2017年04月27日

「ほんほん本の旅あるき」南陀楼 綾繁 産業編集センター

一箱古本市で有名な著者が全国のあちらこちらに『本』をキーワードにして旅というか、訪れたエピソードを語ったもの。

もう少し本自体に触れた話もあるかと思ったのですが・・・所謂、古書にまつわる話とかそういうものはありません。町おこしに関連して「一箱古本市」みたいなのやりませんか? っていうことでお仕事絡みの単なる出張に際しての覚書といった感じの内容です。

「本」を縁とした人の繋がりで地域が活性化されるのは結構だと思うのですが、古書関連の興味で本書を読もうとするなら、やめた方が良いでしょう。

古書に関する話は本当に皆無に近い状況です。

また・・・本としてはあまりにも紙質が悪くないですかねぇ~。
再生紙か何かでしょうか?
すぐにボロボロになりそうな紙に小さいカラー写真が時々入っているのですが、正直、小さいし、あまり意味が無いのでせっかく写真を入れるなら、もう少し大きいものではないと思いました。

正直、プロの方がされているのとは思えません。
あえて意図されているのかもしれませんが、この内容、この『物』としての本に対してこの価格設定は納得できません。自腹では購入する気になれないと思います。

ただ・・・1点だけ本書を読んで私には意味のある情報がありました。
高田馬場にある崩壊仕掛けたまま何十年もあった喫茶店「らんぶる」の話だけ、私には長年の疑問というか気がかりだったので、ちょっと感動しました。
【以下、抜粋】
その先に進み、「あそこにある店がね・・・」と同行者に云おうとして、その先が続かない。
店があるはずの場所が更地になっていたからだ。ココには崩れかけのボロボロの建物があり、<らんぶる>という喫茶店をやっていた。名曲喫茶なのになぜかラジオの相撲中継がかかっていた。タキシードを着たマスターがやってきて「コーヒーでいいね」と有無を云わせず、泥水のようなコーヒーを持ってくる。サークル仲間と授業のハナシをしていたら、マスターが「ぼくも早大の哲学科だったんだよ」などと割り込んでくる、ヘンな店だった。ずっと前から店はやってなかったが、それでも建物は残っていた。ついにそれがなくなかったのだ。
ここだけは私にとっては値千金、ってほどではないけれど、なんかずっと気になっていたので少しでも知ることが出来て良かったです。あとは・・・まあ、本書を読む必要は無かったです。個人的には。

【目次】
 盛岡(岩手県)
 秋田(秋田県)
 石巻・仙台(宮城県)
 新潟(新潟県)
 富山・高岡(富山県)
 津(三重県)
 鳥取・松崎(鳥取県)
 松江・隠岐(島根県)
 呉・江田島(広島県)
 高知・阿波池田(高知県・徳島県)
 北九州(福岡県)
 別府(大分県)
 鹿児島(鹿児島県)
 都電荒川線(東京都)
ほんほん本の旅あるき 単行本(amazonリンク)
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2017年04月11日

「今日の早川さん」1~2巻 coco 早川書房

todayhayakawa.jpg

SF、ラノベ、純文学、ホラー、それぞれ異なったジャンルの本好きな女4人を中心にありがちな日常生活を描いた日常系4コマ漫画。

一口で読書好きと言っても、読む本によってこんなに違うし、一般人から見ればなんでそんなに拘るの~的なあるあるな点をうまく切り取って漫画に描いてます。

私も全部が分かる訳ではありませんが、ああ~あれねって感じで分かるところがそこかしかにあって、うん、まあ、普通の人には理解されないんだろうなあ~って共感を誘うところが作者の上手なところです。

好きな事を好きにやっているんだから、それはそれで幸せだよねぇ~と思う一方で、普通の幸せ的なものもちょっと憧れてしまう心情なんかもまた、哀愁があったりもします。

キライじゃないです。こういうの。

今日の早川さん コミック(amazonリンク)
今日の早川さん 2 コミック(amazonリンク)
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2017年04月08日

「不動産は不況のときが買い時!」別冊宝島編集部

不動産は景気による需給関係で想像以上に大きく価格が変動する商品で、しかも多額の資金が動くものだから不況で安い時に買っておいて高くなった時に売る。しごく当たり前のことを当たり前に書いてます。

それ自体は正論なのだけれど・・・作ってるのは宝島ですからね。

正直内容は上っ面だけで、本書の通りやったら、たちまち資産を無くして破産か倒産でしょう。

トランプさんやロバート・キヨサキ氏だって何度も破産したり、しかけてますもんね。
結果的に大儲けするには、やっぱりギリギリの博打的要素があったりします。

さて、本書の内容ですが、目新しいところはありませんでした。

というよりも今だとメリットよりもデメリットが散々指摘されているワンルームマンション投資やサブリースの話などがお薦めの投資や成功エピソードとして書かれていました。

おそらく今は、えらいことになっているかと思いますが・・・・。

まあ、本当に不動産投資する気なら、読む必要はない本でした。
【目次】
文庫版まえがき
イントロダクション

PARTI
私たち家を買って成功しました!
快適ライフスタイルを大公開!
8人の購入者に学ぶ成功事例

PARTII
専門家目線でシビアに説く!
今、お買い得な4つの事情
1住宅評論家・櫻井幸雄が斬る
100年ぶりの買い時チャンス
(1)新築の物件価格が抑えられている今が買い時
(2)当分は低い水準が続くから元金が減らせる
(3)安心して長く住み続けられるハイグレード物件が登場
(4)再開発エリアや商業施設併設など多くの優良物件が集中

不動産コンサルティング・岡本郁雄がリサーチ
中古住宅市場を探れ

PARTIII
マンションと戸建てどちらに住みたい? ふたつの性格をチェック
高品質・高機能のマンション派 vs 資産価値の高い戸建て派
マンションの魅力&注意点/戸建ての魅力&注意点/それでもどちらか迷ったら?

PARTIV
理想のマンション・戸建て探しのコツ
今なら、ワンランクUPのマンション・一戸建てを狙える
約4000万円だった物件が今なら半額近く
夢が叶う!一国一城の主になる方法
理想をカタチにする注文住宅
建売り探しはこれからインターネットの時代

PARTV
元現場カントクが覆面取材!
デベロッパーは安心できるのか?
マンション・戸建ての実態を突撃ルポ

PARTVI
ローン選びも税金対策もバッチリ
賢い資金調達テクニック
「変動金利・全期間固定金利・一定期間固定金利」どれを選べばお得か?
2009~2010年の入居で最大500万円のローン控除

PARTVII
株より簡単で確実!
不動産投資で稼ぐ方法
5人のコンサルタントが伝授する
儲かる仕組みを徹底分析
不況に打ち勝つ魅惑の投資法!
初心者にもわかる21世紀型不動産購入のすすめ
成功の秘訣は市場動向の察知と「攻め・守り」の運用
私たち不動産投資で成功しました
ひとつでも欠ければ不合格!投資適合物件3つの判断基準
…ほか

PARTVIII
資料編
用途地域の種類
不動産用語集
住宅ローン金利・返済額早見表

不動産は不況のときが買い時! (宝島SUGOI文庫) (amazonリンク)
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「センセイの書斎」内澤 旬子 河出書房新社

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いろいろな分野の方の書斎を独特の味のある手書きイラストでイメージを伝えながら、その書斎の主にその人なりの書斎(蔵書)管理方法や考え方などをインタビューで伺い、紹介したもの。

趣味というよりは仕事で大量の本を使う方達が選ばれているので、結果として、本を資料として使用する、そういった点に重きを置いた蔵書管理法の話になっています。

人によっては資料として使う部分だけ切り取るとかコピー取るとか、あくまでも資料利用前提で蔵書ですらなく、資料管理法となっていたりする。

そういった点では、いわゆる読書好きとか古書好きの観点からすると、関心の対象のズレを多分に感じる内容となっています。逆に書痴対象ではなく、ビジネス書として読む方が良さそうな気がしました。

もっとも私的にはビジネス書や資料整理、資料管理法だったら、本書以外を読みたいと思いますけれど。

また、本来、この本のある意味一番のウリであるはずのイラストなのですが・・・私は文庫本で読んだので正直、イラストが小さ過ぎ、細かに書き込まれた文字もはなはだ読み辛く、せっかくのイラストが全然生きていませんでした。小さくてごちゃごちゃしていて、全然イメージが湧かず、むしろ文庫版の場合、削った方がいいかも?という感じさえしました。

だって・・・絶対にこれ文庫にしちゃいけないはずなのに・・・部数が出たから欲張って文庫にしたんじゃないですかねぇ~。全然、イラストの良さが伝わりません。とっても残念。

文庫版以外で読みたかったです。
でも、書斎関連の話を読むなら、本書よりは喜国氏の本棚探偵に出てくる話の方が何倍も面白いです!
書斎の本は他にもたくさんあるしね。そちらをお薦めします。

センセイの書斎---イラストルポ「本」のある仕事場 (河出文庫)(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「書斎の王様」「図書」編集部 岩波書店
「私の本棚」新潮社
「本棚探偵の回想」喜国 雅彦 双葉社
「本棚の歴史」ヘンリー ペトロスキー 白水社
「清く正しい本棚の作り方」(TT)戸田プロダクション スタジオタッククリエイティブ
「本棚が見たい!」川本 武 (著) ダイヤモンド社
タグ:書評 書斎
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2017年04月02日

「コロボックルの世界へ」村上 勉 (著), 佐藤 さとる (監修) 講談社

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良かった!というよりも懐かしかった!
忘れていた子供の頃に読んで記憶と当時の感想・思いを一気に思い出しました。

確かに子供の頃、夢中になって読み、実際に近所の里山や空き地で同じような場所を持っていたことを思い出しました。コロボックルは見つからなかったけれど・・・。

本書は子供の頃に、図書館などで借りて読んでいたことが大前提になるのでしょうが、読んでいた人にとってはもう懐かしくてしかたないくらいの思いが沸き上がってくる本です。

改めてみると・・・もしかしたら、私は全部読破していなかったのかもしれませんね。
4巻か5巻ぐらいまでだったかも? 出版されるまで間の感覚がだいぶあいてますもんね!

一気に全巻大人買いしようかと思いました。
今はいったん、踏みとどまっていますが、遅かれ早かれ、買い揃えることは確実ですね(笑)。

そうそう、著者の佐藤さとる氏、つい最近亡くなられたばかりとか。
本書を読んで、ネットでいろいろと検索をしているうちに気付きました。

あと、一番最初は自費出版の100部だったとか。
そして、その復刻版があるってのも・・・。

そちらもなんか惹かれるんですよねぇ~。買ってしまいそう・・・買うのはいいのですが読むのかどうかがね?う~ん。

とにかく、子供の頃のあの感覚を一瞬、思い出すことが出来ました。
それだけでも本書は読む価値があったかと思います。

とりもちの木だっけ?
私もあちこちに隠れ家というか秘密基地をたくさん作っていたことを思い出します。
どっかに隠れ家が欲しくなりました(笑顔)。

いやあ~本書を読むまで完全に記憶から消し去ってました。
思い出せば、今でも心の奥底に抱くイメージとして強く&強く残っているのに・・・ネ。
これだから大人ってやつは・・・苦笑。
【目次】
コロボックルの暮らし
コロボックルの社会
全登場人物相関図
ものがたり全6話紹介と名場面
物語ができるまで(作者と画家から)
現代作家からのメッセージ
(梨木香歩・有川浩・重松清・中島京子・佐藤多佳子・上橋菜穂子)
コロボックルの世界へ (amazonリンク)
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「殉教者は月に舞う」藤木 稟 光文社

う~ん、最近、藤木氏の著作を読んで面白かったことがないなあ~。

オクラ系刑事というコンセプトなんですが、全然、感性にこないのですよ・・・。
舞台設定もどちらに向かっているのか方向性がなく、いささか迷走してしまっているような・・・。

手元にもう一冊、藤木氏の未読本あるのですがもう読むのやめようかな?
バチカン奇跡調査官だけでいいかもしれないです。

殉教者は月に舞う (カッパノベルス) 新書(amazonリンク)

タグ:書評 小説
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2017年03月25日

「神保町「二階世界」巡り及ビ其ノ他」坂崎 重盛 平凡社

一応、神保町とタイトルにうたっているが神保町以外の花柳街や下町が良く出てきます。
神保町だから本に関係する話かというと・・・関係することもなくはないが、正直あまり関係ない感じです。

文人が愛した花柳街のお店のそれぞれを著者の好みで自己のエピソードや思い入れを加えつつ、書き散らした散文。そんな感じ。

本の本というよりは食べ歩き、飲み歩きの本に近いノリです。
コンセプトも実はそちらのようです。

あまりメジャーな食べ歩きの本には出てこないようなお店についても記述も多く、興味はそそられるもののわざわざ食べに行くほど美味しい店ではなさそう。

本書に出てくる文人も誰一人私知らないし、関心のある人もいないしねぇ~。
はてさて、文章は読みやすくて嫌いではないのですが、私の関心とはことごとく外れているような???

読んでても何も得るものはなし。時間潰しも飽きて、本書は途中で読むのを止めてしまいました。特に後悔なし。
【目次】
其ノ1 この人を巡りて
其ノ2 この町を巡りて
其ノ3 この本を巡りて
其ノ4 其ノ他

神保町「二階世界」巡り及ビ其ノ他(amazonリンク)
タグ:書評 神保町
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「虐殺器官」伊藤 計劃 早川書房

伊藤氏の作品はこれで読むのは2作目です。映画は「屍者の帝国」を観たかな?

前評判もよく大変期待していたのですが、正直それほどの作品ではないでしょう。
どこかの雑誌で伊藤計劃とサイバーパンクとかを絡めて評価している記事を読みましたが、サイバーパンクとかは当時よく読みましたが、そちらの影響をどれほど受けているのか、私にはあまり気付きませんでした。

チョムスキーや諸々、キーワード的に出てくる単語は興味を惹くものの、それほどの緻密で整合性のとれた確固たる空間世界を生み出しているとは思えませんでした。
それに言語について語るなら、はるか昔になるかもしれませんが神林長平氏の「言葉遣い師」とかの方がよほど言語による作品世界の構築に成功しており、そちらと比較しても本書はそのレベルではないと思うのですが・・・。

少なくとも従来の枠を超えたような目新しい作品ではないと感じました。

勿論、普通の作品として読むばそれなりに読める作品ですが、凄い!とか面白い! 衝撃を受けた!といったような作品ではありません。普通の範疇にあり、普通の読物の一つ以上の評価をする作品ではないと思いました。

もう私は著者の作品、読む気はしないなあ~。個人的には大変残念です。虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション) amazonリンク
タグ:書評 小説 SF
posted by alice-room at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 小説C】 | 更新情報をチェックする

「書林探訪」紀田 順一郎 松籟社

いつもの紀田氏の作品はもう少し面白いのだけれど・・・本書は面白くないです。
本や古書にまつわる興味深いが実生活には役立たなさそうな知的好奇心を満たしてくれる内容を今回も期待していたのですが、本書に関する限りはそれはなく、本好きでもどうでもいいような内容の話が多くて興ざめでした。

読むのは時間の無駄かと。
お薦めしません。
書林探訪―古書から読む現代 (amazonリンク)
タグ:書評 古書
posted by alice-room at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 本】 | 更新情報をチェックする

「カラー図解 あなたの"不安"をスッキリ解消! クルマの運転術」菰田 潔  ナツメ社

う~ん、かなり広範囲にまんべんなく項目を説明しているんだけど・・・なんかイマイチ分かり易い、という感じがない。

レイアウトとかも良くないのかな? 個々の説明はいいと思うし、勉強になるとは思うのですが記憶に残らなかったりする。どうせ読むなら他の本がいいかも?
【目次】
PART1[基本編]走行前
PART2[基本編]走行時
PART3[実践編]一般道路
PART4[実践編]駐車・停車
PART5[実践編]高速道路
PART6[実践編]トラブル
PART7[実践編]装備・メンテ
カラー図解 あなたの"不安"をスッキリ解消! クルマの運転(amazonリンク)
タグ:書評
posted by alice-room at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスB】 | 更新情報をチェックする