2016年10月23日

新所沢にて古書店巡り

「本棚探偵〜」を読んで、無性に古書店巡りがしたくなり、以前から行ってみようと思っていた新所沢にてチャレンジ。う〜ん、もう行かないかなあ〜。

正直行くほどの価値はないかも?

まあ、藤木稟の作品が2冊あったし、これはこれでいっか。
アルケミストは文庫で持ってるけれど、単行本のイラストが目に留まり、なかなか気に入ったので買ってみた。

おっと・・・しまった!
「イエスの血統」買ってなかったと思ったら、買ってた。
ダブリ購入ってへこむ。過去の自分の感想を読むとつまんないみたいだし、少し落ち込んだ。
まあ、いいや。他の本でも読もうっと。

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「本棚探偵の回想」喜国 雅彦 双葉社

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内容はそんな大層なものではない。他の人に面白いから読んでみればと薦めることもないでしょう。
ただ、本が好きな人なら、興味深く読めるエッセイだと思う。

でも・・・読まないと分かっている本を収集する為だけに買う・・・。
これはないなあ〜。

読まないかもしれない?と思いつつ、資料として読むかも? いつか突然フランスが読めるようになって内容が分かるかも?とか自分で勝手に言い訳しながら、積読になりそうな本を買うことはありますが・・・。

その辺のメンタルはちょっと違うなあ〜。
それと・・・ブックオフに回るのを避ける為に、わざわざ本を傷付けて商品価値を無くす、といったことも個人的には有り得ない。人ぞれぞれの価値観だし、購入した本は所有者が何をしようが自由ではあるけれど、ちょっとねぇ〜。

そこだけは共感できなかったし、かなり違和感を感じた。
自炊の為に本をばらしてしまうのは別に抵抗ないし、受験生の時は問題集や参考書を2冊買って、持ち歩き用に本をばらしたりしてたけれど、本質的に違う次元の話だしね。

まあ、ものによっては新刊でも買いますが、古書店で書店で目にして初めて存在自体を知るものも多々あり、値段は限りなく安いに越したことはないっていうのが消費者の行動原理だったりする。

本も好きだけど、本から得られる知識、それ自体が貴重なモノですしね。
知識欲の延長としての本だなあ〜、私の場合は。

確かに同じ作品の単行本、文庫本を持っていたりもするけれど、それぐらいは許容範囲かと・・・。

さて?
本書の内容ですが、古書収集マニアのとある日常といった感じのエッセイ集ですね。
命をかけてるわけでもないですし、とてつもなく凄いマニアという訳ではありませんが、一般の人よりは勿論、マニアの方かと。

その程良いぬるま湯的な収集姿勢が今時風で受けているのかなあ〜。
読み易いし、馬鹿なことをやっているなあ〜(トレカの自作とか)と思いつつも、面白そうだなとか思ってしまうのも事実。

ただ、プライオリティー低そうで一生、自分ならやらないだろうなあ〜とも思う。
本を買うのに自分ルールで縛りをかけてゲーム感覚でやるってのも、たぶん、有り得ない。
買ってしまって無駄だった本は数限りなくあるが、購入方法とかそれ以外で自分で合理的と思えないやり方はそもそもやりたくないしね。

う〜む、遊び心のない私。
仕事で行き詰ってるからかなあ〜???

ただ、本書を読んでしばらく古書店巡りをしていないことを思い出した。
そして無性に古本を買いたくなった。

その結果、翌日、初めて行く街で古書巡りをやってみた。
たいした収穫はないものの、とりあえず、何冊か本を買ってみたのは本書のせいと言えるだろう。
本を読むのは楽しい♪ 本屋巡りも楽しい。

あとは時間だね。
会社なんて、すぐにでも辞めたいもんです。あとどれくらいこの言葉を繰り返すのやら???(涙)
【目次】
その場しのぎの第一回
すべては俺の店
『本棚探偵の冒険』の回想
編まなきゃ死ねない
本業?副業?
日本を救え
どっきりドキドキ
本棚探偵の敗北
誰かトレカを
夏がくれば思い出す
漂流学校
秋は読書
自分に関する覚書
その後のトレカ
赤面エレジー
真・赤面エレジー
教養を高めたい
「某殺人事件」事件
文庫全集を作る本棚探偵、最後の事件
巨人対怪人
本棚探偵の童心
本棚探偵の知恵
本棚探偵の不信
あとがき


本棚探偵の回想(amazonリンク)
タグ:古書 書評
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2016年10月16日

「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」カレン・フェラン 大和書房

経営コンサルの実態を知り尽くした経営コンサルタントが書いた本。
タイトル通り、高い金を出して依頼した経営コンサルに踊らされ、アドバイスに従ったばかりに結局、駄目になってしまった数々の企業を目の当たりにした経験に基づく指摘は納得せざるを得ない。

友人に経営コンサルに勤めている友人もいるし、実際に経営コンサルが入った企業に勤めている友人もいるので、飲み会であった時に聞いた話を思い出すと、本書で書かれていることが一つ一つ、実によく合致しているので強い共感を持ちながら読み進めました。

直接、コンサルが入ってなくてもそれに影響されたようなことを職場でも頻繁に言われますが・・・やれKPIだとか、見える化とか、計数管理が重要だ、多能行化とかマルチタスク、フレームワークやボトルネック、最近だと人の手作業の自動化ソフトの活用を進めろとか・・・ね。

調子に乗って、現状を見ることなく、半期単位で組織変更でやれ業務の一元化をしたから、部署間をまたがる案件が一気通貫になるので効率化できるだろ、とか机上の空論もいいところ。

どんな機械を使ってもどんなシステム化を果たしても、『人』という要素が不可欠である以上、その『人』をうまく活用できなければ、それがボトルネックになるのは自明でしょうに・・・。

ヤバイ、今月から担当している業務がまさに人月をいかに削って業務を回し、効率化したかを実証しろ、的な事言われてるが、正直やってらんないってのが真実。

業務も知らない、人も知らない、そこに新人の教育担当とか無茶振りし過ぎっす。
更に新しい業務効率化ツールの導入、運用を担当させるって・・・そりゃ真面目にやったら、ニュースになっているアレみたいになってしまうでしょう。

そんな実際に追い込まれている当人である私が読んでいると、本当に強く頷くしかないって感じの本でした。
どっかの経営陣や上司様にも読んで頂きたい感じ。
代金送料こちら持ちで本を送ってあげたいぐらいです。

普通に仕事をしていて、管理に携わる人なら誰でも面白いと思う。
ただ、それでじゃあ、なんか役に立つかというと話は別。

ストレス発散の為に共感するには良いが、本書を読んで現実が好転する訳もなく、何か役に立つことがあるとは思えません。失敗すると分かっていても、論理的に破綻していることであっても、会社の命令(上司の指示)には従わねばなりませんし、従わないなら、それは会社からスポイルされざるを得ないのも事実。

出来ることはせいぜい失敗の傷口を可能な限り広げないようにするぐらいかなあ〜。

別にコンサルを利用したっていいんでしょうが、あくまでもそれは参考であり、自分達でそれを理解し、判断し、実際に行ってPDCAサイクルを回していけるぐらい血肉と化さない限り、意味はないんでしょうね。

業務提携とか、金出して技術やノウハウを購入してもそれを内製化するなど、自社自身のものとしない限り、よそからの借り物でビジネス戦っているほど、甘いものではないと思うんですけどね。
次から次へとアウトソーシングするのもどうかと思うし、急に人だけ増やしても時間をかけて生み出して定着させない限りは、自社の強みとなるノウハウや競争優位なんて生み出せないんじゃないかなあ〜。

まあ、詮無き事でしょうか。
来週また定例MTGで移管スケジュール(引継ぎスケジュール)を作って発表しないと・・・。ほんと、嫌ですねぇ〜。

そうそう、著者はデトロイトやジェミニといったコンサル会社で働いていたそうです。
うちのサークルの先輩がジェミニの日本法人に行ったと思ったけど、元気でやっているんだろうか?
【目次】
Introduction 大手ファームは無意味なことばかりさせている
第1章 「戦略計画」は何の役にも立たない : 「画期的な戦略」でガタガタになる
第2章 「最適化プロセス」は机上の空論 : データより「ふせん」のほうが役に立つ
第3章 「数値目標」が組織を振り回す : コストも売上もただの「数え方」の問題
第4章 「業績管理システム」で士気はガタ落ち : 終わりのない書類作成は何のため?
第5章 「マネジメントモデル」なんていらない : マニュアルを捨てればマネージャーになれる
第6章 「人材開発プログラム」には絶対に参加するな : こうして会社はコンサルにつぶされる
第7章 「リーダーシップ開発」で食べている人たち : リーダーシップを持てる「チェックリスト」なんてない
第8章 「ベストプラクティス」は“奇跡"のダイエット食品 : 「コンサル頼み」から抜け出す方法
申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。(amazonリンク)
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2016年10月02日

「東京どこに住む? 住所格差と人生格差」速水健朗 朝日新聞出版

自分が住宅を購入して以来、住宅価格に関心を持つようになり(なんともゲンキンな話だ)、普段ワンちゃんのお散歩途中に見かける建売住宅の間取りや価格をやたらチェックするようになったりしたわけだったりする。

また、最近は都心回帰が話題の一方、都内のマンション価格や売れ行きもそろそろ陰りが出始めたような記事を読んだりしていてふと気になってまとめて関連書を読んでみました。

人気がなくなって地域の人口が減れば、当然税収も減り、北海道の夕張市のように破綻し、まともな行政サービスが提供されなくなるような心配さえも多々ある日本ですが・・・うちの周りは何故か建設ラッシュ。

自宅の半径50m以内で16軒ぐらい家を同時進行で立ててるなあ〜。
うち12軒はまとめた開発だけれど、あとは2軒毎に少し離れた一角だし、勿論、建設会社も別。

近くに小学校は多いし、子供もたくさん。
外車やレクサス持っている家もあるけれど、みんなお金あるよなあ〜。う〜ん、どうやって住宅購入資金の他に車の購入資金があるのか不思議です???

さて今回、本書を含めて読んだ本は「新・日本のお金持ち研究」「23区格差」。
一番面白かったのは「新・日本のお金持ち研究」。
データもしっかりしているし、示唆に富む指摘も多く、日本人がいかにして住まいとする土地を選んできた結果が都市(地域)となってのか非常に興味深いし、面白い。

で、一番つまらなかったのは本書。
データ的な裏付けはほとんどなく、ぶっちゃけあまたある本の中からつまみ食いして、ちょっとキャチーなものに対して、WEB上に転がっているような一事例的な紹介で読者受けを狙っているが、本文とは正直何にも関係ないし、意味がないものとなっている。

まあ、意味がないと言っても、具体性を増すので話をイメージしやすくなるのですが、適当に著者の主張に都合の良いことを補強するようなものでしかなく、建設的な意味は皆無。

「23区格差」は一応、データの裏付けっぽいのはあるのですが・・・(元々お仕事その関係の人ですしね)。
書かれている内容は、特筆すべきことはないかと。個々の区毎にその特徴が挙げられて説明されているのはいいのですが、読み物としてはあまり面白くはないです。

上記比較はおいといて、本書について。

「西高東低」は言うまでもない話で誰でも知っているので今更触れるまでもないこと。
八丁堀とか○○横丁、マイルドヤンキーの地元志向とか、流行りの情報は積極に取り込んで触れられているものの、あくまでも触れているだけであって、そこから何か新しい示唆とかを提示しているようなものは何もないです。

そして・・・メディア系の方なのも含めて、政治・経済関係についてはあまり明るいようではなく、非常に表層的なまさにTVや雑誌で書かれているような内容レベルの理解で、それを踏まえて本書でも意見を述べられていますが、大いに間違っていると思われます。

いっぱい指摘したい箇所はありますが、きりないので端的に言うと田中角栄の経済政策が日本経済の繁栄を止めたなんて言ってますが、どこの経済学者や民間エコノミスト、政治家に聞いたってそんなことをいう人はおりません。東京の局所的経済繁栄を日本全国に拡大し、まさに高度経済成長を可能にしたことさえ無視して、どこをどうみたら、本書のような主張になるのかなあ〜。

いやはや、もう論外なんだけどね。

まあ、WEB上でキーワード検索して上がったものをコピペで切り貼りした昨今の学生の卒論レベルだと思えばよろしいかと。本書の内容は。勿論、読む必要はありません。
【目次】
第1章 東京の住むところは西側郊外から中心部へ
第2章 食と住が近接している
第3章 東京住民のそれぞれの引っ越し理由
第4章 なぜ東京一極集中は進むのか
【4-1】東京内一極集中という現象
【4-2】人口集中と規制緩和
【4-3】景気上昇と人口集中
第5章 人はなぜ都市に住むのか


東京どこに住む? 住所格差と人生格差 (朝日新書)(amazonリンク)
23区格差 (中公新書ラクレ 542)(amazonリンク)
新・日本のお金持ち研究 (日経ビジネス人文庫)(amazonリンク)
タグ:住宅 新書 書評
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2016年09月25日

「本で床は抜けるのか」西牟田 靖 本の雑誌社

本好きの人ならば、絶対に頭に浮かべないではいられない、このタイトルのみで読み始めました。
ぶっちゃけ内容はハズレ。

タイトル詐欺の本、とまでは言いませんが自炊本の話に床抜けは直結しませんよね?
少女漫画の図書館とかに至っては全く、どうでもいい無関係の話かと・・・小一時間うんぬん・・・。

別に病気で心変わりして本を捨てるようになろうとなかろうと、そんなことは愛書家の本で家の床が抜けそう・・・という差し迫った危機への対処には何の役にも立ちません。

まして著者のどうでもいい身辺問題も関係ありません。

このタイトルに惹かれて本書を紐解く読者が求めるものって決まっているでしょうに・・・。
適当なその場しのぎのたまたま自分が知っているそれっぽい建築家とか蔵書家の飲み屋の席で聞いたような言葉ではなく、取材するならば、きちんとした専門家にズバリ聞けばいいでしょうに。

木造やコンクリート、間取り、素材で床が抜けるまでの耐荷重は変わるでしょうし、当然、建築物だからそれが立つ地盤にも大きく左右されるのは容易に想像つきますが、まずは客観的なデータでしょう。
そして、どうすれば床が抜けなくて済むのかその回避策なり、対処策なりを提示。
実際に床を抜けたという人からの実体験に基づく話とかね。

適当に街に出回っている本や知人から聞いた範囲内で、しかも申し訳程度に取材(?)らしきものをされて本題から外れた点を延々と書いて頁稼ぎ、みたいな文書を書き連ねられてもねぇ〜。
率直な感想でいうと使えねぇ〜本だ。

昔読んだ屠畜の本で有名な内澤さんの部分も本書に必要なのかよくよく考えて欲しい。

国会図書館で本が崩れてもそれがどう床抜けに関係するのか?著者の思い付きとたまたま目に入ったニュースとかを結び付けただけの安易さを感じずにはいられない。

地震以後、一時、たくさんの人が命の危険を感じたのか? 古書が大量に出回っていたように感じましたが同様に、この床抜けなんか古くて新しい話でキャッチーだし、それを本のタイトルにした狙いはいいのに、中身がなくて残念過ぎる。
床が抜けるような話なら紀田順一郎氏のエッセイとかに出てくるような読書家なら普通にありそうだが、あちらのエッセイにはある内容の豊かさが無かったりする。

読書家で立花隆の仕事場というくだりもただ本や雑誌で仕入れたレベルの知識だし、書庫を立てる〜の話も個人的にはあまり趣味でない書庫なうえに(本も流し読みしてつまらなかった)、床抜けとは話の次元が違ったりする。

本書を読んだ読書の大部分はがっかりするのではと思いました。
【目次】
はじめに
1 本で床が埋まる
2 床が抜けてしまった人たちを探しにいく
3 本で埋め尽くされた書斎をどうするか
4 地震が起こると本は凶器になってしまうのか
5 持ち主を亡くした本はどこへ行くのか
6 自炊をめぐる逡巡
7 マンガの「館」を訪ねる[前編]
8 マンガの「館」を訪ねる[後編]
9 本を書くたびに増殖する資料の本をどうするか
10 電子化された本棚を訪ねて
11 なぜ人は書庫を作ってまで本を持ちたがるのか
12 床が抜けそうにない「自分だけの部屋」
おわりに
参考文献

本で床は抜けるのか(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「ぼくはこんな本を読んできた」立花 隆 文藝春秋
「世界屠畜紀行」内澤旬子 解放出版社
タグ: 書評
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2016年07月27日

「無業社会」工藤啓、西田亮介 朝日新聞出版

最近、この手の本がよく目につくし、関心はあるものの本書の内容は読む価値無しかと。

具体例を挙げて説明的な話を・・・と言いつつもあまり具体的なものはなく、計量的な話も本書の対象外としつつ、結局はあまり意味があるとも思えない恣意的選択による統計の数字をあげたり、グラフを載せたりと何を主張したいのかよく分からない本です。

生活保護で養うよりは、労働させた方が社会的費用は安く済むなんて、いちいち説明するまでもないことをさも何か新しい知見のように書かれても、著者の独りよがり以外の何者でもないようにしか思えない。

働かなくても生きていけるなら、そして働きたくないなら働かなくてもいいだろうし、働きたくても結果として働けないなら一緒でしょ。

憲法で生存権が保障されているといっても、それは国家が財政的に許せる範囲というのが前提にあることさえ、分からない人が憲法を語って欲しくないなあ〜。どんなものにもプライオリティがあり、空想の世界でないなら、当然、制約条件下の中でも最大の効用を図るってのは自明だし、ぶっちゃけ予算の余裕がなければ、国家は何も出来ない、それどころか夜警国家に徹しても最大限の費用を税として要求するものでしょうが・・・。

個人の趣味でボランティアするのはいいが、それを国家的な規模で国家の役目だなんて考えて欲しくないなあ〜と思う。仕事がなくてお金を出すなら、その引き換えに国家は一定水準以上の労働を求めるべきでしょう。

一部の人が本当に苦労しながら労働し、体や精神をすり減らした代価の所得、そこにかかる税金からおこぼれに与ろうとする人達を許せないと考えるのは至極妥当且つ健全な感じもするんですけどね。

本書は本当にどこにでもありがちな、雰囲気を売るだけで新しい提言を含むような本ではありませんでした。
残念な感じです。読むのは時間の無駄でしょう。

むしろベタであっても本当に生活保護を必要とする人達に適切に行き届く為にはどうしたら良いか、そちらに重点を置くべきかと思った。
【目次】
第1章 なぜ、いま「若年無業者」について考えるべきなのか
第2章 「働くことができない若者たち」の履歴書
第3章 「働くことができない若者たち」への誤解
第4章 「無業社会」は、なぜ生まれたか?
第5章 「無業社会」と日本の未来
第6章 若年無業者を支援する社会システムのあり方
第7章 「誰もが無業になりうる社会」でNPOが果たす役割

無業社会 働くことができない若者たちの未来 (朝日新書)(amazonリンク)
タグ:書評 新書
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2016年07月25日

「書物史への扉」宮下 志朗  岩波書店

【目次】
秀麗なる写本たち
手稿と手職のたのしみ
民衆文化の世界
現実ではない場所に
印刷文化花盛り
本は生き残る、文芸の共和国に
カラー版 書物史への扉(amazonリンク)
タグ:書評 扉絵
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「貧困女子のリアル」沢木 文 小学館

最近、老後破産とか老人漂流とかNHKスペシャル的なものに踊らされているとは自覚しつつも、やっぱり今後どうなるのか不安をかきたてられて、つい関心をもってしまう自分がいたりします。

これも他人ごとではないかなあ〜って感じで手にとって読み始めたのですが・・・暗過ぎて鬱になりそうでした。一応、読了したけれど、何にも参考になりませんし、可哀想とか気の毒とか思っても、何も出来ませんし、何もする気になりません。

そんなことよりも自分自身と、自分の周りの出来ることをするだけで精一杯ですしね。
自分の手の届く範囲で幸せにしたいし、幸せになりたいですね。心からそう思いました。

正直、自業自得、自己責任の一言で終わりではありますが、精神的に参ってくるので読むのはお勧めしません。どこまでが事実で、また例え事実だとしても本当はレアケースなのか、普通にあるレベルの話なのか分かりませんが、知ることで自分にプラスにはなりません。

むしろ知らない方がいいように思いました。
個人的にはお勧めしません。
【目次】
第1章 親との問題―支配を愛情と思い込んだ結果は
第2章 見栄―無自覚に消費してしまう浪費女子
第3章 借金―人間関係を維持するための借金
第4章 強いコンプレックス―男性依存、恋愛依存
第5章 学歴―学歴と貧困との関係は?
第6章 ワーキングプア―苦労が癖になる人たち
貧困女子のリアル (小学館新書)(amazonリンク)
タグ:書評 現代
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「ベロニカは死ぬことにした 」堀江慶 (監督)

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パウロ・コエーリョ原作で確か読んだことあったはず。
原作に惹かれてみた作品ですが、原作とは別物として観るべきかと。

ちょっとだけレビューを見ると酷評されてますね(笑)。
ストーリーを期待してみると、そうなのかなあ〜。

これ、PARCO関係してますよね。
ロケ地も西武関連だったし・・・。

感性企業とかイメージだけのCMで人気があり、緻密なマーケティングがないので有名だったあのPARCOとかそういえば、LIBROもいい品揃えでしたが消えたなあ〜。リブロポート懐かしい・・・。

まあ、割り切ってみれば、私は嫌いじゃないです。
精神病院というと映画「ドグラマグラ」を思い出しました。

1970年代とか1980年代ぐらいまでは、こういった感じの作品たくさんあったんですけどれどね。
私なんて、愛犬と本を抱えて、こういうサナトリウムに居られるなら幸せですけれどねぇ〜。

別に病院じゃなくってもベンチャー企業の中なんて、あんな感じでヘンな人ばかりでまともな人なんていなかったですからね。個人的にはそういう環境の方が気が楽です。

きっちり人管理しましょうとか、KPIとか言ってるを聞くと心の中では鼻で笑ってしまいます。
誰でもできる仕事なら、日本人なんて人件費が高くてコスパ合わないでしょう。どうやったって・・・。
個々人の能力を最大限に生かし切るのならば・・・時間で管理なんて発想が有り得ないのですが・・・。

まあ、話がそれますが、病んだ人なんていくらでもいますが、労働しなくていいってのが最高に幸せそう。
趣味で行動するのはいいのですが、生活の糧を稼ぐ為に仕事頑張る。
この歳になっても、正直違和感が残って仕方ありません。

そうそう、この映画で裸って必要なんですかね?
不要な演出に思えてならないんですが・・・。

「性」って、扱い方ひとつで俗っぽさが増してしまうので、今回の場合はむしろ、触れない方が良かったのになあ〜と思いました。サド(日本でいうサド・マゾ的な薄っぺらな本来の意味と異なる低俗な話ではない)のような超越したレベルの次元の話まで持っていければいいのだけれど、無理なら触れないの吉かと。

映像は悪くないです。
出てくる人物も違和感あるようですが、所詮、物語にリアリティーは求めませんのでむしろ、その違和感を延長且つ誇張するくらいで良かったかと。

最後はちょっと物足りないし、意味分かりませんが、どうせなら最後まで意味不明なままで突っ走って欲しかったかも?もっとも、十分に意味不明なままではありましたが・・・。

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タグ:映画
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「ヘルタースケルター」蜷川実花 (監督)

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蜷川幸雄さんも亡くなったしなあ〜と思いつつ、娘さんの作品はあまり興味が無くて見たことなかったのですが初めて観ました。

映像はやっぱり綺麗ですね。
元々が写真家という点はさておいても色彩感覚のバランスは、それだけで一見の価値があるかと。

原作が岡崎京子というのは、実は見終わったエンディングロールで初めて知った!
岡崎京子のファンといって、漫画本はそれなりに持っているつもりでしたが・・・どんな薄っぺらなの私?

美とか現代に関する独特の鋭敏な認識・把握力としてはたぶん原作の方が上なんだろうと思います。
映画はまとまっているんだけれど、もうちょい深みがあっても良かったかなあ〜。
岡崎さんの作品は表面的・感覚的であったも、そこに表現される認識感覚は類を見ないですしねぇ〜。

この映画はまず映像を、特に色彩を楽しむ作品かと。

劇中歌ではないけど映画の中で戸川純の懐かしいメロディーが聞こえてきて、びっくりしました。
岡崎京子もそうだけれど、何もかもがあの時代のものですね。
個人的には感慨深かったです。

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タグ:映画
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