2017年02月26日

「怪書探訪」古書山 たかし 東洋経済新報社

本書は装丁があまりにもつまらなさそうで、全く期待せずに読みだしたのですが、どうしてどうしてなかなかに多彩な内容が詰まっていて、大変楽しく興味深く読みました。

署名本というのも、やっぱり惹かれちゃいますよね。
その署名の為だけにプレミアを付けた価格で売っているものを買うほど、欲しいのではないのですが署名があればやっぱり嬉しかったりします。

澁澤氏の署名や阿部欣也氏の署名とか、荒俣さんの本等、何冊か署名本持っていますが、その署名についての調査のくだりは好奇心をそそられます。

あと、著者は結構、書誌的な事にも関心があるようで本書の「楊牙児奇獄」の話とかは、その本自体には関心がないんですが、書誌的な話が非常に面白かったです。

他にもあっと驚くような奇抜な内容の所謂トンデモ本みたいなものから、正統派的な古書まで実にその関心の幅が広くて感心しちゃいます。

私も本なら何でも読む方ですが、ここまで関心の幅は広くないなあ〜。
少しでも本に興味のある方なら、本書のどっかに面白いと思える箇所がありますので、読んで悪くないと思います。

ただね、平均して1日に3冊の本を購入って・・・。
いつ本を読むんでしょう???

勿論、古書好きにありがちなように全ての本を読んでいる訳ではなく、買うこと自体が耐え難い欲求になっていることも分かっているのですが、それでも・・・本、読み切れないじゃん!と思ってしまいます。

まあ、私も積読状態の本に囲まれながら、わざわざ図書館で本借りてきて、さらにネットやブックオフ、古書店で古書を買っているので偉そうに言えませんが、本の置き場所どうしているのか本当に疑問です。

私の場合、引っ越し後の荷解きに伴い、30〜40箱分のもう読まないであろう本達を売り飛ばしましたが、売る一方で購入した本がその合間を埋めていくので早くも置き場所に困っている状況なんですけれどね。

ああ〜古書店で本、買いたい。

そうそう、喜国氏の本棚探偵でもありましたが、本が手に入らないと自分で作っちゃうんだね。
やっぱり、本好きな人は!(と思っちゃいました)

私も気に入った本を2冊買って、1冊自分で装丁してみようかと思ったこともありましたが、着手していません。スマホケースは自作したのに・・・最近、なんかやる気がおきない・・・・orz。

まあ、家庭の事情もあるわけですが、今日は本読んで過ごしたいなあ〜。
家事、炊事、洗濯等、慣れないことで疲れている私だったりします(食事作ってないけれど、ワンちゃんのお散歩もあるし・・・)。

本書は手元に置いておいても良い本かと。
【目次】
第1章 古書の海に溺れて
1 トーマス・マンの署名本をめぐる冒険
2 戦後最キョウ仰天本『醗酵人間』 降臨!
3 『醗酵人間』 復活への遥かなる道のり
4 二六五万円の辞典の思い出
column 痕跡本あれこれ(1)

第2章 探偵小説と歩み始めた我が古本人生
1 日本探偵小説史を決定付けた二つの作品
2 我が古書道人生のスタート
3 『怪人ジキル』との出会いが無間地獄の入り口だった
4 満州で刊行された幻の探偵小説
5 古本人生最大の危機
column ある古本屋の思い出

第3章 日本仰天本
1 日本文化にも影響を与えた日本探偵小説の祖
2 文豪、UFO問題に挑戦!?
3 大衆文学キングが描くモンスター小説!
4 キング・コングについてもう少々
5 ツチノコブームの火付け役
6 「不倫」と「創造」と「雪男」?
column 痕跡本あれこれ(2)

第4章 海外 仰天本
1 スターリンに喧嘩をふっかけた男
2 哲学者vs.エスパー『視霊者の夢』
3 ハックルベリー・フィンがコレラ菌に!?
4 「ディクスン・カー本」蒐集の面白さ
column 音楽に歴史が刻まれるとき
column 著者は名詮自性?

第5章 ひたすら 仰天本
1 桃太郎暗殺計画
2 高度経済成長期日本をオナラで席捲した屁道マスター
3 アジアが世界を転覆させる!?
4 哀れポーの名詩がヘンテコホラーに変貌!
5 オペラと落語が兄弟!?
column 夜の神保町
怪書探訪(amazonリンク)
タグ:書評 古書
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「ブンブン堂のグレちゃん」グレゴリ青山 イースト・プレス

著者が若き日の頃、古書店でバイトをしていた日々の思い出を綴った漫画エッセイ。

古書店 or 古書あるあるなエピソードが書かれています。
基本、たいした内容はないのですが、何点か気になったものもありました。

・生田耕作氏が古書店に来てるのを書かれてました。

何冊か翻訳された本持っているし、本書にも書かれてたサバト館で出された本もうちの本棚にはあるのだけれど、正直私にはいい訳には思えなかったりする。
原作自体がつまらないのかもしれませんが、この人の翻訳は好きではなかった為、以後、関連する書籍を買わなかった記憶がありました。

・竹中英太郎の「百怪、我ガ腸(ハラワタ)ニ入ル」と記念館

昔かった覚えがあるのでこれも我が家の本棚のどっかにあるはず。懐かしい〜!
でも、記念館があるのは知らなかった。
それだけでも本書を読む価値あったかも?
 
竹中栄太郎記念館 山梨県甲府市湯村3-9-1

でも、著者はビブリオマニアや愛書狂とは違うので、ちょっと変わったクセのある女性による作品といった位置付けですね。お薦めはしませんが、悪くもないかと思います。
【目次】
<ブンブン堂のグレちゃん>
ハタキを持つバイト
古本屋のお客さん
古書街の人々 初対面篇
古書街の法則 髪型篇
古書街の人々 独身篇
愛書家で有名なお客さん
古本屋の息子
グレちゃんの休日 熱い視線の古本屋篇
ジレンマ店長
あれしてこれしてなにする
ひゃっはらほほ
古本屋の法則 カップル篇
グレちゃんの休日 おトク篇
古書目録と女
グレちゃんの休日 三人の古本女篇
竹中英太郎記念館にて 招く道化師
古書街の人々 閑人篇
グレちゃんの休日 もわもわ篇 
古書街の人々 火災訓練篇 
"てれこてれこ"と"市"
古書目録製作
グレちゃんの休日 博物館篇
古本屋の法則 未整理本篇 
バイトのあとで 寄り道篇 
バイトのあとで 地下道篇
捨てないしあわせ
さまよえる月形さん
フランス語みたいな記憶
形を変える記憶
本が見つける
過ぎゆく時
グレちゃんの休日 見立て篇
発見の日
グレちゃんの休日 居酒屋篇
古書街の人々 即売会篇 
モートルの貞 
北へ... 
 「古本と少女」 
はさまっているもの

猫がいれば
行くところ 
行ってきます 
「グ」の自分コレクション
ブンブン堂古書目録
旅先の古本屋さん
おまけ漫画 メーリーハムサファル
古本まつりの国
潜入!知られざる古書入札市会
ブンブン堂古書目録

<コラム・古本好み>
生田耕作/三月書房/竹中英太郎/古書目録/横溝正史の角川文庫本/古書情
報誌/田宮二郎/柳原良平/中井英夫

<コラム・大阪の古本屋さん>
矢野書房/汎書店/もっきりや/永井古書店/杉本梁江堂/天牛書店/書苑よし
むら/厚生書店+古書オフィス矢野/太田書店/阪急東書房/藤沢書店/ハナ書
ブンブン堂のグレちゃん―大阪古本屋バイト日記(amazonリンク)
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2017年02月05日

「諸星大二郎の世界」コロナ・ブックス編集部 平凡社

非常に懐かしい、こんな本あったんだと思って読み始めました。
これ、出版されたばかりなんですね。

まあ、評論部分は個人的には普通って感じで特に興味を惹くものはないのですが、著者の本棚とそこにあった蔵書リスト、これは個人的に大ヒット! 
私的にはこれだけで本書を買う価値があるかと思います。

勿論、全335作品初出誌&単行本データ、これも貴重な資料ですよねぇ〜。
それなりに私も著者の漫画は読んでいますが、漏れているものもあるはずですので読んでみたいですねぇ〜。

資料関連の充実感がある本書ですが、どこが出しているかと思えば、平凡社さんでした。思わず、納得。こういうのは平凡社さん、さすがお得意ですね。いい仕事してます。古いか(苦笑)。

装丁の黄色だけはあまり好きになれませんでしたが、勿体ないなあ〜。装丁変えて欲しかったです。
【目次】
諸星研究序説
古代[評論]松木武彦
民俗[評論]畑中章宏
東洋[評論]福嶋亮大
南方[評論]都留泰作
西洋[評論]東雅夫
日常[評論]東雅夫
諸星少年のいた街で。
[エッセイ]諸星大二郎 本木町を訪ねて
諸星大二郎の本棚 モロホシワールドを生み出す小宇宙へ――。
[対談]山岸凉子×諸星大二郎
諸星大二郎に聞く95の質問
略年譜
諸星大二郎主要作品解説
[選・文]斎藤宣彦
諸星大二郎全335作品初出誌&単行本データ
諸星大二郎の世界 (コロナ・ブックス) (amazonリンク)
タグ:書評 ムック
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「王様の速読術」斉藤 英治 ダイヤモンド社

今更ながらの速読術関連の本。

本を早く読んで必要な情報を取得し、効果的に生活に生かす、というちょっと前に流行った頃の本。
本屋の店頭で並んでいたのをちょっと読んで、結構面白かったのでいつか読んでみようと思っていた本です。

既にブームは終わってますけれどね(笑顔)。

それでも実に正統派の速読術の本です。
例え話としての王様と隣国のスパイという設定も実に本書の内容を分かり易く説明するかという点に重きを置いており、読み易いし、ポイントが理解し易い。

しかも、本書で書かれている内容は他の本にも書かれている内容がたぶんにありますが、それらをうまく使いこなす視点まで含んでおり、実際にいかに活用するか、実践的視点が有意義です。

あとね、論文やレポート、報告書を書く際に役立つ、膨大な資料・参考文献から必要なものを見つけ、集め、理解する、そういった基本的ノウハウもきちんと説明されています。

大学や院でちゃんとやっていれば知っている方法だけど、それを知らない人、身につけてない人もいるかと思うし、本書はそれらを実に上手に整理して教えているので確認の意味でも役立つかと。

仕事の為に本を読む、なんてことはもうしたくない年頃なんですが・・・。
時間が勿体ない、そんな暇あれば少しでも自分の関心のある社会に役立たない無為な個人的趣味嗜好の為の読書にあてたい・・・。

そんな私にはどうか?という本でもありますが、まだ、生活の為に仕事しなきゃだしねぇ〜。
まあ、手元に置いておいて悪くないかと思います。読了後も売らずに本棚に入れておきました(笑顔)。
【目次】
第1章 ワシには30分しかないのじゃ!
第2章 30分で1冊を読破―王様の速読術
第3章 目的別に速読術を使いこなすコツ
第4章 錬金術でアウトプットしよう
第5章 大王様への道
王様の速読術(amazonリンク)
タグ:書評 速読
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「偏愛蔵書室 」諏訪 哲史 国書刊行会

henaizoushositsu.jpg

本書を読んでいて感じたのは偏愛というより、随分と偏った一昔前の選書だなあ〜ということ。
また、本書の文体が無意味に硬くて、それでいて大して意味が無いこと。

よくもまあ、こんな偏った内容の本ばかり集めて、しかも説明がさらに歪んでいて、書き下ろしかと思ったら、なんと新聞に連載されてたそうです。結構、期間も続いているし、地方の新聞、恐るべしですね。

依頼する方もする方だけど、新聞の購読者がこの内容を拒否らないんだ、すっげぇ〜というのが率直な感想。

しかもしかも、私が興味ないんで知らないんですけれど著者は芥川賞を受賞された方だそうで、あの「種村季弘」氏のお弟子さんにあたるとか。よくよく見ると出版社も国書だし、その繋がりでかなあ〜と思う。

でもね、種村さんから何を学ばれたのかな〜とも思う。
全然違うじゃん!勿論、違ってもいいのだけれど、というか違うのが普通なのだけれど、種村さん関係ないような気がしてなりません。まして、澁澤さんも関係ないでしょう。

その割に結構、時代的なものが自分自身と被るなあ〜と思ったら、まさに同年代だったりする。

でも、だからこそ、著者の文体(スタイル)には拒絶反応が出てしまう。

幾つか読んでいて、拒否反応と説明に対する越え難い違和感で、結局飛ばし読みした。
もしかしたら、面白い本が少しくらいあるかと思って・・・。

でも、本書を読んで読みたいと感じた本は無かった。
私的には本書は不要な本でした。
【目次】
1 不治の言語病患者 「チャンドス卿の手紙」 ホフマンスタール 2 倦厭の闇、一瞬の光源 『檸檬』 梶井基次郎 3 世界を造形するまなざし 『リルケ詩集』 リルケ 4 「リアル」ということ 『遠野物語』 柳田国男 5 漫画のなかの「詩性」 『赤色エレジー』 林静一 6 「無限」に触れる筆力 『伝奇集』 ボルヘス 7 「起承転転」の小説 「子之吉の舌」ほか 島尾敏雄 8 「幼年」という名の庭 『トムは真夜中の庭で』 ピアス 9 選ばれた「文体」と「生」 「青炎抄」ほか 内田百間 10 小説──「過剰性」の言語 『泥棒日記』 ジュネ

11 いかに詩を「観る」か 『静物』 吉岡実 12 「少女」の発明 『少女コレクション序説』 澁澤龍彦 13 「無実の日常」を生きる 『愛について語るときに我々の語ること』 カーヴァー 14 いざ、「枝路」の方へ 「蔵の中」 宇野浩二 15 詩の言葉で小説を 『肉桂色の店』 シュルツ 16 漢詩──視と聴の悦楽 『李賀詩選』 李賀 17 「独身者」の愛の機械 『モレルの発明』 ビオイ=カサーレス 18 「人外」──反地上の夢 『幻想博物館』 中井英夫 19 「幼稚さ」への意志 『バカカイ』 ゴンブローヴィチ 20 存在の「外」を覗く 『闇のなかの黒い馬』 埴谷雄高

21 小説とは、「反」小説である 『幻想都市のトポロジー』 ロブ=グリエ 22 変節する複数の「僕」 『数』 ソレルス 23 「低級感覚」の復権 『ナージャとミエーレ』 山口椿 24 異界としての「家」 『赤い蛇』 日野日出志 25 架空の時・架空の自己 『失われた時を求めて』 プルースト 26 「食材」「調理」「吟味」 「春は馬車に乗って」ほか 横光利一 27 他者──意想の「外」の住人 『優雅な獲物』 ボウルズ 28 言葉の前に立ち尽くす 『ambarvalia』 西脇順三郎 29 芸術──個の魂のための倫理 『短かい金曜日』 シンガー 30 変態と震災 「瘋癲老人日記」 谷崎潤一郎

31 「私」という独居房 『私生児』 ルデュック 32 己を殺めることの悦楽 「憂国」ほか 三島由紀夫 33 むっちゃくちゃ文学事件 『メルラーナ街の怖るべき混乱』 ガッダ 34 内なる「外国語」との邂逅 『運命』 幸田露伴 35 小説──「かたり」の芸術 「納屋は燃える」ほか フォークナー 36 「贋」の思想 『怪物の解剖学』 種村季弘 37 読者を「再訪」させる力 『ブライヅヘッドふたたび』 ウォー 38 呪詛する機械 『怪談 人間時計』 徳南晴一郎 39 文体の実験工房 「ファイター」ほか ヘミングウェイ 40 明るい不気味な日常 『みちのくの人形たち』 深沢七郎

41 未開の物語・未開の思考 『エレンディラ』 ガルシア=マルケス 42 「物語化」にあらがう 『ポロポロ』 田中小実昌 43 大地の突端・文体の突端 『岬』 中上健次 44 「終わり」を終わらせる 『マーフィー』 ベケット 45 究極の家畜──「日本人」 『家畜人ヤプー』 沼正三 46 孤独の小説機械 『ロクス・ソルス』 ルーセル 47 恐山少年地獄博覧会 『地獄篇』 寺山修司 48 美しく、無遠慮な眼球 『薔薇色ノ怪物』 丸尾末広 49 母と子の静かな崩壊 「かくれんぼ」ほか ソログープ 50 遠い浮世のキネオラマ 『風船紛失記』 正岡蓉

51 怠惰の果ての猫 『猫城記』 老舎 52 うつくしい「不可解」 『ユーゲント』 ケッペン 53 天使たちの「遠い言語」 『路傍の神』 鷲巣繁男 54 無垢──善悪なき獣 『薔薇日記』 デュヴェール 55 混血の言語・流浪の文体 「眼中星」ほか 大泉黒石 56 この路地、通るべからず 『幽霊の書』 レイ 57 神経症と大正デカダンス 『怪異草紙』 畑耕一 58 「完全なる敗戦」を夢みて 『パルチザン伝説』 桐山襲 59 ソ連で「個人」を生きる 『星の切符』 アクショーノフ 60 物質と記憶、そして「詩」 「鰓裂」 石上玄一郎

61 「生きていない生」を選ぶ 『眠る男』 ペレック 62 「人でなし」と人間 「鶏の脚」ほか 池田得太郎 63 読者を愚弄する 『プロタゴニスタ奇想譚』 マレルバ 64 溺死者の息継ぎ 『触手』 小田仁二郎 65 「外」を閉じ込める 『内部』 シクスス 66 様式美としての「少年」 『美童』 山崎俊夫 67 「外国語」の密造 『夜ひらく・夜とざす』 モオラン 68 各人による各人の統治 『アナキスト詩集』 萩原恭次郎 ほか 69 戦争──無秩序の繁栄 『五十万人の兵士の墓』 ギュイヨタ 70 植物姦──不可能なる愛 『妖花譚』 荒木良一

71 ふたたび「物」のそばへ 『物の味方』 ポンジュ 72 オナニズムと文学 『葬儀のあとの寝室』 秋山正美 73 いつか、舶来の街へ 『ふたりだけのSeason』 わたせせいぞう 74 触覚の天国・視覚の地獄 「人間椅子」 江戸川乱歩 75 読者処刑機械 「流刑地にて」ほか カフカ 76 宗教絵本の「遠さ」 『石童丸』 (仏説「苅萱」) 77 狂気と破滅の讃歌 『モナ・リーザ泥棒』 ハイム 78 夏が来たら、死のう 『晩年』 太宰治 79 「奴隷」を生きる 『O嬢の物語』 レアージュ 80 色と音との発狂 「龍潭譚」ほか 泉鏡花

81 人肉たちの夢 『ミッドナイト・ミートトレイン』 バーカー 82 銀河を旅するための言葉 『春と修羅』 宮沢賢治 83 悪の勝利、文学の勝利 『ジュリエット物語あるいは悪徳の栄え』 サド 84 小説──筆先の「分裂」 『普賢』 石川淳 85 不在の神への薔薇 「フーエディブルー」ほか ツェラン 86 古典美=死体美 『眠れる美女』 川端康成 87 通約不可能な生 「一九〇〇年頃のベルリンの幼年時代」ほか ベンヤミン 88 冬籠り文字の獄舎に季語の檻 『現代の俳句』 高浜虚子・永田耕衣ほか 89 律を出ても一人 『尾崎放哉全句集』 尾崎放哉 90 悪魔に捧げる花々 『悪の華』 ボードレール

91 小説、その美しい「狂い」 『草枕』 夏目漱石 92 「生」に意味はない 『嘔吐』 サルトル 93 気のふれた天使の言語 「川」ほか 岡本かの子 94 読者ども、俺の尻を舐めろ 『ユリシーズ』 ジョイス 95 読者を作者に仕立て上げる 『ドグラ・マグラ』 夢野久作 96 黒く塗れ 『夜の果ての旅』 セリーヌ 97 少年の無言の世界 『生家へ』 色川武大 98 その名はCTHULHU 「クトゥルフの呼び声」 ラヴクラフト 99 スタイル、そして逸脱 『昆虫図』 久生十蘭 100 芸術──純真なる倒錯 『ロリータ』 ナボコフ あとがき──わが「言語芸術論」のために
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タグ:書評
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「1年で10億つくる!不動産投資の破壊的成功法」金森 重樹 ダイヤモンド社

正直言って、タイトルだけでまともな人は避けるであろう、胡散臭い投資関連書、というイメージでした。

著者の運営している通販大家さん、でしたっけ?
まあ、あれの宣伝の為の本でしょう。よくあるように。

物件の収益性を基準にして、銀行融資を引き出し、レバレッジをかけて自己資本を使わずに資産を急激に増やしていく。まあ、株で信用取引やデリバティブ使うのと発想は一緒ですかね。

金持ち父さん貧乏父さんも似たようなもんです。

ワンルーム投資の危険性を説く部分はもっともだと大いに共感しましたが、借金で借金を膨らませていくあたりの説明は、バブル時代の考えと違いはほとんどありません。

しかし、気になったのは胆力を持って投資しなければいけないとか、失敗しても大したことないとか、成功して成り上がってやる的な社会底辺の人が成り上がった系の発言ばかりが多くて、その時点で私はドン引きしてしまいました。

あと先祖伝来で不動産を受け継いだ人に、土地に執着心を持っていることを嘲笑い、収益性の高い土地にしないなんて・・・とかいう著者個人の勝手な思い込み(価値観)を他人に向けるあたり、人として信用できないと思います。

いろんな人がいて、いろんな思いがあるので別に他人に干渉する必要はなく、自分がエバンジェリストよろしく自分に従わない人は、愚かで駄目な人々・・的なことをいう方が薦める投資法を採用する気にはなりません。

しかし・・・なんで不動産投資の本を書く人は、発想がそういうのばかりなんでしょうか。
ロバートキヨサキ氏しかり。たまたま、買った不動産が当たっただけで不動産市況次第で破産した多くの先人達の一員になるかならないかも、本当に運次第のような考えなんですけれど・・・。

まあ、かくいう私も不動産投資を検討しているので偉そうなこと言えませんけれどね。

ただ、著者のビジネスは上手だと思います。
基本的に仲介に徹することで、自己資本を使うことなく、リスクも負わず、寺銭稼ぎのビジネスでしかも自分が客を集めて、その客に次々物件を買わせて回転させるスキームをうまく作り上げてますよね。

客はラットレースから抜け出ようとして、新たなラットレースに入れられて、結局、美味しいところはその仕組みを考えた人の懐に入るというのですから。

まあ、何でもビジネスはプラットフォームを築き上げて、そのプラットフォーム上に上がった参加者から広く浅く、しかし確実に長く利益を上げるのが勝ちですもんね!

化粧品ビジネスや通販、金融サービス他、諸々、同じようなもんです。
本書を読んで改めてそれを実感しました。

さて、私は種銭作りに今年も株関連で頑張りましょう♪
で、不動産市場が弾けたら、いつでも不動産投資に行けるよう、準備を進めないとね。
【目次】
第1章 億単位の借金をしなさい
第2章 投資における心構え
第3章 危険なワンルームマンション投資
第4章 巨額の自己資金なんて必要ない
第5章 RCはアクセル、木造はブレーキ
第6章 エリアマーケティング
第7章 物件の選び方
第8章 不動産投資の体験談
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2017年02月04日

「ぼくはオンライン古本屋のおやじさん」北尾 トロ 筑摩書房

オンライン本屋で起業っていう、一時流行ったブームを実際に起こした当事者たる先人として有名な方のお話。

なんか非常に気楽に、素人の手探り感満載でそそられる内容だったりする。
でも、昔からあるビジネスだけに特に仕入れは大変そう・・・。
せどりメインって、きつ過ぎでしょう。買取とかは憧れますが、いいものを売るんでしょ。

気に入ったものを売ることができて初めて、商売になるなんて因果な商売のような・・・。
月に10万円以上の利益を上げるってのは凄いと思うのだけれど、本の重さで腰悪くしそう。
本を置く場所を考えても私にはそれをビジネスとして進めることは出来ないだろうな〜。

要らない本やダブリ本をAmazonのマーケットプレイスで売ったりはしてたけれど、まあ、誰でもがやっているやつで安定的に儲けを出すなんて無理でしょうね。私には。

本の売り買いは自分の趣味の範囲にしておくのが幸せそう。
こういうのは他人事として読んで楽しむのが一番だと思います。

金を稼ぐなら、それようのビジネスをやって儲けた金で趣味の本、購入にあてたいと心から思います。
さて、どうやって稼ぎましょうかね・・・???(笑)
【目次】
第1章 オンライン古本屋ほど素敵な商売はない!?
第2章 オンライン古本屋の作り方
第3章 「杉並北尾堂」ただいま営業中
第4章 ぼくが出会った愉快な仲間たち
第5章 オンライン古本屋の眠れない日々(1999年10月~1999年12月
2000年1月~2000年7月)


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「古本暮らし」荻原 魚雷 晶文社

まあ、エッセイであることは良しとしよう。
表紙も今から思えばそれっぽいしね。
でも・・・あまりにタイトルにある「古本」と内容がかけ離れてないかな?

最初はなんとか、かろうじて古本に関する文章ではあるんだけれど・・・段々、古本とは全く関係のない、家庭内の家事の分担とか、裁縫の話とか、もうどうでもいいゴミみたいな話ばかりになっていきます。

まあ、文句言いながら、しっかりと投げ出さずに読んでしまうのだから、良く分かりませんがさすがはそれで食べているプロなのかもしれません。

読後感も決して悪くはなかったです。嫌いでもない。役には立たない本だけれど、役に立つことが価値あることとも思えないってのも私の中に感情があったりして・・・なんだかなあ〜。

同年代なのに、思いっきり時代から外れて、その時代でも有り得ない「左」に行ってしまった人の人生なのかもしれません。予備校の講師とかだとよくいたりしますが、ちょっと驚きました。

でも、それで生活で来ているんだから、いいっすよね。
私は会社作っても成功しなかったし、食っていけなくなりそうだったんで仕方なく会社員やってますが、これももう限界近いかなあ〜。そろそろ、転職でもしないと潰れそう・・・。

心から、もう働きたくないなあ〜と思う今日、この頃でした。
文章書いて生活出来るのは率直に憧れですね。それはそれで、たぶん、辛いし、大変なのかもしれません。
生活の為に物書きたくないってのもあるんだけど、それで生活の為にもっとやりたくない事務仕事してるんだと思うと、それもおかしいと思ったりする。

まあ、年内に転職すべく準備すべきなんでしょうなあ〜。

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「メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット」伊藤 計劃 角川書店

ゲームの世界をノベライズ化した小説。
ゲームも知らず、単に伊藤計劃の本が読んでみたくて手に取った本です。
そもそもゲームのノベライズであることも知らずに読みました。

本の選択からして、間違っているような気がしないでもないが・・・。
それなりに読ませる内容でした。

ただ・・・戦争の英雄がお年寄りっていう設定には驚愕しました。
えっ、設定無理し過ぎでしょう?

但し、読むとそれなりに惹き込まれます。そこそこ面白かったと思う。
でもね、あの凄い評価の作家さんの小説だったとしたら・・・率直なところ期待ハズレかなあ〜。

今度は虐殺器官を読んでみようと思うんだけれど、それでどういう風に感じられるか?
それでこの作家に対する自分の評価を出来ればと思います。
面白いといいんだけどねぇ〜。

そういやあ〜制作会社が潰れて大変なことになっていた、映画の方は今日、公開でしたっけ?
見てみたいけど、あとでDVD化とかされたら見てみよっと。

メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット (角川文庫)(amazonリンク)
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2017年01月26日

「新・埼玉のうまい蕎麦64選」幹書房

しばらく蕎麦を食べていないので、美味しい蕎麦屋探しの

新・埼玉のうまい蕎麦64選 (amazonリンク)
タグ:書評 蕎麦
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