
いつもの橘さんらしいハック本ですね。
人生は無理ゲーとか、実に懐かしい♪
最近では目新しいネタがなくなってきたのと、TictoKやゆうつべで税理士さんは社労士さん等々が宣伝用に手垢のついた節税や抜け穴的な動画をばらまいているので新鮮味は薄れていますが、こちらは日本のハック本のご本家というべき存在ですので、とりあえず、久しぶりに読んでみました。
やっぱり以前のような新鮮さや目から鱗的な内容はもう無いです。
ただ、幅広くいろんな情報を軽く紹介してくれるので、自分の関心がない分野や見過ごしてしまっているトピックなど、参考になります。
(勿論、著者の他の作品で触れられているものも当然重複して出ているのですが・・・)それでも、ざっくり言って3割くらい知らなかったです。
たまに本書のような本を読むのは楽しいです。
三才ブックスの「ラジオライフ」の経済版みたいな感じというと分かって頂けるでしょうか?
知っている人には分かる、あのノリですね(笑)。
まあ、私も一時独立してマイクロ法人設立して、デイトレーダーや商品企画会社などいろいろやりましたが、結局は普通の雇われ人になり、投資で儲けたお金を元にして増やしてようやく少しだけ早くFIREした訳ですが、まあ、本当は30代ぐらいで辞めたかったなあ~。
これで固定資産税や自動車税さえ無ければ、最高なんだけどね・・・・。
住民税非課税世帯にはなれても完全無税とはいかないしね。消費税以外は社会保険料等も極力払わないですませたい・・・。
さて、本書の内容ですが、恋愛ハックは別な意味でも興味を惹きますが・・・やはり一番の関心事は金融市場ハックでしょうか?
効率的市場仮説を真っ向から否定し、アノマリーを見つけてそれを攻略することで通常想定される期待収益以上の成果をあげるっていう今時の若い人が好きそうなことが紹介されてます。市場の歪みを狙って他者を抜けがけするやり方ですね。
まあ、証券投資論だっけ、あの本の著者の青山先生も昔、院の講義で赤字で倒産しそうな会社の株を買って放置しときゃそのどれかが爆上がりして普通の優良企業に投資する儲かるとかよく言ってましたが、そんなところが真実なんでしょうね。きっと・・・。
以前に読んだ「カオスの帝王」とかもそんな系統の話でしたし、ジャンクボンドで有名なミルケンとかの話も出てきました。超・懐かしい!
まあ、資金の少ない時はワラント債のワラントだけ買って、博打うつのもありですかね?
ただ、個人的な感想としてはインサイダーになる直前ぐらいの内部情報で安全に着実に利益を重ねて、普通にインデックス投資に10~20年ぶち込めば、中年でFIREするぐらいの資産はなんのリスクも負わずに達成できると思うんですけどね。
私自身は、そんな情報の入るポジションにいなかったので地道に個別株で利益を出して、普通にNISAやiDeCoでインデックス投資をしてそれなりに資金貯まったけど。
本書ではその他にもいろんなハックが紹介されていて、最終章になっていくのですが、最終章になると逆にパワーダウンしてしまい、結局どこの目的地に向かうのか分からなくなっているような・・・???
最後はいささか迷走状態になりますが、途中で紹介されるお話は初見だと興味深いものも多いので軽く読んでもよいかと思います。
まあ、確定申告での節税や補助金、助成金受給、ポイ活なんかだってある意味ハックといえばハックなんですよ。
MNPでスマホ定額の50%オフでゲットだってそうだしね。
クレカ作成してポイ活でポイントをもらうのだってそうだし、宝飾品(ダイヤ)購入するのに御徒町の業者で買うのもそう。
本書では、その手のしょうぼいのは、触れられていませんが、そんなことで浮いたお金を金の投信に突っ込むだけで去年とかなら、それなりに増えているでしょうしね。
話がそれましたが、純粋に頭の体操として各種制度を調べたり、不備を見つけたりするのはアリかと。
たまにこの手の本を読むのは、良い刺激となります。
まあ、やり過ぎて一線を越えると違法や脱法で犯罪者になってしまいますので注意が必要ですね。
私もリタイア前のお仕事は、その手の悪いことをする人達の手口を見抜く金融犯罪対策専門部署だったので、よくもまあこんな手を考え出すものだと感心することも多々ありましたが、ある意味勉強にもなりました。
さて、私も何か新しいアノマリーや制度の穴でも探しましょうか?(笑)
裏道を行け ディストピア世界をHACKする (講談社現代新書 2644)(amazonリンク)【目次】
プロローグ ふつうの奴らの上を行け
1 恋愛をHACKせよ―「モテ格差」という残酷な現実
2 金融市場をHACKせよ―効率良く大金持ちになる「究極の方法」
3 脳をHACKせよ―あなたも簡単に「依存症」になる
4 自分をHACKせよ―テクノロジーが実現する「至高の自己啓発」
5 世界をHACKせよ―どうしたら「残酷な現実」を生き抜けるか?
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