の出版。しかもアメリカの公電で民主党は、訳分からない扱いされていた今だからこそ、出せたのか?

そんなふうにうがって考えてしまうくらい、破壊的な内容を含んでいると思いますよ〜。

最初に、ネットの日経ビジネスの記事とかで読んで、なかなか内容のある記事で関心を持ったのですが、本書は、それ以上に内容が濃い!! 是非、ネットの他、本でも読むべきでしょう♪

世界を、そしてアメリカを日本は同盟国として、もっと知っておくべきでしょうね。その必要性を痛感しました。心から。

では、本書の内容で記憶に残ったところや衝撃を受けたところを以下、紹介。

国防総省が主催で、軍事技術向上の為、無人で砂漠を走破し、目的地に辿り着く速度を競うラリーをやっていたりしたことは、何年か前のNHKスペシャルで見たし、自爆テロ等で補給部隊のトラックの運転手が殺害されるのを防ぐ為に、無人車が先導するなどの話は知っていましたが、まさか無人戦闘機が実戦配備されているとは知りませんでした!

要は、無人で戦闘機を飛ばして現地の偵察・哨戒行動をし、敵とおぼしき対象を発見するとそのままミサイルを撃ち込む軍事行動まで行っているそうです。しかもその運用を担当しているのが、軍ではなく諜報活動担当のはずのCIAって・・・・絶句!

ハリウッドのスパイ映画負けてるよ。現実に。

よくテロリストの上層部をミサイル攻撃で死亡させたとか、アメリカ政府の戦果としてニュースで報道されてますが、あれってこのことなんですね。しかも、同時に一切報道されない、一部のテロリストを殺害する為に付近の一般市民が何十人も巻き添えになっていたり、あるいは間違って単なる民間人達だけを殺害してもそれは誤差として報道されないわけです。

まあ、得てして戦争はそういうものではありますが・・・・、一部の戦果としての数名or数十名のテロリスト幹部の死に伴い、民間人の死者は千人を越えるとも・・・・。

そりゃアメリカはますます嫌われることでしょう。
パキスタン国内のタリバン勢力掃討、と言っても、住民に拒まれ、軍を投入できないから、無人戦闘機で民間人を巻き込みつつ、テロリスト殺害ってゲームじゃないのだから・・・もう・・・。

あるいは、夜中にいきなり民間人宅へ押し入り、夜間急襲とか。
で、いきなり発砲・射殺。しかも人違い。

住民感情悪化、反米感情促進、タリバンへの共感、ますます米軍は手の出せない状況に。
負の連鎖が半端ないっす。

アフガニスタンのカザフ首相がCIAのひもつきでその地位につき、更に汚職等政治腐敗に歯止めがかからない一方、民衆の支持は薄れ、でも、『正義の戦争』としての大義の為にも切るに切れない米軍。

補給基地に絡む不透明な癒着や膨大な資金の不思議な行方など。
前国連総長の身内もオイルマネーで腐りきっていた話がありましたが、こちらもですか・・・。ノリエガ将軍、マルコス大統領、フセイン大統領・・・みんなCIAのひも付きで権力の座に座り、腐敗し、さらには米軍の敵になっていく・・・・。

同じ事の繰り返しですね。さすがはパックス・アメリカーナ。
属国植民地の「日本」としては、まあ、逆らえませんし、敵いませんね。本当に。

もっとも、先ほどの無人戦闘機。
実戦配備は、凄いけれど、まだまだ初期のテスト段階の投入らしく、トラブルも続発しているようですね。しょっちゅう落ちたり、問題があるのはまあ分かるのですが、当然、最先端の軍事技術の塊ですから、敵に確保され、解析されたら一大事。

敵国勢力下に落ちると、機体回収の為にまた精鋭の特殊部隊が投入され、そこで人知れずたくさんの人が死んでいるとか。WEB上のニュースで、イランにハッキングされ、最新鋭の無人戦闘機が捕獲された件は、そもそも無人戦闘機の実用化自体を知らなかったので、適当な2ちゃんねる的ニュースかと思っていましたが、本書を読むとあながちガセとは限らないようです。

無人戦闘機自体が技術的に多数の問題、欠陥(バグ)を有した状態で、多用されており、同時にイランの電子戦の遂行能力が、想像以上に高いとか記事には書かれてましたが・・・マジかよ〜。

世界は驚異に満ちています!!

そうそう、米軍の戦闘日誌等をウィキリークスにまさにリークして、死刑にされそうな情報分析官のマニング兵士ですが、いくら情報分析担当といっても、何故下っ端の彼があれだけの情報に接触できたのか?

その理由が本書を読んで初めて分かりました。
9.11以降、テロ情報など点では分かってもいても、情報の分断でそれが繋がらず、大きな脅威として認識できなかった点を問題視し、国防総省の鳴り物入りで、あちこちのネットワークを繋げて連携される大きな流れが背景にあったそうです。(例外はCIA、あそこだけやっぱり国家的なこのネットワークに連携していないらしい)

さらにね、イラク戦争等戦争の長期化により、一時的な武力の投入だけに留まらず、長期的な安定を現地で達成するためには、米軍が現地で信頼を獲得しなければならず、その為に現地の風習や文化、宗教、部族間的な力関係や背景等、ありとあらゆることに精通する必要が生じたそうです。

各種作戦遂行には、その辺の周辺諸事情を前提として知っておく必要が生じ、その需要に答える為にありとあらゆる情報が集約され、どこからでも検索できるようなネットワークが新たに構築されたそうです。

ネットワーク相互の接続拡大と、ネットワークアクセスの現場担当者への大幅な権限移譲。
その結果として、以前では考えられない機密情報に膨大な人がアクセス可能になり、当然、セキュリティ的なリスクが無限の増大に至った結果の、起こりうる問題が現実化した。

それが事件を可能にした時代背景だったようです。

事件後、国防総省の情報改革の流れに対し、ヒラリークリントンは駄目だしし、時代を逆行化しかけているようですが、まあ、難しいところでしょうね。

企業レベルでも組織ならどこにでも起こり得る話です。
必要以上に現場に情報を渡すと、各種不都合が生じやすくなり、経営的なリスクが増大しますが、従業員のモラルを高め、個々の、あるいは組織としての生産性向上には、情報の共有化による主体的な行動が不可欠ですからね。

でも、時代の寵児(落とし子)としてウィキリークスをもてはやすのではなく、一方で受け入れ側の技術的な面ばかりでもなく、それを出す側の時代的な側面とペアで初めて、そういった事象が生じている(生じうる)ことを見ていないと、足元すくわれますね。

本書は、見えてないものを非常にたくさん気付かせてくれます。

「ウィキリークスを読み解く背景知識」後半の方に著者からの説明があるのですが、これがとりわけ勉強になります。また、貴重な情報です。

私も含めて、世界のことを理解するには前提知識が足りてない人が多いかと思いますが、こういうのは、きっちりと知っておきたいところです。

薄っぺらなビジネス書だけ読んで、小賢しく小利口になったつもりでいるよりも(私か?自嘲)、もっと広い視野でお勉強しましょう♪ 

他にもたくさんんあり過ぎて、本書から学んだこと、気付かされたことを書き切れませんがもう幾つか。

特殊な諜報活動、工作活動を請け負うCIAが、戦線の急拡大で警護担当の深刻な人員不足に陥り、な、なんと身分を隠すべき職員達の警護を民間会社に委託してるってのは、驚天動地なんですけど。

どっかの会社がアウトソーシングしたり、業務委託しているとのは本質的に何かが違うような気がしてならないのですが・・・・?

まあ、民間といっても軍のエリート部隊のシールズだっけ(?)そこらの退役軍人さん達が作った御用達会社ではあるものの、民間ですよ〜。スパイが民間の警護会社に守られて、任務遂行って・・・どんな時代だよ。

イラク戦争とかでもミサイルぶっ放すとか直接的な軍事行動以外は、かなりの部分、民間にも委ねてるのは知ってましたがねぇ〜。ブッシュさんの息のかかったカーライル・グループとかだったかな?もう、忘れちゃったけど。

そうそう、背景知識で説明されている、何故ウィキリークスのサイトが完全閉鎖できないかなど、これも現代に生きる人の常識レベルで知っとくべきかもね。なるほど・・・と改めて、納得させられるかと。

本書は是非、読んでおくべきです!!
最近(以前から?)、レベル劣化の著しいNHKのニュースなんか見るよりも本書読む方がはるかに、何倍も勉強になりますし、社会に流れを的確に把握するにはうってつけです。

勿論、日本の民放のニュース解説とかは、論外。
分かり易い、と言っても内容をはしょり過ぎで、下手すら本質を誤解しかねない説明もある。
あんなの見て、ニュースを分かった気になるのは、いかがなものでしょう。

おおよその感じをつかめて、その後で自分で調べて更に理解を深めるような使い方ならいいのでしょうが、そもそもあの手の見る人が、そういう自らで調べ、学ぶ人には思えません。

だとすると・・・・中途半端な付け焼刃なら、むしろ知らなくてもいいかもね。微妙かもしれませんが・・・・。

とか、そんなことを思ったりしましたが、本書はいいです!!強くお薦め!

ウィキリークスを知りたい人は、直接的な情報は少ないですが、それ以上に現代の国際政治に関心のある人、本当の世界を知りたい人、読みましょう。

CIAの専門家が拠点ごと、二重スパイによってぶっつぶされた話とか、各種拷問の話など、リアル過ぎてショッキングではありますが・・・・。興味深いです。
【目次】
第1章 世界を震撼させる機密文書の暴露
第2章 ウィキリークスを作るために生まれてきた男
第3章 進化するリーク・システム
第4章 アメリカの国家機密を渡したインテリジェンス分析官
第5章 9・11のトラウマが大量漏洩を可能にした
第6章 暴かれた「北朝鮮・アルカイダ・コネクション」
第7章 CIAと米軍特殊部隊の「秘密戦争」
第8章 テロ、暗殺、拷問、無差別殺人――イラク戦争の傷跡
第9章 迷走し続ける「オバマの戦争」
第10章 “無極化世界”が生んだ「時代の申し子」

ウィキリークスを読み解く背景知識(1) オバマ政権と戦争─泥沼化するアフガニスタン
ウィキリークスを読み解く背景知識(2) [技術解説]なぜウィキリークスの息の根を止められないのか
ウィキリークスの衝撃 世界を揺るがす機密漏洩の正体(amazonリンク)

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2012年01月09日

「ウィキリークスの時代」グレッグ・ミッチェル 岩波書店

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去年の年末に初めてウィキリークスの本を読み、強い衝撃を受けたので多方面から知りたいと思い、本書も手に取ってみました。

しかし、以前読んだ本『全貌ウィキリークス』とは全く異なり、本書では驚きも衝撃もなく、本書を読んだのでは、ウィキリークスの秘めている潜在力、時代のブレークスルーポイントとなる意義も分かりませんし、伝わりません。

最初に本書を読んだだけなら、私はウィキリークスにそれほどの関心は抱かなかったと思います。

なんでこのレベルの低いものが本になっているの?と思いつつ、著者の経歴を見ると・・・。

著者は、あのアメリカのメディア関係者で、自身がブログで書いた戯言をご大層にも本にしたもの。
内容の薄っぺらさには納得いったものの、それをなんでわざわざ岩波が出すのでしょう。情けない・・・・(涙)。

岩波は時代にキャッチアップしようとしても駄目だし、そのセンスが無い事を図らずも露呈した感じ?

Wikileaksそのものに絞らず、それが出てきた一般的な時代を描くということで、一定の距離を置き、当事者ではない余所者のブロガーによる目を通して、客観性を確保とかあまりにも綺麗事過ぎて、正直、唾棄すべき欺瞞を感じてならない。

良くも悪くも・・・と言っても、悪いだけだが、表面的且つその背景への言及(裏付けやその原因の調査)もなく、通常のメディアが垂れ流す、大本営発表報道よりも質も落ちてそう。

これなら、アメリカ政府であっても放置してくれるでしょう(笑顔)。そんなレベルの本です。

ウィキリークスを知ろうとして、本書を読むことはお薦めしません。時間とお金の無駄に加え、必要以上に矮小化することで誤解を招き、むしろ今現在の時代と、今後の時代を取り違えることでしょう。

勿論、読むに値しません!
【目次】
第1章 付随的殺人―米軍ヘリ無差別銃撃
第2章 ブラッドリー・マニング
第3章 アフガニスタン戦争ログ
第4章 イラク戦争ログ
第5章 ケーブルゲート―米国大使館公電漏洩
第6章 ジャーナリズムの将来
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2011年12月31日

「全貌ウィキリークス」マルセル・ローゼンバッハ、ホルガー・シュタルク 早川書房

wikileaks.jpg

【本家サイト】http://wikileaks.org/

もう2週間前になるかな?読了してから。

今年最後である意味、本当に目から鱗で、絶対に読んでおくべき本として筆頭に挙げても良いでしょう!全力でお薦めします。

今年一年の中では一押しですね。

iPhoneは世界を変えたと思いますが、wikileaksは、現実の世界を本当に生で一般大衆が見れるようにしたノーベル平和賞ものの大革命だと思います。
(但し、決して綺麗事の行儀の良い組織、存在ではない。関わったものを全て不幸にしかねない『パンドラの箱』であり、世界を良くするのか、悪くするのか、一概に判断出来かねない代物です)

今の時代だからこそ出来、世界各国がまさに情報を管理統制しようとしている今だからこそ存在出来ているかもしれないまさに稀有な組織だと思います。

しかし、出るは出るは国際政治がいかに狐と狸の化かし合いで、情報と軍事力がモノを言う世界であることを痛感させられます。いやあ〜冗談抜きに、魂が涙を流すくらい、虚構に満ち満ちているよ。

本書を読んでいろいろな意味で胸がいっぱいになります。

アメリカが自国民のみならず、ネットに流れる世界中のありとあらゆる情報を収集し、解読し、分析しようとしていることは、周知の事実ですが(先日もE-MAILが政府の安全保障上の理由で読まれてたことがニュースで流れてたけど)、まさに『検閲』、表現の自由なんてナニソレおいしいの?状態。

アメリカである意味、建国の思想であり、何よりも尊重されることを憲法でうたっている『表現の自由』が本当に建前だけであることをこれほど露骨に且つ、徹底的に晒したのも衝撃的です。

そりゃ、一民間団体を潰すためにありとあらゆることで圧力をかけてる姿は世界中のまさに晒し者以外の何物でもないもんね。まあ、国連内部のあちことに盗聴器しかけるは、外交官に思いっきりスパイしろと強要したりの公電がまんま生で公開されたら・・・そりゃ、外交的な体面は地に落ちたわけで・・・ネ。

あの超やり手のヒラリーさんが、無能なオバマさんの下で苦労に苦労をさせられたあげくのまさにトドメでしょう。あっというまに20歳以上老け込んだあの姿、あのやつれかたは、その背後の苦労も想像に難くないです。

もっとも、日本人の政治家なら、逃げ出すか投げ出すだけで踏み止まって、それでも最大限の弥縫策に奔走しているのは、やっぱり凄い政治家だと思います。

でも、本当にアメリカって酷い。
まあ、そのアメリカの片棒をついで、子分よろしく尻尾を振っている日本国民としては、恥ずかしい限りだし、相変わらずの大本営発表の報道しかしない日本のメディアは、更に最低ではあるものの・・・・、それを存続させている日本人は、う〜ん、年末なのに悲しさ半端無いです。

まあ、ここ数年基本自分の部屋にはTVを置かず、極力見ないようにはしてますが・・・まだBBCの方がまし。

そういえば、何年か前にBBCの番組でも見たけど、一般人を何でもないのに、アメリカ人兵士が勝手に誤解して打ち殺してたの報道してましたね。

本書の中では、イラク戦争時のことなども書かれています。

ロイターのカメラマンが乗っている車をあろうことか軍用ヘリのアパッチで銃撃する内容も紹介されてます。銃撃を逃れて生きていたのをご丁寧にも再度打ち殺したりね。負傷者を収容する為に来た車に子供達が乗っていても、おかまいなしにまた銃撃。

それが全部記録されていて軍内部の資料となっていたのを、軍関係者がまさにリークして既に世界中に公開されているわけですが、そういう資料が山ほどあるわけです。

さすがはアメリカ軍、強いっす!
天安門事件で民主化運動してた学生らを戦車で轢き殺すような非人道国に教え諭す、民主主義の鏡のような国の軍隊さんです。

もっとも戦争だったら、どこでもこういうのあるんだけどね。
さんざん、日本人も戦争中やったし、戦争でそういうこと無いなんて方が例外でしょう。

それでも政府が記録でしっかりと分かっており、それを隠して知らぬふりしていた事実をあえて、暴露しちゃった訳ですから・・・そりゃ、テロリストと同等以上の危険と看做されるのも止む無いでしょう。

国粋主義者がさっさと殺せと、大真面目に語ってるのは、本気だと思います。ましてアメリカだもん。そういうのがお得意の人達山ほど抱えてるだろうし・・・・。

大義名分の好きなアメリカさんでも、体面かなぐり捨てて、別件逮捕よろしく合意の性交渉をレイプとか捏造したり、銀行口座を拘束したり、サーバーを置かせないとか、まあ、当然か。

とにかくいろんな意味で衝撃です!!
と同時に、あれほど世界で話題になっていたのに本書を読むまでサイトを訪れていなかった私の愚かさも呪いたくなりますね、ホント。

【本家サイト】 http://wikileaks.org/


さて、そもそも本書はウィキリークスを立ち上げたジュリアン・アサンジ公認の本ではありません。

ウィキリークスは、元々投稿された文書の内容の真正さだけを判断し、それ以外の価値判断を含めずに生ソースを公開するというのが基本だったそうです。

ただ、その文章や記録に記された内容のあまりの影響力から、関係者の命にも関わる事態も相当の確度で予想され、内容を精査して必要に応じて一部をマスクする必要があること。その為の判断と作業を行えるだけのノウハウを有するもの。

同時に大衆がいくら事実を公表されても理解し、判断するだけの能力を持たない事から、大衆へ伝える為の媒介としての伝統的メディア(TVや新聞等)の必要性もあり、ウィキリークスは従来メディアと結び付くようになったそうです。

その際、ドイツのニュース週刊誌「シュピーゲル」の記者及び編集者として関わった関係者が本書を書いてます。相当詳しい内部事情についても書かれていると当時に、客観性を保とうと一定の距離感を置く姿勢も出ていて、アサンジについては、非凡な長所と同時に、人間としてかなり欠落があり、反体制的な短所があることもしっかり書かれています。

本書だけでも全てを信用するのは、危険ではありますが、複数の情報源から判断するにしろ、本書はきっと読む価値がある本だと思います。しかし、本書(翻訳版)が何故、早川出版からなのかは・・・いろいろと裏がありそうな気がしないでもない。

大概の新聞社やTV関係は、子会社に出版社持っているのにそいつらは、放置するわけですよ。一番、その衝撃を知っているはずなのにね。ダンマリを決め込むというのは、うがった見方かとは思いますが、日本での報道姿勢や報道の内容を見ていても、どうかと思いますね。

まあ、NHKスペシャルでもおおぴらに嘘を報道しちゃうぐらいだしね。
ワールドビジネスサテライトで、注目の躍進IT企業として紹介されていた会社の中の人としては、裏とかやらせ見過ぎて、どれも信用できません。実際、消滅した会社もあるし・・・。

どこの会社も一緒ではありますけどね。

本書の内容に戻ります。

最初の頃の大きなリーク情報元は、中国の国家的なハッキングの過程で、ネット上に放置され、漂っていた膨大なデータだったそうです。中国はその辺凄いもんね!

しかし、それがネット上に漂っているとは・・・・。
私がネット上で見つけられるのは、○○○○のデータぐらいだし・・・orz。

10年以上前かな?
IBMやら何やらの中国出身プログラマーが中国政府に脅されて、企業内の機密情報を流し、それらがバレて大騒ぎしていた頃があったけど(日経とかでもよく記事になってたね)、そういった頃からの伝統ですね。

今の中国政府の国内の情報統制(ネット等)なんかの凄さも凄いらしいし。
うちのブログも中国からは見れないって、誰か教えてくれて、試してみたら、本当に見れなくて笑ったことがあったけど・・・・。まあ、それおいといて。

それからは、今もアメリカで大きく話題になってますが、アフガン戦争の日誌を暴露した同性愛者の元兵士マニング。抑圧された中での孤独感もあり、本来あってはならない情報分析官がリークしちゃったそうです。

本人が自分がやったことを暴露してたら、そりゃ捕まるって!
知能指数が高い事と、人としてバカかは別物ですからね。

仕事関連で知った情報を、外部に漏らすってのは、社会人として以前にましてこの場合は社会的影響から見てもアウトでしょ。どれほどの人に迷惑をかけるか分かっていない。

また、どんなに防止しようとしてもやる奴はやる訳です。
大概、その抜け穴を考えれば出来ないことなんてないでしょう。まして部外者ではなく、内部関係者なら。

その辺は人としての生き方だよね。
どんなに不満や不平があっても、自分で納得がいかない不誠実な生き方や人生は歩みたくないもんね。
このマニングは、もっとも確信犯らしいから、国家的利益を考慮したら、見せしめとして死刑にでもするしかないんでしょうが・・・・。

う〜ん、それ以前に日本のイージス艦情報の漏洩は、あれこそ死刑だと思うし、アメリカだったら、あのフパイの乗った飛行機ごと打ち落としかねないでしょう。必要があれば、やると思う。

しっかし、本書は本当に考えさせられることが多いです。
アメリカが解読できない暗号化を必死になって阻止し、自分達の知らない情報があることに我慢ならないというあの姿勢は、ホント大国のエゴだね。私的には、中国とアメリカって紙一重の双子に映るんだけど・・・・。

本書では、本来自由であったはずのネットの世界が大国の管理下、統制下におかれることをヨシとしない人達があつまっていく姿も描いています。元々アサンジもそちらの人だしね。

善悪の価値判断を含まない元々の単語としての『ハッカー』だったわけだし。

物欲もなく、ネットにつながる環境さえあれば、寝るところは、ソファだろうが、どこだろうがおかいまいなし。ひたすらPCで猛烈に作業をしまくる。

友人達が情報リークをされた側からの反撃で殺された経験もあり、極度に猜疑心が強く、知り合いの家に泊まり歩き、住所不定のまさに現代版のヒッピー系の人だそうです。

無から有を作り出し、個人が本当に国家と対決しているのは、まさにこの非凡の人物の存在無しには有り得なかったんだと思います。PAYPALで私も寄付しようかと思ったよ。Tシャツ買うかな?

まさにアメリカ政府から、国家の敵としてのお墨付きをもらったぐらいだし。政府の内部文書も公開されてるそうです。

でも・・・友人にはなりたくないかも・・・・?
とにかくいろんな意味で、勉強になることが多数書かれています。
正月番組や紅白なんて見るぐらいなら、本書を読みましょうね。

日本のTVで見る価値のあるものなんて、ほとんどないから・・・・。

今のユーロ通貨の危機に直結するアイスランドの銀行の問題もここが絡んでたんですね。同時に、何故あの国が非常に国家的IT化の進んだ国だったのか・・・どっぷりアサンジ他、ハックティビスト達の知恵を活用していたとは・・・知らなかったことばかりです。

私が無知なだけなのでしょうが、日経ではそんな記事読んだことなかったような・・・。
気がついてないだけかもしれませんが?

とにかく、くだらない勝間氏等のビジネス書や日本のメディアを見たり読んだりするんだったら、本書で目を開くべきかと・・・・。『事実は小説より奇なり』この言葉は生きていることを実感できます。

うちのブログを読んだ方には、強くお薦めします。(但し、本書の内容が正しいかは自分で判断して下さいね)

【追記】
私は、全く知らなかったのですが・・・・朝日新聞がwikileaksをソースにして独自の報道をやっているようです。迂闊すぎな私。情報弱者ですね。反省。

情報の信憑性確認、厳選し公開〈米公電分析〉朝日新聞社
【目次】
プロローグ

第1章「国家の敵」ウィキリークス
逮捕前日のジュリアン・アサンジ
ウィキリークスの登場が投げかける問い
情報は権力である
憤怒に狂うアメリカ政府
無視された米軍のウィキリークス・レポート
「僕は、大物たちのもくろみを台なしにするのが大好きなんだ」

第2章ジュリアン・アサンジとは誰か
「あの頃はトム・ソーヤーみたいだった」──オーストラリアでの子供時代
幼年期の終わり──継父との闘い、カルト教団との闘い
天才ハッカー誕生
NASAをハッキングした少年
結婚、逮捕、裁判
ウィキリークス構想の芽ばえ
暗号戦争──アメリカに勝利したハックティビストたち
「政治活動1 ・ 0」では世界は変わらない

第3章ウィキリークス誕生
発足──拠点もなく仕組みもなく
アサンジがひた隠す、 「中国パッケージ」の秘密
本格オープン前の焦り
ケニア──初めての成功にして汚点
スティーブ・ジョブズはHIV陽性?─リークの真偽と提供者の秘匿
ユリウス・ベア銀行の失敗─隠すほどに広まる秘密
ダニエル・ドムシャイト゠ベルク──ナンバー2になる男
つきまとう資金問題
ウィキリークスは右派か左派か?

第4章「コラテラル・マーダー」ビデオの公開、マニング上等兵の背信
超弩 ど級の素材、破られた鉄則
ジャーナリズムの聖地、アイスランドへ
プロジェクトB」──イラク民間人爆撃ビデオ公開への道」
アサンジの猜疑心
ワシントンでの記者会見
反響
ブラッドリー・マニング上等兵の孤独
米国史上最大のデータ窃盗
「こんなふうに何でもしゃべっちゃって、自分が信じられない」
ウィキリークスの情報源が初めて割れる

第5章大手メディアとの協働、アフガン戦争記録のリーク
マニング逮捕の衝撃
ロンドン──報道機関とタッグを組む
素顔のジュリアン・アサンジ
進行する極秘プロジェクト
アフガン戦争日誌、一斉公開
オバマの反応
アフガン文書のリークは何を意味するか

第6章内部崩壊の危機、イラク戦争日誌四〇万件公開の衝撃
アサンジ告発──スウェーデンの二人の女性
ウィキリークス内部に走る動揺
ドムシャイト゠ベルクの失望
相次ぐ主要メンバーの脱退
「ウィキリークス、イラク戦争日誌四〇万件を一挙公開」
世界が驚愕したイラクの真実
「私にとってウィキリークスは内部告発の未来です」

第7章世界が震えたアメリカ外交
公電流出
ヒラリー・クリントンが戦慄した日
「ニューヨークタイムズ抜きで行こう」
「ウィキリークス自体がリークされたということだ」
紳士協定成立、 「プロジェクト8」始動
公電が物語る米国政府の真意
国連をスパイせよ──ヒラリーの極秘指令
各国の反応

第8章包囲されたウィキリークス
ブラッドリー・マニングの逮捕
強まるウィキリークス支持者への圧力
アサンジに迫る当局の手
サイバー包囲網
サーバー遮断──圧力に屈したアマゾン
送金ストップ、アクセス
遮断
インターネットの支配者は誰か──蜂起する支持者たち
アサンジ、国際指名手配へ
逮捕


第9章ウィキリークスの未来、世界の未来
権力、メディア、ウィキリークス
ジャーナリストのジレンマ
機密文書の公開は民主主義をおびやかす?
すべての情報を公開すべきか─ウィキリークスと伝統的ジャーナリズム
アサンジの反論
ウィキリークスの誤算
「国境なき危機の時代」における、ウィキリークスとメディアの課題

エピローグ
謝辞
原注
全貌ウィキリークス(amazonリンク)

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2011年12月25日

「コンサルタントの習慣術」野口吉昭 朝日新聞出版

実は10日間ぐらい前に読んだ本。
レビューするほどでもないのですが、同じ本を二度読まないように一応書いておく。

内容は非常にオードドックス。『継続は力なり』この一語に尽きる。

それの具体的なメリットとそれを可能にする方法論を書いています。方法論的には、かつて読書する価値のあった頃の勝間氏の本に書かれていたものと同一です。

継続することを習慣化することで、無理なく持続する仕組みを作り、それによって目標を達成していく。私は、分かっていながら実行が不十分だから、実際はまだまだ未熟者ですね。

人は行動することによって変わり、また周囲から受ける刺激の内容も変わることで成長を遂げていく!
う〜ん、最近行動をお留守にしている私には耳が痛いですね。来年は、試験勉強も一息つくので『行動』に重点を置いてみますか?

ついでに、本書の内容もざっとまとめてみようか。以下、メモ等。

『守破離(しゅはり)』
形稽古の世界の言葉。「守」は決められた型をしっかりと守り、それを繰り返すことによって基本を取得する段階。「破」は、守で見につけた基本をベースにしながら、自分なりのオリジナルを取り入れていく段階。「離」の段階では、型から離れて独創的な個性を発揮できるようになる。

習慣化するには、必要性を感じることが必須。

習慣化の第1段階(習慣化の前提)
@目的(なんの為に)A目標(どうなりたい)B手段(何をいつまでにやる)を一体化させる

習慣化の第2段階(習慣化のマネジメント)
@見える化(今の自分を正しく、冷静に把握)
Aランドセルサイクル(前倒しの準備)
B愚直さ(継続こそ力の原点)

習慣化のゴール
それをしないと気持ちが悪い状態になった時。

他にもロードマップとか、リーダーについてとか書かれているが、正直、頭でも分かっているし、一応、実行もしているので私には不要。その辺は、常に上司の仕事ぶりを見ていて学んでいるので、もっと切実且つ生で有意義な勉強をしていると言えるだろう。

今の職場にいる隣の席のおじさんが、ついこないだまで某会社の役員様だったのですが、その言動を見ていると非常に勉強になります。だてに叩き上げで役員になった訳ではないです。

作業をする際でも、常にその内容と意味を確認し、自分なりに納得したうえで初めて仕事に着手するし、常に前回との比較が出来ており、微小な差異でも手間を惜しまず確認する姿勢は、筋金入りの管理監督者ですね。

また、作業の前後で必ず枚数や件数をチェックをするのは当然と言えば当然ですが、それを本来の現場の作業者に欠けていても、おえらいさんがまさに習慣として身に付いているのは、納得ですね。

駄目な奴は駄目な理由があり、上がる人は上がるだけの理由がある訳です。

また、役職の上下を問わず、人を動かすツボ、というかポイントをしっかり押さえており、本人もこないだもらしてましたが、自分が頼んだ時に、自分の為なら仕方ないかと言って、動いてくれる人をいかにたくさん作れるか、それで出来る仕事の幅や内容が変わってくるというのは、まさに至言ですね!

部下や上司、周囲の人をいかに巻き込んで仕事を出来るか、管理職たるもの、まさにそれこそがその職務であり、価値なんだけど・・・それを分からず出来てない人、多いからねぇ〜。

『門前の小僧、習わぬ経を読む』ではないけど、有能な人の近くにいるのは勉強になります。と同時に、そうでない人もそれと比較することで、何が足らないのか、我が身に置き換えることも出来ますしね。

以前いた有能な上司がいなくなり、誰をお手本にしようかと思いましたが、とりあえず、まだまだ学ぶことは多いですし、頑張らねば!

学ぶことも多いし、私の目から見ても欠如部分が多々見られる職場だけに、まずは自分が出来る事をしっかりとやっていかなければですね。3年以内に自分が現在の部署を離れる事を念頭に、可能な限り、業務上支障なく、部署の仕事が継続できるようにするのも私の使命だと思いますしね。まさにmission!

"impossible"ではありませんけどね(笑)。
他の部署でも自分の存在価値があるように、しっかりと準備せねばと常に考えさせられる今日この頃です。いつまでも今の仕事やってらんないしね。

何があっても、転職市場で評価されるだけの付加価値は身に付けたいなあ〜。
つ〜か、その前に簡単な損保の試験、なめてて落ちてるので来月はさすがに合格しないと!!

未だに全く勉強してないけど・・・ああ〜と天を仰ぐ!
【目次】
序章 コンサルタントの習慣術とは何か
―レセプター(受容体)を開いて、常に進化するために
1章 習慣をマネジメントする
―「習慣=それをしないと気持ちが悪い状態」を実現するために
2章 「考える力」を磨く習慣術
―いつも「三つ」に分けて考える思考習慣を持つために
3章 「主体的な行動力」が身につく習慣術
―ロードマップを描いて、着実に成長するために
4章 「新たなものを創り出す」習慣術
―自分に刺激を与えて、パラダイム・シフトするために
5章 「打たれ強い人」になる習慣術
―自分もチームも、逆境を乗り越えるために
6章 「人を動かすリーダー」になる習慣術
―責任を全うする喜びを感じるために
コンサルタントの習慣術 頭を鍛える「仕組み」をつくれ (朝日新書)(amazonリンク)
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2011年10月30日

「アキバ系な起業のしかた」アキバ系起業研究チーム 秀和システム

akibakei.JPG

出版社が異色なシステム・情報系メインのところだったので、よくもまあ、こんなの出したなあ〜と図書館で流し読みした。

表紙のチャラさにも関わらず、中身は非常にまともな起業本。
流通関係や税金、海外契約まで触れていて、正直ビックリした!

実際に起業した経験からも、本書内でも率直に書かれてもいますが、好きで会社起こしても、まあ、儲からないでしょうね。うまくいっても、食っていければ御の字のレベルかと。

普通にお仕事して趣味でやるならばいいのでしょうが、凡人がやって、楽できることはありませんね。通常の何倍も苦労して、ようやく並以下ギリギリ。

でも、好きで情熱があるから、やっていける。そういうお話での起業です。

そうそう全然知らなかったので、興味深かったのは、ゲームエンジンの話。
ライブラリとかそういったものも含めて、必要な処理のパターンを作り、後はパラメータを変えたデータを入れだけで、個々の処理をするプログラム作成の手間を省くって・・・昨今のERPパッケージなんかと考え方は一緒ですね。

そりゃ、手間省けるわけだ。納得!
ゲームの世界も同じソフトウェア業界ですし、同じようであっても不思議はないんでしょうが、ちょっと意外で目から鱗でした。私的には。

まあ、私が職場で作っているのも、良くある処理は自分用のライブラリを使ってますけどね。パスやファイル名を変えるだけで流用できるのをイチイチ書いてらんないですし。

本書読んでいて、改めてANDROIDで何か作りたいと強く思いました。来月の損保試験が終わったら、作りたいなあ〜。最近、会社でやってるのは、事務仕事ばかりでつまんなくって・・・いささか気分が滅入るもんなあ〜。

脳内でアルゴリズムを考えている方がよっぽど楽しい♪

買うほどの本ではないが、私にはちょい刺激になりました。
【目次】
第1章 1人でソフトウェア会社を作る―クロノス・クラウン合資会社
第2章 美少女ゲーム会社をつくる―Lass(有限会社ラズエル)
第3章 1人でゲーム会社をつくる―合資会社自転車創業
第4章 ゲーム関連書籍の編集プロダクションをつくる―TRAP(トラップ)
第5章 秋葉原で店を開く―海亀有限会社
アキバ系な起業のしかた―趣味を仕事にする方法(amazonリンク)
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2011年10月29日

「現代ニッポン 地下取引」宝島社

宝島さんがお得意なアンダーグランド系の業界話を、ちょろっと一般人向けに教えちゃうよ〜っていうノリの情報本です。

元々がムックで売ってたのを文庫にまとめてチョコチョコ再編集して、新たに売って稼ぐという伝統的な出版社の文庫出版形式で出されたもの。出版社は楽に売れる本が出せて、読者もオイシイとこだけまとめて読める、というのでその手の話、好きな人向け。

都市伝説的に聞く話をいろいろと取り上げていて、個人的にはなかなか興味深いです。ただ、結構、知ってましたけどね。ある程度は。

まあ、ここで語られるような話は、直接ではないにしろ、いろんなビジネスやってりゃ、どっかで絡む話は良く聞くし、(ネットに限らず)ベンチャーに投資するエンジェルやベンチャーキャピタル、金主とかは、胡散臭い連中が実に多いもの。

どんな業界でも商流を辿っていくと、そういう系にぶつかることも多いしね。大きな会社で、そういう系のお仕事やってれば、もっと凄いのにいっぱい出会そう。

そういやあ〜うちの両親の仲人のおじさんは、公安関係だったから、こんな子供騙しのレベルではなかったのかもしれませんが、当然、口堅いからね。大きな立派な家に住んでたな・・・(笑)。

そういう系のDB、大手の企業はどこも持っているようですが、民間はやっぱりたいしたことなさそう。旧財閥系だと変わってくるかもしれませんが、どうなんでしょうね?

変なところに騙されたり、社会の落とし穴に入らないように、こういうことも知っておいて損はないかもしれませんね(ホントか?)。

隣にいるおじさまの話の方が、よっぽどやばかったりしますけどね(爆笑)。
日々、勉強になりますわ、ホントに。

ただ、朝刊を開いて、「あいつ、捕まっちゃったよ」とか時々言うのは・・・・貴方の周りはどんだけ怪しい人物がいるの?とか小一時間正座して拝聴したくなりますけどね。業界揃って、マジ、怪し過ぎだって!!
【目次】
第1章 経済界の闇企業、頭を使った取引の数々
地下げ屋、裏産廃屋、倒産屋、小口金融、整理屋、身分保証業、特殊法人売買業、不動産処理会社
第2章 ブローカーが語る超アングラ取引の深層(マグロ漁船―強制的借金回収法!
マグロ漁船、人身売買、臓器ブローカー、戸籍偽造、密入国斡旋業者
第3章 元手いらず?単独取引の真相(裏口入学ブローカー―合い言葉は「医者のバカ息子」!
裏口入学ブローカー、地下銀行、白人ヒットマン、片付け屋
第4章 金・チャカ・偽造…闇仕事人の知られざるノウハウ
ヤミ金融、偽造カード、偽造手口、偽造硬貨、女スリ、銃器密輸、銃器不法所持、地下胴元、馬券偽造師、覚醒剤経済
現代ニッポン 地下取引 (宝島社文庫)(amazonリンク)
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2011年09月24日

「勝ち組SE・負け組SE」岩脇一喜 洋泉社

タイトルからして、薄っぺらなものを想像しつつ、時間潰しに読んでみた。
実際10年前まではいかないものの古い本です。

ほんの一瞬だけ花形になった『SE』という職について、どうでもいいことを書いてます。

粗製乱造で質より量で大量に生まれたが、今後は新規開発が減るから保守がメインになってくる、するとモチベーションが上がらないけど、開発復帰を目指してどうたらこうたら・・・と、発想がお年寄り過ぎ。

そりゃトレンドは誰でも分かるし、価値はあまりないんだけれど、実際、予想通りの推移である点では著者も正しく将来予想をしていたと言えるかと思う。

でも、それだけの話。
SEが単なる技術職ではなく、ビジネスマインド(経営的・管理的視点)を持った専門職にならなければいけない!というのは、まあ、何十年も前から言われている話で当たり前過ぎて、コメントのしようがない。

あとね、そもそも著者は根本的なところで勘違いしています。
技術力に絶対のプライドを持った「職人」になれ。とか寝ぼけたこと言ってますが、企業という組織でそんな人が必要でしょうか? 研究職じゃないんですよ。

自分でなければ、仕事がうまくいかないぐらいになれ、とおっしゃいますが、それこそ経営的視点でいうと自分がいなくても業務が回るように下を育てていない時点で管理職として無能だし、仕事を属人化しているのは、組織自体にも大きな欠陥のある状況という認識がないらしい。

システムトラブルで海外に急遽飛んで対応したというが、さも自分を仕事できる人と勘違いしているけど、そんな風になること自体が駄目駄目ジャン! 

組織でたくさんの人が関わるプロジェクトでそういったトラブルを予想し、現地で対応できない場合は、リモートで対応するようにしてるのは、当たり前だと思うのだけれど、それでも対応できずに最悪の解決方法で対応していることを、ご理解していないようだ。この人発想自体がおかしい。

また、著者はSEとして、システムのあるべき姿を描き、その為に努力し、また自己の主張を認めさせることで成果を挙げてきたのでSEはドンドン自らシステム像を描いて、それを周囲に押し付けることが正しいというが、はたしてそうだろうか?

システム屋さんが主張するのは、最新の技術やツールを利用した技術的に面白いものであっても、コストに見合った成果が出ないものの方が圧倒的に多い!!単なる自己満足なんですよ、実際に現場でみると。

現実、技術偏重で職人気質(と勘違いしている痛いシステム屋さん)の人が中心になって作ったシステムは使えないものが実に多く、現場からも使われず、ゴミとなっているものさえ、たくさん見てきた。

だからこそ、情報化投資は削減する、といった潮流が大いに流行ったのは記憶に新しいところです。

技術なんて道具に過ぎず、目的に資する為の道具であり、人海戦術の方がコスト安ければ、システム化は柔軟性が犠牲になるだけで単なるコスト増の投資であることを分かっていないように思えてなりません。

幾つかいたベンチャー企業では、金の計算のできないシステム屋は要らんし、無駄だとよく言ってましたよ。たいてい聞いてみると、高くて新しいだけで、自分の趣味で新しいおもちゃが欲しくてシステム導入しようとするSEとかで、痛い目に合ってる企業経営者、ザラにいますからね。

経営目標があり、それを達成する為に最適な仕組み(システムに限定されず、ありとあらゆる経営リソースを対象に、最小費用で最大効果を狙う)を選ぶ、その過程で必要ならシステムも考慮に入れる。

それが、本来のシステムのありようだと思うけど、最初にシステムありきってなんか勘違いしてません?
SEがそれを描くのって、間違いだと思うけど、勿論、現在の延長線上でより良い仕組みを想定して準備や勉強をするのは当然だし、良いと思うのですが、本書には根本的なところで違和感を覚えてならない。

SEが目指すべきは、『職人』ではなくて高い専門的技術力の裏付けがあり、経営的判断可能なビジネスマンである『プロフェッショナル』だと思うんだけれど・・・・。

向上心は大切だし、必要だけれど、個々人が自分の与えられたポジションで、期待される働きを100%こなすことが、一番重要だと思うんですけれどね。

他人に決められず、自分で何でも決める!
また、周囲にそれを認めさせるだけの力量を持つ。

はい、確かに著者の主張は一面憧れますし、良さそうに見えますが、組織としてはどうなんでしょうかね?
貴方の為の会社ではありませんし、会社で使える範囲で必要とされているのが従業員個人です。

ちょい頭の中は、お花畑ちゃんのようでした。

まあ、本当に凄い技術力がある人ならば、技術者としての仕事を死ぬまでしていると思いますが、著者さん、経歴を見る限り、技術力がほとんど必要なさそうなお仕事を執筆当時、されていたようですが・・・。

SEでもない、事務職の私が言っても説得力ないですかね。
以前は企画屋さんで、今は事務屋さん片手間プログラマーで、中途半端なことこのうえないしなあ〜。

ちまちまと機会がくるまでは、力を蓄えておきたいものです。

いい加減、週末に資格勉強するのは終りにしたいなあ〜。
10月5日も試験だし、11月9日も試験か。ふう〜。
【目次】
第1章 SE謳歌の時代はすでに過ぎ去ろうとしている!
第2章 ITブームは完全に終焉を迎えた
第3章 SE大リストラ時代がやってくる
第4章 淘汰される負け組SEとは?
第5章 勝ち組SEになるための三つの価値
第6章 キャリアアップにつながる転職を成功させる秘訣
第7章 「急がば回れ」で勝ち組をめざせ!
第8章 SEに明るい未来はあるか
勝ち組SE・負け組SE (新書y)(amazonリンク)
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2011年09月10日

「ソフトウェア開発の名著を読む」柴田芳樹 技術評論社

ほとんどプログラミングやソフトウェア開発の教育らしい教育を受けておらず、また、それでいてOJTのみでシステムの発注者や開発者をやってきちゃってる私には、この手の基本知識が一番欠落しており、絶対にどっかで我流であっても勉強しておくべきことだと痛感していました。

先日の応用情報技術試験(AP)も、まあ、他の職場必須の試験を優先した為、2・3割しか問題集を解かずに受け、見事3点足らずに落ちたのですが、いかに基礎的な知識が不足しているのかを認識させられました。

テストだから、勉強しないと一定の点数は取れないのはTOEICとかと同様ですが、情けない限りです。

一方、その手の資格試験の業界的な一般知識と共に、本書で紹介されるような古典ともいうべきより汎用性の高い原理原則というか定番物もしっかり身に付けておきたいです。

おそらく知らなくても仕事って出来るものなのですが、この手の基本をしっかりとやった人とやらない人って、絶対に後々差が出てくるんだよね。temporaryな小手先の対応に追われ、本質を無視したままで改修を繰り返しても進歩は無かったりする。

気付かない人は気付かないけどさ。

常に、本質を分かったうえで、その時々において、場合によっては小手先で対応することがあっても、次の機会へ必ず繋がるように意識して仕事をする人とそうでない人は、当然、成果に違いが出るんだよね。

ただ、得てしてそれが顕在化して、認識されるまで時間がかかり、その間、余計に手間をかけるので一時的に生産性が停滞 or 低減しちゃうことさえあるが、それでもそれをやり抜けるか否かが、やっぱり他人より突き抜けられるかどうかのcriteriaのような気がする。

まあ、私の場合は、それ以前に一般的なシステム関係の人に追いつくまでまだいってないのが正直なところなんだけどね。別にシステムになりたくもないし。

私が目指すのは、あくまでもシステムを利用して、経営目標を達成するだけの成果を挙げる新しい仕組み作り、だったりする!

さて、本書ですが、そういう私の目標にはピッタリだったりする。んっ?最適かも?

各本の内容から、章立ての構成。
更に章毎の内容説明まで、非常に詳しく、また分かり易くなっています。

著者が実際に読み(原書で読んでいる点も当然ながら、評価高いです。翻訳は誤訳も多いからね)、そして熟読したうえで、読む際のポイントまで説明してくれて、実に良心的な感じがします。

紹介している本の数も適切で、相当絞り込んでる感もあります。

まずは、ざっと目を通し、興味があるものから読んでみようと本気で思いました。
(まあ、10月の試験が終わってからになるけど。)

そして、日本語の本が良かったら、今度は原書で読んでみたいですね。どうしてもシステム系の本は、原書じゃないと情報遅いし、日本語訳待ってたら、手遅れですから・・・・。

いやあ〜実に楽しみです。基本をしっかり身に付けたい方や、更に一歩、先に進めていきたいという向上心のある方には、本書は素晴らしい案内役になりそう・・・。
(というのは、実際に、本書で紹介されている本を読んで、更に本書の価値が分かるかと思いますので)

現段階では、個人的にお薦めです。
【目次】
第1部 ソフトウェアは「人」がつくる
『プログラミングの心理学』ジェラルド・M・ワインバーグ(毎日コミュニケーションズ
『人月の神話』フレデリック・P・ブルックス,Jr.(ピアソン・エデュケーション)
『ピープルウエア』トム・デマルコ/ティモシー・リスター(日経BP)
『デッドライン』トム・デマルコ(日経BP))

第2部 実践する開発者
『ソフトウェア職人気質』ピート・マクブリーン(ピアソン・エデュケーション)
『達人プログラマー』アンドリュー・ハント/デビッド・トーマス(ピアソン・エデュケーション))

第3部 読みやすいコードを書く
『コードコンプリート』スティーブ・マコネル(日経BPソフトプレス)
『プログラミング作法』ブライアン・W・カーニハン/ロブ・パイク(アスキー))
ソフトウェア開発の名著を読む (技評SE新書 003)(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「改訂新版 コンピュータの名著・古典100冊」
「これから学ぶコンピュータ科学入門 ソフトウェア編」鑰山徹 工学図書
「ソフトウェア入門」黒川 利明 岩波書店
「ソフトウェア開発201の鉄則」ラン M.デービス 日経BP
「管理者になったとき困らない 実践的ソフトウェア開発工程管理」竹山寛 技術評論社
「動かないコンピュータ」日経コンピュータ 日経BP社
「ウチのシステムはなぜ使えない」岡嶋 裕史 光文社
「ソフトウェア最前線」前川徹 アスペクト
「ウォール街を動かすソフトウェア」手塚 集 岩波書店
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2011年09月09日

「銀行員諸君!」江上剛、須田慎一郎

バブル時代を経験したみずほ銀行(旧第一勧業銀行)の人物の経験談。

著者は本店の広報部で金融不祥事を経験した後、支店長を務めた後、現在は作家。また、当時、付き合いのあった金融ジャーナリスト。

まあ、当時、どこでもやっていた話と本文中に書かれていたが、私が学生時代、金融ビジネスとかにも嫌ってほど、出てましたよねぇ〜。住友銀行の先進的なところとか。野村と住友だけは、絶対に行くまいと思ってましたもん(笑)。

まあ、メガバンクのドタバタぶりが象徴的に描かれていて、面白いというと面白いけど、会社の為といいつつ、それなりに倫理に反する、つ〜か人として駄目だろ的なことやってますよね。

現在だったら、絶対に捕まってますぜ!!
それをもう時効だからと、いきようようと本にまで書いちゃうのはいかがなものかと?
まあ、証券のおえらいさんのお話を聞いたことありますが、それなりに酷いことやっていますが、それはあくまでも内輪の飲み会の話。

外でするのって、論外じゃね?!
まして、退職後であっても広報や総務経験者は死ぬまで内密にすべき義理があるだろうに。結構、こいつら人間のクズって感じもする。公正取引委員会にチクレや。

自分はこうしたああしたという自慢話はあるが、会社という大組織で一個人が自由に動けるというのは、それをサポートし、責任を負ってくれた人物が必ずいるわけでその人への恩義をどう思っているのか、正直、聞きたい気がしないでもない。

業績の悪かった支店の成績を上げたとか、あえて支店の成績を落としてでも不良債権の処理をしたとか、貴方一人だけがやったことでしょうか? それ以上に、バンカーとしての良心を持って、行動していた人もいるはずです。そうじゃない人が圧倒的に多かったにしろね。

どうしても営業の方にありがちな自慢話に聞こえるのは、まあ、私の小心なひがみ根性かもしれませんが、でもそうまでして銀行を良くしようとして、上の人も逮捕されたり、自殺したりした後に何故、最後まで残って銀行の改革を進めようとしなかったのか?不思議です。

それだけのことをしたんだから、首にされる以外の理由で自分から、投げ出していいとはとても思えないのですが・・・???

改革はポジション的に難しかったのがあるのでしょうが、最終的に作家に逃げて、しかも銀行時代の悪事をさらして金稼ぐって、人として酷いような気がしてなりません。

その当時、銀行に便宜を図ってもらって(=癒着して)記事にすべきところを、適当にやってたマスゴミの悪しき点もいっぱい書かれています。

業界に張り付いているマスコミの連中はみんなそうですからね。社会的正義やら公正なんて、声高に主張する連中で、それに値する行動をしてる人なんて、まずいませんから。

本書の著者の一人の方も、平気で癒着しているのを当然と思っているのはおかしくない?
何故、一銀行員の自宅で酒出してもらって飲むか、こいつらは?

まあ、民間で接待が大切なのは分かってるし、その辺の事は知っていてあえて私も批判してますけどね。個人的には、決して業者からは受け取らないで生きてきたから。

そういうのは大嫌いなんで!

まあ、銀行は今もこれと変わらないところが多々あると思います。みずほのこないだのシステムトラブルなんて、もうどう考えても終りかと。

何度も起こしている再犯者で悪質過ぎるし・・・。

いろいろと読んでいて、クリエイティブでないのがやはり銀行なんだなあ〜と心底思いました。常に新しい顧客サービスや企画を考えるのは、普通の企業なら当然なんですけどね。

同じ金融で銀行でも、全く仕事の役には立たないし、反面教師にもなりませんが、この作家さんの本は読まないようにしようと思いました。

以上。
【目次】
第1章 金は簡単には貸さなかった―江上剛、銀行に就職する
第2章 全ては六行で決めていた―江上剛、本店に勤務する
第3章 みんな呪縛をかけられていた―江上剛、広報部に移る
第4章 開店時には入り口に立つ―江上剛、支店長になる
第5章 もう一度、原点に返ろう―江上剛、銀行を去る
銀行員諸君! (新潮新書)(amazonリンク)
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2011年08月01日

「10年先を読む長期投資」澤上篤人 朝日新聞出版

あのいろいろと有名になったファンドの人のお話です。

本書でインフレ予測をしているが、そちらはおよそ想定通りにならないと思われるものの、本書の本質はそこではなく、タイトル通りの『長期投資』そのものズバリです。

超・初心者向きに書かれているので、ある意味、極めてシンプルに本質的なことしかなく、著者の主張はそれだけ直接的に伝わってきます。

ただ・・・・バフェットの本を同時平行で読んでると、まあ、言っている基本は一緒だね。
自分が事業の内容を理解し、今後も伸びていくと思える(=信じれる)企業を選び、通常とは異なる特殊な事象が発生して、本来の企業価値と株価が乖離したタイミングで株を取得し、あとはひたすら寝かせておく。

時間と共に成長していくと思われる企業を、本来の価値以下の評価だった株価で購入すれば、成功確率は確かに著しく向上するかと。

一応、私自身もそれを目指しているけど、実践できていないね。おそらく。

今は、銀行ETFの下値を拾うことに専念してますわ。長期下落傾向を如実に示していますが、つぶれない限り、そのうち上がるでしょう。銀行の金利相当分ぐらいは、配当と貸株で稼げそうだし。

正直、評価損を抱えているけど、これだけの金融不安だから、これを乗り越えられれば、十分に元取れそうかも? 下がれば、下がるだけ買いますしね。

まあ、会社作って法人名義でデイトレやってても、全く儲けられなかった私ですから、年に2〜3割目標にちびちびとやっていけたらと思います。

ここ10年ぐらい、目標を下回ってますけどね。信用取引を始めたのが敗因かと。
初心に返り、下がるだけ下がったものでつぶれそうにない株を買って放置しとこうかと。ボックス相場でも2割ぐらい取れるんだよねぇ〜、大概は。

さて、まずは種銭貯めねば(笑顔)。

本書を読んで、目から鱗はないが、自らの投資スタンスの基本を再確認させてくれるぐらいの価値はありました。でも・・・わざわざ読む必要はないね。
【目次】
第1章 投資で暮らしを守る時代
第2章 長期投資は難しく考えない
第3章 長期投資を実践しよう―株式投資の巻
第4章 長期投資を実践しよう―投資信託の巻
第5章 長期投資の先に広がる世界
10年先を読む長期投資 暴落時こそ株を買え (朝日新書)(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「気になる株の売買チャンス99の公式」和光経済研究所 こう書房
「バフェットの教訓」メアリー・バフェット 、デビッド・クラーク 徳間書店
「まぐれ」ナシーム・ニコラス・タレブ ダイヤモンド社
「個人投資家のための信用取引の儲け方」石井経済研究所 アスカエフプロダクツ
「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」橘 玲 ダイヤモンド社
「ゴミ投資家のための金融シティ香港入門」海外投資を楽しむ会 メディアワークス
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2011年07月18日

「ソフトウェア開発201の鉄則」ラン M.デービス 日経BP

なんつ〜のでしょうか?
ソフトウェア開発に関する注意点メモ? 教訓集、みたいなもんです。

それぞれについては、勿論、首肯されることはあるものの、1、2行で羅列され、そこにほんのちょこっと説明もどきがついているだけで実用性には乏しいかと。

もっと項目を絞り込み、それぞれの原則について、より具体的な事例や適用方法を詳しく説明しないと内容が全く生きてこないように思えてなりません。

あまりにも表面的過ぎて、無意識下に残りません。
表面を通り過ぎてしまう感じですね。

個人が自分の体験を踏まえて、諸々の留意点をまとめたメモなら、これでいいのでしょうが、本にしてそれを読んだ読者がどう生かせるかというとはなはだ疑問です。

読んでてあまりにも無味乾燥で、当たり前過ぎて、時間の無駄に思え、読むのを放棄しました。
【目次】
一般原理
要求分析の原理
設計の原理
コーディングの原理
テスティングの原理
管理の原理
製品保証の原理
進化の原理
ソフトウェア開発201の鉄則(amazonリンク)

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「管理者になったとき困らない 実践的ソフトウェア開発工程管理」竹山寛 技術評論社
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「ウチのシステムはなぜ使えない」岡嶋 裕史 光文社
「ソフトウェア入門」黒川 利明 岩波書店
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2011年07月03日

「ソニー、パナソニックが束になってもかなわない サムスンの最強マネジメント」申元東 徳間書店

半導体関連の論文数もだいぶ前に韓国が日本を追い抜いており、その躍進は文字通り、留まるところを知らないが、スマートフォンでANDROIDを使うようになって、ますますサムスン凄ぇなあって心から思う。

DELLのstreakとsamsungのgalaxy tab使ってるけど、ギャラタブ君はやっぱ突出しているのを感じますもん!

日本の企業が何故これぐらいのものを出せないのか、本当に理解に苦しみます。というか、悲し過ぎ。

日本企業の出すスマホって正直使えないしね。値段は立派ですが、無駄なスペックで性能も高くないし、使い勝手も良くないし、モノを知らず、マーケティングに踊らされた層が買ってるを感じぜずにはいられません。

そんなこんなで、サムスンのマネジメントを採り上げた本があったので読んでみました。

日経新聞だったか、日経ビジネスでも載ってたけど、1年間、一切の縛り無しに自由に海外で過ごさせる研修を行い、その後、その社員がその土地に骨を埋める覚悟で現地密着したマーケティングを進めるそのやり方などは、関心ありましたしねぇ〜。

本書では「地域専門家制度」として紹介されています。
会社の仕組みとして、そこまでやってしまうのは、正直凄いですね。日本の企業も類似のような例は、実はあるのを知っていますが、あくまでも個別事例であって、決して一般化されていないし、それを制度として公式に認知しているか否か、これって根本的に違ってきますからね。

ただ、本書全般に言えることですが、本書の記述は非常に平板で薄っぺらいです。具体例も少なく、綺麗事の羅列に終始してしまい、具体的にそれを取り入れたり、活用したりするには、使えません。

この地域専門家制度にしても、日経の記事の方が詳しく、読む価値がありました。残念!

技術者を育成し、伸ばしていく為に、社内で自社専用の技術大学を作り、それが公的な大学としてまで認可されるに至ったというのは、凄いと思います。日本企業の場合、何社かが自社の工場での技術者教育&確保の為に高校を持っていますが、大学は持っていなかったと思います。

日本の場合は、金出して海外の大学の冠講座を持たせて、従業員を留学させたり、共同研究するレベルだったような・・・・。私が入社したはるか昔の事だから、今現在は知らないけどね。日本の企業。

本書を読んでいて思ったのは、高度経済成長期の日本企業にあったような、強烈な上昇志向と教育熱、企業への徹底的な盲目的ロイヤリティーの要求などを、サムスンは従業員に要求しているんですね。

日本がかつて急成長し、サムスンが現在、急成長しているのはその観点から見ると、ある程度納得はいくかもしれない。

ただ、あの当時の日本企業に猛烈さやがむしゃらさはあっても、徹底的な実績評価は無かったと思う。人材の淘汰による活性化ではなく、一蓮托生的な猪突猛進による活性化だったのかもしれない。

サムスンが自社に対して、強烈なロイヤリティを従業員に求め、本書でいう「サムスンマン」になることこそが、まず出世の基本として第一に挙げられているが、個人的な感想だけど、嫌だね。

大嫌い、こういうの。

本書では、自社に対して絶対の愛着と忠誠心を要求し、それに十二分に応えたうえで個々の強烈な個性化・差別化を求めており、それが無くては出世していけないというのですが・・・・。

私は本書を読んでいて、どうしてもその部分の整合性が取れているようには思えませんでした。まあ、一応の説明はあるのですが、著者の説明不足なのか、私の理解力不足故か、そもそも整合性が取れない内容をごまかしているのか、なんとも言えませんが、ロジカルには思えなくてはなはだ疑問に思えました???

選別に選別を重ねて、最高の品質・成果物(output)を生み出す。
「錦鯉」の話ですが、別にそれ自体はどこでもやってることですからねぇ〜。何を今更ですし、そんなもん、ニュートロン・ジャックのGEさんが徹底的にやり尽くしている感さえありますしねぇ〜。

一時、日本企業が上っ面だけお馬鹿にも導入し(更にくだらない経営コンサルに大金払って、使いもしないファイルの束を受け取ってね)、社内に混乱と業務水準のレベル低下、モラールの低下等をもたらし、現在の日本企業の地位低下を招いたことは、記憶に新しい話です。

もっとも本書を読む限りでは、サムスンはそれらの弊害を防ぐべく、アウトプットとしての業績評価の他、スループットである力量評価でバランスを取っているそうです。

まあ、それはいいんですが、本書ではとにかく記述のレベルが低く、何も具体的・本質的なことが分からないので、実用書としては役に立たないんですよねぇ〜。

抽象性を増すなら、論理面をもっとしっかり書かれていれば、それはそれで価値もあるのでしょうが、なんちゃってビジネス書のレベル。

サムスンの人事を18年やってた人が書いた本を翻訳したというのですが、こんな本読んでも時間の無駄だろう。日経の記事で十分です。

最近、サムスンの英語教育やらも人気でTOEICで900とかよく採り上げられてますけど、どうなんでしょうね?英語できないのは確かに問題でしょうが、あくまでも道具ですし、語るべき内容がなければ・・・という前提はクリアしているのかな? な〜んて、いささか懐疑的に思えてしまう私なのでした。

でも、あまりできない奴が言ってもかっこ悪いし、来年当たりは、情報処理とTOEICやらなきゃなんだろうなあ〜。今年は、金融関係のあと2つ資格取らなきゃだしね。

結論、本書で新しく得られた知識はないし、参考にもならないです。読む必要の無い本かと。

余談だけど、タイトルのSONY、パナソニックってそもそもたいした会社じゃないと思っていましたけど・・・学生時代の就活でも資料請求さえしなかったし、一度も凄いと思ったことないけどなあ〜???

タイトルも薄っぺらですが、出版社もビジネス系は駄目なとこだしね。あとは押して知るべし。
【目次】
第1章 サムスンの人材経営戦略―サムスンは人材をつくり人材はサムスンを成長させる
第2章 サムスンの成功戦略―サムスンで昇進し成功した人たち
第3章 サムスンの採用戦略―サムスンは超一流の人材を求める
第4章 サムスンは取り残された人もマネジメントする
ソニー、パナソニックが束になってもかなわない サムスンの最強マネジメント(amazonリンク)

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2011年06月19日

「生き残るSE」篠田庸介 日本実業出版社

かなり熱い情熱を持ったベンチャー経営者の書かれた本です。

内容は99%共感を覚えます。

資源やら何やら、ないない尽くしの日本が国家として世界に伍していくには、各種産業の根幹を支える大切な分野であり、知識集約型産業であるソフトウェアが勝ちうる可能性のある分野であり、ソフトウェアをもっと大切にしなければいけない!

そして今も刻一刻と、日本の優位性は失われ、もうすぐ日本市場という特殊性に守られたぬくぬく環境は世界競争の中に投げ込まれ、日本のなんちゃってSEなんか淘汰されちゃうぞーという血の叫びが書かれていたりします。

技術オタクは要らないとか、実はたいした能力がないのがほとんどで営業もできない、自分の給与分相当の経済的価値を生み出せない、と言ったのは、まあ、どこでも見られるお話です。

私が何社か経験したITベンチャーで、システム屋さんで仕事らしい仕事ができる人なんて、ごく一部を除き、まあほとんどいなかったですから。本書でも挙がっているような自分の知っている狭い知識や嗜好にこだわり、大局的な会社の利益に貢献するか否かの判断尺度を理解せず、逆に会社的にはマイナスになりかねないことをしようとする人も結構いたりするのがシステム担当者としていたりします。

それもあって、システム担当者に必要以上に警戒感を抱いている経営陣も結構、いたりする。まあ、聞いてみると高価なシステム購入して全然使わなかったり、かえって業務効率を落としてしまって、現場から総スカンくらったりね。その手の話もよく聞きます。

まあ、現場は新しいものに対する拒否反応が大きいのが常なので、どうしてそれが必要なのか、その辺の事情を周知徹底し、理解してもらって、協力を取り付けるまでの根回しも相当の精力を要するところなんですが、その辺を嫌う人多いですからねぇ〜。

本書の場合は、客先常駐型(?)らしいので社内SE系の話とは別ですが、現場にどこまで溶け込んで、必要な情報を得られるか、また協力を得られるかってのは、一緒ですね。

ずいぶん前から、コンサル営業、ソリューションビジネスなんて言葉が出回ってますが、そんなもの、はるか昔から仕事の基本で、SEやプルグラマーは業務知識やコスト感覚など知らなくていい、な〜んて寝ぼけたこと言っていられたのは、高度経済成長期の余韻ならぬ、バブルの余韻を引きずった頃限定の話でしょう。

顧客の欲しいものを提供する事で業務効率を改善し、その付加価値によって、妥当な代価を獲得する。これ以上の王道はないんですけどね。

それはどんな仕事でも当然至極なわけで、その付加価値を生み出す手段としての技術には、価値があるけど、それに妥当しないものは、企業が評価する必要はないでしょうね。

実際、本当に勉強している技術者もたくさんいるんでしょうが、それが売上に繋がらなければ、企業的には無駄な努力なわけで・・・・。とは言いつつも、どれが無駄でどれが価値を生み出すか、試行錯誤を経て、多くの無駄を経なければ、本当に有用なものを見出せない、身に付けられないというのもまた、一面の真理であったりする。

その辺も本書の中で、上司が部下に権限委譲し、ルーティンで回る仕事を振る一方で、上司自身は新しいものを生み出していく必要も触れられていましたね。

基本、本書で書かれているようなものは、どこまで出来ているかは別にして、自分なりに心がけ、実践しているつもりではありますが、本書の中で一点、違和感も感じました。

強制ではないし、自腹と言いつつも、日曜日に会社での勉強会等を自慢げに書いている点。
それって、おかしくないか?

個人として、勤務時間外に努力して勉強するのは、(プロならば)ある意味当然のような気もしますが、会社で日曜日に勉強会というのには、非常におかしい感じがする。強制ではないといいつつ、それは実質強制なのでは?

勤務時間外の点について、まして講習会や研修のような感じで個人に負担を押し付けているのなら、それは2流以下の会社だと思いますが・・・。

社員としてではなく、個人個人が自分のスキル向上の為にやるのなら、分かりますが、いささか時代錯誤的なものを感じてなりません。正当な報酬を払わず、努力と結果を求めるのは企業としていかがなものでしょうか? 小さいベンチャーでは許されても、大企業では通らぬ、独り善がりな論理として私には映るのですが・・・???

ベンチャー企業なんて、大企業のプロジェクトチームほどの規模ですし、それが一心不乱に特定の目的に向かって突き進むのは、納得行きますが、多種多様な人材と周辺組織、性質の異なる多様な目的を同時進行で達成していくある程度以上の規模を持った会社には、本書の論理では、人がついていけないでしょう。

その辺がすっごい違和感を感じました。

ただ、個人の意思以上に、会社の経営的判断に基づく意思の強制というのは、私ももっともだと思います。一個人の意思を必要以上に尊重する会社に、戦略的経営判断なんてありえませんから!
組織にあわない個人を切り捨てるのも間違っていないと思いますし、従業員も合わなければ、嫌ならば、そこを離れるしかないでしょう。

お互いの自由意志に基づくことが何事も基本ですからね。
(生活の為に働かなければ・・・とか、個々の事情は、あくまでも当事者の話ですのでそれはここでの趣旨と外れるのであえて触れません)

私にとって本書は当たり前のことを述べている、あえて読むほどの価値のない本でしたが、自分が思っていることをうまくまとめていた点があったので以下メモ。
【強い組織について】
1)隊員同士に「共通の原点」をもたせる
2)「組織を勝たせる」のが究極的な目的
3)「仲間を助ける」ことが自分の利益
著者がアメリカ海兵隊の本を読んで、気付かされたと書いている箇所です。


そういえば、前いたベンチャーで富士五湖の近くで、1週間ほど合宿訓練受けさせられたな。管理者養成学校とかあの系のグループでの共同課題クリアする奴。一緒に参加した管理職の人達がほとんど今、退社しちゃってるのを今、考えてみると複雑な気もします・・・・。
【目次】
第1章 ITサバイバル時代を生き抜くための7つの力
第2章 エントリー・マネジメントの失敗が組織を腐らせる
第3章 システム・エンジニアを「ビジネス・エンジニア」に進化させる方法
第4章 SEが命がけで仕事に取り組む組織のつくり方
第5章 コミュニケーション下手なSEでは生き残れない!
第6章 あなたに「ビジネス・エンジニア」を育てる覚悟はあるか?
生き残るSE(amazonリンク)

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「ソフトウェア最前線」前川徹 アスペクト
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2011年06月05日

「勝手に絶望する若者たち」荒井千暁 

2007年の本なんで、この手のものが売れていたまさに、そのタイミングで出てた本。

内容は、産業医としての立場で著者が実際に経験した(ごく限られた小数)事例と、チラ裏的な雑誌や新聞等の関連記事、それ系の白書から、借用したものをベースにして書かれている。

但し、しばしばあるようにロスジェネ層に受けるような世代的な搾取やら、不当にむくわれていない等の立場を強調し、必要以上に煽ったり、その手の層に受ける共感を意識したものではない。淡々と書いている。

逆にいうと、何を言いたいのか不明。
一応は、職場の若者の離職をテーマにして、その理由を分析してどーたら、あーたらとか言ってますが、結論はなく、まあ、居酒屋でおっさんが集まって語るレベル。たぶん、うちらの同期の友達の飲み会での方が内容は面白い。


もう、ボロボロ人が辞めていくし(出来る人も出来ない人も)、中間管理職の友人は、みんな疲労困憊して擦り切れまくってますわ。通院や休職なんても普通にいるもんね。

まあ、知り合い以外のこの手の話は、聞く機会が無いので興味はあるのですが、日経系のwebで出てくる特集記事の方が正直、面白い。

同じサンプル例としての切り取りだと思っても、やはりあちらの方が料理の仕方が上手。独断と偏見であっても、(見かけ上は)それなりにロジカルで現況の問題点への分析、あるいは解決への提言的なものにしないと、記事にならないからね。

この本が出ていた頃は、私もちょうど30代でこの本にも対象とされる世代ですね。
本書で得ることは何も無かったですが、職場のOJT。個人的には限界を感じますね。

今の職場は幸い教えてくれようとしているし、聞けば親切に教えてくれる環境なので、その点、恵まれているものの、会社組織としては、問題が多いのはしかたないか。金融のベンチャーだからね。

直接の部下なら、辞めてしまっても仕方ないぐらいの覚悟で仕事を教えますが、直属の部下でなければ、それも難しいし、逆の立場なら迷惑極まりないでしょう。

まして、スタッフさんにそこまで要求するのは酷なんだと思うので、表面的なOJTしかやらないので、結果的に労働者としてのスキルも伸びないと思う。

休日つぶして、自分で勉強することを求めるのは、自分は新入社員の時から当たり前で未だにやってはいるものの、他人に強制できないしね。

結果的に、会社的にも労働者個人的にも、労働スキルは向上せず、社会的にも労働生産性の向上なんて難しいのが現代の日本だったりする。

ただ、いつの時代でもどんな会社や職場でも、個人的に自己研鑽をしている人は必ずいて、そういう人のそれ以外のスキル格差が増大していくのが社会的には問題のような気がしてならない。

仕事やその仕事での立場や役割を経て、初めて身に付けられるモノってあるしね。テキストを読んで得られる知識だけでは、仕事は出来ないのも事実。知識以外の集合研修で伝えられないものを教えるのがOJTだと思っていたが、今の時代は、どうやら違うらしい。

そ〜んなことを改めて、感じたぐらいかな? 本書の効用は。

まあ、友人連中と飲みに行けば、もっと有意義な気付きもありますね(笑顔)。本書は読む必要無しかと。
【目次】
第1章 若い人たちの離職理由と「世代」
第2章 バブルに翻弄された世代
第3章 働くことと人材育成教育
第4章 未来を夢想するより、現在の直視を
付章 産業医からのメッセージ
勝手に絶望する若者たち (幻冬舎新書)(amazonリンク)

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「不機嫌な職場」河合太介、高橋克徳、永田稔 講談社
「ホワイトカラーは給料ドロボーか?」門倉 貴史 光文社
「暗黙知」の共有化が売る力を伸ばす 山本 藤光 プレジデント社
「他人を見下す若者たち」速水敏彦 講談社
「日本を降りる若者たち」下川 裕治 講談社
「若者はなぜ3年で辞めるのか?」城繁幸 光文社
「3年で辞めた若者はどこへ行ったのか」城繁幸 筑摩書房
タグ:書評 労働
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2011年06月04日

「仕事学のすすめ 高い塔から水平線を見渡せ」川口淳一朗 

NHKのTV番組「仕事学のすすめ」テキストです。
はやぶさの川口プロマネが4回にわたって出演されるので、放送日当日、あわてて購入して帰りの電車内で読了しました。

講演会や他の著書でも書いていらっしゃる内容と、特別変わるところはありません。

でもね、愚かな私は感動してもすぐにその内容を忘れてしまうのですよ・・・トホホ(涙)。

繰り返しになりますが、本書からもメモしておこう。

「思い切って挑戦して初めて見えるものがある。」・・・視点が変わることで、見える世界が変わり、気付く事が変わってくる。これは、万事において通用することですね。行動を起こす事で見えてくることが変わることは、今までの人生で嫌ってほど経験してますからね!

そうは言いつつ、最近新しいことやってないなあ〜。反省&反省。

「プロジェクトを技術開発、技術実証のミッションにして、できるだけ多くの人を巻き込み、複数の分野の人々からの支持をとりつける」・・・そういやあ〜日経ビジネスのはやぶさの記事で、理学衛星と工学衛星の話が載ってましたが、たくさんの人を巻き込むということは、利害関係者が増えるわけで調整は困難を極めるかもしれませんが、同時にたくさんの協力者を獲得できるというのは、大切ですね。

私的には、「当事者意識」というのを結構気にしていたりしますね。誰でもそうですが、ひとごとだと思うと、忙しいからたいていスルーしますが、自分の仕事に関わると思った時点で見方や関与の仕方が劇的に変わります。

その際に個別の意見を聞く一方、聞いたものは可能な限り、検討課題にしたうえで最終的な結論までを必ず伝えるようにしてます。特に採用されなかった場合は、何故、採用されなかったのかの理由をきちんと伝えることで決して、協力者の行動は無駄ではなかった、結果的には駄目でも無駄ではなかった、この感覚を持ってもらえるかが大切だと思います。

逆にその感覚さえ持ってもらえれば、今後も意見があれば、きちんと出してもらえますし、将来にもつながりますからね。どうせ無駄、こうみんなが思ったら、どうにもなりませんもん。

ちょい余談でした。

「評価法として、加点法の採用」・・・画期的というのは、他の本でも、講演会でも聞いてましたが、アレっ? その評価法自体も川口さん達からの提案だったのは知らなかったぞ、っと。

なるほどねぇ〜そこまでやるんだ。これはうっかり見過ごしてました。そういやあ〜私がベンチャーにいるのも、基本、加点法だからなんだよね。新しいものを生み出して失敗しても、ベンチャーなんて失敗ばっかりだから、目立たない(苦笑)。

成功事例がほとんどなく、あちこちでミスが続出する中でいかに極力大事になる前に、問題点を見つけてリカバリーする能力と、とにかく新しいアイデアで何かを常に企画し、実施し、たまに成功する。それができればOK!

まあ、決まりきったルーティン作業になるとモチベーションが下がりまくる私には、それしかないんだけどね。あ〜新しいことやりたい。

その為にも今のをなんとかすると共に、準備の為の根回しとお勉強しないとなあ〜。

「議論や会議をしたら、その場で決める」・・・私の言葉でいうところの「当事者意識」の維持には、やはり大切なんでしょうね。きっと!

「プロジェクトは期限内に終わらなければならない。セカンドベストであっても、60点であっても、いかにそれを確実にタイムリーに決めていくかが大切です。」

「すべてが完璧でなくても、必要なことが分かっていて、やりたいことができるのならそれでいい。ひとつでもソリューションがあれば、それでいい。」・・・目的達成こそが最大優先事項で、他の事は二の次。まさにプライオリティーという奴です。

「答えがふたつあって、差があまりないのであれば、それは最適に近いのです。それが最適に近いのであれば、どちらを選んでもたいした違いはないのです。」・・・このテキストには書かれていませんが、この前提には、「どこまで徹底して最高のものを追及する」があり、そのうえでのことだと思います。
時々、心得違いして、どれでもいいのだから、適当に選んで楽しよう、などと本当にとんでもないことを考える輩がいますからね。恐ろしいことに。

「本質的なところを知るには、やはり経験が必要なのです。その為の方法の一つが徒弟制。」

「教科書や論本は読むな。過去のことを参考にしすぎるな」・・・見えているものは全て過去に誰かがやったもの。それを追いかけても進歩は無い。

「制約こそが最適の設計を生むこともある」・・・「ピンチはチャンス」という言葉もありますが、危機的な状況や制限下でないと、人はなかなか工夫しようとしないというのは真実だと思います。極限まで追い詰められて、苦悩に苦悩を重ねて、ようやく生まれるのがアイデアだとするなら、これも思い当たる事が多々ありますね。

「ディシジョンメーキングをするときには、形式や契約関係を超えて、正しい技術判断をしていくことが重要」・・・合目的な意味で、合理的な判断を徹底する、当たり前ですが、これを徹底できるか否かの影響は大きいですね。

「私自身が諦めずにアクションを出し続けたことが、スタッフに勇気とやる気を与えたのだろうと思っています。」「プロジェクトを実施するフェーズでは、意気込みややる気をどう維持していけるか、あるいは我慢できるかといったところが大きかったと思います。」・・・確か講演会で聞いている時にも、それを可能にした根本、それこそ自分が身につけたいモノでした。


最後に、本とTV番組では、結構、差異がありますね。これはちょっと意外。

勿論、TVの映像も感覚的なものが伝わり易く良かったです。まだ1回目を見た段階ですが。

逆に、見る前から気になっていた勝間さんの存在は不要どころか、やはりマイナス要因かと。

トランスレーターなどと書かれていますが、川口さんが語る言葉を自分の知識の枠内で、強引にカテゴリ化して自分用語に置き換えるのですが、結構、ニュアンスが異なっていることが傍目でみても分かり、しかも川口さん自身がその行き過ぎ的表現故に、再度、言い直しているのに気付いていないのでしょうか?

タイトルが仕事学だからと言っても、なんでもかんでも浅薄なご自身のビジネス用語に当てはめて話す必要があるのか、はななだ疑問です。

同じトランスレーターなら、google先生の翻訳の方がはるかに正確かと思いましたよ。

その場面が何度かあり、視聴者としてはかなりストレスが堪ります。

そして、あのいろんな意味で有名な立花氏が著者で書かれていたような「半可通」の記者がインタビューする時のようで痛々しいことこの上ないです。

当然、川口氏の著作や論文は全て目を通したうえで、あの発言をしているのでしょうか? 周辺資料の読み込みもしたうえで。資料を出してはいたものの、内容への言及が・・・・?

そういった、基本を押さえたうえで話されているのなら、もう少し内容がかみ合った、発展性のある方向へ話が進みそうなのですが・・・。川口さんの話を、ただただ変な言葉に置き換えるだけのバイアスならば、是非、排除して欲しいなあ〜。

純粋に、講演会のように川口さんだけが話されたり、せっかく取材しているのなら、同僚や関係者からも川口さんの発言や行動を、裏付けるような多面的取材で内容を膨らませて欲しいんだけどなあ〜。劣化させるのだけは、ホントやめて頂きたい。

といいながら、2回目以降も楽しみにみたいと思う私なのでした。


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川口淳一郎 講演会 「はやぶさ」式思考法 紀伊國屋書店
「小惑星探査機 はやぶさ物語」的川泰宣 日本放送出版協会
「はやぶさ」吉田武 幻冬舎
「ぼくの血となり肉となった五〇〇冊 そして血にも肉にもならなかった一〇〇冊」立花隆 文藝春秋


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2011年06月01日

「ソフトウェア最前線」前川徹 アスペクト

結構前の本だが、この手のものは、出版当時、本当に最前線を捉えているものならば、かえって少し経った方が、本当にその指摘が正しいか分かるので、その意図の下で読んでみた。

う〜ん、本書で書かれている指摘は確かに今でも当てはまるし、その意味では間違ってはいないと思うものの、まあ、お役所仕事の○○白書みたいだなあ〜と思っていたら、本当に著者はお役所の方でした。元通産省。

別にお役所の人でもいいんだけど、物の見事に上っ面の正論を述べているんだけど、実効性のある提言は皆無です。

ご本人も文中で書かれているけど、プロジェクトの企画や管理経験はあるんでしょうが、実際に作っている側の事情は、聞きかじりのみ。

経歴は立派ですけど、これでは実効性ある経済政策は無理だろうなあ〜と誰でも少しでも業界を知っていれば、思わざるを得ない。いやあ〜教科書水準のレベル以外は本当に何も書かれておりません。

問題点はご指摘の通りですが、その背景への洞察・考察が極めて薄っぺら。
解決策まで教科書通り。アメリカの本や論文の受け売りで、それをいかに日本のいわゆる下流構造まで含めて改革していくのか、いっこうに独自の提案らしいものもない。

申し訳ないが、2ちゃんのマ板でも読んでた方がよっぽど役立つし、業界の実情が分かる!

現在の状況で利益を得ている人がいて、その人達が実際に力を持っているからこそ、業界の構造は何十年経っても変わらないのであって、それを変えるには、変える事で既存の構造を支持する人々に新たな便益を得るだけの仕組みを作らなければ、変わる訳がない。

だとしたら、その仕組みを変えるだけの新しいシステム(仕組み・業界構造)を提案して初めて、価値があるんだけど・・・。

既存の恩恵にどっぷり浸かっていた人が、書いてるだけに素直に首肯できない本です。決してお薦めしません。
【目次】
真実1 世界はソフトウェアに依存している
真実2 このままでは日本のソフトウェアはダメになる
真実3 ソフトウェア工学で問題がすべて解決するわけではない
真実4 ウォーターフォール・モデルはソフトウェア開発に適していない
真実5 優秀な人が優秀なソフトウェアをつくる
真実6 ソフトウェアの天才は身近なところにいる
真実7 ソフトウェア産業を育てるのはユーザーである
ソフトウェア最前線―日本の情報サービス産業界に革新をもたらす7つの真実(amazonリンク)

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2011年05月23日

「俺の考え」本田宗一郎 新潮社

異色の経営者として、一代で世界に名だたるバイク、自動車メーカーを作り上げた人物の語録。といった体の文章。実際には、連載記事をまとめたものなんだけどね。

確かにどこを読んでももっとも意見であり、まさに叩き上げで実績を残しているらしい、合理主義精神の塊なのですが、たいはんは納得するものの、正直全然面白くはない。

きっと凄い人物で直接接する機会があれば、絶対に面白そうな人物なんだろうな?と思うものの、この本を読んで何か刺激になったりすることは、何も無かった。

だって・・・合理的な故に、当たり前過ぎるから。

勿論、当たり前のことを当たり前に言えて、それを実践できるのは、立場のある人物故に非凡と言えば、非凡なのだけど、う〜ん、別に私には刺激にならなかった。

本書を読むから、以前マーケティング担当してた時も市場調査なんて、はなから信用してなかったしねぇ〜。だって、そんなので金とっている会社に限って、儲かっていないし、そんなのアテにして儲けられるのなら、みんながみんな儲けているはずだから・・・。

あと工場生産などで、個々の職人技に頼るのではなく、知恵を出す事で誰もが容易に、均一にできるようにして品質を向上させる話などもあるのですが、その具体的な部分がなかったりする。

抽象的過ぎて、一つ間違うと本書内で批判されているような概念論になってしまいそう?

その知恵を出し、それを形にしていくプロセスを体系化した "TOYOTA WAY" の方が私には目からウロコでしたけどねぇ〜。

戦後らしいアプレ経営者といえばそうかもしれません。経営者としては、きっと凄いのかもしれませんが、どうかなあ〜? 私も統制経済や軍人主義的な発想には、強い拒否感を覚えますが、民主主義(つ〜よりも衆愚政治)よろしく責任逃れ会議のようなダラダラしたのは、大嫌い。

言い訳考える暇あるなら、さっさと一つでも行動しろ!って思うタイプなんで。

まあ、著者がいる会議ではそんなこときっと無さそうですけどね。むしろ、みんなが突っ走るかもしれませんが・・・・(笑顔)。

たぶん、言葉でどうこういうタイプじゃないと思います。行動で黙っていても示すタイプ。
そういえば、本書の中でも「信用」って言葉を説明されてましたしね。だからこそ、本書は個人的には前年に感じてしまう。

おそらく、本書よりも周りの評伝とかの方が、より真実を描き出しているのかもしれません。

個人的には、あまりお薦めしない本です。

俺の考え (新潮文庫)(amazonリンク)

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「The Toyota Way」Jeffrey Liker McGraw-Hill
「トヨタ生産方式」大野耐一 ダイヤモンド社
「トヨタ」日本経済新聞社
「中国に負けていられない!日本発・最先端“生産革命”を見る」野口 恒 日刊工業新聞社
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2011年02月13日

「小惑星探査機 はやぶさ物語」的川泰宣 日本放送出版協会

はやぶさ関係の本は何冊読んでも(ブログに書き切れていないですが)、感動しまくりですが、この本も良かった!

明確な目標に向けて、所与の制約条件下で最適な手法を選択し、それを実施していくのですが・・・ここまではどんなもの、どんなプロジェクトにも共通!

しかし、そこには人の『想い』が強く介在していることを実感します。

無い物は無いわけで、だったら、どうやってその制約を克服していくのか?積極思考とかなんとか薄っぺらな評論家の言葉ではなく、自分の(自分達の)夢を叶える為には、とにかく目の前のものを創意工夫&情熱でクリアしていくしかないわけで・・・。

それが出来ている実例を知ると、やっぱり感動します。

打ち上げ時期の地元の漁業関係者との調整をそうですし、NASAとの交渉もそうですが、綺麗事ばかりではないのでしょうが、目的の為には、情熱と共にそれを支えるしたたかな計算と根気ある永続的な努力は必須なんですね。

どちらかというと、すぐ諦めがちな私などには見習わなければならないとこ、多過ぎ(苦笑)。私などもさすがに歳食ったせいか、新人だった頃ならすぐに駄目だからと切り捨てたり、諦めたりしたことをようやく地道に時間をかけて変えていくことを考えられるようになりましたが、これは『想い』を継続するだけの情熱を持ち続けるわけで、信念に近いぐらいのものが必要なんでしょうね。

行方不明になったはやばぶさを探し続けるっていうのも当然、合理的な計算の下、可能性があることは必須ですが、それでも最終的に失敗すれば、無駄な費用を使ったということで当然責任を問われ、今後の活動にもマイナスに働くことを分かったうえで、腹くくった決断なんですから、これはなかなか出来ることではないでしょう。

昨今、どこを見渡しても責任回避の風潮が見られる日本ですし・・・。

そうそう、あと本書を読んで強く感じたのですが、制約がある故、資金がかけらない故、結果的になんでも自分達でやろうとした結果、否応もなく、全体を隅々まで理解することになり、それが後々のトラブル発生時への柔軟且つ、独創的な対応を可能にしたというのも感慨深く読みました。

今、どこに行ってもなんでも揃っていることが多く、例えば仕事でも必要なツールなり、システムなりはたいてい完成して、ほとんど使用者が内容を理解しなくてもできてしまうのですが・・・・それってある意味、非常に脆弱だったりする。

決まりきったパターンであれば、間違えが生じないようになっているはずですが、イレギュラーに対する適応度が著しく低下するんですよ〜。その状態は。

私の場合は、ベンチャーとかで何もないところから、自分達で一から物や業務フロー、部署そのものを作ったりしてきているので、基本、無いもの、必要な物は自分で生み出すと思って仕事してますが、周りの人をその生み出す過程にいかに主体的に参画させるかで、その後の成果が全く異なってくることを思い出しました!

(自分以外の)人が作ったものは関心が沸かないし、知ろうともしないので、何か不具合が生じても一切、お手上げとなり、また、どうにかしようとも考えないで全て停止してしまう。

そもそもの仕組みをきちんと理解していれば、自ら考え、対処しようと動くこともできるのですが、ただ、説明しただけでは相手に伝わらないし、相手自身が関心を持たない限り、空回りしちゃう。

こないだ日経の記事でトヨタが電池に関する研究だけは、どんなに金かかっても自前で延々と長きに渡り研究していたと知りましたが、それも一緒でしょうね。必要なものは、自前でやり遂げる、費やした金や時間以上にそれがあるのとないのでは、雲泥の差でしょう。

また、それこそが他のライバルが真似できない自分のところの強みとなるでしょうし。

はやぶさの偉業に対し、これほどまで日本人が関心を惹かれるのもまさに単なる科学技術の成果以上に、普遍的な「日本人としての在り方」というべきものを共感させられるからではないでしょうか?

TV等で物知り顔で語られることの多い、(著者が売れたので経済評論家という肩書きで語っているだけの)方達のどこか受け売り的な、自分だけ効率よく成果を挙げれば良い的な話には、胡散臭さがつきまといます。

個人主義(や利己主義)で中国やアメリカに日本人が勝てるとは、どうしても思えないんですが・・・。
また、メンタリティ的にそれで勝ってもヨシとできないのが日本人だと思うのですけれどねぇ〜。

何でもかんでも、制約があればいいというものでもないですし、そもそも戦術的なもの以上に、戦略的な思考が大切なのも分かったうえで制約条件自体を変える必要も知りつつも、あえて、みんなで一つの目標を達成すべく何ができるか?

そういったものを考え直す、いい契機になるのではと思います。

今の日本はいろんな意味でそれが崩れているだけに、より一層感慨深いものがありました。でも、やっぱり感動するわ。はやぶさは。

来月、川口プロマネの講演会聞きにいくので楽しみですぅ〜♪
【目次】
第1章 「はやぶさ」出発まで
第2章 「はやぶさ」の性能と技術的目標
第3章 打ち上げからイトカワ到着まで
第4章 イトカワ着陸
第5章 トラブル続きの帰還
第6章 なぜ「はやぶさ」は成功したのか
第7章 「はやぶさ」がくれたもの
小惑星探査機 はやぶさ物語 (生活人新書 330)(amazonリンク)

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「はやぶさ」吉田武 幻冬舎
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「会員外務員資格対策問題集 ニ種」アーティス 

会社から支給された問題集。時間が惜しいのでまずは問題を解き、解説の要点をそのまま問題集に書き込む。

その後、「会員外務員資格学習テキスト ニ種・一種共通範囲編」(アーティス)の該当解説部分を読み、下線を引く。

結局、問題集を二回ほど回した時点でタイムアウト。

前日が新年会、当日試験後には業者との商談というせわしない状況だったが、制限時間2時間中、50分で回答終了。速攻で会社に戻り、本来なら途中参加の予定だった商談にも最初から入れて間に合った。

実際、ギリギリレベルでの合格。消費税忘れたしなあ〜。まあ、受かったので結果オーライではあるが、今後の一種の為には、もっと勉強しないと・・・はあ〜。

とりあえず早めに取っておくべきものは残り2つ。生保と損保の奴。
その後で、証券一種と内部管理者も必須か。

個人的に自らの知識の偏りが気になるので、応用情報技術者も申込済み。4月17日だったりする。
去年、データベーススペシャリスト落ちたので、レベルを一つ落として初歩から頑張りますか?
購入済みテキストは「応用情報技術者2011春 予想問題集」(アイテック)、「初めて受ける応用情報技術者2011年版」(日経)。

あと金マとかも目を通しておかなきゃなんだよなあ〜。メンドクサイ。
テーマ 問題数
証券市場の基礎知識 22
金融商品取引法及び関係法令 184
投資信託及び投資法人に関する法律等並びに関係法令 72
協会定款・諸規則 99
取引所定款・諸規則 56
株式業務 76
債権業務 93
投資信託及び投資法人に関する業務 88
付随業務 47
株式会社法概論 111
経済・金融・財政の常識 70
財務諸表と起業分析 74
証券税制 54
セールス業務 30
総計 1076
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2011年01月22日

「はやぶさ」吉田武 幻冬舎

hayabusa.jpg


【途中】



何を今更の話で恐縮なのですが、去年はこれしかないってくらいの話題になった小惑星探査機「はやぶさ」に関する本です。

私は、当初ニュースで聞いていた時は、単純に凄いなあ〜ということしかイメージに無かったので思いっきり時代に乗り遅れてました。その後、年末の友人との飲みで改めて話を聞き、ニコ動とかで動画をみていきなり号泣!

すっかり、にわかファンになり、別な知り合いからの話を聞いたり、地球に帰還時のラストショット見て今、片っ端から本を読んでいるところです。

今週仕事関係のテストがあって、ブログの更新も後回しで「ヨスガノソラ」をやっている暇もありませんでしたが、今、ようやく「はやぶさ」君の本とかを読んでいるところ。

この本は年末読んだんだけどすっごく感動してしまいました。
なお、本書は2006年11月30日の発行の為、無事に日本に帰りつき、貴重なサンプルを持ち帰ったまさに奇蹟のオンパレードである点までは触れていません。当時、まだまだどうなるか分からなかったので当然と言えば、当然。

その代わり、今回のミッションを成立させた組織である「宇宙研」の歴史的経緯について、大変よくまとめてあると思う。

個別具体的な一例であるかもしれませんが、それ以上に広く『組織』や『プロジェクト』といういささか陳腐かもしれないが、わたしにとっては身近なテーマに実に重なるものが多かったです。

申し訳ないが、もっともらしい体裁だけで組織を生み出し、成果を挙げたこともない自称「経営の専門家」が書かれたビジネス本なんかよりも、はるかに具体的で有用な付加価値を有する本だと思う。

日本の宇宙開発が、一人の情熱をきっかけに、それを囲み、支える多数の人の情熱をも巻き込みながら、ナイナイ尽くしの中でもがき苦しみながらも、独創的な創意工夫を生み出し、進められていくその様は、涙無しには読めません(号泣)。

逆に浅はかな私などは、経済でも、技術でも、日本がもう失ってしまい、現在の日本にはないのではないかといささか悲観的に感じていたのですが、それが間違った認識であることを知りました。

物事に対する熱い『情熱』は、今も連綿と受け継がれているのですね!
昨年の「はやぶさの成功」に対するたくさんの日本人の感動は、まさに失いつつある日本人のアイデンティティの再認識、そんな感じがしてなりません。

やりたいことがある時に、金がない、技術がない、場所がない・・・等々、できない理由を挙げるだけでは、仕方ありません。制約がないことなど、現実社会でありえませんからね!

本当にやりたいなら、一つ一つの問題を自らの創意工夫で解決していくしか道は開けません! 何よりも考えつつ、行動していくしか道は開けませんから。

と同時に、社会というのは良くしたもので、誰かの行動は別の誰かが必ず見ています。他人からの援助をあてにしているような底の浅い情熱では、誰も相手にもされませんが、本物の情熱は、周りの人に影響を及ぼします。周囲の人に情熱というのは、伝播するものです。

本書でいうなら、糸川教授の情熱を中心にして、志を同じくする人が周囲に集まり、一つずつ丹念に技術的な問題にいうに及ばず、ありとあらゆる理不尽な制約をも、克服していく姿が描かれています。

これは普通にお仕事している人なら、誰でも職場で為しうることなのではないでしょうか?

実際に出来る人がいるかどうかは、別にしてですけどね。
ベンチャーの起業なんて、たいていそういうものですから、経営者はこの手の資質を共通して有していると思います。

また、それ無しに何事も成し遂げられませんからネ。





【目次】
プロローグ 挑戦

第1部 大地の詩
逆転の糸川英夫
遺産から財産へ
栄光、落胆、そして試練

第2部 天空の詩
虹の彼方へ、星の世界へ
「はやぶさ」への道
旅のはじまり
遂に来た、イトカワ!

第3部 人間の詩
旅路の果てに

エピローグ 復活
はやぶさ―不死身の探査機と宇宙研の物語 (幻冬舎新書)(amazonリンク)
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2010年12月23日

「ザッポス伝説」トニー・シェイ ダイヤモンド社

これもiPhoneの電子書籍アプリとして、無料で提供されていたもの。

先日の「フリー」も面白かったが、最近、この手の本が電子書籍として提供されるようになったのは、いろいろな意味で興味深い。まだ、テスト段階の試みなんでしょうが、それできっちりと利益につながる仕組みとつながっていくのなら、大歓迎ですね!
(十分に知名度がアップするだけでも、印税以上の価値があるでしょうネ(笑顔))

さて、それはおいといて、本書は靴のネット通販企業として成功し、AMAZONに高額で買収されるまでになった企業家本人による成功談です。ありがちなサクセス・ストーリーの一つではあるものの、IT系のベンチャーはえてして、実業を軽視し、ひたすらマーケティング戦略と財務戦略ばかりで上っ面ばかりの中身のないビジネスをするのですが・・・・。

実際にここで物を購入したことがないので分かりませんが、いわゆる顧客第一主義を徹底し尽くす事で他社と差別化し、商品に『意外性』というなかなか難しい付加価値を与えることで、顧客の企業へのロイヤリティを高めています。

その結果として、マーケティングでいうところの顧客の生涯価値を高め続け、長期的に利益最大化を図ることを目指して(達成して)いるようです。

教科書的には、これもよくあるものの、実際のビジネスでそれを達成しているのはごく僅かの企業だけです。本書の内容通りなら、素晴らしいです。

有名どころのビジネス・スクールでケース・スタディとして採り上げられるのも分かるような気がします。
私が以前いたベンチャーはスタンフォード出のMBA出身者達が集まって作った会社で、ITバブルの中、泡のもくずとして消え去りましたけどね。顧客なんて、ファンドやエンジェルに投資を仰ぐ為の資料の中の数字の一要素以上の価値無かったでしょうから・・・。某TVや某雑誌に特集されていたのは・・・笑えるな、マジ。

そういやあ、こないだも今勤めているベンチャーにTV局が取材に来てたらしいが、はてさてねぇ〜。以前いた会社も某NHKさんや某民放さんで放映されたましたが、今は、株価100円にも満たず、オーナーが経営権譲渡してるくらいだし・・・。

まあ、会社は会社。
自分が出来る仕事をまずは頑張るっきゃないでしょうね。どこに行っても通用するぐらいの実力は身に付けておかないと。

さて、ようやく本書の内容。
子供の頃からビジネスに興味を持ち、あれやこれやと成功・失敗を経験した来た著者は、ハーバードを卒業すると、楽で金になるからとオラクルに行きます。

つまんないから、数ヶ月で速攻辞めたらしいですけどね。
そっから、ネットの広告会社立ち上げて、マイクロソフトに転売。だいぶ儲けたらしいのですが、最低限1年間、そこにいないといけない契約にもかかわらず、これも飽きて刺激的ではないと、速攻、辞めてしまう。

金銭的に損したものは、それでも金はあるので今度は自分がベンチャーに投資するファンドを立ち上げる。

その中の一つに、本書の「ザッポス」があったそうです。
他の投資先がこける中で、起業家としての最初の自分の成功はまぐれではないかという、葛藤やプライドとの確執の末、最終的にこの「ザッポス」だけに絞り、最終的には自らがその経営者としてビジネスに挑んでいきます。

資金のショートという事態に絶えず、頭をなませつつ、以前儲けた全財産を突っ込み、このベンチャーを軌道に乗せ、成長させていく姿勢を生々しく描いています。

でも、本書を読んで心から思ったのは、ベンチャーは金銭的に報われるかどうかは、運次第の面が大きいが、とにかく何でもが新しい局面であり、常に自分が主役で何でもできる、何でも作っていけるという面白さがあるのはいいなあ〜。

勿論、新しいことをやるのだから、朝から晩までトラブル続出でそれをその場その場で処理しなければならない一方で、とりあえず可能性があるなら、何でもチャレンジさせてくれる(つ〜か、チャレンジしなければ、すぐ老舗・大手に潰される)ので遣り甲斐だけはあるんだよね。

休みも少ないし、給料も労働時間に見合わないけど、モノを作るというかビジネスの仕組みを作る、この面白さは格別だと思う。

最近は、私は全然経験してないので寂しい限りですが・・・。

本書を読んでいて、あのベンチャー特有の高揚感、充実感(もしくは緊迫感)を思い出しました!!
今のところも、まあ、ベンチャーらしくいろいろそれっぽいのあるけど、切った張ったの世界じゃないからなあ〜。安全で健全でなければ、いけない業界ですし・・・。

しょうがないですね。
自分が最前線に立つには、圧倒的な業務知識が足りませんし、まずはしっかりとお勉強しないと。(さぼってばかりのくせに・・・口先だけ立派な私、いかんなあ〜)

でも、久しぶりに本書を読んでワクワクしました。

ただね、この経営者はカリスマになれるかもしれませんが、自らの価値観を部下に強制(当人は共有と思っているだろうけどね)しているのは、正直かなりウザイ!

特別賞与出して、業績の見通し間違ったから、すぐレイオフって、かなり経営者としては失格かと思うのですが・・・・。実際、どうよ?

会社都合であっちこっち引っ越すのは、まあ、やってる仕事が最高に充実してればありだけど、それに見合うだけの満足を提供してくれるのかなあ〜。それこそ、仕事が面白ければ、海外でもすぐ行くけどね、私。

今の仕事、海外でしろって言われたら・・・・。
まあ、あえて書きませんけどね。

「家族的な一体感と最大級の顧客満足度の提供」

日本にも家族的経営をうたった企業はたくさんあったけどねぇ〜。数十年で、うわべだけの成果主義入れて、ぼろぼろの企業になったのがどれほどあったものやら。個人的には、会社の人とわざわざプライベートで会う意味が分かりません。

別に、よそよそしくする必要もないですし、かといって馴れ合う必要もないでしょう。気の合う人と、職場の知り合いで会ってもいいでしょうが、職場の延長線上というのは、むしろ視野狭窄になりませんかねぇ〜?

もっと、いろんな人と仕事以外の側面で交流する方が、人間として面白い奴になると思いますけどね。変な奴歓迎という「ザッポス」ですが、私は、どこでも変わった人で通ってますから、何を今更と思ったりもしちゃいますね。

それに、たかが10年程度の企業が何言っても、まあ、すれてしまった私から見ると、素直に首肯できんよなあ〜。組織なんて、すぐ腐るからね! 

本書は面白いと思うけど、著者の言うようにこの会社は何か新しいものを生み出しているのかな? 個人的には、物流の改革であり、大切だとは思うけど、イノベーションか否かと問われたら、『NO』だと思う。

もっと世界の根本から変えていくのとは違うような気がしてならない。
しかしながら、私的にはAMAZONは単なる物流以外の人の生き方、スタイルを根本的に変えた企業だと思う。まさにイノベーションでしょう。

この違いについて、分かる人なら、すぐ同感してもらえることでしょう。書くと長くなるから、ここではこれ以上触れませんけど・・・。

いささか、押し付けがましいノリの本書ですが、しかし、本書を読んで、改めてベンチャーの良さを感じたのも事実です。

常にチャレンジし、失敗から何かを学びとり、次回に生かす、それを継続し続ける。決して諦めず、未知の困難に正面から立ち向かい、突破策を見出すべくあがく&あがく。

それないと、新しいものなんて生み出せませんからね!

いいなあ〜♪ベンチャーの醍醐味です♪

兼業はまずいだろうから、金を取らないものの何か新しいビジネスのネタ探し、やっていきたいなあ〜。

本書の(ザッポス)の価値観には、共感できませんが、忘れていたものを思い出させてくれました。自分で何事も行動し、働きかけていかなければいけませんね。がんばろうっと!!
【目次】
イントロダクション―目的を探して
1 利益を求めて―ザッポスへたどり着くまで
2 情熱をかけて―成長の設計図
3 人生の目的にたどり着く―幸せを届ける会社に
エピローグ ムーブメントに参加しよう


顧客が熱狂するネット靴店 ザッポス伝説―アマゾンを震撼させたサービスはいかに生まれたか(amazonリンク)
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2010年12月19日

「フリー」クリス・アンダーソン 日本放送出版協会

iPhoneの電子書籍でまさにフリーで提供されて読んだ物。

あのAMAZONの販売モデルを例にあげ、大変有名な『ロング・テール』の言葉の生みの親である著者による新しい作品です。

IT系のネタ満載でクールなwired誌の編集長でもあります。私も結構好き!

この作品も着眼点や認識方法が実に秀逸でうまいのですが、同時に、まさに無料で配って評判を作るという辺りの販促のうまさも目を惹きます。

ただ、他者がこれを真似してもうまくいかないと思うし、本の内容も面白いのですが、決して革命的な衝撃や刺激までは与えてくれません。だって、私の場合、先にこちら(「ウェブで学ぶ」)を読んでしまっていたのでね。


なんでもかんでもIT時代は無料で提供されるサービスがデフォルトになっていますが、何故それが可能になるのか? そこで壊れていく既存ビジネスモデル。その中で、利益を獲得していけるビジネスモデル。

変な経営コンサルタントの世迷言や戯言(たわごと)よりも、本書の方がはるかに本質を捉えています。
何でも広告つければいいとか、販促費として他の部分で利益を挙げるとか、そういう部分を越えた極限までの費用限界逓減が可能となる背景を的確に指摘しています。

勿論、IT系のビジネス知ってれば、常識ではあるものの。実にうまくまとめているし、それを基本原則からロジカルに説明しているので、この手の知識が弱い人ほど有用かと。

但し・・・・、本書の言いたい部分は、私個人について言えば、だいたい知っていた。目新しいものは無いです。

ITベンチャーとかで管理職以上やってるなら、この本は、既存知識確認以上のものはないので読む必要ないでしょう。オールド・エコノミーの産業で、この手の事知らなければ、避けて通れない歴史的必然の部分も含まれていますので、目を通しておくべきでしょうね。

しかし、マーケッターとしては著者本当に凄いです。見習いたいですね!!

名前だけIT企業にいるくせに、金融庁検査マニュアルのPDFを紙に先ほど印刷してた、可哀想な私・・・orz。まずは、周りに追いつき追い越せ、それからなんとか新しい方向へ進みたいなあ〜。

今は地道にお勉強するしかないんだけどね。
なんかいい方法論を考えねば!

本書を読んでいて思ったけど、mysqlインストールしちゃった私だからなあ〜(苦笑)。
【目次】
無料とは何か?
第2章 「フリー」入門
──非常に誤解されている言葉の早わかり講座
第3章 フリーの歴史
──ゼロ、ランチ、資本主義の敵
第4章 フリーの心理学
──気分はいいけど、よすぎないか?

デジタル世界のフリー
第5章 安すぎて気にならない
──ウェブの教訓=毎年価格が半分になるものは、かならず無料になる
第6章 「情報はフリーになりたがる」
──デジタル時代を定義づけた言葉の歴史
第7章 フリーと競争する
──その方法を学ぶのにマイクロソフトは数十年かかったのに、ヤフーは数ヶ月ですんだ
第8章 非貨幣経済化
──グーグルと二一世紀型経済モデルの誕生
第9章 新しいメディアのビジネスモデル
──無料メディア自体は新しくない。そのモデルがオンライン上のあらゆるものへと拡大していることが新しいのだ
第10章 無料経済はどのくらいの規模なのか?
──小さなものではない

無料経済とフリーの世界
第11章 ゼロの経済学
──一世紀前のジョークがデジタル経済の法則になったわけ
第12章 非貨幣経済
──金銭が支配しない場所では、何が支配するのか
第13章 (ときには)ムダもいい
──潤沢さの持つ可能性をとことんまで追究するためには、コントロールしないことだ
第14章 フリー・ワールド
──中国とブラジルは、フリーの最先端を進んでいる。そこから何が学べるだろうか?
第15章 潤沢さを想像する
──SFや宗教から、〈ポスト稀少〉社会を考える
第16章 お金を払わなければ価値のあるものは手に入れられない
──その他、フリーについての疑問あれこれ
結び──経済危機とフリー
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略(amazonリンク)


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「ウェブで学ぶ」梅田望夫、飯吉透 筑摩書房
「ウェブ進化論」梅田望夫 筑摩書房
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2010年10月31日

「よくわかる最新システム開発者のための仕様書の基本と仕組み」増田智明 秀和システム

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最近、改めて仕様書を書く必要に迫られ、基本的な部分からおさらいを兼ねてちょっと勉強しようかな?って思って買った本ですが・・・・。期待外れでした。

実際の打ち合わせの場を想定したサンプル会話が随所に入り、それを手順に落とし込む流れで説明されるのですが・・・。

正直、そのクライアントとの打ち合わせ部分が本書の場合、あまり役立っていないと思います。というか、その辺は既に分かっている人が対象読者じゃないの?

一見すると、分かり難い本ではありませんし、内容として挙がっているのもオーソドックスなどっかで見るようなあ〜っていう流れで、その点では『基本』は満たしていると思うのですが、いまいちメリハリがなく、書き連ねられている感があって、ポイントがつかめません。
(冗長ではありませんけどね)

あとね、実はタイトルの一部に「図解入門」なんてキーワードが入っていますが、入っている図は正直何の役にも立ちません。というか、邪魔。意味のある図にして欲しいし、図を見ただけで要点が視覚的に理解できるまで、考えたものにして欲しい。でなければ、不要です。

で、最終的に私が一番の目的にしていた仕様書の書き方という点では、ほとんど価値がありません。単なるプロジェクトのフロー説明(初心者向き)。であって、仕様書を書く為には、使えませんでした。
【目次】
第1章 システム開発の流れ
第2章 業務分析―要求定義書
第3章 システムの検討(1)―要件定義と基本設計
第4章 システムの検討(2)―外部設計
第5章 文書作成における注意点
第6章 要素の抽出―外部設計と内部設計
第7章 スケジュールと見積もり
第8章 工程の進め方
第9章 仕様変更に対応する―要求管理
第10章 不具合に対処する―障害情報
図解入門 よくわかる最新システム開発者のための仕様書の基本と仕組み―成果物によるプロジェクトマネージメント入門 (amazonリンク)

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「管理者になったとき困らない 実践的ソフトウェア開発工程管理」竹山寛 技術評論社
「動かないコンピュータ」日経コンピュータ 日経BP社
タグ:仕様書 書評 SE
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2010年10月10日

「ウェルチにNOを突きつけた現場主義の経営学」千葉三樹 光文社

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なんせ私が最初に入った会社は、GEをお手本にして頑張ることが目標だった総合電機(今は、聞かなくなった古語ですが・・・)でしたし、ニュートロン・ジャックとも揶揄されるもののジャック・ウェルチは経営者としてやはり傑出人物だと私個人も思ってました。

だからこそ、関連する本や記事もそこそこ読んでいたこともあり、また著者の会社のレコード針を使わず、レーザーで読み取る、まさに夢のような発明品の話は、大変有名ですからね!その2点だけでも興味を持って読み始めました。

いきなり感想を書いちゃうと・・・熱いね! 情熱的! 
就職活動をしたものの、ボタンの掛け違いで28歳になるまで就職口が見つからず、なんとか入れたのは、当時は海のものとも山のものとも知れない外資系のとある会社(GE)だったのがスタート。

入ったはいいが、実務経験無しの院卒出。周囲から仕事のやり方はおろか、仕事の内容さえ教えてもらえず、さんざんの扱いを受ける訳です。まあ、実によくある話ですが、今のたいていの人ならここで終わりですね。ブラック企業に勤めているんだけど・・・orz。乙。【終了】ってね!

だが、あのGEで現場叩き上げから副社長にまでなる人間は、そこからが非凡です。苦労に苦労を重ねて仕事を覚え、人の何倍もの努力と工夫で実績をあげていく。

そして次から次へとチャンス(ある意味、災難かもしれぬが?)が与えられ、仕事の幅を広げていく。常に困難さは増していくものの、自分の仕事における信念と仕事の流儀に自信を持って邁進することが成功につながっていく。もっとも、普通に仕事してました、では絶対達成できないだけのことをやり抜くには、どこか尋常ではないほどの情熱に裏打ちされた行動が必須ですけどね。

実体験に基づく著者の経験した事例は、実に&実に興味深いです。以前やってたNHKの「電子立国日本の自叙伝」だっかか? あれの当事者側からの証言みたいなもんです。本当に表裏一体という感じを受けました。
読んでいて、結構、ぐっとくるものがあります。

個人的には、本書を読んでいて胸が熱く、苦しくなることが多々ありました。
私も就職(というよりも転職)で相当苦労しましたしね。今の金融機関に入ったのは、大学の学部卒業時に金融の内定を断って、メーカー入ってから17年振りに初めての業種ですから。

本書にも書かれていますが、人を評価するにはやらせてみて(=チャンスを与えて)その実績から判断するしかないと思います。と同時に、失敗はつきものでもあり、その新しいことへのチャンスを継続的に与えて、その成果を評価し続けることでしかないでしょう。

でもね、それってなかなか出来るもんではないんです。
部下にやらせるってことは、失敗した場合は、上司がどこかでリカバリーしなければならないですし、責任は任せた上司自身に降りかかってきます。また、それが上司自身への評価にもつながることであり、自らのリスクでもあります。

リスクを取りたがらない上司は、部下に新しい仕事を任すなんて恐ろしいことは決してしません。当然、部下は伸びる機会もありませんし、実際に成長するのびしろが小さくなることでしょう。部下が伸びなければ、権限委譲もできず、仕事も振れず、上司自身も新しい仕事などする余裕が生まれるはずもありません。

駄目な組織になっていくのが目に浮かびますね。ホント。

まあ、そういう意味でいうと、私が二度入社して足掛け6年在籍したベンチャーのオーナー社長の下での経験は実に勉強になりましたし、よくよくチャンスは与えてもらえたと思います。未だに感謝の念は絶えませんね。勿論、実に苦労させられましたし、精神的にも参りましたが、どこに行っても通用するだけの普遍的なビジネススキルは、ここで身に付けることが出来たと思います。

データベース・マーケティングも分析から、販促企画の実施まで一から作り上げる経験させてもらえたし、業者との商談もさんざんやらされたしね。コスト交渉とか。弁護士さんと打ち合わせて裁判の訴状の確認や、損害賠償請求の為の損害額算定の基準作りまで経験させてもらえたのは、実にいい経験になったと思う。

社内で起きるほとんどすべてのプロジェクトに関与してたし、1日中社長室にこもったまま、打ち合わせして、昼もコンビニで買ったおにぎりかじりつつ、企画案を練り続けていたりしたので経営者としての思考方法をいやでも身に付けられたのは一生モノの財産ですね。

自分で会社経営した時も、やっぱり社長の過去の行動とか頭に浮かびましたから。経営者としては、私はまだまだと痛感したものです。

本書にも上記のような、(ずっとスケール大きいですが)話が随所に出てきます。本書の中でもいろいろな形・表現で出てくるものの、根底のメッセージは『腹をくくってリスクを取り、己が正当と信じることを貫き通せ』ということだと思いました。

昨今流行りの、自己啓発やお勉強本、ノウハウ本も悪くはないと思うのですが(私も好きだしね)、小賢しい小役人的な発想を抜け出れていないような感じがしてしまうのも事実です。本書がより普遍的な本質論なのに比すと、瑣末な小手先の話になってしまうかも?

本書を読んでそれを活かせるのは、実際にもそれに近いことをやっている人、経験したことのある人で、無理な人にはいくら読んでも参考にならないだろうなあ〜。理屈ではないです。こればかりは、経験と行動しかないので。

しかし、本当に随所に心に響くものがあります。光文社でこういうのものが出せるとは思ってなかったのでビックリするくらい。個人的には、改めて肝に銘じたい内容でした。大変、勉強になり、感動しました。

【抜き書きメモ】
winner's sense and loser's sense

勝者:悪い結果に対して、自分が間違えたと考える
敗者:悪い結果に大して、悪かったのは私のせいではない、自分以外だと主張する

勝者:他人の秀でた点を見つけようとする
敗者:他人のあら探しばかりする

勝者:結果が良かったのは運だけではなかったけれど、幸運だった
敗者:結果が悪かったのは不運だけではなかったけれど、私は不運だった

勝者:問題に直面したとき、なんとか打開しようと務める
敗者:問題に直面すると、これは誰にも分からないことだ、だから打開策などないと考える

勝者:自分約束したことに責任を持つ
敗者:約束したことに責任感が乏しい

勝者:会議において他人の意見に耳を傾け、積極的に議題に参加する
敗者:会議において他人の意見を聞かず、指名されるまで発言もしない

勝者:状況の変化を鋭敏に認識し、それに対応する
敗者:いつも変化に振り回される

勝者:その案が最良か否かは不明だが、問題解決または現状改善の案を持っている
敗者:解決または改善がいかに難しいか、その理由を知っているが、解決策を持っていない

勝者:結果は良かったが、まだ十分ではない
敗者:結果は悪かったが、他よりは悪くない

勝者:それは容易ではない。しかし打開策をなんとか考えよう
敗者:それは難しい。だから打開策はあり得ない
ベンチャーキャピタルの担当者の言葉:

「あなたが投資をするかしないか、そのファイナル・デシジョンは一体何なのだ」
「人だ。
・・・
アーリーステージからの投資となれば、そが株式上場という形で成果になるのは少なくとも5,6年先だろう。10年以上先になることだってある。今の時代、5年後、10年後の技術がどういうレベルになっているかはほとんど予測不能だ。つまりオンリーワンの技術だとその時説明されても、5年後、10年後にそれが有効かどうかは全く分からない。だが一つだけ変わらないものがある。それは我々に投資を仰いできた当の本人だ。つまり我々はその人を信用して賭けるか、賭けないかを判断するしかないのだ。」
ウェルチにNOを突きつけた現場主義の経営学 (光文社新書)(amazonリンク)
【目次】
第1章 GEで学んだ実戦ビジネス術
誤算からの出発
GE入社―「それはあなたの仕事」
できる人間はとことん使え

第2章 日米経済の橋渡し
コストを下げろ
メイド・イン・アメリカの壁を越える
調達業務の広がり
GE最後の日々
ウィナーズセンス、ルーザーズセンス

第3章 レーザーターンテーブル事業への挑戦
レーザーターンテーブルとの出会い
大量生産・大量消費から小さくともオンリーワンへ
タグ:書評 実用書 GE
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2010年10月03日

「トヨタ生産方式」大野耐一 ダイヤモンド社

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「The Toyota Way」を読んで大変感銘を受け、こりゃ絶対にトヨタ生産方式の生みの親、大野耐一の本著を読まねばと思い続けておりました。ようやく読めました!(笑顔)

しかし、「The Toyota Way」の華麗な、というかグイグイと人を惹きつけてやまないほとんどエンターテイメントじゃなかろうかと思うような文章・内容と異なり、本書は実に淡々と書かれています。

最初、もしかしてコレつまんない本?とか失礼ながら思っちゃいました。でもね、だてに版数を重ねてベストセラーになっていません。決してうまい文章ではないし、さらっと読み進めていけますが、徐々にどんだけの情熱と苦労をして、この画期的な生産手法を開発し、それを定着させたか、ひしひしと伝わってくるものを感じます。

半端じゃない情熱を注いでます。
しかも、自分の与えられた権限の範囲内で根気強く少しずつ実績を積み重ね、信頼を得て、自分の昇進とともにそのやり方を徐々に広げて、最終的にトヨタ全体から、取引企業に到るまで浸透させていくその様は、非凡としか言いようがありません。

どっかの会社のようにトヨタ生産方式を導入して、すぐに結果が上がりました、な〜んて言ってるところは、同時にすぐにそれが機能しなくなって、効率が低下して元に戻るのは火を見るより明らかでしょう。

著者が試行錯誤しながら、トヨタ生産方式を広めていく過程では、10年・20年のスパンで物事を捉えてその間、継続した熱意と情熱でそれを改良しつつ、広めていった訳です。同じことがトヨタ生産方式入れた企業でできたとは、私にはとても思えません。

だから、他社はみんな形だけ入れて失敗するんでしょう。

言わずとも当然のこととして、理解され、骨肉化するまでには、エヴァンジェリストの存在が必要なんだと思います。同時にそれを理解し、サポートしてくれる上司(経営陣)の存在がそれを可能にする為の必須条件です。

現在の日本の企業で、そういうのがどこまで出来るのか甚だ疑問ではありますね。私的には。
逆に、そういう意味でトヨタは凄い企業だったんだと思います。

著者を評価し、現場から猛烈な批判や反対が挙がっても、著者の行動を支持し続けた上司・経営陣があったればこそ、トヨタ生産方式は生まれたとも言えるでしょう。トヨタ生産方式は、トヨタが環境に適応して生き残るべく後天的に身につけたものであり、尊重すべきはそれを生み出すことを可能にし得たトヨタの企業風土、トヨタのDNAそのものでしょう。

最近の工場管理としては、一人で多工程を受け持つセル生産方式から、単工程を受け持つ方式へまた戻ったりすることもあるようですが、環境変化に応じて、変わっていけることこそが大切なのでしょう。

本書を読むと、そういうことを痛感します!

そうそう大量生産で有名なT型フォード開発者、フォードに関する言及が大変気になりました。今度、フォードの本も読まなくっちゃ。

なんか面白いですよね。海外で書かれたTOYOTA WAYを読んだら、大野耐一の本が気になり、それを読むと今度はフォードの本に向かうというのは・・・・不思議な連関関係?

でも、最初はつまらなさそうだった本書を読んで、初めてTOYOTA WAYではよく理解できなかった「段取替え」とかの意味が理解できました! そうか、生産量の平準化の為に、小ロットの方がいいというのがやっと腑に落ちました!

普通、どこでも工業製品は、ロットを大きくして大量生産することで原価低減するのが普通の為、ちょっと意外ですね。100円ショップなんて、まさに教科書通りの原理原則でやってますからね。(もっとも、それだけではあの値段にならないので、裏技を使っているわけですが・・・)

工場での生産管理に比して、どこの会社でも事務部門の管理というのは、定量的に処理できず、難しいものですが、だからと言ってそれを考慮しないのは怠慢なんでしょうね。

業務量の平準化と、ツール(機械等に該当)の使用に際してニンベンの知恵を付け加える。まだまだ私も十分にできていないもんなあ〜。勿論、エラー時の対応はエラートラップ設定してあるものもあるけど、まだ一部だし、統一的にそういった仕組みを考えて、ミスの発生を極力防ぎ、発生時にすぐに止まるというのも、是非、取り込みたいアイデアですね!

まずは、自分の出来る事から始めていきましょう。

本書は、なんだかんだ言っても有用です。但し、出来上がったトヨタ生産方式そのものよりも、それを生み出す動機や過程、それを浸透させていく情熱と根気こそが一番学ぶべき事柄かと思います。

個人的には「The Toyota Way」を読んで、それから本書を読むほうがベターだと思います。

あとね、本書と同時に読んだ「動かないコンピュータ」とも共通する点が多々あるように思います。新しい技術に飛びつくよりも既に手元にある道具を改良して徹底的に使いこなす方が、生産性向上にとって有用であるというのは、ソフトウェアにおいても当てはまるような気がしてなりません。

勿論、セキュリティとか他のソフトウェアへの影響等、一概に即断はできませんが、レガシーシステムはバグがほとんど潰されてますからね。情報も巷に出回っており、必要な情報収集コストも非常に小さいものになります。

とは言ってもなかなか難しいのですけれど・・・・?

なお、本書は実際は別に書いた人がいるようですね。勿論、大野氏が全面的に関与して書かれているのは確実だと思いますが。余談まで。
【目次】
第1章ニーズからの出発
第2章トヨタ生産方式の展開
第3章トヨタ生産方式の系譜
第4章フォード・システムの真意
第5章低成長時代を生き抜く
トヨタ生産方式―脱規模の経営をめざして(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「The Toyota Way」Jeffrey Liker McGraw-Hill
「トヨタ」日本経済新聞社
「トヨタモデル」阿部 和義 講談社
「トヨタ流最強社員の仕事術」若松義人 PHP研究所
posted by alice−room at 19:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスB】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「動かないコンピュータ」日経コンピュータ 日経BP社

雑誌「日経コンピュータ」で実名入りで報道されていた人気連載記事をまとめたもの。

雑誌で時々読んだことがあり、大変興味深く、日経新聞の紙面でデカデカと報道されていたニュースの裏側を実に丹念な取材で経緯や理由を明らかにしていて、まさに生きたケース・スタディ集。

海外の経営系大学院で教えるような事例は、日本ではなかなか目にする機会がないだけに大変貴重な生きた教材です。まさに他山の石です。

ただ、本書はいろいろな制約もあり、トラブル発生時と現在では当該企業の状況が異なっている(はず?)なので、徒に評価を貶めても困るので・・・という訳で具体的な企業名が伏せられているのが、かなり残念。

そして、雑誌に連載をまとめたので時期的に古くなっている一方で、私は昨日読んだけど、出たのは2002年ということで、更に古い話となっています。

だけど・・・・本質は変わらないはず。実際に私がシステム系の部署にいて経験したことや、取引業者さんなどから聞いた話、友人から聞いた話などと非常に重なることが多かったです。

逆に言えば、それだけ普遍性があり、本質的な原因なのでしょう。出版から時間は経っていますが、十分に今でも当てはまります。つ〜か、現在の自分の職場とかでも他人事じゃなくて、リアルで同時進行している感があります。うっ、胃が痛くなる・・・。

まっ、現在のところは置いといて。以前いた会社でいうと・・・。

分析系のお仕事メインで、社内システム関係兼務だったりしましたが、某通販向けの顧客分析ソフトで定評ある会社のパッケージを使っていたんですが、それ使い始めてから売上落ちる一方でね。オーナーが見る限り、商品力が落ちた訳でもなく、カタログの質も悪くないはずなのに何故売上が落ちるんだと大騒ぎになったらしい。

鳴り物入りで導入したパッケージソフトの使用を急遽中止。生の顧客データから、抽出条件の手動設定で試行錯誤を繰り返し、一から自社専用のデータベースマーケティング手法の開発をやりましたよ。まあ、その為に大学院でファイナンスとか統計やってた私を中途採用したってのもあったんですけどね。

ハウスリスト向けに特化した独自の顧客評価ルールの採用で、当然、売上・利益とも一気に上昇。私も臨時昇給とか1年に何度かあったけど、そりゃそうでしょう。あくまでも汎用性重視で最大公約数的なパッケージで、自社にベストのものなんてあるわけないんだから。

評価モデルなんて、パラメーターの数値をちょいいじるだけでアウトプットのパフォーマンスは激変しますし。そこがマーケティング担当者の存在価値だしね。

一時、紙のカタログ通販各社が売上を落とし、データベースマーケティングに多大な投資をして、販促費(カタログ配布数の絞込み)をやったものの、かえって売上・利益とも落とした縮小均衡になり、情報投資に金かけた分だけ丸々ドブに捨てたようなことをしていた時期もありました。

当時の四季報見ると、本当に爆笑しますよ。ほとんど全ての上場通販会社が横並びでやってましたからね。

もっともうちも調子の乗って、上司がやっちゃいましてね。小さい会社なのに数千万突っ込んで、当時日本で初めて売られたOLAPツールの第一号を入れることになり、見事に人柱にされてました。営業担当者はそもそもDBマーケティング分かってないし、マニュアルも英語のみ、導入スケジュールは遅れる一方でオーナー社長はしびれを切らし、支払いを止める直前までいきましたね。

しかもレビュー段階で全然、使えないし、ちっとも仕様を満たしてない。検収作業中でも、どうしょうもなくて、それでも導入後のフォローを条件にOKしたものの、最終的に粗大ゴミとなりました。

その導入準備中、上司の仕事は全て私が担当し、自分の仕事も当然やって相当苦労しましたね。だからこそ、自分で作業効率化の業務ツールを作成することになったりもしたのですが・・・。

まあ、上司はプロジェクトぽしゃって、連日吊るし上げられ、不倫に走って退職。私は、転職1年半で見事部長になったというおまけつき。なんだかねぇ〜。でも、上司は決して悪い人ではなく、技術に対する関心が非常に高く勉強熱心だったんですよ。

ただありがちですが、この手の人がよく陥りやすい、新しい技術の面白さばかりに目を奪われ、それを仕事で使って利益が上がるかは別であり、たいていの場合、レガシーシステムの方が費用対効果は良いとことを意識していなかったことが致命的でした。

システム関係の責任者としては、決定的な欠陥だと思います。

5年のリース契約をむすび、その分析ツール専用サーバとして準備した大きな黒いPC。実に使い勝手が悪く、むしろ作業効率が落ちるので私は一切、それを使用することを拒否しましたが、その後、数年に渡って経理担当役員がそのサーバーの前に来るたびに、「これなんか使えないかな?」とつぶやき、私の前で溜息をつく光景が忘れられません。

あるだけ邪魔でその割に大きくて目立つものの、全く使用されず、電源さえ入れられないまま、リース会社に毎月たくさんのお金を支払わされるオブジェ。そりゃ、経理の役員だったら、見るだけで苦痛以外の何物でもないでしょう。

私は、完全に書籍とかを置く台とみなしてましたけど・・・。実話です。

だいたい、日本語化も満足にできていないうえに、外資系の合弁企業で営業さんはただの代理店としての販売だけなんだもん。そもそも英語版でのバグも多数あったようで、よくそんなもんで日本で売ろうとしたものです。

まあ、実に、実によくある話です。

それ以外にもいろいろあるなあ〜。

私が一番最初に勤めたいわゆる総合電機の会社でも何十年も前から作成されたCOBOLによるプログラムを当時、ようやく日本に入ってきたばかりのオブジェクト指向(その頃、日本語の本さえなかったので英語で勉強した)対応へ自動で変換するツールがあり(自社の他事業部の開発・販売)、それを工場で購入し、導入することになりました。

とりあえず、あまり大きくないステップ数のもので、どんなふうになるか解析・変換ツールにかけてみたら・・・ステップ数が多過ぎて、解析不能だって! いや、あくまでもサンプルなんで、あえて中規模のものだったのに・・・・。

相手側(事業部)の担当者も、これには苦笑せざるを得ず、思いっきり面目なくしてましたが、そんなものです。同じ会社なのに・・・ねぇ〜。

そして、その言い訳で出てきた話として、同じ会社だから・・・率直な話をしますと・・・と前置きされた限りでは、その製品の開発を大手の石油元売り会社と、今回のプロジェクトと同時平行でやっているらしい。言葉は悪いが、この手のはいくつか同時平行して開発を行い、成功事例が生まれたら、それを持って他のところにも一気に拡販・伝播させるらしい。

つ〜ことは、平行している個々のプロジェクトは、全て実験ってことだったりする。相手企業の金で、実験してリスク分散し、成功事例は自社の手柄として他社持って行くわけで、合理的ではあるものの、なんだかなあ〜と新入社員の私は思ったものです。

だから、革新的で新技術を使用したシステム投資ってのは、そりゃ経営的にはどうかと思うわけですよ。私技術者としては、すっごく刺激で面白いけどね。

自分がシステム関係を担当していた時は、それまで勘定系(オフコン)1台で無理して分析系の作業をさせてたので業務にも影響が出かない状態だったので、分析専用にもう1台、まったく同じ購買履歴を持たせたオフコンを購入しただけで、基本的に全てツールは内製化してました。

そりゃ情報投資としての費用は、前任者に比べて飛躍的に下がるでしょう。しかも自分で作るから、必要に応じていかようにも変更・修正できるし、その分析手法を熟知せざるを得ないので、必然的に出てくる数字の理解度も増すわけで、各種分析やそれに基づく販促企画の精度が増すのも当然です。

当初、外部から購入しようと思っていたんだけど、あいみつ取ると、値段ばかり高い割にこちらのやりたいことは何にもできず、しかも新しい分析をしようとすると自由度がなく、何もできないものばかり。それで仕方なく内製化したのですが、その結果は驚くべきものでした!

ただね、当然問題もあるわけです。私が直接教えた部下は、当人が優秀だったこともあり、全てを吸収し、更にツールを改善していったぐらいでしたが、私が退職後、彼が他部署へ異動になると、後任はできたツールをただそのまま使用することしかできず、根本的なツールでやっている内容の理解、更にその改善など全くできない状況に陥ったそうです。

その後もいろいろと情報は入ってきましたが、その後も担当者が次々代わり、結局、出来上がったものをそのまま使う以上の使い方が出来なかったので、マーケティング精度は落ち続け、せっかく上場したのに、赤字になったとか・・・・馬鹿だよねぇ〜。

私が残した膨大なマーケティング資料も、使いこなせなかったようだし、そもそも読んでもいないとか・・・。ありがちな話だけに泣けてきます。

他にも某ソフトウエア会社では、プレスリリースしちゃったからとコレコレができるとパッケージに書かれている機能が完全に動かないのに、それをGM(ゴールデン・マスター)としてプレスして販売しちゃうんだもん。当時、絶句した覚えがあります。どうやら、販売後1ヶ月以内に修正パッチ出せばいいやってことらしいけど、それが普通らしい。この業界の常識って・・・!

以上、私の経験でしたが、本書にはこういったこととまさに1対1対応しちゃいそうな事例がたくさん載っています。経験がある人なら、読んでいるうちに確かに&確かに、この手のあるよと納得することばかりでしょう。

また、同様の事例にニアミスしそうになったことなども多々痛感されることでしょう。

転ばぬ先の杖です。実経験の無い人が読んでも、このリアルさは感じ取れないし、生かせないと思いますが、ある程度の中堅以上の人なら、結構、役に立つと思います。まさに火ダルマプロジェクトでデス・マーチ突入する前に、または、自社のプロジェクト担当者や発注先の会社の担当者が逃げ出す前に、こういうケースを頭に入れつつ、行動しないといけません。

どんなものでも必ず予兆があります。天災の大地震でさえ、気をつけていれば、事前に分かる場合もあるのです。膨大な影響が出て、どうしょうもなくなる前に是非気付き、少しでも先回りして対処法を取れればなあ〜って心から思います。

しかし、あまり気にしていると・・・最近、過敏性腸症候群になりかけているような・・・。ストレスに弱い私(涙)。それでも、昔のような売上に責任を持つポジションでもないのでずいぶんと楽なはずなんですけどねぇ〜。

まあ、あまり気にせず、淡々とできるお仕事でも頑張りましょうと思ってしまう私でした。ふう〜。南の島、来年行こうかな? またバハマとか・・・・ブラジル行くと日本で生きていくのが辛くなるので・・・。

ーーーーーーーーーーーーー
あっ、書き漏れていたのを思い出した!
しばしばやってしまう間違いのありがちな例に、コンサルティング・ファームに依頼して、数十冊に及ぶバインダーの業務分析・改善提案書を作ってもらったものの、実際にそれに基づいたシステムを構築しようと依頼すると、そのバインダーを見れば、どこのソフトウェアハウスでも出来るからと一向にやってくれないとか挙がってました。

で、そのバインダーを元に別なソフト会社に依頼しようとすると、全然そのバインダーは使えず、結局何億円も無駄にしたバインダーは、総務の書棚に放り込まれ、一回も使用されることなく、金をドブに捨てた結果になったとかね。

いかにもありがち・・・。似たような話を実によく聞くしね。

勿論、そりゃコンサルティング・ファームの人達は経営分析の専門家ではあっても、必ずしも業務システムの専門家とは限らないし、彼らが実際に最終場面まで立会い、企業に対して投資に見合った以上の結果をもたらしたという話しは、ほとんど聞きませんね。

専門家としての分析手法を期待し、彼らを使いこなして自社にとって最適なシステム全体を作り上げる部品として使うのならば、有用な価値があるのでしょうか、企業経営の根幹たる部分を外部に一任してそれをそのままうのみにして(自己消化せず)適用させようとする時点で、経営者としていかがなものなんでしょうね?

他社に勝る自社の競争優位の原動力は、あくまでも自社を知り尽くした社内で生み出すべきだし、またそうでなければ(外部から分かる程度の一般的なものでは)、競争優位にならないと思うんですけどね。

アウトソーシングしかり、業務提携しかり、外部の力を効率よく利用すること自体は、合理的だと思いますが、それを使いこなすだけのノウハウを自社内で有する限りという制約条件があるように思えます。

それを有機的に自社内の強みと合わせることで、他社にない競争優位を作り出せなければ、自社ではなく、他社が勝って当たり前でしょう。とまあ、そんなことをつらつらと考えながら読みました。本書を。
【目次】第1章 増える「動かないコンピュータ」
第2章 パッケージ・ソフトの導入に手こずる
第3章 大規模システム開発の相次ぐ失敗
第4章 中堅・中小企業が失敗する十一の理由
第5章 世界各国で座礁,インターネット・システム
第6章 万全の対策、しかし停止する大規模システム
動かないコンピュータ ― 情報システムに見る失敗の研究(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「管理者になったとき困らない 実践的ソフトウェア開発工程管理」竹山寛 技術評論社
「ウチのシステムはなぜ使えない」岡嶋 裕史 光文社
「プログラミングでメシが食えるか!?」小俣 光之 秀和システム
タグ:IT 書評
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2010年09月27日

「ウェブで学ぶ」梅田望夫、飯吉透 筑摩書房

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同じ著者による「ウェブ進化論」が非常に有益、且つ刺激に満ちた啓蒙の書だったので、目に入るや否や手に取りました。

やっぱり目からウロコの本です!!

本書を読む前から、元々こういうのには関心があり、ituneUで「シャルトル大聖堂」や「建築」関係の講義入れてましたが、実は英語がネックで十分に活用できないでいました。

MITの全講義をWEBで公開するってのも知ってはいましたが、OCW(open course ware)の本当の素晴らしさを本書を読んで、心の底から感じました。いやあ〜もう、感動しまくりです。

ノブリス・オブリージュではないけれど、能力ややる気のある人に教育の機会を与える、その為に自分ができることを無償で提供する。人の持つシンプルだけど、一番強力な強みが最大限に発揮されていることを痛感します。

アホな(中途半端な)能力主義の導入で、部下の指導もできないどっかの国の企業とかとは大違いです。

TOYOTA WAYなんかも、要は自ら学び、成長する組織ってのが本質だと思いますが、それを一挙に世界に広げているのが、実に気宇壮大であり、あちらは学ぶ側の話なのに対して、こちらは提供する側の話であることなどに違いはあるものの、やっぱり、根底で共通するものを感じないではいられません。

最初、営利を目的にして検討中だったものが、採算合わないならいっそのこと無料で公開しちゃえ、というのも凄いですが、それを受け入れて、強力に推進していったMITのトップ。また、その為の費用として民間の援助団体が11億円も資金提供することがすぐに決まったというのが、(個人的には嫌いですが)アメリカのアメリカたる所以、アメリカこそが持ちうる美点だと思います。

どっかの国には、そもそも読む気のない子供の教科書を無料にし、本来子供達の将来の為、有意義に使用すべき資金を『手当て』と称して、ばらまく不思議な国もあるようですが・・・・、だったら、本書に出てくるようなオープン・テキストの開発に資金を回したら、無駄な検定教科書制度なんかよりはるかに価値ありそうですけどね。

子供手当ての代わりに、ネットブック配ってもいいし、そして図書館や公共の場所や全て高速無線LANが無料で使えるようにしたら、どれだけ教育の機会を増やす事ができるでしょう?

微分・積分以前に、分数でつまずいている名前だけの大学生の為に、私学助成を出す必要があるのか疑問でなりません。金がないなら、私学に行かなければいいし、国立大学や公立大学は無料でいいと思うんですけどね。その代わり数を10分の1でいいかと。

教える能力の無い教師を淘汰せず、やる気のある人が鬱になって自滅していく現状は、やっぱり問題だと思うんですけどね。

足の引っ張り合いと既得権益擁護の為の競争ではなく、各自が競い合い、お互いを高め合うのが理想でしょう。まあ、私もいろんな会社や場面で、その逆の現実を散々見てきてはいますが、だからこそ、そんなのは嫌ですね。

本書の中で触れられていますが、世界が一方で均質化していくのは紛れも無く事実であり、職を求めて人々が互いにフェアな条件で競争していくのがこれからの世界であり、そこで前提条件となるのは教育で身に付けた知識でしょう。

日本の学校で、職場でちゃんと知識を身に付けられるのでしょうか???

いろいろと本当に考えさせられる本です。

また、グローバリズムとローカリズムにつれて、大変興味深い見識が述べられています。ウェブの世界を自然に委ねれば、むしろそれぞれのところでローカリズムへ流れるのが一般的であり、グローバリズムの方がむしろ、特殊なのでは?っていうのは非常に示唆に富む考えだと思います。

古い言葉でいうならば、グローバリズムが普遍だと考えるのは、『共同幻想』であって、理念と現実との乖離に近いような感触を覚えます。そもそもアメリカの投資銀行やら、多国籍企業やらが他国に進出していく際の論理は、まさに『アメリカ的』資本主義論以外の何物でもなく、それを自国以外の他国へ価値観の押し付けを行うことがまさに企業進出だったと思います。

これは、私が学生時代から感じていたことですけどね。(ちなみに本書ではこの辺は、特に書かれていません。私自身の見解です)

まあ、そういうのも含めて、本書は実に有意義です。

これを見たら、何か自分も勉強しなければという強い想いに駆られています。せっかく機会があるのですから、それを利用しないとね。新宿での読書会とか、大学のOCWについても調べちゃいましたよ(笑顔)。

そういやあ〜、最近、調べ物するとよく大学のシラバスとかに行き着くんだけど、これも昨今のOCWとかの影響の余波なんでしょうね。そうしてみると、いろんなことが変化しつつある事を感じられます。

人生は楽しいですね♪ 頑張って勉強しましょう♪ 本書は、意欲のある方には、素晴らしい刺激になる本です。超・お薦め〜。
【目次】
第一章 ウェブ進化が人生を増幅する(梅田望夫)
人生を切り開いていくための強力な道具/「知の宝庫」たるウェブ/「師」や「同志」との出会い/職を得る、生計を立てる道筋へ/「経済のゲーム」と「知と情報のゲーム」/グーグルと中国/グローバル展開への強烈な意志/グローバルウェブを牽引する三つの力/グローバルウェブとオープンエデュケーション

第二章 オープンエデュケーションの現在(飯吉透)
ウェブによって生まれ変わったオープンエデュケーション/オープン・テクノロジー、オープン・コンテンツ、オープン・ナレッジ/ローカルからグローバルへ/オープンエデュケーションが続々と生み出す教育界の「ウェブ・スター」たち/カーネギーメロン大学の挑戦/初等・中等教育への浸透/「格差超越装置」としてのオープンエデュケーション/オバマ大統領の”オープンエデュケーション宣言”/「オープン・テキストブック」による教科書の無料化・低価格化/見え始めた「より開かれた二一世紀の大学」の新たな姿/牽引力としての民間財団の存在と社会的フィランソロピー精神/教育の開化・深化・進化/[コラム]メタ・ユニバーシティとクラウド・カレッジ

第三章 進化と発展の原動力
「逆転の発想」から始まったMITオープンコースウェア/「互助精神」「フロンティア精神」「いたずら心」「宗教的信念」/「カリフォルニアン・イデオロギー」と「東部エスタブリッシュメント的なもの」/オープンエデュケーションは独善的?/ヨーロッパにおけるオープンエデュケーション/授業料無料のグローバルなインターネット大学/個人の「狂気」がブレイクスルーを生む/成長段階仮説/オバマ政権とオープンエデュケーション/営利のオンライン大学/国内格差の解消、グローバル格差の解消/オープン・リサーチ、オープン・サイエンス/進化する教科書、オープン・テキストブック/初等・中等教育でも始まったオープン・テキスト化/ビジネスサイドからの新しい教科書出版の動き/[コラム]クリエイティブ・コモンズとオープンエデュケーション

第四章 学びと教えを分解する
オープンコースウェアは誰がどのように使っているか/アメリカの大学と「閉じ込めのシステム」/独習者はどのように学んでいるか/[コラム]オープンコースウェアで学んだ土谷大さん/教育と「強制システム」/ウェブと能動性/「テクノロジー」「ナレッジ」がなぜ必要か/「師」や「同志」とどのように出会えるか/学習コミュニティ/学びから職へ/専門的な知識を生かして社会貢献する/セーフティーネットとしてのオープンエデュケーション/[コラム]アルゼンチンの地方から世界へ:サンルイス・デジタル構想

第五章 オープンエデュケーションと日本人、そして未来へ
「残りのすべての人々のため」の教育?
ウェブで学ぶ ――オープンエデュケーションと知の革命 (ちくま新書)(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「ウェブ進化論」梅田望夫 筑摩書房
タグ:書評 IT 教育
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2010年09月21日

「解散・清算の実務」完全解説 太田達也 税務研究会出版局

しばらく休眠会社だった一人有限を、故有って廃業することにしたので解散登記前に手続きを調べる前に購入しました。まあ、ある程度は法務省のホームページで分かるんですけどね。

そういうことでその道のプロではなく、ド素人が司法書士とか頼まずに自力で登記した時に役立つかという視点でみると・・・。

決して難しくは書かれていないが、正直、素人にはキツイな。ここまでの内容を理解して、実際に行うのは大変です。内容そのものよりも時間的制約から、他に生業あれば、不可能に近い。

ある程度、全体像を理解していないで本書をいきなり読むと挫折します。

最初、私は読んでいて無駄な書籍代を出しちゃったかな?と思ってました。必要なことがすぐ分からずに、使いずらいんだもん。

でも、法務局で書類見せて相談していた時、担当者が駄目駄目な人で何にも分かってなくって・・・。
3人以上清算人がいないと清算会設置できないはずだが、一人の清算人なのに、3号で定款変更して清算会設置と書いてる間違いを指摘しないし・・・。他にも代表清算人ではなくて、単なる清算人と書かねばならないところも指摘しないし・・・相談する意味がない。

あまりにも専門知識無さ過ぎで、頭痛いです。

結局、別なところへ登記相談して親切に教えて頂きましたが、その誤りに気付くきっかけになったのが本書でしたので高いですが、十分に3千円の価値はあったでしょう。

これ読んでも分かりませんが、少なくとも実際に作業していて疑問に思った点の第一段階のチェックとしては有用だと思います。実際に使用するのは、本書のごく一部でしょうが、なんかの勉強になるのではないでしょうか?

ただ、一人有限とかの場合だとちょっと違うのでその辺についても書かれてたら更に良かったんですが・・・。まあ、普通の場合、金のかかる解散とかしないでそのまま休眠で放置しておくんでしょうけどね。私もそのつもりでしたが、別の事情でわざわざ金かけて解散したんですが・・・。

それでも登記書類に不備があり、補正登記でやっと登記が成立しました。ふう〜疲れた。後は全部事項証明とか取らないと。登記の交換サービスで管轄外のところで取れるのは助かりますね♪

「解散・清算の実務」完全解説―法律・会計・税務のすべて(amazonリンク)

ついでに実際に私が提出したもの。レイアウトが崩れているのはブログの仕様ってことで。
株式会社解散及び清算人選任登記申請書

1.商 号 有限会社 ○○○○

1.本 店 ○○県○○○○○○

1.登記の事由    解散
           平成22年9月14日清算人の選任
1.登記すべき事項  
「解散」
平成22年9月14日株主総会の決議により解散
「役員に関する事項」
「資格」清算人
「住所」○○県○○○○○○
「氏名」○○○○
1.登録免許税 金39,000円                              
1.添付書類
株主総会議事録   1通
就任承諾書     1通


受付番号票貼付欄

上記のとおり登記の申請をします。                                

平成22年9月15日

○○県○○○○○○
申請人 有限会社 ○○

○○県○○○○○○
清算人 ○○○○

連絡先の電話番号 ××−××××−××××


さいたま地方法務局 ○○支局 御中
臨時株主総会議事録

  平成22年9月14日午前9時00分より,当会社の本店において臨時株主総会を開催した。

株主の総数                      1名
  発行済株式の総数                  60株
  (自己株式の数 60株)
議決権を行使できる株主の数              1名
  議決権を行使することができ
  る株主の議決権の数                 60個
出席株主数(委任状による者を含む)          1名
出席株主の議決権の数   60個
  出席取締役 ○○○○(議長兼議事録作成者)

以上のとおり株主の出席があったので,定款の規定により取締役○○○○は議長
 席につき,本臨時総会は適法に成立したので,開会する旨を宣し,直ちに議事に入
 った。
   第1号議案 当会社解散の件
  議長は,解散の止むを得ざるに至った事情を詳細に説明し,総会に賛否を求め
 たところ,本日をもって解散することを全員異議なくこれを承認した。
   第2号議案 解散に伴う清算人選任の件
議長は,解散に伴い清算人に○○○○を選任したい旨を総会に諮ったところ,総
会は全員一致でこれを承認し,被選任者はその就任を承諾した。


平成22年9月14日

     有限会社○○臨時株主総会
     議事録作成者 取締役 ○○○○
就任承諾書

  私は,平成22年9月14日開催の貴社株主総会において,貴社の清算人に選任されたので,その就任を承諾します。

平成22年9月14日

                           ○○県○○○○○○
                              ○○ ○○ 印
                           
                有限会社 ○○ 御中
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2010年08月11日

「改訂新版 コンピュータの名著・古典100冊」石田晴久、青山幹雄、安達淳、塩田紳二、山田伸一郎 インプレスジャパン

若きエンジニア用の読書ガイドと銘うって、その道の専門家が集まって選定しただけあり、定番中の定番ではあるが、バランス良く実に良さそうな本が集まっている。

まさに入門者が押さえておくべき本が揃っている感じがする。入門者の域を出ていない私が言うのは、大変おこがましいのですが・・・・独学メインでいささか頭打ちになって、どの方面からより一層勉強していこうか悩んでいた私には、一筋の光明が差し込んだような気持ちです。

それほど期待せず眺めていましたが、自分がいかにこの方面の知識が足りなかったのか、努力不足だったかを痛感します。

と同時に、改めて遣り甲斐のある(読み甲斐のある)本をたくさん知ることができて嬉しくてしょうがいないです♪

まずは紹介されている本、図書館で探してみよっと! で、気に入ったら買いまくります!!

但し、どちらかというと読んですぐ役立つとかそういう類いの本ではないです。たぶん・・・。

名著とか古典とか、名付けているぐらいですから、その分野の本質に迫る内容が書かれており、だからこそ、特に陳腐化の激しいこのジャンルで時間が経っても価値を持ち続けることが出来るのでしょうが、その分、即効性は劣るかと思います。

逆に、じわじわと聞いてくる漢方薬のような処方箋ではないでしょうか?

動くだけのプログラム作成ではなく、無駄なく、高速に処理され、使用者の予想外の動作にも堅牢なプログラムを作りたい!と思うなら、ここで紹介されるような本が大切だと思います。

ニコ動も良いですが、そこに費やす時間以上には、こういう本からの知識獲得にもプライベートな時間を割きたいですね。当然ですが。
(あずにゃんやとんちゃんに惑わされていてはいけません!・・・笑)

とりあえず、7、8冊読みたい本が出てきたので読んでいこうかな。
【読書予定】
「プログラミング言語JAVA」ケン・アーノルド、ジェームズ ゴスリン、デビッド ホームズ
「心の社会」マーヴィン・ミンスキー
「アルゴリズムとデータ構造」ニクラウス・ヴィルト
「サイバネティックス」ノーバート・ウィーナー
「トランザクション処理」ジム・グレイ、アンドレアス・ロイター
「計算機プログラムの構造と解釈」ジェラルド・J・サスマン、ハロルド・エイブルソン、ジェリー・サスマン
「構造化プルグラミング」E・W・ダイクストラ、C・A・R・ホーア、O・J・ダール
「人月の神話」フレデリック・P・ブルックス・ジュニア
【目次】
1 歴史
2 人物・企業
3 ドキュメンタリー
4 思想
5 数字/アルゴリズム
6 コンピュータサイエンス
7 アーキテクチャ/OS/データベース
8 コンパイラ/言語
9 プログラミング
10 ソフトウェア開発
11 インターネット
改訂新版 コンピュータの名著・古典100冊(amazonリンク)
タグ:書評 IT 古典
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2010年08月09日

「ソフトウェア開発 で伸びる人、伸びない人」荒井玲子 技術評論社

う〜む、最近読んだ実用書としては、かなり使えない部類だと思うのですが、これ2版が出てる。どう考えても信じられない?

いやだって、これSE関係無い話だし、ビジネス一般論以外のなにものでもない。普通のビジネス書に書かれている内容に違いがありません。逆に言えば、本書を評価している人は、普段、ビジネス書を全然読まない層の人なんでしょうね。

SEに限らず、営業だろうが企画屋さんだろうが、自分で目標を持って努力し、日々研鑽を怠らない仕事のプロなんて、どこにでも必ずいますよ。

また、そういう人は自分に自信があるが故に、非常に謙虚であり、年下だろうが、部下だろうが、自分の知らないこと、関心のあることを教えてもらうのに何の抵抗も無く、腰を低くして教えてもらうのにも躊躇が無い。

だって、あっという間にマスターしてしまうのも、そういった人々の特徴でもある。

好奇心が強く、熱心で物事に当たるから、そりゃ他人の何倍ものスピードで成長し、周囲の人々を自ずと惹き付け、物事の中心になっていくのも当然でしょう。

本書では、伸びる、伸びないという表現を使っていますが、本質は一緒です。やる気がない人を相手にするのは、時間の無駄ですし、私もそういう人の教育・研修を何度もやったから、分かりますが、経験としてそういうのに時間をかける分、より熱心な人に同じ時間をかけた方が生産性高いしね。

私は教育者ではないし、実務家でありたいので、効率的に人に仕事を教えたり、育てる方がベターだと信じてます。教える側の精神衛生上もそちらの方がいいですから!

腐った林檎は、木ごと引き抜いて、根っこから焼却処分をお薦めします!!

本書を読むなら、まよわず、通常のビジネス書を読みましょう。そちらの方がなんぼかマシです。しょうもない、自己診断テストみたいなのがついている、それだけで本書は私的には要らない本に決定。

帰りの駅で廃棄処分に致しました。
【目次】
1部 ソフトウェア開発で伸びる人、伸びない人
よくある疑問
ソフトウェア開発で伸びない人
ソフトウェア開発で伸びる人
これからのソフトウェア技術者

第2部 ソフトウェア開発で幸せになれる人、なれない人
ソフトウェア開発で幸せになれない人
ソフトウェア開発で幸せになれる人
技術者としての幸せとは
ソフトウェア開発 で伸びる人、伸びない人 (技評SE新書002)(amazonリンク)
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2010年08月08日

「SEのためのIT英語入門」板垣政樹、小坂貴志 翔泳社

確かにIT業界は、圧倒的に英語で最初に、且つ豊富な情報・資料が提供され、日本語のドキュメントなんて入手できない場合が往々にしてある。

各種バグやエラーの情報、導入されたパッケージソフトの使用説明書から何から何まで英語だったりすることもザラでしょう。私も実際にそういうの扱った経験何度もあるし。

英語は道具として必要なのは分かるのですが、その意味で本書は役立つようには到底思えません。

特に、本としてまとめるネタが足りなかったのか、第1部とかは、普通の英語学習法のまんまで、わざわざこのタイトルの本で扱う必要性を感じません。つ〜か、要らんし、こんなの常識過ぎませんか?

高校生の英語の読解法の参考書かと思ったわ。

でね、どうでもいいような略称の正式名称を書いていたり、意味無くね?
極論すると、NHKは日本放送協会の略ですよ、みたいなレベルの記述があってバカかと思った。NHKはNHKでいいでしょう。

単語が何を示しているか分かれば、実務では十分です。

あとさ、LINUXの説明された英文の文章と出てくるんだけど・・・、個人的にはほとんど1パラグラフぐらいの分量の英語説明してなんの役に立つのかしらん?

あんなの文章のうちに入りません。

通常のニュース記事の1アーティクルでもはるかに文章長いよ。つ〜か、毎日、iPhoneでTHOMSON REUTERSのTECHNOLOGYカテゴリの記事とか、MSNBCの
TECH&SCIENCE、NYTIMESEの最新ニュース、あとBBCとかで記事眺めていれば、テクニカル・タームは勘で分かるって。

だって、同時に日本語のITMEDIAやITPro見てれば、同日か、翌日ぐらいに日本語で似たような内容が紹介されるから、すぐに察しがつくはず。

似たような内容・情報を英語・日本語混在でチェックしてれば、さすがに関心のあるテーマなんだし、よっぽど駄目な人じゃなければ、分かってくるでしょう。

私の場合、それと同時平行してグーグル・アラートでも英語の記事来るから、単語は知らないの多いけど、とりあえず、文章の大意や概要は理解できるでしね。

少なくとも本書で採り上げられてるレベルほど低くては、英語でどうこう言う前の話だと思います。

まして、仕事に絡むなら、否が応でも英文目に触れてるはずなんで、本書はとにかく役立たずかと思う。

なんで、もっと突っ込んだ本にしないのでしょう?タイトルにSE要らんやんねぇ〜?タイトルにふさわしい内容が存在しない本です。

最初、読んでいて失望し、時間の無駄になりそうで8割以上は飛ばして眺めてみましたが、肝心の英文が読むに値しないのでそのまま、廃棄しました。

古い本ですから、誰も読まないでしょうが、お薦めできない本でした。
【目次】
第1部 基礎編〜リーディング基本を抑える
1. コンピュータ、コミュニケーション、英語
2. エンジニアのための検索術
3. リーディング基礎
4. 英文技術情報を読む
5. 英文ビジネスモデル特許を読む
6. 英文仕様書を読む
7. 企業Webを読む
8. eラーニングでITを学ぶ

第2部 実践編〜最新テクノロジーを英語で読み解く
1. Linux
2. Java
3. Web Services
4. IPv6
5. Mobile Technology
6. Microsoft DirectX
7. Database
8. Network Security
9. Wireless Local Area Networks
10. XML
11. Bioinformatics
SEのためのIT英語入門――SEの現場シリーズ(amazonリンク)
タグ:SE 書評 英語
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2010年07月21日

「貧乏はお金持ち」橘玲 講談社

お金関係といえば、この橘氏の本でしょう。小説も含めてほとんど私、読んでるかなあ〜。

この著者の本の魅力は、なんと言ってもまず自分で実践して試してきていることでしょう。既存の枠に捉われることなく、自分の頭で考え、自分で情報を集め、実際にTRYしてみる。

単なる節税や財テクとは一線引いていて、あくまでも自己実現の手段として既存の制度等を合理的に解釈して、その不完全さを踏まえたうえでその点を享受する。

まさに合理的経済人なんだと思います。

もっとも本書の端々にも滲み出ているが、そこいらにいるような安易な考えで怠惰な方には絶対に実践できないであろう話です。あくまでも、本来の『人』が持つ自由を達成する為にリスクを勘案し、それを引き受けつつ挑戦する、それだけの気概と真摯な情熱がある人向けのお話です。

いろんな意味でバランス感覚のある教養人なんだと思いますよ著者さん。

読むだけでも面白いですが、普段からこの手のことを意識している人には、非常にたくさんのひらめきのネタが転がっています。

まあ、私自身もここまで行きませんが、少々は試しているので大変参考になりました。いくつか新たにアイデアの種も頂いたので、自分流にアレンジしてまた幾つかチャレンジしてみたいと思います。

マイクロ法人ですが、実際に私は今も自分が作った一人有限持ってるんだよね。定款には、物販から有価証券投資等々、相当数の業務内容を書いてるし、実際に法人として有価証券投資もしてました。

1部上場企業との間で口座も開いたし、経費水増しの為、一生懸命領収書集めとかも(笑)。今は、名称が変わりましたが国民金融公庫からは創業支援融資という制度融資(?)で、無担保で個人名義で数百万円借りて返済計画通りに完済したので、少なくとも私自身の信用は出来ているはず。

そういやあ〜本書にもありましたが、最近、借りてないな?
信用増大の為にも、事業資金名目で少し借りておいたほうがいいね。

クレジットカード関係のヒストリーは超・優良客として相当高い信用を保持しているはずですが、事業資金の名目では実績作りが最近足りないかもしれない? う〜ん。

今は、休眠会社で寝かしてますが、法人名義の銀行口座も少し動かした方がいいのかも。

しばらく申告してなくて青色申告の優遇なくなったけど、まだまだ使える道具だもんね。とりあえずは、そちらはあまり動かさず、別途個人で開業したことにして、別働隊で動きますか?

しばらく、プログラムをいじるのに夢中でこの方面お留守でしたが、いい加減頑張らないとなあ〜。簿記2級相当までは勉強しましたが、最近、決算やってないのでもう完全に忘れてる(オイオイ)。

いろんな意味で本書は刺激になりました!

そうだよなあ〜、大学で金融法、大学院で金融(ファイナンス)を勉強したきっかけは、マイケル・ミルケンのジャンク・ポンドや映画の「ウォール街」で深い感銘を受けたからだし、もっと挑戦しないといけないですね。

30代で会社を経営し、40代で自分の会社を上場という当初の夢は、まだ可能でしょう。どこまでできるか分かりませんが、最近、安楽に暮らし過ぎて駄目になりそうだったので少し気合を入れねば!

怠惰な自分を反省する契機になった本書でした。

そうそう、都庁が作った鳴り物入りの中小企業向け銀行の失敗の話、これも興味深かったです。以前、読んだ論文とかも思い出しました(笑)。

最後に本書を読んで、何か一つでも行動に移す人と、何もしない人の間には越えるに越えられない断絶とでもいうべき『溝』がある。最終的には、そこが分かれ目なんだろうと思った。
【目次】
1 楽園を追われて―フリーエージェントとマイクロ法人の未来
この国にはなぜ希望がないのか?
フリーエージェント化する世界

2 もうひとつの人格―マイクロ法人という奇妙な生き物
ふたつの運命
「ひと」と「もの」
株式会社という「人格」

3 スター・ウォーズ物語―自由に生きるための会計
資本主義とデス・スター
自由に生きるための会計

4 磯野家の節税―マイクロ法人と税金
マスオさん、人生最大の決断
節税と脱税のあいまいな境界

5 生き残るためのキャッシュフロー管理―マイクロ法人のファイナンス
フラワーチルドレンのファイナンス革命
キャッシュフロー計算書で資金繰りを理解する
奇跡のファイナンス
貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「マネーロンダリング」橘 玲 幻冬舎
「マネーロンダリング入門」橘 玲 幻冬舎
「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」橘 玲 ダイヤモンド社
「週刊 金融財政事情 2008年7月7日号」
「週刊 金融財政事情 2008年7月7日号」補足メモ
タグ:金融 書評
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2010年07月17日

「あなたはまだそんな「仕様書」を書いているんですか?」宮古環 秀和システム

一時、あまり目にしていなかった仕様書ですが、再びちらほら見る機会もあったので改めて意識してた時に見つけたので読んでみました。

1〜2章辺りは、IT業界固有の特徴が出てはいますが、普通に仕事しててシステム関係と無関係では、業務フローが回らない昨今、どっかで絡まないではいられないですし、きわめて常識レベルの内容です。

まあ、既知の内容の確認として読み飛ばしても悪くはないでしょう。

しかし、3章以降になるともう仕様書とかそういうレベルではなく、単なるビジネス文書の書き方教室レベルにまで一気に落ちていきます。

少なくても入社2年以内で身に付けていてしかるべきで、大学できちんとレポート書けていれば、不要ですし、水準的には中学生の添削レベルです。

まあ、著者ご自身が現在は、教育関係へ転職して業界鞍替えしているのでその延長線上で書いているのがアリアリと分かります。昔ですが、私も通信添削で小論文の指導とかやったり、学習塾の講師してたので分かりますが、社会人になってどうこういうレベルではないです。

本当に内容はシンプルな文書の書き方教室なんで、「仕様書」と表題に書いているのは、あくまでも本を売りたいターゲット層への訴求だけで意味無いです。

勿論、きちんとした文章を書かずにwikiのコピペで課題をこなしてきたような、日本語として論外のような仕様書も幾つか見てきましたが、そういう人が本書を買うとは思わないし、まして本書を読んでスキルを上げていくとも到底思えない。

個人的には読む価値をどこにも見出せません。

義務教育の基本が出来ていれば、後はOJTで十分だと思います。それで身に付かないのは、時間の無駄かと・・・?

なお、OJTですが、巷でいう「お前、邪魔だ、散れ」ではありませんよぉ〜。悲惨な現場で、そういう場合も多々あるそうでそりゃ人育たないって。
【目次】
第1章 もう「書けない」とは言えない
第2章 コミュニケーション力を鍛える
第3章 文章力を鍛える
第4章 文書力を鍛える
第5章 メンテナンス力を鍛える
あなたはまだそんな「仕様書」を書いているんですか?―ダメダメ「仕様書」の改善提案書(amazonリンク)
タグ:書評 実用書
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2010年05月22日

「Javaがわかる本」鈴木啓高 オーム社

実は、Android(アンドロイド)でアプリでも作ろうかと考えてJAVAを勉強中の私ですが、イマイチ全体像が掴めないのは相変わらずだったりします。

本読んで、幾つかサンプル動かしてはいるものの、どうしてもモヤモヤ感が晴れなかったのですが、本書はその点では有意義だと思います。

JAVA自体のプログラム作成に入ることなく、少し離れたところから距離を置いて、JAVAが生まれてきた背景や従来の言語との違い、何が出来てどういう特徴があるのか、どういうところで使われるのかという点について簡潔に説明しています。

ざっと読んでも一時間しませんが、具体的に個々の勉強を進めていくうえでこういった背景知識を知っているのと知らないのでは、全然ちがいますからね!

ますますやる気が湧いてきました(笑顔)。

休み明けには、とりあえずアプリを一本作りたいところですね♪
目標目指して頑張らねば!!

一番最初に就職した会社で、COBOL覚えるや否や、Cの勉強と並行しつつ勉強したオブジェクト指向が、おおっ〜こういう感じでJAVAで取り込まれている訳ねと感動しつつ、本読みました。

JAVAプログラムミングの入門書を読んでる時にも、勿論、感じたんですが、本書のような形での見方を知ると、感慨はひとしおです。

基本はそんなに変わる訳ではないし、ほんの少しでもCを読んでおいて良かったかも? JAVAが既存の言語の何を意識して改良されつつ、生み出せれているのか、それが分かっただけでも、私的には有用でした。

独学は特にこの辺弱いからね。

さて、手元にある新しいJAVAの本読もうかな? 今月中に最低3冊読まないと目標未逹だから。

職場では、もうそれほど新しい刺激が得られそうにないしなあ〜。とりあえず、作れるはずのものは全て作れるようになり、現在はパフォーマンスチューニング部分ぐらいだもんね。頭使ってるのは。

このままだと馬鹿になるから、新しいことにチャレンジせねば!ANDROIDで動く実機もおもちゃとして買わなくっちゃね。
【目次】
1章 コンピュータの基礎
2章 Javaの基本
3章 Javaを使ってみる
4章 身の回りのJava −サーバ編−
5章 身の回りのJava −携帯編−
6章 身の回りのJava −組込み編−
7章 Javaのこれから
付録 参考となるホームページ一覧
参考となるHP一覧
Javaがわかる本 (なるほどナットク!)(amazonリンク)
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2010年02月28日

「仕事は聞け!デキる人は教わり上手」水上 浩一  アスカ・エフ・プロダクツ

安易に何でも聞いて済ませようとする、あるいは最近流行の効率的な仕事術などの類いでの薄っぺらなお話かと最初は疑っていましたが、失礼致しました。

実にきちんとした内容です。

むしろ、企業研修の一環として、新入社員研修の一つに入れておいていいくらいの内容です。

つ〜か、教えられずとも自分が社会に出るまでの生活で当然身に付けているべき『基本的事項』だと思っています。でもさ、これ知らない人が実に多いんだよね。

新しい仕事や新しい技術など、何歳になっても知らない事は出てくるし、それは自分で調べたり、勉強すると共に、詳しい周りの人や専門家に聞く事で初めて学べる事が実に多いんだけど、仕事のできるほど、実に腰が低く、且つ適切なやり方で質問したり、情報を集めてあっというまに自分の武器にしてしまう。

その習得速度は、目を見張るほど!

見ていてあれほどの人が・・・という感じで真摯に人に教えを請う姿勢があればこそのその人の実力だったりする。仕事のできない人ほど、あるいは無能な新人君ほど、根拠の無いプライドで固まっていて、大切な機会を失っている姿とはひどく対照的だったりする。

人に聞ける力というのは、実は素晴らしいものであり、電話一本で製品の流通過程・原価・販促戦略・業界の勢力図など、瞬時に知る事ができたりするのにまで至ると、『人脈』にまで成長的発展していきますが、何事も基本が大事!

まずは知りたい対象について、自分がありとあらゆるアプローチで接触して情報を収集し、それと同時並行で周りの詳しい人に、絶対に相手も納得して頂ける形で真摯に教えを請う事で初めて可能になってくることかとも思いました。

教えてもらっているのに、分かったような口をきく愚か者に決してなってはいけないなあ〜と、深〜く感じ入った私です。私自身もこの点は、よくよく自分で注意していますが、まずは相手を本当に尊敬し、信頼しないと、貴重な価値ある教えなんて入手できないですもんね。

まずは何でもかんでも教えられたものを受け入れて、実践してみて、そのうえで徐々に違和感を覚えたものをピックアップし、更に別ルートで調べて代替案・改善案を出したうえで、周りにも相談しつつ、よりブラッシュアップされた効率的なやり方を見出していく。

これは、何事にもよらず通用する基本原則だもんね。

本書には、そういったことがあちこちに散りばめられています。時々、非常にテクニカルなやり方なども書かれていて、その点でも実用性は高いです。

でも、できる営業マンとか身近にいるできる先輩・上司なら、この手のものを全てとは言わないまでもかなり部分体得しているはず。

あとは、自分個人のスキルアップだけではなく、教えて頂いた方への感謝の気持ちと、場合によっては、自分が思い付いたアイデアの一つも追加してフィードバックなどまで出来れば、部署全体、会社全体への貢献にもなり、教えた方の株も上がって、それが更に良い循環に繋がったりします。

本書でも触れられていますので、そういう点も見逃さずに生かしましょう。

ベテランの方には不要な本ですが、中堅以前の方、新しい環境で悩みを抱えている方などには、役立つ本だと思いました。
【目次】
STEP1仕事は聞け!「教わる」ことの重要性を知ろう

「仕事は聞け!」とはよく言われるが………
デキる人はみんな知りたがり屋
現在の仕事の仕方に満足していますか?
一番うれしいときは成長を実感できたとき
成功の扉は開いている。ただ気がつかないだけ
あなたは今の仕事をどうやって覚えましたか?
その仕事の仕方は本当に正しいかを考えてみよう
「なんとなくおかしい」シグナル
落とし穴は「そこそこできている」こと
「そこそこ」「なんとなく」の部分を発見!
「仕事の仕方を改善する」にはどうするか?
効果的に改善する方法、それが「教わる」こと
仕事場で「教わる」ことのメリット5つ
◎「今、まさに知りたいことを知ることができる──教わるメリット(1)
◎相手の経験時間を流用できる(シミュレーション効果)──「教わる」メリット(2)
◎辞書効果(教えてもらいたいこと以外のことも知ることができる)──「教わる」メリット(3)
◎問題点を把握することができる──「教わる」メリット(4)
◎教えることを前提に教わることができる──「教わる」メリット(5)
スランプ知らずの「定義付け法」
  
STEP2「教わり上手」になる心構え

「教わる」ことがなかなかできない理由
オリジナリティはその仕事を理解することから
あなたの上司・先輩は「教えたがっている」
ハイブリッド・ビジネスパーソンになろう
研修会・外部セミナーの活用方法
準備はバッチリはあり得ない。まずは行動に出よう
教わったことを活かす即効性の高い方法

STEP3「教わり上手」になる具体的なテクニック

「教わる」タイミングがもっとも重要
教えてもらう相手の状況を察する練習方法
大事なポイントでのお願い事は熱意を伝えよう!
効果的な質問方法
明るい表情で接しよう
「教わる」ときには知ったかぶらない
波長を合わせる方法
トーンによって同調する、同調させる
動作を真似るミラーリング

STEP4勝手に「師匠」をつくろう

「教わる」相手を勝手に師匠にしよう
師匠の教えてくれたことは必ず自分のためになると信じよう
自分自身の意志で弟子入りしたのだと確認する
自分なりに理解した上で「鵜呑み」にする
師匠と同じ時間を共有する
ゴールを設定して期限を決める
師匠を徹底的に真似してみよう
「勝手に弟子入り」時のメンタルマネジメント法
感情をどう処理するかがポイント
感情を自覚し、ポジティブに誘導する方法

STEP5自分だけは変えられない。でも、「教わる」ことで変わっていく。

人生で起こっていることに無駄はない!
「線」になると「成果・目標達成」になる
失敗も重要な経験=「点」となる
失敗という「点」の連続だったわたしの人生
自分の得意分野に着目した事業転換
出版、ガイドデビュー、メディアへの露出
M&Aに成功、1億円の借金を2年で返済

おわりに
 人生は簡単には変えられない。でも「点」を増やすことで「変わっていく」
仕事は聞け!デキる人は教わり上手 (アスカビジネス)(amazonリンク)
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2010年02月21日

「図解入門 よくわかる最新デジタル放送の基本と仕組み」高安 正明 秀和システム

親用に地デジTVを購入する前に、少しお勉強をと思って読んでみました。

まあ、広く浅く、そこそこ分かり易く書かれています。入門書としては悪くないかも?

読む前から、聞いていましたが、B-CASカード等、改めて日本って規制の大好きな国だなあ〜と思いました。

自己を主張しない人々、する自信もない人々、ひたすら周りに合わせる人々、素敵なお国ですこと・・・・。

秋葉とかをうろつくと、しばしば問い合わせ不問で、B-CASカードとか売られていますが・・・(笑)。規制で守れると思っている業界もしっぺ返しをくらうことでしょう。

私個人の倫理観としては、どっちもどっちでグレーとしか思えないもんなあ〜。実際、微妙なところです。

私的には、本書を読むより、三才ムックとかアンダーグラウンド的な方が面白かったかもしれない・・・。
【目次】
第1章 デジタルとアナログ
第2章 デジタル放送のメリット
第3章 デジタル放送を視聴するために
第4章 デジタル放送周辺機器技術
第5章 もうひとつの地デジ・ワンセグ
第6章 ネットワークによるデジタル放送
第7章 これからのデジタルテレビ技術
タグ:書評 TV
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2010年02月11日

「AppleジョブスのiPod革命」伊藤 伸一郎 ぱる出版

ipodkakumei.jpg

iPhoneにはまって以来、今まではどちらかというと嫌っていたMACについて関心を持ち、雑誌等でも読む記事以外のことが知りたくて手にした本です。

残念ながら、著者は他の本や記事を元に適当にまとめて書いた本のようで、直接関係者に取材したわけでもなく、また、ある程度の長い期間、関心を持って、ずっと情報を集めてフォローをしていたようなことも無さそうです。

聞いたことのあるような内容を元に、ビジネス書として受けそうな「カリスマ経営者」として描き出し、読者にもそういう見方で読むことを進めていますが、あまりにもコンピューター業界に無知であり、本書のそこかしこに門外漢が半可通で物書いてます。

っていうのが、如実に出てきて失笑を禁じえません。

自社製品を製品発表会で使用してみせるジョブスを称えるよりも、自分が仮にも本として書こうとする対象人物について、もう少しお勉強しましょう。

率直な感想としては、最低ランクですね。

よせばいいのに、最後の章では日本のカリスマとして本田宗一郎や孫正義を挙げていますが、どちらも正確な記述ではなく、著者の無知さ加減をさらに露呈しています。

CNETとかITPROとかのニュースでも読んでもう一度勉強し直した方がいいですよと言わざるを得ません。

私的には、ipod以降のiPhoneへ繋がる、視点や経営戦略などを少しでも知れればと思いましたが、意味の無い本でした。

ありがちな大衆紙の特集記事レベル。とっても残念です。もっと素敵な本できちんとした情報を知りたいものです。
【目次】
第1章 世界を塗り変えるカリスマジョブズ栄光の軌跡―世界で最初にパソコンを作り、ピクサー、iPodで世界中を熱狂させた男
第2章 世界中の音楽を変えた「iPod」の衝撃―世界で初めて音楽ソフトとハードを融合させた男の第三の挑戦
第3章 孤高のジョブズカリスマの誕生秘話―なぜ彼は自分が創業した会社から追い出されてしまったのか
第4章 ジョブズ挫折の日々と「ピクサー」の成功―アップルから追放されて再起不能のダメージを負ったカリスマの一二年間
第5章 創業者ジョブズの奇跡のアップル復活劇―「iMac」「iPod」でカリスマ・ジョブズが帰ってきた!
第6章 ジョブズと日本のカリスマ経営者を比較する―本田宗一郎と孫正義を通してアップル・ジョブズを見る
AppleジョブスのiPod革命―マッキントッシュ、ピクサー、iPodを生み出した男のカリスマの証明(amazonリンク)
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2010年01月23日

「頭のいい人がしている残業しない技術」中山祐 ぱる出版

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書いてある内容は、基本中の基本。少なくても、本書に書かれている以上の事は、自分で実践できているつもり(周囲の評価は?(笑))なので本書で新たな知見を得ることは全く無かった。

また書かれている内容も、ビジネス書を5冊読んで抜粋してまとめるとお釣りが来てしまうくらい普遍的(つ〜か、ありきたり)であり、同じ内容であったとしても、方法論としての工夫がほとんど無い。

まあ、読む時間の方が無駄なビジネス書ってところかな?

本書レベルのことは、自分の周りでまともに仕事が出来る人なら、いわずもがなで出来ていて当然のことです。もっとも、どこの職場でもこういった基本が出来ていない人は、多々いるんですけどねぇ〜。

あ〜そういう人とは仕事したくないな。選べないのが仕事とはいえ、効率下がる人への対処方法は、極力シビアで容赦が無く、切捨て前提が基本の私でした。

じゃないとすべき仕事ができないもんね!

もっとも残業を無くしても、勉強は会社でやる以上に自分の時間でしないと使えない君で終わるけどね。やばい、えらそうなこと書いている前に、データベースの勉強しないと。自分で課したノルマが終わらない〜(涙)。
【目次】
第1章 はじめよう「残業ゼロ」宣言
第2章 すぐに始められるスピードアップ仕事術―準備・基本編
第3章 バシバシ片づく効率スケジューリング
第4章 机まわりのピカピカ整理・整頓術
第5章 残業ゼロのスピードアップ・テクニック―実践編
第6章 社内での駆け引き実務・心理戦
第7章 社外取引先との駆け引き実務・心理戦
第8章 明日も残業しないための準備術
頭のいい人がしている残業しない技術(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「残業ゼロ」の仕事力 吉越浩一郎 日本能率協会マネジメント 出版情報事業
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2010年01月13日

「竹中式マトリクス勉強法」竹中平蔵 幻冬舎

書店で立ち読みしてて、思ったより面白そうだったので購入しました。巷で言われてるほど、どうしても優秀そうには思えなかったのですが(私に言われたくないでしょうが・・・)、本書を読む限りでは、やはり岸さんや後藤田さんのように、切れる人では無さそうそうです。

むしろ不器用な黙々と努力するタイプの方のようです。

また、およそ政治家にも不向きな感じで熱く情熱を語るタイプでもなく、経営者のように気迫やオーラ、ましてカリスマなどのかけらも感じられません。

ただ、小役人のような小賢しさはなく、淡々と為すべきことを(為せることを)実行していくタイプの方のようです。だからこそ、小泉さんが経済関係を委ねたのかなあ〜とも感じました。

本書は、決して頭のいい方向きの本ではありません。また、リーダーとか責任者の方向きの為の本でもありません。

あくまでも自分個人の能力を、着実に、且つしっかりと時間をかけて育む、そういった目的の向きの学習本だと思います。

ビジネス書としてよりも、むしろ大学受験や高校受験などで一番効果を発揮しそうなノウハウ本です。あるいは資格試験かな?

ただ、そういう意味では若い人やそういう試験を目指す人には、良いかも? 英語の丸暗記や音読のススメ。物事の基本は、暗記と反復でマスターとか当たり前なだけに、正論です。

また、それ以上の管理者や人を引っ張っていく関係については、ご本人もお得意でなさそうだし、本書でもほとんど触れられていません。逆に、口先でごまかさないだけ正直な方かと思います。

ビジネス書としてはどうかと思いますが、基本が身につけられない人にはいいかも? ただ、どこまでいっても本書は基本中の基本です。

これを読んで、そこそこの大人が改めて、努力できるようになるかは難しいところでしょうね。できる人なら、間違いないなく既にやっているでしょうし、有名な大学や名の通った試験の一つや二つ合格して既にこの手のノウハウは体得しているような気がします。
竹中式勉強法9の極意
1常に目標を二つ持て
2逆算して計算せよ
3何事も基本がすべて
4よきライバルを持て
5メモを持ち歩け
6時間は作るもの
7人と群れるな
8自分のためにカネを使え
9よく寝よ
目標は壮大なものと目の前の手時かなもの二つ。
デッドラインから、逆算も基本ですね。
竹中式記憶勉強法5の極意
1暗記と基礎を繰り返せ
2早く始めよ
3資格試験を使え
4「日本は楽だ」と思え
5自分でノートにまとめよ
今もちょうどお勉強してますが、地道に本読んで、問題解いて、復習するのが近道ですね。

今日のノルマがまだ終わってない。ブログ書いてる場合じゃないっての!
竹中式経済勉強法9の極意
1間口は広いぞ
2天井は高いぞ
3勉強会を使え
4新聞は同じコラムを読み続けろ
5逆転の発想で考えよ
6庭師の発想で考えよ
7連立方程式で予測せよ
8情報源は本家が一番いい
9自分のこだわりポイントを持て
これは十分に出来てるかと・・・。
竹中式英語勉強法7の極意
1暗唱せよ
2辞書を引け
3真似よ
4進んで試練を受けよ
5一番前の席で聞き、最初に話せ
6子供に学べ
7聞き返して、質問しまくれ
TOEICもとりあえずスコア800ぐらいはみんな持ってるもんなあ〜。今の情報処理と簿記とか終わったら、またやるか。
竹中式世界に通じる勉強5の極意
1聞き上手になれ
2常に頭を使え
3できる経験は進んでしろ
4誰と働くかを考えろ
5仲間は取捨選択しろ
これも普通にやってるなあ〜。まあ、継続は力なり。一応、やっただけの成果は出てるつもりなんだけど・・・。
【目次】
第1章 マトリクス勉強法とは?
第2章 竹中式勉強法9の極意
第3章 竹中式記憶勉強法5の極意
第4章 竹中式英語勉強法7の極意
第5章 竹中式経済勉強法9の極意
第6章 世界に通じる勉強5の極意
竹中式マトリクス勉強法(amazonリンク)
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2010年01月11日

「考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術」久米信行 日本実業出版社

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効率的な仕事術とか、ノウハウ以前の大前提たるとにかく『行動する』ができない人達に向けた本です。

私的には挨拶は年齢・上下関係を問わずしてきたし、大学や予備校・専門学校の講義、各種研修等では常に最前列にいたし、気に入った授業や講演会では必ず講師に質問してた口なので、本書で書かれているのは常識だと思っています。

と同時に、みんながそれをしないのももう慣れてしまいました。

本書で書かれている内容は、当然だし、もっともだし、納得のいくことばかりですが、どれだけ実践する人がいるでしょうか? また、もし実践する人ならば、本書を読む以前から実践しているでしょう。

それぐらい基本的であり、大切なことなのですが、本書を読むことで何か得られるかというと難しいと思います。

既に実践している心ある人が、改めて再確認し、より意識的に行うことはあるでしょうが、本を読んで感銘を受け、行動できる人、おそらくいないだろうなあ〜。

うがった見方で恐縮ですが、たいていの方には馬耳東風になるかと思います。だって、この手の行動は子供の頃から刷り込まれていくものですので、一定年齢を超えると自己変革は大変難しいです。

あとは、本書でもありますが、それをやらざるを得ない環境に追い込まれる事! 有無を言わさずそれができなければ、職を放り出して路頭に迷うか、思い悩んで自殺するか、それぐらいの状況で強引に自己変革をしないと無理じゃないかなあ〜と思います。

もっとも、その環境にあってもゆで蛙が、熱湯で死ぬまで気づかない人が多いですけどね。なかなか難しいものだと思います。

まあ、先日飲んだ某社の法務部の人の話でも、結局はそこなんですけどね。自発的に行動できない(あえて、効率が悪いからしない?)から、本当の実力が身に付かず、表面的なことでやり過ごしてしまう。本書でも書かれていますが、失敗しないと分からない、見えてこないものは多いと思います。

百とか千の失敗を通して、初めてモノの本質に触れる、納得がいき、次に応用できるノウハウを身に付けられる。そういった経験をしたことがないと思われる人が多いですね。

一生懸命努力したうえでの失敗を否定する人(同僚や上司、友人)も確かにいますが、たいていは、きちんと速やかに報告し、事後対応も疎かにしない限り、フォローしてくれるはずです。

逆に「仕方ないな、今度は気をつけろ」とか「今度はこうすれば、失敗しないから」とアイデアを教えてくれる人がいたりもするものです。

本当に努力しているな、と思われるだけの事をしていればの話ですが。

人なんて、性悪説をとる私がいうのもなんですが、いい人も確実にいて、どっかで誰かが見ているもんです。すぐに手助けしてくれないかもしれませんが、ある時、ちょっと助け舟を出してくれたり、評価してくれたりするもんです。まあ、それを期待するのもまたちょっと良くないのですが、そんなもんですから、まずはやってみることだと思うんですけどね。

そして、失敗を繰り返すうちに成功へ繋がる道が見えてきますし、成功する確率は確実に上がると思います。まあ、私も起業を失敗しましたが、成功するまで何度も起業するだけの情熱を維持できるかが現在の課題ですね。

その前に種銭貯めるのと、技術力を身に付けて、新しい事業のネタを探したいと思っています。じゃなきゃ、今日も休みの日なのに、データベースの本なんて読んでませんって!

いささか個人的な思いがあふれてますが、本書で書かれているのは、基本そういうお話です。志のある人なら、いわずもがなですが、改めに自己確認として読む分には悪くないかと思います。

かくいう私も、バイヤーに初めてなって新規取引先の開拓の為に、毎日100件目標で電話してね、と上司に言われた時は辛かったです。声枯れましたもん。いきなりかかってきた電話で、こちらが行くのではなく、自分の会社に来てもらって商談するってのは、本当に難しいです。

でも、それを行ったおかげで商談自体に抵抗なくなりましたし、平気で当初の見積もりの半額に落とすという荒業もできるようになりました。強引にやったら、そんなことできるわけありません。相手にとってのメリットを考えつつ、できる範囲を一つづつ詰めていくんですが、金の話は、どこでも本当にシビアです。

中途半端な研修や座学などでは学べない、本当の勉強があるかと思います。本書を読んでいて、まさにそのことを思い浮かべました。

新人が本書を読んでも、頭で分かった気になるだけで、当たり前過ぎるので冷笑されるかもしれませんが、ベテランで人を教えたことのある人ほど、深〜く共感し、納得されるかもしれません。

自分自身の為の自己啓発というよりも、むしろ、人を指導していく上司やリーダーとなる人が読むのに最適かも?

教えても何一つ行動に移そうとしない部下を持つ、経験の浅い上司とかにいいかもしれません。

考えすぎて動けない人のための 「すぐやる!」技術(amazonリンク)
【目次】
Part1 相手の懐にすぐ飛び込む!
Q1 自分から率先して声をかけられない
Q2 いきなり電話をかけられない
Q3 最初のメールをどう書けばよいかわからない
Q4 出会いが「おつき合い」につながらない
Q5 忙しそうな先輩・上司に質問できない
Q6 上司や同僚とケンカできない
Q7 飛び込み営業ができない
Q8 断られると、食い下がることができない
Q9 相手が大物だと、つい遠慮してしまう

Part2 周りを気にせずすぐやる!
Q10 真っ先に手を挙げられない
Q11 最前列に座れない
Q12 パーティ・懇親会などで浮いてしまう
Q13 「知識のなさ」がバレるのが怖い
Q14 人に聞かないと決断できない
Q15 空気を読みすぎて行動できない
Q16 周りにお願いや働きかけができない
Q17 周囲の眼が気になり行動できない

Part3 失敗を怖がらずにすぐやる!
Q18 一度失敗すると諦めてしまう
Q19 一気に加速できない。ブレーキをかける
Q20 タイミングを狙いすぎて動けない
Q21 めんどうくさいことはしたくない
Q22 大勢に反対されると自信をなくす
Q23 まずインターネットで調べないと行動できない
Q24 過去の失敗を引きずってしまう

Part4 「自分」に負けずにすぐやる!
Q25 プレッシャーに負けてしまう
Q26 段取り通りに実行できない
Q27 ゴールが見えないと途中で止まってしまう
Q28 経済的な理由で行動できない
Q29 ここ一番でアイデアが出てこない
Q30 安定している現状を壊したくない
Q31 自分の言葉で意見を言えない
ブログ内関連記事
限界を突破する「学ぶ技術」羽根 拓也 サンマーク出版
「やる気を起こせ!」ジョージ シン 三笠書房
「夢に日付を!」渡邉美樹 あさ出版
「私の仕事術」松本 大 講談社
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2010年01月10日

「暗証番号はなぜ4桁なのか?」岡嶋裕史 光文社

新書らしい、薄い・早い・軽い、と3拍子揃った本です。

本当に何も知らずにいる方を対象とした超・初心者向けの本です。

逆にいうと本書で書かれている(理由や背景を除外した部分)水準を知らない人は、ネット通販とかで物を買ったり、ネットバンキングはしない方が良いであろう・・・そういったレベルの本です。

普通に会社員してて、e-learningとか受けてれば、表面的な分かってないといけないぐらいかな? 失礼! そんなことないか、システム系と見られている人でもそういうことを全然理解していない人、たくさんいたことを思い出しました。

ただ、まともにセキュリティに関心がある人なら、本書で得るものはないかと思います。入門書的に手にとってみましたが、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)のサイトを見た方が、有意義だと思います。初心者用にも分かり易く解説しているものがありますし。


あと、些細な点ですが、本書で書かれている個人情報保護法の説明には、いささか違和感を覚えます。あれって立法者(草案者)趣旨は、保護すべき対象・範囲を明確することで、円滑な情報の活用を目指したものであり、本来をそれを前提として内容になってるはず。

条文もそうだし、以前法務省だったかな?そこに出向されてた方で法案設立に携わった方に直接講演会で尋ねた時も、そうおっしゃってましたけどね。

勿論、世間での過剰反応やマスコミの誤った広め方で世間に歪んだ形で認識されているのは知っていますが、本書内の記述はそれを前提にされているようで、正直ちゃうだろうって思ったりしました。

まあ、余談でした。

本書を読むのは、時間がもったいないかな? お薦めしません。
【目次】
第1章 暗証番号はなぜ4桁なのか?―見え隠れする管理者の傲慢
第2章 パスワードにはなぜ有効期限があるのか?―破られることを前提とした防護システム
第3章 コンピュータはなぜ計算を間違えるのか?―計算のしくみとそれに付け込む人間の知恵
第4章 暗証番号はなぜ嫌われるのか?―利便性との二律背反
第5章 国民背番号制は神か悪魔か救世主か―管理と安全の二律背反
第6章 暗証番号にはなぜ法律がないのか?―ITに馴染まない護送船団方式
第7章 インシデントはなぜ起こり続けるのか?―覚えておきたい3つの対策
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2010年01月06日

「これから学ぶコンピュータ科学入門 ハードウェア編」鑰山徹 工学図書

ソフトウェア編に続き、同じ著者による同じシリーズのハードウェア編。

薄くて広範な範囲をカバーしているものの、説明は省略され、結論だけを書いているのが目立つ。

しばしば「暗記しておくと良い」という表現が本文中で使われるが、過去、各種受験や試験において暗記が一番嫌いで、極力暗記しないで生きてきた私には、読んでいるうちにかなりムカつく感じになってきた。

できるだけ基本をロジカルに理解したうえで、必要に応じて暗記するのなら分かるのだが、基本部分の解説が不十分過ぎるのが目につく。

もしかして、著者、本質的にはあまり頭良くないのかも? 暗記で生きてきたタイプ?(失礼! いささかうがった感想を抱いてしまった)

例えば、CPUのパイプライン処理で分岐命令があると効率的でなくなるとほとんど一行で書かれているが、全然意味不明。問題を解いても分からず、半導体の設計をしている本職の友人に、きちんと説明してもらってようやく分かったぐらい。(私が馬鹿なのかもしれませんけどね。)

紙面の関係とはいうものの、この本で勉強しても付け焼刃であることを改めて実感した。まあ、しょうがないのかもしれないけれど。

いささか意欲が薄れたので解説部分だけ読んで、問題は数章分以外、スルーすることにした。

明日から願書の配布も始まり、時間的にタイトになってくるのでそろそろ本格的にメインの勉強に移行します。まずは過去問チェックからスタート!

本書のシリーズは、う〜ん、勉強の教材としてベストではない。ベターでもないかも。私はあまり好きではなかった。お薦めしません!

これから学ぶコンピュータ科学入門 ハードウェア編(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「これから学ぶコンピュータ科学入門 ソフトウェア編」鑰山徹 工学図書
「人間の考え方 プログラムの考え方」藤田英時 ナツメ社
「これからはじめるプログラミング基礎の基礎」谷尻かおり 技術評論社
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2009年12月31日

「人間の考え方 プログラムの考え方」藤田英時 ナツメ社

タイトルからすると、もっと根本的な部分から解説しそうですが、そこまで深くはありません。通常の情報処理概論とかで扱っているレベルの話です。

ただ、特筆すべきは、通常の使われている多種多様なプログラミング言語の発展過程とそれぞれの言語の特徴が実に分かり易くまとめてあり、本書を読むことで一気に視野が広くなると思う。

逆に言えば、基本中の基本なのかもしれないが、類書を読んでもよく分かっていなかったことが、本書で初めて分かったということも多い。


個々の開発言語で開発できても、自分の知らない言語はイマイチ感覚的によく分からないという人が多い昨今では、これは一読の価値があると思います。

身近にもいるしなあ〜、自分の知っている言語に固執するばかりでそれぞれの開発言語の特性を理解しようとしないから、あくまでも自分の知っているやり方を移植する方向で開発しようとするから、効率の悪いものが出来てしまう。一度、捨て去ればいいだけなのに・・・。

何に使われるかを意識せず、自分の作りたいものを作ってしまう・・・・SEにもなれないだろうなあ〜。自分で仕様を理解&確定しないまま、作業を進めてしまうそれ自体が私には信じ難いが・・・???

同僚として、さりげなく指摘しても本人が気づかないのではしかたないか。今まで、上司から教えてもらえてなかったんだろうなあ〜。むしろ、可哀想な気さえする。

まあいい、余談はさておき、本書は初心者向きというよりは、初心者から少しだけ経過して、とりあえず、何かの言語でモノが作れるぐらいになった人の方が得るものが多いかもしれない。

例として、VB、C、C++、アセンブラ、COBOL等のプログラムが挙げられているが、一つ二つ分かっていて読んだ方が理解が早いでしょう。全く知らない初学者には、簡単な例自体でつまずいてしまうかも?

勿論、例はきわめてシンプルなんだけどね。予備知識要らなさそうだけど、本当に知らないと、それはそれで辛いと思う。

逆に少しだけ分ければ十分。

個々の開発言語の違い、長所、短所。IT業界でのそれら言語の位置付け、各種企業の戦略なども含めて、部分部分しか知らなかったことがようやく私の中では結び付きました。

JAVAが機種依存せず、JRE上で動くとか、JAVAアプレットが個々のPC上で動くとか、それ自体は知ってはいても、JAVAアプリケーションやJAVAサーブレットとかはよく知りませんでしたもん!

無知な私には、大変有意義でした。こういう基本だけど、なかなか知識を得る機会の無いものを知る事は有用だと思います。本書はその点で網羅的で大変分かり易いです。

もっとも文字が大き過ぎて、個人的にはちょっとイヤなんですけどね。

あと第3部の個々のプログラム言語に立ち入る部分は、結構微妙。ざっと流し読みで十分ですね。いちいちコンパイラをインストールして試すだけの時間をとるのはもったいない気がします。アセンブラまで要らないし。

まあ、そんな感じかと頁を目で追えば、良いかと。

本書のキモは一部と二部です。情報処理の午前問題の勉強にもなるかな? 試験とか関係無しでも、仕事の視野や幅が広がりますので、知らない人は読んでおいて損は無いです。

私には大変勉強になりました。そこそこお薦めです。
【目次】
第1部 プログラムの基礎
プログラムの基本
プログラムの種類
プログラム言語の基本
基本プログミング言語
簡易プログミング言語
インターネット関連言語

第2部 プログラム開発の世界
プログラム開発環境
プログラミングの手法
命令の構成要素
データの構成要素

第3部 基本プログラム言語の要点
C言語の要点
Javaの要点
アセンブリ言語の要点
Visaul Studio.NETの要点

付録 本書のプログラムの体験学習
人間の考え方 プログラムの考え方―なぜプログラムはそう考えるのか?(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「これからはじめるプログラミング基礎の基礎」谷尻かおり 技術評論社
「これから学ぶコンピュータ科学入門 ソフトウェア編」鑰山徹 工学図書
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2009年12月28日

「これから学ぶコンピュータ科学入門 ソフトウェア編」鑰山徹 工学図書

来年4月のデータベース・スペシャリスト試験の午前問題の対策用に読みました。

網羅的に基本知識に目を通すという当初の目的には使えたと思います。例題がついており、それを解くことで解説の意味を補える形になっています。

逆に言うと、解説だけは不十分で初心者がこの本だけ読んで分かるとは思いません。初心者がこの本を始めて手に取り、読みこなすのは至難の業かもしれません。

ある程度知っている人なら、割合薄めの本なのでいいかも。短期でざっと流すには悪くないような気がします。

ただ・・・第5章の「構文図と構文記法」とか、説明では全然意味不明。問題をやって、少しだけ説明の意味を類推する事はできたような気がしたが、他のところでも読んでも納得のいかない箇所が多々あった。

個人的にはお薦めしない。もっと分かり易い使える本があるはず。ただ、午前問題はあくまで今年中に一旦終りにしたいので本を探す時間よりも、とりあえず、やっちまうのを優先している。

時間が取れたら、改めて他の本を探してやってみたいが、とにかく今年中にもう一つのハードウェア編も終りにしておきたい。

良かった点もあげておく。本書に限ったことではないが、今までなめていてこの手の基本部分を通して勉強したことがなかったので、気づくことが本当に多かった! 

勿論、部分部分は知っているし、理解もしているのですが、改めて基本的な部分を勉強することの意義に気づきました! それだけでも今回、試験勉強をする価値があったかも。

もっとも、それを試験合格の形にすることでこんなのちゃらいぜぇ〜と自信を持って言えるようにしよう!! で、これが計画通りに取れたら、資格の形にしていない簿記2級や証券アナリストも形にしておこうっと。

最近、ようやくやる気が出てきた私だったりする。これはいい兆候かもしれんね。ふむふむ。

ちょっとだけ補足。
今、「人間の考え方 プログラムの考え方」という本を他の本とパラレルで読んでますが、こちらの方がはるかに分かり易く、ポイントを捉えていて勉強になります。でも、その本は試験対策用じゃないので、採り上げている範囲や対象が違うんだよねぇ〜。副読本的には良いかも? そちらも明日には読破できるかな?
【目次】
第1章 コンピュータの基本
第2章 オペレーティングシステム
第3章 プログラム言語
第4章 流れ図とアルゴリズム
第5章 データ構造と数理表現
第6章 各種ソフトウェア
第7章 システム開発
第8章 データベース
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2009年12月27日

「3年で辞めた若者はどこへ行ったのか」城繁幸 筑摩書房

以前読んだ同じ著者の本。タイトルは、二匹目のドジョウ的な匂いがしますね。

実際、中身は確実にパワーダウンしている。書かれていることは、もっともことだし、今現在の民主党政権でも変わらずに残っている、否、自民党政権よりもはるかに改悪されつつある諸政策の妥当性をも疑問に思わざるを得なくなったりもするが・・・。

いわゆる政治的な本ではない。淡々と現状の問題点を指摘しつつ、幾つかの稀有な例(決して一般的な事例とは言えないだろう)を挙げつつ、こういったものもあるよ・・・的な現代の多様性、と同時に反射的に浮き上がってくる問題点を気付かせてくれるところはある。

読んでいて、同感だと思うところも多々あるし、改めて気付かされる点もあるが・・・私にはどうしても個人主義的な色彩ばかりが色濃く印象付けられてしまうのですけど・・・・?

雇用や就労、さらには労働成果の分配なども含めて、広く現在の社会システムに問題があるのは分かるし、個人的な視点も大切だと思うんですが、それだけじゃない気がしてなりません。

個人が一生懸命努力して会社の仕事をすることが、企業の発展につながり、国家の繁栄につながり、社会全体、いや世界中が豊かになることにつながっていく。非常にシンプルで分かり易い、立身出世モデルが存在し得ないのは分かるのですが、個人の求める幸せの多様化形態として、いろいろなモデルを示しても、そのどれもがあまりに個人主義的過ぎて違和感を覚えてなりません。

『人はパンのみに生きるにあらず』。マズローの欲求段階説ではないですが、自己実現欲求は、決して所得額の最大化や、ステータスのある職に就くことではないでしょう。

仕事をすることで、成果をあげるとは言っても、その成果は企業にとっての利益そのものではなくても、新しい技術革新による社会の発展への貢献や、小さなことでは身近な同僚の作業軽減、事務処理時間の短縮などによる同僚からの賞賛であってもいいでしょう。

自分の仕事を通じて、シンプルに『人の役に立っている』それが実感できるだけでも、人の行動は変わるし、気持ちも変わるし、社会へもプラスに作用すると私は信じていたいですね。

本書ではそういう点には、明示的には触れていません。というか、あえて論点を明確化する為に避けているのかもしれません。読んでいて、どうにも違和感を覚えます。

前回の本は面白かったけど、本書はどうでしょう???

個人の幸せと社会の幸せは、結び付かないように思えてしまうのですよ。私が本書を読んでいる限りでは。

幾つかの提言的なものもあるのですが、ミクロの新古典派経済学的な合理的経済人を前提にしてませんかねぇ〜。個々人が努力すべきなのは、当然だし、もっと&もっとすべきだとは思います。自分自身の為にもね。

でも、同時にそれは小賢しい自分のスキルアップとかその程度の次元で終わらなくてもいいのに・・・と思うんです。自分が気付いた事、新しく生み出した効率的なアイデア、周りと共有化して、さらにみんなでブラッシュアップしていくことの方が、より高みへ、満足度の高い成功へと繋がっていくと思うのですが・・・・。

みんながみんな『小人(しょうじん)』にならなくても良いのではと思ってしまい、悲しいです。

自分の為に努力する事で、結果的に周りにも役立ち、回りまわって自分に戻ってくるような、遣り甲斐のある努力をしたいものです。

だからこそ、私は自分の関心がある方向で、可能な限り、今やっている職務に関連する方向で勉強したりしていきたいと思ったりする。

私には、本書は読む必要ありませんでした。お薦めもしません。社会が変わるのを待つよりは、自分を変えましょう! その為に自分ができることことから、まずは行動すべきでしょう。

本書を読んで共感し、納得し、それで終わるなら、居酒屋で上司や会社の愚痴言っているだけと変わりません。一応、私自身も行動し、今も少しづつでも行動し続けているいつつもりですが、本書には、物足りなさを感じてなりません。

先日も友人と話していて思いましたが、中途半端な成果主義の導入がかえって、年功序列に隠された、数字にならない努力(部下の指導、他部署の仕事を支える縁の下的な働き)などを切り捨てることで日本企業がインフォーマルで持ち得たノウハウ等の優位性を失った点なども昨今では着目されつつあるが、本書ではあくまでもその辺を考慮する配慮を失している。

筆者の主張は確かにある層には受けるが、社会を長期的・持続的に変えていく本物の力とするには、バランス感覚の欠如を感じてならない。もっとも中庸に過ぎれば、抵抗勢力に懐柔されてしまう恐れもあるので難しいところなんでしょうけどね。さてさて。
【目次】
第1章 キャリア編
第2章 独立編
第3章 新世代編
ブログ内関連記事
「若者はなぜ3年で辞めるのか?」城繁幸 光文社(amazonリンク)
タグ:書評
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2009年12月20日

「あたりまえのことをバカになってちゃんとやる」小宮一慶 サンマーク出版

A:あたりまえのことを
B:バカになって
C:ちゃんとやる

非常にシンプルでいて、実にキャッチー且つ説得力のあるフレーズ、兼タイトルだと思う。そして、たいていの場合、タイトルだけで内容が伴わないものですが、本書はビジネス書としては、読む価値のある数少ないものの一冊だと思います。

ともすれば、ビジネス書といえば、いかに効率良く結果を出すか、安易なノウハウ本が大半を占める中、本書はむしろ、逆説的に愚直な努力を継続する事を通じて得られた結果の「ベスト・プラクティス」を薦めています。

勿論、ビジネス上に限らず、人生として実り多き(表現、古いか?)『成功』には成果が必要でしょうが、上っ面な成果主義に陥らず、より本質的な意味で成功すべくして成功する、その状況・状態を作ることにこそ、人として生きる価値があるというは、素直に頷けるところです。

知名度の向上に反比例して、評価が下がりつつある勝間和代氏のビジネス書とは、ノリ的に正反対路線です。もっとも、あちらは有名税というべきものがあって、人気のあるものを批判する事でコバンザメ的な利益を得る人達もいるので、一概に評価するのもはなはだバランスを欠くかもしれませんけどね。

ただ、ビジネスなら結果出してなんぼではあるものの、着眼点がベスト・プラクティスそのものであるのに比して、そこへ至るプロセスにより重点を置いたものが本書と言えるかもしれません。

友人達と飲んで話していて、いつも思うのが安易に結果を求めるあまり、そこへの過程を全く考慮しない、あるいは、そこへ至る試行錯誤の一番大切な勉強の場を放棄してしまうこと。

公文式の算数・数学なんかもそうだけど、苦労してようやく解に至ってこそ、人はその解法を身に付けることができるだけれど、単純にやり方を教えても、たいてい身に付かないし、応用が効かない。

即ち、何かちょっと異なる状況下においては、対応できなかったりする。

マニュアルを始めとした、業務手順のマニュアル化なんてまさに好例で、それ自体は、最大公約数的な意味でベストな手順なのだと思いますが、それに慣れてしまうと・・・・

ごく一部が異なるだけのイレギュラーでも対応できないし、そもそも前提条件が異なり、マニュアルが想定していない状況下では、それがそもそも無効であることに気づかなければならないのですが・・・無理して、そのままマニュアルに従おうとする。

可能な限り、マニュアル作成自体にも当事者を参加させ、マニュアルの背景を含めて理解しなければ、本当に良い仕事はできないはずなのですが、表面的な(瞬間的な)効率化絶対視の陰で、そういった長期スパンでの効率化はないがしろにされてしまう。

まあ、どこの職場でもあることですが、今の日本に特に顕著なようで誰でも心ある人は、憂いていますね。それ以上に自分自身の方が心配かもしれませんが・・・(苦笑)。

さて、本書の内容。
世の中には「理想」がある一方、「現実」もあります。そこには大きな溝があるはずです。

大事なのは現実を理想に近づけようと「思う」ことです。

人間というものは、現実を理想に近づけようと努力するとき、自分でも考えられないくらい大きなエネルギーを出す事ができます。

反対に、理想を現実に妥協させなければいけないときは、失意を生みます。
欲は車のエンジンです。欲がないのはダメです。でも、エンジンに見合うハンドルやブレーキをつけなさい。
中庸とか、バランス感覚を失わないということが大切だというのは、周囲を見ていると痛感しますね。自分自身の立ち位置を平常心で維持できる、できそうでいて出来ないものですからね。好事魔多し、かもしんない?
目の前の仕事を本質まで掘り下げられるかどうかで、その道のプロになれるかどうかが決まります。

目の前の仕事にかかわる分野について、現象の本質や物事の根本を深く掘り下げて理解しようとするかどうかで、その後の自分の人生に深みや広がりが出てきます。
オフの時間に自分で勉強するという後の記述にも直結しますが、日々の仕事をしながら、いかに自分で仕事絡みの勉強も付加できるかで全然違ってくると思います。

今の仕事も最初は、SE・プログラマー系ではなかったのですが、時間のある週末や平日に、10冊以上本読んで勉強し、VBAやSQLを机上の知識で学びつつ、仕事で使っていたら、今、そちら系だけの仕事になってますもんね。

以前、別な会社でセキュリティー系ソフトのカスタマー対応だったのですが、最初はFAQ作りにオブザーバーとして参加しているうちに、テスターやらされるようになり、気がつくと、中国や韓国の開発委託会社の人間との調整やそもそもの仕様確定や開発スケジュール管理絡みまでやってたり・・・・。

いつでも仕事の幅は、広がっていったことを実感します。

ただ、基本は目の前の仕事、プラスαで。まずは今の仕事をより深く、少し範囲を広く勉強し、日々の仕事でその成果を確実に形に変えることで、周囲の見る目も変わり、任される仕事の幅も広がると思います。

逆の立場でも、振った仕事を満足にこなせない人や、よく理解できていなさそうな人に新しい仕事を任せるなんて、怖くてできないでしょうし、誰もやらないでしょう。

でもね、表面的に出来ているだけで自己満足しちゃっている人は、本当に多かったりする。誰かが必ず見てるし、心ある人には分かるんだけどね。
人は理屈では動かない、気持ちで動く
フローの仕事を資産化できる人になりなさい。

残業して長時間労働をしたとしても、オフに勉強する時間がなければ、その仕事の本質が身に付かず、フローの仕事となってしまうのです。
実は、ここ、私的には一番影響された。

今まで、資格試験とかというのものには懐疑的でした。今もそうですが、資格持っていても仕事できない人も多かったしね。肩書きだけで、使えない人が多かくて、そもそも嫌いだったから!

でも、その想いは変える必要も無いし、変える気もないが、それを言い訳にして自分で努力する事、学ぶ事を怠けていたかもしれないと思う。

経済学でいうシグナルではないが、自分を知らない人に知ってもらううえでは、一つの指標として価値があることも事実だし、それ以上に漠然と知っているからときちんと勉強してこなかったことに、改めて気づいた!

つーことで、ベンダー系の方が実務には使えるだろうが、あくまでも自分の基本的知識の勉強と、ベンダーに制約されたくない気持ちがあるんので、データベーススペシャリスト試験を目指す事にした。

こないだ分厚い「データベーススペシャリスト合格教本」を購入して中を読んでいて、愕然とする。

ヤバ、ヤバ過ぎる!!

基本的な情報処理一般の知識を問う午前の問題で一定レベル以上に達しないと午後の採点されないらしいのですが(共通一次の足切りみたい)、読んだ事あるし、聞いたことあったなあ〜とは思うものの、物の見事に午前の過去問が解けない。

足切りジャン、私。赤面モノだったりする。

午前よりも午後の方がはるかに分かり易そうでショックを受ける。そこで予定を変更。今年いっぱいはデータベース関係の勉強はせず、午前問題への対処として情報処理全般のお勉強に時間を当てることとする。

で、来年以降はDBの勉強に専念して、4月の試験合格を目指すっと! 

今日も本当は、ソフトウェア系の勉強を終えるはずだったのに、昼からカバを丸々一本あけて、追加で赤ワインまで飲んで、さっきまで熟睡してた馬鹿な私。

勉強しろよ〜、落ちるぞ!! 年末の温泉行ったら、時間なくなるのにさあ〜。
散歩のついでに富士山に登った人はいない。

富士山に登るには、それなりの準備や装備が必要です。富士山の頂上に立つ人はみな、「富士山に登ろう」と思って、一歩一歩、歩いてきた人達ばかりです。

「歩いている」行為自体は、散歩も登山も同じように見えます。しかし、明確に目的や目標を持ち、一歩一歩をどれだけ目標に近付けるべく真剣にちゃんとやっているか、それが大きな差につながります。
志を持って、日々を淡々と生きるかどうかが人生の分かれ目。頭で分かっていることを、いかに日々実践できるか、それが問題だね。
鬱々として日々を送っているときは、人生最大のチャンス。

自分が鬱々とした状態になるのは、「自分にはもっとほかにできることがある」とか「こんな自分では終わりたくない」という思いがあるからです。

理想と現実のギャップがあって、その鬱々として思いが、状況を打破しようとするエネルギーを生みます。

大切なのは、鬱々として状態に慣れてしまったり、あきらめてしまったりしてはいけないこと。鬱々から抜け出せる可能性を信じる事です。
シンプルでどこかで聞いたことのあることです。でもね、私には、改めてそれが大切だし、それを明示的に意識して行動すべきことを痛感しました。

この現状打破の気持ちを持ち続けることこそが、さきほどの実践できない問題への解答の一つになるかもしれません。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上、自分的に気になった点、参考にしたい点を列挙しましたが、精神論過ぎるかもしれませんが、この気持ちを・意識を持っていれば、いくらでも実践なんてできると思います。

小手先のノウハウなんて、本質を押さえられれば、いくらでも取得できますしね。何の為に、自分は行動したいのか、その部分を認識できていない人、読んでみましょう。

で、とにかく何か行動にうつしてみる。まさに自分自身への刺激になりました。個人的にはお薦め〜!!
【目次】
第1章 人生は「一本のチューブ」である
チューブの上限につくか、下限につくかで人生は決まる
目の前の課題を天命と思いなさい
自己チューを捨て、利他心を持つ
藤本老師の「人生は串団子」という考え方
現実を理想に近づけていく人にエネルギーが集まる
「ゼロサムゲーム=獣の世界」で生きる人になるな!
この世は「弱肉強食」ではなく、「優勝劣敗」の世界である
正しい考え方を持ち、それを徹底できる人になる
モノをもてあそべば志を失い、人をもてあそべば徳を失う
欲はエンジン、欲がないのはダメである
考え方こそがその人の地位をつくりあげる

第2章 仕事はABCが大事である
三時間の努力を惜しむ人は一生損をする
目の前の仕事を深いところまで掘り下げなさい
三十時間、バカになって勉強してみる
自分で選んだわけではない仕事こそ、ちゃんとやる
仕事も人生もABCを大切にしなさい
手を動かさないと机一つきれいにならない
人は理屈では動かない、気持ちで動く
なぜ95%もの人が同じ話を聞きに来るのか
ほめるとおだてるは天と地ほども違う
プロとは自分の名前で仕事ができる人
「釣りバカ日誌」の浜ちゃんは、釣りを仕事にすべき
フローの仕事を資産化できる人になりなさい
考え方と姿勢の違いが人生の違いを動かす
その仕事は生業か、労働か、転職か
自分の居場所かどうかを判断するコツ
「なりたい自分」ではなく、「なれる最高の自分」になる
自分という蛍が一番光り輝く仕事を選びなさい

第3章 全力をつくすということ
散歩のついでに富士山に登った人はいない
水中に住んでいる人は水面上の景色を知らない
顕微鏡と望遠鏡、どちらも大事
死んだあとに何を残すかを考える
人生の終りから逆算する生き方
ベストをつくさないのは、自分に対して失礼だと思おう
結果を出すまで、自分に褒美は出すな!
オフに勉強しない人は仕事の本質を知らない
実戦なくして人は磨かれず、本質なくして人は伸びない
上司に教えられた「足は大地に、目は星に」
アウトプットを前提にしたインプットでないと意味がない
人生がうまくいかないときは「ためどき」と心得る
私が三年連用日記をつける理由
一年に三六五回、人生を振り返る人になる
小さな意思決定にこそ徹底的にこだわりなさい
余裕は持つけど、甘えは捨てる
人生はマラソンでもあり、五〇メートル走でもある

第4章 運命のあみだくじの引き方
偶然は運命が仕組んだものである
人生の節目には「運命の人」があらわれる
体に電流が走るのを感じた瞬間
鬱々とした日々を送っているときは、人生最大のチャンス
運命の女神はこうして呼び寄せる
チャンスは準備ができている人にやってくる
「運命のあみだくじ」の横棒が引かれたときには従いなさい
運の悪い人が集まるところに行ってはいけない
来る人も、来る人もまた、福の神
「七転び八起き」が大きな間違いなわけ

あたりまえのことをバカになってちゃんとやる(amazonリンク)
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2009年12月12日

「ITとカースト」伊藤洋一 日本経済新聞出版社

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経済の発展著しい新興国インド。欧米だけでなく、最近では、ANAの飛行機の整備部品等の管理までも受託したとニュース記事で見るなど、IT分野での成長はもはや知らぬ人がいないほど有名だろう。

先週だか今週だかの日経の記事でも、IBMのみならず、東芝、日立など日本のかつての総合電機メーカー各社がソフト開発拠点をインドに置き、数千人単位で技術者を抱える計画が発表されている。

資金や設備が無いからこそ、かえってより理論的な分野での先進性が際立つインド工科大学など、ちらほらと噂に聞いていたので、ある程度の予備知識を持って本書を手に取りました。

基本、想像した通りの内容でした。

輪廻転生の死生観の下で、所与の環境(カースト等)を甘受し、現在の秩序・社会序列を肯定的に捉えるのが一般的であったインド社会で、長期に渡る変化を望まぬ社会では、職業はまさにカーストを始めとする社会制度・社会組織に固定的に規定されていた。

しかし、新しい産業である『IT』は従来の枠に捉われることなく、また非常に進歩の早い業界であるが故に、既存の枠に組み込まれることなく、著者の言葉でいうならクロスカースト(各種カーストに横断的にまたがる)の職となり、カーストに関わらず、純粋に職業へ適性・遂行能力だけが問われるモノとなった。

それが、長年にわたって停滞してきたインド社会・経済に風穴を開け、
個人の才能と努力によって、富を得る機会・仕組みをもたらしたと述べている。

この辺の話は、NHKスペシャルや日経新聞の記事でも散見する話で、私も知り合いと話す時に聞くぐらいなので特に目新しい話ではない。

英語を話すこと、数学的な思考能力に長けていること、欧米との時差、他に個人の能力を発揮できるような代替的な職業の不在、等々のインドのIT産業躍進の要因は、まして言うまでもないでしょう。

インドにおける宗教と政治の話は、本書で日本人には馴染みのないものとして説明されているが、一時、映画の『踊るマハラジャ』とかが話題になった時、その続編は娯楽番組ながら、まさにインドの宗教や風土、政治を絡めた紛争なども織り込まれてました。ちょっと意識すれば、そんなところからでも分かるでしょう。普通に経済紙読んでてもそういった話は出てくるし、知らない人の方がいささか無知だと思う。

それ以外にも、農民が文盲で無知なのをいいことに、経済のグローバリゼーションの犠牲になって搾取される話が書かれているが、そんなのいつの時代でも、どこの国でも普通でしょ。「プーラン」の本、読んだことあるのかな、著者は?

現在の中国でもそうだし、一度中南米とか行って勉強したらと言いたいかも?海外旅行行って、一人で街中をうろついていれば、いくらでもその片鱗に触れずにはいられないと思うのですが・・・。

著者のどこまでもジャーナリスティックな、感情的な視点は読んでいてどこまで偽善的なのか、それとも本質的に無知なのか、苛立ちを覚える。

何しろ、現地にずっと行っていたのではなく、あくまでも取材で数回インドに行ったレベルの人が書いた、そういう背景を考慮して読むべき本です。

ただ、表層的で視点は、過分にジャーナリスティックであるとしたものの、変わりつつあるインド社会と、成長しつつあるIT産業という視点では、それなりによくまとまった入門書となっていると思う。

実際、私は本書を読んで初めてインドの大学の入学試験にカーストによる優遇枠があることを知りました。う〜ん、この辺は自分、無知でしたね。

アメリカの大学で、黒人枠やヒスパニック枠があるのは知っていましたが、インドの大学の枠、大き過ぎ!

入学させても卒業できないほどのレベルの低い生徒を受け入れても、大学側・入学者側共に不幸でしょうが、政治家を始めとする利権や既得権益に絡む政治的な事柄みたいで大変みたいです。

どこの国も社会もそういう点では一緒ですね、ハイ。

決して、インドを知るための深い理解をもたらす本ではありませんが、インドの現在を知る最初の本としては、良いかも。もう既に古くなりかけですけどね。

日々のニュースに出てくる、新興国インドの方がより刺激的です。その際に書かれる新聞や雑誌の記事などは、より詳しく・最新ではあるももの断片的で一部分に特化しているので、この手の本でざっと全体像を眺めるのも悪くないかも。

でも、こんなもんじゃないでしょうね。一度くらい、インドの人とも仕事してみたいかも? 韓国や中国のIT系の技術者とは仕事したことあるんだけどね。

しかし、日本は何をして、何の分野で生き残っていくんでしょう。アウトソーシングは、確かに短期的な利益をもたらしますが、それで失われる(蓄積されない)ナレッジこそが、成長への源泉と思うのは、時代遅れの発想なのかしら???

問題があっても躍進していく新興国に比べ、斜陽の一途を辿っているように見える日本が気になる私なのでした。つ〜か、自分自身が心配でもあるのですが・・・。
【目次】
第1章 インド社会=見落としていた視点
第2章 だからインドはITを必要とした
第3章 成長に参加できる人、できない人
第4章 インド最下層の現実
第5章 成長撹乱要因としての政治
第6章 それでも成長するインド
ITとカースト―インド・成長の秘密と苦悩(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「女盗賊プーラン」上・下 プーラン デヴィ 草思社
羊皮紙からデジタルバンクへ(インド)
「東京の下層社会」紀田順一郎 筑摩書房
「日本の下層社会」横山 源之助 岩波書店
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2009年11月11日

「基礎からわかるMDA」吉田裕之 日経BP社

率直に言って、本書の第一章である基礎の基礎で、私、もうついていけていません。情けない・・・(涙)。

そういやあ〜昔、一番最初に就職した会社でいきなりオブジェクト指向のプログラミングやるってんで、当時英語の資料しかない中、オブジェクトやメソッド、クラスやインスタンスって本で読んで勉強していたことを思い出します。

いやあ〜歳くったかも?

とは言いつつも、しっくりいくまでは無理だけど、だいたいどういうことを言っているのかは、分かったりする。それとは別にeclipseとかも名称はよく聞くものの、イマイチなんだかなあ〜?という感じでしたが、うん、あっさり納得。

なんというか、この手の業界の常識レベルにようやく近づいた感じですね。個人的には、分からないなりに良い刺激になりました。

抽象化レベルをあげることで標準化を可能にし、実装技術への個別の依存度を減少させ、汎用性を増して自動化達成度を向上させると共に、開発資産の陳腐化を防ぐ。

いやあ〜、開発支援ツールの求めていた究極の目標がうたわれています。私が使ったことのある開発支援ツールは、頻出パターンの自動生成止まりでしたけどね。COBOLでまさに大昔でしたし。

夢のような70%の自動生成ですが、それを可能にする準備段階のオーバーヘッドがばかにならないと著者が明言されています。従来と異なる新しいやり方の導入で生じる、追加作業分との相殺で実質的な工数減少は数パーセントであろうと。

短期的には、むしろ工数が増加する場合も十分に有り得るのでしょうが、方向性としては、本書で紹介されているのは正論ですし、時代の趨勢だと思います。

何よりも面白い♪

個々の物理的な制約等に縛られない、可能な限り概念的なモデルにまで抽象化できれば、確かに、応用性は増しそうですね。そもそものモデル自体の完成度が高くて、発想の視点がその後劇的に変化しない限りは。

具体的な部分は、残念ながら、ちっとも分からない可哀想な能力の私でしたが、発想のアイデアとしては、大いに参考になりました(笑顔)。

なるほど、やっぱりこの方向性なんだと思うと共に、日経ソフトウェアとか読んでいて出てくる新しい技術仕様とかの背景自体も少し分かった気がします。

やっぱり勉強しないといけないですね! 己の不勉強を痛感しました!

先日もデータベースの本、読んでいていくらマーケティング中心でデータベースを使ってきたと言っても、これではいけないと思いましたが、本書で更に、考えさせられました。

つ〜ことで、目標持たないとちっとも努力できない私は、資格試験を調べて速攻でデータベーススペシャリストを受けようと決定!!

試験対策用の本なども買い込んで、受験勉強をスタートさせたのでした。ブログの記事もそれようのカテゴリでも作るかな? 来年の4月らしいし、頑張ろうっと。

用語や規格関係の英語が散乱して、正直分からないことが多い本でしたが、本書は私にとってはいい刺激になりました。通常のプログラム作成視点とは、全然異なった視点で、参考になりました。
【目次】
第1章 UML基礎の基礎
第2章 モデルとモデリング
第3章 MDAとは何か
第4章 MDAの技術
第5章 事例に見るMDAの効果
第6章 MDAの将来
基礎からわかるMDA (モデル駆動型アーキテクチャ) なぜモデリングするのか?(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「これからはじめるプログラミング基礎の基礎」谷尻かおり 技術評論社
「管理者になったとき困らない 実践的ソフトウェア開発工程管理」竹山寛 技術評論社
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2009年11月07日

「The Toyota Way」Jeffrey Liker McGraw-Hill

ToyotaWay.jpg

実は全体の3分の2を読んだところで中断したままでしたが、思い立って残りを読み切りました。

一気に完読できなかったくせに、こんなことを言うのもなんですが、本書は数少ない洋書読破の中では、とびきり面白かったものの一つです。

う〜ん、個人的にはダ・ヴィンチ・コードと同じくらい面白かったかも? もっともあちらは日本語の翻訳読んだ後に原書で読んだので、面白さが薄れているのもある。本書は訳書の「トヨタ・ウェイ」もあるが、いきなり原書に挑戦した分、内容が新鮮で興味深かったです。

あとね、不思議なことに辞書無しでもあまりストレス感じずに前後関係で意味が取れました。実に理路整然と書かれており、原則を説明した後に、具体例を紹介し(一部は順序、逆もあるけど)、大変分かり易い!

しかも&しかも、そのロジカルな部分が実に数学の証明のように、明快で単純、最初から最後まで水の流れるような一連の運びには、目を見張ります。

これって、いかにも英語らしい特徴を備えており、教科書などでも良書だったら、日本語のものより英語の方が良い、そんな好例ですね!

英語を勉強したいビジネスマンなら、くだらない会話集などよりも本書を絶対に読むべきでしょう。ちなみにaudio book も売ってますね。購入しようか悩んだけど、買いませんでしたが。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下、内容について。

Toyota Way:
もう聞いたことがないというモグリはいないぐらい有名な言葉になりましたが(パクリにgoogle way という本があるくらい)、まあ、『トヨタ流』ってことですね。

アメリカでのトヨタの現地生産に付随して、アメリカの産業界で広まった『トヨタ生産方式』。その一歩先であり、それを含めた数々の叡智を包含するそもそものトヨタの企業文化全般を扱った本です。

勿論、「現地現物」や何故・何故・何故・・・とwhy?と5回繰り返すとか、「改善」、「ホウ・レン・ソウ」、「根回し」、「反省会」に至るまで日本の製造現場でもしばしば採用されてきたやり方を、いかにもアメリカ的に合理的な視点から、その内容・機能・効果・実施方法までを解説しています。

ただ、そのレベルなら類書があまたある中で本書がベストセラーになり、読者に感銘を与えるのは、今の日本が失った?(or 失いつつある?)『モノ作り』の本質を捉える視点があるからです。

新車の全面的なモデルチェンジ前に、担当者が全米各州をその車に乗って、実際に使ってみる、現地での使われ方・乗られ方を調査する。
その結果、飲み物をまとめて買ったら、無くなっても追加で買うような面倒なことはしないのでドリンクホルダーの数を増やすとか、車内で食事をするので、空間を広く取ることが大切など。

あるいは、日本からおえらいさんが来て、アメリカの工場を視察中、動かない車の前で立ち往生して、頭を悩ませている従業員をみつける。

そのまま近寄ってくると、上等なスーツを脱ぎ、腕をまくって、オイルタンクの中をさらい、スラブを引き上げて、動くように直して一言。君のやろうとしていたことをするには、手を汚さなければできないよ。

”カッコイイ、カッコ良過ぎる!”
なんか出来過ぎのような話ですが、本当にそういうことを書いてあるんですよ〜。著者、トヨタ工作員 or トヨタ教信者か?って思うぐらいですが、結構、熱い感じで書かれていて、そういったエピソードの数々が全て”Toyota Way”に収斂していくのがなんともうまい!つ〜か、素直に凄いです!

個人的には、くだらない中学生の英語の教科書なんて、すべてこの”Toyota Way”にして、絶対に一度は見た、ぐらいにしていいんじゃないかと思う。その為なら、民主党の高校の授業料無料化とか、大馬鹿な政策に税金使われても許せる気がしますよ、ホント。

確かに本書は、トヨタという一企業を採り上げてますし、他の日本企業、日産とかとは違うとも言ってますが、日本の製造業の一番良いところ、良かったところを実にうまく押さえている気がします。

私が現場実習などをさせられた某メーカーなどでは、改善提案が義務化され、なかば形骸化している欠点も実際に経験して知ってはいますが、それでも日本の製造業の素晴らしい点だと思います。

日本で実際にやっていてもその意味を十分に理解しているとは言えない人が多い中で、本書のようにその本質を理解し、実践できれば凄い事ですね。

経済学者の某中谷氏が、英米流の効率性を目指した資本主義の欠点を認めて、変節したようなことをのたまわっていますが、洞察力は鋭いものの、やっぱり現場を見ていないせいなのかな?と思います。

気づくの遅過ぎだろ? まあ、誰もがそうだったといえばその通りで、金融立国を目指すとかありえない話を主張していた方々も無数におられましたが・・・。(もっとも、私は今、リアルで金融関係の株を大量に仕込んでますけどね)

ちょっと話がそれましたが、絶対&絶対、本書お薦め!!
円高でアメリカから買うよりも安いので、絶対に原書で読みましょう。

あとね、”Toyota Way”というものの説明がグローバル化という視点でみた時に本質を突いていると感じたのは、どっかのアホな大企業みたいに海外流のやり方を自社に適用するのではなく、自社のやり方を海外にも広げていくことこそが、グローバル化であるとしている点です。

だって、アングロ・サクソン流のグローバル化って彼らのローカル・ルールをデファクト・スタンダードとか言い張って、世界中に強制することでしょ。あるいは、勝手に自分たちに都合のよい基準を作って、周りに強制するとか。

国際的な団体(談合団体?)でのルールの採択という、形式だけ取る事で民主的な装いをとり、どこでもそうだけど、一部の人の意見を押し付けるというアレです。

う〜ん、横道にそれ過ぎた。

ただ、なんでもそうですが、周囲に合わせることは、差異を無くす事でそれって単に競争力の源泉を自ら削っていることになりませんかね?
同じやり方なら、そもそもそのやり方が得意でその基準を作った人々が一番有利なのは自明でしょう。

そ〜んな基本的なことも分からない訳ではないかと思うのですが・・・・まあ、昔の経営学の教科書で国際化・グローバル化の先進企業名に日産が挙がり、一番保守的で国際化・グローバル化が進んでいないと非難されていたのがトヨタです。

私が大学で教わった頃ね。たいした内容じゃなくてみんな知っているレベルの話でしたが。

今の現状をみると、国際化・グローバル化を進めて競争力を失った結果、自らのアイデンティティを失った日産は、反面教師と言えるでしょう。そういやあ〜こないだの日経ではトヨタは開発まで中国仕様でやるんですね。まさに隔世の感があります。

本書を書かれたのは、もう古くなってはいますが、実に指摘が鋭いです。

他にも”Toyota Way”を導入して、成功した企業と失敗した企業。失敗した理由に挙がっているのが、表面的な仕組みを導入して、一時的には効率経営”lean”になったけれど、一番大切なそれを支える企業風土の改革にまで及ばなかったこと。

まさにこれって、最近、日本でも出ている、トヨタ流経営の導入事例の失敗例を集めた本とかの先取りですね。日本郵政とか枚挙にいとまがありませんが・・・・(笑)。

物の見事に、配達精度など質が低下してますね。しかも、政治と絡んでさらに悪い方向に進んでいます。JALのようになるんでしょうか?

まあ、そっちは置いといて。
飽くなき『改善』を求めるある種、病的な改善志向は、組織全体が共有する共同幻想というか、常識レベルにまで結実して骨肉化しなければならないということです。

まさに、常に少しでも寄り良くを求める、向上心・情熱・誇りetc.そういった価値観を有する企業文化・企業風土無しには、”Toyota Way”なんて、一時的な上からのあつらえものでしかありません。

すぐに時代遅れになり、汚れてもほつれても繕う事のない上着なんて、すぐにゴミ箱行きでしょう。

どこの職場にも、昨日と同じ事を昨日と同じようにする人がいますが、同じ作業手順でも一秒でも短縮しようとする人や、その為に何かできないかと考える人では、差がついて当然でしょう。それが組織で個々のノウハウの集積体であれば、なおさらです。

他にもいろいろと気づかされることが多く、また大変共感することの多い本でした。これは手元に置いておきたい名著です。

トヨタ礼賛過ぎるきらいはありますが、それをさっぴいても日本に本書と匹敵する経営の本はないと思います。

GOALも確かに面白かったけど、あれはお子様向けの経営おままごとの本で、本書にはその要素が大前提に入っています。まあ、本書も専門家向けではなく、一般大衆向けではありますが、絶対に良書でしょう。

久しぶりに感動した一冊でした。
【目次】
Part One. The World-Class Power of the Toyota Way

The Toyota Way: Using Operational Excellence as a Strategic Weapon
How Toyota Became the World's Best Manufacturer: The Story of the Toyoda Family and the Toyota Production System
The Heart of the Toyota Production System: Eliminating Waste
The 14 Principles of the Toyota Way: An Executive Summary of the Culture Behind TPS
The Toyota Way in Action: The "No Compromises" Development of Lexus
The Toyota Way in Action: New Century, New Fuel, New Design Process---Prius
--------------------------------------------
Part Two. The Business Principles of the Toyota Way

Principle 1: Base Your Management Decisions on a Long-Term Philosophy, Even at the Expense of Short-Term Financial Goals
Principle 2: Create Continuous Process Flow to Bring Problems to the Surface
Principle 3: Use "Pull" Systems to Avoid Overproduction
Principle 4: Level Out the Workload (Heijunka)
Principle 5: Build a Culture of Stopping to Fix Problems, to Get Quality Right the First Time
Principle 6: Standardized Tasks Are the Foundation for Continuous Improvement and Employee Empowerment
Principle 7: Use Visual Control So No Problems Are Hidden
Principle 8: Use Only Reliable, Thoroughly Tested Technology That Serves Your People and Processes

Principle 9: Grow Leaders Who Thoroughly Understand the Work, Live the Philosophy,and Teach It to Others
Principle 10: Develop Exceptional People and Teams Who Follow Your Company's Philosophy
Principle 11: Respect Your Extended Network of Partners and Suppliers by Challenging Them and Helping Them Improve

Principle 12: Go and See for Yourself to Thoroughly Understand the Situation (Genchi Genbutsu)
Principle 13: Make Decisions Slowly by Consensus, Thoroughly Considering All Options; Implement Decisions Rapidly
Principle 14: Become a Learning Organization Through Relentless Reflection(Hansei) and Continuous Improvement (Kaizen)
--------------------------------------------
Part Three. Applying the Toyota Way in Your Organization

Using the Toyota Way to Transform Technical and Service Organizations
Build Your Own Lean Learning Enterprise, Borrowing from the Toyota Way
--------------------------------------------
Bibliography/Chapter References
Recommended for Further Reading
The Toyota Way: 14 Management Principles from the World's Greatest Manufacturer(amazonリンク)
ザ・トヨタウェイ(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「トヨタ」日本経済新聞社
「トヨタモデル」阿部 和義 講談社
「トヨタ流最強社員の仕事術」若松義人 PHP研究所
posted by alice−room at 08:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスB】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月04日

「管理者になったとき困らない 実践的ソフトウェア開発工程管理」竹山寛 技術評論社

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日立製作所出身の方です。元々はメインフレームのOS関係だったようですが、その後はミドルウェアを担当されていたようです。具体例を読んでいると、組み込み系のソフトウェアのような感じでしたが・・・。

ありがちな建前論や概念論でもなく、愚痴に基づくこの業界辛いよ的な暴露話でもなく、実際の経験に裏打ちされた、こういったことを意識して、こういうやり方で管理していくという具体的な指針や方法が紹介されています。

と同時に何よりも、チームを率いて苦労した事が滲み出るような人間洞察がつくづく共感させられます。いたずらに個人攻撃に走ったり、現実逃避して責任転嫁するのではなく、常に責任者として、管理者として、プロジェクトを納期までに完遂する為には、何を為すべきか?

この明確な視点を持って、事にあたる姿勢が当たり前なんだけど、当たり前にいかない現実を鑑みるにつき、立派だと思う。管理者が技術レベルが低くては話にならないが、それと同じくらい、チームのメンバーを把握していること、その重要性を分かっていない人が多過ぎるからなあ〜。

別にソフトウェアの開発に限定されません。本書は、勿論、その分野に特化していますが、基本はどの仕事でも一緒です。どこの世界でも一人でできる仕事なんてたかが知れてますからね!

チームや他部署といかに連携して、成果を挙げるか。往々にしてプロジェクトには障害が生じ、遅延やトラブルが起るが、それを克服してなんぼのもんで、その為には、管理者が確固たる意思と決断、入念な準備と計算の必要性を痛感しました。

確かに具体的且つ実践的ではありますが、それ以上に、本質を押さえている本だと思います。いやあ〜昨今の日立を見ているとがっかりしますが、立派な技術者のいる会社さんだと思いました。

もっとも知り合いの話を聞くと、なかなか大変そうではありますが・・・。

でも、これはいい本だと思います。定量的な尺度による進捗評価と並行して、定性的な面もしっかり認識していますしね。ソフトウェア以外にも十分に応用できそうな内容でした。
【目次】
第1章 ソフトウェアの開発
第2章 管理とは何か
第3章 開発と管理
第4章 品質と管理
第5章 開発における実践アドバイス
管理者になったとき困らない 実践的ソフトウェア開発工程管理(amazonリンク)

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「ソフトウェア入門」黒川 利明 岩波書店
「プログラミングでメシが食えるか!?」小俣 光之 秀和システム
「プログラミングでメシを食わせろ!!」小俣 光之 秀和システム
「ウチのシステムはなぜ使えない」岡嶋 裕史 光文社
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2009年10月24日

「証券化のしくみ」井出保夫 日本実業出版社

たまたま目についたので、復習も兼ねて20分ほど飛ばし読みしました。

日経(or 金融)新聞をちゃんと読んでいれば、分かるレベルですが、そこそこうまくまとまっています。「金融ビジネス」とか雑誌の方が、はるかに役立つし、使える内容が書かれているのは当然ですけどね。

ただ、本当に初心者向きの入門書の為、本書を読んで役に立つ読者対象者って誰?とか素朴な疑問が頭をよぎりました。

全然、学校で金融を勉強してこなかった学生さん向きのレベルでしょうか? 私的には、本書よりもNHKスペシャル「マネー」とかの方が何百倍も有意義且つ、視覚的にも分かり易くよ〜く工夫されていることを感じて感心させられました。あれは一般向きとしては、もうベストにかなり近い水準だと思います。

そちらを観たほうが、勉強にはなりますね。

本書の場合、おおまかな図示はいいのですが、もうちょい、その証券化を支える理論やそこから繋がっていく問題点などへの示唆ぐらいは欲しかったような・・・?

もっとも入門書であるからこそ、あえてそこに触れていないという判断ならそれはそれで、賢明なんですけどね。キリないし。

ただ、これ読んでもジャンクポンドわからんし、サブプライムも東京都の銀行失敗したのも分からないでしょうね。それだけは確かです。

入門書としては、悪くないのですが、読んでいて面白くない本は嫌いです。日銀の出している「わが国の金融制度」とかの方が、個人的にはなんぼかマシのような・・・?全然、内容も対象も違うけど、あれはあれで面白いですからね。

まあ、個人的には時間の無駄でした。(但し、相当昔の本であることを考慮に入れると、しかたない面も当然ありますけどね)

今日も、飲んでいてふと思ったのですが、今、金融機関にいるわけですが、全然、学生の時に思っていたのとやっていることが違うなあ〜。ソロモン・ブラザーズやJPモルガンは説明会だけ出て、日本企業でMBA取らせてもらってから行こうと思ったんだけどね。

日銀や興銀落ちちゃって、一勧と大和証券受かったけど、行かずにメーカーさんで地に足をつけた経理を勉強しようと思ったのに・・・何故か情報システム部に配属しやがって!!

その後、大学院でファインスやって、シンクタンク行くはずが、ベンチャー企業のマーケティング&経営企画へ。

ストック・オプションに踊らされながら、ベンチャーハシゴして、自分でも会社作ったが、物にならなくて・・・今や細々と小銭を稼ぐ労働者。

とりあえず、日銭を稼ぎつつ、勉強時間だけは確保できるので、資本金を再度貯めて、ビジネスの種探しとそれを実現するだけのスキルを磨かねば!!

できれば、データベース絡みの経営企画っぽい仕事でもう少し経験積みたいのですが、待っていても回ってこないもんなあ〜。自ら、動かねば。

もう少し、DBのチューニング等も勉強しなければだし、英語や統計もやっておかないと使えないもんなあ〜と思う私でした(独白モード)。

お昼食べずに秋葉原をうろついて、夕食にビール生3杯飲んで、日本酒2杯飲んで、和食系居酒屋で飲みまくっていたのでまだほろ酔い気分の私でした。

あっ、今日中に残り30頁読めば、"THE TOYOTA WAY" 読了するんだけど・・・頭痛い・・・。
【目次】
第1章 証券化とは何だろう
第2章 いま、なぜ証券化なのか
第3章 証券化の基本的なしくみと手順
第4章 最もむずかしい不動産の証券化
第5章 さまざまな証券化商品の実例
第6章 証券化に必要なインフラ基盤
第7章 証券化に必要な金融数学
第8章 証券化の今後はどうなる
証券化のしくみ―見る・読む・わかる (入門の金融)(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「週刊 金融財政事情 2009年3月9日号」
「週刊 金融財政事情 2008年7月7日号」
「週刊 金融財政事情 2008年7月7日号」補足メモ
「週刊 金融財政事情 2008年6月30日号」
日本経済新聞(2009年4月29日)経済教室 信頼揺らぐ日本版REITの再生 鑑定評価の全面開示を
「ウォール街を動かすソフトウェア」手塚 集 岩波書店
「まぐれ」ナシーム・ニコラス・タレブ ダイヤモンド社
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2009年10月19日

「SQLハンドブック―機能引きガイド」ジョナサン ジェニック オライリージャパン

んっと、初心者が読む本ではありません。レファレンス的に使う本なのでしょう。タイトルも原文では「A GUIDE TO SQL USAGE」だしね。

SQL全般の共通項的な使用法を勉強しようと思って読むとハズレですね。

oralce、DB2、SQL server、MySQLを対象に採り上げ、個々のDBでしか使用できないやり方などを説明しているが、う〜ん、私の勉強目的には使えませんでした。

今、MySQLをベースにSQLの勉強をしている私には、正直意味ないんんだよねぇ〜。もっと普遍的なものを学びたかったのに・・・。

ざっと半分読んでみたけど、あえて読む必要を感じません。残りの頁も飛ばし読みしたけど・・・私のような初心者には有用性が分かりません。

別な本を読もうっと。
【目次】
CASE式
NULL
階層(再帰)クエリ
関数
グループ化と要約
サブクエリ
述部
正規表現
データ型変換
データ更新
データ削除
データ選択
データ挿入
データマージ
テーブル結合
トランザクション管理
フラッシュバッククエリ(Oracle)
ユニオンクエリ
リテラル
SQLハンドブック―機能引きガイド(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「SQLの書き方のツボとコツがゼッタイにわかるドリル本」立山秀利 秀和システム
「ためしてナットクSQL 基礎編 データベースがよくわかる」長谷川裕行 ソフトバンククリエイティブ
「よくわかる最新Oracleデータベースの基本と仕組み」水田巴 秀和システム
「これだけはおさえたい データベース基礎の基礎」谷尻 かおり 技術評論社
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2009年10月12日

「SQLの書き方のツボとコツがゼッタイにわかるドリル本」立山秀利 秀和システム

sqltubo.jpg

何冊めかのSQL本です(まだ、書評書いてないSQL本もあるし)。

その中でも本書は初心者向けで実に丁寧に、つ〜か、くどいぐらいしつこく基礎から基本的な部分を解説し、あまりにも単純過ぎる練習問題まである初学者向け教材だったりします。

使用しているのは、メインがMYSQL。インストールから設定方法までも載ってます。postgreSQLへもフォーローが入っています(一応レベル)。

数行前に書かれていて、説明された事項をすぐ穴埋めですか?とプロの方には、優し過ぎて不満があるかもしれませんが、私にはこれぐらいがちょうど良かったです。

勿論、内容を凝縮させて重複を除き、テンポ良く進めれば、本書はあっというまに三分の一どころか、十分の一ぐらいになるかもしれません。

でも、この手のものって頭で理解するものではなく、とにかく実際に入力して、結果を見つつ、感覚的に覚えていくものだと思っている私には、何度も似たようなことをわざわざ手打ちしていく作業がかえって良かったです。

自分は、昔から頭がそんなに切れる人ではないので、地道にこつこつ試してみるのが一番記憶に残り、プログラム言語の理解に繋がると思っています。

その意味で本書は、単純過ぎるぐらい単純なので、馬鹿みたいに読んでただ試しに入力していけば、自然にSQLの基本は体得できる気がします。

なんでも慣れですが、慣れるまでは単純なことを馬鹿みたいに延々とやるのも一つの方法だと思います。公文式で計算式を延々と解くのと一緒ですね。

ベストプラクティスを求めるあまり、実は体に身に付いていないよりは、無意識にまず手が動き、コマンドラインに打ち込んでいるというのが私には望ましいように思えます。

その点で本書は基本を押さえるのにお薦めです。但し、いささか冗長でそんな馬鹿じゃないぞ!って思ってしまうかもしれませんが、そこをぐっと我慢して、とにかく全部入力してみればOK!

後でいくらでも応用力をつけていけると思います。少なくとも難しくて挫折することはないので、忍耐力さえあれば、いけるはず。

たぶん三日もあれば、読破(実際に作業をやってみることを含む)できると思います。三日坊主でもいけるので、SQLやるなら、とりあえずチャレンジする価値はあるかと思います。

あっ、ただ、分かり易いのは事実ですが、図解部分だけ何故か見辛いし、分かり難い。ここは、大いに改善の余地あるところです。

ごちゃごちゃとした矢印とか、絶対に改良すべきですね! 著者 or 出版社の改善を求めたいところです。

【追記】
内容は、確かにいいと思うんだけど、誤植が多くて気になります。っていうか、多過ぎだね。編集さん?or 校正さん?のレベルが低過ぎじゃないかな?

正直、このままではちょっと問題有りだと思う。改めて見ていて、この状態では、初心者に薦めてもいいのか疑問に思えてきた???
【目次】第1章 リレーショナルデータベースことはじめ
第2章 SQLことはじめ
第3章 テーブルの作成
第4章 SQLでデータ登録・更新・削除
第5章 データ検索
第6章 関数
第7章 リレーショナルデータベース
付録
SQLの書き方のツボとコツがゼッタイにわかるドリル本―最初からそう教えてくれればいいのに!(amazonリンク)

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2009年10月07日

「トヨタ」日本経済新聞社

1999年に出た本だから、相当古い。だからこそ、逆に面白い。

というか、トヨタが世界NO1になる以前で、まだまだこれから伸びていくぞ〜という時期で、そもそもの世界の自動車市場が縮小均衡になる以前の話なので、なんだかんだ言ってもまだ先行きへ未来が持てた頃の感じがします。

勿論、現在も長期的には市場は伸びていくのでしょうが、短期的な閉塞感は、当時には無かったものです。

本書は、トヨタについて書かれた本としては、珍しくノーマルな経営戦略がメインで、しばしば取り沙汰されるトヨタ式生産方式とかとは、距離を置いた日経らしい本となっています。

内容的には10年一昔とはよく言ったもので、本書で書かれている内容との違いも面白いです。

中国では第一汽車だっけ? 当時では全く想像もつかないとこと提携したり、アメリカでのあの感慨深い一番最初の工場の閉鎖とか、現在の状況の方がはるかに変化・変革の速度が増しているのを実感しますが、その一方で、インドのタタの登場や、日本でのコンパクトカーやハイブリッド車の台頭を予想し、着実に準備してきた先見の明(あるいは、長期的展望に立つ、揺るぎない信念)といったものを感じさせます。

状況に応じて、変わり身が早くなくては、競争で勝ち残れませんが、その一方で、高度交通システムへの対応など、10、20年先まで見越して準備していかねばならないことには、淡々として投資をしていく。

口では言えてもなかなか実行できないもんです。

友人から聞いた、それこそこの本の出る相当前から、トヨタがパワーデバイス関係の中途採用を積極的にやっていたのなんて、まさに現在のプリウスやその先の電気自動車のまさに中核技術ですからね。

トヨタがつぶれても、デンソーは生き残れる、というのは、改めて本書を読んで、なるほどねぇ〜と思いました。

そういやあ〜、あの日立も上場してた子会社を完全に本体に吸収したりしてましたね。経済的合理性の名の下で、資本の論理を全面に出して、グループ会社全体での最適化を求める時代が来ているんでしょうね。

新聞記事や雑誌の特集を増量した感じでしょうか? 現在へと繋がるその分析は、それなりに正確で的を得ていたと思います。本書を読み、現在のリアルタイムの動きを当てはめることで、将来がどうなっていくのか? 

考える為のいい素材を与えてくれると思います。カード戦略の失敗とかGAZOOとかいろいろとポシャッタものも多いですが、その根底にある方向性は明確で首尾一貫しているものが分かりますので、大変参考になるかと思います。

まあ、時代は本当に変わっていきますね。

友人は転職していないのに、所属する事業部が合併を繰り返すことで、所属する社名が今度で3社目に変わるそうですし、私がいたベンチャーは上場したものの、経営難でオーナーが経営権を譲渡しちゃいましたし・・・。

私なんかも、最初の大企業以降は、絵に描いたようなベンチャーをぐるぐるまわっているもんなあ〜。最近、落ち目ですから、なんとか頑張って逆転したいところですが、とにかくチャンスを見て挑戦できるように準備だけはしておかねば!!

TOEICとかも、もう一度勉強しようかな? う〜ん、英語力さびついていそう。
【目次】
序章 「奥田トヨタ」の千四百日
第1章 生き残りかけた新しい経営の模索
第2章 「資本の論理」映すグループ戦略
第3章 車の売り方を変えろ―シェア四割復帰への挑戦
第4章 「コスト革命」に挑む
第5章 世界を相手にあくなき挑戦
第6章 デンソー―岐路に立つグループ最大子会社
第7章 トヨタ改革は進むか―奥田・張体制の課題
トヨタ―「奥田イズム」の挑戦(amazonリンク)

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「トヨタ流最強社員の仕事術」若松義人 PHP研究所
「トヨタモデル」阿部 和義 講談社
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2009年10月02日

「中国に負けていられない!日本発・最先端“生産革命”を見る」野口 恒 日刊工業新聞社

日刊工業新聞社ですからね。そりゃ、いい加減なものや的外れなものではありません。ただ、あくまでも2003年時点での現状分析としては、妥当ではあるが、10年経たずして、現実認識は全く違った次元に達しているのを感じぜずにはいられません!

日本に最先端の開発を残して、普及品は中国で作る、な〜んてこと言ってられたのは、ずいぶん昔の時代のように思えます。

基本的なパラダイムが日本で開発して陳腐化(美しく・・・コモディティ化と呼んでもいいですが)したものを、新興国に持っていって売るなんて・・・ねぇ〜。実際、売れてないし・・・。

地産地消ではないが、現地でマーケットインして、現地の人の求める機能を持った製品を現地で企画し、売れる価格で生産し、販売する。じゃなきゃモノは売れません。

斜陽国家として、日々世界の中央から転げ落ちていくこの国では、セル方式とかモジュール化とかいうレベルの話でいいんでしょうかね?

デルが圧倒的な一位の座から転げ落ちたのは、この本の書かれた当時では想像できなかったことでしょうね。それぐらい、世界は動いていますから。

まさに教科書って感じの本ですかね。著者が典型的なジャーナリストさんなのを考慮すれば、出来が悪いとはいいませんが、やっぱり表面的なことしか見えて(見て?)いない気がします。

何よりも生産の現場で働く人のたゆまぬ向上心! これこそが、持続的なモノづくりの強さだと個人的には思うのですけどね。

ややもすると体育会系で(一面では合理性がないように思える)精神論に堕してしまうのを恐れてか、本書ではそこへの言及がほとんどありません。

新しい生産技術の導入に、どんなにトップが精力を注いでも、最終的に現場がそれを自律的に継続して行う組織になれなければ意味無いでしょう。

トヨト生産方式とかを導入して、一時的に生産性を向上させた後、あまたの失敗を繰り返す無数の企業は、まさに「仏作って魂入れず」に他ならない。

そこは常に、ややもすれば、強迫神経症的に生産性を向上しないではいられない意識こそが、何よりも大切だと思うのですが・・・。

そして、その意識の具体的発露の為に、合理性の尺度が一番生きてくると思うのですけれどね。その順序が逆になっているように思えてなりません。

逆に言うと本書で書かれているようなやり方なんて、現場が常に一生懸命考えて努力してれば、それが合理性の基準の下にある限り、ある程度は期せずして同じような方向性を辿るのは当然でしょう。

むしろ、他社が後追いでマネできるのは、所詮、そのレベルでしかなく、どうやってもマネできないレベル(常に改善していくスピードが速くて追いつかない等)までいって、差別化であり、競争優位だと私は思います。

まあ、ざっと一通りの復習にもなったし、時代が以前とは確実に違う段階にあることを理解できただけでも良かったです。

ソフトウェア開発などでも、応用できる普遍性のある話もあり、古くて新しいモジュール化もいろいろと思うところがあって、勉強になりました。自分の知っている範囲の仕事と照らしあわせると、面白かったです。

でも、本書はどうだろう? 読むほどのものではないです。いつも思うのですが、もっとも大切で価値のある事は、継続的に改善していく(=言い換えれば、より完成度を求めていく)情熱ではないかと思います。

どんなに元々の能力があっても、情熱の無い人は、やっぱり向上しません。しても、一定以上にはなりません。能力が一見すると無そうに見えても、この情熱のある人は、時間を経過するごとに着実に向上する為、一定期間後、比較すると歴然とした差があることに気づきます。

まあ、私自身もその差をつけられた方かもしれませんが、それに気づいて以後は、可能な限り、自分も差をつける側になりたいと思っています。悪い意味で、偏屈な職人気質では意味ないですが、どんな仕事であれ、自分の仕事に誇りを持てるぐらいの情熱は維持していきたいなあ〜と改めて思いました。

まずは、勉強せんといかんなあ・・・・(自戒の念を込めて)。
【目次】
プロローグ 中国シフトが突きつけたモノづくり経営・二つの選択
第1章 分業システムからセル生産方式へ―世界をリードする日本独自の生産方式
第2章 脱コンベアで垂直立ち上げを推進―松下電器テレビ工場のセル生産革新
第3章 部品の出庫から梱包までを完全一人一台で―ローランド・ディージーのデジタル屋台生産
第4章 現場にもリアルな経営感覚を徹底―ソニー白石セミコンダクタのダイヤグラム生産
第5章 メインラインを身軽にしてスピードを向上―日産車体グループの「モジュール化」方式
第6章 二十一世紀モノづくりの主流になるのはBTO―顧客からの注文がすべての起点
第7章 国内の製造企業が生き残るための条件は何か?
モノづくりニッポンの再生〈1〉中国に負けていられない!日本発・最先端“生産革命”を見る―セル生産/モジュール生産/ダイヤグラム生産/BTO生産 (B&Tブックス)(amazonリンク)

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「トヨタモデル」阿部 和義 講談社
「トヨタ流最強社員の仕事術」若松義人 PHP研究所
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2009年10月01日

「アルゴリズムらくらく学習ブック」「日経ソフトウエア 2009年07月号特別付録

nikkeisoftwere200907.jpg

いや、実は夏の前にざっと目を通したんですけどね。ちょっと電車の中で読むには、理解力が追いつかないのでホント内容を理解しないままにパラパラ頁をめくった程度でした。

(その割に、数時間を費やしたとは言わないでおこう。馬鹿なのがバレてしまう・・・)


実は、うちの部署で新しい業務サービスの提供に伴い、作業量が増大しちゃいましてね。処理すべき対象件数が倍以上になっている。ほんの数ヶ月前と比べて。

顧客IDをキーに当初2千件以下のものを別の2千件のものと比較して内容に応じて分岐処理されるんだけど、最初は総当りで力ずくで処理させていても全然問題じゃなかったりする。

EXCEL自体のVLOOK関数で処理速度も速かったし・・・。

とある訳ありで型の不一致を起こす事例があった為、独自の関数を実装して代替することに。まあ、いいんだけど・・・。ここでまずは処理速度が当然落ちる。

更に、処理対象件数が一気に4千件になり、比較される側も対象をさらに増加した3〜4千件内で検索するようになった。10桁の文字列の比較なので他の処理も含めて全部で5分もかかっていてビックリした! 

最近、自分では使ってないので全然気づかなかったなあ〜、まずいっす、この状態は。

他の作業をしていればいいと言っても、効率悪過ぎ(号泣)。誰も言わないんだもん・・・。

処理が終わった段階でも無駄に最後まで検索を続けるのは、当然途中で処理から出るようにした他、比較用のデータを事前にソートで並べ替えた後、データを二分したグループに分けた。

ちょうど中間のところで大小判定をさせ、それより小さなグループか大きなグループのどちらかで検索させることにした。当然比較件数が半減するので処理速度は2分半近くまで落ちた。

だったら、そのグループを今度はそれぞれニ分割して計四分割したグループで分けて処理させるようにすれば、更に処理時間は半減するでしょう。

これを延々とやっていけば、処理時間は逓減していくはずですが、そもそもの比較する顧客IDがどのグループ内になるかを判別するif文が入れ子状態になるかな?

ん〜? そうか、select文で分岐させれば、もっと単純になるか? 明日時間があれば、それでやってみようっと。8分割ぐらいさせちゃおうか? 楽しそう♪

とまあ、こんなことを通勤電車の中で考えつつ、この特別付録を思い出した。アルゴリズムって大事だよねぇ〜。

改めて読んでいたら、ちゃんと私が思いつく程度のこのアイデアは載ってました。ふむふむ。やっぱり読んでも身に付いてない知識は駄目だね。こうやって自分が問題に直面して初めて身に付く気がします。

改めて他の記事も読んでみましたが、最初読んだ時とは全然感じ方が違います。まさにカラーバス効果ってやつか?(笑)

問題意識を持って、こういった考え方に向き合えるなら役に立つと思います。この手の考え方は普遍性がありますからね! 会社のエレベータは二台しかなくて、待ち時間が長いし、動きのアルゴリズムがあまり合理的には思えないのですが、制約条件や効用関数の設定が違うんだろうなあ〜。

私個人の感覚とは? でも、いろいろと思考実験にはなったりします。面白いですよ〜。

そうそう、本書を読みながら思ったのですが、文字列10桁の比較なのですが、これを頭3桁とか5桁とかにして比較することで処理速度とかも上がりそう・・・上がるかな?

まずは頭5桁の一致不一致を判定してから、残りの比較すれば、処理速度も向上しそうなんだけど???

よし、時間が取れたらやってみよう。それが使えるなら、他の処理でも応用利くもんね。

どんな仕事でもそうですが、それまでの知識や経験を生かして、どんどん作業を効率化していけるっていうのは大好きですね。プログラムの開発は、自分用にサンプルコードが増えていくので、半年や一年前に比べると明らかに作成速度や成果物の質が倍以上に向上しているのが分かって楽しい限りです(元が酷過ぎるというのもあるんですけどね)。

本書はそういう意味で、役に立つ本です。ただ、目的意識もなく読んでいると頭を使うのでかなり辛いです。興味のない人には拷問かもしれません。使うべききっかけや必要性のある人にはお薦めですねぇ〜。

処理速度が上がるってのは、PCのUPGRADEした時のように快感です♪

日経ソフトウエア 2009年 07月号(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「Excel/VBAまるごと活用ブック」日経ソフトウエア 2009年 09月号特別付録
「日経ソフトウエア 2008年 07月号」日経BP社
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2009年09月29日

「朝10時までに仕事は片づける」高井伸夫 かんき出版

う〜ん、書かれていることはイチイチごもっともですが、如何せん、類書との差別化はできていない。どっかで読んだことのある話が書かれている・・・それが印象の全てです。

私が働いていたベンチャーの社長はいつも8時前には会社来てたし、朝一番で会社のロックを開けていた。一応、私は二番目に早いのがいつものパターン。

どうしても日中は、商談やら会議やらで時間を取られてしまうのでそれ以前に事務処理的な仕事は終えておかないと定時を大幅にオーバーしないと帰れなくなるからしね。

何よりもデータベースマーケティングをやっていたので、とにかく処理が集中する前に、諸々のデータを作成しておくて、昼間の3倍から5倍近いスピードで仕事が仕上がったりする。

9時の始業直前に来ていて仕事の出来た人は、見たこと無かったしね。私の経験上。

概ね、仕事の出来る人は、朝早いのは基本でしょう。端的に言うと、本書の内容はそれで終りです。

実際の実行方法や、朝の時間の使い方としてはもっと良い本がたくさんあります。あえて、本書を読む必要はありません!メモをとるとか、ネタがなくなり、タイトルとは全然関係ない方向へ進みますが、薄っぺらさもここに極めりですね。お金の無駄かと?

アレレ?前読んだ使えない本と同じ? 情けない・・・(涙)。
【目次】
こんなにある!朝十時までにできること
朝をマネジメントする情報ツール活用術
早起きで世の変化を先取りする
今日の一つは明日の二つにまさる
「朝の一仕事」で気をつけたいこと
パワーモーニングで人生を新しくする
朝10時までに仕事は片づける―モーニング・マネジメントのすすめ(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「図解 朝10時までに仕事は片づける」ベクトルネットワーク かんき出版
「いかに「時間」を戦略的に使うか」DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部  ダイヤモンド社
「残業ゼロ」の仕事力 吉越浩一郎 日本能率協会マネジメント 出版情報事業
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2009年09月27日

「身の丈」起業のすすめ 一橋総合研究所 講談社

久々にこんな内容の無い本もないなあ〜と思ってしまった一冊です。今まで一度も起業を考えたことがなく、また全財産をつっこんでビジネスをやろうと想像もしたことのない人が、机上の空論とうわっつらな話で起業のまねごとを語った本に過ぎません!

だいたい、例としてあげられている内容が貧弱すぎてなんの為にあるのか、意味がわからん。だったら、DREAM GATEや商工会議所主催の「創業塾」にでも参加しましょう。

あちこち私も顔出してましたが、あちらの方がなんぼかマシで使えます。絶対に!!

本書を読んで、「ふむふむ」とか「なるほど〜」とか納得してしまった方、絶対に起業はしない方がいいです。起業に失敗している私が書くのもなんですが、こんな甘いもんじゃないです。

間違っても貴方の考える事業計画では融資おりませんよ。私は保証人無しで公的融資を受けて、全額きっちり返済しましたし、少なくとも取引先や関係者に金銭的な迷惑はかけずに済みましたが、本書はアマアマで語る言葉もありません。

少なくとも自分の所属する部署の実績でトップにぐらいはなってから、考えましょうね。逆に言えば、それぐらい頑張れる人なら、本書に書かれていること以上のことを既に知っているはずですし、実践できているはずです。

簿記も二級ぐらいはおさえておきましょうネ。私も一応、それぐらいは勉強しました。

率直なところ、本書の内容レベルは、本にするほどのものではありません。手頃のところでは、日経新聞朝刊の「私の履歴書」に書かれているオーナー起業の創業者の話がはるかに役立つような気がします。
【目次】
第1章 身の丈起業
第2章 起業する前に
第3章 起業する時に
第4章 会社を大きくしたくなった時に
第5章 上場したくなった時に
第6章 「いい仕事」って何だろう?
「身の丈」起業のすすめ (講談社現代新書)(amazonリンク)
タグ:起業 書評
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2009年09月19日

「Excel/VBAまるごと活用ブック」日経ソフトウエア 2009年 09月号特別付録

vbamargoto.jpg

ほぼ毎月購入している雑誌「日経ソフトウェア」の特別付録。普段は、過去の雑誌上の各月連載をまとめて編集したものが多かったのですが、これはネット上で公開されているものをまとめたもの。

現在もほとんど同じタイトルで以下のITPRO上で見られます。
Excel/VBAクリニック,今月の診断
続・Excel/VBAクリニック,今月の診断

どうやらコラム的位置付けの為、しょうもない会話形式なのは、うざいのですが、VBAを使用するときのTIPSみたいなものが幾つか採り上げられています。

まあ、さすがに最近の私では、もうほとんど知っていた内容で役に立つ、というほどの内容ではありませんでしたが、1点だけ読む価値がありました。

それは、テキストファイルを直接読み込むやり方。

ちょうど職場で前任者(?)の作ったVBAのコードの修正をしていて、まさにその部分があったのでちょうど良い機会なので、いろいろ調べて勉強していたタイミングだったので、私には参考になりました♪

LINE INPUT#とか、実は使ったことなかったので・・・(アセアセ)。

従来は、テキストファイルをそのままEXCELシート上に取り込むのを自動記録でパクってたのでねぇ〜。面と向き合って処理していなかったりする。あくまでもシート上での処理にしちゃってたからなあ〜。

実際上はそれで支障ないものの、プログラムの幅が広がらないので今度はこれ使って処理してみよっと! 

まあ、電車の中で軽く目を通すには、悪くない付録でした。

えっと、あとちょっと関数をメモ:
INSTR(開始位置,検索対象文字列,検索文字)
・・・文字列の中に含まれる、特定の文字列の文字位置を返す。
   1以上であれば、その文字列に含まれていることが分かる。

SUBTOTAL←昨日、仕事中に気付いたのでメモ
・・・オートフィルなどフィルタ機能と組み合わせて、表示されているものだけを対象に出来るのが、なんとも素晴らしい♪
   どっかで使えそう。
【目次】
第1回バグの予防にエラー・トラップ
第2回印刷時の怪現象に対処する処方
第3回印刷時の怪現象に対処する処方その2
第4回エラー・トラップが働かないときの対処法
第5回セルのイベント・ドリブンで自動入力
第6回再帰呼び出しの使い方
第7回セルの文字列を指定文字で分解する
第8回メッセージボックスの文字列の改行
第9回全角/半角数字の混在を解消
第10回マクロ実行中のメッセージ表示
第11回複数のコントロールを配列のように処理
第12回グラフを一括して変換
第13回メッセージを音で告知
第14回全シートにわたる検索
第15回線種を保ったままケイ線の色を変更
第16回テキスト・ファイルの扱い型
第17回ユーザ定義定数の宣言
第18回ボタンでマクロをコントロール
第19回マクロでマクロを実行
日経ソフトウエア 2009年 09月号 [雑誌](amazonリンク)

ブログ内関連記事
「Excelの極意(6)「VBA」を極める」早坂 清志 毎日コミュニケーションズ
「実践VBAマクロプログラミング」森岡 邦雄 工学社
「仕事に使える Excel マクロ&VBA の基本がマスターできる本」小館由典 インプレス
「エクセル関数できた!」アスキー
「Excel 計算表で帳票の作成・集計に便利な [関数] 技2」川口 輝久 技術評論社
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2009年09月13日

「ためしてナットクSQL 基礎編 データベースがよくわかる」長谷川裕行 ソフトバンククリエイティブ

nattokusql.jpg

本当に初歩の初歩の方向けの本。ただ、本書を読むにあたり、予備知識は必要なく、初めてデータベースをSQLで学ぶには、いいかもしれない。

MYSQLや他のDBを使っても良いが、本書では無料のSQL SERVERでの使用を念頭においている。サンプルソースも提供されているが、それもSQL SERVER用になっている。

全然知らない人には、良い反面、う〜ん、少しかじったことのある程度の私でも学ぶ事は少ないです。読み飛ばし推奨。

知らないとこだけ、あやふやなとこだけ目を通せば十分かと。でも、基本を確実にするにはいいです。本書の後には、「応用編」と「つくってナットクvisual basic篇」があるようなのでそちらも見てみようと思います。

SQLの基本としてはいいものの、DBの基本をおさえるには内容が不十分です。そちらは別の本で学ぶべきかと思いました。
【目次】
第0章 はじめの一歩―この本の目的と使い方
第1章 データベースとは?―SQLとデータベースを学習する前に
第2章 アプリケーションとSQLの関係―SQLの基本事項
第3章 行の選択と整列―SELECT命令をしっかり理解する
第4章 条件指定による行の絞り込み1―WHERE句と条件式の基本事項
第5章 条件指定による行の絞り込み2―範囲を指定しての比較、文字列の比較
第6章 行の絞り込みと並べ替え―ORDER BY句の理解
第7章 データの加工命令1―行の追加とテーブルの作成
第8章 データの加工命令2―行の削除と削除処理の注意点
第9章 データの加工命令3―列の一括更新と基本命令群のおさらい
第10章 リレーションを体験してみよう―テーブルの関連づけとサブクエリによる条件の抽出
第11章 テーブルの関連付け1―SQLによるリレーションの基本
第12章 テーブルの関連づけ2―内部結合と外部結合
第13章 データベース側での関連づけ―ビューとダイアグラム
ためしてナットクSQL 基礎編 データベースがよくわかる (データベースがよくわかる)(amazonリンク)

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「よくわかる最新Oracleデータベースの基本と仕組み」水田巴 秀和システム
「図解 データベースマーケティング」奥山真一郎 日本実業出版社
「データマイニングがマーケティングを変える!」SASインスティチュートジャパン PHP研究所
「これだけはおさえたい データベース基礎の基礎」谷尻 かおり 技術評論社
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2009年09月08日

「簡単に、単純に考える」羽生善治 PHP研究所

情報に関する話が大変興味深かった本の著者、梅田望夫氏との対談本などで共通する認識を語った記事などを読み、一度羽生氏の本を読んでみようと思っていました。

日経とかあちこちで「勝ち続ける力」の書評も見ていたのですが、たまたま手近にあった本書をまず読んでみました。

で、感想。
う〜ん、微妙・・・というのが率直なところですね。時々、自分の感性に引っかかるものがあるのですが、しっくりこず、それが自分の中の経験や今後の行動へ生かす為に展開していけません。

種は転がっているけど、その芽が出せないようなもどかしさを覚えます。本書だけなら、読むだけの価値を感じませんが、気になるのでもう何冊か読んでみようと思います。

気になったものメモ:
「キス・アプローチでやれ」(”keep it simple,stupid”)
・・・本質を押さえて、ポイントだけ単純化してやる(=抽象化)。という理解でいいと思います。あと、複雑化した問題に対して、部分毎に切り分け、シンプルになった部分を解決することで、全体の解決へつなげるアプローチでもあるでしょう。

徹底して、実際の現場で数をこなして経験すること。その延長線上にようやく到達しえるもの。
1)大局観=思考の過程の省略
・・・本質を見抜くことで、最善の行動を行う。
2)論理的な思考を直観へと昇華させることが重要である。

「素人のように考え、玄人のように実行しろ」
・・・パターン化した既存の枠内から出た自由な発想をし、その発想を実現させる為のプロとしての方法論で実現する

ネガティブな結果はポジティブ。
・・・現状でできないということは、新たに何かが必要であることを言っている。その必要なものを確保できれば、できるということでもある。
【目次】
第1章 経験、先入観のないことが武器になる(羽生善治×二宮清純)(
第2章 論理思考、感性を昇華したものが創造力である(羽生善治×平尾誠二)
第3章 簡単に、単純に考えるだけで、鮮やかに解ける(羽生善治×金出武雄)
対談を終えて―勝負をあきらめない勇気が、直感を導く(羽生善治)
簡単に、単純に考える (PHP文庫)(amazonリンク)

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「成功者の絶対法則 セレンディピティ」宮永 博史 祥伝社
「キラー・リーディング」中島孝志 実業之日本社
タグ:将棋 書評
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2009年09月02日

「劇団四季と浅利慶太」松崎哲久 文藝春秋

勿論、私自身も劇団四季の舞台は大好きです。ファントムも15回以上見てるし、ロンドンでもNYでも2回づつ見ました。ディズニー嫌いのくせにライオンキングも何度も見てるし、アスペクツ・オブ・ラブやキャッツも好きです。

当然、四季の会にも入っていて、ラ・アルプも毎月送られてきます。先行予約の時には、PCと携帯電話片手に1時間半以上格闘する日々もありましたが、最近、1年ぐらい見てないなあ〜。

そ〜んな私が読んだ本です。ジーザスは見ようと思っていて予約しそこなったし、ウィキッドも未だに見ていない、駄目駄目君ですが、横浜のキャッツは久しぶりに観に行く予定。

まあ、前置きが長くなりましたが、本書はミュージカルを含めた日本におけるショービジネスという点で、大変勉強になると共に示唆に富んだ書だと思います。

まさに市場創造型ベンチャーとしては、並ぶもののない実績に裏打ちされた素晴らしいお手本でしょう。

本書は100%劇団四季肯定で貫かれていますが、サクセス・ストーリーとは本来そういうものであり、物事の評価なんて視点次第でどうとでもなることを踏まえていうなら、本書の論旨は首尾一貫しており、明確で理解しやすいです。

ミュージカルの本として読んだら、全然読者層が違いますが、ベンチャー企業のお手本としては、一読の価値ある本です。

何よりも実現したい理想があり、その理想を達成しようとする強固な意思のもとで、現実を直視し、できることから一歩一歩試行錯誤していく姿勢は、まさに経営者の鏡でしょう。

実は、こないだ読んだ「ル・アルプ」にも四季の予算に関する考え方を読んで、大変な感銘を受けたばっかりだったので、より私にはタイムリーに映りました(本自体は、古いんだけどね)。

予算の厳守ができない使えないマーケティング部や某部署の販促費の取り扱いというのをたくさん知ってますが(ありがちだし・・・)、要は自己を厳しく律することができるか否かなんですね。

人はえてして、理想論や建前論を語って自己を擁護し、律せない人が大半ですが、やはりそれでは駄目なんだなあ〜と痛感させられます。成功は自己制御(たゆまぬ努力と向上心)の有無なんですね。

う〜ん、耳が痛いです!

と同時に、厳格な計数管理のうえで積み上げられた利益を、必要な部分へは積極的な挑戦(採算のとれないストレートプレイや無料のファミリーミュージカルの提供)として投資していく姿勢。

このバランスが取れるか否かが、頭でっかちで薄っぺら且つ独り善がりな、芸術至上主義者には分からないし、理解しようともしない点ですね。

他にも劇団ならではの特筆すべき点として、以下のことが興味深かったです。
演劇を「分かるもの」にするためには、「本」(台本)が難解であってはならない。舶来劇の翻訳がこなれば日本語でなければ、そのうちに盛り込まれた思想や感情が理解されるはずがない。浅利が今日まで、厳しいほど「本」の選択にこだわる理由である。

が、いかに日本語として達意の名文で綴られようと、それが観客に伝わるためには、俳優の朗誦が的確でなくてはならない。観客はテレビの前の茶の間にはいない。劇場にいるのである。一語一語が明瞭に発音されなくては、作者の思想も演出家の意図も、観客に伝えることは出来ないのである。
浅利が仲間たちと研究し開発した日本語の朗誦法は、母音の発声を一音一音、粘着させないことを基本とする。
・・・
一個一個がクリアに発音されることによって、子音が母音を核とした真珠の大粒に結晶して、あい連なって客席の後ろまで伝わっていくのである。
スターシステム公演と作品主義。

一時は、あちこちと小劇場タイプの舞台をいろいろ観まくってましたが、もう小学生の学芸会以下の水準が実に多くてねぇ〜。内容が無い以上に、演者の独り善がりが多く、内容が伝わらないのですよ。声が聞き取り難いってのも相当ありました。

シェークスピアとかなんて、もう絶対無理。言葉に振り回されて、ただただセリフが流れているだけで、舞台も何もあったものじゃなかったりする。そりゃヒドイもんですから・・・。

そういうのを知っているだけに、拍手喝采したくなりますけどね。私なんかは。まあ、いいですけど。


他にもたくさん読みどころがあるのですが、ふと思ったのは、改めて劇団四季出身の人材がどれほど多岐にわっているのかということでした。
人材の供給源としてだけでも、四季の存在意義は多大でしょう!

しかし、何よりも素晴らしいのは、理想を追い続ける情熱ですね。現実を見据えたうえでの飽くなき理想主義者。まさに、意思の人ですね。

何事も成し遂げる事が出来ていない私ですが、改めて目標を高く掲げ、努力せねばと痛切に感じました! うん、読んで良かったです(笑顔)。
【目次】
オバーチュア
第1章 ロングランかレパートリーか
第2章 俳優
第3章 全国展開と劇場
第4章 経営&四季の会
第5章 上演作品
第6章 半世紀の略史
第7章 劇団四季の未来
劇団四季と浅利慶太 (文春新書)

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劇団四季 ライオンキング マチネ
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2009年08月30日

「よくわかる最新Oracleデータベースの基本と仕組み」水田巴 秀和システム

確かにどこに行っても oralce はDBの定番となりましたし、今の職場でもデータウェアハウスは、オラクルですが、正直私は、直接中をいじくったこと無いんですよねぇ〜。

だから勉強しようと思って、流し読みしました。(情報古過ぎなんだけどね。現在3版まで出ているから、良かったら最新を買おうかと思ってた)

データベースとしての基本部分を知っている事が前提。本書だけ読んでも基本が分かっていないと意味無いです。

ただ、知っている機能や仕組みがoracleだとこうなんだ〜と確認するぐらいしか使い道ないです。かなり執筆者がoralce寄りの礼賛・信者様で他社の製品と比較して、oralceの長所は挙がっているけど、欠点が挙がっていないので、客観性はないです。oralceのひも付き本なんだろうなあ〜。

どんな製品にも一長一短があるわけで後は、利用者が自分の使用目的に合わせて、それを評価すべきなんでしょうが、oracle使っときゃ間違い無し的な文章は、違和感を覚える。

あとね、当たり前なんだけど、oralceのみの説明でDB一般的な説明がほとんどないので、oralceの有料マニュアルの域を出ません。

手元に製品がないと、読んでもあまり意味ないし、いじりながらでないと説明はシンプルでも感覚的に理解できません。

机上の空論を読んでも、役に立つものはないです。

あと、図解・・・というけど、今時このレベルで図解とかいうほどではありません。どこの初心者用でもこれ以上に分かり易い&多くのイラスト入れてますので、本書の固有の特徴ではないです。

まあ、本書読むなら、メーカーさんやベンダーさん主催の製品デモやセミナーで配布されるパンフの方がよほど分かり易いし、勉強になります。昔は、それらで特に出来の良いものを部下の勉強の資料に読ませてたしね。

最近、機会がないので私の知っている情報古くなってそう。データベースセミナーとか仕事で行ってないもんなあ〜。こないだまで出たのも、セキュリティセミナーで方向性違い過ぎ・・・(苦笑)。


DBと言えば、以前いた通販会社のデータベースは、よせばいいのに上司が某○SKに乗せられて、日本での稼動実績の無いものに手を出してしまい、散々苦労したからなあ〜。

タイムキューブを日時のバッチで作成し、ドリルダウンやスライスって・・・あの当時流行りだったけど使えねぇ〜(涙)。でもって、不良物件と化したのおいて、上司会社辞めちゃうし・・・。

後始末に苦労した私。

今の職場でも分析ツールの話があったけど・・・個人的には、あまり使えないと思っていたりする。要は分析する軸をどうとるかの方が重要でそれが決まった後、定型化した業務には使えるけど、定型化が出きたら、あとは誰でもできるじゃん!

いつもそうだけど、新しい仕組みを作ることが一番面白いし、刺激的なんだけどねぇ〜。

できれば、DWH(DB)と直接連携させて、クライアントから必要なデータを自動で抽出し、そこから顧客管理につながるツールを作りたいけど、今は権限無いから、そういうことできないのが残念だなあ〜。

そういえば、今までさんざんACCESS使っていてのに、よく知らなかったんだけど、ACCESSも簡単にSQL使えるだね。もっと面倒だと思っていたので、SQLは使わなかったんだけど、昨日『天啓』がありまして気付きました!!

よし、明日以降はSQLでACCESS いじってみようっと。しばらくはSQLの勉強へスィッチしよう。
【目次】
Oracleの概要
リレーショナルデータベース
SQL
データベースオブジェクト
ユーザーと権限
データベース構造と領域管理
データアクセス
メモリ構造とプロセス
Oracleとネットワーク
分散データベースアーキテクチャ
データの保護の仕組み
データベースの運用と管理
データウェアハウス
高可用性
コンテンツ管理
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「図解 データベースマーケティング」奥山真一郎 日本実業出版社
「データマイニングがマーケティングを変える!」SASインスティチュートジャパン PHP研究所
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2009年08月29日

「情報整理術 クマガイ式」熊谷正寿 かんき出版

私もこの手の本は結構好きなのですが、本書は読むだけの価値があるかというと無いというのが結論です。インターネットで有名なGMOの創業者だから期待してたんですけど・・・残念。

書かれている内容はもっともであり、よくあるものなのですが、本書よりももっと効率的な手法が他の本で紹介されており、また、もっと具体性と説得力・応用力に富んだものを読んでいるので、私には無駄でした。

また、2005年ベースの話なので、ツール等に関しては、全て古い感じがします。ほぼ陳腐化しており、普遍性のある方法論としては、弱いし、説明うまくないことが分かります。

本書を読むのに使った30〜40分は、自分のやり方を再認識することに使いました。

以下、抜粋メモ:
情報整理7つの原則
1)夢・目標の原則・・・情報整理の目的の認識
2)一箇所の原則
3)サイズ・形統一の原則
4)日付・情報元の原則
5)インデックスの原則
6)クロスリファレンスの原則
7)1件1リファイルの原則


メールですが、私はあえて振り分けないようにしています。時系列処理が基本。但し、古いものではなく新しいものから順次処理し(何故なら、複数やりとりされた案件なら、最新のものを見れば、全ての履歴も同時に追えるし、処理が必要か否かも分かるので)、関係ないのはその場でドンドン削除します。

そして、すぐ処理できるのはその場でドンドン返信。その後に手動で保存用フォルダ内の該当フォルダへ振り分けます。未処理分は、そのまま当初の受信フォルダに残しておくので逆に既読でそこにあるのが未決のものや経過待ちであることが分かります。

また、メール受信時にポップアップでメール内容の表示は絶対にさせません。注意力が削がれ、業務効率が落ちるので、仕事をしていてちょっとした区切りのついた数分から10分程度の単位でメールの有無にかかわらず、確認します。

それが逆に、未処理で残っている仕事を確認することになり、一日単位でも仕事のペース配分にもなっています。

稀に緊急メールもありますが、本当に緊急なら内線があるはずですし、離席中はメールの確認もしていないので結果的に同じなので、それは考慮に入れていません。今は、業務上、外国とのやりとりないからね。

何よりも不要なメールを保存しておくことでメーラーが重くなり、快適な速度が維持できなくなる方が嫌です。

また、凝った壁紙を設定していたり、デスクトップにショートカット等アイコンがたくさんあるPCを見ただけでこの人仕事できないんだろうなあ〜とマジ、思います。

だって、いくらメモリ積んでも処理速度遅れるもん! ましてexcelやACCESSのVBAで大量のデータを処理させると、そりゃなかなか帰ってきませんって!

アプリを必要以上に開いているのも効率が悪いですが、仕事遅い人、本当にごちゃごちゃ開いてるんだよなあ〜。

ショートカットの利用も必須でしょう。その為にわざわざ使用頻度が高く効果的なショートカット一覧も教えても、覚えなければ、使わなければ意味つ〜の。あ〜あ。

いささか職場での仕事の段取りの悪い人を思い出してしまいました。そういう人こそ、勉強して欲しいんだけど、そういう人に限って努力しないのは、やはり世の常ですね。

ブラウザですが、私はメインcromeで、サイト情報をメモしたい時とかはFirefoxでgoogleノートブック使ってます。ただ、IEでしか使えないものもあるので3種併用が基本になってます。

でも、速度最優先の私は、ほとんどcromeだなあ。本書でいうような起動時に早くする為に、ホームをブランクにしとくなんてこと無意味だもん。

それよりも使わないサービス止めたり、レジストリ掃除やデフラグでPCの操作速度や処理速度の改善に努めた方が、よっぽど仕事速くなるかと・・・。

まあ、ワタミの社長の本やレバレッジ系の本の方が良いかと思いますよ〜。本書は、よくある本の一つ以上の価値はないです
【目次】
序章 夢を「より早く」「より確実に」かなえる方法―時間と情報をいかに味方につけるか
第1章 クマガイ式情報整理「七つの原則」―私が二十年心がけている情報整理の基本ルール
第2章 クマガイ式情報整理術「デジタル編」―一日に五百件のメールを処理する私のパソコンの整理法
第3章 クマガイ式情報整理術「アナログ編」―デジタル全盛期時代でもアナログツールとの併用がベスト
第4章 夢をかなえるための情報収集術―有益な情報の集め方と活かし方
第5章 夢をかなえるための時間節約術―段取りと小さな工夫の積み重ねが時間を増やす
第6章 ITを使った情報収集&時間創造プラスα―ちょっとマニアックな私のIT活用術
情報整理術 クマガイ式(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「夢に日付を!」渡邉美樹 あさ出版
「レバレッジ・リーディング」本田直之 東洋経済新報
「超」整理法 野口 悠紀雄 中央公論社
「知」のソフトウェア 立花隆 講談社
「分類する技術が仕事を変える! 」久我勝利 日本実業出版社
「効率が10倍アップする新・知的生産術―自分をグーグル化する方法」勝間 和代 ダイヤモンド社
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2009年08月23日

「改訂版 VBScriptポケットリファレンス」(株)アンク 技術評論社

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う〜ん、会社で使っているPCでVBScriptで書かれているらしきものがあり、知っといたら便利かなあ〜と思って読んでみました。

VBAとかとは、書き方が違うところを読んでふ〜んとか思ったりするものの、自分の仕事の範囲や用途では使わないことに気付きました。できる内容も同じだしね。

というか、やっている処理が同じなら、VBAで作成してEXCELとかに一覧で処理を選べるようにした方が、他の方に提供するには、いいんだろうなあ〜。

私の場合は、自分で使うのではなくて、他の方が仕事しやすいようにツールを提供するのが目的なんで、既に使ってもらっているツールと同じ操作性と整合性を維持しとくべきなんでしょうね。

ざあ〜と全体に目を通したレベルですが、本自体はリファレンスとしては、見易いし、そこそこ引き易いのではないかと思います。

実際に使う用途がある方なら、手元に置いて、ちょっとだけ調べる時に便利かもしれません。
【目次】
演算子
制御構文
宣言・ステートメント
ファイルシステムオブジェクト
ドライブ
ファイルとフォルダ
テキストストリーム
正規表現
ディクショナリー
エラー処理
オートメーションオブジェクト
数値演算
配列
日付と時刻
変換
変数情報
ダイアログボックス
その他
タグ:書評 実用書
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2009年08月10日

「これからはじめるプログラミング基礎の基礎」谷尻かおり 技術評論社

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プログラミングを全くやったことのない人を対象に、プログラミングとはなんぞや?という本質的な側面を分かり易く説明している。

例えとして出ている日常の行動事例が、いささか冗長であり、知っている人からすると、うざい感じもしますが、そもそもこの手の概念を知らない人を対象としているので、それはそれで良いと思います。

また、個々のプログラミング言語ではなく、より根源的な何をする為の道具であり、何ができ、どうやっていくのか等、ややもすると忘れがちな、人によっては意識さえしたことのない視点を明確に意識させられるのは、読んで無駄ではないと思う。

最近、周りの人を見ていて感じるのですが、目的を意識せず、ただ目の為の事をやっている、そ〜んな感じでプログラムを作っている人には、是非、気付いて欲しい内容が書かれている。

通常のものだったら、仕様さえ決まっていれば、誰でもコードなんて書けるんだけどね。問題は、仕様設計も含めてユーザーにとって一番役立つもの(効率的に業務を遂行できること)を生み出すことに価値があるのですが、分かってない人が多過ぎ〜。

もうちょい使い易いもの作れるだろうに・・・ね。いろんなところで見てきたし、自分も発注したり、提案されたりもしたが、それぞれのところで独り善がりが多過ぎだって・・・。

さて、本書に戻ると、ある意味勉強になるのだけれど、どうかなあ〜。お薦めするほどのものではないというのも事実。

初心者限定なら、とりあえず読んどいて『可』かな? ちゃんとまともに仕事している人なら、読む必要は無し。知らなかったら、貴方、仕事できていませんよ、きっと。

最近、身近に入った方でプログラマーをやられていた方がいるのですが、根本的に仕事の段取りが悪い。職務内容に不慣れなのを割り引いても、おそらくプロジェククトのスケジュール管理や仕様設計やったことないんだろうなあ〜。

視点が常に自分の狭い職務内容しか見ていないので、周囲への考慮がない為、連携が悪く、周りの仕事まで遅くしてしまっている。20代は許されても、30代でその仕事はまずいでしょう・・・。

きちんと意識したうえでも、慣れるまで時間がかかるのは分かるのだけれど、雑談してる暇あるならば、出しておいた課題やれよ〜。

周囲がいらついている雰囲気を読んで欲しい。

私もいろいろな人に教えてもらってきたので、出来る事は協力したいけど、自分の部下じゃなくて同僚なんだからさあ〜。追い込みはかけませんよ、そりゃね。

でも・・・もう少し努力した方が自分の為だと思うんだけどなあ〜。ちょっとだけ、本音がこぼれる今日この頃でした。ふう〜。
【目次】プログラミングへの招待
コンピュータってどんな箱?
心の準備
プログラムの作り方
プログラミングに必要な道具
プログラミングの基礎知識1・・・「1+1」のプログラム
プログラミングの基礎知識2・・・プログラムの流れ
プログラミングの基礎知識3・・・データの入れ物
プログラミングの基礎知識4・・・関数
プログラミングの基礎知識5・・・Windowsのプログラム
プログラミングの基礎知識6・・・落ち穂拾い
プログラマーに必要な心構え
これからはじめるプログラミング基礎の基礎―プログラマー確実養成講座 (プログラマー〈確実〉養成講座)(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「プログラミングでメシを食わせろ!!」小俣 光之 秀和システム
「プログラミングでメシが食えるか!?」小俣 光之 秀和システム
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2009年07月07日

「不機嫌な職場」河合太介、高橋克徳、永田稔 講談社

よくある話ではあるが、自分のところも含めて表面上はさておき、円滑に回っている部署(職場)が減ってきているというのは、今の日本の職場の一般的な傾向なのかと思う。

実際、友人達と飲んでいても思うのだが、昨今の効率化の名の下に、成果主義が蔓延した結果、一過性の利益重視が横行し、自部署さえ良ければ、個人ベースでも自分さえ良かればといった部分最適を求める行動ばかりが顕著なように感じてならない。

目に見えない部分(=業績として評価されない業務)は、誰もやりたがらず、それでいて欧米式の徹底した業務内容の明確化、分担化も進まない為、誰もが自分の決まった仕事にしがみつき、進んで協力し、部署の、あるいは会社全体の仕事を進めていこうとしない職場。

本書では、そのコミュニケーションのとれない職場を指して表題の「不機嫌な職場」と呼んでいる。また、自分の仕事だけに埋没する姿勢をタコツボ化と表現している。

また、しばしば耳に聞くし、目にもするが「つぶれる中間管理職」「人が壊れる」なども実に身近な話題だ。今週、自分自身が壊れかかっていた訳だし・・・他人事ではない。

本書全体を通読して思ったのは、指摘は的確だし、問題点の整理には有用な本書だが、解決策の提示という点では、明らかに足りない。もっともそれぞれの会社、部署といった個別具体的な場面で実効性を挙げることほど難しいものはないわけで当たり前なのですけどね。

そういう意味で現状をまず直視し、その現実を認めたうえで、根気強く時間をかけていくしかないのだろう。だが、そここそが組織運営の面白さであり、一番のダイナミズムでもあるんですけどね。その前に、組織の機能不全で、バタバタ潰れていく犠牲者が出る訳なんですが・・・。うっ、やばい、私も犠牲者になるのか???

気になった点をメモ:
協力を捉えるフレームワーク:
「役割構造」・・・誰と協力するか
「評判情報」・・・協力相手のことを知る
「インセンティブ」・・・協力への動機付け

←ここで私が連想したのは、少し前に流行った「ナレッジ・マネジメント」。まさに、効率化・成果主義の風潮の下で、従来インフォーマルな形で共有されていた情報が、伝わらなくなった組織がなんとかしようともがいたからこそ、注目されたんだろね!納得!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
社会的交換理論:人や組織間の関係を、有形無形の資源のやり取りとみなすこと
  ↓
裏切りの問題解決に必要なこと
 互いに資源を持っていること
 互いに資源のやり取りを最上と考える事

これは基本ですね。ローマ帝国のクリエンテスとか、中世のゲルマン法における贈与関係などもまさに、同じです。人間って時代や空間を越えて、変わらんなあ〜。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
協力を引き出す方法・・・感謝と認知
この本では触れられていないが、挨拶もやはり基本でしょう。きちんとした挨拶ができるだけで、本当にポイントが高いです。返事が返ってこなくても、常に誰にでも挨拶をしておくのは、敵を作らないしたたかな交渉術の第一歩でしょう。

海外におけるプレゼンの技術よりも、簡単で効果的だと信じてます。ナニワ金融道とかでも出てたジャン!(笑)
【目次】
第1章 いま、職場で何が起きているのか
第2章 何が協力関係を阻害しているのか―協力関係を阻害する「構造的要因」
第3章 協力の心理を理解する
第4章 協力し合う組織に学ぶ(グーグル、サイバーエージェント、ヨリタ歯科クリニック)
第5章 協力し合える組織をつくる方法―協力関係再構築に必要な姿勢/経営者の責務
最終章 協力への第一歩の踏み出し方
不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか (講談社現代新書)(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「暗黙知」の共有化が売る力を伸ばす 山本 藤光 プレジデント社
「SEのフシギな職場」きたみ りゅうじ 幻冬舎
「ホワイトカラーは給料ドロボーか?」門倉 貴史 光文社
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2009年06月23日

「失敗を生かす仕事術」畑村 洋太郎 講談社

著者の代表作「失敗学のすすめ」が大変良かったので読んでみましたが、本書は期待外れ。内容的に読んで価値のある部分は前作の一部を流用している箇所だけで、それ以外の部分は著者の専門外のことについて、勝手な思い込みで書いていると思われ、かえって全体としての価値を損なっている。

いかにも売れそうな「仕事術」などという浮ついたキーバードをタイトルに入れた分だけ、本来の主張がぶれてしまい、媚を売ったあげくがこの内容という典型的な二匹目のドジョウ狙いの失敗本です。

しょうもない欲をかかずに、前作の考えを深めたり、より具体的な実例を出したりして内容の深化に努めれば、良かったのにねぇ〜。期待してただけに大変残念です(涙)。

以下、幾つか本書の内容から要約。
失敗は受け入れの素地を作る

偽ベテラン・・・実務経験が長く、失敗経験もあり、他人の失敗を多く見てきた人。→自分の経験に基づくもの以外を認めず、制約条件が変わった新しい状況下で対応できない

真のベテラン・・・体験に限らず、物事を科学的且つ体系的に理解しようとするので、新しい状況にも現時点での最善の解を見出せる

仕事:失敗から定式化への繰り返し
(制約条件下の)行動→失敗→定式化→適用→失敗→定式化・・・

定式化=構造化→ブラッシュアップ

拙い英語なのに、何故かMITの人には通じるのは?
← 逆演算能力(シナリオを豊富に持つ)に優れる人が多く、断片から対象の全体像を把握する力に長けている

ハインリッヒの法則・・・労働災害における発生確率
1:重大事件
29:かすり傷程度の軽災害
300:ひやり、はっと
ここに挙げたのは、実は他の本でも表現を変えて何度も出てきている内容であり、ナレッジ・マネジメントはまさにこの失敗を含んだ上位概念なんですけどねぇ〜。

例えば、失敗は受け入れの素地ってのは、カラーバス効果に関連します。失敗したら、否が応でもそれに関することって、気になりますよね。注意すれば、おのずと気付くものが違ってきます。

定式化というのも、表現は堅苦しいですが、新しい事をすれば、必ず通る経路でしかありません。試行錯誤する際、まずはなんとか動くように、機能するように、結果が出るようにを目指します。それができたら、今度はより円滑に素早く手間をかからずできるようにします。そして常にベストな結果を出せるパターンを特定し、それを利用するになるのが一つの形です。

当然、それはあくまでもtemporaryな通過地点です。絶対にもっとより効率的な手法があるはずだし、大概の場合、状況(制約条件)自体が流動的に変化するので、それに合わせて最適な手法も刻一刻も変化するのが現実です。

従って、この定式化は、エンドレスな作業なのですが、それが分からない・・・いや、分かろうとしないし、分かっていても無視しちゃう人が多かったりします。

何故か?変化しないほうが楽だからね。まさに定式化していくのが、もっと知られて言葉でいうならトヨタ生産方式の『改善』だと思いますが・・・temporaryな改善は出来ても、永続的な改善のできる人や組織って稀です。

アジャイルな開発って、まさにそういうもんじゃないかなあ〜と思いますけどね。私がルーティンで使っている業務ツール、あれだってversion付けたたら軽くver.10とかいきそう。(1ヶ月半に一度くらいは改善くわえてるもん!)

じゃないと、絶対に便利で使い勝手の良いものになんてならないです。
というか何故、あのツールを使って、私が一時間でできる仕事を二時間もかけるかなあ〜。同じツールを使っても、段取りを考えてやらずにいるので待ち時間が無駄に発生しているんだよねぇ〜。

自分で考えて、気付かせないといつまでも進歩しないし、状況が変わった時、自分で判断できなくなるのであえてそこはマニュアル化していないんだけど・・・そうすると、そこだけ明白に効率が落ちていて、「何故貴方は考えずに仕事するのか?」と切れそうになるが・・・。私の部下ではないので放置。

そうそう、逆演算能力の話だけど、似たようなのはどこにでもあるよね。商談していても会議のときでも、一言いえば、後は言わなくても、会話が弾み、その企画の問題点や損益分岐などたちどころにも共通事項をとして理解できる人と、いちいち全部を説明しないと分からない人。

あうんの呼吸と言うのは上司のおべっか使いの話ではありません。予め、話の内容から今後の会話が想定できるくらい、普段から考えているか、または意識しているかの違いが出るのですよ〜。

つ〜か、言われないと分からない人、言われてさえ分からない人とはつらないなあ〜。結論は正反対であってもOKですが、前提条件が共有できないのは困りものです。話が早いというのは、この背景を理解していない人が多く、誤解されてしまうんだけどね。

まあ、話が広がってしまいましたが、これも本書でいうところの個別事例から、抽象化して(プレート化と適用)別な事例に当てはめた例の一つでしょう。たぶん。

以上は、読んでおいていい部分。

駄目な点は、司法取引とか組織での失敗の扱いなど、ご自分の出しているものが、まさに部分最適であることに気付かれていないのがかなりイタイ!

法というのは、(法体系下での)法的安定性と個別事案での妥当性との均衡で初めて成立しているものですが、それらは社会的なコンセンサスを得てこその存在です。著者は、そういった基本を無視して机上の空論で、ご都合主義の提案をされてますが、論外です。

他にも、失敗を不利益に扱う組織内で失敗を隠すことも止むなしの場合があるといったりもしますが、納得できません。知らせるタイミングや表現形式などは、まあ状況にもよるでしょうが、それを隠す事が正当化される事由は絶対にありません。

私個人もいやってほど失敗やミスをしてますし、会社に損害さえ与えたこともありますが、それを隠したことはありません。失敗は大きいものほど、即座に組織的に対応しなければなりませんし、個人が故意ではなく起こした失敗は、それを想定していない上司・組織の失敗に他なりません。上が無能なのです。

一時的に気まずかったり、立場が無かったりしますが、トータルの実績があれば、必ずプラスになります。

勿論、理不尽な形で責任を負わされることもあるかもしれませんが(あったけど)、普通は見る人が見れば分かります。それで辞めなければならない会社なら、辞めるべきだと思います。

綺麗事ではなしに、一生卑屈に生きていくような奴隷の生き方はできませんから!

つ〜か、組織全体の問題を明確にして、それを改善すべく会社やら組織やらを巻き込んでいくことこそが、ビジネスマンの仕事術だと思うんですけどね。

あまりにもラインの一部的発想ばかりで、視野狭窄過ぎません? 実際には洒落にならないほど困難ですけどね。

官公庁の対応のまずさを指摘するのは正しいですが、子供ではないのですから、理想論ではなく、具体的な対処方法を語るべきでしょう。まさに官僚組織に対して、社内政治を含めた制度組織的側面から、いかに失敗を防ぐかという点に対して意義ある価値(社内的な評価対象とするか)を持たせるかといった点なども大切でしょう。

組織は、目的達成の為に作られるが、作られた組織は、組織自体の存在の為にある。これは真理でしょう。善意を期待するのは、幼稚な精神論に思えてなりません。

こんなのマスコミの戯言と一緒。本書は本来の失敗からかけ離れて、肝心な部分が希薄してしまっているので読むのは無駄でしょう。

なんでもそうですが、調子に乗ってしまうと駄目なもんです。残念!
【目次】
序章 失敗するということ
第1章 まず失敗する、そこからすべてが始まる
第2章 失敗を生かす仕事術
第3章 失敗を生かす組織運営
終章 失敗を見る文化
失敗を生かす仕事術 (講談社現代新書)(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「失敗学のすすめ」畑村洋太郎 講談社
タグ:失敗 書評
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2009年06月14日

「想うことが思うようになる努力」鳥羽 博道 プレジデント社

少し前に日経新聞の「私の履歴書」に連載されていて、大変面白く勉強になったので強烈に印象に残っていた経営者です。その著者が書かれた本があるなんて知らなかったのですが、たまたま本屋で見つけて速攻で購入しました。

基本、日経で読んだのとかぶるのでどうしても二度目になる本書の方がインパクトは弱いです。実際、日経で書かれていた内容の方が、より自伝的な色彩が濃く、著者自身が主観を中心にして書かれているので、それ故に生き生きとしてリアルに描かれていると感じました。

本書は、まだまだいろんな意味で書くのに慣れていなくて、文章が堅い感じがしますし、何よりも自分の生の言葉としては、ちょっと客観的過ぎるかなあ〜? 気負いがあるのかもしれません。

まあ、それはおいといて・・・。
一代で企業を立ち上げ、大企業を初めとした同業他社の脅威にも屈せず、チェーン店を広げて現在も伸びているだけのことはあります。ただ二代目に譲って、まあ、安易な路線をひた走っている観はありますけどね。

典型的なオーナー企業であったことが伺えますし、私がいろいろ社員の方に聞いた限りでも社風がそうみたいですね。渋谷の本社も1Fのお店も行ったことありますが、自分の知識と照らし合わせて読むとまた面白いです。

でも、本書の肝は、『飽くなき向上心』これだと思います。私は旅行でしか行ったことのないブラジルですが、まだ若い時期にブラジルの農園に渡って働いたというだけで、どれほどのバイタリティをつけてきたのか想像に余りあるものがありますね。

と同時に、何の為に自分は生きていくのか?努力していくのか?明確に使命感(ミッション)を持ち、その為に誠心誠意努力する。

当たり前のようでいて、まさに今の日本が一番失いつつあることのように思えてなりません。失敗しながらも、どうやったらうまくいくだろう?常にそれを考えて、努力する人に対して傍観するならまだしも冷笑的な態度をとり、それを許容する社会風潮。無知であることを恥ずべきどころか、あたかも愛嬌のある美点のように虚飾でごまかす人々等。

日本が唯一持っていた一番の美徳であり、長所はどこに行ったのでしょう? しかし、本書にはそれがあるように思えてなりません。

ビジネスをしていて、契約金を騙し取られた話なども非常にリアルです。私がいた会社の社長も創業して少し落ち着いた時に、手形のパクリとかに合ってますね。他にも自分のところに非がなくても、損を被らねばならない状況に陥ったり・・・。

悪い事をした人を恨むのは、もっとも人情ではあるが、人を恨み、愚痴ばかり言ってる奴は、やっぱりその程度の人なんだと思う。自分自身も相手のレベルにまで落ちていって自分自身も嫌な人になってしまう。

それに気付かず、いつも他人を、世間を、批判するばかりの人は駄目でしょう。本書でも書かれているが、自分は自分として割り切り、真っ当な道(=自分が納得できる生き方)を歩むしか無いと思う。

綺麗事かもしれないが、これには強く同感した。

同様にいろいろと理不尽なことがあった際、自分が周囲を、あるいは組織を、変えられなければ、自分を偽って自分が周囲に迎合するしかないし、生活の為と我慢をしていく人生もあるだろうが、私には絶対にできない。

じゃなければ、会社や組織を辞めるしかない。ただ、これも実は安易な選択だったりもする。どこに行っても似たようなことはあるわけで、その度に逃げているだけなのかもしれない。

まあ、若い頃の私は短気で悠長に徐々に組織を変えていく、な〜んて根性は無かったんだよね。当時の行動は、当時ではベストだったと思うので後悔は無いが、今後も同じことを繰り返しては成長が無いので今は違う行動をせねばと思っていたりする。

あとね、本書を読んでいて思ったのは、私に欠けていて、成功した起業家にあるものって、やっぱり『情熱』あるいは『執着』だと思う。何でもそうだが、何かを成し遂げるのは知識でも能力でもなく、なんとしてもそれを達成しようとする熱い&強い、『想い』以外の何物でもない。

失敗してもそれから学び、時期が悪ければ、環境が整うまでじっと待ち、絶対に成し遂げようとする『想い』。これ、最強でしょう!

さりげなく、いわゆる「カラーバス効果」なども語られているが、想いがあって、一生懸命仕事していれば、生活の全てに意味を見出せるし、セレンディピティも訪れるでしょう。当然過ぎる帰結です。

私なんかも、それほどたいしたことないけど、仕事で行き詰った時にそれを解決するアイデアって、何気ない休日とかの外出中にふと浮かんだりしたことあります。一度、とことん悩まないと駄目ですが、悩むだけ悩んで解が見つからないときは、ふっと違うことをした時に閃くものです。

それなのに・・・何も考えずに、調べずに、解だけ求めようとする人がどれほど多いことか?

今までたくさんそういう人を見てきたけど・・・押しなべてそういう人はいっぱいいる。昨今のビジネス書も効率化を声高に叫ぶものの、どこか履き違えている感じがしないでもない。ベスト・プクティスは、大切だが、そこに至る過程を身に付けいていなければ全然意味が無い! 何故なら、周囲の環境は刻一刻と変化していく時代に、ベスト・プラクティスは常に変化していく。

ベスト・プラクティスに至る過程をモノにしなければ、どう対応していくのだろうか? マニュアルは、使用する当事者が日々更新するものでなければ、形式化するだけで機能せず、しかも使っても効率の悪いものになってしまうだろう。

現場を見るというのは、そういう視点だと思うのだが・・・。

いろいろと本書を読んで思ったこと、連想したことを述べたが、いろんな読み方ができる本です。面白いし、こういうのは私、好きです。

でも、ドトールのコーヒーを美味しいとあまり思ったことはないけどね。スタバの方が好き。ただ、スタバは店によって品質のばらつきが酷い。某所のスタバは、最悪のコーヒーを出されたが、チェーン店の難しさを感じました。これ、余談。

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【目次】
第1章 夢を与えつづけることが企業の使命
第2章 16歳で飛び込んだ喫茶業界
第3章 ドトールコーヒーショップ設立まで
第4章 危機感が人間を突き動かす
第5章 150円コーヒーの顧客第一主義
第6章 フランチャイズを成功させる要点
第7章 こだわりこそ成長の原点
第8章 想うことが思うようになる努力
想うことが思うようになる努力―ドトールコーヒー成功の原理・原則(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「夢に日付を!」渡邉美樹 あさ出版
「やる気を起こせ!」ジョージ シン 三笠書房
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2009年05月29日

「チェンジ・ザ・ルール!」エリヤフ・ゴールドラット ダイヤモンド社

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「ゴール」を読んで、そうそうまさにあそこがボトル・ネックなんだよねぇ〜とか言って、経営が分かったような気になっていた人には、本書も大変面白いと思う。

私もゴールを初めて読んだ時は、目からウロコのような気がしたし、当然本書も面白くて、昨日の電車の行き帰りだけで読めた。

もっとも、何年も前に購入して今まで読まなかったのには、理由があるのだけれど・・・。

舞台は、ソフトウェア会社。急成長を遂げたきた業界を題材にして、マネジメントの面白さを実に一般受けしやすく描いている。そこいらにあるビジネス小説よりは、はるかに読み物として面白い!!

それは事実だ。

同時に、本書が小説という体裁で、読者に主張しているのも非常に明確である。

コンピュータ・ソフトウェアの導入とは、従来できなかった制約を打破する為に実施されるが、従来の制約を前提にして最適化された企業内の組織やルールが温存される限り、実質的な制約は存在しているのと同様の状況であり、企業の最終目標である利益の実現にはつながらない。

即ち、ソフトウェアの導入に合わせて、新しい環境下での最適化が企業内で行われてこそ、初めて利益が上がる。・・・これが本書の核心である。

実際のビジネスでしばしばあるシーンをふんだんに取り入れ、マネジメント論を学ぼうとする人々に夢と希望を与える物語だと思う。ただ、正直言うと、私の知り合いも言っていたが学部生レベルの内容でしかないのも事実だろう。

だって、陳腐過ぎた表現で馬鹿にされそうであるが、ここで述べているのは「費用対効果」に他ならない。

今風に言うと「フィージビリティスタディ」をするのは、最低限の常識以外の何物でもない。本書を読んで、良かったなどと言う人は、目先の表現に踊らされて本質が見えていないのだと思う。

だって、本書では一番大切なことが抜け落ちているのだから!!

新しいソフトウェアの導入に限らず、ビジネスをする環境が変われば、その変化に応じて、新しい最適化された対応(人の考え方や行動基準、組織)が必要なことは誰でも分かっている。

問題は、どうやってそれを行うのか、これこそが一番のポイントであり、一番困難な点です。WHATではなく、HOWなのですよ・・・。

企業が利益を上げる為のソフトウェアなんて、最新のものなんて必要ないでしょう。システムの安定性さえ確保されず、値段ばかり高くてメリットが明確にならないものなんて駄目です。

ソフトを使って、何をするかを考えて人や組織が変わるならまだしも、ソフトを使う為だけに人や組織が無理して変更されるような馬鹿な事態を引き起こしている会社が、無数にあるし、私も何度も経験していたりする。

試しに展示会で新規リリース予定のソフトについて質問すると実感できます。ソフトの新機能とやらで直接利益につなげる事例として、それをどのように使うか(=表面的なものではなく、具体的な社内導入の事例ね。反対する部門や勢力を抑えつつ、現場に受け入れさせ、業務フローを全面的に変えるまで至ったか)聞いてみるといい。

いろんなところで展示会や営業マンに聞いて、まともに知りたい答えが返ってきたことなんて一度もないです。

逆に言えば、ソフトなんかよりも組織を変化させるノウハウこそが金を出しても欲しいモノなんだけどね。ソフトなんてものは、所詮道具であり、使う人の役に立ってこそ価値が生まれるのですが・・・。

現実は無用の長物であることがしばしばです。何でもそうですが、使えこなせない人には、猫に小判、豚に真珠以外の何物でもありません。

他社と違うところを説明したいというので、アポを承諾したが、カタログに書かれた以上のことを言えず、10分で帰って頂いた方が何人いたことか・・・。ベンチャーは忙しいのです。マネジメントから、現場仕事まで全てやらなきゃならないのですから。

で、会社全体の売上をあげつつ、基本は定時で帰るんだから。新入社員より早いじゃんと役員になんか言われても笑顔で「お先に失礼します」と言って帰り。予算実績会議でも新規プロジェクトを推進するんだから、それなりのタフさは必要です。
(その割に、精神的には弱いんですけどね。体も弱いけど)

話がそれました。
とにかく、本書では一番大切なポイントである、いかにして環境の変化(本書ではソフトウェアの導入)に対応して人や組織を変えていくかの方法論が示されていません。

綺麗事の絵空事ばかりで、どこの会社でもそうですが、誰でも分かっているんですよ。どうすればいいかなんて。一番困難なものは、それをいかに実現するかです。

そういう意味では、やっぱり「The Toyota Way」がベターです。おそらく限りなくベストに近いベターですね。

もっと根底から、人々の潜在意識から、最適化を可能にしていくヒントがあります。しかも常に変化していくまさに動的均衡を求める仕組みと言ってもいいかも。

私も最初は図書館で借りて読みましたが、感動して速攻、自腹で購入しました。そうだ、まだ書評あげてなかった!

本書が面白かったなら、是非&是非、もっと深く考え、学ぶべきです。それには「The Toyota Way」を超・お薦めします。日本語訳もあるけど、元が英語だったら、絶対に英文の方がいいです。最悪、日本語訳と並行してでも英語で読んでみて下さい。

非常に分かり易い英語で、英語の勉強と同時に経営が学べます。もう、いちいち頷きながら読んでしまう事、間違い無しです。

あちらを読むと、ゴールや本書は、お子様向けと感じてしまうのも故無きことと納得して頂けるのでは?

本書を読んで、私はもう一度、「The Toyota Way」を読みたい&読まねばと強く思いました。
【目次】
1 バグ
2 利益的貢献
3 最適化
4 決断
5 大芝居
6 本当の始まり
チェンジ・ザ・ルール!(amazonリンク)


The Toyota Way: 14 Management Principles from the World's Greatest Manufacturer(amazonリンク)

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「ウチのシステムはなぜ使えない」岡嶋 裕史 光文社
「SEのフシギな職場」きたみ りゅうじ 幻冬舎
「SEのフシギな生態」きたみ りゅうじ 幻冬舎
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2009年05月23日

「生物と無生物のあいだ」福岡伸一 講談社

幾つかの賞を受賞している本なので、ご存知の方も多いだろう。私も知っていたが、タイトルに関心が無かったので読まずにいました。

たまたま散見する書評をみると分子生物学に関する内容みたいで、高校時代は一番生物好きだった私としては、ふと関心を覚えて読んでみました。

有名な本がその評判に値する本だったりすると、天邪鬼な私としてはいささか不満を感じないわけではないのですが、本書は、素直に認めます。新書としては最高ランクで読むに値すると思います。

多分にエッセイ要素が含まれており、いささか浪漫的且つ、アカデミズムの世界でうごめく欲望が哀愁を醸し出すのは、賛否両論の感想が生まれそうだが、門外漢にはいささか敬遠されがちな内容を実に読み易く、親しみ易くしている効能は、決して軽視するべきではないと思う。

ただ、研究者の世界はどこもやっぱり同じなのかなあ〜といささか暗い気持ちで自分の院生時代を思い出した。

うちのとこは、中堅どころの国立大学で官僚養成学校の系統ではなく、実学中心の経済学だったので、証券アナリストの考査委員とか、シンクタンクと共同で投資モデルを作って小金を稼いでいる先生などがいたが、経企庁で問題起こしてひっそり世間から姿を隠す為に、しばらく出向扱いで来てる人などいろいろいたりした。

ドクターコースもあったが、大概は一ツ橋とか外部へ行き、その後、米英のドクターコースに再度留学し、先生の後押し等もあって運が良ければ、計量経済の講師でもやって箔をつける。それから、日本に戻って職探すという、しょうもないコースが見えていてほとほと嫌気が差したのを思い出した。

どんな社会でも政治力は不可欠だが、どうせなら、より競争のしがいのあるところとして、私は中退してベンチャーへ行ったのだが・・・まあ、確かに他の誰よりもいろんな経験はできたかもしれない。金銭的には、当時の年齢としてはまあまあだったが、今はかなり底辺レベルだからなあ〜。

ただ、当時の周囲の学生は、勉強できている人を見かけた覚えがない。あと、それ以上に必死に勉強していると思えた同級生がいなかったのは悲しかった。

数学しかできないFや、自分の能力の低さと努力しない点を言い訳するのに忙しい(&過剰なまでの自尊心の)中国からの留学生、学校のサーバーからハッキングして某国立の研究機関にアクセスしていた台湾の人、授業についていく基礎学力の時点で全く落ちこぼれていたハーフの子。ドイツ銀行そんなの採用すんなよ〜。

まあ、人当たりが良いのとゴルフが趣味の彼が投資信託ですか・・・。いいんですけどね。

院生時代に、真摯な姿勢で勉強してたのは韓国の中央銀行から世銀のプログラム(当時、うちの学校は指定校に選定されてた)で来てた人、彼は実に勉強熱心で、腰が低く、それでいて熱い人でした。

努力もプライドも何もなくした日本の人が、世界に勝っていくのは大変だろうなあ〜とあの時、心の底から思ったものです。そんなこんな思いもあって、私もぬくぬくと惰性で卒業するまで院生やってらんなかったんだけどね。

もともと短気で、就職活動中に採用担当者とぶつかってトラぶったりとか多々あったし、30代前半で起業したのも、とにかく早く経営を実際に体験しないといつまでも中途半端な管理職なんてやってらんないという気持ちが大きかったからなあ〜。

う〜ん、余計な感傷にずいぶんと浸ったりしましたが、本の話。

とにかく平易で予備知識なくとも、そういう仕組みになっているんだあ〜と目からうろこを実感できます。と同時に「生命とは何か?」という存在に対する根本的な問いや、生命としての秩序を維持する為には、絶えず壊していくことを必要とするなど、実に! 実に! 含蓄が深いテーマが頻出してきます。

組織も一緒です。変な経営論やマネジメント論を読むより、こちらの方が本質を的確に表していると言えるでしょう。

企業風土とか社風とか呼び名は変われど、トヨタはトヨタで日立は日立でしょう。NTTのお役所体質も不変ですね。

働く従業員は、その時々、場所で変わってもやはり会社のカラーってあります。中高一貫校とかもいい例で、学校カラーに染まりますね。

一つの企業に3年以上いたら、個人としてはどんなに独自性があり、自分は自分といっていてもその企業のカラーに染まらない人物は、まずいません。10年いたら、本人の自覚自体がその企業の発想の枠でしかないでしょう。

逆にそうでなければ、組織の一員として不適切であり、排除されてしかるべきだからです。また事実排除されているでしょう。

しかし、その一方で環境に合わせて企業等の組織は常にダイナミックに変化していきます。人材も入れ替わりがあり、活動領域も複数国に渡り、事業ドメインもコロコロと変わりますが、それでも一つの社風なりなんなりを維持しようとします。

だいぶ前にはやったスクラップ&ビルドは、まさに生命の活動に他ならないんだなあ〜と感慨深く読みました。

と同時に、ある機能を発現するとおぼしき遺伝子の該当部分を除いたもので実験しても、何故か普通にその機能を持って誕生する生命。

一部が機能しないことが事前に分かると、バックアップでその機能の発現を可能にする仕組みなど、正直感動しちゃいますよ〜。実に、実に生命って面白い!!

どこまで真実か分かりませんがしばしば言われる、ある集団で労働しない2割の構成員を除くと、今まで働いていた一部が働かなくなり、結局全体から見た2割が働かない状況が再現する。

逆に良く働く2割を除いた集団を作ると普通に働いていたうちの一部が良く働くものになって、集団全体としての機能的な割合は維持されるのとも近いものを感じますね。

まさに恒常性こそが、生命には不可欠なのかもしれません。ちなみに本書では恒常性という言葉は使っていませんけどね。

人間は結局自分の関心のある領域や視点からしか、物事を評価できないものですが、それでも本書には生物学の領域を超えて普遍的な何かを見出せると思います。それが何かは各人によりますが・・・。

是非、できるだけ多くの人に読んでもらいたい本ですね! 薄っぺらな新書ですし、時間もかからず、費用対効果(←俗な発想で恐縮です)でも抜群に効果的です。

社会人にも有用ですが、高校生くらいにも有用でしょう。学校を休みがちで満足に授業しない教師(うちの高校に一学期で終える履修範囲を一年かけてやった休みがちな教師が本当にいた)ややる気のないテキストをただ読むだけの先生の話を聞くよりは、こちらの本を読むほうがはるかに有用です。

生物学に興味を持つことは間違いないかと。 NHKスペシャルの「人体の小宇宙」とかと同じくらい個人的には大好き!!

勉強なんて、興味さえ湧けば自分でいくらでも勉強できるものですし、今の情報が整備された時代は、やる気さえあれば、なんでも可能でしょう。

新書で読むなら、本書を一番押したいですね。久しぶりに本を読んで感動しました。
【目次】
ヨークアベニュー、66丁目、ニューヨーク
アンサング・ヒーロー
フォー・レター・ワード
シャルガフのパズル
サーファー・ゲッツ・ノーベルプライズ
ダークサイド・オブ・DNA
チャンスは、準備された心に降り立つ
原子が秩序を生み出すとき
動的平衡とは何か
タンパク質のかすかな口づけ
内部の内部は外部である
細胞膜のダイナミズム
膜にかたちを与えるもの
数・タイミング・ノックアウト
時間という名の解けない折り紙
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「イヴの七人の娘たち」ブライアン サイクス ヴィレッジブックス
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2009年05月17日

「プログラミング言語C」B.W. カーニハン、D.M. リッチー 共立出版

はい、定番中の定番であるC言語の本です。友人に教えてもらうまでそれを知らなかった私が赤面したくなるほど、有名な本です。

他の本を読むようになり、本書の評価が非常に高い事を改めて知ることが多々ありましたが、ようやく実際に読んでみました。

プロが読めば、驚くほど内容豊かな本もやはり似非(エセ)プログラマーもどきの私では敷居が高過ぎるようです。4章まで読み終わって、しっくりこない&内容が頭に全然入ってこないので読むのをやめました。

どうにもイメージできなくってね。本当に初心者用の本でも見ながら、簡単なプログラムを作っていじりまくらないと感覚的に分からないみたい。

つ〜ことで、本書を読んだ後に読むはずだった「日経ソフトウェア 2009.3」の付録「C言語とことん学習ブック」に移りました。だって、コンパイラーさえ何を使えばいいか分からない私には、無理だもん(涙)。

そちらはさすがに雑誌の付録。読み易いし、なによりも始め易いです。今週中に読破したいところだ。夏はSQLをやるはずが計画がおしてるカンジです。参ったなあ〜。そこまでやってから転職活動をするつもりだったんだけど・・・。

もう少しC言語に慣れてから、もう一度トライしたいですね。本書は。
さて、"hello world"でも頑張って表示させますか?(笑)。

プログラミング言語C ANSI規格準拠(amazonリンク)
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2009年05月10日

「海外ブラックロード―最狂バックパッカー版」嵐よういち 彩図社

blackroad.jpg

怪しい人々の誘いと分かっていても、あえてどんなものかという怖いもの見たさでついていく場面など、旅慣れた人としてはちょっと馬鹿っぽい部分が散見されるものの、基本はそれほど危ないことしている訳ではなさそう。

世界中のあちこちに行っていて、私などは本当にその一部しか行ったことないのだけれど、ここに書かれていることはたぶん事実ですね。私も知っていることが多々あったし、もっと凄いことをいっぱい見聞きしましたよ。

そういう意味でいうと懐かしいというか・・・ちょっと旅していたことを思い出しました。

ブラジル懐かしい〜! リオではオールナイトでディスコをうろついていたっけ? そのまま翌日は、片道2回も飛行機乗り継いでマナウス行って、アマゾンの熱帯雨林を川下りしました。全然寝ないままで、その日は4回も飛行機乗ったし、いやあ〜タフだったなあ〜(笑)。

サンポウロのリベルダージはイマイチでしたが、アウグスタね。あったような気がする・・・。ドラッグがどうとかそんな生易しい話ではなく、空港から市内へ向かう道で小銃で撃たれた襲われたとか聞くし、タクシーに乗っていて大きな30センチ以上の石をフロントガラスに落とされたとかね。まあ、普通に私も経験しましたよ。

人身売買やらなにやらキナ臭いお話は、嫌ってほどありますよ。ヤクザが当時日本から出入りしてたそうだし。

そういやあ〜タイで私も詐欺にあってエライ目に遭ったな。大使館に電話したり、詐欺集団とグルのツーリストポリス連中とかともいろいろね。英語で4時間以上も粘って、騙されたカードの支払いをキャンセルすべく苦労したのもいい経験です。50%バックまでしかできませんでしたが・・・。大使館の人がそれでも驚いていたのが印象に残ってます。

韓国だろうと、タイだろうと男性が一人旅なら、必ず女いるかと聞いてくるのは世界中どこでも一緒ですね。クサいるかと聞くのも同様。そんなのにムキになってもしょうがないし、いちいち誘惑にのっていたら、今頃日本で働いてなんていられません!

まさに自己責任で勝手にしろってね! 自分で意思表示できなければ、あっという間に食い物にされて捨てられるか、殺されてますからね。

でも私は絶対にドミトリーとか治安の悪い安宿は泊まらなかったなあ〜。せいぜい三ツ星レベルは確保したい。ブラジルは心配だったのでフランス系の五つ星ですよ。宿ぐらい安心したいもの。

でも、プラハでは治安が良かったので、個人宅へホームステイみたいな感じでしたが、清潔で快適でした。昼間疲れ過ぎて、早く寝てしまい、夜中に目を覚ました後、深夜の2時頃、プラハの路地裏を徘徊していてのはさすがにドキドキしましたね。

魔女とかゴーレムに会えそうな感じでした(笑顔)。

とまあ、私の方が行ったところは数少ないですが、本書の内容以上のことは語れそうですね。まあ、本当に旅している人ならみんなご存知のレベルだと思います。たま〜に海外放浪してた奴と話し合うと、洒落にならなくディープな内容になって困ります(苦笑)。

日本語だとさすがに数少ないので2ちゃんねるとかの掲示板あたりになってしまいそうですが、英語で検索すると海外旅行の超・ディープなネタは嫌ってほど&くさるほどありますよ〜。

売春やらドラッグ系の話は、本当に多いんですよ〜。あと世界遺産関係も豊富ですね。もっとも宿情報は、安宿過ぎて私には意味無いんですけど・・・。

イスラム圏と中南米、もう一度行ってみたいなあ〜。
明日会社に行くのが嫌になってきましたよ。困った&困った。

最近流行のインフルエンザのせいで、エアーチケット安くなるかな? 給油サーチャージも7月以降なくなるようだし、夏はフランス辞めて南米もいいかも? 一人旅も悪くないけど、怒られちゃうかな?

全然、書評になってませんが、最後に少しだけ本書の感想を。
ツアーで旅行する人と、個人で旅行する人は、同じ海外旅行でもご存知のように全く意味が違います。ツアーでしか行かない人、行けない人には想像もつかない旅になりますが、個人で行っている人なら、この程度のことは普通に知っている、そういったレベルのお話です。

ブラックロードとかいうけど、決してブラックではないです。あまりに期待し過ぎると悲しいかも? ただ、最近一人旅してないので読んでみると、いろいろと思い出してまたどっかにふらっと行きたくなります。全て捨ててしまってね。

時々ちまちまやっているのが無性に嫌になって、生きている実感が欲しくなったりする。そういう意味では、海外一人旅とベンチャーで無理無理の仕事を強引にしている時って、似たような充実感があるかもしんない?

最近、いろんな意味で辛いなあ〜。現実逃避したいッス!(遠くを眺める目)

本書で触れられていたイスラエル。知人がイスラエルの多国籍企業で働いているが、全然イメージと違うなあ〜。まあ、ドクター持っている人がたくさんいるような企業と、末端で異なるのはどこの国も一緒か。一度は、行ってみたいかも?

あと全然違うんだけど・・・。
去年か友人が職場に研修に来ていた中国人女性と結婚すると言い出したのを思い出した。滞在中は何でもなかったのに、帰国してから結婚して日本に住みたいって、どう考えても・・・お前騙されてるよ!

何度説得しても分からず、まして抗うつ剤の薬を服用している時にそういう決断はしてはいけないの本人も分かっているのに・・・どうしようもなくてねぇ〜。

中国に別な男がいるらしいとか自分で言って、さんざん諦めるとか言ってたのに、また結婚するとか言い出して、救いようがない。中学以来の友人だったが、もう5年間は君と会わないといって一切の連絡を取るのを辞めたが・・・正直悲しい限りだ。

本書でも冷静になれば分かるであろうに、商売女に騙されて貢ぐ男が多数描かれているが、いっぱいいるんだよね。本当に。まあ、理屈で言っても絶対に分からないから、騙されて捨てられて傷ついてボロボロにならなければ、駄目なのだろうけど・・・。

以前いた会社にも奥さんと離婚して、タイの女性に貢ぐおっさんがいたなあ。会社も切られて転職した後も、毎月仕送りし、3ヶ月に一度くらいタイに会いに行っているどうしょうもない人が。

いろいろと思い出すことが多く、かなりブルーになったかも? 明日会社行くのやだなあ〜。小学生のような軟弱の精神の私でした。
【目次】
ブラジルの連邦警察に連行される
『コ』の闇両替
ファベイラだけには立ち入るな
新聞紙強盗をパンチで撃破
ダマされるやつが悪い
カオサンで殺された日本人
リオデジャネイロの夜
「クサ」なら1人でヤッてくれ
石川君、ドロンズに会いにいく
ボゴタやハーレムは危険なのか?
強盗に遭ったらどうする?
高山病と戦う
「楽」な移動で「時間」と「安全」を買え
イエローモンキー イン パタヤ
メキシコのバーでタカられる
ガラの悪いコロンボのTシャツ売り
ハバナの街はボアッチだ
ハバナのチーノ攻撃
海外悪質タクシー事情
嫌なタクシーに当たらない方法
荒木の周りは強盗だらけ
「しまった、ヤられた」
ある旅人の引退
プータにハマっていく金ヅルたち
プータを人間として見ない韓国人
野次として使われる「プータ」
サンパウロの夜遊び
カフェ・フォド
アウグスタ
レベルの低いボアッチ
コンパニオンとヤレる国・ブラジル
パッポンのゴーゴーボーイ
タイのプータにモテる条件
世界マズい物紀行
アウシュビッチとビルケナウ
カンボジア キリング・フィールド
体臭文化
計算できるか?
「安い」が利点のバングラディッシュ航空
海外ブラックロード―最狂バックパッカー版(amazonリンク)

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2009年05月06日

「ウェブ進化論」梅田望夫 筑摩書房

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ちょっと前にだいぶ流行っていた本。タイトルがタイトルだけに、更に流行りモノに踊らされるのが嫌いな(時々、思いっきり踊っていたりもするのだけれど・・・苦笑)私としては、ほとぼりが冷めるまで読むまいと思っていた本です。

正直この手のIT系の本って、ゴミが多かったから・・・ネ。

もう、今なら誰も読まないだろうし、本書で書かれたことをさめた視点で眺められる時期だと思い、暇つぶしに読んでみました。

amazonの書評を見てたら、批判やマイナス評価が多かったですが、私には信じられません。私は、本書は読むに値する価値があるし、時代の、技術の転換点を本質的に捉えた素晴らしい啓蒙書だと思います。お薦めでぇっす。

技術屋さんが視野狭窄的に、こんな本、意味ねえよ〜的なことを言わんとする気持ちも分からないでもありませんが、現在進行中で変革していく社会を、これだけ的確に表現している本は滅多にないと思いますよ〜。こちら側とあちら側というのは、まさに今のクラウド的なものに繋がるわけだしね。

既存の規制の枠の中で、既得権益として無能な方々が利益を得ている仕組みが壊されるので、圧力かけてつぶそうというのは、いつの時代でも見られる反応だけど、確かに徐々に壊れているのを実感しますね。

失われる素晴らしい伝統や価値観も確かにあるけど、それよりは新天地の可能性にこそ、かけたいものです。IT系を含めてベンチャーをはしごしてきた私ですので、そりゃ楽天主義でなければ、とてもじゃないが、生きてこれませんって。何から何まで自分でやる苦労してきたしね。

マーケティング、メインのはずが事業計画立案やったり、バイヤーやったり、何故か弁護士と裁判の打ち合わせや資料作成してたし・・・。何でもやったので、何でもできる自信はついたけど・・・専門性ってなに???

それはおいといて。
本書では、googleをITの持つ潜在的な革新性、既存の枠に対する超越性の象徴的体現者として高く評価しているので、なおさら一般社会の反応としては、賛否両論になるんだと思う。でも、私もやっぱり凄い会社だと心の底から思います。

そもそも私、ヤフーや楽天、使っているけど、嫌いだしね。google万歳!の工作員だし・・ちゃうって!

だって、日本でyahooや楽天に人が集まるのって、自分で何事も判断できず、老舗の名前やブランド、雑誌に出ていたから・・・レベルで物事を決める日本人の寄らば大樹つ〜か、人に頼り切った甘えた性根が見え隠れして、大嫌い!!

wikipediaの件もあれに書かれていることをうのみにする人ってどうよ? マジ、そんな人にアレコレ言って欲しくないですよね。つ〜か、ネットは使い方を分からない人には、猫に小判、豚に真珠以外の何物でもない!

性善説に基づく究極の理想主義、一つのテスト結果としては素晴らしい想像以上の出来だと思いますよ。ネット利用者、参加者数が増えるに従い、利用者・参加者のボトムレベルが低下し、性善説が揺らぐことはあっても、ゼロよりははるかにイイ。

そもそも私自身もネットで検索して調べたりするが、wikiの場合は、まずざっと見て、関連書籍や関連リンク先をチェックする。政府機関等の公的サイトや企業系のサイトは、比較的正確だと思われるのでそれらを参照しつつ、できる限り本でも確認する。

本は、しばしば言われるように出版されるに当たりコストが発生し、著作者・出版社側の名誉もあるので、その筋できちんとした名の通った(大手の出版社という意味ではない? どうしょうもない本ばかり出している大手も多数ある)ところから出ている本を読み、そこで紹介される関連書籍を当たれば、概ね一通りの内容は、分かるだろう。

この作業をどこまでやるかは、調べたい項目の利用目的や利用レベルに応じてケース・バイ・ケースだが、ネットで調べたものは、ある程度疑ってかかるのは常識だろう。

その意味では、ある程度分かっている人には有用だが、何も知らない人が初めて調べるのは、相当意識してやらないと駄目だろう。その辺を勘違いしている人が実に多い。

wikiに書かれている内容は、私は大変有用だと思っているが、せいぜい7割の真実があれば御の字と思っている。物事を調べるとっかかりになれば、いいぐらいでなければ、無知の再生産になるかもしれないのがネット検索だろう。

ふと以前知ってた機械翻訳ソフトの会社のことを思い出した。モノを知らない人は、翻訳ソフトは、外国語ができない人が使うものと勘違いしているがそんなことはない。一番使うのは、実は翻訳のプロなのである。

彼等は、外国語の意味は分かるが一から日本語の文章を書く手間を省くためにソフトを常用し、語学が分かるからこそ、機械翻訳の欠点を熟知してその部分だけを効率的に、自分で翻訳して成果を挙げるのである。

外国語を知らない人が翻訳ソフトを使うのは、どんな誤訳をされるのか想像さえできず、いくら見ても判断できないので正直これほど恐ろしいものはないのですが、できない人ほど、安易に翻訳ソフトや無料の翻訳
サービスを使うので無知のうえに無知を重ねてしまったりする・・・。

また脇にそれたので本論に戻します。

日本の新聞記者とか、よおっく注意していると外国の記事を誤解して分かったようなこと書いている場合を散見します。出典が記されていれば、英語とかなら原文で確認しないとおや?って思ったりします。

常に情報は、確認しなければいけないのですが、しない人がほとんですねぇ〜。逆にそれをする前提で考えれば、ネットの有用性は、まさに革命的だと私は思っています。

googlebooksearchやgooglescholarとかって、夢の実現に他なりません。勿論、著作権者への正当な代価として金銭や評価をないがしろにするのは論外ですが、そういったものがクリアされる限り、人を人たらしめているのは、まさに知の共有だと私は思うので心の底から感激しちゃいますねぇ〜。

(ただ、web2.0とかマーケッターが好きそうな用語は、実のない虚飾のイメージを持っていますけどね! そんな言葉遊びには付き合わない主義です。セカンドライフも以前、速攻でアカウント取ったけど、一週間で辞めたし、twiterも暇人以外やってらんないと思っています。ずいぶん前に私も登録したけどね)

本書では、リアル世界で発生するコストがネット世界では限りなくゼロに近い水準にまで低減できる場合があり、それによって、自由な社会(理念上有り得ても実現できなかったイデア的『民主主義』)が生じつつあることを示唆している点も興味深いです。

有象無象の意見も多々あるのを承知の上で、従来、表現するには、一部のマス・メディア組織に属するか、しかるべき制度に則ったり、社会的認知を受けなければ表現できなかったが、現在の状況は、発言者の絶対数の増加に応じて、しかるべき発言をする(能力・見識)に値する人で従来発言する機会が無かった人が発言することが可能になった点を指摘していた。

そして、俗にいう『プロフェッショナル』がプロの既得権益にあぐらをかいていた状況に、常に素人の意見が並列して比較されることでプロは名目ではなく、実質でプロであることを常に立証し続けることを要求されるのが現代だと述べている。

情報の爆発的増大の中で、究極的民主主義の下、評価されないものはドンドン切り捨てられていく。その際、最後まで残れるプロはそれほど多くないと思えるのは、私だけでしょうか?

私も含めて人々はほとんどTVを観なくなり、友人は新聞さえ読まなくなったらしいが、それでも情報そのものは増大の一途を辿っている。日々に流されるのではなく、一歩引いた視点から日常の現象を見直す契機になるかもしれない価値ある一冊が本書だと思います。

私はもう10年近く前にブラジルのホテルから日本の友人にe-mailを出して、それが届いた事に感動したが、今では普通に海外の古書店に注文して、送料さえ出せば、国内で購入するよりも安く、早く入手できる時代です。

これも結構前になるが、ロンドンのher majesty theaterでのphantomのチケットを日本の大手旅行会社経由で取ろうとしたら、正規料金に手数料込みで、高い値段を提示されたうえ、おまけに席が取れるか確認してみないと分からない、しかも座席も特定できないとふざけたことを言われたことを思い出します。某○TBさんとかね。

直接、ネットで劇場のチケットオフィスで席を選んで予約したら、シャンデリアの落ちてくる席やドレスサークルの最前列センターをかなり安く取れました。

こういったことは、今ならもう常識になっていますが、当時は震えるほど感動しました。技術の素晴らしさと今後の無限の可能性に!

本書は、その感動をふつふつと呼び起こします。本書だけ読んでも実感できないかもしれませんが、リアル体験のある方なら、きっと共感してもらえるでしょう。

本書が出て時点で、これだけ的確な予想と方向性を提示していたのは、IT業界では立派だと思うんですけどねぇ〜。今、読んで現状を再認識していいと思います。私的には、大いに人に薦めたい本です。

勿論、どんなものにもつきもののマイナス面への指摘は甘いかもしれませんが、新しい事をする際、人は必ず不安になります。リスクがつきまといます。

しかし、性善説と楽観主義、問題が起きた時点で必ず解決できるという強い意思で進まなければ何事もできません。私はそう信じています。本書の著者もそうお考えのようです。

あげあし取る暇あったら、とにかくアイデアを実行しろ! そう思える人には、是非お薦めしたいです(満面の笑み)。
【目次】
序章 ウェブ社会―本当の大変化はこれから始まる
第1章 「革命」であることの真の意味
第2章 グーグル―知の世界を再編成する
第3章 ロングテールとWeb2.0
第4章 ブログと総表現社会
第5章 オープンソース現象とマス・コラボレーション
第6章 ウェブ進化は世代交代によって
終章 脱エスタブリッシュメントへの旅立ち
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)(amazonリンク)
タグ:書評 IT
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2009年05月02日

「週刊 金融財政事情 2009年3月9日号」

ちょっと前から気になっているスコアリングモデルについての記事があったので、ちょこっとメモ。

スコアリングモデルはなぜ当たらなくなったのか―――監査法人トーマツ 八ツ井 博樹

上記の解説では、モデルの構成要素のうち、観測期間と業種の考慮にポイントを置いて、スコアリングモデルでのデフォルト予測が最近、著しく外れている理由を説明していた。

ここでいう観測期間とは、モデル構築時の母集団データの観測期間で通常は1年を指し、非デフォルト時の決算書情報を利用して、その時点からどれくらい先までのデフォルト事象を判別するのかを意味する。

著者の主張では、観測期間は1年という短期でのデータに基づいた予測なのに、そもそも長期の貸出判別に適さないという。実に当たり前過ぎる話だ。

つ〜か私は与信には関わったことがないので知らないのだが、現実の世界でそんなしょうもないモデルを使って、本当に判断している、していたのだろうか? 疑問でしょうがないのですが・・・???

私が通販で販促対象としての顧客セグメントをしている際には、最低でも数年レベルでの購買履歴に、種々のスタティック・データを加えて統計的に処理していたものだが・・・最先端の金融って、統計学の基本書から勉強したほうがいいんじゃないのかと心底思った。

業種別に、モデル自体が異なるというのは、もっとも話ですが、モデル自体が異なるのに、そこで出てきた数値だけを採り上げて、一定数値に対して機械的に同じ与信レベルを付与するのは、そもそもおかしいでしょう?

著者は時系列的なブレとして、業種毎に出てくるスコアの時系列的な安定度を問題にし、一定程度のプレミアムを与える(とか、ポートフォリオで相殺させる?)など提案しているが、根本的におかしくないだろうか?

そもそもモデルが違うなら、出てくるスコアの値が有する意味が違うので、それをモデルの違いを超えて、同一尺度で評価しようとすること自体に無理があると思うのだが・・・・。(卵を同じかごに入れないといった分散投資は、今回の金融危機で机上の空論に過ぎなかったことをさんざん露呈しているジャン)

確かに業種別に統計処理し、それぞれのモデル別の差異を求め、そのプレミアムを求めることは数学的にできるだろうが、そのプレミアムの意義はなんなのだろうか?

単なる裁定理論の問題とするのかな? 私的には意味不明だ。

スコアリングによる評価は、あくまでも補助的な定量的手法の一つに過ぎず、金融機関独自のノウハウに基づく定性的手法との相乗効果においてのみ、価値が生じるというのは、実務を知らない私の理想論なのかもしれない。

でもさあ、いつも思うのですが、内容を理解していない人がPC上のソフトでそれらを使用して、もっともらしい書類はできても、そんなものに価値はないと思うだけれども・・・。

今回の金融危機を出すまでもなく、CDSだって、結局誰も理解できていなかったんでしょ。そりゃ、数式を理解できる人は一部いたにせよ、それが本当に意味する事(本質的問題)を誰も分かったいなかったのが真実だと思います。

プロはえてして業界の常識から、離れられないからね。

しっかし、世界はいろんな意味で面白いですねぇ〜。知りたい事が多過ぎて、いろんな本読んでも、あれこれ調べてもキリがないです。知れば知るほど、世界は広がりますしネ(笑顔)。

私個人も大変なことは大変だったりしますが、世界の動きは、大変刺激的ですね。ワクワクしちゃいます♪

さて、GW中は、温泉に浸かってC言語とフランス語のお勉強を頑張ろうっと。来年は、フランス語で翻訳に着手!(ってのが目標ですね)

ブログ内関連記事
「週刊 金融財政事情 2008年7月7日号」
「週刊 金融財政事情 2008年7月7日号」補足メモ
タグ:雑誌 金融
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2009年04月21日

「暗黙知」の共有化が売る力を伸ばす 山本 藤光 プレジデント社

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だいぶ前に流行ったナレッジ・マネジメント。そのタイムリーな時期に出版された本の為、玉石混交を前提に期待していなかったのだけれど、本書は大当り!の一冊でした。

上っ面だけでもっともらしいことばかり言うコンサルティング系の方々とは違い、実際に企業の現場で地べたをはいつくばって行動を起こし、周囲を巻き込み、成果を挙げ、社内に大きなうねりを生み出すまでの姿がリアルに描かれています。

業界としては、ちょっと馴染みのない医薬業界のMR(医療情報担当者)が一方の主役です。営業の末端である彼らの業績が低迷していることに端を発し、その原因を探る部分から、本書では実際にどう仮説を立て、行動し、集めた情報をどう分析し、それに対する対処を行ったか、具体的に紹介されています。

業績低迷の原因として、それが管理職である上司の教育不足であることが判明すると、それに短期的に対処する為、各支社のトップMRを集めて、現場のMR育成プロジェクトを立ち上げます。

明文化された形式知(マニュアルや各種医療文献等々)が活用されず、MR個人の我流の努力に任されていた状況を一変し、できるMRが有するまさに暗黙知を徹底した現場での同行によって、伝えていくその試みは、NHKのプロジェクトXなんかより、よっぽど面白いです!!

また、方法論を試行錯誤させながら、教育をする側も格段に成長し、自らの有する暗黙知を、誰もが理解できる形に明文化・共通化し、それを更に実践することで血肉化していくプロセスは、まさに王道でしょう。

私にも経験がありますが、以前バイヤーになりたての頃、イロハを教えてくれた上司が会社のトップバイヤーでした。彼は独自のマーケティング理論と実体験を踏まえて、たった一人で教育用の育成マニュアルまで作り、ロジックと徹底した体験を通してやる気のある人間なら、ほんの数ヶ月で、すぐにその道数年以上のレベルにまで育てあげてました。
(勿論、やる気があればの話です)

周囲の先輩は、前任者から引き継いだことをダラダラする人達ばかりで正直5年やっても10年やってもスキルがほとんど伸びませんし、業界知識や製品知識も増えません。私もほんの三ヶ月で、あっという間に革製品については社内で一番詳しくなりました。鞣しや革別の特徴、産地、流通過程、業者の力関係等々、どこだって狭い業界です。やれば、一定レベルまではすぐに上達するものです。(その上にいくには、もう尋常じゃないエネルギーと時間を必要としますけどね。)

もっとも私を指導してくれた人物は、仕事もできるし、情熱もあるのですが、それゆえかダラダラ仕事している人が無性に許せないらしく、徹底的に批判しまくって、社内で浮いてしまっておりましたが・・・。

そこまでは行き過ぎですが、私がまさに経験したようなことを企業という組織でやっているのが、実に興味深いし、それをケース・スタディとして社外に公表しているのが実に非凡です!

個々の企業レベルでは、日本の会社って結構持っていたりするんですが、表にというか公の場所には出さないし、出てこないんですよ〜ホント。

かつてのGEのウェルチさんとか、ヨダレを出して喜びそうなプロジェクトです。本書を読んでいて、改めて「TOYOTA'S WAY」は、これらを全て取り込んで、更に上をいってるなあ〜と感じました。本書は本書で素晴らしいんですけどね。

今の職場は、ベンチャーであることを差っ引いても、社内での情報共有化、末端での士気は、おせじにも高くないなあ〜。もっともどこでもやる気の無い人はいるし、使えない人もいたけど、それでも会社としては伸びているのは、やっぱり経営がうまい仕組みを作っていると思いますね。

個人的には、新規事業や業務フローを長年作ったりしてきたので仕組みを作る仕事って大好き! 小さい会社だったし、自分の部署が社長直属だったから、常に経営視点で眺めてこれたのは幸いだったかもしれません。

現場での抵抗を受けながらもプロジェクトを進めるプレッシャーは、企業規模が大きくなるに比例して増大するだろうから、本書の人達は、並々ならぬ苦労されたんでしょうね。いやあ〜、本書の端々にもそれらが伺われます。だからこそ、より実際的で参考になると思います。

そういやあ〜コンサルティング会社の奴も以前言ってました。とにかく現場の古株の方々が、新しい試みを試す前から否定し、業務フローを変えようとしない。ちょっと前の言葉でいうなら、『抵抗勢力』であり、彼らをいかにして押さえ込むかが、業務改善・経営の効率化を実現するか否かのポイントだとネ。

私も相当苦労したクチですが、大変勉強になりますね。その後、中国や韓国の人と仕事した時にも、勉強になりましたし・・・。

うっ、余談が過ぎましたが、一時大量に出回っていた中身がなく、うわついた理想論だけのナレッジマネジメントではありません。泥臭い、現場どっぷりの中で生み出された汗の結晶みたいなモノですね。

一例ではありますが、それをすぐに自社で使えるわけは当然ありません。でもね、自分のところで腹をくくって、失敗する場合の責任をかぶってでも変革しようと思うリーダーには、きっと得る所のある本だと思います。辛いですよ〜想像以上に。

楽したい方には、絶対に不向きなお話です。でも、私はこういうの好きなんですよ〜(笑顔)。個人的には、強くお薦め!!
【目次】
序章 なぜ会社のノウハウをさらけ出すのか
第1章 顧客にいちばん近いところ
第2章 人ベースでの変革に取り組む
第3章 社長直轄「SSTプロジェクト」の誕生
第4章 何ができるか、何をすべきか
第5章 活動の基本設計が決まった
第6章 プロジェクトが本格的に動き始めた
第7章 第一サイクルの終了とその検証
第8章 追加された新たな使命
第9章 プロジェクトは「個人の知」を「組織の知」へと変えた
第10章 SSTが現場に定着させたこと
第11章 日本ロシュのナレッジ・マネジメント
終章 企業を変えた「知の共有」が始まった
「暗黙知」の共有化が売る力を伸ばす―日本ロシュのSSTプロジェクト(amazonリンク)
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2009年03月28日

「ザ・マインドマップ」トニー・ブザン ダイヤモンド社

少し前に流行った本です。この手のものは、過去に読んだ限りではあまり有用であったことはなかったので読む気は無かったのですが、たまたま手にとったので読んでみました。

連想と、色を使ったイメージの広げ方に特徴があるかな?

人の脳の素晴らしさの一つに、『連想』による無限の結び付きや発想があることを有名ですが、本書はそれを一定のルールで表現することを提唱している。

勿論、本書内の表現では自由な発想というが、紙に書いている時点で既に制約であり、それを枝の太さや間隔までゴチャゴチャ言われて、とても自由とは私には思えない。

それに色付けだけど・・・いちいち何色もの色を持ち歩くこと自体が私にはストレス。メモは、好きな時に、いつでも書ける単色の方が個人的には好き。

本書内で目にする図版のどれもが私には、醜悪に見えて、ほとほと嫌気が差したので結局、実行に移す気になれず、読み飛ばしました。感性的に本書は私には合わないと思う。

そしてどうみても効率的に思えない章立て(文章構成)や、無駄にスペースをとった紙面がかなりいらつく。

本書は私にとっても全く価値のないものでした。まあ、こんなもの読まなくても連想はお得意だしネ♪

このブログ自体がダ・ヴィンチ・コードを出発点に、キリスト教やらテンプル騎士団やら、異端などを経て、シャルトル大聖堂を分岐点にゴシック建築や中世哲学、聖人伝とあらぬ方向へ枝葉が伸びているくらいだから・・・・私自身同様、なんとも節操が無い(苦笑)。

ブログの各記事につけたりする、「ブログ内関連記事」自体が何気に私的な発想のつながりを再認識する為の行為だったりする。

それに記事を書くにあたり、無駄に(!)長い前置きは、自分の中でのそもそもの結びつきを文字的にメモしておくもので、項目(記事)毎の関連を文章の前後で期せずして、図っていたりするんだけど・・・。

まあ、自分にはこれが効果的だからOK!

この手の発想法は、自分でいろいろ試行錯誤して見つけ出すのが一番でしょう。その為のtryの一つとして、外部から得たもの(本書のようなもの)を試すのは悪くないかもしれません。ただ、自分が良さそうと思えればの話。

私的には、完成した図が汚くて、生理的に合わないのでイヤ!
拒否感情が芽生えるのを試す気にもなれませんので、一度も本書のやり方ではやっていません。やる気になれなかったので。

以下、個人的な発想に関する思いつきメモ:
1)キーワードを列挙
2)キーワードに関連する単語、そのキーワードに含まれる下部構造内の単語を列挙
3)上記で列挙した単語をグルーピング
4)グループ毎に並び替え、書き換えつつ、キーワード追加
5)それぞれのグループから上位の全体を逆に、再構成
6)全体から、各グループを眺めて欠落部分を追加・修正
7)効率性の基準で(調整順序も含めて)、各グループへの処理手順を作成
8)全体の作業フローの中で適宜、見直し
こんな感じかな?

プログラムだったら、アジャイル開発みたいな感じでしょうか? ちょっと思いついた部分、部分で少し形にして様子見しながら、修正して部分最適を達成し、各パーツを組み合わせながら、全体最適をうかがう・・・みたいな? (本当かどうかは、まあ、置いといてね)

そういやあ〜、今週作っているかなり無理のある作業スケジュール用のツール。そもそも完成イメージが固まってないうえに、定型化できない?してない?ルールのもとで個別に処理する項目があり過ぎで、いっそのこと直接手入力した方が良さそうな気がするけど・・・。

それを言ってしまうとみもふたもないが、まさに部分部分を作って、実際に動かして見せながら、担当者自体に仕様を確定してもらいつつ、作っていくので結構、大変。

日付けの処理がこんなにも面倒だとは思わなかったなあ〜。まあ、いい勉強になります。workday関数でも思ったけど、VBAって無理なことして動かしてるなあ〜と驚きました。来週、サンプルソースでも挙げようっと。
【目次】
第1部 脳は驚異のメカニズム
第2部 脳の力を全開にする準備
第3部 マインドマップの作り方
第4部 マインドマップ活用法
第5部 マインドマップを使いこなす方法
第6部 付録
ブログ内関連記事
「成功者の絶対法則 セレンディピティ」宮永 博史 祥伝社
「超」整理法 野口 悠紀雄 中央公論社
「分類する技術が仕事を変える! 」久我勝利 日本実業出版社
「手帳・メモ・ノート200%活用ブック」日本能率協会マネジメントセンター
「脳が若返るメモする習慣」米山公啓 中経出版
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2009年03月23日

「ウチのシステムはなぜ使えない」岡嶋 裕史 光文社

私には文句無く一押しの本です。自分がシステムの発注側で新人や部下がいたら、「とりあえず、これ読んでおけ」と自腹で購入して渡すと思います。

少なくとも私がいたベンチャーである中小企業のシステム開発では、本当にここに書かれた内容が現実として起っていました。一時ソリューシュン・ビジネスとか提案営業とか流行っていましたが、何かありませんか?的な御用聞きばかりで業務効率の改善につながるような提案をしてくれた業者さんは皆無でした。

(念の為、言っとくと素晴らしい会社もあるんでしょうが、コスト的に高くて近江商人がオーナーのベンチャー企業じゃあ、相手にしてもらえなかったというのも事実の一端だったりする)

そうかと思えば、他社と変わり映えしない自社製品カタログを持って、こういうのができます、ああいうのができますといいながら、通販業界固有の定型業務さえ理解しておらず、こちらが振った課題にまともに回答できないところがほとんどでした。正直、使えなかったです。

某○SKさんに至っては、アジア発の売り先に当社を選んでくれてまさに『人柱』にしてくれたりしてもう大変! マニュアルが英語なのはまだしも当初の仕様書に書かれた内容が全然実現できていない製品を納品し、誰も使わないまま毎月何10万円ものリース代だけが払わされる結果に・・・。

そのせいで上司は、責任をとったのか不倫がこじれたのか会社辞めちゃうし・・・その後釜で部長になった私に経理担当役員が泣きついてきた姿を今でも思い出します。なんだかなあ〜。使えないくせに開発期間ばかりはしっかり一人前にとり、納期はズレズレで社長が切れてたなあ〜。

他のシステム開発も似たり寄ったり。当然、納期なんて一度たりとも守られたことなかったような・・・?あまりにもひどい遅延に支払い止めて、追い込みかけたことが何度あったことか・・・。短気な社長は一日に何回も進展状況の確認をしにくるが、私知らないって・・・そのシステム発注したのは、逃げた元上司だし・・・。

私の場合、発注側だったことが多いのですが、ソフト開発会社にもいたことがあり、仕様書に書かれていないことを平気で作り込むプログラマー(SE含む)には大いに泣かされた経験もあります。何故か、韓国や中国の発注先のプロジェクト管理&テスターまでする羽目になり、言葉以前に、思考方法の根本的な違いに、胃に穴あきそうになりました。
(管理者権限のないアカウントでインストールして使用させる為に、強引に一時的にアクセス権限付与するって、それ完全にルール違反! つ〜か、ほとんどマルウェア的な行動のような???)

う〜ん、それがあるからベタなプログラマーやSEっぽい仕事には関わりません、私(笑顔)。

まあ、私のことはさておき。
開発系と運用系の違いについては、私も漠然と感じていましたが、本書の主張に大いに同感です。開発側のバグを全部押し付けられて、どこにも当たれず、それでいて責任だけは負わされる。救われないような気がしてなりません。新しいシステムを作るというのは、やっぱり単純にモノを生み出す以上、楽しい♪と思うんだよぇ〜。
(たとえ、どんなに問題があったにせよ・・・)

一方、運用系は深夜でもなんでも、システムを止めることができない昨今、通常の業務中にはまして影響させるわけにもいかず、しわ寄せは担当者の涙・涙へと押しやられます。

確かに、システム部門にいた時、GWや年末年始、お盆に休むなんて考えられなかったもんねぇ〜。業務への影響を極力減少させられる時期だけに、いつもシステムのテスト稼動やパッチ当て等々、業者さんと一緒に徹夜していたことを思い出しました。

休日に休めず、無事稼動しているのを見届けて、代休で平日に休んだ時に限って、トラブルが発生すると連絡来るし、なんだかなあ〜。国内のどこにいても呼び出させるのでそれが嫌で海外旅行に行き始めたぐらいですし・・・。今は海外に行っても追いかけられてきそうで嫌な時代ですネ。

そんなこんなも含めて、本書は実に示唆に富む内容だと思います。勿論、実際に仕事してれば、これぐらいの内容みんな知っているし、経験しているはずですが、新人だったら、是非事前に知っておいて欲しいと心から思いますね。本書のレベルさえ知らないまま、とんでもないことになっている人、実にたくさんいらっしゃいます。ホント。

とんでもなく使えない業者とかもざらにいますから・・・マジに!!

もっとも、それに輪をかけてよく考えもせず、あれしたいこれしたいと希望だけ出して仕様を詰めもせず、実装した後に、平気で根本から変わるような仕様変更を当然として要求する現場など、社内もヒドイんだけどね。逆の業者の立場だったら、こんなはした金に短納期でできるかと切れんばかりかもしれませんが・・・(合掌)。

まあ、今の職場で業務用ツールの製作依頼されてるのも、たぶんにこれらのミニチュア版の問題は内在してますけど・・・まあ、家内製手工業的な部署内作業なんで、なんぼかマシです。ただ全社的観点から見ると、本当はどうかなあ〜と思いますが、過渡期である以上、しかたないのかなあ〜。

どうも自分のお粗末な経験やらなにやらでラチのあかない文章になってしまっておりますが、システム絡みのことを書いた本としては、私が読んだ中で一番有用です。

もう速攻で役立ちます。研修用にまず最初に読ますべき教材ですね! 素直に読んでいて大変面白かったです(笑顔)。
【目次】
第1部 SEという人々
 SEという生き物
 開発系の人々
 開発技術者の周縁の人々
 運用系の人々

第2部 SEと仕事をするということ
 間違いだらけのIT企業選び
 システム開発を依頼する
 SEへバトンタッチ
 システム開発の工程を追う

第3部 ユーザとSEの胸のうち
ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「プログラミングでメシが食えるか!?」小俣 光之 秀和システム
「プログラミングでメシを食わせろ!!」小俣 光之 秀和システム
「SEのフシギな生態」きたみ りゅうじ 幻冬舎
「SEのフシギな職場」きたみ りゅうじ 幻冬舎
「ソフトウェア入門」黒川 利明 岩波書店
posted by alice−room at 22:06| Comment(2) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスB】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月14日

「プログラミングでメシを食わせろ!!」小俣 光之 秀和システム

幾つか似たようなタイトルで本を書かれている著者が、経営者(管理者)的視点から見た組織運営に関する本です。

確かに、プログラマーとしての一技術者の側面と経営者としての側面を踏まえ、いかにバランスを取り、会社全体の中で成果を挙げる方法を述べられています。

いかにももっともだと思いますが、率直な感想は「当たり前過ぎる!」ジャンって感じです。

実際に仕事をしていて、人を使う責任者にあるまじき管理能力のない方はまま見られますが(自社でも他社でも)・・・、できる管理職なら、絶対に身に付けている必須レベルの内容です。

だって、『管理』を職務とするのが管理職なのですから!

日本の会社では、管理という職務内容を知らないまま、管理職をされている方があまりにも多過ぎるので困ったものですけど・・・。

本書でも書かれていますが、例えば、部下への仕事の振り方や、実力プラスαの課題、最悪、部下が出来なければ、自分が肩代わりしても納期までに完成させることなど、基本中の基本でしょう。

その為に新人が入った当初は、一時的に仕事量が2.5倍ぐらいに跳ね上がり、洒落にならなくなるもんです。なんとかかんとか、それを育ててルーティンは部下にほとんど振れるぐらいにならねば、管理職は継続できないでしょう。

昨今、経営の合理化、効率化という題目を唱え、組織をフラット化して見かけ上のコストは落とすことで労働生産性を挙げたと勘違いする事業企画部などがありますが、あれって愚の骨頂でしょう。

現場に本来の職務以外を振ることで、短期的な間接費は減少しますが、時系列を取ってみれば分かりますが、長期的には現場の生産性が落ちてきます。

最終的には現場で追加費用(残業代、外注費等々)が発生し、本来の作業効率も落ち、全社的なトータルでも効率が悪くなる事もしばしば生じています。

行き過ぎた職務の細分化や肥大し過ぎて無駄な仕事を生み出す間接部門のスリム化など、良い側面もあるでしょうが、程度問題であり、バカの一つ覚えのような『プレイング・マネージャー』など、労働生産性を下げる最たるもののように感じます。

勿論、現場というか部下の仕事を理解していない or 理解できないのでは困りますが、管理職がメインでその現場仕事をやってたら駄目でしょう。それは管理職ではないと思います。

まあ、綺麗事ではなく、目の前に納期があったら、それが最優先なのは当然ですが、それをなんとかなる方向に持っていこうとさえしない、今の日本企業が心配ですね。

身の回りを見ても、自分の友人達の話を聞いても、段々方向性が違う向きに進んでいく潮流を感じてなりません。これが時代なんですかね。

私が無知で古い考え方なのかもしれませんが、とりあえず、淡々と仕事をしつつも時代を、企業を見ていきたいです。

すみません、全然本書の内容からそれてますね(苦笑)。
内容を戻します。

本書は、管理職としての心得の基本を書かれています。でも、思い付きを箇条書きにしたレベルで、備忘録相当ですね。

こういうのを全然意識した事のない、名ばかりの『管理職』なら気付きになるかもしれませんが、個人的には役に立ちませんでした。

一応、技術者としての管理職を対象にしているのですが、基本は普遍的な管理職としての心構えです。ぶっちゃけ、技術者がこれ読んで面白いと思うのかなあ〜?

私的には全然お薦めしません。
【目次】
プログラミングと意識
プログラミングと組織
プログラミングと会話
プログラミングと人
プログラミングと環境
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posted by alice−room at 08:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスB】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月04日

「ビジネスプロフェッショナルの仕事力」日本経済新聞出版社

いわゆるこの手のビジネス書を読んだことがない人なら、価値があるかもしれませんが、普段からこういう系のハウツー本 or ノウハウ本を読んでいる方には、お薦めしません。

章毎に異なった人が書かれていますが、どっかの雑誌で何度も見たような人が多く、書かれている内容もかなり使い回しになった内容です。某勝間氏やレバレッジの人とか・・・。

そもそも分量の少ないビジネス書ぐらいは、横着をせず、著者が一冊ちゃんと書いているものを読んだ方がいいです。1冊が章になっている分だけ凝縮されているのではなく、薄っぺらくなっている感じです。

outputたる結果から考えて、それに役立つスキルを身に付ける。でもって結果を出すとか・・・まあ、何を今更なこととかばかりです。特に戦略的にどうとか仰々しい修飾語や前置きばかりで、正直使えないって感じがします。止めといた方が無難。

見覚えのある部分を飛ばして、知らない部分だけ読んでも20分もかかりませんでした。そして、知らない部分については、自分で役に立ちそうと思えた気付きは全く無しでした。

以前も似たようなビジネス書をまとめたような本を何冊か読みましたが、一冊として価値を意味出せるものはありませんでした。本書もタイトルだけで決めて失敗したクチです。

同じ読むなら、定評ある(とりあえず売れていて評判の良い)ビジネス書を読んだ方が良さそうです。
【目次】
第1章 情報を使いこなす力量で差がつく
第2章 ライバルの前例をレバレッジする
第3章 ナレッジを発信して相乗効果を狙う
第4章 チームを活性化させる情報の仕掛け
第5章 “心”が消費と生産をクリエイトする
第6章 ウェブ革命が働き方を進化させる
第7章 情報が錯綜するなかで決めきる力
特別付録 ツールを使って情報活用を実践する
ビジネスプロフェッショナルの仕事力(amazonリンク)


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posted by alice−room at 19:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスB】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする