
先ほどの(ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂の隣にある)サンタ・マリア・イン・アラチャリ教会の横というか裏口から、カンピドーリオ広場へ繋がり、それはそのままカピトリーニ美術館への道となっている。
写真はミケランジェロが設計したカンピドーリオ広場。

サンタ・マリア・イン・アラチャリ教会を裏から写したところ。


こちらは教会裏から、広場へ向かうルート。

「LUX IN ARCANA」の幕がかかってますね。
現在、開催中の企画展の紹介です。

でもって、いよいよ待望のバチカン秘蔵記録を拝見に企画展入口へ♪
それだけを今回の旅行の最優先課題とし、ミッションとしてきただけに期待大でした。
だって、他の予定を全て調整してこの企画展開催時期に合わせたんだから・・・。

基本的に写真撮影禁止だったので、内容は購入した図録より抜粋。
値段は安いけど、1キロを軽く越え、大変重く、且つ分厚く、また部屋の床が抜けそうで心配(オロオロ)。

是非、ダ・ヴィンチ・コードのラングドンではないが、ここで資料を読んで過ごしたいものですね。
その為だったら、ラテン語お勉強もする(!)かも?(笑)

この写本はモノクロの写本が多い中では、綺麗でインパクトのあるイラストでした。
骸骨だもんね。

バチカンを現在も守護するスイス衛兵の由来に関しての記録文書です。

こちらはテンプル騎士団に関するもの。

一番見たかった、テンプル騎士団の裁判記録。
バチカンの秘密図書館から、数百年ぶりに発見され、一躍脚光を浴びたあの文書です。
実際の展示では「異端」をテーマにしたコーナーで、ルターや火炙りになった教科書によく出てる人物達に対して異端を宣告した文書と並んで公開されています。
特に、このテンプル騎士団関連の裁判記録は、巻物として長さが60mもあるそうでしかもその長さにびっしりと文字が書かれています。
元々が罪の無い者をフランス王の政治的策略で貶めた謀略の結果の為、ありとあらゆる罪状を列挙し、こんだけの罪を犯している可能性があるんだから、どうあっても有罪でしょ?的なノリだったようです。
展示内容は、高い位置から、斜め下にスクロールを伸ばして5~6mぐらいの長さを公開し、その巻物の長さを伝える演出でしたが、う~ん、率直な感想では微妙だったりする。
そもそもですが、この企画展、観に来ている人が少ないんですよ。
世界中のその手(神秘主義者、オカルト主義者等々)のマニアやらオタクやらか、あるいは熱心なカトリック信者がいるかと思ったんですが・・・個人的には非常に意外でした。
ほとんど、たまたま美術館に来て、そこでやってるようだから、企画展も見たよ、的な感じの人達。
展示物への興味もあまり無さそうだったし・・・、実際、展示されている内容は非常に価値のあるものなんだけど、ラテン語の文字の羅列で読めないしねぇ~。ひたすら読めない文字びっしりと書かれた文書の展示だもん。
確かに見ている人には辛い。
実際、私もいまいち興味持てなかったのが多いし、初めて教皇領が生まれ・認められたオットー1世の公文書や現在のバチカン公国の独立が承認されたラテラノ協約だっけ?
そういうのもたくさんあるんだけど・・・内容の凄さに比して、見て面白いものではない。
コンクラーベの規則とかいろいろ、それこそ研究者ならたまらなく面白いのだろうけれどね。
無知な私には残念な感じでした。


まあ、人が多くてじっくり見れないことも想像してたので、すいている中、ゆっくりと見れたことを素直に感謝すべきですよね。何度か公開された文書を繰り返し見て、とりあえず満足し、足も疲れ果てたので屋上へ上がる。
陽射しは強烈でジリジリするが、見晴らしは格別に良い。

こちらにも古代ローマ遺跡っぽいのが見える。
この屋上に通じるところには、カフェテリアがあり、パニーニやピッツアを売っているのでお昼も兼ねて室内で休憩。とにかくイタリアは暑くて大量の水分補給が必要。
余裕があれば、食事中ならワインだけど、とにかく1.5ℓのアクアを買ってあっというまに飲み干しました。
とにかく水分補給しないと持たないもんね。
混んでて同席させてもらったテーブルの人達は、フランス系カナダ人だったかな?
駄目だ、暑かった記憶しかなく何を話したのか覚えていない。
まあ、私は部分部分を聞き取るのが精一杯で、話していたのはあちらのおばさまとうちのツレの方だったりするんだけど。
食事して、水分補給をした後は、企画展以外の展示を軽く見ました。


モザイク画。





アッシジのフランチェスコのスティグマータですね。



受胎告知。

マグダラのマリア。

この手の輝石の加工は、フィレンツェが一番で今でも専門の学校があるそうですね。
ローマにあるようなものも、制作自体はフィレンツェ職人の手になるものとか。


真ん中上部のUFOみたいな形、分かるかな~。
今回は行かなかったパンテオンです。
まあ、何度か行ってるしね。今回は旅は、おしなべていささか通好みの場所に偏っています。
初めて行く人達は、きっと行かないであろう場所ばっかりですね。
でも、ほとんど全てが満足度がとっても高い場所ばかりでした。

元の出口が分からず、館内をあちこち彷徨っていて地下で撮影。
荷物を回収するべく最初の出口を目指してます。

ようやくカピトリーニ美術館を離れ、次の目的地へと向かう。
行きと違い、こちらの下り坂はなだらかでした。

すぐ隣にあった、先ほど上った坂は、やはり急で長いんだけどれどね。
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