2026年04月20日

「JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則 」ニック・マジューリ、 児島 修 ダイヤモンド社

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これも少し前に流行った本ですね。

JUST KEEP BUYING (ただひたすら買い続ける)

長期的に株式市場(全体)は成長し、株価は上昇し続ける。その前提の下では、市場全体にBETして(具体的には市場インデックス投信・ETF購入)、とにかく購入して売却せず、時間を味方にして成長の果実を享受する、といった今時のインデックス投資そのもののお話になります。

本書の前書きにもありますが、あくまでもアメリカを前提にして書かれていますので、日本向きに解釈するにはその辺を斟酌して適宜、補正や配慮しないといけませんが、まあ、大筋の原則論からすれば、だいたいそういうことだなあ~って感じの内容です。

今のご時世的には目新しいものないかな? 

著者も書かれていますが、自分の関心のあるところ、役に立ちそうなところだけでも読んでね、みたいなこと書かれていますので既にFIREしている私的には第2部から読み始めました。その後でパラパラと速読モードで第1部も読んでみた。

一応、順番的にいうと入金力の部分だけど、この辺は正直読む価値無いかな? 
この手の本だとあちこちに書かれている内容。

まずは収入を増やすべく、自身の能力開発に投資したり、節約はしつつも過度なものにならない程度に抑えて入金力upを図るっていうだけ。
まあ、うちは住宅ローンを組む際に現金一括支払いも可能だったけど、あえて5年間金利固定の15年ローンを組み、当初は5年で残りは繰上返済予定だったけど、株式市場が好調だったのであえて住宅ローン減税ギリギリの10年までになるよう、繰上返済しておいてきっちり10年で返済完了させた。

結果的に金融機関の信用がかなりupしたみたい・・・。
FIREして無職になってクレカ作れるか心配だったけど、銀行系の審査厳しめのところでさえFIRE後にすぐ作れたし、ネットでクレカ新規申請して30分で一般カード限度額100万円とかで審査通ってた。個人事業者用のクレカに至っては限度額200万円なってたしなあ~。

やっぱり信用は大切です。クレカのヒストリー、完璧で自宅の土地・建物も抵当権抹消してあるのもきいてるね。おそらく。

おっと、話がそれた。

今時風にデータサイエンティストがどうたらこうたら・・・と書いてますが、あくまでも過去のデータを分析したら、こうでしたという話です。統計的に有意なものでも、その前提条件(期間、対象範囲、考慮要素等々)を変えれば、いくらでもいじれちゃうからなあ~。

それに仮に、その解釈であっていたとしても過去のものが今後も将来的に同じ規則性やルールで継続し、再現するかはまた別問題だったりする。

そうであっても、まあ、人間は過去の延長線上で考えて予想し、継続し続けようとするのは、首肯出来るので、その考えに乗ってもいいかとも思う。

現在の資本主義体制が継続する前提ではありますが、世界経済が成長し、拡大し、それを可能とするのが資本主義ならば、共に繁栄し、継続していくでしょう。そのうえで、金融資産を増やしていくならば、保険の大数の法則ではないけど、個々のリスクに囚われず(=個別株投資)、インデックス投資しとけや~って感じでしょうか?

そうそう、本書ではリバランスでリスク管理にも触れており、税金等も鑑みて追加投資によるリバランスなんてのも提唱してますが、FIREした層にはいらないかな?

人や好みによりけりですが、シンプルに現金とリスク資産で現金を相場暴落時のバッファーにして、リスク資産の売却タイミングと額をコントロールするので良いかと。リスク資産内に債券とかリスクの低いの入れて、それで調整するのは一般的ですが、最近は株・債券・金等々の相関関係が「負」ではなく「正」になったりして、一概に伝統的なリスク管理が難しい兆候もあるので、現金を多めに持っておくのが個人的に妥当かと思いました。

あと、本書では触れられていませんが、私が生成AIに取り崩し戦略で相談してたら、高配当株の保有による配当金を現金バッファーの一部に組み入れる案なんかもあったなあ~。

私一人だったら、それもありなんですが、配偶者がいるので自分が死んで資産を相続した際、複雑にするとたぶん管理できずに破綻しちゃうんだよね。

その辺も加味すると、シンプルにリスク資産はインデックス投資のみとし、1年に1回の売却で現金バッファーに3年分の生活費を維持する仕組みが妥当かな? 売却も今は証券会社で定率or定額を選べるようになって自動で実行してくれるようだけど、出来れば、定率と定額を比較し、その小さい金額の方を採用する仕組みになってくれたら、最高ですね!

それが可能だと暴落時に売り過ぎを抑制し、最終的な資産寿命が延びるというシミュレーションは出来ているんだけどね。
自分が生きている間は、手動でやればいいけど、遺族にそれを委ねるのは難しいかなあ~。

そうそう、それと本書を読んでいて一番、頭に浮かんだのは銀行時代の元上司の言葉。
「株は買うけど、絶対に売らない」
資本主義の世界で、資本家になるにはそれしかない、というのがその真意だそうだが、飲み会で聞いて、なるほどなあ~と心から思いました!!

私は中学生から債券投資して、高校から株式投資やってるけど、利益出ると売っちゃうんだよねぇ~。
株価が下落すると塩漬けして、なんとか元値を回復して売るから、表面的な損は出ないものの、資本効率が悪く、時間選好率を考慮したら、実質マイナスだったりする。

まあ、勉強にはなったからいいんだけど。

本書を読んで初めて知った事は無かったですが、一応、自分の投資スタンスの納得感はUPしたかも?
本書を読んだ価値はそれぐらいかなあ~。

もっとも、私は配当4%前後で今後も成長するだろうと確信できる銘柄をまさに今日売ってたりする。
ホルムズ海峡閉鎖は長引くと思っているので、わずかな利益で個別株を売って、定期預金でしばらく寝かせておく予定。

出来れば、暴落時の購入資金に充てたいなあ~。既に今年分のNISA枠は1月に一括で埋めていてもう買えないから、出来れば年末辺りに暴落して来年度のNISA枠で買えたら、短期的には大成功。

本書でも言うように、そんなの無理だし、長期的には誤差程度の些細なことなんですが、10年程度の短期間だと大きいんだよねぇ~。
さて、残りの個別株も売りきっていきましょう♪

【目次】
【はじめに】
全米屈指のデータサイエンティストによる、お金を貯め、富を築くための証明済の方法。
投資初心者からベテランまで、わかりやすく、面白く学べる唯一無二の本。

【第1章】どこから始めるべきか?――お金がない人は「貯金」を、お金がある人は「投資」を重視すべき理由

【第1部】貯金力アップ篇

【第2章】どのくらい貯金すればいいのか?――思っているほど多く貯めなくても大丈夫
【第3章】こうすればもっと貯金できる――パーソナルファイナンス最大のウソ
【第4章】罪悪感なしでお金を使う方法――「2倍ルール」と充実感の最大化
【第5章】収入アップに合わせて生活レベルを上げるのは、どれくらい許される?――世間で思われている以上に、給料が増えた分、豊かさは享受できる
【第6章】借金はすべきか?――クレジットカードの負債が必ずしも悪ではない理由
【第7章】家は借りるべきか買うべきか?――人生最大の買い物をどう考えるか
【第8章】頭金を貯める方法――なぜ「時間軸」が大切なのか?
【第9章】いつリタイアできるか?―― 一番大切なのは「お金」ではない

【第2部】投資力アップ篇

【第10章】なぜ投資すべきか?――お金を増やすことが重要な時代になった3つの理由
【第11章】何に投資すべきか?――「富への唯一絶対の道」は存在しない
【第12章】個別株は買うな――個人投資家を焼き尽くす投資哲学
【第13章】いつ投資すべきか?――なぜ早いほうがいいのか
【第14章】安値を待つべきではない理由――神でさえ「ドルコスト平均法」には勝てない
【第15章】投資が「運」に左右される理由――と、なぜ「運」を気にしすぎる必要がないのか?
【第16章】相場の変動を恐れるな――投資で成功するための「入場料」
【第17章】暴落時の投資法――パニック時でも平静さを保つメンタル
【第18章】いつ売ればいいのか?――リバランス、集中投資状態、投資の究極の目的について
【第19章】資産が増えてもお金持ちと感じられない理由――なぜ、あなたはすでに豊かなのか?
【第20章】一番重要な資産――なぜそれはこれ以上増やすことができないのか
【巻末プレミアム】 「ジャスト・キープ・バイイング」21の黄金ルール――タイムトラベラーのゲームに勝つ方法

JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則(amazonリンク)

ブログ内関連記事
「MMT(現代貨幣理論)の教科書」真壁 昭夫 ビジネス教育出版社
「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド」クリスティー・シェン (著), ブライス・リャン (著), ダイヤモンド社
「トマ・ピケティの新・資本論」トマ・ピケティ 日経BP社
「まぐれ」ナシーム・ニコラス・タレブ ダイヤモンド社
「カオスの帝王」スコット・パタースン (著), 月谷 真紀 (翻訳) 東洋経済新報社
「10年先を読む長期投資」澤上篤人 朝日新聞出版
「気になる株の売買チャンス99の公式」和光経済研究所 こう書房
「肩をすくめるアトラス」アイン ランド  ビジネス社
「データサイエンティスト」橋本 大也 SBクリエイティブ
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2026年04月10日

「MMT(現代貨幣理論)の教科書」真壁 昭夫 ビジネス教育出版社

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ずいぶんと久しぶりにこの手の本を読んだ気がします。
一般向けの経済解説本で、基本的なマクロ・ミクロとかやってれば比較的ライトな内容ですが、うん、最近は表面的な指標とか指数とか経済解説とか見聞きしてなかったのですっごく新鮮でした。

クラウディング・アウトとか、そうそう、そういうのあったよねというお恥ずかしいレベルの私です。
一応、大学院ではその辺が専門だったはずなのに・・・ね(苦笑)。

高過ぎる税率なら、減税した方が税収UPになるという、減税したい政治家になんとも都合の良いラッファー曲線(ラッファブル曲線と揶揄されたアレ)や、金持ちや企業が儲かればおこぼれが庶民にも生き渡るというトリクルダウン理論のように、MMTは胡散臭いキーワードですが、まあ、興味深いのは間違いないです。

個人的にはハイパーインフレとデフォルトで不良債権にまみれて経済低迷にならないか懐疑的ではありますが、ジリ貧よりはいいのか?

プライマリーバランスを意識した政策なんて過去の遺物ですかね?
今の日銀のようにETF買ったり、国債買ったり、中央銀行の独立性もあってないようなもんだし、アメリカのFRBもアレでしょ。
う〜ん、今日も株価上がってるが、楽観論に終始し過ぎのような???

本書でMMTとは、自国の通貨で債権を発行できる国家は、デフォルトに陥ることははく、財政悪化の懸念無しに国債を発行して景気刺激策を推進できるという理論と定義されます。

その条件として①経常黒字②自国通貨での国債発行③インフレ未発生、を挙げてます。

そして日本がまさに上記の条件を満たし、国債の残高が異様なほど累積しているにも関わらず、インフレや金利上昇に至っていないのが、MMTの実例として一部で見做されてしまっている状況について触れています。

そういやあ~ネットとかでプライマーバランスの規律至上主義の財務省批判が一時、盛り上がっていましたが、ポリュリズムの方向性としてはバンバン金ばらまけや~となるんでしょうね。

中国の対外進出やホルムズ海峡封鎖など、安全保障上の困難が山積みの中、人口減少で人口の高齢化が進む日本で経済成長を維持するには、積極財政により経済の勢いをつけながら、なんとか成長への道標を作り、繋げていくしかないというのが現高市内閣の方針なんでしょうね。

本書が書かれたのは2019年でかなり古い為、金利上昇が夢であった時代ですが、現在は長期金利がじわじわ上がってるし、確実に物価も上がっているのでいよいよ財政拡大も正念場にかかってきてますね。

為替もここ数年で激変してますし、このMMTの行く末が大変気になりますねぇ~。生成AIに振ると、この辺も楽しかったですが、まずはもう少し関連書籍も読んでみようと思います。

そういう意味で私にはよい刺激になり、勉強になった本でした。

個人的には、もうチャレンジする気もないので完全に守りですね。NISA枠をオルカンかSP500で埋めて、ポイ活分は金の投信を買って、後はひたすら寝てますか。本日の株価のように停戦を楽観視なんて、とうてい思えないので現金化できる分だけキャッシュにして数年は息ひそめて待ってます。暴落を・・・。

【目次】
第一章 MMTの定義
・MMTとは何か
・誰がMMTを提唱したか
・いつから、なぜMMTは注目されているのか
・MMTとポリュリズムの関係
・日本がMMTの先駆者?
・MMTの問題点

第二章 なぜ、いま、MMTか
・景気を支えることが主な目的
・主要国の金融緩和による景気刺激
・限界に直面する中央銀行
・金融政策にはマイナス面もある
・より強力な景気刺激策への期待
・財政支出をしても金利が上がらない

第三章 これまでの理論との比較、違い
・これまでの理論とどこが違う
・財政政策には、本当に規律は必要か
・これまでの理論では財政支出は金利を上昇させる
・財政政策は為替レートにも影響を与える
・借金を増やすと国債はデフォルトするか
・物価はコントロールできるのか

第四章 MMTの主な問題点は何か
・MMTは万能薬ではない
・中央銀行国債を引き受けるとどうなる
・為替レートへの影響
・”悪い金利上昇”の恐れ
・ハイパー・インフレーションへの懸念
・借金が増え過ぎると国が最終的につぶれてしまう

第5章 わたしたちの生活への影響
・一時的な効果は考えられる
・長期的には続けられる政策ではないかもしれない
・結局、国民の負担が増える
・軽視できないインフレリスク
・政策だけで景気が拡大し続けることはあり得ない
・わが国の財政状況はすでに「火の車」

MMT(現代貨幣理論)の教科書(amazonリンク)

ブログ内関連記事
日経新聞 経済教室「金融機能の健全化急げ」2010年10月15日
ラベル:書評 経済 財政 金融
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2026年03月19日

「埼玉スリバチの達人」昭文社 旅行ガイドブック 編集部 (編集), 吉村 忠 (監修)

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あちこち車で移動したりしていて、よく目にするものの、ふとその由来についても知ることができればと思った時に目についた本になります。

黒目川とか、本多緑道のところの平林寺掘とかその当時のものなんですね。
あそこの一角だけちょっと他のと違っていて気にはなっていたのですが、本書で初めて知りました。

あと・・・朝霞の図書館とかあの近辺。
米軍キャンプの返還地だとは知ってましたが、図書館や体育館とかを含んでいるのは知らなかったのでちょっと新鮮な驚きでした!

土地勘があるところだとたまにこういうのも面白いです。

【目次】
埼玉地形歩きのすすめ
谷・坂・水のある風景 猫のいる風景
埼玉の地形を理解するための用語解説
大宮台地と武蔵野台地

1.南浦和西 2.南浦和東 3.浦和 4.武蔵浦和・中浦和 5.東浦和 6.与野・白鍬 7.大宮 8.氷川女体神社 9.鳩ケ谷安行 10.岩槻 11.春日部 12.所沢 13.和光 14.朝霞 15.膝折 16.新座 17.富士見・ふじみ野 18.川越

スリバチは意外なところで貴方を待っている?

埼玉スリバチの達人(amazonリンク)
ラベル:書評 古地図
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2026年03月03日

「車中泊入門」武内 隆 山と渓谷社

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既にブームも終わり、昨今はその弊害が目に余るとされる車中泊ですが、自分ではせいぜい、高速のSAで仮眠するぐらいでやりませんがふと気になったので読んでみました。

まあ、内容は普通ですね。

時間や場所の自由度が増すというメリットとそもそも車中泊できる場所は限られるし、不便を強いられることも多いというデメリットの紹介。実際に車中泊する際に考慮すべき点や狭い車内で少しでも快適に過ごす助言やアイデアなど具体的な事例を出して解説しています。

でもねぇ~、ぶっちゃけ、このレベルの内容だと生成AIのチャッピーやGeminiに聞いた方が役立つ回答してくれるんだよねぇ~。書かれた時代が少し古いからまだ本として出せたかもしれませんが、内容的にはかなり弱いし、薄っぺらで中身に乏しいかと。

単純なノウハウ本として読むなら、読む必要ないです。
エッセイにもならないのでその点でも価値はないかと思います。

また要点もまとまっていなくて、無駄な紙面を割いている感がぱねえっす。
コスパもタイパも悪いので、生成AIさんに聞いて下さい。
はるかに有用です。

第1章 車中泊の魅力
第2章 車中泊に適した車を考える
第3章 車中泊のための装備&グッズ
第4章 車中泊ライフを快適にする方法
第5章 車中泊の場所選び
第6章 災害と車中泊


ヤマケイ新書 車中泊入門(amazonリンク)
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2026年02月27日

裏道を行け ディストピア世界をHACKする 橘 玲  講談社

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いつもの橘さんらしいハック本ですね。
人生は無理ゲーとか、実に懐かしい♪

最近では目新しいネタがなくなってきたのと、TictoKやゆうつべで税理士さんは社労士さん等々が宣伝用に手垢のついた節税や抜け穴的な動画をばらまいているので新鮮味は薄れていますが、こちらは日本のハック本のご本家というべき存在ですので、とりあえず、久しぶりに読んでみました。

やっぱり以前のような新鮮さや目から鱗的な内容はもう無いです。
ただ、幅広くいろんな情報を軽く紹介してくれるので、自分の関心がない分野や見過ごしてしまっているトピックなど、参考になります。
(勿論、著者の他の作品で触れられているものも当然重複して出ているのですが・・・)それでも、ざっくり言って3割くらい知らなかったです。

たまに本書のような本を読むのは楽しいです。
三才ブックスの「ラジオライフ」の経済版みたいな感じというと分かって頂けるでしょうか?
知っている人には分かる、あのノリですね(笑)。

まあ、私も一時独立してマイクロ法人設立して、デイトレーダーや商品企画会社などいろいろやりましたが、結局は普通の雇われ人になり、投資で儲けたお金を元にして増やしてようやく少しだけ早くFIREした訳ですが、まあ、本当は30代ぐらいで辞めたかったなあ~。

これで固定資産税や自動車税さえ無ければ、最高なんだけどね・・・・。
住民税非課税世帯にはなれても完全無税とはいかないしね。消費税以外は社会保険料等も極力払わないですませたい・・・。

さて、本書の内容ですが、恋愛ハックは別な意味でも興味を惹きますが・・・やはり一番の関心事は金融市場ハックでしょうか?
効率的市場仮説を真っ向から否定し、アノマリーを見つけてそれを攻略することで通常想定される期待収益以上の成果をあげるっていう今時の若い人が好きそうなことが紹介されてます。市場の歪みを狙って他者を抜けがけするやり方ですね。

まあ、証券投資論だっけ、あの本の著者の青山先生も昔、院の講義で赤字で倒産しそうな会社の株を買って放置しときゃそのどれかが爆上がりして普通の優良企業に投資する儲かるとかよく言ってましたが、そんなところが真実なんでしょうね。きっと・・・。

以前に読んだ「カオスの帝王」とかもそんな系統の話でしたし、ジャンクボンドで有名なミルケンとかの話も出てきました。超・懐かしい!

まあ、資金の少ない時はワラント債のワラントだけ買って、博打うつのもありですかね?
ただ、個人的な感想としてはインサイダーになる直前ぐらいの内部情報で安全に着実に利益を重ねて、普通にインデックス投資に10~20年ぶち込めば、中年でFIREするぐらいの資産はなんのリスクも負わずに達成できると思うんですけどね。

私自身は、そんな情報の入るポジションにいなかったので地道に個別株で利益を出して、普通にNISAやiDeCoでインデックス投資をしてそれなりに資金貯まったけど。

本書ではその他にもいろんなハックが紹介されていて、最終章になっていくのですが、最終章になると逆にパワーダウンしてしまい、結局どこの目的地に向かうのか分からなくなっているような・・・???
最後はいささか迷走状態になりますが、途中で紹介されるお話は初見だと興味深いものも多いので軽く読んでもよいかと思います。

まあ、確定申告での節税や補助金、助成金受給、ポイ活なんかだってある意味ハックといえばハックなんですよ。
MNPでスマホ定額の50%オフでゲットだってそうだしね。
クレカ作成してポイ活でポイントをもらうのだってそうだし、宝飾品(ダイヤ)購入するのに御徒町の業者で買うのもそう。
本書では、その手のしょうぼいのは、触れられていませんが、そんなことで浮いたお金を金の投信に突っ込むだけで去年とかなら、それなりに増えているでしょうしね。

話がそれましたが、純粋に頭の体操として各種制度を調べたり、不備を見つけたりするのはアリかと。
たまにこの手の本を読むのは、良い刺激となります。
まあ、やり過ぎて一線を越えると違法や脱法で犯罪者になってしまいますので注意が必要ですね。

私もリタイア前のお仕事は、その手の悪いことをする人達の手口を見抜く金融犯罪対策専門部署だったので、よくもまあこんな手を考え出すものだと感心することも多々ありましたが、ある意味勉強にもなりました。

さて、私も何か新しいアノマリーや制度の穴でも探しましょうか?(笑)

裏道を行け ディストピア世界をHACKする (講談社現代新書 2644)(amazonリンク)

【目次】
プロローグ ふつうの奴らの上を行け
1 恋愛をHACKせよ―「モテ格差」という残酷な現実
2 金融市場をHACKせよ―効率良く大金持ちになる「究極の方法」
3 脳をHACKせよ―あなたも簡単に「依存症」になる
4 自分をHACKせよ―テクノロジーが実現する「至高の自己啓発」
5 世界をHACKせよ―どうしたら「残酷な現実」を生き抜けるか?


ブログ内関連記事
「バカが多いのには理由がある」橘 玲 集英社
「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」 橘玲 幻冬舎
「貧乏はお金持ち」橘玲 講談社
「マネーロンダリング入門」橘 玲 幻冬舎
「黄金の扉を開ける賢者の海外投資術」橘 玲 ダイヤモンド社
「マネーロンダリング」橘 玲 幻冬舎
「カオスの帝王」スコット・パタースン (著), 月谷 真紀 (翻訳) 東洋経済新報社
ラベル:書評 ハック 経済
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2025年02月04日

「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド」クリスティー・シェン (著), ブライス・リャン (著), ダイヤモンド社

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FIREブームの先鞭をつけて当時、大変話題になった本です。

まずは種銭を作り、それを年率4%の利回りで運用し、その運用益の範囲内で生活する(できるようにする)ことで、資産を減らさずに生涯働かずに好きなことをして過ごす、というアレです。

私自身もプチFIREした身の上ですので、一度ぐらいはまあ、流行だった本を読んでみたいと思い、手に取りました。

う~ん、読後の感想としては、なんでこの本がブームになったか分からないです?

今はお金もあって、好きなことを書いて、小遣い稼ぎしながら、優雅な生活をしているそうですが、物の考え方が正直いささかおかしいと思いました。貧しい暮らしから、頑張って成功した一種のサクセスストーリーではあるのかもしれませんが、それでも普通の人には理解できないぐらいの生活水準を語られてもねぇ~。

医療廃棄物を漁って・・・・どうのこうのというくだりには、正直、絶対に関わりたくない階層の方だと思います。
別に不要な見えをはる必要はないですし、誰もがメディアに踊らされて浪費をしようとは思いませんが、あまりにも異質で冒頭から拒否反応が溢れそうになりました。

本書は18章から成りますが、まずは1~10章まで自分語りのナルちゃんのお話で読む価値がありません。
他人の意見や偏見に左右されるな、という著者自身は語る一方で、読者に対してはこうあるべきだ、すべきだという押しつけが酷く、主張に論理的な整合性がありません。

家を買うよりもその資金を投資に回して、より一層早くFIREを目指すべきとか、どこかで何度も聞いたようなことも述べていますが、家庭や家族の幸せという効用が、FIREよりも高い人が当然いて然るべきで、その場合、幸せの為のFIREで持ち家を断念するのは合理的ではないはずですが、著者がそんなことを考えるそぶりも見られません。

自国で生活するよりも物価の安い海外で放浪する方が生活コストが安いというのも、昔からタイの安宿で沈没している人達の話のようで何をいまさらと思うことしきりです。

株の暴落時に、現代ポートフォリオ理論とか言い出す始末ですが、私が何十年も前に大学院生やってた頃の話を言い出しても苦笑しかないです。というか、今はそれさえも「まぐれ」とか「カオスの帝王」の本、読んでみてねで終わってます。

株と債券による分散投資でリスク代替ができるというのは、既に昔の話でしょう。
11章で少しだけ、興味深い話(FIRE直後に相場の暴落があると、FIREが失敗する事例)が出てきますが、私は債券ではなく、現金(定期預金)でカバーしてますね。

リスク資産はほぼ株式ですが、金融資産全体の半分以下なので、暴落したら、ナンピンして取得時価を下がるだけです。投資信託がメインで個別銘柄は限定的だし、ローン完済した住宅も最悪、売ればそれなりの現金になるし、そのうち年金ももらえる歳になれば、まあ、死ぬまでなんとか資金を回せるでしょう。

余談ですが、著者は自分は才能がないので最低限稼げるだけの学歴をつけて、それなりの給料をもらえる仕事を選んでついた。副業でいろんな仕事をしたけれど、そちらはすべて失敗したとか、まあ書いているんですが、別にどうでもいいかと。

お給料安くても、やりたい仕事をして最低限の生活を出来れば幸せな人もたくさんいるわけですし、他人の生き方には上から目線で助言する姿勢には、不快感を覚えました。それでいて、自分の価値観は他人に理解されない、そして他人に影響されたくないと言い切る姿勢には、もうなんと言うか、呆れて物が言えないとはこのことかと。

まあ、私も独立して会社作って、儲からないので辞めて、借り入れた事業資金返済の為にサラリーマンに戻った口なので、言えたギリではないのですが、本書の著者は相当きてますね。

ぶっちゃけ、金持ち父さんのロバート・キヨサキがたまたま不動産投資で当てて、儲かったので本を書いたら、売れた。
本書の著者もそれ系かと。

まあ、タイミングが良かったんでしょうね。
今は4%ルールというのが有名ですが、昔からイギリスなどでは資産家はおおいに儲けたければ、事業を興して会社を経営し、面倒せずに働かずに生活していくなら、国債を買って5%のクーポンを生涯もらうっていうのが、ごくありふれた常識だったとものの本で読みました。
その頃からは何も変わっていませんね。

それこそ、ピケテイの「21世紀の資本」を出すまでもなく、労働するより相続で得た資産の増加率の方が高い時代が多いのだから、まあ、当然です。

本書はあえて読む価値の無い本でした。


【目次】
第1章 お金のためなら血も流す
第2章 桃のシロップ、段ボール箱、コーラの缶
第3章 (まだ)自らの情熱に従うな
第4章 あなたは私のものだ
第5章 誰も助けにきてはくれない
第6章 ドーパミンについてわかったこと
第7章 マイホームは投資ではない
第8章 本物の銀行強盗
第9章 株式市場の暴落をいかに乗り切るか
第10章 私を救ってくれた魔法の数字
第11章 現金クッションと利回りシールド
第12章 お金を浮かすために旅行をする
第13章 バケツ・アンド・バックアップ
第14章 インフレ、保険も恐るるに足らず
第15章 子どもはどうする?
第16章 早期リタイアの負の側面
第17章 自由になるのに100万ドルは必要ない
第18章 我が道を行け


FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド(amazonリンク)

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「まぐれ」ナシーム・ニコラス・タレブ ダイヤモンド社
「カオスの帝王」スコット・パタースン (著), 月谷 真紀 (翻訳) 東洋経済新報社
「トマ・ピケティの新・資本論」トマ・ピケティ 日経BP社
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2025年01月15日

「カオスの帝王」スコット・パタースン (著), 月谷 真紀 (翻訳) 東洋経済新報社

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昨年、銀行の社畜をようやく辞めてプチFIREのご身分になったので今年からはブログを再開していければと思っています。
年金が出るまではまだだいぶありますし、iDeCoから出金できるのもまだまだですが、なんとか食いつないでいきたいなあ~。

という訳で以前読んだ「まぐれ」のタレブ氏とかが思いっきり出てきます本書。
そっち方面だろうなあ~と思って読みだしたんだけど、本書の主役の一人だったりする。

端的に本書の中身を言うと、暴落は予測できないのでそれを予測しようと無駄なことするよりは、過小評価されているプットオプションを継続的に購入し、暴落時の権利行使することで膨大な利益を獲得することが出来る、そしてそれを実際に実現したヘッジファンドにまつわるお話。

但し、著者はあくまでもジャーナリストで本書もあくまでもジャーナリスティックな代物で本来、一番大切な理論やモデルについての数学的な説明は皆無。漠然として雰囲気は分かるものの、あくまでもボヤっとしていて単なる文屋さんの書き物に終始している。

更に投資という観点でみる限り、第3部以降は完全に蛇足というか、不要でただでさえ、冗長な文章が更に緩んで読むのが鬱陶しくなります。途中からは斜め読みして、肝心の投資理論部分を探していましたが、本書のどこにもその記載はありませんでした。

また、訳者さんも投資や金融分野の方ではないようで、訳語もところどころで違和感を覚えて読む意欲が落ちます。
訳者さんが原文について注記してくださっているのですが、必要なところに注記がなく、不要なところに訳者注記がある感じがしました。その辺が大変残念な感じです。

ボラティリティをいかにして捉えるか、期間の幅や振幅の上下、それに対して継続的にコストして支払うオプション価格の限界値等、モデルやパラメータがどのようになっているか分からないと結局はブラックボックスのままですよねぇ~。

効率的市場仮説なんてもんは、そりゃ当然、幻想に近いあったらいいなの世界ですし、近経やってりゃ、十分なスパンを取れば、失業は発生しないとか目の前の失業者をいないものとしてのたまう学者先生が大学院には確かにいましたが(政府の諮問委員だったりする)、まあ、現実は至るところに歪みだらけですしね。アノマリーとか言い出すと更にきりがない(笑)。

まあ、本書で数式出したら、売れなくなっちゃいますからね。分かるんですけど・・・ね。

ただ、久しぶりにアイン ランドの名前が出てきた時は、ナツイ!
やっぱり思想としては未だにアメリカ資本主義の底流を流れているんだなあ~と思いました。
先物のシカゴ学派なんて、何十年振りかに思い出しました。

本書から、理論やノウハウとかで得るものは全くありませんでしたが、【暴落に備える】という視点を最近、やはり甘く見てたのでそこは改めて気づきとなりました!!

私は株と債券のポートフォリオとかは信頼してないので(落ちる時は両方落ちるでしょ!)、株(個別株と投信)と現金を50%:50%で持っていますが、バフェットさんの現金ポジションを見るまでもなく、暴落に備えるなら個別株は全売りかと思いますね。

NISA昨年360万円埋めて、今年も1月中に8割方埋める予定ですが、個別株は数回に分けて売っておくべきでしょうね。幸い、今の市場環境でも利益が十分出ているので一度売って、キャンペーン金利の定期で寝かしつつ、投信はひたすらキープ。
暴落したら、個別株は買い戻し+追加購入して、また寝かすってところでしょうか。

iDeCoは何もせず、出金できるようになるまでキープ。時期が来たら、NISAに移したいけど、その頃には枠埋まっていそうなので特定口座になりそうですね。

リーマンショックは、事前に現金化して社債に変えていたので無傷でしたが、今度の暴落も無事に切り抜けたいところです。同時に、絶好の買い場なので資金も準備しておこうと改めて思いました!

そんな気付きを与えてくれただけで読んだ価値はあったかもしれません。

ただ、まあ、グレタさんはいいや。大嫌いだし。
金になりそうと思って企業が排出権ビジネスやクリーンエネルギー投資が賑わっていましたが、今、アメリカの金融機関はほとんどやる気ないよね。環境や多様性とか、なんて一時のブームに過ぎなかった扱いです。

環境気にするなら、車なんて乗るなって話です。
EVだってモーターや電池の製造、電気の発電等大きく考えれば、すべて本当の意味でクリーンなんてあり得ない幻想(妄想)に過ぎないですしね。子供騙しも飽きられた感があります。

これからのトランプ政権下、世界はより一層、不安定でボラティリティに満ちた世界になっていくでしょう。
先日観た「トランプ・ダイナスティ」の番組の方がはるかに勉強になりましたね。
別にウィナーになりたいわけでもありませんが、ルーザーにはなりなくないかなあ~。

本書は究極の逆張りで、考えたことあっても実現不可能と思われていた(であろう)手法を実際にして成功した一例の紹介になります。
私も机上の空論で考えたことはあるが、実際にできるとは本書を読むまで思いませんでした。十分にペイする価格でプットオプションが入手できるなんて想像もしませんでした。

ただ、本書にも何度も繰り返し記述されてますが、メンタルにきそうですね。
成功する前に、メンタル削られて病みそうです。
毎日毎日、少額の損失をコストとして垂れ流し、いつか来るであろう暴落をひたすら待つ、う~ん、絶対に精神病みますね。
まあ、勉強になりました。得るものはあまりありませんでしたが。

【目次】
プロローグ:地獄がやってくる

【第1部:スワンとドラゴン】
第1章:瞬時の崩壊
第2章:破産問題
第3章:さらに暗い未来が待ち受けている
第4章:シズラー
第5章:ナシーム・タレブの世界
第6章:七面鳥問題
第7章:ドラゴンハンター
第8章:その先にある狂気
第9章:真っ暗なトンネル

【第2部:ファットテールの世界】
第10章:夢と悪夢
第11章:フラッシュ・クラッシュ
第12章:無秩序のクラスター
第13章:ボルマゲドン
第14章:これが私たちの生きている世界
第15章:宝くじ

【第3部:厄介な問題】
第16章:この文明は終わった
第17章:絶滅への移行
第18章:破産は永続する
第19章:タイミングはとっくに過ぎている
第20章:ギャンブル
第21章:ティッピングポイントを越えた先に
第22章:目隠し飛行
第23章:リスクの大いなるジレンマ
第24章:破滅の入り口


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posted by alice-room at 01:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 【書評 実用・ビジネスC】 | 更新情報をチェックする