「テンダーワールド」藤木 稟 講談社

藤木氏のちょっと毛並みが変わった小説になります。 SFとまではいかないまでも近未来ものでしょうか? う~ん、本書だけ読んだ限りでは、全然意味が分かりません。 正直もっと面白くなるかと思ったのですが、ただ人が死んでいくだけでストーリーが収束しないのですが・・・。 無駄にネタを詰め込んで、その行き着く先が本書では分かりません。 うやむやのうちに終わってしまい、なんだかなあ~とい…

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「古本的」坪内 祐三 毎日新聞社

古書にまつわるエッセイ。 正直あまりエッセイとか個人的なものは好きではないのですが・・・その割に古書関係はほとんど著者の独り言なのだが・・・結構よく読んでいたりする私(苦笑)。 こないだは喜国氏の全然興味のないミステリ小説の古書の話でしたが、本書はさらに興味が持ちようがない、作家のゴシップとか明治期の作品の話だったりします。 本書で出てくる作家の名前さえも知らないし、更に作品も全然…

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「新平等社会」山田 昌弘 文藝春秋

雇用とか社会問題を取り扱う本が新書形式の薄っぺら且つ中身のないものばかりしか読んだこと無かったのですが、本書は久ぶりに読む価値のある社会問題を取り扱った本です。 いたずらにマスゴミ受けや大衆受けするような迎合主義とは一線を画し、率直に分析した資料やデータを元に耳障りの良くないことを含めて事実と思われることを軸に、そこから見えてくるものを正面から捉えようとしています。 本当に昨今見た中…

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「神秘の中世王国」高山 博 東京大学出版会

十二世紀ルネスサンス。 それとの関連で実際にアラビア語からラテン語に各種文献が翻訳された場所の一つがシチリア王国のシチリアであり、ここを通じて中世ヨーロッパに古典古代の知識が再度もたらされたのは有名ですが、それを可能にしたこのシチリアという土地に興味を持って、本書を読み始めました。 想像以上にコスモポリタンな環境ですね。 また、思ってもしなった高度な行政機構に官僚組織、本書で初…

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「不動産裏物語」佐々木 亮 文藝春秋

もう少しして不動産市場が暴落したら、今度は投資用に購入したいと思い、読んでみました。 基本的に知っている話ばかり。 「大島てる」だとか、「両手」や3件目に本命物件を置いて複数物件の案内とか何を今更な話ばかり。 本書を読むことで新たに得た知識はありませんでした。 著者曰く、営業マンにありがちな即日契約のクロージングに持っていく話がありましたが、むしろ私が不動産探しをした際にはそうい…

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「読書・満漢全席」植沢 淳一郎 ブレーン

古書関連のエッセイ or 情報本かと思って読んだのですが・・・曲がりなりにも古書関連としての本としては最低レベルの本でした。 なんで古書を扱うのに冒頭の1章から政治批判をするかなあ~。しかも的外れのいかにも日教組的な無知蒙昧な輩の主張してるし、読み始め早々から呆れ果てて、速攻ブックオフ行きを考えるほどヒドイ。 更に読んでも読んでも古書ってテーマ関係なくない? あまりにも無意味なエッ…

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「夜の写本師」乾石 智子 東京創元社

日本人の著者によるファンタジーって、実際あまり読み応えのないものが多くて全然期待していなかったのですが、本書は予想に反して充実した読み応えのある、ちゃんとしたファンタジーでした。 本格ファンタジーとか説明に書かれていますが、本格というかこれが当たり前のあるべき姿のファンタジーだと思います。確かに魔法が出てきたり、この世の中には有り得ないとされるような力や理が支配する、この世ならざる異世界の…

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「時間のおとしもの」入間 人間 アスキーメディアワークス

みーまー以来、この著者の作品は結構、読んでいるのですが、なんか最近は正直大したことのない作品が多かったりする。人間心理の微妙なところをなんとも冷たい、冷ややかな側面から切り捨てるような表現や描写がぞくぞくしたりしたのですが、本書もなんですがあんまりそういうのはないです。 なんかすっかりと普通の作家さんになられたみたいで、面白みが少ないです。 ただ、相変わらず作品数は増えているみた…

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「下京区花屋梅小路上ル 京極荘と百匹のうた猫」由似文 KADOKAWA/アスキー・メディアワークス

京都を舞台に女子大生がとあることから巻き込まれる百人一首を巡る謎解き冒険譚。 そこまでの冒険ではないか?ミステリーというほどでもないし、とっても緩いほのぼの系のお話。 京都らしい雰囲気はよく出ているように思います。 今時としては珍しい(そうでもないかな?漫画や映画もあるけど・・・)百人一首に関連した和歌の読み解きがメインになっているのですが・・・まあ、謎は正直大したことない…

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「私の本棚」新潮社

玉石混交ってのが正直な感想。 そういえば、以前買った本で本の重みで床が抜けた・・・と書かれていた井上ひさし氏の話もあったけれど、特に大したことない内容でした。 ちょっと意外な人物として小泉武夫氏が書いていた。 本を置く場所が三か所もあり、本が整理されることなく集積し、必要な本を探すのに何日も書庫を彷徨うことを書かれていた2万冊を超えているとか。 小泉氏の発酵関連の食の…

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