2019年01月06日

「多摩の古社寺305 」平野 勝  けやき出版

多摩の古社寺.jpg

最近、御朱印巡りをしているのでこの手の寺社仏閣に関する本をあれこれ読み漁っていて見つけた本。

とにかく普通のこの手の本では出てこないようなマイナーな神社や寺がいろいろと出てきます。
大きな神社や寺ではないのでご由緒や縁起等、簡素なものしか記述はありませんが、まずはこんなのがあるってのが分かり、本書をきっかけにネットや他の本で調べて、あちこち行こうとするのには有意義な本です。

以前に自分が行ったところなども本書で確認すると、それなりに情報が書かれていて結構、有難かったりします。

但し、かなりディープな感じのマニア向けですかね?
適当に地図やカーナビで見つけたところや自分で歩いていて、車で走っていて偶然に見つけたところをあちこち訪問してたりするような好奇心旺盛な人向け。

普通の方が本書見ても活用法がないし、大手の神社・寺と比較しても意味がない点に気づかないような人には無用な本かと。
その分、ある種の人には大変有用な本です。

個人的にはこの本と「埼玉の神社」(3分冊)・・・アマゾンでも載ってないけどね。あるとこにはあったりする。
があれば、非常に便利かと。

多摩の古社寺305(amazonリンク)
ラベル:書評 寺社仏閣
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「ビブリア古書堂の事件手帖」1~7巻 KADOKAWA 三上 延

ビブリア堂.jpg

1巻だけだいぶ前に読んでいて残りも後で読もうと思って放置したままだったのですが、ちょっと時間が出来たので1巻からまとめて全巻を読了しました。

最初はかなり長閑ないい雰囲気だったのですが、途中から段々と方向性が変わり、居なくなった母親が出てくるようになってから、一気に別物の作品となりました。それもそれなりに楽しく読めるのですが、1巻のまま、ダラダラと日常系ほのぼの路線で継続出来ればより素敵な作品として記憶に残ったと思います。その辺がちょい残念な作品。

一地方の古書店主でしかも年齢が若い人がプロがひしめく古書業界でしかも最前線の舞台に出てくるのは、冷静に考えれば考えるほど無理し過ぎて不自然さが鼻についてしまう・・・・。


<以下、ネタバレ有り。未読者注意>




まあ、国内の話であれば、まだギリであってもシェイクスピアのファーストフォリオって無理有り過ぎ。
確かにバブルの頃には、なんでもありとしても、専門の研究者が複数人で鑑定して真贋を判断するものを専門家でもない一古書店主がどうやって判断できるのか? また、それがどうして国内の交換会なんでしょうか?

普通、世界に名だたるオークションハウスでもなければ、あり得ない話ですしね。

また、あの程度の金額で競るってのも無理有り過ぎてねぇ~。
一古書店主が出せる金額から逆算しているにせよ、高額な書籍を扱っている母親があの程度の金額で競りから降りるなんてあり得ないし、その直後に資金繰りがついたから、高額で買い取ってくれるとか・・・この辺を読んでいて一気につまらなくなりました。

さすがにもう最後なんで読了しましたけど、これが早いうちの巻で書かれてたら、続巻は読まなかったと思います。

設定に無理させ過ぎ!!
謎解きは、ほどほどで読者もそれほど期待していないと思いますのでむしろ日常系のやり取りを延々と書き連ねた方がずっと素敵な作品だったのに・・・などと一読者は思っちゃいますね。

本の知識はもとより人脈や業界ネットワークの情報が必須の高額古書の取り扱いで人見知りする人物は、あり得ないでしょう。
話を変な方向に広げ過ぎてしまい、プロットの段階で失敗したと思います。

キャラがいいので、そこをもっと生かした作品が別エピソードとかであるといいのですけれど???

関連本っぽいのもあるみたいですが、どうなのかな?
まあ、本書はこれで本編完結してるみたいですので、読みたい別な本に行きます。

ビブリア古書堂の事件手帖 (メディアワークス文庫)(amazonリンク)
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2018年12月26日

「薄妃の恋―僕僕先生」仁木 英之 新潮社

薄妃.jpgシリーズの2作目の作品。
仙人とその仙人に縁あるものの仙人になれないゆとり世代のニートみたいな若者とのとりとめもない旅日記的な何か。
良くも悪くも、のどかな時間の流れが心地良い作品。

中国の支怪小説の風情濃厚な作品。
聊斎志異とか平妖伝とか読んでる人には懐かしい感じがしますね。
出てくる不思議な存在達は、それほど珍しいものではないが恋愛感情についての記述が多いのは今風ですね。
その辺はもっと淡い感じでいいかと。時にいささかくどいかなあ~っと。
この文体としてはですが・・・。

ネタばれになりそうですが、人の皮とか普通に中国だと出てきますからねぇ~。
人間の塩漬け肉の話とか、嫁として少女を金で買ってくるとか、まあ、普通ですしね。

基本的に本書のノリは好きですので残りのシリーズも全部読破してしまうかと。
久しぶりに読んでみると面白いです。


薄妃の恋―僕僕先生 (新潮文庫) (amazonリンク)
ラベル:書評 中国 小説
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2018年12月19日

「皇帝の閑暇」ティルベリのゲルウァシウス 青土社

皇帝の閑暇.jpg

これはいささか退屈な本でした。
他に読んだ西洋中世綺譚集成は、もっと面白かったんですけれどね。

ローマのプリニウスの書いた百科事典みたいな感じで、世界の驚異について、種々述べたものなんですが、なんだかね?

少し拾い読みしましたが、全部の項目を読みたいほどではなかったので途中で読むのは止めちゃいました。
他の本、読みます。

皇帝の閑暇 (叢書 西洋中世綺譚集成)(amazonリンク)
ラベル:書評 中世
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2018年12月18日

「愛書家の年輪」髙宮 利行 図書出版社

中世装飾写本関連のこと、書かれているかなあ~という思いで高宮氏の本なので読んでみました。

今回は純粋な装飾写本関係の内容は少なく、その関係で書かれている内容も私が興味を惹くようなものはあまりありませんでした。残念!

中世そのものではなく、中世趣味(Medievalism)として後代の人々が扱った話がほとんどですね。
ケルムコット・プレスとかも嫌いではないけど、モリスの話とかはそれほど興味ないし、慶応大学のゴシック風建築も全く興味なくてどうでも良かったりする。

好古家とか大物古書書籍商の話とかは、まあ、少し面白かったけれど、正直どうですかね?
ラファエル前派のロセッティとかが、中世趣味に関連があるとは全く知らなったのでその点では新しい発見でしたが、それぐらいでしょうか、私的には読んで意味があったのは・・・。

ただ残念ながら、本書には私が期待してた内容はありませんでした。
これは図書館で借りた本だけれど、あえて探して購入はしないなあ~。

別な高宮氏の本は、図書館で読んだ後、早速買ったのですが、これは対象外。
【目次】
1 愛書家の面影
2 書物研究の世界
3 ヴィクトリア朝の書物文化―中世趣味の行方
4 書物の書物


愛書家の年輪 (ビブリオフィル叢書) (amazonリンク)

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