2016年07月25日

「ベロニカは死ぬことにした 」堀江慶 (監督)

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パウロ・コエーリョ原作で確か読んだことあったはず。
原作に惹かれてみた作品ですが、原作とは別物として観るべきかと。

ちょっとだけレビューを見ると酷評されてますね(笑)。
ストーリーを期待してみると、そうなのかなあ〜。

これ、PARCO関係してますよね。
ロケ地も西武関連だったし・・・。

感性企業とかイメージだけのCMで人気があり、緻密なマーケティングがないので有名だったあのPARCOとかそういえば、LIBROもいい品揃えでしたが消えたなあ〜。リブロポート懐かしい・・・。

まあ、割り切ってみれば、私は嫌いじゃないです。
精神病院というと映画「ドグラマグラ」を思い出しました。

1970年代とか1980年代ぐらいまでは、こういった感じの作品たくさんあったんですけどれどね。
私なんて、愛犬と本を抱えて、こういうサナトリウムに居られるなら幸せですけれどねぇ〜。

別に病院じゃなくってもベンチャー企業の中なんて、あんな感じでヘンな人ばかりでまともな人なんていなかったですからね。個人的にはそういう環境の方が気が楽です。

きっちり人管理しましょうとか、KPIとか言ってるを聞くと心の中では鼻で笑ってしまいます。
誰でもできる仕事なら、日本人なんて人件費が高くてコスパ合わないでしょう。どうやったって・・・。
個々人の能力を最大限に生かし切るのならば・・・時間で管理なんて発想が有り得ないのですが・・・。

まあ、話がそれますが、病んだ人なんていくらでもいますが、労働しなくていいってのが最高に幸せそう。
趣味で行動するのはいいのですが、生活の糧を稼ぐ為に仕事頑張る。
この歳になっても、正直違和感が残って仕方ありません。

そうそう、この映画で裸って必要なんですかね?
不要な演出に思えてならないんですが・・・。

「性」って、扱い方ひとつで俗っぽさが増してしまうので、今回の場合はむしろ、触れない方が良かったのになあ〜と思いました。サド(日本でいうサド・マゾ的な薄っぺらな本来の意味と異なる低俗な話ではない)のような超越したレベルの次元の話まで持っていければいいのだけれど、無理なら触れないの吉かと。

映像は悪くないです。
出てくる人物も違和感あるようですが、所詮、物語にリアリティーは求めませんのでむしろ、その違和感を延長且つ誇張するくらいで良かったかと。

最後はちょっと物足りないし、意味分かりませんが、どうせなら最後まで意味不明なままで突っ走って欲しかったかも?もっとも、十分に意味不明なままではありましたが・・・。

ベロニカは死ぬことにした [DVD](amazonリンク)
タグ:映画
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「ヘルタースケルター」蜷川実花 (監督)

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蜷川幸雄さんも亡くなったしなあ〜と思いつつ、娘さんの作品はあまり興味が無くて見たことなかったのですが初めて観ました。

映像はやっぱり綺麗ですね。
元々が写真家という点はさておいても色彩感覚のバランスは、それだけで一見の価値があるかと。

原作が岡崎京子というのは、実は見終わったエンディングロールで初めて知った!
岡崎京子のファンといって、漫画本はそれなりに持っているつもりでしたが・・・どんな薄っぺらなの私?

美とか現代に関する独特の鋭敏な認識・把握力としてはたぶん原作の方が上なんだろうと思います。
映画はまとまっているんだけれど、もうちょい深みがあっても良かったかなあ〜。
岡崎さんの作品は表面的・感覚的であったも、そこに表現される認識感覚は類を見ないですしねぇ〜。

この映画はまず映像を、特に色彩を楽しむ作品かと。

劇中歌ではないけど映画の中で戸川純の懐かしいメロディーが聞こえてきて、びっくりしました。
岡崎京子もそうだけれど、何もかもがあの時代のものですね。
個人的には感慨深かったです。

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タグ:映画
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2016年07月18日

「消えた錬金術師」スコット・マリアーニ 河出書房新社

消えたカタリ派の財宝。
レンヌ・ル・シャトー。
錬金術師。

といった、いかにもその手のが好きそうな人向きのキーワードにホイホイ釣られて久しぶりにこの手の小説を読んでみたのですが・・・ぶっちゃけ駄作です。

だって、全然カタリ派のこと分かってないし、説明もしていないし、カタリ派が錬金術ってのがもう分かりません! まして肉体を有する現世こそ地獄とするカタリ派が不老不死を求めるはずもないし、エリクサーってば、もう知ってる単語を並べるだけの話はやめましょうよ。

フルカネリも全然、違うでしょ!!
つ〜か、フルカネリの「大聖堂の秘密」ぐらい読んでから、書いてね?

うちのブログにも確かはるか昔に読んだ時の書評があったと思いますが・・・著者の教養水準が低過ぎて泣けてくる・・・・。

私もプラハの古書店行ったけれど、そんな素敵な古書や羊皮紙は置いてありませんでした・・・。
もっとも私が行った店が悪かっただけなんでしょうが・・・先日読んだエーコの本に出てくるような運命的な古書との出会いなんて、スペインのグラナダ行った時も無かったです。
みんな、みんな私の引きが弱いだけかもしれませんが・・・・ネ。

まあ、どうでもいいんですが、読み物として安易な悪役やら悩みを持った今時のヒーロー、巨大組織に救う闇の秘密組織とか、もうなんていうかベタな展開をしていくのですが、ノリは悪くないもののB級映画レベル。

俗っぽいB級映画自体は嫌いじゃないんですが・・・全然、メインルートが盛り上がらなくて、しかもバズワードのような一部受けの良さそうなキーワードだけ、散りばめて何もまとまらないし、本来意味間違えているしで少し知っている人からは興醒め度合いが甚だしく、がっかりする。

読了してしまったんだけれど、時間の無駄でした。

単純なアクションとかサスペンス物として面白ければそれでもいいんだけれど、かなり中途半端で読み終わって愕然とします。著者にもう少し資料調査や読み込みしてよ〜と言いたくなりますが、それ以前にこの著者の作品は二度と触れないようにしようと思いました。

酷過ぎ。
名前は書きませんが、あの建築家の名前まで出してどんな意味があるのやら?
ダン・ブラウンの爪の垢でも飲んでもらいたいぐらいの酷さです。

何でも元特殊部隊っていうのはやめましょう♪
ランボーじゃないんだから・・・ネ。

消えた錬金術師---レンヌ・ル・シャトーの秘密(amazonリンク)

ブログ内関連記事
大聖堂の秘密」フルカネリ 国書刊行会
「レンヌ=ル=シャトーの謎」 柏書房 感想1
「異端カタリ派」フェルナン・ニール 白水社
「オクシタニア」佐藤賢一 集英社
「異端者の群れ」渡辺昌美 新人物往来社
「モンタイユー 1294〜1324〈上〉」エマニュエル ル・ロワ・ラデュリ 刀水書房
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2016年07月16日

「もうすぐ絶滅するという紙の書物について」ウンベルト・ エーコ  CCCメディアハウス

先日エーコの亡くなったニュースを知った時、蜷川さんが亡くなったニュースを聞いた時もそうでしたがみんな改めて人って死んでいくんだなあ〜と思いました。

ただ、エーコの書く本を読んでいて面白いと思った本はほとんどなかったような気がします。映画になった「薔薇の名前」は映画が良くて原作読んだけれど・・・原作はね?

作者も映画はね?ってことを言ってたようですが・・・。

ただ、私の関心を惹くテーマを取り扱った題材で書かれる本が多くて、つい手に取ってしまったりする。
この本も正直読んでつまらないんだろうなあ〜と思いながら、読み始めました。

まして私の嫌いな対談集だし・・・ね。

それなのに、予想に反して本書は結構興味深かったです。
出てくる本や本にまつわる関連情報もさることながら、単純に読んでいて面白かったです。
図書館で借りた本でしたがこれは購入して手元に置いておく予定。

【目次】
序文
本は死なない
耐久メディアほどはかないものはない
鶏が道を横切らなくなるのには一世紀かかった
ワーテルローの戦いの参戦者全員の名前を列挙すること
落選者たちの復活戦
今日出版される本はいずれもポスト・インキュナビュラである
是が非でも私たちのもとに届くことを望んだ書物たち
過去についての我々の知識は、馬鹿や間抜けや敵が書いたものに由来している
何によっても止められない自己顕示
珍説愚説礼賛
インターネット、あるいは「記憶抹殺刑」の不可能性
炎による検閲
我々が読まなかったすべての本
祭壇上のミサ典書、「地獄」にかくまわれた非公開本
死んだあと蔵書をどうするか
訳者あとがき 本の世界はあたたかい
主要著作一覧
もうすぐ絶滅するという紙の書物について(amazonリンク)
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2016年07月09日

「清く正しい本棚の作り方」(TT)戸田プロダクション スタジオタッククリエイティブ

御多分に漏れず、購入した本が溢れ、今回の10連休も引っ越し荷物の荷解き・整理(=段ボール箱に入った本の取捨選択と掃除)で終わりそうな私には必須であろう・・・読書家必須の本棚を扱った本棚作成のノウハウ満載の本です。

実際、家買って引っ越してきて早々に本の収納問題に直面し、まずは大量収納で安価に引かれてIKEAのBILLYの2m越えを2本購入して、とりあえずは本を入れたもののまだまだ足りない。

とにかく8畳の部屋の大半を占める段ボールの整理の為、ルミナスの棚を2個購入して捨てる本を除いた手元に残す本を新しい段ボール箱に詰めて、それをルミナスに積む作業で早2日半を費やす。残りあと10箱ぐらいになってようやく今後の本棚について、考える余裕が出てきて手に取った本。

以前から2ちゃんの本棚スレで本書の名前は聞いていたのだけれど、たまたま図書館で見つけて読んでみました。これは納得でしょう♪

本棚作成のコンセプトもシンプルで大量に収納できる本棚、且つ背表紙一覧できる本棚(これがまた素晴らしい!!)の自作であり、書かれている内容が実に使えるまさに実用書になってます。

本書を読了してこれは実際に購入しようと即、決定した本になります。

まあ、去年、玄関先の空きスペースに棚作ったり、今年は一切手入れしてなかった芝生の剪定と管理に挑戦して芝刈り機や芝刈り鋏も買ってなかなか本棚作成までは難しいのだけれど、来年か再来年には着手できるかと。

今年はもう数日使って残りの段ボール箱を整理し、年内にはすべての箱を開封したいなあ〜。開ける毎に埃まみれの掃除と雑貨(不燃ゴミ)の廃棄が大変なのですが、不要な本は今回も7箱ブックオフに送りました。
ああ〜面倒・・・。

残りの10箱が終わったら、本棚二つに入っている本や雑貨を全部おろして、サイズ・ジャンル毎に整理しなおして入れ直し作業が発生します。そしてそこで入りきらなかったものや新たに不要なものになったものはゴミとして廃棄orブックオフへ送付。

再度、段ボール箱に詰めて、新たに本棚購入してから本の収納・・・って段取りなんですが・・・本書を読んで自作も有りだなあ〜と思っているところ。う〜ん、悩ましい限り・・・。





【目次】
第1章 薀蓄編
1.我々はなぜ、本棚を「自作」するのか?
2.自作本棚のメリット
3.イメージを固める!
第2章 設計編
1.詳細設計
2.全体図の描き方
3.木取り図の描き方
第3章 材料編
1.材木屋に行こう!
2.建具屋で切ってもらおう!
3.ホームセンターに行こう!
第4章 組立編
1.組み立て前の下準備を行なう
2.いよいよ組み立て作業を開始する!
3.仕上げ作業
第5章 塗装編
1.塗装工程の概要
2.下地処理(パテ盛りとヤスリがけ)
3.ペンキ塗り(下塗りと上塗り)
4.水研ぎと仕上げ塗り
5.最終仕上げ
第6章 設置編
1.本棚の設置方法
2.本棚の電装方法
3.規格化された本棚の並べ方
第7章 実践編
1-1板の材質と特徴
1-2木取り図を描こう
2-1建具屋に裁断依頼
2-2パネルソーとは?
2-3いよいよ裁断開始!
2-4職人の仕事
2-5ホームセンターのパネルソー
3-1工具と材料
3-2 便利道具と代替道具 他
第8章 資料編
1.奥行き145ミリタイプのパリエーション
2.本書第7章「実践編」の木取り図


清く正しい本棚の作り方(amazonリンク)
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2016年04月24日

「バカが多いのには理由がある」橘 玲 集英社

経済関係で有名な橘氏の番外編的な感じの作品。
週刊プレイボーイに連載されていたコラムをまとめたものだそうです。

そのさいか、いささか扇情的な表現や必要以上に、神経を逆なでしかねない単語が並びますが、その辺はメディアに合わせたのかなあ〜とも思えます。

ただ、従来の橘氏の文章を読んでいる身としては、この本について違和感を覚えるのは否めません。
まあ、いつもどっかしら醒めていて、世間から距離を置いている立ち位置の著者からすると、あくまでも断面の見え方の問題なのかもしれませんが・・・それこそ、一部の方を炎上させるには向いているような本かも?(笑)

政治の部分。
う〜ん、まあ、マスコミやら一部の先導者に煽られたみんなの意見とやらが民意を代表すると信じるポピュリズムなんかが幅を利かし、誰も自分の目や耳を信じないし、自分の頭で考えようともしないのは変わらないからなあ〜。

誰もが自分の都合のいいことしか言わないし、事実を歪曲して自分の受け入られる全くの別物に加工してからじゃないと受け入れようとしないからなあ〜。

私も相当のひぬくれものであることは自認しているが、本書はかなり毒が強いです。
フェアトレードなんかも、個人的には絶対に信用していないので常々胡散臭く思っていましたが、本書でもその辺のからくりについて諸々書かれています。

表面的な取り繕いだけを見て、物事を気分やノリで判断し、周囲を煽り、結果として本来、意図していたこととは真逆の結果をもたらし、物事を台無しにする。

別にどんな国でもどんな組織でも起こっているし、やっているんだよねぇ〜。
うちの会社なんかにも教科書的な(というか小学生レベルの)正しさを教条的に部下に説き、それを丸投げしてやらせることで部署に混乱をもたらし、限界あるリソースの無駄使いで不要に疲弊し、結果的に相当な効率低下をもたらしながら、会社の方針として業務の効率性を上げる愚か者がいるが・・・はあ〜。

そりゃ、人辞めていくだろう。
頑張っている人ほど、能力のある人ほどね。

そんなことを頭に浮かべながら、本書を読んでおりました。

そうそう、ルワンダの虐殺辺りの記述は辛辣さを増しますね。
虐殺を行って、殺した人たちの家財道具一式を奪って、他国へ逃げてきた人たちを可哀想な難民として、メディアが取り上げ、その避難場所が空港近いという利便性から、ジャーナリズムも進んで採り上げ、NPOとかも支援を行う。

実態なんて関係なく、取材しやすい、絵になるがポイント。
NPOなら、手っ取り早く物資を配れて、実績作りになるのがポイント。

支援者から同情とともに、たくさんの資金を集める為の悲劇の演出。
ネタかと思われるような話がたくさん書かれています。まあ、私もその背景に関する事情は正直明るくないので、二次伝聞を鵜呑みにしているだけでなんとも言えませんが、おそらく事実なんでしょうね。

たくさんの死体の山ではもう煽情的な見出しにならなくなったメディア連中の求める、インパクトのある『絵』。そこから虐殺ではなく、四肢損壊で這う人々の苦しい表情でより煽るなんて外道か鬼畜の所業ですね。

もっとも何年か前のタイにも手足のないたくさんの物貰いがいましたね。
あれが同情をひくんだとか・・・。

朝早くに誰かが歩道に連れていき、夜にまた誰かがどこかへと連れていく。
あれもそれもビジネス。

本当にうんざりします。
そういやあ〜今の国連事務総長も偏見と利己主義の塊で最低ランクに見えますが・・・国際政治の舞台なんて大国のエゴの張り合いですもんね。

そのおこぼれに与ろうと第三国が集まり、既得権益として国連で好き勝手なことやってるわけで、そりゃ大国は距離を置き、都合の良い時だけ国連の名を持ち出す。

もっとも前国連事務総長のアナンさんでしたっけ?
息子をイラクの石油関連の組織のトップにつけて、兆円単位で横流しやら横領やらをやりまくってBBCとかにも大きく報道されてましたねぇ〜。

日本だとあまり記事になりませんが・・・。
タレントのゴシップやら政治家発言の揚げ足取りで、庶民に媚びうるマスコミには、そりゃ興味ないでしょうけれど・・・。

衆愚政治こそが民主主義の帰結なのか・・・・先が見えませんね。

とにかく、現在の環境から早く逃れたいと切望する私なのでした。

本書ですが、興味深い点もあるけど、この本はこの本で細かいことはしょって洗浄過ぎ。
読んでいて、不快感も結構あります。

なんかいろいろと辛いことを心に思い浮かべた本でした・
お勧めしません。
【目次】
私たちはみんなバカである
1 POLITICS政治(ニッポンの右傾化
嫌韓と反中
「日本を取り戻す」政策
ニッポンはどこにいくのか?)
2 ECONOMY経済(ブラックな国
イエという呪縛
自虐的な経済政策
経済は面白い)
3 SOCIETY社会(ニッポンの暗部
腐った楽園)
4PSYCHOLOGY心理(こころの内側)
地獄への道は善意によって敷き詰められている


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2016年02月16日

「中世の修道制」上智大学中世思想研究所 創文社

三省堂池袋の第1回古書市で購入したもの。
基本、リブロ時代のと同じノリですね。出している古書店も同じところがほとんどかな?
少し違う古書店さんもいたようだけれど・・・。

さて、インフルの検査を病院で受けながら午前中に拾い読みしてた。

もともと大学の紀要とかに載せてたのを本にしたのでそれぞれの章は完全に独立している。
こないだ行ったベルギーのペギン会のところとシトー創立のところだけ、読み終えたとこ。

う〜ん、微妙かな?
貴族とか金持ちの子女が持参金付きで教会に入るのとは別で、在俗のまま、使途的清貧生活を送るってことなんですね。知らないまま、白鳥のいるところで記念写真撮りまくってましたが、いろいろと分かると興味深いです。

ハンザ同盟の主要な拠点であるブルージュやゲントなど、ふむふむと勉強になりました。
個人的にはまたムール貝食べて、ランビック飲んで、チョコ食べまくりつつ、たくさんの絵画を観に行きたいなあ〜。IS関連が落ち着くまでは、ちょっと治安が不安だけれど・・・・。
【目次】
1 東方キリスト教修道制の起源と展開
2 ビザンツの修道制
3 アウグスティヌスの修道霊性
4 ガロ・ロマン末期のローヌ修道制―レランス修道院とその周辺
5 聖ベネディクトゥスの『戒律』とその霊性
6 隠修士とその時代―ラ・グランド・シャルトルーズ修道院を中心に
7 シトー創立と「使徒的生活」
8 騎士修道会の創設とその日常生活―Templiersを中心として
9 最初の律修参事会―プレモントレ会の創立をめぐって
10 フランシスコ会の創立をめぐって
11 ドミニコの霊性と説教者兄弟会―言の新たな次元の開披
12 ベルギー中世のベギン運動
13 イグナティウス・デ・ロヨラの神秘体験―イエズス会の霊性の起源
posted by alice−room at 17:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 【書評 宗教B】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「スペインの光と影」馬杉 宗夫 日経

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この著者の作品はどんだけ私読んでるんだろう・・・。
本作も期待して読んだのですが・・・ちょっと違ったかも?

第1部はカタルーニヤ美術館の話で、私、バルセロナ行った時にちょっとロマネスクとしてもちょっと毛色が違うだろうと全く寄ろうとも思わず、観光する場所から外していたんだけれど・・・。

本書を読んで是非、一度行ってみるべきではと思った。
スペインのあちこちにある有名どころの壁画を聖堂から引っぺがしてあるとは知りませんでした!
なんか今回初めて知ってそれがすごく残念です。

ピカソとか、キュービズムへの影響については、まあ、本当にそう?というのはありますが、一画面にいくつもの場面を盛り込む中世絵画の視点の話は何度も聞いているけれど、改めてカタルーニヤ美術館で直に確かめたいと思いました。

その辺は本書を読む価値のあったところかな?

第2部のサンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼途上で各地に残るロマネスク建築を見て回る話なのですが・・・これは正直、文章だけで写真が悪過ぎてお話にならない。

率直に駄目です。

いくら文章で読んでも大きくて鮮明な写真なしには読者に何も伝わりません。
また、文章もこれでは何も伝えられないかと。第2部は私にとって不要でした。

芸術新潮のがはるかに良いし、あちらは意味があるものかと。
本書は基本、読む価値はありませんでした。
【目次】
第1部 光と影の道カタルーニャ
カタルーニャの色彩
影に沈むモンカダ通り 若きピカソの街・バルセローナ
陽のあたる丘モンジュイク―ミロ美術館
ロマネスク美術の宝庫―カタルーニャ美術館
鬼才ガウディと聖地モンセラの山
異端の贈物―ベアトゥス本写本と天地創造のタピストリー
レコンキスタへの願い―ピレネーに眠るリポールの扉口彫刻)

第2部 星の道 サンチャゴ巡礼
千年王国―サンチャゴ伝説と巡礼
ピレネーを越えて
王妃の橋
星隆る町
過酷な地
ブルゴスからレオンへ
レオン王国
星の輝く野―聖地サンチャゴ・デ・コンポステーラ
旅の終りに

ブログ内関連記事
「ロマネスクの美術」馬杉 宗夫 八坂書房
「パリのノートル・ダム」馬杉 宗夫 八坂書房
「シャルトル大聖堂」馬杉 宗夫 八坂書房
「黒い聖母と悪魔の謎」 馬杉宗夫 講談社
「大聖堂のコスモロジー」馬杉宗夫 講談社
「芸術新潮1996年10月号」生きている中世〜スペイン巡礼の旅
「スペイン巡礼史」関 哲行 講談社
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「本棚の歴史」ヘンリー ペトロスキー 白水社

読む前に本書に対して期待していた内容とはおよそ異なった内容でした。
私的にはもっと、本の歴史から敷衍した本棚という存在に対する話を想定していたのですが、基本、工業的なデザインとしての本棚を対象として、シンプルに本棚そのものについて、歴史的変遷を書かれている本です。

何よりも著者が書かれている他の本を見ても、あくまでも単純な物の歴史的なものが好きな方みたい。

端的に言うと、内容に深みがなく、有名どころのモーガン・ライブラリーやゲッティミュージアム、イギリスの大学図書館とか触れていてもあまり面白くない。「薔薇の名前」なんかにも触れているのだけれど、有意義な意味を見出せない。

正直、つまんなくて飛ばし読みしたけれど、内容的に目ぼしいものは無かったです。
【目次】
第1章 本棚の本
第2章 巻物から冊子へ
第3章 保管箱、回廊、個人用閲覧席
第4章 鎖で机につながれて
第5章 書棚
第6章 書斎の詳細
第7章 壁を背にして
第8章 本と本屋
第9章 書庫の工学
第10章 可動書架
第11章 本の取り扱い
本棚の歴史(amazonリンク)
タグ:歴史 本棚 書評
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2016年01月24日

「フランスの聖者たち」渡邊 昌美 八坂書房

franceseijya.jpg著者も語られているが本書はフランス版古寺巡礼記とでもいうべきものであって、フランスの有名な巡礼地にある古い教会とそこに祀られる聖者(聖人)と由来などをエッセイ風に書かれている。

寝る前に少し読んで、2か月ぐらいかかっただろうか?
読了する前にほとんど最初に読んだ内容を忘れてしまっていたりするのだけれど、本書の内容自体も別に目新しいものではない。

著者の本書以外の作品を読んでいれば、どこかで読んだ内容だし、私の場合、他の本からの知識と相まって、本書を読んで取り立てて新たに興味を覚えた部分は少なかった。だが、読んでいてどこかしら既知でありながらも心地よく、寝物語として読むには私個人限定かもしれないが、なかなか良い本でした。

適度に眠くなるし、読物のようにストーリーに執着して読了せずにはいられなくなるのも困るしね。
全くつまらなければ、そもそも読むのを止めてしまうし・・・ね。

内容は巡礼寺の説明で縁起や聖人伝などが語られています。
その辺はまあ、普通な感じ。

本書を読んでいて、私が一番、関心を持った事。
それはシトー教会の厳しさ。

クリュニー修道院の繁栄と豪奢な生活、過剰なまでの美や装飾を良しとする価値観と対比されるシトー会は一切の装飾を拒否した建築や質素な生活で有名ですが・・・まさか、それほどまでとは・・・・。

「過酷な生活と烈しい労働のために、初期シトー会士には28歳を超えて生き続ける者は稀であったという。」こんなふうに本文で書かれているが、思わず映画「バラの名前」を思い浮かべてしまいますね。

行き過ぎた『清貧』の過酷さは半端ないです。
しかし、それ故にそれが建築として表現された洗練された美というものは、また、比類ないものなのだろうと思わずにはいられません。

ヨーロッパの難民問題やIS関連の治安懸念で今年は微妙ですが、落ち着いたら、改めてロマネスク建築ともどもル・トロネとか見に行きたいなあ〜。イスタンブールのアヤ・ソフォアさえ行けないのは悲しい限り・・・。
【目次】
第1章 聖堂の四季―サン・ドゥニ(1)
第2章 歴史の工房―サン・ドゥニ(2)
第3章 ピレネーの桃源郷―サン・ベルトラン・ド・コマンジュ
第4章 たまごの聖母さま―ノートルダム・ドラフレード
第5章 大天使の要塞―モン・サン・ミシェル
第6章 金色の乙女―サント・フォア・ド・コンク
第7章 泉の僧院―フォントネイ
第8章 海から来た聖者―サン・ジルダ・ド・リュイス
第9章 遙かなる旅路―巡礼と同胞団
第10章 幻の聖なる道―サンチャゴ巡礼(対談 小川国夫×渡邊昌美)

フランスの聖者たち―古寺巡礼の手帖(amazonリンク)
ブログ内関連記事
「巡礼の道」渡邊昌美 中央公論新社
「フランス中世史夜話」渡邊 昌美 白水社
「異端者の群れ」渡辺昌美 新人物往来社
「モンタイユー 1294〜1324〈上〉」エマニュエル ル・ロワ・ラデュリ 刀水書房
サン・ドニ大聖堂1〜フランス(20100625)
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