2019年02月25日

「本の「使い方」」出口 治明 KADOKAWA/角川書店

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ライフネット生命の創業者(所謂ビジネスマン)の書かれた本です。
何と言いましょうか、実に標準的な or 教科書的な、まさに本の利用方法のハウツー本かと思います。
悪い意味ではなく、いい意味で。

ただ・・ね、本を読んで役立てようという発想自体がもう私的には古臭い前時代的な発想に思えてなりません。

こういうこと書くとそもそもの本書の企画自体を否定するもんで、だったら、それを企図した本を読まなきゃいいだけなんですけどね。
あえて、タイトルで分かっているのにそういう本を読む私が間違っているだけなんですが・・・。

まあ、自分の関心のある本を自己欲求に従ってひたすら読んで学び、社会にも、世界にも還元せず、ひたすら自己の快楽欲求に資するというのは反社会的な在り様なんでしょうか?

昔の隠遁者や世捨て人的な生き方がようやくこの歳になって、実感出来るようになりました。
(若い時から、まあ、やってることはそれと変わりませんが・・・・苦笑)

功利主義的に読書を行うなら、ある種の人達には役立つかも?
ただ、普通にある程度、勉強したり、読書している人なら、既知の内容レベルです。
特別な方法は一切ありませんので、読書初心者向きですね。
【目次】
1章 本とは「何か」―教養について考える
2章 本を「選ぶ」―「おもしろそうな本」という鉄則
3章 本と「向き合う」―1行たりとも読み飛ばさない
4章 本を「使う」―著者に左右される人、されない人
5章 本を「愛する」―自分の滋養、他者への架け橋


本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)(amazonリンク)


ラベル:書評 読書
posted by alice-room at 04:17| Comment(0) | 【書評 本】 | 更新情報をチェックする

「読書の価値」 森 博嗣 NHK出版

読書に関する本を4冊一気に読んでみた。その中の一冊。
・読書の価値
・本の「使い方」
・見る読書
・死ぬほど読書

有名な作家さんで多作なようで書店や図書館でしばしば目にするものの、タイトルや目次から一度たりとも私の関心を惹いたことがなく、作品未読の作家さんでしたが、やっぱり駄目でした。

どんな本でもきちんと読む。
どんな本でも必ず価値がある。

そんな点が正直、もうどうにも我慢できず、違和感アリアリで本書の他の箇所でも全く私の価値観とは相容れませんでした。
勿論、ひとそれぞれの考え方があって然るべきですし、自分の価値観を押し付ける気も毛頭ありませんが、やはり根本的に私には合わないかと。

本書を読んでいて、どうにも耐えられず、途中で流し読みに変更してざっと目を通したが、共感できるような点や有用な点は無かったので手に取るだけ時間の無駄かと思います。要らない本かと。

【目次】
まえがき
第1章 僕の読書生活
第2章 自由な読書、本の選び方
第3章 文字を読む生活
第4章 インプットとアウトプット
第5章 読書の未来
あとがき

読書の価値 (NHK出版新書 547)(amazonリンク)
ラベル:書評
posted by alice-room at 03:53| Comment(0) | 【書評 本】 | 更新情報をチェックする

「コロボックル物語」1~3 佐藤 さとる 講談社

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コロボックル物語1 だれも知らない小さな国(講談社文庫) (amazonリンク)
コロボックル物語2 豆つぶほどの小さないぬ(講談社文庫) (amazonリンク)
コロボックル物語3 星からおちた小さな人(講談社文庫)(amazonリンク)

小学生か中学生の時に読んだ本。
すっかり忘れていたのだけれど、先日、関連書籍を読んで急に懐かしくなり、気にしていたら、図書館で見つけました。
書店ではあまり見かけないのだけれど、児童文学うんぬんとかは別にして改めて読んで傑作だと思いました。

図書館で全巻読み直したうえで購入して手元に置いて置こうっと♪

因みに・・・私が子供の頃に読んだのは3巻か4巻までかな?
5巻まで出ていなかったような気がします・・・当時は?

でもね、驚くことに覚えているんですよ!
本の中身を鮮明にね。

友達の誰も知らない秘密の場所。
もちの木の話とか。

あとあと・・・四角い竹のことやかたつむりの罠。
鉛筆削り器の中に隠すところとか。

それ以上に驚いたのが「しんぶん、しんぶん、花びらのしんぶん・・・・」。
このフレーズ、ずっと&ずっと前から覚えていて人生のどっかの場面でふと口ずさんでいた思い出があったりする。
いやあ~、本書を読み返していて、このフレーズを目にした際の衝撃!!
改めて、当時の自分がどんだけ影響を受けていたのか恐ろしいほどです。

だって、今ではあの当時から比較してどんだけ本を読んできたか分かりませんが、全然、読んだ本なんて覚えていないんですもの。
数は読んでるし、読書スピードや読書量は別にして、読んだ端から記憶から消えていく・・・・ような???
というか、はなから読んだ瞬間に記憶にも残っていないような気さえします。

うちの本棚や積読を整理すると同じ本が3冊も出てきてショックを受けたことを思い出しますよ、ホント。

流行りの本とか読むよりもコロボックルシリーズを長閑な里山や旅先で心ゆくまでのんびりと読んでいる時間が『至福の時』なんでしょうね。
私ももう歳なのかも知れません。

今更、説明やコメントする必要なんてありませんが、手元に大切に置いておきたい、そういう本です。
子供の頃に本書に出会えた人は幸せな人だと思いました。
児童文学を今になって読み返して、十分に面白くて改めて感動しました。
素晴らしい本です。

続きが楽しみ♪

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「コロボックルの世界へ」村上 勉 (著), 佐藤 さとる (監修) 講談社
posted by alice-room at 03:29| Comment(0) | 【書評 小説C】 | 更新情報をチェックする

2019年01月10日

「西欧精神の探究」上下巻 堀米 庸三(編)、木村 尚三郎(編) 日本放送出版協会

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内容は拾い読みをしていましたが西欧中世と言えば名が挙がる有名所の方々が各章を担当されてます。

但し、各章の文章量の制限故か、相当深い内容のことを書いていても表現的にはかなり圧縮された形で書かれている為、書かれた文言の背景にあるところを分かったうえで紙背を読まないと何も意味のない単なる文字の羅列として読めてしまう点があります。

また、なんというか個々の執筆者の本を読んだうえで総括的な意味で鳥瞰するぐらいの視点で読めば、本書の意味もなるのでしょうが、いかんせん、物足りなさが半端ないです。

本書で関心のあるところに目星をつけたら、執筆者の関連書籍を読むぐらいですかね?
本書の利用法としては?

参考文献は全然足りないし、別な意味でストレスが溜まってしまう本かと。
もっと大部の本格的なものだと良かったのですが、あくまでも放送大学用の試験的試みですもんね。
実は、1巻物で本書を持っているのですが、あえて持ってなくても良さそうなので手放すか検討中。

それよりも中世哲学で欲しい本があるから、あちらを買って手元に残そうか思案中。

【目次】
序 十二世紀と現代
1 革新の十二世紀
2 西欧農耕民の心
3 都市民の心―自由の精神
4 グレゴリウス改革―ヨーロッパの精神的自覚
5 祈れ、そして働け―西欧の修道精神
6 正統と異端―十二世紀の社会宗教運動
7 騎士道―剣を振るうキリスト者
8 愛、この十二世紀の発明
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
9 西欧型政治原理の発生―封建制度と封建社会
10 大学と学問―自由な思索の展開
11 近代科学の源流―スコラ自然学と近代
12 中世人の美意識―ロマネスクとゴシックの世界
13 賛美と愛の歌―グレゴリオ聖歌と世俗歌曲
14 中世と現代―革新の世紀の終末と再生


西欧精神の探究―革新の十二世紀〈上〉 (NHKライブラリー) (amazonリンク)
西欧精神の探究―革新の十二世紀〈下〉 (NHKライブラリー) (amazonリンク)
ラベル:書評 中世 歴史
posted by alice-room at 23:47| Comment(0) | 【書評 歴史B】 | 更新情報をチェックする

「世界の涯ての夏」つかいまこと  早川書房

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ファーストコンタクト物になるのでしょうか?

文体はいいのですが、最後の最後のところでSFとしてもう少しなんとかならなかったのかなあ~というのが率直な感想です。

途中まで、さりげなく引き込むので何気に期待させておきながら、軽い肩透かしをくらった、そんな感じです。

最近、この手の一場面だけ切り取った風の作品をしばしば見かけますが(昔からもあるのだけれど・・・)、それでもやっぱり文体に流れ、根本的な世界観の構築がない砂上の楼閣のような作品の一つという感じがして仕方なかったりする。

もうちょい突き詰めて、突き詰めていくとどこか突き抜けていけそうなのに・・・口惜しいような気がしてならない。

本書は一読すれば、しなくても十分で手元に置いておく対象には入らない本です。
売却決定。本棚には再読したい本を置くだけで精一杯だもんね。
そろそろ売り飛ばして、場所を開けなければならない本が溜まってきたので、段ボール箱に入れておかないと。

世界の涯ての夏 (ハヤカワ文庫)(amazonリンク)
posted by alice-room at 23:31| Comment(0) | 【書評 小説C】 | 更新情報をチェックする
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