2018年12月19日

「皇帝の閑暇」ティルベリのゲルウァシウス 青土社

皇帝の閑暇.jpg

これはいささか退屈な本でした。
他に読んだ西洋中世綺譚集成は、もっと面白かったんですけれどね。

ローマのプリニウスの書いた百科事典みたいな感じで、世界の驚異について、種々述べたものなんですが、なんだかね?

少し拾い読みしましたが、全部の項目を読みたいほどではなかったので途中で読むのは止めちゃいました。
他の本、読みます。

皇帝の閑暇 (叢書 西洋中世綺譚集成)(amazonリンク)
ラベル:書評 中世
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2018年12月18日

「愛書家の年輪」髙宮 利行 図書出版社

中世装飾写本関連のこと、書かれているかなあ~という思いで高宮氏の本なので読んでみました。

今回は純粋な装飾写本関係の内容は少なく、その関係で書かれている内容も私が興味を惹くようなものはあまりありませんでした。残念!

中世そのものではなく、中世趣味(Medievalism)として後代の人々が扱った話がほとんどですね。
ケルムコット・プレスとかも嫌いではないけど、モリスの話とかはそれほど興味ないし、慶応大学のゴシック風建築も全く興味なくてどうでも良かったりする。

好古家とか大物古書書籍商の話とかは、まあ、少し面白かったけれど、正直どうですかね?
ラファエル前派のロセッティとかが、中世趣味に関連があるとは全く知らなったのでその点では新しい発見でしたが、それぐらいでしょうか、私的には読んで意味があったのは・・・。

ただ残念ながら、本書には私が期待してた内容はありませんでした。
これは図書館で借りた本だけれど、あえて探して購入はしないなあ~。

別な高宮氏の本は、図書館で読んだ後、早速買ったのですが、これは対象外。
【目次】
1 愛書家の面影
2 書物研究の世界
3 ヴィクトリア朝の書物文化―中世趣味の行方
4 書物の書物


愛書家の年輪 (ビブリオフィル叢書) (amazonリンク)

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「本の世界はへんな世界」高宮利行 雄松堂出版
「西洋書物学事始め」高宮 利行 青土社
「グーテンベルクの謎」高宮利行 岩波書店
ラベル:書評
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2018年12月15日

「銀河英雄伝説外伝〈1〉星を砕く者」田中 芳樹 東京創元社

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単行本で大昔に本編は読了していたものの、外伝には全く手を出していなかったんだよねぇ~。
今更ながら、タイトルを見つけてふと手に取り、読み出し始めました。

うん、懐かしい内容ですね。

そして普通にあの散文調の淡々とした形の語り具合が懐かしくてイイ♪

ミッターマイヤーとロイエンタールがどういう経緯でラインハルトの旗下に入ったのか、その辺のことが語られた内容となります。
何気にオーベルシュタインと一緒じゃん!とか言わずに、これはこれとして楽しめる作品です。
残りの外伝も読んでしまうかな?と思いました。

そうそう、単行本は講談社だったような気がしますが、いつのまにか創元社に売り飛ばされてたんですね。版権は。

銀河英雄伝説外伝〈1〉星を砕く者 (創元SF文庫) (amazonリンク)
ラベル:小説
posted by alice-room at 23:05| Comment(0) | 【書評 小説C】 | 更新情報をチェックする

「忍物語」西尾 維新 講談社

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正直なところ、もう順番通りに読んでいないので今回の作品を読んでいたら、ずいぶんといろんな知らない人やその後のあれこれがあった後のお話となっていて、時系列的にはどの辺なのかも分からないまま、とりあえず久しぶりに読んでみました。

アニメもその後も続いているようで、そちらも見ているのだけれど、一体どんな順番だったか、そちらも定かではなかったりする。

そんな私の感想ですが、うん、この作品は素直に面白く読めました。
吸血鬼の忍ちゃんの過去のしがらみ関係のお話なのですが、絶世の美女で身も心も美しい女王様時代の懐かしいお話とかも再び出てきます。
面白さ的にはちょっと微妙な八九寺の大人の時の話とか、その前に読んだ何冊かの本よりはこちらの方が純粋に面白かったです。

まあ、ネタバレするのもあれなのでストーリーは書きませんが、こういう作品ならまた読んでいってもいいかも?
本作とは直接関係ないですが、いつのまに幼馴染とか出てたんだろう???
大学の友人まで出来て普通に学生しているなんて、興ざめだ、とは言いませんが、まあ、それなりに登場人物達もあれやこれやしているようで良かったです。

置手紙さんのもまだ読み残している巻があるし、はてさてどれから未読を片付けていけばよいのやら?

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2018年12月10日

「緑衣の美少年」西尾 維新 講談社

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紅一点には何故かなり得ない、いささか病んだひぬくれ者もどきの眉美ちゃんが相も変わらず、頑張ってます。
柄に合わない生徒会長を務めながら、大切な(唯一の取柄である)おめめさえも失明の危機に瀕します。

でも、そこはジュブナイル!
良い子で頑張ってしまおうとする姿が健気(?)で涙を誘います。
勿論、誘いませんが、読者の関心をうまく引っ張りながら、次巻へと誘います。

という訳で続巻が出るのを楽しみにして、その間に『物語』シリーズでも読んでます(笑)

緑衣の美少年 (講談社タイガ) (amazonリンク)
posted by alice-room at 22:01| Comment(0) | 【書評 西尾維新】 | 更新情報をチェックする